好きなアニメキャラ(その59):アンナ・錦ノ宮(下ネタという概念の存在しない退屈な世界)


こんばんは。今年も日本人が相次ぎノーベル賞を受賞して大変めでたいことです。そしてここのところこの季節になると各地のカフェにハルキストなる人々が集まって村上春樹のノーベル文学賞受賞を待つというのが風物詩になっています。でも今年はもう日本人の受賞はないんじゃなかろうか?

いや、別に村上春樹の悪口を言う気はありません。私もある程度読んでいますから。長編だと「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険」「ノルウェイの森」「スプートニクの恋人」、短編だと「中国行きのスロウ・ボート」「パン屋再襲撃」「東京奇譚集」あたり。だいたい図書館で文庫本で読んでいるので古いものが多いですね。私がキモイと思うのはハルキストの(おそらくごく一部の)奇矯な振る舞いの方です。

毎年のように報道するテレビの方もどうかと思いますが、あの人達を見ていると、痛い発言を繰り返すApple信者を彷彿としてしまいます。私が嫌いなのはAppleでもAppleの製品でもなく(まあ広告の手法とかは好きではないですけどね)、狂信者なんだなあと改めて思います。同様に、村上春樹が嫌いなのではなく、奇矯なハルキストをキモイと思ってしまいます。

そもそも村上春樹、本当にノーベル賞の有力候補なんですかね?Wikipediaによると“2006年、フランツ・カフカ賞をアジア圏で初めて受賞し、以後日本の作家の中でノーベル文学賞の最有力候補と見なされている。”ということですが、それからもう9年経っています。カフカ賞とノーベル賞を両方とも受賞している作家としては、エルフリーデ・イェリネク(オーストリア)とハロルド・ピンター(英)の2人がいますが、両者ともに同じ年に二つの賞を受賞しているんですよね。英のブックメーカーの予想では2番人気ということですが、私は今年もないんじゃないかと予想。

でも落選しても…天良かったじゃないですか、毎年同好の士がカフェに集まれてマスコミの注目を浴びられて(クリムゾン風)。

さて久々に好きなアニメキャラ行ってみましょう。今日のは好きというかなんというか…とにかく久々に大きなインパクトを与えてくれたもの凄いヤンデレ、アンナ・錦ノ宮です。

アンナは、「生徒会役員共」シリーズをも凌ぎかねないもの凄い品性下劣アニメ(褒めています)「下ネタという概念が存在しない退屈な世界」の実質的なヒロインではないかと思います。

国内有数の風紀優良校と称される時岡学園高等部の二年生にして、生徒会会長を務めています。銀髪碧眼で、容姿端麗・頭脳明晰・品行方正の三拍子そろった、まるで藤崎詩織の再来のような美少女です。

アンナ自身は忘れていましたが、主人公の奥間狸吉とは小学生時代に出会っており、アンナの美しい生き方は狸吉に大きな影響を与え、時岡学園へ進学する契機を作ったのでした。

PM(ピースメーカー)という超小型情報端末による監視システムを導入する「公序良俗健全育成法」を成立させた国会議員の父(錦ノ宮祀影)と、全国に影響を持つPTA会長の母(ソフィア・錦ノ宮)を持ち、卑猥な知識から一切切り離されて育った純粋無垢な少女なんですが…そんな彼女もお年頃。知識の生むや性格とは関係なく第二次性徴期特有のSEIYOKUという奴は本能の衝動となって突き上げてくるわけです。

麗しい見た目とは裏腹に柔道の有段者であり、それ以上に驚異的な身体能力を持っています。そのパワーや瞬発力は常人を遥かに凌駕し、人のぶら下がるロープを持ち上げたり、金属製のドアを肘撃ち一発で吹き飛ばしたり、銃を構えたテロリストから一瞬のうちに銃を弾き飛ばし、数メートルの距離を一瞬で詰めることが出来るほどです。オリンピックを目指した方が良くはないでしょうか?

圧巻だったのは、狸吉にキン肉バスター&キン肉ドライバーを仕掛けた場面。恐らくアンナの身体能力なら、キン肉バスター炸裂→ホールドを解かずにそのまま天高くジャンプ→空中でキン肉ドライバーの態勢という、一人マッスルドッキングも可能なのではないかと。仕掛けられた方はダブルのダメージで、マッスルスパークすら凌ぎそうなほどのダメージを受けそうです。

アンナは両親が推進した「公序良俗健全育成法」の最大の被害者とも言えるでしょう。、両親や世間が言うところの「卑猥は悪だから悪である」という既成概念に疑うことなく従っており、下ネタとか卑猥の知識が一切ないため、性欲の衝動と愛情の区別が全くつきません。

本編においてアンナがストーカーにつきまとわれるという事件が発生し、流石のアンナも姿なきストーカーに怯えまくっていたのですが、それを狸吉救い、勢い余ってアンナを押し倒してしまった時、アンナの中の性衝動が目覚めてしまったのでした。性知識が一切欠如しているアンナは、この衝動を「愛」と解釈してしまいました。そして「正しくあれば愛してもらえる」=「正しくなければ愛してもらえない」という価値観と、「愛は絶対の正義」という思い込みから、愛の為なら何をやってもいいと考えるに至ります。おめでとう、君のアンナはヤンデレに進化したよ!

「愛故に」アンナが行った「正しい行い」という名のヤンデレ行為の一端は次のとおりです。

○ 涎ないし愛液付きの「好きですレター」を大量に送りつける。

○ 狸吉のアパートのベランダから狸吉の日常生活を覗く。


○ 狸吉の部屋に入り込み、本人の許可なく性行為に及ぼうとする(アンナに性行為との自覚はなく、単に愛を確かめ合う行為であるしか考えていません)。

○ 自分の愛液入りのクッキーを狸吉に食べさせる(アンナのみならず、公序良俗健全育成法施行以降の子供達は愛液や精子が何なのか知らないため、アンナは自分の愛液を「愛の蜜」と表現しています。いや、ある意味当たっているが)。

○ 狸吉と親しげな綾女を見て嫉妬に狂い、親友である綾女に刃物を突きつける。


○ 狸吉の部屋に忍び入り、狸吉と添い寝していた鬼頭故修理を見て包丁を持ったまま一晩仁王立ち。その後妹ということでとりあえず一件落着したが、妹であっても親しげなのに嫉妬して包丁で型抜きを披露

○ 狸吉の匂い付トランクスをくんかくんかする。それに伴い人間離れした嗅覚を獲得し、狸吉の探知能力が飛躍的に向上する。もはや警察犬を凌ぐレベル。

さらに狸吉に好意(欲望)を抱いてからというもの、卑猥への取り締まりは一層強化されています。これは「正しくあれば愛してもらえる」と言う結論の下、狸吉に好かれたいと言う欲求に沿った行動で、言ってみれば公私混同なのですが、その結果下ネタテロリストの排除に尽力しており、狸吉や綾女が所属するSOXにとっても最大の脅威となっています。

狸吉登場以前からアンナは、綾女単独だったSOXと戦っていたいのですが、、早乙女乙女曰く「とても楽しそうじゃろうが」と、どこか遊び半分だったようです。が、今や「アンナ容赦せん!!」状態で絶対悪と規定する卑猥の根絶に徹底的になっています。

アンナ・錦ノ宮は、その超絶な身体能力と偏りすぎた愛と正義感から、作品世界における最大の被害者でありながら、最強・最狂・最凶の獣として恐れられているのです。

CVは松来未祐。当初は「こんなヒロイン然としたお嬢様になにも芸人声優を充てんでも」と思ったのですが、途中から松来さんを充てた真価が如実に発揮されました。というかこの役は松来さんならではでしょう。清純派の声優さんはオーディションすらためらったりして。

病気療養のため声優業を活動休止し、入院してからはや2か月以上。肺炎ということですが、長い入院期間から重病説も囁かれていたりして、心配です。2015年早々から体調が良くなかったらしいので、確かに病の根は深いような気がします。体調不良の中、よくぞアンナ役を全うしてくれました。

後藤邑子がようやく持ち直しつつあるというのに、今度は松来未祐か。私のお気に入り声優への相次ぐ悲報に溜息しかありません。一日も早い完治と復帰を心からお祈りしております。叶うならば王大人の一個小隊でも送ってあげたいものなんですが。
。

それにしてもアンナ、コメディタッチの本作ですが、素手での戦闘力ではヤンデレ界随一ではないでしょうか。そしておそらく刃物系の武器を持っても我妻由乃や桂言葉に匹敵するのではないかと。インパクトといい、新ヤンデレ女王の有力候補だろうと思います。

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