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2015年秋季アニメ序盤の感想(その2):櫻子さん、対魔導学園、すべてがFになる

秋の大通公園でっす
 
 朝から雨でしたが秋霖の一日かと思いきや早々に晴れて良い天気になったりして。女心と秋の空ですなあ。元々は「男心と秋の空」だったようですが、時代の変遷によって「女心」が定着していった模様。女性の地位向上に伴って、ということなら悪いことではないのでしょうが。

櫻子さんの足下には死体が埋まっている

 では秋季アニメ序盤の感想の第二回です。まずはミステリー枠その1の「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」です。第3話まで視聴しました。

櫻子と正太郎

 北海道・旭川市に住む平凡な高校生・館脇正太郎は、良家のお嬢様にして骨を愛してやまない標本士の九条櫻子と共に、様々な人の死に絡む事件に遭遇していきます。正太郎は、素人ながら検死に関する知識も豊富な櫻子に振り回されながらもその推理に付き合う事になりますが…

櫻子さん

 今のところは基本一話完結型の推理物となっています。警官が頼りなさ過ぎる(防刃ベストを着てないとか)とか、櫻子がコミュ障すぎるとか事件現場を勝手に荒らしまくるとかいった問題はありますが、話自体は結構面白いですね。あと旭川が舞台ということなら、北海道在住者としては見ないわけにはいかんでしょう。

櫻子とそうたろう

 正太郎は何かを切っ掛けに10歳位年上の櫻子と知り合ったようですが、その「切っ掛け」についてはまだ語られていません。櫻子の方にもかつて幼かった弟「そうたろう」(漢字不明)を亡くしているようで、正太郎には「そうたろう」を投影している様子です。でもいつも「少年」としか呼びません。

鴻上百合子

 正太郎のクラスメートの鴻上百合子が毎回登場してくるので、多分レギュラーにして三角関係の一角を担うのでしょうね。鴻上さんは美少女なので正太郎はこっちを選んだ方がいいと思うのですが、正太郎は櫻子一筋だからなあ。でも櫻子には警察官の許嫁がいるので、愛しているというよりは憧れている(+放っておけない)という感じのようです。

遺体発見

 第3話「夏に眠る骨」は鴻上さんの失踪した祖母の死体を櫻子&正太郎が発見する話でした。警察は祖父の介護に疲れた祖母が自殺を図ったのだろうという見立てをしていましたが、祖母の性格からして信じられないという鴻上さん。

泣く鴻上さん

 でもその一方で、認知症の進んだ祖父の介護の大変さを、祖母の「大丈夫」という言葉を頼りに、自分達は気付かないふりをしていたのではないかという罪悪感に駆られる鴻上さんのために、遺体発見現場に同行する櫻子さん&正太郎。

絵を貰ってにっこり

 正太郎はともかく、人間嫌いな櫻子が珍しい。元気だったころの祖父が描いた馬の絵を貰ったからかな。そして櫻子さんが推理を展開。亡くなったのは単なる事故で、打ち所が悪かっただけだと断言します。

見よ!

 事故現場は祖父が絵を描いた場所でした。そしてそれは夕日ではなく朝日。つまり鴻上さんの祖母が夜中に家を出たのは夫の描いた絵の朝日を見るためだと断じる櫻子さん。

色々知っている櫻子さん

 さらに、人間の脳は朝日を浴びると通称幸福ホルモンと呼ばれるセロトニンという物質が分泌され、それは人を心穏やかに、快活にさせる効果がある説明する櫻子さん。精通しているのは骨だけじゃなかったのか櫻子さん。標本士界の雷電と呼ばせて貰いましょう。

おじいちゃんの絵

 鴻上さんの祖母は自分を鼓舞するためにここに来たのであって、決して死ぬためではなく、絶望したのでもない。生きようとしてここを選んだのだと言う櫻子さんは、自分の推論に過ぎないと言いますが、鴻上さんには説得力抜群だった見たいです。

鴻上さんの笑顔

 事故は不幸なことでしたが、自殺ではなかったことを確信して心のトゲが抜けた鴻上さん。“ミステリーの女王”アガサ・クリスティは「遠い過去の罪は長い影を引く」と言います。この一件を自殺だと思ったとしたら、鴻上さんのこれからの人生に暗い影を投げかけたかも知れませんが、櫻子さんのおかげで単なる事故であったと確信できたので大丈夫でしょう。守りたいこの笑顔。鴻上さんこそヒロインでいいんじゃないっすか?

署にお持ち帰りされる櫻子さん

 一介の標本士から逸脱した名探偵振りでしたが、地元警察との関係を何とかして欲しいですね。あと今のままだと正太郎を結構ウザク感じてしまうので、そろそろ二人のなれそめをオナシャス。

伊藤静
ソファのラブリー

 櫻子さんのCVは“私の嫁声優”伊藤静。いや、彼女の演じるキャラを嫁に選択することが多かったからの言い回しです。別に人妻に横恋慕している訳では。色んな役をこなせる人ですが、私にとってはやっぱり森島“ラブリー”はるかが一番。

杉本桜子

 あと、個人的に“さくらこ”というと連想するは「同級生2」の隠れキャラ杉本桜子。この子のシナリオは実にいい出来で、隠れキャラなのにヒロインの鳴沢唯と人気を二分していました。対応を間違うと死んでしまうというのもまた…。ま、それならそれで美佐子さんをいただくという事も可能になるんですけどね。

椎○桜子

 さらに思い出すのは「名前・椎○桜子 職業・作家 ただ今処女作執筆中」なるキャッチコピーで広告展開が行われた謎の作家椎○桜子。せめて書き上げてから作家を名乗れよと思いますが、自作を映画化して監督を務めるという凄い押し出し方をされましたが、あっという間に消えて行きましたね。そのあっという間の消え方は、まるで“太陽系第10惑星「スターボー」から脱出し、地球に「A・I(愛)」を伝えるためにやってきた性別不明の3人組アイドル”スターボーだ。でも椎○桜子については「同級生2」の記事で既にツッコんでいた気がするのでこの辺で。

スターボー

 続いて「対魔導学園35試験小隊」。今季の中二病枠です。「落第騎士の英雄譚」は1話で視聴を打ち切ってしまいましたが、こちらは第3話まで視聴。

対魔導第35試験小隊

 言っちゃあなんですが、似たような話なんじゃないかと思うのですよ。主人公は劣等生で、ヒロインは超優等生。でも主人公はヒロインを凌駕する実力を見せたりする。要は「魔法科高校の劣等生」的な展開ですな。そういえば「対魔導学園35試験小隊」と「落第騎士の英雄譚」は両方とも主人公の武器が剣というところまで一緒だ。

桜花とタケル

 ではどのあたりが明暗を分けたのかと言うとですね…多分主人公のウザサが草薙タケル<黒鉄一輝だったからなんじゃなかと。あとさあ、いくらなんでも男子と女子が同室とかないだろうという。

同じか!

 とはいえ、本作も第3話で同じようなことやらかしていましたけど。これってやらなきゃいかんのですかね?通過儀礼なの?

草薙タケル

 武力の頂点の座は剣と魔法から銃へと移り変わっていく時代。残存する魔法の脅威を取り締まる「異端審問官」の育成機関、通称「対魔導学園」に通う草薙タケルは、草薙家に伝わる草薙諸刃流の使い手で、銃全盛の世の中で刀一本で戦うため劣等生扱いされています。そもそもタケル率いる第35試験小隊は「雑魚小隊」と呼ばれる、劣等生たちの寄せ集めなのですが、そこに「異端審問官」のエリート「魔女狩り(デュラハン)」だった鳳桜花が故あって配属されてきます。

鳳桜花

 ヒロインの鳳桜花は過去に家族を魔女に殺されため、復讐をするため「魔女狩り」になったという経緯がありますが、魔法を憎むあまりに不必要に犯人を射殺してしまうため、行き過ぎた行動の処分として雑魚小隊に配属されてしまいました。最初はとりつく島もなく単独行動しようとする桜花でしたが、第2話でタケルが英霊召喚で呼び出されたアーサー・ペンドラゴン(要するにエクスカリバーの持ち主であるアーサー王。セイバーですよセイバー)を撃破して見せたので徐々に態度も変わってきた模様。

セイバー(笑)

 ところが記憶を失った魔女二階堂マリが雑魚小隊に配属されてきたことで、魔法は人を救えると考えているマリと魔法を憎む桜花とは折り合いが悪く、顔を合わせればケンカばかりしています。

二階堂マリ

 敵としては幻想教団(ヴァルハラ)の幹部でネクロマンサーのホーンテッドという人物が登場していますが、対魔導学園理事長の鳳颯月(桜花の養父)もヤバイ雰囲気なので、ラスボスは彼かも知れません。

ホーンテッド
鳳颯月

 とりあえず桜花の声と演技がイマイチマッチしていない気がするので、そこが上手く融合すれば視聴に耐えるんではないかと…。考えてみれば雑魚小隊、タケル以外は全員女子だし、とんだハーレムアニメなのかも知れません。でもラピスが可愛いから取りあえず見ましょう(笑)。

ラピス可愛い

 最後にノイタミナにしてミステリー枠その2の「すべてがFになる」です。推理作家森博嗣のミステリー小説で、すでにマンガ化、ゲーム化、テレビドラマ化がなされているので、オチを知っている人はもう知っているんでしょうが、私はどれもこれも未見なので初々しく見させて貰っています。第3話まで視聴しました。

実写ドラマ版すべてがFになる

 ゼミ旅行で妃真加島(ひまかじま)に向かったN大学建築学科助教授犀川創平一行男。犀川の恩師の娘である西之園萌絵も一年生ながら参加します。妃真加島には真賀田研究所があり、優秀な研究者が集っているのですが、頂点に君臨するのが、真賀田四季博士。現存する最高の天才ですが、14歳で犯した殺人事件によっても知られている人物で、その後15年間研究所の一画に隔離されています。研究所を訪れた犀川と萌絵の前に、突如登場する四季の奇怪な死体。更に続いて起こる殺人事件。一体何が起きているのか…

犀川助教授

 作品世界中は1994年の夏ということで、犀川は准教授でなく助教授です。またインターネットやwwwが世間に認知される直前(Windows95も未登場)にあたるため、コンピュータやネットワークについて知識を持つものは今ほど多くはありません。

アラサー四季
西之園萌絵

 原作がしっかりしているので見入ってしまいますが…キャラデザインは正直あんまり好きではありません。リアル指向と言えばそうなのかも知れませんが、作中で美人だと言われる人(例えば四季)が全然美人に見えないんですよねえ…。西之園萌絵も萌える絵じゃありませんし。ま、萌え絵はよそで見ればいいのでしょうけど。

ウエディングドレス姿の四季
 
 2話で出てこられない隔離区域から四季が出てきましたが、なんとそれは自動台車に乗せられた死体でした。誰がいつどうやって、何のために四季を殺したのか?

手足が切断された遺体

 遺体は両手両足が切断されていました。ウエディングドレスを着せて台車に乗せるためなのでしょうが、そもそもれはどういう意味があるのか?

戻ってきたヘリ

 状況は密室殺人なのですが、それ以外に、研究所のネットワークが遮断されて電話もメールも外部に遅れなくなり、警察を呼べなくなってしまいます。

GJ部所長

 四季の妹を連れてくるためにヘリコプターで外出していた所長が帰ってきますが、ヘリの無線で警察が呼べるかと思いきや、所長も死体で発見されてしまいます。親指付きだしてgood!サインを出していた時点で既に死んでいたような気がします。じゃあ犯人は所長と一緒にヘリに乗っていた四季の妹ということか。

四季の妹
死んでる所長

 そもそも四季と四季の妹(未来)はそっくりだという話もありますし、妹は実は四季なんじゃないでしょうかね。どういうふうにしてか、四季と妹はしばしば入れ替わっていたとか。何しろ神にもっとも近いと言われるほどの天才らしいので、驚きのトリックを見せてくれることを期待します。

13歳の四季

 それにしても、私は「もっとも神に近い」なんていうとこの人を思い出してしまいますが。

乙女座のシャカ

 登場人物が皆感情移入しにくいキャラデザインになっているので、多少猟奇的な場面でも逆にわりと平然と見ていられる本作。今後の平常心で見守りましょう。
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