ファイブスター物語13巻(その3):13巻各話紹介PART2

ダブル台風が日本列島を窺っている様子です。いつから台風ははつるんでやって来るようになったんでしょうかね。♪ダ~ブルタイフ~ン 命のベルト~♪ってか?(古い!)

確かに17号と18号なんていうと、この人達を連想してしまうのですが…いつからマンガオタクになってしまったのだ、地球?

週末中断しましたがファイブスター物語(FSS)13巻各話紹介の続きです。ちゃっちゃっとやっていきましょう。

ステージ3「聖宮ラーン」

アトール聖導王朝皇帝が設定変更で詩女になりました。ムグミカがボスヤスフォートに殺害され、後継者指名されていたマグダルもボスヤスフォートによって見かけ上廃人とされてしまったので、先代の詩女フンフトが詩女に復帰しています。

この人、不倫によって不義の子を出産したことで詩女から退位したという経緯があります。その不義の子とはAFガーランドとなった桜子ということで、騎士やダイバー(バイター)、マイト(ガーランド)といった貴重な才能はごく僅かな割合でしか出現しないが、代わりに全ての人の遺伝子に拡散しているので、平民からも出現しうるという設定にも関わらず、高い能力を持った人の子は高い能力を持ちがちになっています。

鬼の哭く街・A立区出身の貧民階級の私としては、だからついつい平民出身のヨーンとかデコース(この人の出自は明らかではないけど、王族とか貴族出身ではなさそう)を贔屓にしがちなんですよね。

「ゴティックメード 花の詩女」のエピソードに由来して、詩女を守ったドナウ帝国のサイレン皇子の後継筋であるフィルモア帝国皇帝のダイ・グはこの地には剣を向けないと言います(大事な事などで二度言いました)。そしてラーンに入ると現詩女フンフトがお迎えになります。

この人、BBAにして経産婦なんですが…FSSでは非常に珍しい肉感派ですね。チェリーボーイを誘惑か。過去の所縁からも、フンフトをダイ・グの后にしようという計画があり、フンフトもそれに乗らざるを得ない様子です。でも“童貞喰い”には結構ノリノリみたいですが。

その一方で、フィルモア帝国の大部隊が駐留するナカカラではフィルモア帝国野戦元老院が開催されます。民主的な帝国議会とは全く別の性質を持っているようで、王族貴族のみで占められている様子。通常元老院というと二院制の上院についてそう呼ぶケースが多く、また元老とは国家に功労の有る政治家などがなるものですが、この国での元老というのは性質が異なり、王族貴族であることがほぼ必須の様子です。11巻12巻で登場して皇帝のダイ・グにまで皮肉を飛ばすほどの権勢を見せていたミヤザ官房長官(実質首相)もここでは単なる平民扱いをされていてちょっと気の毒。

そして元老議長代理バルバロッサ王とかブラウ・フィルモア王といった今まで全く登場しなかった新キャラ登場。フィルモア帝国の「カーテンの奥の奥」なんだそうですが、堂々と出てきているのは現状が異常事態であるということなのでしょう。しかし、「バルバロッサ」とか「ブラウ」とか、なんだかナチス・ドイツの独ソ戦での作戦名みたいですねえ。「ツィタデレ」とかも出てくんのかな。

この元老院が、フンフトとダイ・グの婚姻を積極的に推し進めている模様。その理由は、惑星の寿命を迎えつつあるカラミティ・ゴーダーズからフィルモア帝国自体をミノグシア大陸に移動させようという遠大な計画からなのでした。ダイ・グ自身はフィルモアの民がミノグシアで共存することを望んでいるようですが、帝国としてはフィルモア帝国の完全移動と他の排除が望みのようです。

そしてハイランダー・クリスティン・Vの処遇についても元老達には思惑が。ミヤザ官房長官は何かというと亡き者にしようとしていましたが(その理由はよくわかりませんが)、元老達は生かしておけと言います。なぜなら極めて由緒ある騎士の家系の末裔だからということで、「貴族、騎士家だけではない 政治家、財界どれだけの者が欲しがっておるか?どの家も強い騎士の血を入れたいのだ」と。いや、ぶっちゃけクリスが美少女なので抱きたいというゲスい発想もあるようです。

オヤジやヒヒジジイがJKをだとッ!?とバックベアード先生もお怒りだぜ。騎士の子が騎士になると決まったものではないのですが、長子は必ず騎士になるという訳の分からないコーラス王家みたいなのもあるので、強い騎士の血統は騎士を生みやすいのかも知れません。クリス、「子供を産む機械」になるのか?

いっそクリスもその前に愛するダイ・グと一夜限りの契りとか結んで孕んじまえYO!そんな都合のいいこと…といいたいところですが、おとぎ話だからアリなんだZE!
ステージ3エピローグ「三色の娘」

久々に前皇帝レーダー8世登場。最初の頃は悪の皇帝そのものという印象だったんですが、この人もすっかり雰囲気が変わりました。相手は“タコ入道”バシル大王。バルバロッサの隠居した元当主で、元バルバロッサ王は甥なんだそうな。レーダー8世はクリスを養女にする意向で、バシル大王も別の理由でそれを支持します。バシルに言わせればクリスは帝国を滅ぼしかねない魔女で、その血を残すことなど許されないのだとか。前皇帝陛下の養女ともなれば「子供を産む機械」はあり得ないと言うことですね。
ステージ4「ロスト・マグダル」

話はがらりと変わって見かけ上廃人となったマグダルを抱えた神官長ヘアードは、元ミラージュ騎士№3ランドアンド・スパコーンと聖宮ラーンに到着しましたが、フンフトとの面会は拒否され、神官長からも解任されてしまいました。

しかしフンフトの真意は別にあり、今のラーンではマグダルを守り切れないので、逃避行を続けて欲しいというものでした。ボスヤスフォートは今もマグダルを狙っており、所在が判明したら殺されてしまうと。

移動中、GTM同士の戦いに巻き込まれ、ヘアードは頭部に重傷を負い、マグダルは救護船に乗せられて衛星軌道に運ばれました。即死状態から甦るヘアードですが、おそらく首飾りが「命の水」関連のアイテムなのでしょう。自分の命が大事と言うより、マグダルを守るために死ぬわけにはいかないということでしょう。

マグダルは難民収容ステーションに運ばれましたが、そこは宇宙海賊に襲撃されてしまいます。ヘアードが到着した時には既にマグダルの姿はありませんでした。同じく間に合わなかったジャコー(成長したなオイ)が言うには、難民や子供をさらって売り飛ばすブローカーがいるんだそうです。

そして一旦はヘアードと別れたランドですが、ヘアードの健気さに打たれ、ミノグシア連合のAP騎士団本部を訪れます。ミラージュ騎士団は脱退は死を持ってのみなので、ミノグシア連合に肩入れするのは死を覚悟しなければなりませんが…先回りして届いていた天照の親書は、休暇の付与でした。代わりに所領は没収されましたが、これで自由に動けるようになったランドには、AP騎士団最強とされるスバース隊の隊長の座が与えられました。

ランドは天位を持っているわけではありませんが、ミラージュ騎士でも屈指の剣豪だろうと思います。身体をサイボーグ化しているせいもあるでしょうが、ブラック・スリー襲撃時にボスヤスフォートの右腕を叩き斬った「武勲」(これだけで天位に値すると思います)は知る人ぞ知るものとなっている様子。ミノグシア連合からすると「敵の敵は味方」ということですね。それもこの人のこれまでの生き様の反映なんでしょうが、ランドくらいFSSで「男の中の男」という描かれ方をされている人も珍しいです。
ステージ5「ツラック隊」

ミノグシア北部のベラ国に駐留するAP騎士団ツラック隊は最小最弱騎士団の様子。しかも連戦につぐ連戦でGTMも騎士もボロボロです。そこに現れたのが例のバカ夫婦。今回の肩入れ先はここに決めたようです。これによりツラック隊のベラ国攻防戦は星団史に残るものになるのだそうです。

しかし、黒髪のソープって珍しいですね。初めてじゃないか?これも設定変更なんでしょうかね。では次回は今巻登場の新キャラについてです。
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