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アマガミ(その4):ユニークな「スキBAD」エンド

旭山記念公園

 今年も誕生日が来てしまいました。「正月や冥土の旅の一里塚めでたくもありめでたくもなし」(一休宗純)と言いますが、誕生日も思いっきり「冥土の旅の一里塚」ですね。おめでとうと言ってくるのはプロバイダーのメール位ですが、余計なお世話だっちゅーの。

隠れていない隠しキャラ

 気を取りなして「アマガミ」の話題に。前回予告したとおり、「スキBADバッドエンド」についてです。アマガミには何種類もエンディングがあるのですが、上崎裡沙と美也の二つの隠しルートを除くと、「スキBEST」「スキGOOD」「スキBAD」「ナカヨシEND」「ソエンEND」「その他のBAD END」の6種類となります。

アマガミのレベル

 アマガミはヒロインとの関係にレベルがあり、最初はレベル1は「デアイ」で、レベル2は「アコガレ」と「シリアイ」の二段階、最後のレベル3は「スキ」「ナカヨシ」「ソエン」の三段階になります。上崎裡沙の陰謀などにより叩き込まれる「テキタイ」は「ソエン」の下で、まさに地下世界。

パジャマのヒロインズ

 「★イベント」と言われる特定のイベントをこなして、☆を獲得することで上の階層に進むことができますが、★を獲得するのはなかなかに難しいので、複数同時攻略よりは一人に絞って攻略することが推奨されています。このあたりも本当の恋愛に似せているのかも知れません。

お風呂の美也

 「スキBEST」は6人のメインヒロインのうち1人に関して、LEVEL3スキで★を獲得し、クリスマスデートを実行した場合のエンディングで、いわゆるトゥルーエンドです。

ビキニのラブリー

 「スキGOOD」は6人のメインヒロインのうち2人に関して、LEVEL3スキで★を獲得し、クリスマスデートの約束をした上で、クリスマスイブに片方のヒロインとデートし、もう一方のヒロインとの約束をすっぽかすという外道なことをした場合に、翌日クリスマスデートをしたヒロインに告白することで辿り着きます。2人から★を3つ獲得するのはやり込んだり攻略本でも見ないとなかなか難しいと思いますし、「ときメモ」などのようにゲームシステム上二股三股かけざるを得なゲームとは違い、「アマガミ」は1人のヒロインをまっすぐ追いかけられるので、あえてやるべきかどうか……

プールの七咲

 「スキBAD」は「スキGOOD」と同じコースで、クリスマスデートをすっぽかしたヒロインに告白した場合に辿り着くルートです。告白する気ならなぜすっぽかしたし。このエンディングについては後述するようにヒロイン毎に大きな落差があります。

夏服ヒロインズ

 「ナカヨシEND」は、6人のメインヒロインに関してLEVEL3ナカヨシで★を獲得し、クリスマスパーティーに参加することで辿り着きます。

一年生トリオ

 「ソエンEND」は、6人のメインヒロインいずれに関しても、LEVEL3スキorナカヨシで★を獲得しておらず、ソエンルートでのイベントを進めてエピローグのアイコンが出現している場合に発生します。ソエン状態ならあえてそのヒロインを追いかけなくても…と思いますが、やることがなくなった場合とかはついつい選択してしまいますね。梅原からそのヒロインに関する消息を聞くと、驚きの事態になってたりします。

ラブリーと会話
 
 「その他のBAD END」は、そもそもヒロインと誰一人として仲良くなれず、自宅で梅原と二人で過ごしたり、主人公の方がクリスマスデートをすっぽかされたり、最後の選択肢で「どちらにも告白しない」を選択した場合などです。後者はまさに中学時代のトラウマの再現になっている訳で、「ひでぇ!」と思ったりもしますが、これはヒロインを二人以上スキルートへ進めた状態(つまり二股かけている状態)で、片方のヒロインといちゃついているのを見たもう一人のヒロインに発生する「涙イベント」があった場合のみに出てくるものなので、ある意味自業自得といえましょう。

ラブリー、絢辻、七咲

 「涙イベント」は同じヒロインに二回以上発生させると「テキタイ」に堕ち、以後攻略不能となるばかりか、嫌がらせ等の「嫉妬イベント」を繰り出してきたりするシステムになっています。実際の恋愛ではありがちな話かもしれまえんが、ゲームでここまでやっているのは珍しいと思います。

棚町お風呂

 さて、恋愛のシビアさをあの手この手で見せつけてくれる「アマガミ」ですが、その白眉ともいえるのが「スキBAD」です。二股かけた上にクリスマスデートをすっぽかしておいて、翌日のこのこやってくる主人公(橘さん)にろくな運命が待っている訳はないので、本当にどうしてデートしたヒロインの方に行かないのかと思います(行けば「スキGOOD」だし)が、クズな橘さんを堪能できるルートではあります。

駄目女七咲

 そして、「スキBAD」は文字通りバッドエンドだろうと思いきや、ヒロインによってはそうでもなかったりするのです。この辺りも恋愛は人による差違が大きいという部分を再現しようとしているのか。ただしアウトな方はとことんアウトです。

青い瞳のラブリー

 それではセーフな方から。まずは大人気キャラ七咲逢。

下は水着

 待ち合わせより早くに来て、ウキウキしている七咲。とっておきの場所に連れて行きたいのですが、主人公は来ません。遅れても、怒ったふりをして許してあげよう。そう考える七咲でしたが、いつまでたっても主人公は来ません。雪が降りしきる中、七咲は、「橘先輩は、悪くない。悪いのは、来てもらえなかった私の方なのだ」と考えます。
これは罰で、自分はここにずっといなければならないと。痛みも寒さも感じないまま、早く来てほしいと、ただそれだけを願いながら主人公を待ち続ける七咲。



 一方橘さんは、偶然出会った七咲の弟、郁夫から、七咲が「遊びに行って家にいない」「今日は帰れないかも」と言っていたことを聞きます。それが自分との約束のことだと気付いた橘さん、罪悪感にさいなまれ、電話で謝罪し、直接会って話がしたいと頼み込みます。



 七咲に会い、橘さんは自分もかつて、同じように待ちぼうけを食らった経験があると言い、「待たされた気持ちは分かる、許してくれ」と謝ります。七咲が好きだ、最低なことをした自分だが七咲への思いは本物だと語る橘さん。お前はほんまもんのクズや!七咲は「自分も橘先輩のことが好きだ」と言った上で「納得ができない」と橘さんの願いを退けます。食い下がろうとする橘さんを冷たく一瞥し、七咲は去って行きます。そうだ七咲!それでいいんだ!



 しかーし数ヵ月後。冬の浜辺でたたずむ七咲の隣には、あの日振ったはずの橘さんが。結局七咲は橘さんへの想いを捨て切れず、橘さんの想いを受け入れることにしたのでした。かけがえのない人なのだから、もう一度だけ信じてみようと、そう心に決めて。

七咲とラブリー

 一見クールな七咲はその実橘さんにぞっこんラブなんですが、これほどの仕打ちをされても別れられないとはもはや依存症の状態です。彼氏は明らかに最低男で苦労ばかりしているのに、周囲に何と言われても離れようとしない女性っていますが、まさに七咲がそれ。「ダメ女」だったのか七咲。橘さんが改心して、その後は誠実に七咲だけを見つめていることに期待しましょう。

依存症七咲

 続いて悪友棚町薫。

花と薫

 気合いの入った準備で待ち合わせ場所にやってきた薫。先に来れたことをほっとしますが、橘さんはいつまで経っても来ません。待っている間に何度もナンパされ、その度に切り抜ける薫ですが、そのうち自分が振られたことをなんとなく感じ取ってしまいます。それでも橘さんが来てくれるのを待っていて、帰ることができない薫。全部忘れてしまいたい、そう思いながらも、彼女は待ち続けます。



 一方他のヒロインとしっぽりとクリスマスデートをした橘さんは、帰宅後に何度も入っている無言の留守電に怪訝な顔をしますが、それが薫のものだと気付きます。押っ取り刀で謝罪の電話を入れますが、薫は冷たく「私には話すことなんてない」と突き放します。しかししつこく謝り、そして直接会おうとする橘さんに、薫は根負けして会うことを決意します。橘さんの謝罪と告白に対し、実にそっけない薫。当たり前だ。が、長年の付き合いのせいか、橘さんの想いが自分に向いていることは理解したようです。そして自分が橘さんのことを好きな事実も。薫は「少し考えさせて」と言って去ります。



 後日、薫は橘さんを橋の上に呼び出します。「やっぱり納得なんてできない。あんたの気持ちは嬉しいけれど、裏切られたのは確かでしょ」そう言った薫は、突然橘さんを冬の川に突き落とします。「ごちゃごちゃ考えたって仕方ないんだし、これでイーブンにしてあげる!」そして彼女は橋の上から「私も好きだよ、あんたのこと!」と叫びます。



 冬の川に落下したらタダじゃ済まないかも知れませんが、それで帳消しにしてくれるなら安いものですね。「サバサバ」系を自称しながらその実全然サバサバしていない人が多い中、薫は見てくれも中身もサバサバ系なんでしょう。次に浮気したら今度は刺されるぞ橘さん。

薫バッド

 幼馴染みの桜井梨穂子。

シュークリームと梨穂子

 梨穂子が起きたら既に待ち合わせ時刻。遅刻確定の中、急いで待ち合わせ場所に駆け付けた梨穂子ですが、橘さんは来ていません。場所を間違えたかと思って周辺を歩きまわる梨穂子。だんだんと不安になっていきつつも、気丈にニコニコ笑っていた梨穂子ですが、通りすがりのカップルの「ふられちゃったのかな?」という心ない一言で深く傷つきます。二人きりでクリスマスを過ごすなんて、無理だったのでしょうか。



 橘さんは浮気デートから帰宅し、留守電に繰り返し入っている無言電話に気付きます。梨穂子に謝罪しようと決意した橘さんですが、どんな顔をしていいか分かりません。笑えばいいと思うよ。保身を考えたり、逃げようとしたり、クズ人間と化す橘さん。それでも謝罪のためにお梨穂子を呼び出した橘さんですが、そこで待ちぼうけを食らいます。これは梨穂子の報復なのかと勘繰る橘さん。文句を言える立場か。なんと梨穂子は夜になってやってきます。パジャマの上にコートを羽織るった姿で。梨穂子は前日の待ちぼうけで重い風邪にかかり、外出を止められていたのでした。



 風邪の理由を「湯冷め」だといい、一日中待っていたことを隠そうとする梨穂子。橘さんを罵倒するどころか、怒りすら見せず、笑顔で「お別れ、言いに来てくれたんだよね」と尋ねる梨穂子。梨穂子は身を引くことを決意しますが、橘さんが告白し、情熱的なズキュゥウウン。さらに熱意を込めた謝罪と、またズキュゥウウン。「だめだよ、風邪がうつっちゃう…」などと言いつつ、めでたく結ばれる二人。



 後日梨穂子は、橘さんの「罪滅ぼしがしたい」という発言に、巨大パフェ(驚天動地風林火山パフェ4000円)完食チャレンジをリクエストします。2割しか食べられずにあっさり挫折する橘さんに、代わりに食べる梨穂子。「罰だなんて、ホントはなんでもいいんですよ。あの日のことを『済んだこと』にするためのものなんだから。どんな事でも『そんなことあったよね』って笑って話していたいから。あなたと、ずっと。一緒にね」

バッドに見えない梨穂子

 ……全然バッドエンドじゃねー!!なんだこのおのろけは…たまげたなぁ。デートをすっぽかされたのに、振られたはずの自分を選んでくれてうれしいと喜ぶ梨穂子。あなたは生き仏か。この人の愛情は、もはや悪戯っ子に対する寛大な母のものに近いのではないかと思います。テレサ・テンの「スキャンダル」とかはまさに梨穂子の歌でしょう。

夜這い梨穂子

 これまでの3人はなんだかんだとしっかり結ばれるのでバッドのようでいてバッドではないエンディングでした。しかーし、恋愛へのスタンスがシビアな「アマガミ」、そうそう甘いものばかりではありません。次はアウトな3人です。三大鬱エンドなんて呼ばれています。

凶暴絢辻

 まず「裏表のない素敵な人」である絢辻詞。

メロンパンと絢辻

 オンタイムに待ち合わせ場所にやってきた絢辻。「私を待たせるなんて、後でたっぷりいじめてやるんだから」と息巻きますが、夜になっても橘さんは来ません。橘さんが約束をすっぽかしたことを理解した絢辻。過去のあやまちを二度と繰り返すまい誓っていた絢辻は、優しく気さくな橘さんと接する中で、彼に救いを求めていましたが、最悪の形で裏切られることになりました。「最初から信じなければ、裏切られることもない。そんなことくらい、分かっていたのに」雪の降る屋上で、橘さんとの幸福だった日々を回想し、それ以上の幸せを望まないことを決意する絢辻。

絢辻と手帳

 デートをすっぽかした橘さんは帰宅して、絢辻からの留守電メッセージを聞きます。それを受けて謝罪の電話をした橘さんに応対したのは、不自然なくらい優しい絢辻でした。
 「裏表のない」絢辻の性格上、何か目論見があると思った橘さん、警戒しつつ待ち合わせ場所に向かいますが、そこに待っていたのは辛辣な言葉ではなく、衝撃的な告白でした。



 「あなたを待っていたあの子は、もういないもの。私に謝られたって困るわ」絢辻は橘さんを責めるためにではなく、自分が橘さんを好きだった時の、最後の想いを伝えにきたのでした。「私、幸せだった。だからこれ以上は望まないね」そんな悲しい言葉と共に、絢辻は去ります。サディスティックで恥じらう姿の可愛かった、そして橘さんを愛していた絢辻詞はもういません。今橘さんに接しているのは、何でもそつなくこなす優等生のかつての絢辻。彼女は、自分の恋心を殺してしまったのでした。



 自分の抱いていた幸せな日々。それに負けないように、気丈に振る舞う絢辻。ただの機械なのかもしれないと自嘲しながら、気丈に振る舞う絢辻。彼女の心にぽっかり空いた大きな穴は、この先ずっとふさがらないでしょう。二度とあの日々は、戻ってこない。



 「あなたを愛していた絢辻詞はもういない」と、人格自体を消してしまった絢辻。許しを乞おうにもその相手がいないのだという現実。同じ姿、同じ顔で怪訝そうに見つめてくる絢辻。「私はたぶん、3人目だと思うから」状態です。

私はたぶん、3人目だと思うから

 続いていたいけな一年生、中多紗江。

中多紗江

 クリスマスイヴの前日、ドキドキして眠れないまま、橘さんと映画を見に行くことを楽しみにする紗江。しかし当日、橘さんは来ません。不安に駆られながらも、健気に橘さんを待ち続けます。きっと時間を間違えているだけ。待ち続けているうちに夜になりました。映画の最終上映が始まってしまっても、紗江はなお一人で待ち続けます。しかし、寒い雪の中で待ち続けた紗江は倒れてしまうのでした。駆けつける救急車……



 翌日、橘さんが謝るために電話をかけると、出たのは紗江のママン。こっぴどく叱られ(当たり前だ)、「もう紗江に関わらないでください」と言われてしまいます。強制的に紗江と縁を切られることになった橘さん。まあ入院沙汰となれば親の介入も仕方ないでしょうね。



 紗英は倒れた後、両親から橘さんとの連絡を禁じられてしまいました。そして三学期、紗江は全寮制の女子校に転入させられてしまいます。橘さんへの想いを抱いたまま、紗江は遠い世界へ隔離されてしまったのです。その女子校の屋上で、紗江は自分のせいではない理不尽を嘆きます。「私の心にはあの日から、ずっとトゲが刺さったまま…先輩…このトゲはどうしたら抜けますか?」



 橘さんを嫌いになれないまま無理矢理引き裂かれてしまった紗江は、橘さんは自分のことをどう思っているのか、どうすればこういう風にならなかったのか、一切わからないままです。それを紗江は「トゲ」と呼んでいますが、このままでは「憧れの先輩」である橘さんへの恋心の呪縛から解放されないのではないかと心配になります。

紗江バッド

 一方、紗江のそんな苦悩を知る由もない橘さんの方は、案外大した心配もせず(紗江の家はお金持ちだし)、他の女の子とよろしくやっているかも知れません。このエンドは、紗江がひたすら可哀想なところがやや不満です。橘さんも紗江と同じくらい、いやそれ以上に苦しまなければウソでしょう。私は「理不尽エンド」と呼んでいます。「スキBEST」エンドでは妊婦姿まで見せて幸福絶頂の紗江なんですが、凄まじい落差です。

二人目懐妊

 最後に私が愛して止まないラブリーこと森島はるか。

麗しのラブリー

 前日から非常に楽しみにしていたのに、橘さんはやって来ません。こんなに待たせて、今度という今度は許さない、と息まくラブリーですが、それでも来ない橘さん。そのうち自分は何をやっているのだろうという気分になってくるラブリー。「これは、私が色々な人の心を踏みにじってきた罰なのかな?」更に、子供にアイスクリームをつけられてしまうはるか。真冬に野外でアイスなんか食べてるんじゃねぇ!無邪気に謝る子供に、なぜか涙してしまうラブリー。



 翌日、橘さんは電話で謝罪し、直接会って話がしたいと頼み込みます。そして会ったラブリーは、怒ってるというよりも冷ややかな表情です。全力で謝る主人公ですが、「私もあなたが好きだった。でももう無理」と応えるラブリー。



 言動が自由奔放なラブリーですが、彼女にも「自分がされていやなことは絶対にしない」というポリシーがありました。ラブリーは橘さんを振り回したかも知れませんが、「クリスマスデートをすっぽかす」ことは絶対にしない子なのです。どうして連絡すらしてくれなかったのか、言い訳して、説得してほしいと頼むラブリー。言いようによってはもしかしたら許せるかも知れないと、一縷の望みを託したラブリーですが、何も答えられない橘さん。そもそもラブリーすっぽかして他の子とデートしているんですから言い訳なんかあるわけありませんが。そんな橘さんを哀しく見つめ、「もう会わない」と言い残して姿を消すラブリー。もうすぐ卒業なので、そもそも会う機会はそうそうないのですが。



 そして10年後。勉強に、仕事に打ち込むことで、ラブリーを傷つけた過去を忘れようとする橘さんは、意外にも大企業に就職します。しかし昇進間際に、本社が吸収合併されてしまいます。ある日、遅刻しそうになった橘さんは、エレベーターで意外な人に再会します。すでに部長にまで昇進していたラブリーです。多分合併先の社員だったのでしょう。

はるかバッド

 天真爛漫で、明るく優しく無邪気だったラブリー。そんな橘さんが知っているラブリーはもうどこにもいませんでした。冷たい瞳を持つ、仕事の鬼と化したラブリー。いや、もはやラブリーさの欠片もなくなったはるか。はるかは、橘さんの上司である課長に「部下に恵まれていないようね」と皮肉ります。この課長、橘さんにはやたらと偉そうにしているのですが、部長であるはるかにはへーこら島倉千代子です。橘さんが努力していた間、はるかも勉学にいそしんでいたのでしょう。そして持って生まれた才能は橘さんを凌駕していたのです。自分の知っている「森島先輩」は、遠くに行ってしまったことを実感する橘さん。この会社ではどうやら出世の目はないと思い知らされます。

スキBESTのラブリー

 何と10年後までを描くラブリーバッドエンド。俺のラブリーに何てことしやがると橘さんに殺意さえ思えるエンディングですね。スキBESTエンドでは専業主婦に納まっていて、ラブリー的にはそれはそれで幸せそうなんですが、日本経済とかのことを考えたらこっちの方が有益な気もします。

コミック版

 なお、バッドエンド後がマンガ化されていて、このどん底状態から再出発を果たす話なのだそうです。ここからラブリーをまたラブリーたらしめることに成功するのだとしたら、大したものだぞ橘さん。

耳をアマガミ

 携帯で電話すればいいじゃんと思ったりもしますが、実は「アマガミ」の時代設定は90年代後半なのです。だからまだ携帯電話も猫も杓子もというところまでは至っていないのです。橘さんの部屋にはPSがあったり、テレビがブラウン管だったりと当時の雰囲気が描かれています。

鷲掴み

 それにしてもたかがゲームなんですが、スキBADだけは自分でプレイして絶対できませんでした。YouTubeにアップされているので助かりましたが、きっと血の涙を流しながらプレイしたんでしょうねぇ。次回は私が愛して止まないラブリーの魅力を語りまくりたいと思います。

お宝本を読む橘さん

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