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2015夏季アニメ中盤の感想(その2):「六花の勇者」と「赤髪の白雪姫」


秋風の札幌

 こんばんは。お盆を全部出勤したのでかっとなって今日ずる休みしました。今も後悔していない。本日は秋風の吹く札幌で、涼しいのは大変良いのですが、夏が行くって思おうとなんか物悲しいですね。夏って季節は個人的に全然好きじゃないんですが、いなくなると寂しくなるという変な奴です。

Windows10.jpg

 で、かっとなったついでにWindows10をインストールしてしまいました。ちょっと待てとか状況をよく見てからとか言われていましたが、わかっていてやってしまうのがかっとなった証拠。とりあえず無事インストールはできたんですが、やはり勝手の違うところが多々あってまごつきます。ブログが無事更新できるといいのですが。

六花の勇者

 さて本日は夏季アニメ中盤の感想その2です。今回は「六花の勇者」と「赤髪の白雪姫」です。まずは「六花の勇者」。7話まで見ましたが、ファンタジー冒険ものかと思いきや、内輪もめ&犯人推理というミステリー状態です。

フレミーを人質に取るアドレット

 6人のはずの勇者が7人になり、誰かが偽物ということになりました。6話で完全に自称「地上最強の男」アドレッド・マイアが偽物容疑を受け、疑惑を晴らせないままにフレミーを人質に逃走しました。この行動で完全に偽物認定されてしまいました。

アドレット

 アドレッドは敵の意表を突くトリッキーな戦術とビックリドッキリメカならぬ秘密道具を組み合わせることで戦う人なので、自称の「地上最強の男」よりも他称の「卑劣戦士」の方がぴったりなのですが、今回過去を語ったことでなぜ勇者になりたがったのかが判明しました。幼少の頃、凶魔に村を襲われて親友と姉を失ったことが原因だったのですね。

お姉ちゃんと親友

 このあたり、いかに親友と姉が惨たらしく殺されたかを描写してくれるともっと感情移入できるんですが、師匠のアトロ・スパイカーが「強くなりたくば、笑え」「絶望を笑え」というかなり無茶な教育方針だったせいか、アドレットは「地上最強の男」と唱え続けないとアイデンティティが保てないようになってしまった模様。本当に自他共に認める地上最強の男だったらフレミーが真っ先に殺しに行っている気もしますがね。

強くなりたくば、笑え

 「今は違うって知っているよね」とか、顎を突きだしたハンスあたりが煽って欲しいですね。頭の出来が地上最強だったら良かったのにね。

実はイケメンハンス

 ただ、基本物語がアドレット視点で、本人が自分じゃないと確信している以上、現時点では別の人物が偽物なんでしょう。では誰が、ということになりますが、他の6人の勇者を見てみましょう。

アドレットは違うと主張する姫

 まずナッシェタニア・ルーイ・ピエナ・アウグストラ(CV日笠陽子)。ピエナ王国の第一王女で「刃」の聖者。アドレットが最初に出会った勇者であり、自在に刃を召喚し、飛ばすことが可能です。

ナッシェタニア

 いきなりでなんですが、絶対この人が偽物だと思います。結界の鍵が剣だったということで、中に入らずに作動させることができるのはあらゆる刀剣を支配下に置く「刃」の聖者しかいないということ、あからさまに怪しい結界装置の破壊などから間違いないでしょう。

鬱な姫

 では何が目的なのか、どのような理由があるのかについてはいずれ明らかになるのでしょうが、自分が偽物であるが故に、彼女だけはアドレットが偽物ではないと強く主張しているのではないかと。

フレミー

 続いてフレミー・スピッドロウ(CV悠木碧)。何と人間と凶魔のハーフということと、凶魔サイドに属していて勇者候補を殺して回っていたという過去から、真っ先に偽物と疑われた「火薬」の聖者です。 

フレミーその2

 チャモに負けたことで用済みとして、ママン達凶魔に殺されそうになり、復讐のため魔神を倒すことを決意しました。そういう過去からすれば偽物ではあり得ないのですが、チャモにも勝っていたら、凶魔サイドで勇者候補を殺しまくっていたんでしょうね。その場合でも勇者になれるのでしょうか?

両目を出したフレミー

 なお、人間のパパンは凶魔ママンがフレミーを孕んだ時点で用済みとなって凶魔に殺されたんだそうですが、こういう「人」と「魔」のハーフという場合、「魔」側がパパンで、人間である(そして美女・美少女であるケースが多い)ママンをレイプして生ませるといった展開がエロゲーでは非常に多いわけです(その方がプレイヤーもハアハアするので)が、逆のケースは珍しいですね。やはり美女の姿をしていたか、化けたかしていたんでしょうか。まあ生まれたフレミーがほぼ人間形なので、きっと凶魔ママンも人間に限りなく近い姿なんじゃないかと思います。もし出てくるならCVはぜひ斉藤千和にお願いしたいです。

ゴルドフ

 ゴルドフ・アウオーラ。ピエナ王国軍黒角騎士団随一の騎士で、ナッシェタニアでさえ未だに勝ったことがないほどの実力を有するピエナ最強の騎士です。普通に剣を持って勝てなかったのか、「刃」の聖者の力を全力で発動させても勝てなかったかは不明ですが、ゴルドフ自身は屈強な身体と槍術以外に特殊能力はなさそうに見えます。

ゴルドフ突進

 ナッシェタニアに強い忠誠を誓っており、もしや六花の勇者という立場よりもナッシェタニアの騎士であることを優先するのかという雰囲気があります。ナッシェタニアに馴れ馴れしいアドレットに嫉妬したようで、偽物認定に嬉々として殺しに入っていましたが、ナッシェタニアが偽物と判明した場合は彼はどうするんでしょうか、注目です。

ハンス

 ハンス・ハンプテイ。ハンプティといえばダンプティ(なんじゃそりゃ)。殺し屋という裏稼業出身で猫を模倣した動きの特殊な剣術を駆使します。「~だにゃ」という猫口調がまざった不思議なしゃべり方をし、普段はふざけた態度をとっています。「~にゃ」は猫ミミメイドさんじゃないと可愛くないにゃ。

ハンス対アドレット

 その経歴からして戦闘力や経験は一行中でも屈指とみられ、唯一逃走するアドレットにナイフを投げて負傷させています。正面からまともに戦えばアドレットは勝ち目がないでしょう。頭も切れ、アドレットが疑わしいことを論理的に説明して見せました。探偵役にはこの人が適任では。

チャモ

 チャモ・ロッソ(CV加隈亜衣)。「沼」の聖者でまだ14歳の子供です。フレミーが暗殺に失敗しており、史上最強とも噂される実力者だそうですが、どんな能力なのかはまだ不明です。フレミーの言によれば直接的な力だそうで、アドレットを罠にかけるような小細工はできなさそうです。

チャモその2

 性格はわがままで協調性がなく、完全に子供そのものです。自分を殺しに来たからもっともな話ではありますが、ことある毎にフレミーを偽者だと主張し、拷問しようとしていました。どういう拷問をするのかちょっと見てみたい気もしますが…。

モーラ

 最後にモーラ・チェスター(CV佐藤利奈)。「山」の聖者で聖者を統括する万天神殿の長ということで、わがままなチャモもモーラには渋々従っています。この人も現時点で能力が不明です。山が噴火するとか飛んでくるとかだったら凄いですが。

モーラその2

 経験と実力も豊富な年長の勇者で、一行のリーダー格ですが、穏健ではあるけれども特に智恵があるわけでもなさそうで、ミステリーなら「警部さん」あたりの役回りのような気がします。おいしいご飯を作ってくれそうな気はしますが(中の人の「幸腹グラフィティ」でのキャラ的に)。

偽者がいる

 ということで、私の予想では本命ナッシェタニア、対抗アドレット(ただし自覚なし)、穴はハンスというところです。ゴルドフとチャモは偽物としてやっていけるほどの器量がなく、フレミーはこの描写で偽物だったらがっかりなので違うと思います。モーラは聖者を統括する万天神殿の長という立場なので、これで偽物だったらこの世界の世論は騒然でしょうね。

やはりこの人だろう

 なにしろリハクの目を持つ私なので、アガサおばさんにはいつもいつも裏をかかれっぱなしでしたけど…今回は当たるかな。当たるといいな(「四月は君の嘘」風)。

赤髪の白雪姫

 続いて「赤髪の白雪姫」。こちらも7話まで視聴。今季唯一のはやみん主演作なので見ないわけには行きません。が…

ウキウキ白雪

 世にも珍しい真っ赤の髪を持って生まれた白雪は、母国であるタンバルンのラジ王子に愛妾にされそうになりますが、これを拒否して隣国のクラリネスに逃亡します。クラリネスの宮廷薬剤師となった白雪と、クラリネス第二王子ゼンはそれぞれの生き方を尊重しつつ愛を育んでいくようですが。

白雪

 まあ白雪はいいんです。別に早見沙織が演じているからという訳ではなく、一般市民出身だし、当初から薬剤師の道を進んでいたことから宮廷薬剤師を目指すのは自然ですし。

白雪制服姿
 
 当初は誘拐されたり襲撃されたり剣を向けられたりと毎回危機に陥っていた白雪ですが、最近はそこまでの危機はなくなってきました。薬剤師がそんなにしょっちゅう事件に遭遇してはいけません。ヤクザ医師だったら別だけどNE!

ゼン

 問題はゼン王子その他王国の描き方です。少女漫画は昔からキャラの顔や髪型やファッションにはばかり注目して、武具や戦略戦術には目もくれないというところがありましたが、原作が「LaLa」連載中の本作もそうなんでしょうか?

ゼン王子

 まずゼン王子が変。この人は一体何をしているんでしょうか。宰相以下宮廷貴族や官僚がしっかりしていたら、そんなに仕事はないはずなんですが、妙に第二王子のわりに政務が忙しそうです。

クラリネス王宮

 江戸幕府が発布した「禁中並公家諸法度」では“天子諸芸能の事、第一は御学問なり(天子が行うべき諸々の学問、技芸の中で第一は学問である)”と言っています。19歳の若き王子たるもの、基本は学問とか武芸でいいんじゃないでしょうか。専制君主なら、国王(ないし女王)が政務を執るのはありなんでしょうが、直系とはいえ王族が政務に出張るとろくなことがないような気が。やらせるとしても次期国王たる第一王子の仕事でしょう。

妙なところで妙なことをしているゼン王子

 まあ能力があるものは誰であっても使うのだという主義の国だとすれば、百歩譲ってそれも構わないのですが、政務で忙殺されているわりには長期間外出したりしているし。この人には担当とか責任という言葉はないのでしょうか。権利だけ主張して義務は巧妙に回避するというのは真っ当な王族のすることではないでしょう。腐ってるならよくある話ですけど、そういう人物としては描いていないし、なによりそうだったら白雪が惚れない。

17歳の頃のイザナ

 6話から登場してきた第一王子のイザナもかなり怪しい。悪い領主二人をすげ替えたという昔話が武勇談のように語られていましたが、封建制ではそんな自由自在に領主の首をすげ替えたりできないし、それだけの権力を把握している絶対王政なのだとしても、それは国王(女王)の権力であって王子ではありませんよ。即位してからやって下さいという話です。百歩譲って(譲ってばっかですな)イザナにその権限が与えられていたとしたら、回りくどいことをせずに土方副長の如く「士道不覚悟」的粛清をしたら宜しいのです。しかも領主を粛清して家臣を後継に据えるとか。江戸時代の大名になぞらえると、いかに不思議なことをしているか判ると思います。将軍家が大名を更迭し、跡継ぎを家老にするという世襲完全無視。じゃあお前らも世襲やめろよと言われるぞ。基本的に作者は王制とか王族といったものにあんまり知識・関心がないようです。

お前は受胎告知か

 白雪とゼンのラブストーリーだけ描きたい…それならそれで結構なんですが、ゼン王子の暇なんだか忙しいんだかわからない神出鬼没ぶりは笑えますね。一般人である白雪視点では、ゼンの行動が読めなくても構わないのですが、視聴者から見ても謎なのは勘弁です。

ハルカ侯爵

 白雪を良く思っていないハルカ侯爵も妙。この人は侯爵という爵位だけなんだろうか?封建貴族なら自分の領地を統治していなければならないはずなんですが、足繁くゼン王子に会いに来るということは宮廷貴族なんでしょうか?宮廷貴族なら何らかの役職を持って王宮に仕えているはずなんですが、いばっているだけで何かしている雰囲気がないんですよねこの人。ま、白雪ほかの一般市民からすれば貴族が何やっているのかなんてよく分からないものでしょうが、やはり視聴者からも謎なのはいかんです。例えばゼンが副首相のような役割を任されていて、ハルカ侯爵が官房長官的役回りである、ということなら判りやすいんですけどね。

王子を通さない衛兵

 お城の衛兵達もかなり妙です。王子や侯爵の行く手を槍を交差させて妨げるとは!しかも城内にもやたらいるんですよね、門番みたいな衛兵が。では謀略渦巻く王宮だったり、他国との戦雲たなびく状況なのかといえばそういう訳でもないし。だいたいどっかに言っていた首相格の第一王子が帰城したとして、副首相格の第二王子が知らないままってなんだそりゃ。こんな機能不全な国はタンバルンに滅ぼされるぞ。

ラジ王子
運命の出会い(笑)

 クラリネスとタンバルンは、隣同士とはいえ別の国なのに、言葉や文字は完全に通じるようです。独仏、仏伊でもそうはいかないのにねえ?さらに簡単に王子を呼び寄せたりしています。王位継承者たる第一王子がそうそう簡単に隣国に逝く者でしょうかね。まあクラリネスが大国で、タンバルンは事実上属国に過ぎないという位に力の差があれば別なんでしょうが。

NTRだNTR

 ツッコミどころ満載な本作ですが、最後にもう一つだけ。5話でラクルド砦で原因不明の病気が蔓延し、兵士がほぼ戦闘力を失うというエピソードがありましたが、その真相は、砦の武器を奪おうとした盗賊団の奸計だったというものでしたが、盗賊なら金品狙いだろう普通。兵士が駐在する砦を狙ってしかも武器が目標なんて、あまりに馬鹿すぎる。物語の本質ではないそういうところには目をつぶって白雪とゼンの恋の行方に注目していればいいのでしょうが…辛いなあ。

ラブラブやんけ
やたら白雪を抱くゼン
もうつきあっちゃえYO

 そうだ、兄やん、白雪を寝取っちゃえYO!!NTRだNTR!!とりあえずゼンの目前でズキュウウウン!でいきましょう。「君… もうゼンとキスはしたのかい?まだだよなァ 初めての相手はゼンではないッ! このイザナだッ!」バアアーアン!やはり王宮にはスキャンダルがないと。

このイザナだ
バアアーン!
事後…ではない
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