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記憶に残る一言(その170):TVCMのナレーション(人生ゲーム)

葉桜の頃

 桜が散って若葉の浅緑色が美しい季節になってきました。新緑の頃と言う言葉は5月に取っておくとして、今は葉桜の頃とでも言うべきなのでしょうか。そう言えば今年はまだ桜餅を食べていないですね。5月になったら柏餅なので、今のうちに食べておかねば。



 先日YouTubeで懐かしいゲームのCMを見つけてしまいました。アメリカ発のボードゲームで、今なお世界各国で多くの子供達に愛されているという「人生ゲーム」。私も子供の頃友達の家で遊びました。

億万長者ゲーム

 同じゲームを持っていてもしょうがないと、私の家では億万長者ゲームを買って遊んでいました。こちらもなかなか面白いゲームで、世界の都市名を覚えるのにそこはかとなく役だったような気もします。しかし個人的にはネガティブなイメージをついてしまった都市もあって、例えばハンガリーのブダペストは倒産イベントに備えて買っておく都市だとか(笑)。ブダペストだけでなく、土地の安い(設定の)都市は“倒産用”だったのですが、ブダペストは名前の印象が強くて記憶に。残りました。

初代人生ゲーム

 閑話休題、人生ゲームはアメリカで発売されたゲームを日本ではタカラが発売したものですが、テレビではCMも結構頻繁に放映されていました。それが上記のものですが、ある家族が人生ゲームをプレイしています。それを背景に流れるナレーションが大変インパクトがありました。“人生は山あり谷あり。ここが人生の分かれ道。億万長者になるか、貧乏農場に行くか。ルーレットだけが知っている、タカラの人生ゲーム。”

億万長者になるか貧乏農場に行くか

 あ、この“億万長者になるか、貧乏農場に行くか”が今回の記憶に残る一言です。人生ゲームはすごろくに似ていますが、poorhouseサイコロのかわりにルーレットを回して出た数字の数だけ進んで人生の出来事に関連したイベントに遭遇しつつ、お金や資産を集め、最終的に億万長者を目指すゲームでした。

人生ゲームの全貌

 ゲームの原型は「The Checkered Game of Life」という名で1860年に考案されたそうですが、1960年に100周年を記念して改良版「The Game of Life」を発売。日本ではタカラが1968年に「人生ゲーム」の名称で発売されました。内容は原版を和訳する形でアメリカ文化が色濃く反映された内容でした。その後は日本独自のイベントを取り入れた内容となり、その後も各時代の世相を反映した内容でシリーズ展開を続けているそうですが、私は多分初代版を遊んでいたと思います。

貧乏農場のイメージ

 何しろプレイヤーは自動車に乗っているし、お金はドル札。最初から日本じゃない感はビシバシと感じていましたが、まあアメリカから来たゲームだからと特に変とも思わず遊んでいました。しかし一つだけ違和感を感じていたもの、それが貧乏農場でした。日本にはないぞそんなもん。なんなんだそれは…という気持ちを持ち続けていましたね。CMでは稲妻をバックに荒野を耕す人々の画像が。今ならさしずめ帝愛の「地下帝国」みたいなものかという感じですね。

貧乏農場

 この貧乏農場、英語の“poor farm”の直訳と思われますが、「救貧農場」が正しい訳になるようです。救貧農場は、アメリカの郡や町が運営する、貧困者を公費で支援する居住施設で、人生ゲームの原型が考案された19世紀半ば以降はアメリカで一般的なものとなっていたようです。

BOKETEの貧乏農場

 救貧農場の居住者は、農場の仕事のほか、家事や他の入居者の世話などを行い、厳格な規則に従うことを求められ、各人に割り当てられた空間は最低限のものであったそうです。やはり帝愛の地下帝国を連想してしまいますね。あっちの仕事は農作業ではなく地下シェルター建設でしたが。

セル貧乏農場行き

 しかしながら、社会保障法が発効された1935年以降は使用されなくなり、1950年ころまでにはほとんど姿を消したそうです。ということは、アメリカ版人生ゲームである「The Game of Life」が発売された1960年には既に過去の遺物となっていたということなんですが、原型である19世紀版「The Checkered Game of Life」の要素が残ってしまったということでしょうか。

開拓地

 米国版「The Game of Life」もその後は「救貧農場(Poor Farm)」が「田舎の土地(Countryside Acres)」に変更されたそうです。日本版「人生ゲーム」も「貧乏農場」が「ゴーストタウン」に変更され、さらに1980年発売の2代目(「NEW人生ゲーム」)以降は「開拓地」に変更されたそうです。

ゴーストタウン
リアルゴーストタウン

 開拓地はまあ人生を一からやり直す感じがあって悪くない気もしますが、ゴーストタウンて(笑)。人がいなかったら生活できない気がしますが…「ポツンと一軒家」的なノリになるのでしょうか。

いろんなイベントマス

 平成版では「田舎暮らし」「難民キャンプ」「強制収容所」などの名称が設定されていたとか。「田舎暮らし」は「のんのんびより」みたいでのんびりしていて悪くない気もしますが、「難民キャンプ」はアカン。「強制収容所」はもっとアカンのではないか。それならまだ「貧乏農場」の方が…

一文無し

 余談ですが、CMでも「貧乏農場」というセリフにクレームが付き、「一文無し」に変更されたそうですが、貧乏ってそんなにヤバい単語だったんでしょうか。一文無しの方がさらに酷い境遇のような気がしますが。貧乏でも農場で働いている方がまだましのような。

決算日

 普通の人生ではだいたい「億万長者」と「貧乏農場」の中間(幅はやたら広いですが)に収まると思うので、この二択はあまりに極端ですが、人生ゲームではゴール手前に決算日というマスがあって、ここで全員強制ストップとなり、支払いや受け取りを済ませなければならず、資産がマイナスとなって返済出来ない場合は「人生最大の賭け」に挑戦することなります。

エスポワール

 希望の船エスポワールに乗るかのようなそこで成功すれば莫大な賞金を得られますが、失敗した場合は全財産を失い、貧乏農場へ行くことに。なお貧乏農場では全プレイヤーがゴールするまで、自分の番が来るたびにルーレットを回して、出た目に応じた支援金などを貰うことになります。地下帝国よりは遥かにましですね。

億万長者の土地

 決算日で借金がなかった場合は「億万長者の土地」にゴール。億万長者である必要はなく、到着順に賞金が貰えます。全員が「億万長者の土地」か「貧乏農場」に到着した時点でゲームは終了となり、一番多く所持金を得たプレイヤーの勝利となりますが、貧乏農場でのルーレットの出目が良ければ、一番貧しい億万長者(意味わかんないですが)を超えちゃったりして。しかしまあ、「貧乏農場」からの優勝は絶対無理でしょうね。

平成版人生ゲーム

 居酒屋「貧乏農場」とか喫茶「貧乏農場」とかがあったら、一度は入っちゃうかも。激安な店でよし、コンセプトだけで飲み物食べ物はちゃんとしてて料金もちゃんとしててもそれはそれでよし。案外若い人も「ナンダこれは?」と面白がってくるかも知れません。貧乏農場系ラーメン店大繁盛とか(笑)。

BOKETEの貧乏農場その2

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