道央旅行記(その2):札幌の奥座敷・定山渓温泉

今日も最高気温は30度。北海道の真夏日は内地の猛暑日に匹敵します。というと大袈裟ですが、家屋が冬仕様なのでやけに暑く感じるのですよ。今日は曇天で時折小雨という天気だったので湿気が多くて蒸しました。これからしばらくは30度近くまで気温があがり、まさに夏真っ盛りですね。熱帯夜がないのはありがたいのですが…部屋の温度は何気に25度をいつも超えてるぜ!

私の一日一位様(一日駅長とかみたい)を見届けたリアル明里パパからのプレゼントで夏のリアル明里ちゃん。順調に大きくなっていて結構なことです。でもいずれ「祐一さん」のものになってしまうのね。くやしいのう、くやしいのう(笑)。

昨日に続いて道央旅行記です。支笏湖を訪れた後、宿泊先に向かいます。今回は定山渓温泉に泊まりました。定山渓温泉は札幌市南区にありますが、この南区というのが曲者です。下の地図を見て貰えば分かるとおり、札幌の面積の6割は南区が占めており、そもそも南だけではなく、西にも(西区の西にまで)張り出しています。もう「西札幌」でいいんじゃないでしょうか。他の区が東札幌で。


中央区も西の円山方面では原始林があったり熊が出たりするのですが、南区は大半が山林というネイチャーワールドです。当然熊やエゾシカなどは無制限で出放題(パチンコみたい)。区域の大半は支笏洞爺国立公園に属する山岳地帯で、札幌岳、余市岳など標高1,000 mを超える山が17座もあるという。


定山渓温泉は豊平川の上流にあり、温泉は古くからアイヌに知られていましたが、幕末も押し詰まった1866年に美泉定山(みいずみ じょうざん)という僧侶が温泉宿を開いたのがルーツとなります。札幌市中心部から最も近くにある温泉街ということで、市民のほか、札幌観光の一環として多くの道外や外国からの観光客が利用しており、年間200万人を超える観光客が集まっています。

そのため、グレートネイチャーな南区にありながら、定山渓温泉までの道は非常に整備されています。国道230号線は通称定山渓国道と呼ばれ、札幌市中心部から4車線の道路が定山渓付近まで伸びています。現在も工事中なのでいずれ定山渓温泉まで4車線道路が開通することでしょう。

山林ばかりと南区ですが、この国道沿いは結構開けており、各種店舗施設が揃っています。が、流石に定山渓に近づくとかなり鄙びた光景になっていきますが…奥座敷への廊下は実に見事に整備されていたということでしょうか。

温泉は豊平川の川底から湧き出し、川沿いに温泉街が広がっています。私のアパートも豊平川の傍にあるのですが、川の雰囲気はさすがに大分違います。この川にかかる月見橋付近が温泉街の中心部です。

なお河童にまつわる話が残っていることから、漫画家おおば比呂司のアドバイスで河童をモチーフにした街づくりを始め、今では定山渓のシンボルとなっており、「かっぽん」というゆるキャラも作られています。

私が宿泊したのは「定山渓鶴雅リゾートスパ森の謌(うた)」です。昨年網走に行った時も「北天の丘 あばしり湖鶴雅リゾート」に泊まりましたが、同じ鶴雅グループです。鶴雅グループは主に道東で経営危機にあるか廃業したホテルを買収、改築して展開してきましたが、2008年に支笏湖温泉のホテルを買収して「しこつ湖鶴雅リゾートスパ水の謌(みずのうた)」を開業して道央地域に進出しました。

それに続くのが、2010年に定山渓温泉のホテルを買収して開業した「森の謌」です。なのでグループ内でも特に「水の謌」と「森の謌」は姉妹性が強いみたいです。ちなみに「謌」は「歌」の異体字で読みや意味は同じです。

同行者もいたので、私が泊まったのは別棟の「森コテージ」。メゾネットタイプで二階は寝室、一階はリビングと広いウッドデッキ、そして専用の露天風呂があります。一旦ウッドデッキに出てから露店風呂に行くことになるので、夏はいいけど冬は寒そうな気がします。



食事はレストランで「森ビュッフェ」。最初に「本日のオードブル」が届けられ、それから和洋中揃った料理から好きなものを好きなだけ食べる事ができます。私はついつい「洋」方面に行ってしまい、ビザとかグラタンとかを攻めたのですが、もちろん和コーナーの豚の角煮や鶏の竜田揚げなども取りましたとも。

「北天の丘」もそうだったのですが、鶴雅グループのビュッフェはとてもおいしいです。従来私には「ビュッフェやバイキングはお気楽だけど味はちょっと…」という認識があったのですが、ちゃんとしたホテルのビュッフェは美味しいということを改めて教えて貰った気がします。北海道は食の宝庫でなんでも美味しいということもあるかも知れませんが。

デザートもクリームブリュレとか本格的で、ついつい嬉しくなって食べ過ぎるのですが、翌朝の朝食もまた実においしいという。ベーコン、ソーセージ、グラタン(またかよ)などが実にいい味で、ご飯を二膳行ってしまうのでした。そして二日目は富良野・美瑛に向かいましたが、それはまた次回に。

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