fc2ブログ

2015春季アニメの感想(その4):「ダンまち」と「やまじょ」

凶暴カラス

 出張に行っていて更新できず失礼しました。その罰という訳ではないでしょうが、今朝はカラスに襲われました。突然後頭部をど突かれてびっくしましした。なんだなんだヒッチコックか?と思ったら、どうやらひな鳥が地上にいる様子で、ひょこひょこ歩いていました。余計なことをしなければ見逃してやったものを…カラスもど突かねば撃たれまい…クックック…なんて鬼畜展開も考えんではありませんでしたが、動物の恨みを買うのもなんなんで、空より広い寛大な心で許してやりました。恩返しに来ないですかね?

トリートメントはしているか?

 カラスが後ろから…というと、この場面を思い出しますね。これくらいなら笑って許すんだけどなあ。鴉って結構好きなキャラなんですが、妖狐に変化した蔵馬(A級妖怪のはず)と互角に戦い、支配者(クエスト)クラスの妖怪と呼ばれていてかなり強そうでしたが、B級上位の妖怪に過ぎない戸愚呂(弟)が80%の力で鴉に勝ったということは、せいぜいB級中位程度の妖怪なんでしょうね。後半のパワーインフレ(A級妖怪でも雑魚扱い)の中では鴉ですらしょうもない雑魚なのか…

ネコかわええ

 さて、それでは本日も春季アニメの感想いってみましょう。10本も見ると後の処理も大変だなあ(笑)。今日は「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(ダンまち)」と「山田君と7人の魔女(やまじょ)」です。タイトルが長いので以後は略称で行きます。

ゴライアス

 まずダンまち。完全にRPG的世界観なので何が起きても中二病的には見えませんが、原作の途中で終了しているので、近い将来の第二期制作を待ちましょう。主人公ベルは英雄譚にあるような「異性との運命の出会い」に憧れて冒険者になりましたが、その割りに真面目というかウブなので、タイトルの印象ほど軽かったらチャラかったりする訳ではありません。いろんな女性(神様含む)から注目されてハーレム状態ですが、ベルの本命は「剣姫」アイズしかいないようですね。

ファイヤーボルト

 ダンジョンと呼ばれる広大な地下迷宮を中心に栄える迷宮都市オラリオ。ダンジョンは階層に別れており、深い階層ほど強力なモンスターが出現するようです。レベル1(下級)の冒険者はせいぜい10階層程度までしか進めず、レベル2以上が上級冒険者と呼ばれます。レベルが一つ違うと戦闘力に格段の開きがあるようで、ドラクエのようにレベル40だの50だのと言う冒険者は存在せず、登場した最強の冒険者でレベル7のようです。ちなみに「剣姫」アイズはレベル6。上級冒険者も等級で分類され、レベル5以上が一級冒険者、レベル3~4が二級冒険者、レベル2が三級冒険者と呼ばれるようです。

ヘスティア・ファミリア

 かつて襲撃されて大の苦手となっていたミノタウロスを倒してレベル2に昇格し、ようやく三級冒険者なったベルですが、他のパーティーにモンスターの群を押しつけられたして絶体絶命となり、九死に一生を得て18階層に辿り着きます。この階層は「迷宮の楽園(アンダー・リゾート)」と呼ばれ、モンスターが出現しないので冒険者相手の街があったりしますが、基本ボッタクリ価格です。まあ高い山に来るよりずっと危険があるから仕方ないでしょうが。

いい最終回?

 アイズの記録を抜いて史上最速でレベル2に昇格したベルは他の頭打ちな冒険者達の妬みを買い、ヘスティアを人質に取られて不公平な一騎打ちを強いられるなどトラブルとなりますが、ヘスティアが「神威」(要するに神らしさ。人間はみな「へへー」となってしまう)を発揮したことで一応終息します。

ルミノス・ウィンドを放つリュー

 しかし、本来ダンジョンは神が潜ってはいけない場所。力を発揮しなければ平気なようですが、ヘスティアが神の力の一部を行使したために、17階層の階層王(モンスター・レックス)・ゴライアスが突如18階層に降下してきます。しかもその風体、そして強さは常識をはるかに凌駕しています。ダンジョン自体が神と敵対関係にあるのかもしれません。

ベルのクリティカルヒット

 とするとダンジョンはガイアなのか。ギリシャ神話によると、原初神のガイア(大地)は自ら生み出したウラヌス(天空)を夫してティターン親族の他、異形の怪物達も生みましたが、怪物達のあまりの醜さにウラヌスは地下のタル他ロスに幽閉してしまいます。母であるガイアはこれを悲しみ、ウラヌスへの報復を計画し、呼びかけに応じたティターン神族の末子クロノスがガイアから鉄の大鎌を受け取り、ウラヌスの男性器を切り落として去勢し、神々の王の座を奪います。クロノスはローマ神話ではサトゥルヌス(サターン)ですから、セーラーサターンはサイレンスグレイブ(沈黙の鎌)を持っていたり、セーラーウラヌスがやたらにサターンを敵視するのも神話に由来している訳ですね。

立ち向かう冒険者達
魔法詠唱

 ダンまちの神々はギリシャ神話に留まらず、北欧神話はインド神話、日本神話の神々も登場していますが、ガイアを神々の神、すなわち原初神と解釈すれば、ダンジョンというのは神々が怪物を封じ込めたタルタロスなのかも知れません。それなら神がダンジョンから目の敵にされるのもわかるというものです。

魔剣発動
大剣を振るうベル

 ゴライアスと17階層のモンスター軍団の襲撃にさらされた18階層、それなりの冒険者は揃っていますが、もっとも頼りになるアイズの属するロキ・ファミリアは既に出発していて不在。総力で立ち向かう冒険者ですが、異様な再生能力を見せるゴライアスには大苦戦。

フツノミタマ

 アスフィの飛行魔法、リューの風系魔法「ルミノス・ウィンド」、命(ミコト)の重力結界「フツノミタマ」、ヴェルフの魔剣、そしてベルの大剣を使用した渾身の一撃。とどめはヘスティア・ナイフというのが泣かせます。このナイフ、威力は強力なんですがリーチが短いので巨大なモンスター相手には心許ないですから。

ヘスティアナイフでとどめ
 
 ちなみにベルが振るった大剣はアイズが一人で37階層まで潜って階層王ウダイオスと戦った時に発生したレアドロップアイテムの「ウダイオスの黒剣」だそうです。あまりの重さと疲労のため18階層の倉庫に預けていたとか。何気にベルの役に立っているなあアイズ。なぜもっとしゃべらせてあげないのか(笑)。

ゴライアスを倒す

 ベルが並々ならぬ素養を見せ、神ヘルメスが大喜びしていましたが、物語はここからが佳境というところで第一部完ということになりました。

剣姫アイズ

  アイズは活躍しませんでしたが、はやみん演じるリューが大活躍で個人的には満足です。脇役かと思ったらヒロイン格だったんですね。かつて敵対ファミリアの罠にかかって仲間が全滅し、復讐のため敵対ファミリアを壊滅させたことでブラックリストに乗ってしまった「元冒険者」ですが、レベル4と凄腕で、おそらくゴライアス戦では最もレベルが高かったのでは。激しい戦闘を行いながら同時に高出力の魔法の詠唱を難なくこなし、それを見た命が憧れの視線を送っていました。

シノアと三葉

 ちなみに「終わりのセラフ」と重ねると、中の人的にリュー=シノア、命=三葉という。平行世界でも因縁があるということか。「終わりのセラフ」は秋に第二シーズンが始まりますが、ダンまちもぜひ二期をオナシャス。

やまじょ

 続いて「やまじょ」。テンションの高さとノリの良さ、キレのいいギャグが持ち味の本作でしたが、終盤はややシリアスになりました。最後の魔女西薗寺リカは、「7人すべての魔女を知った相手の魔女にまつわる記憶を消す能力」と「すべての魔女を探知する能力」の持ち主で、他の魔女とは違ってキスをしなくても能力を発動させられる別格の魔女でした。
 
西薗寺リカ

 山田と玉木が7人の魔女全てを知ってしまったため、リカは本来なら山田たちの記憶を消すことになるのですが、山田と玉木には魔女の能力が効かないため、逆に山田たちの周囲の人間から山田たちと魔女に関する記憶を消しました。

リカの注意書

 魔女の力はそれぞれの抱える問題を解決せんがために生まれたものなので、記憶が消えることで再び問題は再燃するようになり、学園は次第にきな臭くなっていきます。あらゆる願いを叶えるという「魔女の儀式」を行うため、7人の魔女全てを揃えようとする山田ですが、うららは美琴とすり替えられて隠されてしまいます。

レオナ

 とにかくうららを救いたい山田は、生徒会役員の宮村を連れて美琴の家へ向かおうとしますが、宮村の姉レオナから、うららよりもまずリカを説得すべきだと説かれます。

かつての超常研
山崎とレオナ

 リカは、儀式に参加する代わりにレオナを学校へ連れてくるよう交換条件を出してきました。レオナは決心固め、かつて自分は現生徒会長山崎と二人切りで超常現象研究部で活動していたこと、の部員だったこと、魔女伝説を探る過程で山崎はリカに記憶を消され、レオナは登校拒否となって学校に行かず、リカから逃げ続けていたという事情を明かすのでした。

山田大反対

 でも山田は絶賛大反対。どうやら記憶を消されてうららが自分を覚えていないことに大ショックの様子で、レオナがそうなることの辛さが理解できるようです。

レオナの記憶を消す
山崎とレオナその2

 でも記憶を失った山崎を見ていられないというレオナは敢えてリカに記憶を消されます。遅効性なのですぐには消えないのですが、その後偶然出逢った山崎は、レオナを見て涙を流します。記憶は消せても感情は消せないのです。

記憶をなくしても感情が残るうらら

 10話で山田の記憶をなくしたうららが、誰だか知らないはずの山田が寧々とキスしているを見て涙を流していました。事情があっていろんな人とキスしまくった山田ですが、平静を装っていたうららはやはり辛かったのでしょうか。

美琴捕縛

 生徒会長派で物理的には最強の美琴はうららの身体を乗っ取ったままなので、魔女4人がかり(寧々、芽子、マリア、ノア)で捕縛します。

うららと再会

 そして訳も分からず美琴と入れ替わってせいで自宅に閉じこもっていたうららを救出する山田。山田の言うことを信じなかったことを謝るうららですが、これからどうなるのかと怯えるうららに、「俺が必ず元に戻す」と力強く宣言する山田。

俺が必ず元に戻す

 カッコイイシーンですが、美琴も美少女なので、これはこれでいいんじゃないかという気もちょっとしたりして(笑)。声もはなざーさんだし。

儀式

 山崎も自分が生徒会長になった本当の理由を知りたいとして儀式に同意したことで、ここに7人の魔女により儀式が行われます。

山田の願いは…

 時間がほぼ停止した中でリカと話す山田。リカの能力は指名制で、必ず後継者を見つけなければならないそうですが、究極のぼっちになる役目を引き受けてくれる人がいるかどうかと嘆くリカを見て、山田は自分の願いを変えます。

この学校から魔女の能力を消してくれってな

 山田は当初記憶を戻すことを願おうと思っていたのですが、「この学校から魔女の能力を消してくれ」に変更していました。これにより魔女の能力は全て消え、そのため消されていた記憶も戻ったのでした。

物理最強の魔女美琴

 魔女の能力はそれぞれ望んで手に入れたものでしたが、いつの間にか自身を苦しめる元凶に変わっていました(うららなんかは能力を持っていること自体に気付いていませんでしたが)。そして山田達と関わる中で、能力に頼らなくても十分楽しい学校生活を送れるようになっていたのです。もう魔女の力なんていらないんだということで、いい最終回に。

改めて告る山田

 祝宴を抜け出して屋上でうららに告る山田。「好きな人がいる」と言っていましたが、それはやはり山田のことでした。

…うん

 改めてキスをせがむうらら。能力関連ではない純粋なキスは実は初めてだったりして。歯がぶつからへたくそなキスになってしまいましたが、入れ替わりがなくて安心するうらら。「つーかお前、キスしたかっただけなんじゃねえの?」という山田のツッコミに「…うん」と答えるうららが実に可愛いですね。

実写版やまじょ

 これできりよく終わっていますが、原作は継続中。7人の魔女の能力は消えましたが、それ以前から存在する魔女とかが出てくるらしいです。人気マンガはなかなかきりのいいところで終わらせて貰えないものですね。その極端な例がドラゴンボールでしょうか。実写ドラマ版も変更点は多々あるもののやはりここまでの話で終わっているらしいので、あえて二期制作はなくても…と思いますが、うららが可愛いからやってもいいですね。

魔女の力なんて必要ない

 白石うららははやみんのはまり役でした。しかも人格の入れ替わりも全て演じるという。ラジオで原作者と語っていたところによると、別録りとかではなく、ストーリーの流れのままに違う人格を演じてたらしいです。がさつな山田の乱暴な口調の演技とか、その山田がうららのふりをしてあえてしおらしくしている演技とか、中々に高難度の演技が要求されていましたが、難なくこなすはやみんはすごい。あ、他の声優さんも入れ替わり多々あったのでお疲れでした。

ウホッ、いい男!

 山田とうららをはじめ色んな人とキスするうちにだんだん抵抗がなくなっていき、男相手でも平然とキスしにいくなど、もしや「ウホッ」の素養もあるんではないかと思わせる展開には笑いました。こういうギャグの切れ味の良いラブコメは見てて楽しくていいですね。

原作者のエンドカード
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ユースフ

Author:ユースフ
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
カテゴリ
リンク
ブロとも一覧

秒速5センチメートル・・・桜花抄の軌跡を追ってみた

心理兵器:秒速5センチメートル
カレンダー
08 | 2023/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
FC2カウンター
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
日記
22位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
会社員・OL
3位
アクセスランキングを見る>>
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

最新トラックバック
検索フォーム
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ