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記憶に残る一言(その166):ミルコ・クロコップのセリフ(PRIDE男祭り番宣)

桐島聡容疑者

 1970年代の連続企業爆破事件で指名手配中の桐島聡容疑者(70)の身柄が確保されたそうです。末期の胃がんで、「最期は実名で迎えたい」と打ち明けたことをきっかけだそうです。「ウチダヒロシ」と名乗っていたそうです。指名手配写真でよく見かけたこの写真、昭和48(1973)年撮影だそうで、50年以上前の20歳そこそこの若き日の姿。おそらく70歳の今ではすっかり変わり果てているんでしょうね。

似ている芸能人

 似ている芸能人として宮川大輔、氷川きよし、小宮浩信(三四郎)、高畑充希、松川天馬(アーバンギャルド)が挙げられていました。

桐島×宮川

 宮川大輔は黒縁眼鏡のせいではないかと思いますが、似てるっちゃあ似てますね。三四郎小宮はちょっと眼鏡が弱い(笑)。氷川きよしや高畑充希はちょっと可哀想ではないか。松川天馬って誰?やはり黒縁眼鏡が必須な感じです。いずれにせよ50年前の姿と似ているだけなので、容疑者と間違われる恐れはないでしょうが。

ミルコ・クロコップ

 さて本日の本題。「記憶に残る一言」です。今日は格闘家のセリフですが、誰に言ったものなのかは議論があるという、ミルコ・クロコップのセリフを紹介しましょう。

特殊部隊時代のミルコ

 ミルコ・クロコップはPRIDE、K-1、RIZINといった総合格闘技や打撃系格闘技で活躍した人です。本名はミルコ・フィリポヴィッチで1974年9月10日生れ。出身はクロアチアで、リングネーム“クロコップ”はクロアチアの警官(コップ)の意で、かつて対テロ特殊部隊に所属していたことに由来しています。

ミルコのハイキック

 得意技は左ハイキックで数多くのKO勝利を挙げており、「右足は病院行き、左足は墓場行き」と称されました。立ち技主体でありながら総合格闘技に適応し、ミルコの登場により総合格闘技界は打撃偏重へシフトしたとも言われています。

お前は何を言ってるんだ

 そのミルコが全盛期の2004年に発したのが「おまえは何を言っているんだ」。正確には英語で“What are you saying ?”と言ったようですが、平易な英語なのでわかりやすいですね。

ジョシュ・バーネット

 では誰に向かって言っているのかという話ですが、巷間伝えられているのはジョシュ・バーネットに向かって言っているのではないかという説です。

お前はもう死んでいる2

 ジョシュ・バーネットはアメリカの総合格闘家で、1977年11月10日生れ。「ザ・ベビーフェイスド・アサシン」「ザ・ウォーマスター」といった物騒なニックネームを持ちながら、漫画・アニメをこよなく愛するオタク気質を持ち、特に「北斗の拳」のケンシロウの熱烈なファンであることから、日本では「蒼い瞳のケンシロウ」の異名を持っています。

お前はもう死んでいる

 実際試合前のいわゆる“煽りVTR”で「おまえはもう死んでいる!」とか言っています。これはケンシロウの有名なセリフの一つですね。

お前はもう死んでいる

 アニメでは予告を含め、北斗神拳ならびに初期の北斗の拳全体を象徴するフレーズとして多用されため、ケンシロウの代名詞的な台詞となっていますが、実際に原作漫画中で使われたのは一回だけで、連載第1話で村を襲った暴徒のリーダー・ジード(Z-666)を「北斗百裂拳」で葬った際に使用しました。

ちゃぶ台返し

 ちなみに一回だけなのに常習的というイメージとしては、「巨人の星」の星一徹のちゃぶ台返しもそうですね。原作漫画では1回だけ、アニメでは2回ですが、2回目は1回目の回想なのでやはり事実上1回だけです。

EDの一徹コンボ

 なぜ星一徹にしょっちゅうちゃぶ台をひっくり返しているイメージがあるのかと言えば、エンディングでちゃぶ台を返しながら飛雄馬にビンタを放つという“一徹コンボ”が放映されていたからで、毎回毎回見ていればそりゃあ視聴者の脳に刻み込まれるというものです。今更ですが、よく見ると飛雄馬の顔の向きは逆じゃないかと思いますね。

お前は何を言ってるんだ

 閑話休題、ジョシュの「おまえはもう死んでいる!」の煽りを、全然オタクではないミルコが冷め切ったリアクションで返したのが「お前は何を言っているんだ」なのだろうという。

でっかいキャプション

 しかし、ここに異説が。「おま何」画像をよく見ると、左上に“大晦日は!PRIDE男祭り”というキャプションが確認できます。PRIDE男祭りは2003年から2006年まで大晦日に開催されていましたが、ミルコとジョシュは男祭りでは対戦していないのです。

お前はもう死んでいる

 二人が対戦したのは2004年のPRIDE.28、2005年のPRIDE.30、2006年のPRIDE無差別級グランプリの3回だけで、いずれもミルコが勝利しています。2004年PRIDE.28のテレビ放映時の煽りVTRでジョシュが「おまえはもう死んでいる」と発言しているのは間違いないようですが、PRIDE.28は10月31日開催。大晦日のPRIDE男祭りの事前告知番組と思われる番組で、わざわざ対戦のないジョシュとミルコのやりとりを放映する意味があるのでしょうか。

ケビン・ランデルマン

 ミルコがPRIDE男祭りに出場したのは2004年と2005年の2回なので、このVTRが流れたのはいずれかの番宣番組なのだろうと思われます。有力なのは、2004年のPRIDE男祭りを前にしての煽りVTRではないかという説。この時の相手はケビン・ランデルマン。アメリカの総合格闘家で1971年8月10日生れ。「ザ・モンスター」「リアル・ドンキーコング」のニックネームを持っています。

ミルコを倒すケビン

 ケビンは2004年4月25日のPRIDE GRANDPRIX 2004の1回戦でミルコと対戦し、1ラウンド失神KOで勝利しており、戦前の下馬評を覆す番狂わせを起こしていました。大晦日の男祭りはミルコにとってリベンジマッチだった訳です。そしてミルコの「おまえは何を言っているんだ」は、インタビュアーから失礼な質問をされた時の答えであって、直接対戦相手に向けて言ったものではないという。ちなみに試合結果は1ラウンド41秒フロントチョークでミルコが雪辱しています。

ミルコのフロントチョーク

 そういう訳でミルコのセリフは、PRIDE男祭り2004のケビン・ランデルマン戦を前にした煽りVTRという説が濃厚のようです。ただし流れ的にはジョシュの「おまえはもう死んでいる」発言を聞いたミルコの「おまえは何を言っているんだ」の方が面白いのは確かです。

BOKETEネタ

 おまけでネタになった「おまえは何を言っているんだ」。まずはBOKETEのネコ。確かに「おまえは何を言っているんだ」と言ってそうな顔をしています。

ネコその2

 このセリフ、ネコとはやたら相性がいいらしくてこちらにも。それにしてもふてぶてしい表情のネコさんですね。

プーチン

 表情と良いポーズといい、ミルコにやたら似た雰囲気のあるプーチン大統領。そういえばこの人も講道館柔道6段の猛者らしいですね。

炭次郎

 限りなく近いセリフを言っている炭治郎。最終決戦前に生き残った竈門炭治郎と冨岡義勇と対峙した鬼舞辻無惨が「お前たちは生き残ったのだからそれで十分だろう。身内が殺されたから何だと言うのか 自分は幸運だったと思い元の生活を続ければ済むこと」と言ったのに対してのセリフで、ネタではありません。

用例

 ということで、ネットでは「自分が理解しがたい発言」や「お前がそれを言うのか(いわゆる“おまゆう”)という発言」「あまりにも馬鹿げてたり的外れな発言」に対して、煽りや皮肉を込めて「おまえは何をいっているんだ」が使われているようです。例えば上画像のようなシーンに遭遇した時などに。

ちょっと何言っているか分からない

 サンドイッチマン富沢の持ちネタのこれも限りなく同じニュアンスを感じますね。
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2024年冬季アニメ序盤の感想(その2):僕の心のヤバイやつ 第2期/真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました 2nd/姫様“拷問”の時間です

大雪のネコ

 今秋はこの冬最強と言われる寒波が襲来。仙台は一貫して晴天のはずでしたが、押し寄せる雪雲が奥羽山脈を突破したらしく、水曜夜から木曜未明にかけて降雪があり、朝起きたら積雪に驚きました。東北なんだから積雪の2回や3回…とは思いますが、札幌勤務の時と違って雪への備えが全然ないんですよ。まあ結構消えるのが早いのでなんとかなっていますが。凍結路面は怖いですねえ。

僕ヤバ2期序盤感想

 さて冬季アニメ序盤の感想の2回目です。まずは「僕の心のヤバイやつ 第2期」。3話まで視聴しました。そういえば市川君も冬休みの1期終盤で雪で滑って転んで骨折していましたね。2期に入って3学期に突入。

わざとらしく見つける

 見かけは大人びた美人の山田杏奈、しかし中身は天真爛漫かつ天然で美少女らしからぬ行動を繰り出しまくっていてギャップ萌をおびき寄せるタイプ。1期はそんな二人のぎこちない接近ぶりが描かれていましたが、2期ではやたらと急接近。

秋田犬マスコット

 市川が買ってきた秋田のお土産(秋田犬キーホルダー)に“秋田犬太郎”と名付け(“犬次郎”は市川が持ってる)たり、なくして探し回って泣いちゃったりして。

泣く杏奈
もう付き合ってるだろ

 見かけと違ってまだ子供っぽさがある杏奈。市川も一緒に探して発見しますが、杏奈のその喜びようたるや。もうそれは完全に恋ですね。

お風呂タイム

 風邪引いちゃうからと杏奈の家に招かれ、入浴までしちゃう市川。“山田の匂いが充満している”とかヤバイこと考え出しますが、それは多分シャンプーとかボディーソープの匂いだから。

ラッキースケベ

 ついでに昼ご飯に鍋までごちそうになって、その上ラッキースケベもあったりして。このまま二人きりなら急接近モードに突入なんですが、二人はまだ中学生。それはまだ早いって。

山田ママ

 山田ママご帰宅。杏奈の部屋に隠れる市川。山田ママは1期でも三者面談の際に登場しましたが、なんか怖い感じでした。CV皆口裕子なので、ヒステリックでもなんでもいいから再登場して欲しいと思っていましたが、願いが叶って早くも登場。

必死にごまかす杏奈

 部屋に突入してきたママを必死にごまかす杏奈。市川は杏奈のベッドに入って女の子のふり。こっちこそ“山田の匂いが充満している”だろう。山田ママ、自宅では全然厳しくなくて良かった。皆口ボイスはやはり優しい方がいいです。

山田パパ

 ついでに山田パパも初登場。いやこの見てくれは不審者というかなんというか。着替えに杏奈の体操着(山田のゼッケン付き)を着ているのをばっちり見られてしまった市川。

義理チョコ作り

 さらにバレンタインデー前に山田一派と義理チョコ作りに参加することになる市川。山田ママは中学生男子の出現に興味津々ですが、萌子の彼氏とかごまかします。が、そのごまかし方は杏奈に効く。

山田両親と正面から

 ついでに自宅にいた山田パパも登場。山田両親と正面から向き合うことになる市川。結婚の挨拶か。杏奈の背の高さはパパ似だったんですね。

なんだこの絵面は

 ゲーム対戦相手を欲していた山田パパ。しかしなんだこの絵面は。たまげたなあ。止めてくれ山田ファミリー。このフォーメーションは市川に効く。

顔はママン似
実はイケメンパパ 

 杏奈、背はパパ似、顔はママ似かと思いましたが、髪を上げたらパパも結構イケメン。おまけにCV細谷佳正。山ほどアニメキャラを演じていますが、私としては「刀語」の鑢七花や「ゴールデンカムイ」の谷垣ニシパが印象的ですね。ゴールデンカムイでは能登麻美子(のキャラ)と契り、本作では皆口さんと夫婦。羨ましい限り。

素敵な皆口ボイス

 声優だからいろんな役やるのは当然だし、「陰の実力者になりたくて!」のレイナ王妃みたいなおバカ+エロい演技もいいのですが、やはり皆口裕子には山田ママのようなちゃんとしたお母さん役の方がいいですね。とにかく2~3話で皆口ボイスをたくさん効かせてくれただけで私は本作を評価しますよ。この後パパとママの“夜の営み”を見てしまう杏奈なんて展開は…ないでしょうねえ(私は一向に構わんッッ)。

真の仲間2序盤

 「僕ヤバ」は面白すぎて力が入ってしまいましたが、続いて「真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました 2nd」。3話まで視聴しました。私の好きな高尾奏音がヒロイン・リットとして登場しています。高尾奏音も地力はあるのにいまいち人気作にはまれず…という人なので、ここらでブレイクして欲しいもの。

リット

 タイトル長過ぎですが、「真の仲間じゃない」と言っていたのは賢者アレスだけで、他のメンバーは誰もそうは思っていなかったという。本作の世界では加護という名の神から与えられた天性のスキルを持っており、大半は職業を補正する程度ですが、主人公レッドの妹ルーティーに与えられた「勇者」の加護などはすさまじく強力な反面、人間性を喪失することになり、加護というより呪詛のようになっています。

ラブラブな二人

 賢者アレスにしても「賢者」という加護を与えられただけで、第三者視点では全然賢くなく、承認欲求の塊みたいな存在に堕していました。ルーティーは悪魔の加護の影響で生まれた第三の加護の影響により「勇者」の加護から解放され、兄レッドやリットと一緒に平穏に暮らせるようになりました。しかし第二夫人の座を狙っていたりとちょっと不穏。

第二の勇者
スローライフぽい

 魔王を倒さぬままに勇者がいなくなってもいいのかと思っていたら、第二の勇者ヴァンが登場。なんとなくルーティーと遭遇する展開のようですが、今後どうなるのか。スローライフを自称しながらスローライフにならない展開は1期と同様なんでしょうか。一応3話は村祭りだったのでスローライフっぽかったですが。

ヤランドララ

 1期では顔見せ程度だった旧勇者パーティー一行のハイエルフ・ヤランドララが本格的に登場。武闘家のダナン、アサシンのティセもいて、クルセイダーのテオドラはヴァンのそばにいるので、旧勇者パーティーは死んだ賢者以外全員揃った感じです。それだけいればなんとかなりそうですが、何はともあれ魔王が健在なので、スローライフのためには抜本的問題を解決しないといけない気がします。

拷問の時間です序盤感想

 今回最後は「姫様“拷問”の時間です」。3話まで視聴しました。王国の姫にして国王軍第三騎士団長という肩書きは、いわゆる姫騎士というやつですね。エロゲーでは敵(主にオーク)に捕まってあれやこれやと性的な意味で酷い目に遭う展開がお約束ですが…

くっ殺せ

 シチュ的にはこんな感じですかね。姫騎士や女騎士の当初のセリフは「くっ殺せ!」がお約束。略して「くっころ」。「この素晴らしい世界に祝福を!」でダクネスが叫んでいたのには笑いました。あの人はドエム(ケツハットではない)なのでガチ拷問(含む性的)どんとこいでしょうが。

栄光の姫様1
栄光の姫様2
囚われの姫様

 本作では魔王軍に捕まってしまった姫様、国王軍の秘密を話すよう、“拷問”を受けることになってしまいます。常識外れの身体能力や戦闘技術を有し、その気高さと強固な意志で騎士団を率い、幾多の戦場を駆け死線を潜ってきたという姫様。果たしてどんな苛烈な拷問を受けることになるのか。

拷問タイム
姫様は屈しない

 アツアツのトーストにバター。たこ焼き。こってりラーメン。食い物ばっかかと思いきや、友達とゲーム、もふもふなペット、バブみを感じてオギャりたくなる母性の抱擁、そしていたいけな幼女。次から次へと繰り出される数々の恐ろしい“拷問”に屈しまくる姫様。

バタートースト
たこ焼き
ラーメン
モフモフで遊ぶ
バブみを感じてオギャる姫様

 国王軍の「秘密」をしゃべった後は楽しいパーティータイム。もう敵も味方もなくどんちゃん騒ぎです。どんちゃん騒ぎで「どんちゃ、どんちゃ」というオノマトペを使うのは初めて見た(笑)。

トーストパーティー
ゲームでノリノリ

 ……ということで、“拷問”という名の誘惑にあっという間に堕ちていく自堕落でおバカな姫様を生暖かい目で見守る作品です。姫様のCVは白石晴香。一緒に牢にいる伝説の聖剣エクス(主にツッコミ役)のCVは小林親弘。このコンビといえば、北海道や樺太の荒野をさすらっていた「ゴールデンカムイ」のアシリパと杉元ですね。

姫様とエクス

 あの二人がこんなにポンコツになって。姫様のみならずエクスもツッコミしかしないし剣のくせに寝るし。しかしあの強い姫様をよく捉えたな魔王軍。想い重りのついた足かせをさせていますが、自分で外せるし、外出もさせて貰える姫様。なんとなれば聖剣がそばにあるのでいくらでも暴れられそうですが、多分魔王城で“拷問”を受けている方が幸せなような気がします。

姫様は話した

 “拷問”に使われる食べ物がまたリアルに描かれているので、視聴者の方が深夜の飯テロという拷問を受けているという気もしますが、本作があるせいで魔物料理を繰り出す「ダンジョン飯」が飯テロアニメと言われずに済んでいる(のか?)ような気も。ラーメンや小籠包があるということは中華系世界なのだろうか。しかしたこ焼きも某夢の国もあるようなので、日本系世界というべきか。

 ネットで無料で見られる原作も見てみましたが、姫様は拷問官と言う名の友達とキャッキャウフフと遊んでいるだけじゃないか。白石晴香がとびっきりの汚い声(すいません)を出す本作、誰もがまったりと見られる良作なんですが、そもそも魔王軍と国王軍はなんで戦っているのでしょうかね。いくら姫様が秘密を漏らしても全然活用できない魔王軍の弱さからして、国王軍が勝つのは時間の問題のような。

2024年冬季アニメ序盤の感想(その1):異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。/弱キャラ友崎くん 2nd STAGE/ダンジョン飯

雨の猫

 朝から雨が降りしきる仙台。まさに「暗い日曜日」です。買い物に行くのも大変でしたが、雪でなくて本当に良かった。この降水量で雪だったら翌日はえらいことです。眺めているぶんには雪も悪くないのですが、生活していくには雪は大敵。

月刊モー想科学

 今年も早3週間が経過。のんびり放映するのかと思っていた冬季アニメも早々から放映開始されましたので、序盤の感想を初めて行こうかと思います。まずは視聴打ち切りから。「月刊モー想科学」は1話で打ち切りました。一言で言えば「思ってたのと違う!」作品でした。登場するキャラが全員うざいのも珍しい。あとリザーバー枠ですが「魔都精兵のスレイブ」も1話で視聴打ち切り。

異修羅

 代わって「異修羅」がリザーバー枠から昇格。まだ2話までしか見ていないので感想は後日にしまずが、1話での上田麗奈のイカレた演技が良かったです、上田麗奈は清楚可憐な役もいいのですが、ヤバいキャラを演じたときのはじけっぷりもいいです。まあ今回はキャラがヤバいというよりはシチュエーションがヤバかったんでしょうけど。目の前で友達が手足を引きちぎられて殺されるなんて…。

望まぬ不死の冒険者

 あとやはりリザーバー枠の「望まぬ不死の冒険者」も2話まで視聴しています。これは何でかと言うと、「異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。」がちょっと怪しいからです。27歳で過労死した女性が異世界の貴族の娘に転生します。これは「なろう」系では実にありがちな展開です。3話まで視聴しました。

過労死する女主人公
恒例の神様

 転生の際、神様から異世界の人間を滅ぼすべきかどうか判断して貰いたいという無茶な要求をされた主人公。代わりに「可愛い動物をもふもふなでなでしたい」という望みを「人間以外の生物に好かれる」という能力を貰いました。

異世界転生

 ロリ幼女を加隈亜衣が演じているのを楽しく見る、という作品なのかも知れませんが、27歳女性の精神を持っているはずなのに、やたら幼女なリアクションをしているのは、肉体に引きずられているからなのでしょうか。面白いのかと聞かれたらちょっと悩みますね。

モフモフ王国

 かなり手を抜いた感じの作風で、制作会社を調べたら過去に「くまクマ熊ベアー」とか3話で視聴を打ち切った「勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う」とかを制作しており、ああそういう作風ねと今後の展開にあまり期待が持てなくなりました。まあぼけっと見ていられるようなら視聴を継続しますが。

友崎くん序盤感想

 「弱キャラ友崎くん 2nd STAGE」。3話まで視聴しました。「神ゲー」と呼ぶ対戦型アクションゲームでは最強プレイヤーながら現実では全く冴えない少年だった友崎文也が、リア充の極地のようなクラスメイトの日南葵が彼に次ぐ強さのゲームプレイヤーであることを知り、彼女から人生も「神ゲー」だと言われ、「人生というゲーム」を攻略するべく奮闘していきます。

ヒロイン達

 自称“弱キャラ”な友崎ですが、“天然強キャラ”だと思っていた葵が見えないところでどれほど努力を重ねていたのかを知り、彼女のスパルタな指導で徐々に変わっていきます。1期では陰キャを脱してクラスメイトともかなり溶け込みましたが、今季なその後が描かれています。

女王様
花火

 今のところクラスの女王様キャラによるいじめが問題になっており、1期で友崎が親しくなった七海みなみ(愛称「みみみ」)の友達の夏林花火がターゲットになっています。人生をゲームに例える本作なので、問題解決もゲームに即した発想で行うのが本作の特徴。で、個人的にはこういうスタイルは面白いなと思います。いろいろな人から話を聞いて解決策を編み出すあたり、村人達との会話からヒントを得ていくRPGみたいです。

葵

 「いじめられる方にも問題が」とか言うと昨今では袋だたきに遭ってしまうかもですが、本作ではいじめっ子を絶対悪のように捉えず、クリアするべき「壁」とか「中ボス」のように捉えて攻略法を編み出そうという手法を取っています。その際、いじめられている花火自身が様々な場所と人とぶつかりがちな自分を変えたいと思っていたことから、彼女の性格的な問題点も俎上に載せられ、改善点を探っていきます。

弱キャラ友崎くん 序盤感想

 しかし、こうした友崎の手法に葵は反対のようで、「花火は変わるべきではない」と主張します。花火自身の望みと知り、介入はしませんでしたが、人生をゲームと考えている葵にしては普段と異なる意見を述べているので、彼女の過去と何か関係あるのかも知れません。いずれにせよヒロインしている金元ボイスを聞けるのは耳が幸せです。

ダンジョン飯序盤感想

 「ダンジョン飯」。3話まで視聴しました。原作は全14巻で完結していますが、私はどこまで読んだのか忘れてしまいました。〇〇が××したあたりとか具体的に言ってしまうとネタバレになってしまうし。多分半分くらいは読んだのだろうと思います。

喰われるファリン

 ダンジョン内でパーティーメンバーを救った代わりにドラゴンに喰われてしまった妹を救出するため、再びダンジョンに潜る剣戦士ライオス。ハーフエルフの魔術師マルシルとハーフフットの鍵師チルチャックが同行しますが、資金的問題から食糧を調達できませんでした。ライオスは現地調達、つまりモンスターを食べることを提案。マルシルは激しく拒否しますが、通りかかったドワーフの斧戦士センシがモンスター料理に造詣が深く、同志が出来たことに喜んで仲間に加わります。かくしてモンスターを料理しつつダンジョンを踏破していく4人組。

こいつらを喰う
魔物食は嫌

 モンスター料理に心躍らせるライオスと激しく拒否るマルシルの構図。どこかで見たことあるなあと思ったら、「プリンセスコネクト!Re:DIVE」のペコリーヌとキャルのやりとりそのものでした。プリコネでは魔物料理と呼んでいましたが、ペコリーヌも見慣れないモンスターと遭遇すると食べられるんじゃないかと期待するタイプで、料理の腕もあるのでセンシが合わさっているような。そして全力で拒否るものの美味しいので結局食べてしまうキャルはマルシルそのものです。悔しい…こんな魔物なんか…でも食べちゃう!(ビクンビクン)



 ペコリーヌは「ムシ料理」と称して虫も食べていたので、悪食ぶりはライオスを凌ぐかも。「蒸し料理」かと思ったキャルも絶叫。でも無理矢理食べさせられるという地獄絵図。でも美味しいそうです。

ダンジョン内部構造

 なおこのダンジョン、魂を肉体に縛り付ける強力な不死の術がかけられているらしく、死亡してもダンジョン内なら比較的容易に生き返る事が出来るようになっています。死体が損損傷していると難易度が上がるそうですが、ドラゴンに喰われた人間の蘇生は可能なのでしょうか。みじん切りの死体が蘇生された前例はあるそうですが…。しかしパーティー一行、そこに誰もツッコミを入れていないので、いけるんでしょうきっと。

うわあ…
おいしい!

 魔物への興味と食欲はあっても料理に関する知識も腕もなかったライオスだけなら地獄のような食事になったでしょうが、造詣の深いセンシがコックを買って出たことで、見た目も味もおいしそうな料理になったのが救いです。危うく魔物食でメシテロアニメになるところでしたが、真正メシテロアニメの「姫様“拷問”の時間です」があったせいで逃れたような。

初期組3人
センシ

 ライオスはどんな危機的状況でも魔物食のことを考えたりするサイコパスだし、全体的に危機感とか切迫感がないパーティーなんですよね。でもそののんびり感がいい味を出していると思います。ドラゴンに喰われたライオスの妹ファリンのCVは早見沙織で、出番は1話だけかよと思ったら、ライオスの回想シーンで登場するので今後もしばしば出演しそうです。それに…まあいずれは。

魔物料理その1
魔物料理その2

好きなアニメキャラ(その157):ミーア・ルーナ・ティアムーン(ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~)

月着陸

 JAXAが小型月着陸実証機「SLIM」の月面着陸成功を発表しました。太陽電池が発電していないなど不安要素もありますが、世界でもロシア(ソ連)、アメリカ、中国、インドに次ぐ5カ国目の快挙ということです。今後太陽電池が首尾良く機能するといいですが、「はやぶさ」「はやぶさ2」などもそうですが、日本の宇宙開発もなかなかやりよりますね。

ミーア姫

 話題が月ということで、本日の「好きなアニメキャラ」は、「ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~」の主人公にしてへっぽこヒロインのミーア・ルーナ・ティアムーン、通称ミーア姫を紹介しようと思います。

大人ミーア
ギロチンのミーア

 大陸を二分する大国・ティアムーン帝国。しかし3年前に飢饉や失政に端を発する革命が勃発。皇帝の一人娘ミーア姫は17歳にして囚われの身になり、3年幽閉された後に弱冠20歳にしてギロチンの露と散ることに。

死に戻りしたミーア
血染めの日記

 しかしその瞬間、彼女の魂は過去に逆行し、12歳当時の肉体に戻りました。最初は悪夢かと思ったミーアですが、一緒に過去に戻ってきた自身の血染めの日記帳が事実であることを証明しています。

ダブルミーア

 ミーア姫は、革命が起きる原因となった疫病や飢饉といった災害を未然に防ぎ、ひいては自身の死を回避するため行動を開始することとなります。12歳の時点に戻ったのは、おそらくこの時期から行動を開始しないと革命が不可避だったためだと思われます。

ベッドにばったりミーア姫

 普通に考えれば、革命が成功すれば、帝国の統治者である皇帝は死を免れないとは思いますが、娘であるミーア姫まで殺さなくてもいいように感じます。が、おそらく帝国の行った失政の中にはミーア姫の命令に基づくものなどもあって責任追及を免れなかったのでしょう。幽閉された3年という期間は諸勢力がミーア姫の処分をめぐって綱引きをしていたと思われますが、最終的には「死刑」という結論に落ち着いてしまったと。

革命時の二人
改変後の二人

 その要因の一つは、革命の旗印となった辺土伯令嬢ティオーナと、ティアムーン帝国に並ぶ大国サンクランド王国第一王子で、革命勢力を支援していたシオン王子のミーア姫への心証がすこぶる悪かったことがあると思われます。ミーア姫は留学先のセントノエル学園でシオンに一目惚れしてモーションをかけまくって呆れられていた上、シオンと仲が良かったティオーナをいびっていたので。そのあたりのやり直しをするには、留学直前の時期に戻るしかなかったのでしょう。

辺土伯

 なお余談ですが、辺土伯って面白い称号ですね。よく似た称号に辺境伯というのがあって、中央から離れた異民族と接する地に設けられていました。通常の地方長官である伯よりも広大な領域と大きな権限が与えられており、高い地位にある役職とみなされ、後代には公と伯の中間にある爵位、すなわち侯爵とイコールとみなされ、時には公爵に匹敵することもあったようです。本作の辺土伯は隣の領地の子爵に小馬鹿にされており、史実の辺境伯とは全然違う存在のようですが。

ブランデンブルグ辺境伯

 神聖ローマ帝国にはその他にも皇帝の側近である宮中伯、小国君主のような存在である方伯、城塞の司令官を意味する城伯といった、伯爵のバリエーションが色々とあって面白いですね。そもそも欧州の貴族を古代中国の五等爵に無理矢理落とし込もうとするのが無理なのかも知れません。

ミーアの両翼

 閑話休題、肉体年齢12歳、精神年齢20歳となったミーア姫、見た目は子供、頭脳は大人の某名探偵と同じ状況なのですが、本質は全く変わっておらず、基本自己中でわがままで聡明ではありません。しかし、文字通り命を賭けることで革命の主原因である流行病や飢饉対策が必要であることを認識し、またアンヌやルードヴィッヒなど本当に信じるべき人物を把握できたことで、歴史改変作業がスタートします。

普通のミーア姫

 ミーア姫の打ち出す諸政策は、他者から見ると未来を的確に予測しての予防策と映ったため、非常に聡明で先見性のある人物と誤解されるようになり、いつしか二つ名は「帝国の叡知」になりました。

清楚なミーア姫
男はイチコロ

 実際のところミーア姫は本質的におバカなままであり、彼女の言動は自己中心的だったり他者に責任転嫁したりするものだったりするのですが、なぜか他者からはことごとく知恵と慈愛に満ちた行為と誤解されることになり、結果オーライということもあって、その虚像と実像の乖離は日を追うごとくに激しくなっていくのでした。

笑顔のミーア姫

 敵対者に対しても寛容な処分を取り計らうことが多いミーア姫。これも実は“自分は死んだことで過去に戻ったのだから、他人も死後に過去に戻り、今の歴史を改変しようとする可能性がある”という恐怖感に基づくものだったりします。しかしそんなミーア姫の心情を伺う術もない人々からすると、OPの歌詞通り「女神!聖女!叡知!聡明!慈愛!博愛!」と映ってしまいます。そして「ですわ~!」と全力で乗っかってしまうミーア姫。

ミーア姫悪い顔

 しかしわがままで自己中な性格ではありますが、忠義の恩には必ず報いるという信条を持っていたり、知らないことを恥じ、頭を下げてでも知ろうとすることができたり、身分に関係なく分け隔てなく接することができたりと良い為政者になる資質は持っていたようです。

ミーア変顔1
ミーア変顔2

 アニメはティアムーン帝国の革命を阻止したのみならず、代わりに危機的状況に陥った恋仲になったアベル王子のレムノ王国の危機を防ぎ、主要登場人物達が仲良くお茶会を開いてミーア姫が「この暖かい世界が好き」と思ったところで終了しました。続編制作には期待していますが、仮にこれで終了だしても一応物語は完結しており、2023年秋季の他のアニメ作品に頻発した、続編前提のろくにオチを付けない終わらせ方(でも2期があるとは思われない)とは一線を画した綺麗な終わり方だったと思います。

ミーア変顔3
ミーア変顔4

 本作の見所としては、まず周囲の見方と全然異なるミーア姫の本音と、それを端的に示す変顔です。この変顔が可愛いで済むのが12歳あたりなのかも知れませんね。

ミーアとギロちん0
ミーアとギロちん

 それとギロチンで処刑されたことはミーア姫のトラウマとなっており、彼女の空想内にはしばしばギロチンが擬人化され手足が生えた“ギロちん”が登場します。ギロちんはミーア姫に迫りくる処刑に対する恐怖を視覚化した存在ですが、人気キャラクター投票で4位となるなど人気キャラになっています。

ミーアとギロちん2
ミーアとギロチン3

 しかし処刑具をマスコットキャラと呼んで良いのでしょうかね?まあ登場時はいつもコミカルで愛嬌たっぷりで視聴者の笑いをさらっていくのですが、ミーア姫自身はとても笑えないものばかりでしょう。

ミーアとギロちん4
ミーアとギロチン5

 本作でのティアムーン帝国での革命は、確かに飢饉や流行病といった天災と帝国の失政が重なった複合的な理由で勃発したものではあるんですが、実は陰で糸を引いていた勢力の存在が明らかになっており、それはシオン王子のサンクランド王国の諜報機関「風鴉」内の特務部隊「白鴉」によるもののようでした。しかし王国を代表するシオン王子が登場しても抵抗し続けようとするなど、必ずしも王国のために動いていたのではないような部分もありました。

混沌の蛇

 どうやら「混沌の蛇」という邪教結社が存在し、ティアムーン帝国をはじめとする各国を破滅へと導こうと様々な陰謀を企んでいるようですが、本作ではその影ぐらいしか登場しませんでした。

ミーア変顔5

 ともあれ、普通にしていれば美少女皇女のミーア姫ですが、しばしば崩れてする変顔も可愛いので、見ていて飽きないキャラでした。色恋抜きで構って、百面相のような変顔を見ていたいタイプです。そして多少意地悪しつつも、最終的には優しくしてあげたいなと。

上坂すみれ

 CVは上坂すみれ。それはそれはたくさんのキャラを演じている有名人気声優ですが、ミーア姫は彼女を代表キャラの一人と言っていいんじゃないでしょうかね。個人的には「中二病でも恋がしたい!」の凸守早苗(なんとアニオリキャラらしい)、「SHOW BY ROCK!!」のチュチュ(闇落ちが素敵)、「オーバーロード」のシャルティア(おバカだけど可愛い。そして強い)に匹敵するはまり役と思いました。

ハッピーエンドプリンセス

 OPで本人出演のMVもある「ハッピーエンドプリンセス」も非常に良い歌で、オリコンチャートはさほどではなかったものの、彼女の代表曲の一つに数えていいんじゃないかと思います。

ミーア姫変顔集


記憶に残るセリフ(その165):フリーレンのセリフ(葬送のフリーレン)

猫ダンゴ

 年末から世間を騒がせるダウンタウン松本人志の性的強要疑惑報道。私が全く関わらない世界の話なので特に言うことはないのですが、これに関連して行動を共にしていたとされるスピードワゴン小沢一敬が芸能活動自粛と報じられました。これについては所属事務所のホリプロコムが9日付け公式サイトで「小沢一敬はこれまで通り活動を続けてまいります」「なぜならば、小沢の行動には何ら恥じる点がないからであります。一部週刊誌の報道にあるような、特に性行為を目的として飲み会をセッティングした事実は一切ありません」と疑惑を強く否定していたのに、13日には急転直下「小沢本人より、一連の報道において現在も関係者及びファンの皆様に混乱やご迷惑をお掛けしていることに強く責任を感じ、芸能活動を自粛したい旨の申し出がありました。弊社としてはその申し出を受け、当面の間、小沢一敬の芸能活動を自粛することと致しました。」と。事務所も所属芸人に振り回されて可哀想な気はしますが、だったら最初から啖呵を切るような強気な態度に出なければいいのにと感じますね。某大の危機管理学部だったらこういう時どうすればいいのか教えてくれるんでしょうか。しかし某大そのものが直面する危機に、なんら存在感を発揮していない気もするので無理か(笑)。危機管理って何なんだろう…

葬送のフリーレン

 え~本日は冒頭言がやたら長くなってしまって恐縮です。時事ネタは避けた方がいいなと思っているのですが、私個人の日記の要素もあるので、後で見返したとき全く時事ネタに触れていないのもどうかと思いまして。では本題に行きましょう。本日は「記憶に残る一言です。現在絶賛放映中の「葬送のフリーレン」から主人公フリーレンのセリフを紹介しましょう。
魔力隠匿のフリーレン

 「葬送のフリーレン」は魔王を倒した勇者ヒンメルのパーティーに加わっていた魔法使いのフリーレンの後日譚を描く作品です。フリーレンは長命種のエルフなので時間感覚が人間と異なり、彼女にとってはあっという間に仲間達は老いて死んでいきました。それまで人間を知ろうとしなかったフリーレンは、人間を知るための旅を続けていくことに。

断頭台のアウラ

 ということで魔王は倒されているのですが、なお魔族の残党は残っており、侮りがたい勢力を持ってなお人間の脅威となっています。中でも魔王軍の幹部とも言うべき「七崩賢」と呼ばれる大魔族の一人、断頭台のアウラは北側諸国を脅かしていました。

余裕のアウラ

 「七崩賢」はヒンメル達勇者一行、さらにそれに先行した「南の勇者」により大半討伐されていますが、アウラはかろうじて逃げおおせ、勇者の死を知って再び動き出したと。アウラは見かけてロリっぽいというかメ〇ガキっぽさのある少女の姿をしていますが、500年以上生きており、己の魔力に絶対的な自信を持っています。

服従の天秤

 彼女は「服従の天秤」というアーティファクトを持っており、この天秤に自身と相手の魔力を乗せて比べ、魔力が多い方が少ない方を半永久的に操れるという「服従させる魔法(アゼリューゼ)」を使用します。相手が自身を上回る魔力を持っていた場合、逆に自分自身が操られてしまう危険性がある、ハイリスクハイリターンな魔法ですが、参照されるのは魔力の最大値ではなく現在値なので、フリーレン戦においてはあらかにめ配下のアンデッド軍団にフリーレンを攻撃させて魔力を消耗させていました。これでアウラの勝利は確実かと思われましたが…

フリーレンとフランメ

 フリーレンはかつて師匠である大魔法使いフランメから、魔族を欺くために魔力を制限し相手を油断させるという戦闘方法を伝授されていました。魔族は「強力な魔力を持つ強者こそが偉い」という実力主義的な社会を形成しており、いわば魔力が人間にとっての地位や財産に相当するため、魔力制限という発想がないのだそうです。

アウラ、自害しろ 

 1000年をかけて練り上げたフリーレンの高度な魔力量偽装を見抜けなかったアウラは、本性を現したフリーレンにより、徐々に「服従の天秤」が傾く様を見続けることに。そしてフリーレンから「アウラ、自害しろ」と命じられることに。これが本日の記憶に残る一言です。

ありえない、この私が
自分で断頭台

 「ありえない…この私が…」と悔し涙を流しつつ自らの剣の刃を当てるアウラ。その名のとおり断頭台の露と消えたのでした。ちなみにフリーレンの「葬送」という二つ名は、仲間や人間側が付けたものではなく、歴史上で最も多くの魔族を葬り去った魔法使いとして魔族側から恐怖と共に付けられた呼称です。ならば油断するべきではなかったのに。

首切り役人

 魔族の姿形は様々ですが、アウラや配下の「首切り役人」と呼ばれる魔族は、角こそ生えているものの見た目はかなりの美形で、他のファンタジー作品なら普通に人間と共存したり恋愛や結婚でハーフが生まれたりしていてもおかしくない姿をしています。

リーニエ

 特にリーニエはアウラの妹かと思うような美少女で、CV石見舞菜香ということもあって、殺すのは実に惜しい感じがするのですが、本作での魔族とは、人食いの捕食者で人間の敵とされ、言葉は話すもののあくまで魔物であり、話し合いで理解し合うことは決して出来ず、魔族が言葉を話すのは人を欺き油断させて屠るためだとされています。

絶望のアウラ

 このアウラ、風貌といい、自信満々だったのに最後にはわからせられるというまさにメ〇ガキ的な末路といい、キャラにうってつけだったCV竹達彩奈の演技といい、視聴者の心にドストライクだったため、ネットで様々な「アウラ、〇〇しろ」ネタが作られて大喜利状態になりました。いくつか紹介したいと思います。

① 一発芸しろ(その1)

アウラ一発芸しろ

 頑張ってネタ作ったのにフリーレンに駄目出しされるアウラ。

② 一発芸しろ(その2)

一発芸その2

 ハイキングウォーキングの「卑弥呼様!」に近いですね。500年生きてきたんならもうちょっとあるだろうとか言われてそう。

③ 開封しろ

アウラ開封しろ

 そ、それは世界一臭い食べ物と言われるシュールストレミング!!

④ 異世界転生しろ

異世界転生しろ

 角はあるままだけどなぜかJK制服になってるアウラ。なんか可哀想ですが、魔力があるままならそのうち無双しそう。「なろう」系小説が一本できそうです。

⑤ 自炊しろ
自炊しろ
 剣を包丁に持ち替えています。よく見れば関孫六。500年生きた魔族は家庭料理も得意なのか。フリーレンに食べさせるのなら「炊事しろ」では?

⑥ 確定申告しろ

確定申告しろ

 色々やらされてだんだん慣れてきたアウラですが、これまでにない絶望顔。

⑦ 社会的に自害しろ

社会的に自害しろ

 SNSで醜態を晒されてしまうアウラ。それはデジタルタトゥーと言ってだな…500年どころか半永久的に残りそう。

⑧ 別の意味で自害しろ

中の人ネタ

 中の人ネタで「けいおん!」の中野梓(あずにゃん)のコスプレをさせられるアウラ。14年前だと…?

⑨ 入隊しろ

入隊しろ

 陸自隊員になるアウラ。強そう。最近の人手不足は自衛隊にも及んでいるのでしょうか。

⑩ 仲間になれ

仲間になれ

 フリーレン一向に加わってしまうアウラ。フェルンやシュタルクが亡くなった後もずっとフリーレンの側にいてくれそう。これが一番平和で良かったような。

⑪ 嫌よ

普通に効かない

 普通に効きません。あまりにネタを振られすぎて耐性が出来たのでしょうか。

⑫ NARUTOネタ

narutoパロディ

 しかもパロディの「その術は俺に効く」の方のネタ。殺すのが目的なのになんで止めるんだフリーレン(笑)。

⑬ ONE PIECEネタ

ワンピースネタ

 そんなになってるんだからもう許してやれよフリーレン…とヒンメルなら言うかな?

⑭ ネタを考えろ

ネタを考えろ

 いい加減ネタが尽きて考えるのに疲れたフリーレン。お前が考えろと。

⑮ 笑点

断頭台アウラ師匠

 自分で考えるのは嫌なので、とうとう大喜利の司会を務め始める春風亭昇太ならぬ断頭台アウラ師匠。自虐ネタの極みですな。真っ先に手を挙げてるフリーレン(笑)。

年末の善光寺詣:恒例・一人忘年宴会

真冬の猫

 寒中ということでまさに真冬。俳句なんかでは冬深しという頃です。ですが朝日が昇るのが日ごとに早くなってきて、日没も徐々にゆっくりに。季節が動いていくのがはっきりわかる頃でもありますね。

はやぶさ
かがやき

 本日は昨年末に行ってきた長野紀行の話をば。紀行というのはおこがましい、ただ飲んで帰ってきただけの話ですが。午前中は掃除や洗濯、布団干しなどをして年末の諸行事を済ませて午後になってから新幹線に乗車。はやぶさとかがやきを大宮駅で乗り継ぐと、たった二駅で長野駅に着いてしまいます。駅の間隔は長いとはいえ、仙台から東京なら三駅なので不思議な感じです。やはり同じJR東日本だけあって乗り換えが楽ですね。

長野駅

 長野駅着は4時頃。年末なのでもう薄暗くなってきています。日のあるうちはなんとなく酒を飲むのがはばかられますが、暗くなってしまえばこっちのもの。例によって惣菜を買うためにスーパーに向かいます。

西友南石堂店

 後述の泊まるホテルを通り過ぎて西友南石堂店へ。ハイボールを飲もうとウイスキーを物色しますが、小瓶はあまり種類がない様子。ホテルの側のコンビニでリトライします。

メーカーズマークポケット瓶

 コンビニにはメーカーズマークの200ml小瓶がありました。実はニッカのディープブレンドを狙っていたのですが残念ながらありませんでした。でもメーカーズマークも一度ちゃんと飲んでみたいと思っていたのでヨシ!と現場猫状態に。

ヨシ!

 メーカーズマークはハーフボトルはよく見かけるのですが、小瓶はコンビニ限定商品のようですね。

ジョニ黒200ml

 これに、前回飲み残したジョニ黒小瓶があります。半分残っているかと思いきや、1/3位しか残っていませんでした。酒飲みは卑しいなあ。

ドーミーイン長野

 お宿は恒例のドーミーイン。天然温泉は「善光の湯」だそうです。北に善光寺があるからというかなり安直なネーミングですね。

露天風呂

 しかしこの善光の湯、効きますね。年末の疲れた身体に染み渡るような。冬の夕暮れ、露天風呂から見上げる夜空はしみじみと趣があります。雪があればもっと気分は出たかも知れませんが、年末の長野には雪は全然ありませんでした。
クラフトスパイスソーダ

 クラフトスパイスソーダをアペリティフにし、ハイボールはジョニ黒から始めてメーカーズマークに。バーボンはスコッチと全然違いますね。荒々しいというかパワフルというか。アルコール度数が45%と高いのも影響しているかもですが、同じ45%のディープブレンドはもっとスコッチ寄りの味わいでした。やはりマッサンはスコッチを目指してたからでしょう。どちらが好きかは人それぞれだと思いますが、私自身はスコッチの方が好きかなあ。ただこれまであまりピート感の強くないものを飲んでいるので、ラフロイグとかが好きになれるかはわかりません。

お焼き

 飲み過ぎたせいか、夜鳴きラーメンも食べず、朝食も入店時間ギリギリの9時近くになりました。まあ年末だから良いんです。何年か前に年末の金沢に行った際には無茶苦茶ヘビーな二日酔いになり、朝食も食べられず新幹線で死んだように運ばれていきましたが、あれに比べたらどうということはありません。小ぶりながら野沢菜の入ったお焼きがあったのでいただきました。お焼きを食べたのはいつ以来でしょう。昔スキーをやっていた頃に食べてからだとかれこれ30年ぐらいか…(遠い目)

牛に引かれて善光寺参り

 しかし、いくら飲みに来たといは言え、長野まで来てどこにも寄らないのも考え物ですね。という訳で、牛にひかれたわけでもありませんが善光寺に行くことにしました。

善光寺表参道

 緩やかな登り坂をまっすぐ北上すると善光寺参道へ。迷うことがなくていいですね。車道まで石畳なので、車が通ると音を立てたりして。

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 善光寺は無宗派。住職は天台宗の大勧進貫主と浄土宗の大本願上人が務めていますが、日本において仏教が諸宗派に分かれる以前からある寺院ということから、宗派の別なく宿願が可能な霊場とされています。また旧来の仏教では女人禁制が多々あった中、女性を救済する寺院として知られ、江戸時代には女性の参詣者が非常に多かったそうです。画像は仁王門。善光寺の山号である「定額山」の額が掲げられています。1918年の再建で、仁王像などは高村光雲らの作。

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 続いて現われるのは「善光寺」の額が掲げられた山門。1750年に完成した重要文化財です。有料ですが二階に登ることができます。

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 有名な本堂。東大寺大仏殿に次ぐ大建築で、屋根の広さは日本一だそうです。1707年竣工で、国宝。中にはなでると自分の悪い部分を治すとされ、最近盗まれて戻ってきた「びんずるさん」などがありますが、撮影不可なのでした。また地下に入って真っ暗な中を回る御戒壇巡りも出来ますが、前にやったことがあるので今回はパスしました。

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 西側から見た本堂の側面。他の寺の本堂に比べて奥行が深いんですね。ご本尊は日本最古の仏像とされる一光三尊阿弥陀如来(善光寺式阿弥陀三尊)で、絶対秘仏だそうです。

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 日本忠霊殿。戊辰戦争から第二次世界大戦に至る戦没者を祀る慰霊塔です。一階には善光寺資料館があり、所蔵の什器を展示しています。

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 経蔵。1759年完成の重要文化財です。中にある巨大な輪蔵を時計回りに一周押し回すと、すべての経典を読んだのと同じ功徳を得られるという。経蔵の手前右手にある石の輪がついた石塔(輪廻塔)の輪を回しても極楽往生できるとか。でも誰も回してませんでした。

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 鐘楼。1853年再建。梵鐘は1667年のもので名鐘とされ、重要美術品に指定されています。2021-22年のNHKの「行く年来る年」では年越し時にここが中継されていたようです。そういえば今回は番組が始まる前に寝てしまいましたなあ…

りんご小径

 ということで善光寺を見物はしましたが信心がないもので有料部分は全てパスしてしまいました。会社へのお土産には「りんご小径」というお菓子を買ってみました。珍しい四角いバームクーヘンの中に長野県産のリンゴがたっぷり入っています。

おびんずるさん

 それと栗まんじゅう「おびんずるさん」。善光寺公許だそうで、中に栗あんが入っています。どちらも二葉堂のお菓子でした。

2023年秋季アニメの感想(その4):最果てのパラディン 鉄錆の山の王/ひきこまり吸血姫の悶々/SPY×FAMILY Season2

成人式

 正月気分抜けやらぬ中の三連休、いいですね。やはり日常への復帰は徐々に行かないと。明日は成人の日ですが、今日式典を行う自治体も多数のようです。夜にハジけたりすることを考えると、明日もお休みというタイミングの方が確かにいいかもですね。

ダンジョン飯

 冬季アニメは「ダンジョン飯」と「佐々木とピーちゃん」(初回1時間)を見ましたが、なかなかいいですね。詳しい感想は序盤感想の時に改めて書きますが、「ダンジョン飯」は原作もそうだけど、真剣なはずなのにやたらとぼけた味を出しまくる主人公のサイコパスぶりがなんとも緊迫感を損なうという。

魔物料理

 だがそれがいい。魔物料理に興味津々ということでは「プリコネR」のペコリーヌと気が合いそう。

佐々木とピーちゃん

 「佐々木とピーちゃん」は異世界・異能バトル・転職・金儲けと色々詰め込みすぎだけど、杉田智和×悠木碧は実にいいですね。おいちゃんに「こども先生」というあだ名を定着させた張本人は彼。高橋美佳子を「みかコング先輩」と呼んだりもしていましたね。妙に上手いんですよね。

放置子お隣さん
ヤンデレなお隣さん

 いつも外に締め出されているお隣りさんの女の子が可哀想すぎるけど、独身のおっさんがうかつに構うと色々問題にされそうで怖いですね。一緒に異世界に行って居場所を探すとか…でもちょっとヤンデレの気配があるんですよね。あとキャストを見たらモブにやたら佐々木さんをキャスティングしてて地味に笑いました。リザーバーの「魔都精兵のスレイブ」も見ましたが、こっちはもういいかな。

鉄錆の山の王感想

 と、冬アニメを語る前にやっておかなければならないのが秋アニメの感想。今回で終わりです。まずは「最果てのパラディン 鉄錆の山の王」。「なろう」系ですが、「なろう」系らしからぬ正統派のダークファンタジーです。「なろう」系らしさは主人公ウィルが転生者ということですが、正直その要素全くいらないし実際何の役にも立っていません。

成長したウィル

 1期で旅立ちとパラディンとして認められて灯火の河港(トーチ・ポート)の領主となったウィル。日夜発展に尽力していますが、かつて悪魔の王に与し、ドワーフの国を滅ぼした邪竜ヴァラキアカが活発化する気配が。ウィルは故郷奪回を目指すドワーフの王子を仲間に加え、ヴァラキアカ討伐に挑むことに。

ヴァラキアカ
ヴァラキアカ2

 竜というのはだいたいファンタジー世界でも最強格の存在であることが多いですが、本作の竜も神々とタメを張る強さで、善神と悪神の戦いには傭兵となって参戦したりしていた模様。ウィルが信奉する灯火の神グレイスフィールからも戦闘を避けるよう言われたものの、あえて立ち向かうことに。

野郎パーティー2
エルフ娘登場

 その一行は野郎ばかりの男臭いパーティーで、これは主人公以外は女の子で固めがちな「なろう」系パーティーとしては異例中の異例ですね。あんまりにも花がないためか、途中でエルフの女性を助けたりしましたが、やはり仲間には加えず突き進む野郎共。

可愛いヴィ

 死闘の末勝利を収めて凱旋する一行。おそらく討伐行についてはビィに語って武勇譚を歌わせることになるのでしょう。ビィは好きなキャラなので、出来れば同行して貰いたかったのですが、生還の見込みのない危険すぎる旅だったので無理な相談でしょう。ビィも付いて行くそぶりも見せなかったし。

灯火の女神
スタグネイト

 その勇敢さから、かつて分体を倒した不死神スタグネイトからも気に入られてしまうウィル。実はグレイスフィールの姉にあたる女神だったそうで、CVが大久保瑠美になっていました。大久保瑠美というと「なろう」系作品ではギルドの受付嬢ばかり演じているという印象がありましたが、なんと神様に昇格。本作はやはり異色作だ。ウィルには振られてましたが。

ひきこまり吸血姫の悶々感想

 続いて「ひきこまり吸血姫の悶々」。かつては一世を風靡したものの、今や「なろう」系に駆逐されてしまったかのようなラノベ原作作品です。ラノベですがかなり「なろう」系の影響を受けている感じがあり、もはやボーダーレスなのかも知れません。

お目覚めテラコマリ
殺戮の覇者

 六つの種族が国を持ち、常に相争う世界。殺戮は日常のようになっていますが、死んでも確実に蘇生するので、戦争がエンターテイメントになっています。そんな世界で、吸血鬼の国・ムルナイト帝国でも名家の令嬢であるテラコマリが主人公。吸血鬼のくせに血が飲めず、小説家を夢見て引きこもり生活を送っていましたが、ある日突然帝国の将軍七紅天に任命されることに。メイドのヴィルのサポートを受け、はったりばかりで七紅天の仕事に臨みますが、ヴィルの計略や運の良さ、周囲の勘違いが重なって、部下や世間からは「殺戮の覇者」として認識されることに。

コマリ暴走

 テラコマリの周囲からの持ち上げられ方は、昨日取り上げた「ティアムーン帝国物語」のミーア姫に近いものがありますが、大きく異なる部分は、実はテラコマリは血を飲むと暴走状態になって恐ろしく強くなり、文字通り「殺戮の覇者」になってしまうことです。幼少期に暴走を繰り返したため、パパンの催眠誘導により血が嫌いになるように仕向けられていたという。しかしひよっち演じるカレン皇帝は当然この経緯を知っていたので、あえて七紅天に任命したという。

七紅天

 テラコマリの七紅天就任に異議を唱える将軍達との「七紅天闘争」(成績最下位は解任)、この際に暴走したテラコマリの攻撃により緊張状態になったムルナイト帝国とゲラ=アルカ共和国の紛争に端を発した「六国大戦」までが描かれましたが、正直後半になると種族名とかキャラ名とかが入り乱れて何がなんだかわからなくなりました。というか、基本本作、色々設定に凝りまくっているために聞き慣れない固有名詞が多くて理解が追いつかなくなるんですよね。

皇帝カレン
ヴィルヘイズ

 なので基本、可愛い女の子と百合風味作品と理解せざるを得ないのですが、実際カレン皇帝はテレコマリにセクハラしまくってくるし、メイドのヴィルは完全にテラコマリラブなガチ百合。さらに新任七紅天サクナ・メモワールは多種のコマリグッズを所持するガチストーカー。他種族からもコマリに絡んでくる女性キャラが登場するので、いろんなキャラが集うコマリの部下達が中盤以降はすっかり霞んでしまいました。

サクナ

 百合アニメとして見ると楽しいし、おそらく2期制作を目指すのでしょうが、作中で行われていることはボケッと見ていると「何が何だか」状態。序盤コマリの引きこもりの原因となり、ヴィルを掠ったりと完全に悪役を引き受けていた雨宮天演じるミリセントがいつの間にかしれっと七紅天の新将軍に就任してたりしますが、キャスティング的に完全な悪役はないだろうというのは読めますよね。

悪役ミリセント

 作中に本当の死を目指すという「逆さ月」というテロ組織が登場し、ミリセントが構成員だったほか、七紅天にも2人のメンバーが加わっていたというほどの食い込みぶりを見せていましたが、当然他の国でもかなりの上層部に食い込んでいることが予想されます。そんなに多くの人を傘下に加える力がある組織のわりに、ミリセントやサクナはあっさり脱けていたりしているので、主義主張に魅力があるという訳でもなさそうで、よく解らない組織でした。解らないといえばムルナイト帝国と戦闘の矢面に立っていたゲラ=アルカ共和国以外の四国もよく解らないまま。多分1期に詰め込みすぎたのだと思います。七紅天闘争をもっとちゃんと描いて闘争終了で1期を終わらせておけば良かったんではないかと。

SPY×FAMILYシーズン2

 最後に「SPY×FAMILY Season2」。1期は2クールでしたが今期は1クールでした。キャラ造形の安定ぶりは「ちびまる子ちゃん」とか「クレヨンしんちゃん」あたりの後継を狙っているのかと思うほどです。

仮初めの家族

 しかし本作の設定的にそれは無理な相談ではないかと思ってしまいます。ロイドに扮する黄昏にとって、仮初めの家族は冷戦構造が緊張の度合いを高めつつある東西対立の中、西側が東側要人の意向を確認するための作戦の手段として存在しているのであって、それは何年も悠長にやっていて良いものではないのではないかと。

アーニャさん

 暗殺者のヨル、超能力者のアーニャにとっても仮初めの家族は意味のあるもので、彼女達にとっては家族関係が長続きしてもさして問題はないようですが、黄昏、テメーは駄目だろう。ということで、スパイの側面を深く考えると、可及的速やかに作戦は実行されなければならないので、長寿作品とは相性が非常に悪そうに思います。

豪華客船

 ま、緊迫しつつある世界情勢というものを単なる舞台装置にして、小家族のゆるい日常を描くというのもありといえばありなのかも知れませんが、任務とか作戦とかいったものを小道具にしてしまうと、仮初めの家族の意味すらよく解らなくなってしまいので、いっそロイドとヨルはちゃんと結婚して本物の家族になったらどうかという気もします。それはもちろん長寿作品とするならば、という話ですが。個人的にはジャンプ系作品だからと某ドラゴンボールのようにだらだら続けるよりは、「鬼滅の刃」のようにちゃんと完結させる方がいいように思いますが。

護衛任務

 そんなことを思うのは、2期の中核となった豪華客船編がかなりアレな感じだったので。亡くなったマフィアのボスの娘が密かに他国に亡命するのを護衛することになった暗殺組織“ガーデン”はヨルを護衛役に任命し、迫り来る暗殺者に対処させることに…という暗殺者が暗殺を防ぐという筋立ては皮肉でもありますが、まあかのゴルゴ13も護衛役を引き受けたことがあるのでよしとしましょう。しかし豪華客船に潜入した暗殺者多過ぎィ!どんだけバレバレだったんだ亡命計画。もういっそ、「オリエント急行殺人事件」にしちゃえよと思いました。

バトルシーン

 あとヨルが途中で暗殺者としてあり続けることに疑問を持ち始めるくだりがありますが、ガーデンって「辞めます」であっさり辞められる組織なんでしょうかね?なんか「カムイ外伝」的世界にならざるを得ない気がしますが。幼い弟を養うためという理由で始めたらしいので、ガーデンの存在意義とか主義主張(あるかどうか解りませんが)とかには興味ないようですが、生業としての暗殺者であるならば、やはりその道の大家であるゴルゴ13のように、依頼人の主義主張に関わらず引き受けるものなんじゃないかと。

ガーデンの暗殺者コンビ

 黄昏は生業としてのスパイに誇りも意義も持っており、生業というのとは違うけどアーニャの超能力も持って生まれた才能なので死ぬまで共存せざるを得ない中、ヨルだけ立ち位置がちょっと中途半端な感じです。そこから破局に向けて物語が進んでいくというのなら、それはそれでありだと思いますが、やはりコメディ路線で行くんでしょうかね。その場合、いわゆる「サザエさん時空」とは相性の悪い設定としか思えません。無理に長期作品に向けてごり押しすると今度は読者が離れて行きそう。

暗殺者ヨル

2023年秋季アニメの感想(その3):ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~/16bitセンセーション ANOTHER LAYER/はめつのおうこく

2024賀正

 謹賀新年。しかし正月早々大地震に飛行機事故と大事件連発で、おめでとうと言っていいのか躊躇してしまいます。元日のまったりした夕方に鳴り響いたスマホの緊急地震速報には参りましたね。幸い東北では大被害はありませんでしたが、被災地の方々が一日も早く日常を取り戻せることを祈念します。

小寒

 本日は小寒。つまり寒の入りということで、冬の寒さもこれからが本番ということですが、年末以降あんまり寒くない仙台です。さすが東北、厳しい寒さだぜ…なんて展開はないんでしょうか?ないならそれはそれでいいんですが、油断したところにガーッと来るのは簡便ですよ。特に雪。

ティアムーン帝国物語感想

 正月だからのんびり始まるんじゃないかと思ったら、もう冬季アニメが続々と始まっているので、早いところ昨季のアニメの感想を終わらせていきましょう。視聴作品が多いとなかなかはかどりませんが。まずはリザーバーでもなかったのに評判を聞きつけて急遽見始めた「ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~」。タイトルの長さからもうおわかりの通り「なろう」系です。

ギロチンの未来改変
ギロちん

 もう「なろう」系はお腹一杯と思いつつ、ついつい見てしまうのは、制作本数がもの凄い数になっているというだけでなく、やはり私の心のどこかに「ここじゃないどこか」「別の自分」を求める気持ちがあるのでしょう。まあ多くは期待して見てがっかりするのですが、本作は良品だったと思います。いわゆる異世界転生ものではなく、自分の人生をやりなおすという形なので、「僕だけがいない街」とか「サマータイムレンダ」といった死に戻り系に近いかもしれません。ただ、何度もリピートできるかは不明。

処刑前ミーア姫
死に戻りするミーア
血染めの日記

 革命により、若干20歳で断頭台の露と消えてしまったティアムーン帝国の皇女ミーア。しかし次の瞬間、時間は12歳の少女時代に戻っていました。夢かと思ったものの、傍らには血染めの日記と処刑までの記憶が。ミーア姫のなんとかギロチン処刑の運命を改変しようとやり直しの日々が始まります。

姫プのミーア
追いかけてくるギロちん

 基本わがままで自己中なミーア姫。目的は民の幸福とか帝国の繁栄とかではなく、とにかくギロチン回避なんですが、処刑の原因は革命の勃発であるため、これを防ぐにはどうすればいいかを考えなければなりません。ミーア姫は12歳の身体に20歳の心と、某コナンに近い状況にあるのですが、もともと頭は良くないのであまりアドバンテージになっていません。しかし忠実だった人や優秀だった人の記憶はあるので、信頼できる人を側近にし、問題を丸投げにするという作戦に(笑)。

ミーア顔芸
ミーア顔芸集

 ミーア姫は自己中ですが邪悪さはなく、恩に報いるという気持ちはしっかりあるのと、「オーバーロード」や「陰の実力者になりたくて!」のように彼女の言動が周囲から過大に評価されてしまう“結果オーライ”現象とでも言うべき状況に恵まれ続けることで、いつしか“帝国の叡知”の二つ名を持つことに。

踊るミーア

 革命の旗印となった貴族の娘、革命を支援した隣国の王子、ギロチン処刑を執行した軍人など、ミーア姫としては極力関わりたくない人々が次から次へと現われますが、前回とは全く違い対応をしたことで彼らからの評価も爆上がりで、ミーア姫はビビりつつも彼らと交わっていくことに。

ショタを誘惑

 本作はとにかくミーア姫が可愛いですね。百面相のような顔芸とか本音ダダ漏れなところとかも可愛くて、私はロリコンではないんですが、ちょっとロリに目覚めてしまうかもと思いました。まあミーアの内面は20歳なんで、ロリと言って良いのかちょっと疑問ですが。

ロリに目覚めそう

 8話ラストで血染めの日記が消える=ギロチン処刑の運命回避に成功というあたりがクライマックスだったかなと思います。ティアムーン帝国での革命の機運は消えましたが、代わりに隣国で危機が。自己中なら放置してもいいのですが、その国の王子はミーアとは恋仲。脳内20歳なのに少年に本気に恋心を持つ当り、オネショタの性癖があるのかも知れませんが、ともあれ自分だけ幸せなら後はどうでもいいとは考えなくなったところはさすが一度ギロチンにかかった女と言わざるを得ません。

ハッピーエンドプリンセス

 自分の幸せは周囲を犠牲にしてつかみ取るものではなく、基本Win-Winでなければならないのだということをぼんやりと理解したミーア姫。隣国での危機も見事に回避してめでたしめでたしというところで綺麗に1クールは終了しました。他作品では2期制作を前提にしているかのように投げっぱなしエンドが目立ちましたが、本作は2期カモンだけど出来なくても一応完結している作りになっているので、構成は見事だったと思います。なによりもミーア姫がお気に入りになりましたが、この辺りは近日「好きなアニメキャラ」で改めて語りたいと思います。

16bitセンセーション感想
90年代ギャルゲー画面

 次は「16bitセンセーション ANOTHER LAYER」。原作は90年代にゲーム開発会社「アルコールソフト」に加わって美少女ゲーム開発に携わった女性を主人公とした同人漫画ですが、本作では新キャラが2023年からタイムスリップして「アルコールソフト」にやってくるという新規ストーリーになっています。

アルコールソフトメンバー

 美少女と美少女ゲームが大好きな秋里コノハはゲーム会社「ブルーベル」に入社しましたが、既に美少女ゲームは斜陽産業。楽しくない仕事ばかりにうんざりしていたコノハは、秋葉原の裏道で寂れたゲーム店を発見。店主のおばあさんから美少女ゲームを何本も貰ったコノハは、パッケージを開ける度にそのゲームが開発された時代にタイムスリップすることになります。

同級生だ
コノハのコレクション

 出てくる美少女ゲーム(エロゲーの婉曲な表現)のタイトルが懐かしいです。何本かは私もプレイしたし。私がPCを持つ前の作品が多かったですが、PCエンジンやセガサターンでも発売されていたんですよ。「同級生」「下級生」とか「To Heart」とかね。「戦国ランス」も入ってたけどこれは2009年でかなり新しかった。私も遊び倒しましたが、アリスソフトの地域制圧型シミュレーションはエロ抜きで面白かったですね。「大悪事」とか「大番長」とか。

なかなか作れないコノハ
昔のゲーム開発

 コノハはスマホとかタブレットとか持っていったので、未来の技術力で描かれた美麗イラストで周囲をあっと言わせるのかと思いきや、バッテリーがなくなっていて駄目。逆に当時のローテク技術によるイラスト作成には悪戦苦闘していました。30年のギャップはでかいですね。しかし3度目のタイムスリップで99年に来た時には遂に実力を披露することに成功し、それを契機に時代を驚愕させるゲーム「ラスト・ワルツ」を制作することに。まあもっと未来のいろんなゲームのおいしいところをいいとこ取りしたような作品のようですが、それらのゲームは結果登場しなくなってしまうという。

ランス風
下級生風

 そうして変わり果てた2023年は現代と全く違う世界に。美少女ゲームの本場はアメリカになり、秋葉原は火が消えたよう。“萌え”の代わりに“キュー”(多分cuteの省略形)が連発される世界で、コノハは“キュー”の根源となった「ラスト・ワルツ」の伝説の制作者“オリジナル・キュー”と呼ばれていました。クリエイターをAIに接続してゲームを作るという鬼畜な手法が取られる世界に取り残されたコノハの運命は?という作品でした。

原作メインキャラ達と

 正直後半の展開は賛否があると思います。もっと美少女ゲームとか開発風景を見せろとは私も思いましたが、まあこれはこれでありかなと。アルコールソフトでのコノハの相方的存在である“PC-98信者”六田守が中盤でさらに過去の1985年にタイムスリップするというエピソードがあり、PC-98全盛期ということもあってコノハ同様帰りたくないとさえ思ったりしますが、ここで出会った「エコー」を名乗る奇妙な人々(男女と犬)が終盤に大転換を生み出します。

エコー達
エコーズ

 「エコー」は何者だったのかは全く明かされませんでしたが、思うに未来のAIが「想像力」とは何かを知るために時を遡って調査していたのかな?結局最後の2023年は元の美少女ゲームが斜陽化した秋葉原ではなく、終盤登場した完全に別の街になりつつある秋葉原でもなく、その中間のような秋葉原になっていましたが、コノハとしては元の世界もうんざりしていたし、新世界もごめんだったので、一番居心地の良い世界なのかも知れません。「STEINS;GATE」で言えばα世界線ではなくβ世界線の中でも変動率1.048596の“世界線Steins;Gate”に至ったということか。

コノハ号泣

 主人公秋里コノハのキャラが良かったですね。喜怒哀楽が激しく、特に泣きわめき方が非常に可愛くて。CV古賀葵は「かぐや様は告らせたい」の四宮かぐやとか「古見さんは、コミュ症です。」の古見硝子を演じていた人ですが、こういうロリっぽいキャラも得意だったのか。この人も「好きなアニメキャラ」で取り上げたいです。

はめつのおうこく感想

 最後に「はめつのおうこく」。復讐をテーマにした作品で、原作は漫画。玉石混交な今季作品の中でも最も「やっちまったな~」(byクールポコ)的作品だったように思います。特に終盤の展開は目を覆いたくなるほどで、最終回直前の11話で切ろうかとも思いましたが、あと1話だったので我慢して視聴しきりました。自分で自分を褒めたい(笑)。

魔女達
崇拝する人々
魔女狩り

 魔女と人間が共存共栄していた世界で、魔法に変わる科学文明を得た帝国が魔女を不要として一転魔女狩りを実行。人間ながら魔女に育てられ魔法を使える主人公アドニスは、最愛の魔女クロエを目前で殺されたことで復讐を誓うことに。まあその筋はいいとして、なぜ帝国がアドニスを殺さないで10年以上幽閉していたのかがそもそも謎です。

いきなり死ぬドロカ

 そして重要人物と目される人々が次々と死んでいきます。インパクトがあるっちゃあるんですが、あまりに立て続けだと逆に飽きてしまいます。ヒロイン・ドロカを3話にして殺しちゃうし。

シロウサギ

 どうなるかと思ったらあっさり生き返るドロカ。そしてその後は必殺の状況でも殺されないドロカ。殺害命令が出ているのに目を潰すだけの国家情報局長シロウサギは何を考えているのか。このシロウサギVSアドニス戦も酷かった。科学技術の精華であるサイボーグのシロウサギが物理法則ガン無視はいかんでしょう。それともあれか、“十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない”というクラークの第三法則を地で行ったのか。

アドニス

 魔女というのも妙な連中で、「十二国記」の人間のように木に成って生まれるんですよね。しかもいきなり成人として。まあそういう種族ならそれでもいいのですが、じゃあこの人達が“女”である意味ってなんなんでしょうか。性別なんかいらないように思えますが。さらに彼女達の行使する魔法も非常に限定的で、個々で極めて特化した魔法しか使えない模様。この汎用性のなさではまあ駆逐されてしまうでしょうなあ。

ドロテーア

 皇帝の妃にして新皇帝になったドロテーアがドロカと同じ顔・同じ声で、自称“多重奏宇宙を駆ける未知の魔女”であり、アドニスにそっくりの男を探し求めているらしいのですが、何もかもよくわからないままに1期は終了しました。明らかに2期作るぞ的な終わり方でしたが、多分作られないんじゃないかと。万が一制作となっても私は見ません。1話でドロテがかましたギャグ(形態模写)が面白くて、そういうシーンが折々入り込むようならまだ見所があったかも知れませんが。

音声認識ギャグ
 
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