追悼・松来未祐さん

晩秋の休日、遅く起きてちょっとのんびり過ごしているとあっという間に真っ暗になってしまいますね。一日が終わるのは早いなあ。仕事をしていないとなおさらに。

さて、昨日ヤフーニュースでもトップで取り上げられていましたが、病気療養中だった声優の松来未祐さんが10月27日に永眠したことが判明しました。享年38歳。若い…若すぎる。2015年に入ってから体調不良で、病院で検査を繰り返していたそうですが、7月から病気治療のために活動休止することを発表していました。元気になって戻ってくると思っていたのですが。

松来さんいついては、当ブログで「好きな声優さん」で2013年3月24日に取り上げておりました(http://nocturnetsukubane.blog.fc2.com/blog-entry-318.html)。また最後の主演キャラである「下ネタという概念が存在しない退屈な世界」のアンナ・錦ノ宮については本年10月6日の記事で取り上げておりますhttp://nocturnetsukubane.blog.fc2.com/blog-entry-1130.html)。超弩級ヤンデレであるアンナが最後の役というのは、ちょっとこれでいいのかとも思ってしまいますが、演技自体は体調不良を微塵も感じさせない熱演で、流石はプロだなと思います。それだけにまさかと思ってしまうのですが…

ただ、ご本人のブログ「松来未祐日記」の本年9月14日付の記事では、38歳の誕生日イベントの様子が書かれているのですが、画像にご本人の顔は出てこず、まいせん(カツサンドがお好き)のワッペンが飾られた胸元や、一人ケーキ入刀の手元しか写っていませんでした。

これは今から思えば、顔を掲載できない状態だったのではないかと。元々食べるのが大好きで丸顔な松来さんでしたが、ケーキを切る手を見るとやつれきっているように見えます。この時点でおそらくファンが衝撃を受けるようレベルでやつれていたのではないかと。

また記事内で「私、この病気が治ったら、本気で婚活するんだ…!」という一文がありましたが、なぜに死亡フラグを立てたしといいたくなりますね。まあ結婚ネタを中心に自虐ギャグをぶちかますのが得意技な人でしたから……でもこうなってしまうとひたすらもの悲しいです。40歳を過ぎても明るく結婚結婚騒いでいるものと思っていたのに。

松来さんといえば、アニメ・ゲームなどへの出演の他、ラジオに多数出演していたことで知られています。しかもことごとく面白かったという。特に2009年8月20日の、阿澄佳奈と共演した「ドラマCD ニャル子さんを10倍楽しく聴くラジオ?」は本来単発番組でしたが異様な面白さで、以後「にゃるラジ」としてシリーズ化し、「にゃるラジ-OMEGA-」(6回)、「にゃるラジだっしゅ!」(6回)、「にゃるラジ THE MOVIE」(5回)、「にゃるラジ featuring帯刀帯」(4回)と様々に名称を変えて続けられました。特に最後のはにゃるラジといいながらドラマCD「かんなぎ家へようこそ!featuring帯刀帯」の番宣番組になっており、「這いよれ! ニャル子さん」の原作者である逢空万太がTwitterでぼやいていましたっけ。

さらに「にゃるラジ」の名称が取れても、松来未祐&阿澄佳奈のモーストデンジャラスコンビの進撃は止まず、「寝起きにポテトチップス」という変な名称で2011年8月31日から2015年3月31日まで続きました。断続的ながら足かけ8年パーソナリティーを務めたということで、阿澄佳奈といえば松来未祐の名タッグパートナーという印象が強いのですが、今回の悲報にはさぞや心を傷めていることでしょう。ラジオが終わったのも、松来さんの体調不良が影響しているような気がします。

「寝起きのポテトチップス」のこの会話をお聞き下さい。結婚できなさすぎてお父さんに怒られるというエピソードですが、自虐ネタここに極まれり。本当は結構堪えたエピソードなんじゃないかと思いますが、それを笑いに昇華してしまうのが松来さん。お父さん情緒不安定すぐる。不謹慎と言われちゃうかも知れないけど、笑うのがご本人の意向にも沿っているんじゃないでしょうかね。
松来さんを代表するキャラとしては…アンナはあんまりなので、メジャーなところでは「這いよれ!ニャル子さん」のクー子あたりなんでしょうが、クー子も結構な変態だからなあ…

「ひだまりスケッチ」シリーズの吉野屋先生あたりが無難なんでしょうかね。なんと「ガールフレンド(仮)」にも登場していました。私がゲームを始める前だったので持っていないのですが。

吉野屋先生もいいのですが、無難過ぎるので私が推したいのは2006年放映の「Strawberry Panic!」の主役キャラの一人、聖スピカ女学院の此花光莉です。主役は中原麻衣演じる蒼井渚砂でしたが、もう一人の主人公といえるキャラでした。

いたいけな美少女っぷりはピカ一で、プラチナブロンドはもはや日本人とは思えませんでした。紆余曲折はありましたが、蒼井渚砂&涼水玉青の聖ミアトル女学園コンビを破って鳳天音(♀)と共にエトワールの地位を手にしていました。


親友である南都夜々(♀)に唇を奪われたり、剣城要(やっぱり♀)に迫られたりと色々大変な目に遭っていましたが、多分いわゆる「誘い受け」タイプなのでしょう。


演じたキャラを遺影として掲げるなら、光莉がいいんじゃないでしょうかね。

様々な人に愛され、その死が悼まれている松来未祐さん。近年は独身のまま「生徒会役員共」の「スズの母」や「幸腹グラフィティ」の「椎名の母」など母親役を演じるようにもなっていました。椎名ママンは松来さんに似ている気がしますが気のせいでしょうか。

とにかく惜しい人を亡くしまして残念でなりません。天国でいい人を見つけますように。Requiescat in Pace

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