記憶に残る一言(その43):山崎九郎右衛門のセリフ(シグルイ)

秋風吹く札幌からこんばんは。関東や東北も秋の気候だったようですが、札幌もなかなかに。昨夜は思わず長袖のパジャマを着ちゃいましたよ。
三ヶ月ごとの定期検診で歯医者に行ってきました。特に問題なくクリーニングだけで終わりましたが、歯が命だと言っていた芸能人ほどではありませんが、私にとっても歯はかなり大事なので、札幌に居る限りは三ヶ月検診に通いたいと思っています。
本日は記憶に残る一言ですが、またもやシグルイからご紹介。でも脇役だからいーんです。虎眼流の内弟子にして高弟の山崎九郎右衛門のセリフです。
山崎九郎右衛門は足軽出身。基本虎眼流の高弟達にはそんなに高い身分の人はいません。主人公の藤木源之助は百姓出身ですし、もう一人の主人公である伊良子清玄は夜鷹の子という下層も下層の出身です。
痩身かつ長身でぎょろ眼が特徴です。実はウホッな人で、同じ内弟子の近藤涼之介にひそかに思いを寄せています。まあ戦国時代とかは武士の間では衆道(アッー!)はごく当たり前のことだったようですし、シグルイの時代は江戸前期で戦国の気風がいまだ残っているので、これ自体はそれほど異常とも言えないでしょう。
彼が異常なのは、涼之助に「やらないか」と口説いたりしない代わりに、夜中に時折、涼之助のことを妄想しつつ自らを慰めていたということです。それ自体はよくあることかも知れませんが、彼の手法は己の陰茎を口で慰めるという極めてユニークなものでした。セルフフェラーリ…普通のオノコにななかなかできないですが、身体がやたら柔らかいのか、あれがやたら長いのか。
その時の効果音(ちゅぱっ、ちゅぱっ)から「ちゅぱ衛門」の愛称(?)もあります。この奇癖については、他の内弟子達も当然気づいていますが、「見て見ぬふりをする情けがあった」そうです。しかし涼之助は知っていたのかなあ。しかも対象が自分だということを。
ちなみに内弟子は岩本虎眼先生宅の一室(虎子の間)に雑居していましたが、こんなにごった返していてはプライバシーも何もあったものではありませんな。
近藤涼之助は少年ながら虎眼流の目録を受けています。ただしこれは涼之助の祖父が虎眼先生と懇意の間柄だったことによる「義理許し」であるため、実力によるものとは言えません。が、それでも虎眼流は過酷な修行が売りの流派のせいか、涼之助自身、虎眼流を嘲弄した浪人を切り捨てたこともあり、決して弱いわけではありません。彼が目標としているのは藤木源之助で、素手(虎拳)で何人もの浪人を撲殺するその姿に涙を流して憧れていました。ということで残念ながらちゅぱ衛門の思いは届かないようです。
なお、高弟の最右翼にありながら、虎眼先生の愛妾いくをNTRしたことで、過酷な仕置きを受けた末に盲目となって追放された伊良子清玄は、後に独自の剣術「無明逆流れ」を編み出し、復讐として虎眼流の高弟達を片っ端から血祭りに上げていきます。そのターゲット第一号は涼之助なのでした。
九郎右衛門は虎眼流の中目録を得ています。しかも「術許し」、すなわち剣技の実力で勝ち取っている訳です。その九郎右衛門、町の食事処でたまたま浪人達のする虎眼流の悪口(正確には噂話)を聞いてしまいます。
その時の九郎右衛門のセリフが今日の記憶に残る一言です。本当のところは、斬られた師範代の口に竹光が咥えられていた事から、浪人がその意味を推理して「虎眼流は竹光のごときなまくらに過ぎぬと…」と言ったところでこれです。だから浪人がそう思ったという訳ではなく、犯人(伊良子)の行動の意味を推理しただけなんですが。
浪人達からすればいきなり九郎右衛門から因縁を付けられたような形ですが、何しろ虎眼流は濃尾無双と怖れられている剣術です。九郎右衛門はいきなり浪人を撲殺。残ったもう一人の方も焦りまくって弁解しますが、九郎右衛門的には問答無用と相成りました。
こうして虎拳で浪人二人を撲殺。虎眼流を嘲笑うことなど不可能であった…
その後、九郎右衛門は夜間に外出した折に伊良子と遭遇してしまいます。
涼之助を殺したのが伊良子なので、恨みを込めて中目録以上にのみ伝授される虎眼流秘伝の技「流れ」で戦いを挑みます。「流れ」は刀を担ぐような姿勢で、刀を振る際に柄を握った拳を遠心力でスライドさせ、相手の目測を超えるリーチを稼いで斬撃をたたき込む技です。原理はわりと簡単ですが、精密な握力の調整が出来なければ刀が吹っ飛んで行ってしまうので、中目録を要する技とされたのでしょう。
が、伊良子の「無明逆流れ」は虎眼流免許皆伝者のみが使える奥義「流れ星(星流れ)」をも超える斬撃だったので、九郎右衛門の「流れ」はあえなく破れてしまうのでした。この伊良子、最終的には恐怖にビビりまくりながらも、虎眼先生すら「無明逆流れ」で倒してしまうので、ちゅぱ衛門では負けるのも仕方有りません。
ちなみに「なまくらと申したか」、ネットでは誰かが振ったネタに対して、それから連想される事柄で切り返すツッコミの型(「○○と申したか」)として定着しています。
例その1:ヴォーカロイド結月ゆかり。バストが“AとBの間で79”と設定されていることからこういうことに。
侍A「まな板?」
侍B「おうさ、まな板よ。結月ゆかりはまな板の如き胸囲に過ぎぬと…」
結月「まな板と申したか」
侍A「せ、拙者はさような事は…」
結月ゆかりを嘲笑うことなど不可能であった……
その2:C3PO。これは確かに九郎右衛門に似ていますね。
「ジェダイなど竹光のごときなまくらに過ぎぬと…」
「ジェダイなど竹光のごときなまくらに過ぎぬと…」
「なまくらと申したか」
しかし実際のC3POは全然武闘派じゃないから返り討ちでしょうねえ。
その3:ふくろう。boketeの回答です。これも見た目がそっくり…
その4:これもboketeの回答。悪霊にでも取り憑かれたのか。おそろしい子!
その5:俎板と申したか再び。アイドルマスターの如月千早です。歌は上手いけどバスト72センチ。身長は162センチもあるのにバストは72センチ。ちなみに中の人(今井麻美)も歳不相応に胸が小さく、そのことをネタにしている節が見られるとか。
多分俎板とか言ってディスったのはこの人達でしょう(笑)。
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