北海道名物!(その15):ダジャレ天国

今週は大気の状態が不安定とかで集中豪雨が方々で発生していた北海道です。本日は札幌は晴天でしたが、道央・道北では大雨による土砂災害への警戒するよう警報が出ていました。お盆くらい平穏に過ごさせて欲しいものです。

せめてブログくらいはまったりとやりたいので、本日は北海道ネタです。いつもはまったりじゃないのかと大まじめに訊かれると困ってしまいますが(笑)。今日は道産子はダジャレが異様に好きなんじゃなかろうかという話です。いや、うすうすは感ずいてはいたんですよ、道産子のネーミングセンスのユニークさについては。でも正直ここまでとは…。
ダジャレその1:北海道立総合体育センター

豊平区にある、2000年2月に開館したスポーツ施設です。札幌中島体育センター別館の老朽化に伴い建設されたもので、開館以来各種室内競技及びコンサートなどのイベントに使用されています。

愛称は「きたえーる」。「きた」は北、つまり北海道を、「えーる」は声援のエールを意味し、本来スポーツ施設ですから、合わせて「鍛える」という言葉に掛けています。

以前「中二病でも恋がしたい!戀」で、バリバリの中二病のヒロイン六花が自分のことをぞんざいに扱う主人公勇太に対し素でキレて、「闇とか言っとけば喜ぶと思ってんだろあいつ!」と叫んでいましたが、北海道の場合は「北とか言っとけば(観光客が)喜ぶと思ってんだろあいつ!」というところがあります。

六花についてはそもそも自分が散々闇闇言っていたせいなので、「だってアンタいつも喜んでるじゃんwww」とツッコミたくなりますが、北海道については、とりあえず「北」って付けとけば受けるだろうと安易に考えている節があります。例えば駅弁では「北の駅弁屋さん」というのがあります。観光客はとりあえずそのネーミングに手を出すのか。

ま、確かに中身を見るにおいしそうなので、買って損はなさそうですが…名前はもう一ひねり欲しいところです。

あと我が愛しのコンビニ「セイコーマート」(いつもお世話になっています)で売っている惣菜にも「北のポテトサラダ」が。セイコーマートを訪れる観光客もいるでしょうが、むしろ道民ご愛顧のお店ですよね?なぜにわざわざ「北の」と入れるんでしょうか。道産子も北海道製品を愛好するのかな。
ダジャレその2:札幌コンサートホール

中央区中島公園内で1997年7月に開館した音楽施設です。通称は「Kitara(キタラ)」。名前の由来はギリシア神話の音楽神アポローンが奏でた竪琴「キタラー」に由来するのだそうです。

それだけならカッコイイだけなんですが、道産子がそれだけで済ませるはずもなく……「きたえーる」同様、キタラーと北海道の「北」そして「来たら?」を掛けている模様です。やはり「北」は外せないのか…

ダジャレその3:札幌コミュニティドーム

東区にある1997年5月に開場したドーム状の全天候型多目的施設です。その名のとおり、軟式野球、少年サッカー、フットサル、テニス等のほか、同人誌即売会、コンサート、フリーマーケット等の各種イベントも開催され、さっぽろ雪まつりの第二会場としても使用されています。

愛称は「つどーむ」。「北」を安易に使うなと苦言を呈したせいか、「北」要素は入っていませんが、「集う」と「ドーム」を掛けた言葉だと思います。うーん、シンプル。
ダジャレその4:nORBESA

2006年5月に開業した、ススキノのすぐそば、中央区南3条西5丁目にある商業施設です。オープン直後から来客数が伸び悩み、テナントが頻繁に入れ替わってフロアが閑散とする時期もあるなど不振が続いておりますので、ぜひ札幌に来たら一度行ってみて下さい。実は私も行ったことないんですが…

名前は「ノルベサ」と読みます。はフランス語で「北の」を意味する「Nord(ノール)」と、北海道弁の「べさ」を掛けています。命名に際しては「よかったのかホイホイ使わせて。俺は外国語でも構わずダジャレに加えちまう人間なんだぜ」と「ウホッいい男!」的セリフを言ったとか言わないとか(言ってません)。

ビルの屋上には観覧車があり、名称は「ノリア」。スペイン語で観覧車という意味ですが、絶対「乗りや」と掛けていると見た。あと観覧車に「乗るべさ」というニュアンスも絶対あると思います。
ダジャレその5:コンサドーレ札幌

1935年創部の東芝堀川町サッカー部が前身のサッカーチームです。1996年に北海道に移転し、1998年よりJリーグに加盟しています。1998年、2001-2002年、2008年、2012年とJ1に昇格していた時期もあるのですが、Jリーグ結成から22年、J1にいるよりJ2にいる方が遥か長いというちょっと残念な成績です。稲本とか小野とか往年の名選手を獲得しているんですが、なかなか結果を出してくれません。

それはともかく、チーム名の「コンサドーレ(consadole)」は、道産子を逆さにして(ドサンコ→コンサド)、ラテン語の響きを持つ「-ole(オーレ)」を組み合わせたものです。ドサンコーレじゃいかんかったんでしょうかね。ちなみにエンブレムは北海道に生息する日本最大のフクロウ「シマフクロウ」を図案化したものです。ま、サッカーチームは妙な名前が横行しているので、コンサドーレは比較的目立たない部類かも知れませんね。
ダジャレその6:レバンガ北海道

2011年に創設された、札幌を本拠地とするナショナル・バスケットボール・リーグ(NBL)に所属するプロバスケットボールチームです。

コンサドーレでもう想像がつくかもしれませんが、チーム名の由来は「がんばれ」の逆さ言葉です。道民から「がんばれ」と応援してもらえるチームであり続けるという誓いが込められているのだそうですが、なぜ逆さ言葉が好きなのか。

そのままだとサッカーの「ガンバ大阪」と被るということもあるのかも知れませんが、あちらの「ガンバ(GAMBA)」は、「がんばる」だけではなく、イタリア語で「脚」を意味し、「脚」によってシンプルで強いチームを目指すという意味もあるそうですよ。レバンガには複数の意味は……ないっすね。

他にも市営地下鉄に導入されたICカード乗車券も「SAPICA(サピカ)」といい、「サッと取り出して、ピッと利用できるSapporo(さっぽろ)のICカード」という命名なのですが、ICカード乗車券は全国的にトホホなネーミングなものばかりなのでSAPICAだけを責められますまい。

北海道には他の地域よりダジャレを愛する傾向があるんでしょうかね。北海道の人は、開拓の歴史からよそ者に対して寛容と言われますが、よそ者と手っ取り早く仲良くなるのにダジャレが多用されたとか。別にダメではないのですが、大喜利ではなかなか座布団は貰えないでしょう。

スポンサーサイト