がんばれゴエモン!からくり道中:2メガの嵐に小判が飛び交うけどセーブできなかったアクションゲーム

秋風は心に沁みますね。土日連続でウォーキングするようになって一ヶ月半となりました。だんだん体力がついてきた気がしますが、日曜日はやはり足が痛みますね。

ランブルローズが終わったのでレトロゲームに戻ります。今日はアクションゲームが苦手な私がなぜか買った「がんばれゴエモン!からくり道中」です。

「がんばれゴエモン!からくり道中」は1986年7月30日に発売されたファミコン用アクションゲームで、盗賊石川五右衛門をモデルにしたキャラ「ゴエモン」が主人公です。ファミコン初の2メガビットROMカセットで、「2メガの嵐に小判が飛び交うのだ」なんてCMでやっていました。ちなみに翌年発売された「ドラゴンクエスト2」が1メガビット、翌々年発売された「ドラゴンクエストⅢ」が2メガビットでした。


1986年5月にアーケードゲームとして発表した横スクロールアクションゲーム「Mr.五右衛門」がベースとなっていますが、システムやストーリーなどは以降のシリーズとは異なっています。が、江戸時代を舞台にした和風なグラフィックや音楽は受け継がれています。石川五右衛門って江戸時代の人じゃないんだけどな…

噂の義賊ゴエモンが、庶民を苦しめる悪大名をこらしめる旅に出ます。2メガだけあって、ステージは104面もあり、肥後国、出雲国、備前国、摂津国、近江国、尾張国、信濃国、江戸の順に、西から江戸に向かって行きます。1つの国は13面で完結する形になっていますが、確かアクションが下手な私は肥後国をクリアすることすらできなったような記憶があります。


クリアできなかった原因の一つは、「ポートピア連続殺人事件」同様、セーブ機能もパスワード機能も無かったことがあります。せめてパスワードでもあれば…。その後の移植版ではセーブ機能やパスワード機能でゲームの途中から再開が可能になったそうです。ユースフは犠牲になったのだ…


ということはせっかく2メガでもその大容量(当時)を味わえなかったじゃんかとお思いでしょう。その通りなんですが、ステージのグラフィックがなかなか素敵でして。町とか村はそれほどではなかったのですが、山の場面がまるで浮世絵みたいに思えました。続く海の場面もなかなかの出来で、鬼ヶ島があったりします。


ゴエモンは義賊とはいえ盗賊には違いないので、役人や忍者、侍が敵として襲ってくるのはわかるのですが、庶民の魚屋や商人なんかにぶつかってもダメージを受けるのは何故なんだ。あと魚やカニ、鳥、イノシシといった野生動物も攻撃してきます。何よりも農民まで攻撃してくると言う。全然義賊と思われていないぞゴエモン(笑)。


ゴエモンの武器はなんとキセル。でもなにしろリーチが短いのでアイテムの「招き猫」を取って小判を投げられるようにしないとやってられません。ファイヤーマリオみたいなものですね。小判を惜しげもなく投げるあたりが豪快ですが、本当の盗賊だったら絶対やらないぞ。

マップ上の石や、あるいは何もないところをジャンプで飛び越えると、アイテムや、隠し階段が出現することがあります。隠し階段から通じる地下通路の中には千両箱や通行手形などの貴重なアイテムが数多く存在し、地下通路の場所を把握することが攻略上のカギを握ります。そのため、所構わずジャンプして隠し通路を探すことになるのですが、きっと知らない人が見たら異常者でしょうね。山道や海岸でジャンプしまくっていると、ミスで下に落ちたりするのですが、これは一発アウトとなってしまいます。海くらい落ちたくらいじゃ死なないだろうと文句をつけたくなります。ガミラス星じゃあるまいし、硫酸の海という訳でもなかろうに。


建物に入ると、いろいろなアイテムを購入することができます。建物の中に一つだけ、3D迷路に入れるものがあり、迷路の中には多くの千両箱や通行手形が置かれています。手形を3つ集めて、関所を通らないとステージクリアになりませんが、店では闇手形を売っていたりもします。


本作は人気を集め、その後「がんばれゴエモン2」など続編が多数発売されました。また、主人公のゴエモンはコナミの人気キャラとなり、他作品にも登場しています。パケ絵とはだいぶ違うキャラになっていますが…

この時は二本同時にカセットを買うという豪儀なことをしたのですが、もう一本についてはまた次回に。鬼才片山まさゆきがファミコン通信で連載していた「大トロ倶楽部」的には、「小涙ちゃん」を出したのなら「菜夢子ちゃん」を出さんわけにはいきません。


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