夢のつづき:まさにレビューの真骨頂の「サクラ大戦2」ED

晴れて涼しい風の吹く気持ちのいい土曜日にこんにちは。絶好の運動日和です。豊平川河畔はコスモスが咲き乱れていて秋の風情が快いですが、一緒に咲いているヒマワリがなんともはや。これが札幌!さっぽろぐらし!(なんなんだ一体)

ゲーソンの土曜日、本日は「サクラ大戦2~君、死にたもうことなかれ~」(以下「サクラ大戦2」)のED「夢のつづき」を紹介します。

「サクラ大戦2」は1998年4月4日に発売されたセガサターン用ドラマチックアドベンチャーゲームです。50万本と、シリーズ最大の売上を記録しました。サブタイトルの「君、死にたもうことなかれ」はあまりにも有名な与謝野晶子の詩からの引用です。

前作ラストで数奇な運命に翻弄された副司令藤枝あやめが失われてしまいました。「サクラ大戦2」ではあやめの妹の藤枝かえでが登場し、後任の副司令に就任します。姿はそっくりでCVも同じなので帝国華撃団的には何も変わっていないかのように見えますが、かえでにとっては姉を失ったことに変わりはないので、もう誰も死なせないという思いから、自己犠牲的な行動を否定しています。

サクラ大戦でのラスボスは基本亡霊とか悪魔といった人外であることが多いのですが、「サクラ大戦2」のラスボスは例外的に人間でした。陸軍大臣京極慶吾率いる黒鬼会は、軍部による武力統治のために“太正維新”(モデルは二・二六事件)と称するクーデターを企図し、その裏で帝都を魔都とし自らが王として君臨するべく、巨大兵器「武蔵」の復活を企んでいます。

花組隊員は日伊ハーフのソレッタ・織姫(CV岡本麻弥)、ドイツ人のレニ・ミルヒシュトラーセ(CV伊倉一恵)の2名が加わり、ヒロイン総数は8名となりました。グラフィックやムービーも大幅に進化し、風林火山の戦法交代、協力攻撃など、後の続編にも採用されるゲームシステムが追加されました。

帝国華撃団には花組の他、輸送空挺部隊の風組(帝劇三人娘)、魔神器防衛部隊の薔薇組(モーホートリオ。薔薇組は正式名称ではなく自称らしいです)がいましたが、本作では更に隠密行動部隊の月組(実質的に隊長の加山雄一しか出てきませんが。幸せだなぁ)、乙女組(未来の花組隊員を育成のための帝国華撃団員養成学校乙女学園。キャラとしては野々村つぼみしか登場しませんが)が登場したほか、局地戦闘部隊雪組(名称のみで本編未登場)、霊的支援部隊夢組(これも本編未登場)の存在が明かされました。国家機関だから当然といえば当然ですが、なかなかに大組織ですな、帝国華撃団。

「夢のつづき」は作詞:広井王子、作曲:田中公平、編曲:根岸貴幸、歌:帝国歌劇団です。例によって真宮寺さくら(CV横山智佐)以下花組メンバーが分担して歌っています。

この夢がずっとずっと つづいてほしい
わたしの恋は 輝いているわ

ともに過ごしたあのとき 胸にたぐりよせて
歌いましょう さあ歌を あなたの 思い出の歌

この夢がずっとずっと つづいてほしい
いつまでも いつまでも 大切にしたい

それぞれの 出会いは 奇跡のようです
ほんの すこし目を閉じれば
永久(とわ)の夢 やさしく 歌となり こころゆらす
思い出に よりそうふたり

歌を さあ歌いましょう それが夢のつづき
高らかに愛を 歌う喜び

歌を さあ歌いましょう それが夢のつづき
巡りあい 信じあい 明日を歌お

この夢がずっとずっと つづいてほしい
わたしの恋は 輝いているわ

こよい春の匂いに 咲き乱れる花は
かぐわしく 舞い踊る 素晴らしき世界

それぞれの 出会いは 奇跡のようです
ほんの すこし 目を閉じれば
永久(とわ)の夢 やさしく 歌となり こころゆらす
思い出に よりそうふたり

歌を さあ歌いましょ それが夢のつづき
高らかに愛を 歌う喜び

歌を さあ歌いましょ それが夢のつづき
立ち上がれ 肩を抱き 明日を歌お

歌を さあ歌いましょ そして夢のおわり
あふれる涙を そっとぬぐって

歌を さあ歌いましょ だけど夢はつづく
さよならは 言わないの また会えるから

ラララ ラララララララ ラララララララララ
ララララララララ ラララララララ

春は めぐる いつも うつくしく
いつかまた この夢のつづきを
麗しの 帝国歌劇団

“歌を さあ歌いましょ そして夢のおわり あふれる涙を そっとぬぐって”の部分が哀調を帯びていていいですね。夢がずっと続いて欲しいと願いながらも、いつかは終わってしまうことを知っている哀しさ。美貌も若さも永続はしないのです。そしても愛も…。年々歳々、花相い似たり 歳々年々、人同じからず。

それでは聴いてみて下さい。フルバージョンで、ゲームED版です。これはさくらエンドですね。 やはりメインヒロインを持ってこないわけにはいきません。
サクラ大戦のOVA「サクラ大戦 轟華絢爛」でもEDに使用されました。ドサ周りの劇団になったのか?帝国歌劇団は(笑)。
アイドルマスターのキャラが演じています。相変わらず素晴らしい出来です。こういうPが輩出されるのだから、アイマス人気の息が長いのもむべなるかな。春香=さくら、あずさ=すみれ、千早=かえで、真=マリア、亜美=カンナ、やよい=アイリス、律子=紅蘭、いおり=ソレッタ、雪歩=レニです。
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