風のノー・リプライ:結構歌いやすい「重戦機エルガイム」後期OP

8月もいよいよおしまいですが、夏休みの終わりというと某「サ○エさん」などでは宿題が全然出来てないというネタが必ずありましたね。だいたいカ○オが宿題をやっていなくて怒られたり家族に手伝ってもらったりという。ワ○メは計画的にこなしているらしいですが、実際女の子が夏休み末に全然やってない宿題に泣くというイメージはないので、男の子の一部だけなんですかね、ああいうのは。

本日も一位様いただきました。ま、もはや「日常」なもんで、あれこれ言いませんが、アクセスが増えているということは……きさま!このブログを見ているなッ!

いや、大変失礼しました。使ってみたかっただけです。それにしても8月は記事30本…こんなに更新したのは久々だなあと思ったら、2015年5月以来でした。北海道に来て以来、飲み会とかあると平気でサボるようになりましたからねえ…。が、逆に言えばこの8月は実にストイックに過ごしていたということに。今から予告しておきますが、9月は諸般の事情でサボりますよ。

さて今日はなつアニソン行ってみましょう。「重戦機エルガイム」の後期OP、鮎川麻弥の「風のノー・リプライ」です。

「重戦機エルガイム」は1984年2月4日から1985年2月23日まで、テレビ朝日系で全54話が放映された日本サンライズ制作のロボットアニメです。監督は前作「聖戦士ダンバイン」に引き続き富野由悠季が務めましたが、積極的に若手スタッフを登用しました。中でも当時23歳の新人デザイナー永野護は、キャラクターデザインとメカニックデザインを同時に担当するという大抜擢を受けました。

そして永野護は「重戦機エルガイム」の実質的な物語の世界観の構築も行ったとされており、その後永野護のライフワークとなった「ファイブスター物語(FSS)」は、「重戦機エルガイム」をベースに再構成された作品と言えますが、その後の展開的にはもはや「重戦機エルガイム」を完全に離れてしまったと言えるでしょう。それはさておき…ええい、13巻はまだか……って8月15日に出てるやんけ!買わねば!!

ちなみに「重戦機エルガイム」主要キャラのFSSでの反映については、主人公ダバ・マイロードはコーラスⅥ世です。これは顔もそっくりなので完全に一致。幼馴染みのミラウー・キャオはウェイ・ルース。なんとFSS序盤から活躍する重要人物ミッション・ルース大統領(ボード・ビュラード)の末裔という設定。純血の騎士の系列なのになんだこのチンピラ臭さは。

ダブルヒロインの一角、ファンネリア・アムはFSSではデイジナ・フレット。正体はコーラスの王女デイジナ・マイスナーです。マイスナー家はコーラスの王族ですが、もはや近親婚というレベルの血の濃さはなくなっているでしょう。

そしてダブルヒロインの一角で私のお気に入りのガウ・ハ・レッシィはポセイダル13人衆(FSSで言えばゴーズ騎士団)の一人であるにも関わらずダバに惹かれて離反します。FSSではロレッタ・ランダースとして登場します。名前からしてミラージュナイトのシャーリー・ランダースの子孫ですが、シャーリーはコーラスのバランカ王家に嫁いでいるので、なぜにロレッタ・バランカでないのかと思いますが、コーラス王家の末裔であることを公にすることははばかられたのかも知れません。ちなみにCVの川村万梨阿はこの作品をきっかけに永野護と結婚しており、そこからしてもレッシィの方が愛されていたんではないかと(笑)。

いや、FSSを語る場所ではないのでこの辺にしておきましょう。FSSファンは「重戦機エルガイム」はルーツを辿る上で必見ですよ…と言いたいところですが、前半と後半の展開の落差が凄まじいのと、結構冗長かつぐだぐだな展開も多くてねえ。若手スタッフの登用といい、色々実験してみた作品とも言えますが、スポンサーからすれば人の金で実験するんじゃねえと思ったかも。視聴者からも「番組を若い連中の教育に利用している。それは作品作りではない。」との批判がありましたし。嫌なら見るな?

で、この頃の日本サンライズのロボットアニメは中盤で「主役メカ交代」を行っていました。「機動戦士ガンダム」でもその傾向はありましたが、敵が次から次へと新型メカを登場させてくるので、序盤の主力メカは対抗しきれなくなるんですよね。ガンダムはアムロのニュータイプ化とマグネットコーティングで凌ぎましたが、その後の作品ではメカを交代させることで対応するようになります。

「戦闘メカ ザブングル」ではザブングルからギャリアへ。これは姿も名前も違い過ぎて流石にいかんと思ったらしく、「聖戦士ダンバイン」ではダンバインからビルバインへ。名前は似てる!

それでもでタイトルと主役メカが食い違うという問題は解消されないので、「機動戦士Ζガンダム」ではガンダムMark2からΖガンダムに交代するという形式にしていました。それでも序盤はタイトルと主役メカが異なるという状況に変化はないですが。

「重戦機エルガイム」ではどうしたかと言うと、エルガイムからエルガイムMk-Ⅱに交代しました。エルガイムMk-Ⅱは敵のメカを奪取して改造したもので、敵と味方の技術を高レベルで融合させた機体ととなっています。エルガイムはFSSでいえばジュノーン(初期型)、エルガイムMk-Ⅱは変形するところやバスターランチャー標準装備のところからスピード・ミラージュ(2号機のクラウドスカッツ)でしょう。今じゃヴォルケシェッツェという名前になったそうですが、私の単行本ではクラウドスカッツだぜ。


ということで、エルガイムMk-Ⅱが登場したあたりで変わったOPが「風のノー・リプライ」です。歌っていた鮎川麻弥は1961年3月29日生れで東京都出身。子供の頃は声楽歌手を目指していましたが、学生時代にロックやポップスに触れて転向しました。

アマチュア時代はガールズロックバンドを結成しおり、短大卒業後、一旦は一般企業に就職しましたが、1984年にソロ歌手としてデビューしました。芸名「麻弥」の「麻」は、「麻のような自然体」を目指すという意味で、「弥」は3月(弥生)生まれであることに由来しています。

そのデビュー曲が「風のノー・リプライ」で、その後もサンライズアニメ「機動戦士Ζガンダム」「機甲戦記ドラグナー」のOPを歌っています。「風のノー・リプライ」は1984年7月25日リリースで、オリコン最高位は17位でした。作詞:売野雅勇、作曲:筒美京平、編曲:戸塚修。

90年代以降はコーラスグループに参加したり有名歌手のバックボーカルを務めたりしていましたが、アニソンブームの到来により2001年以降はアニソンライブイベント「スーパーロボット魂」に参加しています。

No Reply 琥珀(きん)の砂時計
人はこぼれた砂よ
Say MarkⅡ 優しさが 生きる答えなら
いいのにね

夢よりも鮮やかに
愛よりみ密やかに
見えない 意志(こころ)がささやく
星屑が眠る海

金色の無言(しじま)に 生命(いのち)の花びら
指でそっと 触れたひとは誰(だあれ)…

No Reply 宇宙(そら)の迷い子たち
胸に 抱いてあげたい
Say MarkⅡ 優しさが 生きる答えなら
いいのにね

夢よりも不思議だわ
人……そしてめぐり逢い
未知(みしら)ぬ意志(ちから)が糸引く
愛 道しるべにして

流星が降るたび 命が生まれる
誰も胸に永遠(とお)い星を宿し

No Reply 琥珀(きん)の砂時計
人はこぼれた砂よ
Say MarkⅡ 優しさが 生きる答えなら
いいのにね

この歌、メロディーラインは非常に歌いやすいのですが、歌詞がやたら中二病チックです。あとなんで「MarkⅡ」と言わなければならないのかさっぱりわかりません。トヨタの回し者?エルガイムMk-Ⅱが登場した辺りからの歌なので、それを強調するべく歌詞に無理矢理盛り込んだのでしょうが、まだ主題歌がアニメの内容とは全く関係のないというのははばかられる時代だったのでしょう。

それでは聴いてみて下さい。まずはフルサイズ版。ジャケ絵一枚絵ですが、歌を聴くぶんには十分です。
こちらはアニメの画像を使ったMAD版。前半はOP映像そのままです。後半のヘビーメタル(HM)オンパレードが楽しいですね。これ見て思ったんですが、クワサン・オリビーってヤーボ・ビートのモデルなんですかね?
鮎川麻弥歌唱版。東京タワー前で歌っています。フルじゃないのが残念。
今回FSSを知らないと面白くないかも知れません。正直スマンカッタ。

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