記憶に残る一言(その39):真崎杏子のセリフ(遊☆戯☆王デュエルモンスターズ)

蒸し暑い札幌からこんばんは。ここんところ雨が降ってやたら蒸すんですよ。内地にくらべれば…とお説教を受けそうですが、涼しさを期待して来るとがっかりする程度には暑いですよ。

本日は記憶に残る一言、「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」から真崎杏子の有名なセリフです。「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」(略称「遊戯王DM」)は、少年ジャンプで連載されていた高橋和希の漫画「遊☆戯☆王」を原作とするテレビアニメで、2000年4月18日から2004年9月29日まで全224話がテレビ東京系列で放送されました。

実は「遊☆戯☆王」は2回アニメ化されており、一回目は1998年4月4日から10月10日までテレビ朝日系で全22話が放映されています。こちらは半年で放送終了となりましたが、その後1999年にコナミより発売されたトレーディングカード「遊☆戯☆王オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ」が大ヒットしたため、放送終了からわずか一年半という期間で「遊戯王DM」として再びアニメ化されることとなったのでした。この2作は制作会社、放送局、担当声優などが異なっており、全く関連のない別作品として扱われています。

真崎杏子(まざき あんず)は「遊戯王DM」のヒロインで、主人公武藤遊戯とは幼馴染みです。少しお転婆で気が強く、曲がったことが嫌いな江戸っ子みたいな女の子ですが、繊細で面倒見が良いところもあります。見てのとおりグラマラスな容姿で、どうしてこういう幼馴染みがいないんだと嘆くお兄さん・おっさんの数は全国に100万人は下らないでしょう。ワシもじゃ、ワシもじゃみんな!

で、主人公武藤遊戯は普段は温厚な性格なのですが、「千年パズル」が発動されると同時に冷徹な性格に変わります。これは「千年パズル」に宿った古代エジプトのファラオの魂で、裏人格「闇遊戯」と呼ばれます。

遊戯王DM162話「ティマイオス 発動せず」で、闇遊戯はインセクター羽蛾とデュエル(カードバトル)を行います。羽蛾は名前のとおりインセクト(昆虫)デッキを操るデュエリストで、丸眼鏡とおかっぱ頭がトレードマークです。 口癖は「ヒョ」「ヒョヒョヒョ」。

全国大会で優勝する程の実力者ですが、デュエルの場以外で有利な立場に立つために遊戯が持っていた「エクゾディア」のカード5枚を海に投げ捨てるなど、勝つためなら卑劣な手段も躊躇なく取る最凶死刑囚的なキャラです。

羽蛾は全国大会で優勝して、周囲から尊敬の眼差しを浴びていましたが、闇遊戯に破れたことで「掌返し」に遭ってしまいます。そこで闇遊戯に復讐戦を挑むのですが…

武藤遊戯の魂を人質に取った(振りをした)羽蛾は、優勢にデュエルを進めますが、度重なる徴発にブチ切れた闇遊戯は、「狂戦士の魂(バーサーカーソウル)」という速攻魔法を仕掛けます。

これは、「手札をすべて捨てる。デッキからモンスター以外のカードが出るまでカードをドローし、全て墓地に捨てる。モンスターカードを引いた回数分、攻撃力1500以下のモンスターは追加攻撃できる。」というもので、闇遊戯はモンスターカードを引き続け、羽蛾はライフポイントが0になった後も攻撃をされ続けました。


この際、羽蛾が発動させていた「オレイカルコスの結界」のせいで、羽蛾は実際に痛みを体感していたらしいですが、ライフがゼロになってもオーバーキルをされて痛めつけられたというのは可哀想ですね。この際杏子が闇遊戯を止めようとします。

杏子「もうやめて!遊戯!」
闇遊戯「はなせ!!」

ここで今回の記憶に残る一言を放つ杏子。「とっくに羽蛾のライフはゼロよ!もう勝負はついたのよ!」一部始終をどうぞ。
2回目でライフはゼロになってますが闇遊戯は7回続けてモンスターカードを引いて攻撃を続けます。8枚目のカードを引こうとしたところで杏子が止めに入りますが、8枚目もブラック・マジシャン・ガールだったので更に追加攻撃できるところでした。

なお、「羽蛾」の部分を任意のキャラクターに変えることで様々な使い方ができます。例えば…

① 「もうやめて、とっくに我が家のライフはゼロよ!」…夫の月給が先月10%カットされた際の妻の悲鳴。くわばらくわばら。

② 「もうやめて、とっくに大相撲のライフはゼロよ!」…2011年に大相撲の八百長疑惑が明るみになり、協会の対応のまずさもあって日本中からバッシングされた際に2ちゃんねるで立ったスレッドの名称。「もうやめて!」と言いながら大相撲の批判の嵐でした。

③ 「もうやめて!とっくに星野監督のライフはゼロよ!」…「こんなに弱い」と馬鹿にした広島カープに完膚なきまでに叩きのめされる日本代表監督星野仙一へのはなむけ(笑)の言葉。動画あります。
このように、主にネット上で徹底した批判や叩き、バッシングに晒されている人や作品、企業など、「なすすべのない敗者」「サンドバッグ状態でズタボロの人」を「もうかわいそうだから許してやってくれ」的に庇うような使い方をしつつ、その実さらに揶揄するような感じで使用されている言葉です。またずっと闇遊戯が攻撃を続けているので「ずっとオレのターン」という別名もあります。

ちなみに杏子さん、洗脳されたことがあるそうで、目がいわゆる「レイプ目」になっています。

いいですね、「闇堕ち」「悪堕ち」。やはりヒロインは一回くらいはこういうのがないと。いつもは表情豊かで生き生きした彼女の瞳が光も焦点も失う…ゾクゾクしますね。こういうの大好き。

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