スペースハンター:パケ絵に騙されて初めて掴んだ「クソゲー」

とうとう11月ですね。私は11月が一番好きな月なんですが、過ぎ去るのも早い月です。紅葉を愛でながら、雪の日の到来を怖れつつ過ぎて行きう。
そうそう、問題のXperia Z5なんですが、昨日auショップに持っていったら首尾良く(?)暴走状態をお見せすることができ、結果新品交換となりました。
で、本日二代目のXperia Z5を受け取ってきました。初期設定のやり直しとか面倒といえば面倒ですが、Androidが再起動しないって快適ですね。これが普通なんですけど。モビルスーツに例えるならば(なぜ例えたし)フルアーマー百式改だと言っていましたが、デルタガンダムでもいいかもしれません。
百式は本来可変型のガンダムタイプMSとして開発されましたが、変形の際の強度不足などの問題が解決できず、非変形MSとして設計し直して完成しましたが、もし可変MSとして完成していたならデルタガンダムと呼称されていたとみられます。3番目(γ)のガンダムがリック・ディアス、4番目(δ)のガンダムが百式、それに続く5番目(Ζ)のガンダムがΖガンダムという訳ですね。
1番目のガンダムは当然RX-78ですが、2番目のガンダムはガンダムMk-IIなんでしょうかね。それとも「0083」に登場したGPシリーズなのか。それはともかくデルタガンダム、ウェーブライダー形態もなかなかカッコイイです。黄金の鳥という印象。なお未見ですが、デルタガンダムを再設計したデルタプラス、ガンダムデルタカイは「ガンダムUC」に登場しているようです。
と言うわけでデルタガンダムにも心が動きましたが、背中からビームキャノンを出しているフルアーマー百式改の画像を見つけたのでやはりXperia Z5のイメージMSはこっちです。火力が高い代わりに運動性や稼働時間は低下しているらしいですが、なんとなくそういうところも似ているかな、なんて。
さて久々にレトロゲームを語っていきたいと思います。本日は初めて買ってしまったクソゲーではないかと思っている「スペースハンター」です。
「スペースハンター」はコトブキシステムが1986(昭和61)年9月25日に発売したファミコン用アクションゲームです。パッケージにはKEMCOと記載されておりますが、これはコトブキシステムの母体であるコトブキ技研工業株式会社の英語名「Kotobuki Engineering & Manufacturing Co., Ltd.」の頭文字に由来するブランド名です。
ゲーム雑誌等ではメーカー名として「ケムコ」と表記されているケースが多く、「ケムコ」の知名度は現在でも高いのですが、当時はNAMCO(ナムコ)のパクリかと思っていましたよ。
アクションゲームとしては、「スーパーマリオブラザーズ」「がんばれゴエモン からくり道中」といった名作を買ってプレイしていましたが、私自身の問題としてアクションゲームにはとことん適性がありませんで、苦戦しまくりました。上記二作品もゲーム自体はクソゲーではないということはちゃんと自覚していたんですよ。でも相性は悪いからもう手を出すまいと思っていたのですが…
このチラシの“ロールプレイングゲームの面白さが君を夢中にさせる!!”というコピー。これにやられてしまいました。アクション性が強くても、ロールプレイングなら「ゼルダの伝説」とか「ハイドライド・スペシャル」とか「ワルキューレの冒険」とかをクリアしていましたから、行けるんじゃなかろうかと。ですがこれは、クリムゾンもびっくりなケムコの巧妙な罠だったのでした…。
西暦2199年、核戦争による大爆発で地球は砕け散り、生き残ったわずかな人類は、破片の中で最も大きな「主星」で、その身をサイボーグ化することでかろうじて命脈をつないでいました。ガミラスが侵略に来るよりも過酷ですね。地底都市の建設と放射能除去作業により、再び文明を復興させつつあった宇宙歴0230年、天才科学者ドゴールと6人の部下が、「主星」以外の地球の破片である7つの小惑星に姿を隠し、反乱準備を整え始めました。この動くに対し、地球防衛隊「アースコマンダー」が反逆者制圧の任務を命じたのは、地球最高のサイボーグ、アルティアナでした…というのがあらすじです。
アルティアナ、パケ絵でわかるとおり少女型サイボーグです。今から見ると古くさいかもしれませんが、結構な美少女でしょう。こんな子を操作できるなら…というのも購入理由の一つでしたが、よく考えればファミコンの性能ではどう考えても無理でしょう。以後、「パケ絵」には騙されるなかれという教訓を与えてくれたとも言えますが。
ちなみに女性キャラが主人公のアクションゲームというのも当時はまだ珍しく、本作のやや前に発売された「メトロイド」の主人公サムス・アランが、ゲームクリア後に実は女性だったという姿を見せているくらいでした。この人にしても、通常時はパワードスーツを着用していて性別不明でしたしね。
アルティアナを操作し、各小惑星に潜む反乱を起こしたの7体のサイボーグを破壊することが目的ですが、各小惑星を探索しアイテムを集め、ボスを倒すと自爆装置が作動し小惑星は消滅していき、6つの惑星をクリアするとラスボスのいる暗黒星アフライアーが出現し、これを攻略するとゲームクリアとなりあます。セーブはパスワード式で、BGMは2曲しかありませんでした。しかもあまりいい曲ではなく、ずっと聞いていると頭がいたくなるような…
主人公にしてヒロインのアルティアナは、アースコマンダーに所属するサイボーグ年齢16歳の美少女です。サイボーグ年齢というのは普通の年齢と違うのでしょうか?栗色ロングの髪にピンクのレオタードとなかなかに素敵な衣装を着用していますが、ファミコンの性能的に画面上でそれが楽しめることはありませんでした。
ライフゲインシステムを内蔵しており、倒した敵の生体エネルギーを取り込んで自らのパワーやライフに変えることができるということで、敵を倒して出現したアイテムやステージに存在する隠しアイテムで回復を行えます。また、各惑星に隠された様々な装備を取り込み活用することができるのですが、逆に言えばボス達は弱点武器でなければ倒せず、各種特殊武器を活用しなければ攻略できません。
イラストではレーザーサーベルというライトセーバーとかビームサーベルに酷似した武器を持っている姿が描かれることが多いですが、ゲーム中では切るのではなく投擲して使用しています。それならレーザーガンでいいんじゃないかい?倒された中ボスがいかにもなセリフを吐いているのがいいですね。
私が(私だけじゃないと思いますが)クソゲーと認定する要素としては、
① 説明書が大雑把。例えば隠しキャラや隠し部屋については一切記述がありません(あるボスの弱点となる武器は隠し部屋にしか無いというのに)。全アイテムの名前が載っているが、効果説明は一切ありません。シールドは3種類(効果は自動発動)ありますが、どれがどの攻撃を防げるのか、実際に食らわなければ分かりません。「隠れテクや攻略法などは、君自身でさがしだして下さい。」と書かれていますが、あまりに不親切すぐる。
② 唯一最初から持っている「タイムボム」がやたら使いづらく、また爆風は地形に遮られる反面、敵キャラは地形無視で画面を飛び回ります。他の武器を入手すれば楽になりますが、そのためにはまずタイムボムで部屋内の敵を倒さなければなりません。私はここで挫折しまくりました。
③ 一箇所でしか入手できないアイテムがあり、入手せずにその小惑星を自爆させると「詰み」が確定してしまいます。さらにその場では「詰み」に気づかず、他の惑星を潰し終えてからやっと必要アイテムが無い事を悟ることに。
④ ラスボスを撃破するための武器は必要パワーが250ですが、パワーの上限は255。そしてそれを超えるとオーバーフローして0から貯めなおしになるという理不尽な謎仕様。
⑤ 演出がやけに地味。BGMはたった2種類で、ゲームオーバーは突然敵味方が消えて「GAME OVER」と表示されるだけで、アルティアナが倒れたり爆発したりといった表示すらありません。またラスボスを撃破しても、青い輝きを取り戻した「主星」をバックに「THE END」と表示されるだけで、スタッフロールもエンディング曲もありません。
なお本作は、パッケージや説明書のアルティアナのイラストがかわいいのと、主人公に女性を据えたという点で、「ワルキューレの冒険」と共にファミコンゲームにおける「ギャルゲー」の先駆的作品のひとつとも見なされていますが、両作ともにファミコンゆえにイラストと画面上のドット絵の落差が著しいので、ファミコンにおけるギャルゲーのはしりは、1987(昭和62)年8月21日の「夢幻戦士ヴァリス」ではないかと。
これは前年にPC版が発売されていて、ヒロインの麻生優子にはファンクラブができるほどの人気が集まりました。ファミコン版ではコレデモカナリ厳シイケドNE! やはりハードがCD-ROMを使用するPCエンジン位にならないとねぇ。
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