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恐怖新聞

恐怖新聞

 私が子供の頃にオカルトブームというのがありまして…

 ユリ・ゲラーのスプーン曲げに始まる超能力とか心霊写真とかUFOとかノストラダムスの大予言とか……そういったもろもろを愛して止まない、それが小学生時代の私でした。

 楳図かずおや日野日出志の恐怖漫画まで読み漁り、友達三人集まればこっくりさんを試み、砂山に階段をつくっておくと翌日妖精の足跡が残っているという話を信じて砂場に小山をつくりまくったりしていました。う~ん、メルヘンだなあ(笑)。友達の中には夜一人でトイレに行けなくなる奴すら出る始末。

 そんな私のハートをがっちりをとられたのがつのだじろう大先生。元気だったころ(笑)の少年チャンピオンに連載された「恐怖新聞」は、同時期に少年マガジンに連載していた「うしろの百太郎」とともにオカルト・ブームに火を付けた作品と言われています。

 二つの作品を比較すると、「うしろの百太郎」が心霊現象に特化していたのに対し、「恐怖新聞」は様々なオカルトを紹介するという風情がありました。

 真夜中に配達され、一回読むと百日寿命が縮まるといわれる恐怖新聞に取り憑かれた鬼形礼(名前からしてコワイ)、ただし恐怖新聞には明日の出来事が載っていて必ず当たるというのです。

恐怖新聞第一巻

 それでいきなり目にしたのが学校の先生の交通事故死。第一巻の表紙にもなっています。先生らしからぬファッションですが先生だといったら先生です。登場するやいなや車に轢かれてお亡くなりに…

 以後、鬼形少年は恐怖新聞を配達しに来るポルターガイスト(本来「騒霊」という心霊現象を意味し、固有名詞じゃないんですがね)に絡まれながら様々な怪奇現象に遭遇していきます。なにしろ窓も雨戸も突き破ってくる新聞ですから始末が悪い。
窓を突き破る恐怖新聞

 必要ならばお風呂にだってお届けです。
風呂にも配達する恐怖新聞

中には「これは恐怖新聞に載っていた話ですが…」で紹介するエピソードまでありましたが、恐怖新聞は明日のことがわかるっていうだけではなく、絶対怪奇現象も積極的に呼びこんでいましたね。

ポルターガイスト

 配達人ポルターガイスト。何人なんだろう?

 恐怖新聞には
①白の頁(霊の世界)
②青の頁(宇宙の世界)
③赤の頁(怪奇の世界)
④黒の頁(伝説の世界)
⑤紫の頁(悪魔の世界)
に分類されるエピソードがあり、地球空洞説やファラオの呪い、埋蔵金、雪男など、それはそれは多彩なオカルトテーマを取り上げていました。

いきなりそんなこと言われても

 私が印象に残っているのは、このUFOコンタクター・エリナ松岡。ただでさえ恐怖新聞にまとわりつかれて苦しんでいる鬼形君に訳のわからないことを言ってはUFOを見せたりUFOに乗せたり(そしてどこぞに意味もなく放置)していきます。

 後は鬼形君が悪魔に取り憑かれる話。アイニという名前の悪魔で、神父さんは「心霊学的に言えば、ヘビとネコの動物霊が取り憑いた悪霊といえようか」と説明していますが、勝手に鬼形君の肉体を乗っ取ったことでポルターガイストと対立し、届いた恐怖新聞には「悪魔よ出て行け!」の文字が。節子それ新聞と違う、アジビラや!悪魔対悪霊、勝負の行方は?

 しかし恐怖新聞により毎晩百日ずつ寿命が縮まるというエナジードレインを受け続ける鬼形君も黙ってばかりはいません。二度にわたって除霊を試みていますが、一度目はポルターガイストの「牡丹灯篭作戦」(朝が来たと思わせてうっかり結界の外に出てしまうようにしむける)に引っかかって失敗、二度目はポルターガイストの起こした大地震(つくづく凄い霊だ)に巻き込まれてなんと死んでしまうのです。死してなお鬼形君霊魂には安らぎがなく、受難が続いていくのですが…オチはぜひ本編を読んでいただきたいと思います。

 なお、恐怖新聞のタイピングソフトがあるのですが、セルフパロディが面白いので掲載しておきます。
恐怖新聞タイピングソフト

 そんなソフト嫌すぎる(笑)
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パロディには事欠かない。

高校時代にパソコン雑誌で印象に残った4コママンガ。

とある4コママンガ家がアイデア出しで苦しんでいる。
「4コマ1本考えると、寿命が4ヶ月縮むんだよね・・・」

うんうん唸っていると、いきなり窓に恐怖新聞が!
寿命が100日縮む~!と青ざめつつも紙面に目を走らせる。
紙面の角に恐怖新聞・連載4コママンガがあるではないか。

ハッ!
瞬時に計算。

(恐怖新聞閲覧で失う寿命:100日)-(4コマのアイデア出しで失う寿命:120日)
=-20日

「わーい、20日寿命をトクした!」
嬉々として4コマを盗作するマンガ家。
かくして、恐怖新聞購読でかえって寿命が延びる稀有な人間が・・・

なんでPC誌に恐怖新聞ネタが!と驚きました。
面白かったけど。


そういえばあの新聞、社説とか健康食品の広告とか載ってましたっけ?


Re: パロディには事欠かない。

こんばんわ、いらっしゃいませ。

昔、赤塚不二夫の「天才バカボン」で、咬まれて百歩歩くと死ぬという猛毒の百歩蛇(ひゃっぽだ)に噛まれたバカボンのパパが、99歩歩いてはまた百歩蛇に咬ませてさらに99歩歩いて…というのを繰り返すというギャグがありましたが、なんとなく似てる?

マンガ家はやめられるけど恐怖新聞の購読はやめられないから…「一か月でいいですから」とかやたらしつこかたり、インスタントコーヒーや野球のチケットをもってきたりする恐怖新聞があったら面白いかも。

> そういえばあの新聞、社説とか健康食品の広告とか載ってましたっけ?

社説はわからないけど、確か広告はありました。ビールとかの。あと新聞内につのだじろうの文句(オカルトブームに伴う問題を全部おしつけてきやがって云々)が書かれていたことがあります。

「メリー・ジェーン」の

つのだ☆ひろが弟だと後に知り、才能溢れる兄弟だなぁと思いました。

自分にはこの作品の内容が難解だったので、同じくチャンピオン連載中だった「魔太郎がくる!!」に心惹かれました。マガジンの「うしろの百太郎」と合わせて「うしろの魔太郎」なんて言われてましたっけ(笑)
最後のリベンジ(オチ)は「笑ゥせぇるすまん」に通じるものがあると感じます。

Re: 「メリー・ジェーン」の

 junkyさんこんにちは、いらっしゃい。いつもありがとうございます。

> つのだ☆ひろが弟だと後に知り、才能溢れる兄弟だなぁと思いました。

 そうですね、方向性は違いますが芸術系兄弟ということでしょうか。

> 自分にはこの作品の内容が難解だったので、同じくチャンピオン連載中だった「魔太郎がくる!!」に心惹かれました。マガジンの「うしろの百太郎」と合わせて「うしろの魔太郎」なんて言われてましたっけ(笑)
> 最後のリベンジ(オチ)は「笑ゥせぇるすまん」に通じるものがあると感じます。

 魔太郎は藤子不二雄のAの方ということもあり、魔太郎へのいじめも酷かったけど、復讐も洒落にならないほど凄惨なものが多く、今のご時世多分そのままではアニメ化できないでしょう。あの頃は青年誌というものがなかったので、少年誌が今の青年誌的役割を果たしていたとはいえ。そうえいば切人というジャリが魔太郎のライバル的存在でしたね。
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