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ドラゴンクエストⅡ:DQシリーズ史上最高難度の「全滅ゲー」

ブラタモリ

 昨夜酒を飲みながら「ブラタモリ」を見たんですよ。NHKを見るなんて珍しいのですが、札幌に来ていたもので。日本第5位の200万都市に発展した秘密を探るという、緩くギャグをいれつつ結構真面目なお話でしたが、最後の豊平川のシーンが私の住むアパートのごく近くだったので思わず「おぉー」と思ってしまいました。ていうかその辺歩いているし。来週は小樽らしいですよ。

ドラクエⅡ

 さて「なつゲー」の日曜日ですが、今回はなんとビッグネームの「ドラゴンクエストⅡ 悪霊の神々」です。前回紹介した「スペースハンター」から発売時期が4か月ほど空いているのですが、クソゲーを掴んだショックでゲームを買えなかったブランクなんでしょうかね。

マッピー

 いや、私の記憶が確かなら、ファミコンカセット長者の友人からゲームを借りて遊んでいたような気がします。「マッピー」とか「バトルシティー」とか「スターラスター」とか。なぜか全部ナムコですが、昔のナムコのゲームはクオリティーが高かったですね。これらのゲームについても語りたいところですが、自分で買ってないので…。この先ネタが尽きたらやるかもしれません。

バトルシティー
スターラスター

 「ドラゴンクエストⅡ 悪霊の神々」(略称DQⅡ)は1987(昭和62)年1月26日にエニックスから発売されました。当日開店と同時にスーパーのゲーム売り場にダッシュして購入した記憶がありますが、DQⅡはまだそれで間に合ったのですね。DQⅢになるとどうにもなりませんでしたが。

DQ2チラシ

 その後リメイクでスーファミ版、ゲームボーイ版が製作され、21世紀には携帯電話アプリ版やスマホアプリ版も配信されています。北米では、1990年に「Dragon Warrior Ⅱ」 として発売されましたが、イラストがいかにもあちら風ですね。鳥山明のキャラはあっちでは一般受けしないんでしょうか。

海外版DQⅡ

 キャッチコピーは「勇者の伝説が再びよみがえる」。DQⅡは前作から100年後の時代となっています。本作の主人公たち3人は、前作の主人公(勇者ロトの血を引く者)とローラ姫の子孫たちとなります。メインキャラはローレシアの王子で、最初は一人で旅を始め、仲間のサマルトリアの王子とムーンブルクの王女を見つけ、3人で力をあわせて大神官ハーゴンに立ち向かうことになります。

DQ2パケ裏

 ROM容量は前作の倍の1メガビット(約128キロバイト)となり、フィールドマップの広さは、前作(100×100)の6倍以上(256×256)になりました。今からすると笑っちゃうような容量ですが、30年近く前の作品ということを考慮しなければなりますまい。無茶苦茶な容量使ってもくそ面白くない作品しか作れなかったケースは枚挙に暇がありません。

DQ2ワールドマップ

 冒険可能な範囲が前作からぐっと広がり、船に乗ったり、「旅の扉」で遠隔地に移動したりすることが可能になりました。地図を見ると前作のアレフガルドは世界のごく一部だったことがわかりますが、無人の荒野だったのか、精霊ルビスの力によって新に生み出された土地なのか。

DQⅡの主人公達

 主人公は3人で、ドラクエシリーズで初めてパーティーシステムが採用されましたが、前作を経験していないプレイヤーへの配慮として、スタート時は1人だけでゲームを進めていくようになっていました。そのせいで、どうしてもマイキャラはローレシアの王子になってしまいますね。名前も自分で付けられるし。後で仲間になるサマルトリアの王子とムーンブルクの王女の名前は自動的に決定されてしまいますが、「すけさん」「トンヌラ」とかひどいものも。私のサマルトリアの王子はクッキーだったかな。

パーティーシステム

 ちなみに「トンヌラ」はなんとも間の抜けた名前のせいでプレイヤーの間で一躍有名になり、「ドラゴンクエストⅤ」ではパパスが生まれたばかりの主人公にこの名前をつけようとします(マーサの反対に遭って実現しませんが)。「ドラゴンクエストⅥ」では、牢獄の町の反乱軍リーダーの名前として登場。「ドラゴンクエストⅦ」では、移民の中にこの名前を持つ者がいました。ドラクエ世界では子供に付けたくなる名前なんでしょうかね?巷じゃDQNネームとかキラキラネームという突拍子のない名付けが話題ですが、さすがに我が子に「トンヌラ」と付ける人はいないんじゃないですかね。クラスに「鈴木トンヌラ」とかいたら面白いですが。

カワイイムーンブルク姫

 ムーンブルクの王女はマリアでした。こっちも「あきな」「まいこ」といったオヨヨな名前がありましたが、「トンヌラ」に比べればまあ。プレイヤーキャラとしては初の女性キャラでしたが、ムーンブルクはハーゴン軍団に滅ぼされた亡国の王女であり、なぜか殺される代わりに呪いをかけられて犬にされていました。ドラクエシリーズではその後おなじみのアイテムになる「ラーの鏡」で元の姿を取り戻しますが、犬時代はさぞや過酷な生活を送っていたことでしょう。

あぶない水着を着た王女

 また「あぶないみずぎ」や「みずのはごろも」といったきわどい雰囲気というかセクハラチックな王女専用装備が登場しており、以後定番になりますが、当時の少年達の妄想を大いに刺激したようです。が、スレッガー中尉じゃないけど「悲しいけどこれファミコンなのよね」で、何を着てもグラフィックは全く変わりませんでしたけどNE!

ムーンブルクの王女いろいろ

 ところでヒロイン格のムーンブルクの王女、作中の身なりはいわゆる旅装束なので、あまり王女の雰囲気は醸し出していないのですが、フードの下からこぼれる髪の色は当初は紫だったのに、スーファミ版から金髪に変更されていました。なので金髪ムーンブルクの画像は結構多いのですが、最近はまた紫に戻った模様ですね。

呪いが解けないムーンブルクの王女
犬になった王女さま

 なお、王女が犬になっていたという設定は一部ファンを刺激するらしく、いろんな妄想(性的な意味で)がなされているようです。それはそれで面白いのですが、当ブログはアダルトではないので自粛しておきましょう。

恐怖のドラゴンフライ

 内容は、シリーズ最難関といわれるほど難度が高く、常に苦戦を強いられました。敵の攻撃は容赦なく、雑魚敵であるはずのドラゴンフライが大挙して現れ、すばやさでパーティーを上回って全体攻撃(火焔)を連発すると、何もできないままに全滅しました。中盤でこれを繰り返したので軽くトラウマです。

港町にて

 そして3人パーティーなのに頼りにならないサマルトリアの王子。ムーンブルクの王女は魔法使いのポジションだからまあいいとして、この王子が前衛でも後衛でも出来るオールマイティーな賢者キャラを目指したものの、最強装備が「てつのやり」(リメイク版では改善されたそうですが)という貧弱!貧弱ゥ!ぶりが涙を誘います。

貧弱貧弱ゥ

 一応弁護しておくと、レベルが40あたりから急激な成長を遂げ、限界レベルの45到達時には「隼の剣」(低威力だけど二回攻撃できる剣)で終盤のモンスターですら1ターンの連続攻撃で葬るなど、他の2人に引けを取らない強力な戦士に成長するそうです。しかし普通にプレイしていると、最終ボスを撃破するのはレベル35前後(ドラクエはレベルアップに時間がかかるんですよね)なので、彼の秘められた力が日の目を見ることはほとんどありません。

サマルトリア心の叫び

 ギラは単体攻撃で火力不足、ベギラマは全体攻撃できるもののギラ並みの低火力。じゃあ物理はといえば「てつのやり」(笑)。さらに大器晩成型なためレベルアップが遅く、戦力的に立ち遅れ易いので、終盤では全体攻撃に巻き込まれて死亡が日常的になっていました。何度この人の棺桶を担いで教会に通ったことか。

嫌な主人公達

 主役格のローレシアの王子も、攻撃力や守備力は高いのですが、前作や次作以降の勇者キャラとは違い、呪文が全く習得できない戦士キャラでした。また登場する全ての武器防具を装備できる、つまり「いかずちのつえ」や「ふしぎなぼうし」といった明らかに魔法使い専用のアイテムでも装備可能なのですが、これは前作の勇者の性質を踏襲したものかも知れません。前作は一人プレイだったので、装備不可能な装備は存在意義がなかったんですが。

ロンダルキアの洞窟の嫌われっぷり

 さらに無限ループ構造のダンジョンや、落とし穴ばかりのロンダルキアの洞窟(抜けた時は本当に嬉しかった)など鬼畜仕様がはなはだしかったのですが、どうやら発売まで時間が無く、詳細なバランス取りができなかった模様です。テストプレイはお大事に。

アトラス
パズス
ベリアル

 これが本当の冒険だという程の数々の辛酸をなめつつ、ようやく大神官ハーゴンの待つロンダルキアに到着しても、その前に立ちはだかる三銃士(アトラス、バズズ、ベリアル)がまた凶悪なまでの強さで。

ハーゴン
シドー

 そして大神官ハーゴンを死力を尽くして倒したと思ったら、突如登場する真のラスボス・破壊神シドー。こいつはHP全回復の「ベホマ」の呪文を使うというとんでもないボスでした。

DQ2イラストマップ

 しかし、馬鹿な子ほど可愛いなんて言いますが、苦労に苦労を重ねただけあって、エンディングを迎えたときの感動はひとしおでした。昔はこういうムズいけどそれだけに感慨に浸れるゲームというのがあったんですね。今だと…激ムズだと途中で放りだしてしまいそうです。代わりはいくらでもあるし。そう考えると、ゲームをプレイするこちらの心境も変わってしまったのかも知れません。なおリメイク版では難度が下げらているそうですが、あの激辛カレーのようなファミコン版をプレイした後ではぬるく感じてしまうかもしれません。

DQ2のアレフガルド

 余談ですが、アレフガルドを訪問する際には里帰りみたいな気分でわくわくしましたね。昔よりだいぶサイズが小さくなっていたのはご愛敬として、地形も変わっていました。100年程度しか経過していないのに…。そして竜王の城には前作ラスボス・竜王のひ孫がいました。ということは間に「竜王の子」と「竜王の孫」がいたはずですが…100年でひ孫になっているということは短命の家系なのか竜王?あと四代目竜王とかの名乗りでもいいような気がしますが。

竜王のひ孫
EDの竜王のひ孫

 廃墟となった竜王の城に住み続け、最近ハーゴンが偉そうな顔をしているのを不愉快に思っているらしく、ゲームクリアに必要な手がかりを教えてくれたりします。敵の敵は味方?またED中に会いに行くと、ハーゴンが倒されたことをとても喜んでおり、昔のことはともかく自分たちは良い友達になれそうだと言っています。小説版などでは先祖(竜王)が犯した罪を償うために、城に幽閉されていると言う設定になっているそうですが、竜王はドラクエⅢに登場する「神の使い」竜の女王の子孫なので、本来は聖なる血の一族な訳です。なぜにグレてしまったのか。

三公子の活躍
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