好きなアニメキャラ(その61):ナッシェタニア・ルーイ・ピエナ・アウグストラ(六花の勇者)

暖かい週末から一転して冷え込んだ札幌。最高気温は12度と、昨日から-10度という変わりよう。一気に紅葉が進んでしまいます。北海道で紅葉を見たい方はお早めに。

本日は好きなアニメキャラ。少数精鋭で楽しめた2015年夏季アニメから「六花の勇者」のナッシェタニア姫です。デレデレ、ヤンデレ、ヤンデルと様々な表情を見せてくれた名優です。

正式名称はナッシェタニア・ルーイ・ピエナ・アウグストラ。大陸の中心に位置し、経済力と軍事力で他国を圧倒する強国ピエナ王国の第一王女です。年齢は芳紀18歳。鬼も十八番茶も出花といいますが、ナッシェタニアは姫の名に違わない美人です。

お姫様というだけでなく、ピエナ最強の剣士で、第1話でアドレットが乱入したピエナ王国神前武闘会の前回優勝者でもあります。おまけに「刃」の神の力を持つ聖者です。

この世界における聖者とは、神の力を宿し超常的な力を操る戦士のことで、1柱の神に対し1人の聖者が存在し、聖者が死ぬか力を返上するかすると、他の人間が聖者に選ばれることになりますが、聖者は常に女性です。この世界の設定では女性しか神の力を宿せないのだそうです。男女差別だけど、神がやってるんじゃ仕方ありませんな。

本作で登場した聖者は、ナッシェタニアの他に「火薬」の聖者フレミー、「山」の聖者モーラ、「沼」の聖者チャモがおり、これれは皆六花の勇者です。その他、死体として登場した「太陽」の聖者、会話の中で言及された「塩」の聖者、「氷」聖者、「封印」の聖者などがいます。

思いっきり多神教の世界なんですね。「火薬」の聖者は新しいもので、既存の神以外にも、新たに神殿を建てて儀式を施すことで新たな神と聖者を生み出すことが可能なようです。だったらいっそ「破魔」の神とか「勇者」の神とか「最強」の神とか作ってしまったどうなんでしょう。

「刃」の聖者としての力は、無数の剣(大きさ・形は自由自在。無限の剣製?)を作り出せ、遠隔操作で飛ばすことができるという破格のもので、剣士でありながら遠距離戦が可能というチートな気がする聖者です。300年前の魔神復活の際に立ち上がった先代の六花の勇者にも「刃」の聖者が加わっていました。

強国ピエナ王国ですが、6年前に内乱があったとか。ナッシェタニア12歳のみぎりの話ですね。子供とはいってもそろそろ色んな事が判ってそうです。内乱の元凶はナッシェタニアのパパン、つまり現国王であるとされ、現在は権力を奪われた傀儡になっているのだそうで、実権を持っているのは宰相。

国王自身が内乱の元凶というのもよく分からない話ですが、後継者に相応しくない人物選んだとか寵姫が権力を恣にし始めたとかしたんでしょうかね。ちなみにナッシェタニアのママン(つまり王妃)と兄(つまり王太子)は既に故人になっているそうですが、内乱の際なのかどうかは不明です。

他国には王家の縁戚もいるそうですが、内乱の火種を呼び込みたくないということで忌避されている模様。むしろ宰相のクーデターのような気もしますが…。おそらくこの内乱の一件は後述するナッシェタニアの「凶行」の原因になっているのではないかと思います。

なぜそう思うかというと、内乱の際、ナッシェタニアはパパンに処刑されそうになったのだそうです。その頃はまだ「刃」の聖者の力はなかったそうですが、ナッシェタニアは何をしようとしたのか?それともパパンが何かしでかそうとしたのを止めようとしたのか?

通常所持している武器は二本の細剣です。兎を模した兜と白い鎧に身を包み、見た目まんまバニーガールです。アーマードバニーガールというのは新しいコンセプト。兎といえばナッシェタニアは瞳が紅く、ニンジンを食べていたのでまさにバニー姫。

自由奔放でいたずら好きですが、強いカリスマ性の持ち主で、同じく六花の勇者であるピエナ王国最強の槍騎士ゴルドフは強い忠誠を誓っています。恋心も多分に含まれているようですが。

アドレットに仲間以上の親しみを寄せ、「火薬」の聖者フレミーの登場に嫉妬し、アドレットが偽勇者ではないかという疑惑が浮かび上がった時もアドレットを擁護していたナッシェタニアですが、実は彼女こそが7人目、つまり偽勇者でした。

アドレットを罠にはめて一行に偽者と思い込ませたのはナッシェタニアで、その後の彼女の行動は表面上はアドレットを守ろうとしつつ、その実アドレットを追い込むものでした。ヤンデレを装って「裏切られた女」を演じて本気で殺しにかかったりして。

偽者と判明した後、最低2人は削るつもりだったとカミングアウトしています。彼女が警戒していたのは元殺し屋で頭が切れるハンスで、アドレット追跡の際にはゴルドフにハンスが怪しいと吹き込んでいました。おそらくアドレットを殺した後、偽者ではないことが判明したら、次はハンスが偽者だと主張しようとしていたのでしょう。

アドレットを最初のターゲットにしたのは、間抜けで騙されやすい人だから簡単に殺せると思っていたからだそうです。アドレットの悪あがきに負けてしまいましたね。自称「地上最強の男」は「地上最強の悪あがき男」なんじゃないでしょうか。

ナッシェタニアの目的は、人類と凶魔を和睦させ、それぞれが平和に暮らせる世界を作ることなのだそうです。しかしそのためには50万人くらいの人類の犠牲が必要だとか。この世界の人口がどれほどかは不明ですが、50万という数自体が「それくらいなら…」とは思えない量ですね。

私が思うに、人類と凶魔の和睦という発想は、6年前のピエナ王国の内乱に何らかの関係があるのではないでしょうか。実は内乱の原因が凶魔を呼び込もうとしたためとか、実は魔神と六花の勇者の物語に何か隠された真実が潜んでいるとかね。

なお、ナッシェタニアは父に処刑されそうになった頃、逃亡生活を余儀なくされ、「死の恐怖に怯えずに眠りが取れる夜」がどれほど幸せか痛感したそうで、それをこの世界の全ての人に与えるのが目的なんだと2話で語っていました。50万人の犠牲で魔神や凶魔に怯えることがなくなるんでしょうか。

50万人の犠牲というは何のためなのか不明ですが、その数でアドレット以下六花の勇者の怒りを買い、抹殺されますが、それは実は泥で出来た人形で、本体は逃亡しました。今後も物語に絡んでくることは間違いないでしょう。現在の立場は大悪人ですが、価値観の逆転だってあるかも知れません。

CVはひよっちこと日笠陽子。この様々な側面を見せる複雑な性格の姫を見事に演じていました。2007年に声優デビューし、2009年の「けいおん!」の秋山澪役で脚光を浴びました。この時佐藤聡美は田井中律を演じていたのですが、今から思うと凄いギャップです。澪と律は役が入れ替わってもおかしくないような。

性格は生真面目で、何事にも全身全霊ぶつかっているようです。そのせいでラジオ番組では番組を盛り上げることに専念するあまり、芸人声優と呼ばれるようになってしまいました。

ファン層は女性声優としては異例に女性ファンが多く、AKB48の渡辺麻友もその一人のようです。ひよっち創始の「てへぺろ」の流行も、まゆゆが使用したことが一因と思われます。清純派でも魔性系でも、そしてそれを同時にでも安定してこなすひよっちは、キャストに入っていると周囲も安心するんじゃないでしょうか。2010年以降の出演数の多さをみると、オーディションで役がひよっちと被った声優には絶望あるのみかも知れませんが。

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