きみとぼくのうた:未紹介ギャルゲー「トゥルー・ラブストーリー〜Remember My Heart〜」OP

気が付けば木々は丸裸になりつつあります。残った紅葉もくすんでしまい、雪囲いやフェンスの網を片付けたりと雪待ちモードになっている札幌。いや、待ってませんけどね。どんなに嫌がっても奴らは必ずやって来る…

ゲーソンの土曜日、本日紹介する「きみとぼくのうた」は、実は未紹介のギャルゲーの主題歌です。じゃあ先にゲームを紹介しろよという声が聞こえてきますが……ちょっぴり織り交ぜつつも、やはり主題歌紹介で。

「きみとぼくのうた」は1997年12月11日に発売されたプレステ用恋愛ゲーム「トゥルー・ラブストーリー〜Remember My Heart〜(略称略称TLSR)」の主題歌です。TLSRは1996年12月13日に発売されたプレステ用恋愛ゲーム「トゥルー・ラブストーリー」にイベントを追加し、一部台詞の収録をやり直し、主題歌を変更した廉価改定版なのです。

「トゥルー・ラブストーリー」は、ギャルゲーバブル最盛期に発売されたゲームで、プレイヤーは青空高校2年生の男子生徒となり、転校までの1ヶ月間に彼女を作ることをゲームの目的としています。期間は一ヶ月と短いですが、プレイする季節や主人公の能力傾向を選択でき、季節によってシナリオの内容や登場キャラが変化し、能力傾向は登場する女性の好みと一致するかどうかで、ゲーム展開に影響します。

ヒロインは全季節共通の5名に、各季節限定の1名の計6人が攻略対象となります。最大の特徴は、下校会話と呼ばれる一種の会話シミュレーションのパートで、ここで好感度を上げて、寄り道デートや休日デートに誘うことになるのですが、上手くすると手を握れる訳です。

これは「ときメモ」では4になってようやく実装されたシステムで、どのタイミングで手を握ろうかというヤキモキ感が新鮮でした。そもそもある程度仲が進展してないといかんのですが、手を握りに行くのが早いと嫌われてしまうし、遅いと下校タイムが終わってしまうという。会話の盛り上がりを見計らわないといけなんですが、たかが手を握るくらいでこれくらいドキドキするというのが初々しくていいのです。

しかし…どうせ引っ越すのでなぜ去って行くこの地で彼女を作ろうとするのか。新天地で一からやれよとツッコミを入れたくなりますが、それは別にいいのです。なぜ本作を紹介しなかったのか。それは…決定的にヒロインのキャラデザインが可愛くないという、ギャルゲーにとっては致命的な欠点を持っていたからです。

いや、キャラデザインとプレイヤーの相性は人によりけりなので、「大好きだ!」という人がいたとしたら、それを否定する気は毛頭ありません。要するに私には合わなかったとうだけの話なのかも知れません。ギャルゲーやれば、「こいつは好きじゃないな」というキャラが一人や二人はいるのはごく当たり前の話で、全クリを目指す際にはイヤイヤ感満載で好きじゃないキャラとビジネス恋愛を展開したりするわけですが…TLSRの場合、誰一人好きになれるキャラがいなかった(あくまで私にとって)という衝撃の事実。

「トゥルー・ラブストーリー」シリーズは4作目にあたる「True Love Story Summer Days, and yet…」(2003年7月24日発売)で終了していますが、シリーズの制作関係者は後に「キミキス」や「アマガミ」を制作しており、これらが実質的に続編となっているようです。つまり私の愛する「アマガミ」のご先祖様が「トゥルー・ラブストーリー」だという。培ったノウハウの昇華、そしてキャラデザインの一新が成功の要因ではないかと。

実は「True Love Story Summer Days, and yet…」で、キャラデザイン担当が松田浩二から高山箕犀に変わっており、そのまま「キミキス」「アマガミ」も担当したのですが、失礼を顧みず言えば、これが成功の要因ではないかと(ファンの方、本当にすいません)私は思っている訳です。だって下の画像見て下さいよ。


「きみとぼくのうた」は、作詞:康珍化、作曲:辻剛、編曲:京田誠一、歌唱:菊池志穂です。菊池志穂といえば「ときめきメモリアル」の隠しキャラ「館林美晴」を演じた声優さんですが、「トゥルー・ラブストーリー」では桂木綾音という才色兼備のメインヒロインを演じています。一時期は結構人気声優だった気がするのですが…館林美晴を超えるキャラに出逢えなかったような気がします。


この曲にはオリジナルバージョンとゲームバージョンの2種類があり、ゲームバージョンはオリジナルバージョンとはアレンジや一部の歌詞が違っています。以下の歌詞はゲーム版です。

きみが教えてくれた事 まだ全部心に残ってる
きみが話してくれた事 まだ今も耳元で歌ってる
どこまでも続く きみとぼくのうた

きみが誰かに恋して もし涙がみんな枯れても
きみを世界中で一番 深い湖だと思うよ
きみが夢を追いかけて 汚れたシャツばかり着てても
ぼくは世界中で一番 光る宝石だと思うよ
小さな事が ずっと積み重なって きみに会えないけど

きみが結んでくれた物 まだ全部心をつないでる
きみが笑ってくれた事 まだぼくの笑顔に混じってる
どこまでも続く きみとぼくのうた

だからきみはあの時 急ぎ足でくれた「さよなら」
いつかきみに返す時まで 大事にしまってあるんだ
言えないままの気持ち 心の隅にひとつ 転がってる
きみがしょんぼりしてた事 まだぼくの瞳をぬらしてる
きみが壊してくれた物 まだぼくの心で尖ってる
どこまでも続く きみとぼくのうた

きみとぼくのうた

それでは聴いてみて下さい。まずは本人出演のPV。オリジナル版のフルバージョンです。
ゲーム版のOP映像版。広瀬望の夕陽の校舎シーンが好きです。
ゲーム版フルバージョン。私はオリジナル版よりなじみのあるゲーム版が好きですね。
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