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好きなアニメキャラ(その156):椎名真昼(お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件)


冬の始まり

 この冬一番の冷え込みで風花の舞う仙台。日差しはあるので、窓を閉めていると部屋の中は暖かいのですが、戸外では冷たい風が吹いて寒いです。こう寒くなってくると温泉が恋しいですね。というわけで、明日はドーミーインに泊まりに行ってきます。行き先についてはまた記事にしますので今は秘密。

椎名真昼

 本日は「好きなアニメキャラ」です。今年の冬アニメだった「お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件」のヒロイン、「天使様」こと椎名真昼を紹介しましょう。

五冠達成

 「お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件」(略称「お隣の天使様」)はタイトルの長さから察せられるとおり佐伯さん(これがペンネームです)が「小説家になろう」に連載していた小説が原作で、2022年12月時点でシリーズ累計発行部数は100万部を突破しているほか、2024年版「このライトノベルがすごい!」では、文庫部門で首位を獲得したほか、ウェブアンケート、イラストレーター部門、キャラクター女性部門、キャラクター男性部門を含め5冠を達成する人気ぶりです。

周と真昼

 中学時代に友人達(と思っていた連中)に裏切られたことで人間不信になり、高校進学を機に地元を離れて一人暮らしを始めた主人公藤宮周の住むマンションの隣室に住んでいたのがヒロインの椎名真昼でした。二人はクラスメートでしたが、家が隣同士であったことはお互いに知りませんでした。

容姿端麗で成績優秀
スポーツもこなす真昼
おごらず謙虚

 真昼は学校のテストでは常に1位を取り、体育の授業でも活躍する文武両道で、それでもおごらず謙虚な姿勢と可憐な容姿から「天使様」と呼ばれ、男女問わず人気のある女の子でした。加えて料理など家事全般も得意で、一見非の打ち所がない、「ときめきメモリアル」の藤崎詩織のようなタイプです。学園のアイドル的存在ですね。

初登場真昼

 その真昼が雨の日に傘も差さずにうつむいてブランコに座っているのを見かけた周は、見かねて差していた傘を押しつけるように真昼に貸しますが、代わりに自分が風邪母親から邪険に扱われを引くことに。借りは返す主義の真昼は看病を申し出ますが、周の生活力ゼロな汚部屋と不摂生な食生活に呆れ、掃除や食事の提供をしているうちに、次第に通い妻のようになっていきます。

甘やかす天使様

 作り物のような「天使様」に興味を持たなかった周ですが、結構辛辣な「素」を見せる真昼に次第に惹かれていくことに。一方真昼も、実は両親に愛されずに成長したことから愛情に飢えており、生活力はないが紳士的な周の世話を焼くことが心を満たしていくことに。

髪を縛る天使様

 正直周が一人暮らしに到った経緯は大したことなくて、誰にでも起こりそうな「よくあることじゃね?」といった感じです。あれで両親の元を去って一人暮らしを始めるというのは、さすが「なろう」系と言わざるを得ませんね。一方、真昼の方は両親から愛の代わりに金を与えられるような幼少期を過ごしており、家事全般が得意なのも、親の代わりに育ててくれた家政婦さんから習ったという。

真昼ママン

 雨の日にブランコに乗っていたのも、母親から邪険に扱われたショックからでした。7話で登場したそのママン、小夜という名前でCV中原麻衣ですが、とにかく真昼に冷たい冷たい。そういう演技の時の中原さんの声は本当にキツそう。パパンとは恋愛ではなく、出来ちゃった結婚だったらしく、夫婦仲も親子仲も冷え切っているようです。

愛を知らずに育つ

 パパンは未登場ですが「朝陽」という名前で、「朝陽」と「小夜」の子、つまり親が朝と夜なので子は昼ということで真昼と名付けられたそうです。そういうエピソードを聞くと愛がなかった訳ではないようにも思えますが…

駄目になる周

 愛に飢えた反動か、真昼の周への世話焼きは高校生同士にしては度が過ぎたレベルで、ほぼ通い妻状態。駄目人間にされるというのもむべなるかなと思いますが、じゃあ真昼と出会う前の周は駄目人間ではなかったのかと言えば、もっと駄目人間だったような気がします。「駄目人間」が、「真昼なしでは駄目人間」になったというのが真相でしょうか。

天使の耳かき

 真昼に耳かきしてもらう周。うらやまし過ぎます。自分もやって貰いたいという方にはこちらがおすすめ。



 メイドに扮した真昼が耳かきしてくれます。



 こちらはおしとやか後輩になった真昼が耳かきしてくれます。



 こちらは「やおよろ温泉郷」でご奉仕する羊神まよいに扮した真昼がご奉仕してくれます。

天使の膝枕

 こういうのが無料で楽しめるのだから良い時代ですね。高音質でフルバージョンが聞きたいという方はぜひ購入して下さい。

若妻風天使様

 本作は基本周が真昼にお世話され、たまにお返しをして仲を深めると共に、友人達と交流したり、真昼がクラスメートに素の自分を見せ始めるという感じの作品でした。真昼に憧れていたクラスメートからすると、真昼が周と付き合うことで「天使様」からただの人間に堕ちてしまったかのように感じるかも知れませんが、「天使様」は虚像だったので。

人望のある真昼

 もっとも周にとってはまがい物の「天使様」だった真昼が自分にとっての本物の天使になっていくように感じているのではないかと。自分だけの天使…たまらんですね。ぜひ駄目人間にして貰いたいものですが。

天使の誘惑1
天使の誘惑2

 大胆に迫ってくる真昼。深夜の真昼(なんだそれは)はいつもより大胆…しかしこれは周の夢でした。起きた直後パジャマのズボンを洗濯機に入れていましたが、それはつまり…

添い寝希望

 こちらは実際の真昼。添い寝しろとベッドをペシペシ叩いて誘っていますが、代わりにぬいぐるみを置いて去る周。紳士と言うべきかヘタレと言うべきか。まあこの時の真昼は添い寝以上のことは望んでいなかったようなので、去って正解でしょう。

石見舞菜香

 CVは石見舞菜香。2016年のデビューから順調に成長している感じで、今年の出演作品の数の凄まじいこと。ご本人はネガティブ思考が強く、自己評価を低く見る傾向があって、スタッフから演技を褒められても素直に喜べないタイプらしいですが、そんなところは真昼に似ているかも知れません。

サクナ・メモワール

 今季は「ひきこまり吸血姫の悶々」でサクナ・メモワールという可憐にして気弱で優しい、しかし実はかなりの闇を抱えた少女を演じています。

リーニエ

 また「葬送のフリーレン」では、既に退場してしまいましたが大魔族「断頭台のアウラ」の配下リーニエを演じていました。魔力探知が得意で、フリーレン一行の斧使いのシュタルクと交戦。記憶した相手の技を真似る「模倣する魔法」を使い、シュタルクの師匠アイゼンの技を使って驚かせましたが、技は真似られても重さが全然違ったらしく、肉を切らせて骨を断つ戦法で倒されてしまいました。

石見舞菜香2

 個人的には可憐な少女役はもちろんいいのですが、可憐な役もいいけどヤバい役をやるとさらに輝く上田麗奈(「ダークギャザリング」での悪霊娘の役は凄かった)のように、ヤバい役も演じていって欲しいですね。今回のリーニエはその嚆矢ではないかと。
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好きな声優さん第7期(その12):高尾奏音~JSでデビューした早熟声優

枯れ葉の中の猫

 11月も早いものでもうすぐ下旬。七五三くらいで大きな行事のない月でしたが、最近はアメリカ由来のブラックフライデーなんてものが入ってきて、第四金曜日(2023年だと24日)に様々な店が特別価格で商品を販売したりしています。11月の第四木曜日が感謝祭(サンクスギビング)で、翌日が感謝祭プレゼントの売れ残り一掃セール日だったことが由来だそうで、買い物客が殺到して繁盛し、黒字になることから“黒字の金曜日”という意味でブラックフライデーとなったとか。

ブラックフライデー

 今年の場合日本でも前日の23日は勤労感謝の日でお休みですが、名称こそ感謝祭には似ているけど、特にパーティーとかはないので売れ残り一掃もなにもないんですが…ま、クリスマスもハロウィンも賑やかに騒ぐところだけ取り入れている国民なので、大売り出しという部分だけ輸入したというところでしょうか。旅行用リュックとか欲しかったりするので、安かったら買おうかしらん。

高尾奏音1

 本日は久しぶりに「好きな声優さん」です。5ヶ月ぶりですが、その前は9ヶ月ぶりだったのでまだまだ(?)。今回はまだ若いのに思いのほかキャリアが長い高尾奏音を紹介しましょう。

ピアノコンクール時

 高尾奏音(かのん)は2002年9月10日生れで東京都出身。幼少よりピアノに親しみ、2013年にはミラノ国際ジュニアピアノコンクールにて最高位ASSOLUTOを受賞しています。兄の高尾奏之介は作曲家・ピアニストとして活躍しており、奏音という名前が本名であることから、音楽に造詣の深い家の出身のようですね。

アーススタードリーム

 2014年に「国民的声優グランプリ」で12歳にしてグランプリを受賞。同年中に声優ユニット「アース・スター ドリーム」の最年少メンバーとしてデビューしました。画像では前列のピンクの子が高尾奏音です。声優を目指したきっかけは、兄にオーディションへの応募を勧められたからだそうですが、家族もアニメ、アニメソング好きだったそうで、アニメオタクとしての側面もあるようです。

高尾奏音2

 前出の「アース・スタードリーム」は所属事務所のアース・スター エンターテイメントが2018年に声優・タレント事業から撤退したことにより消滅。高尾奏音は同事務所退所後も声優・タレント活動を継続し、竹達彩奈らが所属するリンク・プランに移籍しました。

あにトレ!EX

 「アース・スター ドリーム」は歌手活動でしたが、声優としてのデビュー作は2015年のきらら系アニメ「城下町のダンデライオン」のモブ役でした。同年のショートアニメ「あにトレ!EX」でメインキャラの一人平岡優を演じました。

ゴトランド

 私がこの人を知るきっかけとなったのは、「艦隊これくしょん-艦これ-」に2018年に実装された瑞(スウェーデン)軽(航空)巡洋艦ゴトランドのCVを務めたことからです。収録時15歳ということは多くの提督(プレイヤー)に衝撃を与えましたが、ゴトランドのキャラ付けが非常にユニークであったこともざわつさせる原因だっと思われます。

ゴトちゃんと中の人

 ゴトランドは物静かで落ち着いたイメージを与える外見とは裏腹に、かなりアクティブかつ明るく気さくなな性格をしており、提督に対してもやたら距離感が近く、彼女面をしてきます。艦娘達の中には提督に好意を寄せる「提督LOVE勢」と呼ばれる艦娘がいるのですが、ゴトランドの長く連れ添った感はほぼ嫁。



 その嫁度は、「ケッコンカッコカリ」で指輪を渡される時においてさえ「なあに?改まって……変なの。私とあなたの仲じゃない?今更、そんな形式的なの重要?」と言ってのけるほど。「実はゴトランドは初期からいたんじゃないか?」と勘違いする提督が続出し、名誉初期艦なんて言われたり。もっとも、私が入手したのは2020年3月末だったんですけどNE!実装後1年半かかった…

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 高尾奏音はその他軽空母神鷹、海防艦八丈、同石垣、英軽巡シェフィールドと、5隻の艦娘のCVも担当しています。艦これは6隻で艦隊を構成するので、あと一隻担当すれば高尾奏音艦隊が出来るのですが。

ゴトランドのコスプレをする

 余談ですが、「艦これ」では艦娘を複数担当する声優さんが多く、6隻以上担当すると「〇〇艦隊」とか呼ばれます。個人的には11隻もの艦娘のCVを担当し、戦艦、航空戦艦、空母、重巡、雷巡を揃えた大坪由佳艦隊が最強なんじゃないかと。金剛型戦艦四姉妹を揃える東山奈央艦隊もなかなかに強力ですが、空母がいないので大坪艦隊が相手だと制空権を取られてしまうのが泣き所。“対空番長”摩耶はいますが…

ラティナ

 閑話休題。それでは私が知っている高尾奏音が演じたキャラです。例によって原則古い順。まずは「うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。」の“うちの娘”ラティナ。彼女については「好きなアニメキャラ」で紹介済みなので詳細はそちらで(https://nocturnetsukubane.blog.fc2.com/blog-entry-1733.html)。

アク

 「魔王様、リトライ!」のアク。「うちの娘」と同時期に放映していました。みなしごの村娘でしたが、村人から迫害されていて生け贄にされそうになったところを主人公九内に助けられます。九内を父のように慕うところはラティナにも似ていますが、純然たる村娘のようで特殊能力とかは一切ありません。

鶴木陽渚

 「放課後ていぼう日誌」の主人公鶴木陽渚(ひな)。おとなしく内向的な性格で、持ち前の手先の器用さを生かし、手芸部で楽しい高校生活を送ろうとしていましたが、強引に漁港の堤防でゆるい釣りをする「ていぼう部」に入部させられるはめに。しかし、次第に釣りの楽しさにはまっていくことになります。アニメ制作は動画工房で、メインキャラには川井田夏美、篠原侑、明坂聡美と今思えば錚々たる顔ぶれを揃えていましたが、「きらら」系ではなかった(「月刊ヤングチャンピオン烈」連載)せいか、キャラデザインに萌が少し足りなかったような。

ジンジャー

 「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」のジンジャー・タッカー。2期の「はめふらX」に登場した生徒会メンバーで主人公カタリナの後輩です。秀才ですが堅物でとっつきにくく、物事をはっきり言って敵を作りやすいタイプ。カタリナからは本質は優しい子と見なされていて、表面的な言動とは裏腹にカタリナを好いているというツンデレキャラでした。彼女の唯一の友人であるフレイ・ランドールは「好きなアニメキャラ」で紹介しています(https://nocturnetsukubane.blog.fc2.com/blog-entry-1930.html)。

リット

 「真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました」のヒロイン、リットことリーズリット・オブ・ロガーヴィア。 「英雄」の称号を持つ王女様でしたが、王位継承争いを避けるために国を出奔して冒険者になりました。彼女についても「好きなアニメキャラ」で紹介しています(https://nocturnetsukubane.blog.fc2.com/blog-entry-1982.html)ので詳細はそちらで。

アリス

 「レベル1だけどユニークスキルで最強です」のアリス・ワンダーランド。ダンジョン生れの少女で、冒険者としてのステータスは軒並み低いものの、ダンジョン生れの特性としてモンスターの位置を把握し、モンスターの出現を予知する能力があるほか、モンスターと会話が可能なようです。終盤登場だったので影がいまいち薄かったのが残念。

ティオーナ

 放映中の「ティアムーン帝国物語〜断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー〜」のティオーナ・ルドルフォン。帝国辺境の貧乏貴族の娘ですが、最初の時間軸で主人公ミーア姫がギロチン斬首に到った革命の主導者です。学園時代にミーア姫がいびっていたのも原因の一つと思われますが、ミーア姫が「死に戻り」した現在は、他の貴族の子女にいじめられていたところを助けられたのでミーア姫に好感を持っています。それでもまだギロチンの運命からは逃れられていないようですが…

シャルロッテ

 これも放映中の「冒険者になりたいと都に出て行った娘がSランクになってた」のシャルロッテ。異端の教えを広める謎の少女で、アンデッドを召喚したり奇襲をかけたりと主人公達と敵対していますが、信じていたものに裏切られたり両親を殺されたりと悲惨な過去がある模様。心底悪人という訳ではないようですが…みかけがロリメーテル(笑)。

プレシア

 アニメではありませんが、スマホゲーム「プリンセスコネクト!Re:Dive」第3部から登場し、最近実装されたプレシア。豚の獣人でパパンは第2部の敵ギルド「レイジ・レギオン」のアゾールド。リリ、クリアと共に「アルターメイデン」というギルドを構成し、主人公一行と同行しています。第2部ではラスボスエリスに操られて自我を失ったまま敵として出現していました。確か80連くらいで出てきてくれました。なんと10歳というロリキャラなんですが、「プリコネR」には8歳のキャラ(キョウカ)さえいるので最年少ではありません。

高尾奏音3

 21歳にして活動キャリア10年目という高尾奏音。子供時代からの声優活動というと小倉唯とかを彷彿とさせますが、小倉唯にダンスがあるように、高尾奏音にはピアノがあるので、ぜひ特技を生かして活動していって貰いたいです。個人的にはロリキャラもいいですが、ゴトランドみたいな等身大でフレンドリーなキャラをもって演じて欲しいです。

記憶に残る一言(その164):範馬勇次郎のセリフ(刃牙道)

晩秋に染まる猫

 晩秋は日が短いですね。仙台在住の今は西日本在住の頃より一層強く感じます。若い頃は日が長いのが嫌いで、夏至の頃なんかうんざりで早く暗くならないかと思っていたものですが、最近は暗くなるのが早いと気が滅入るようになりました。どういう心境の変化なんでしょうかね。子供じゃあるまいし暗くなったら外出できないとかはないんですが、外出したくはなくなります。昼行性になったのだろうか。

刃牙道

 本日は「記憶に残る一言」です。「グラップラー刃牙」シリーズ第四部「刃牙道」から主人公刃牙のパパン・範馬勇次郎セリフを紹介したいと思います。「刃牙道」は、幼年編や最大トーナメント編が描かれた「グラップラー刃牙」に続き、最凶死刑囚編や中国大擂台賽編が描かれた第二部「バキ」、ピクル編や地上最強の親子喧嘩編が描かれた第三部「範馬刃牙」に続いており、刃牙と勇次郎の最終決戦が描かれたので正直完結したのかと思っていたら、2年近く経って始まりました。なお第五部「バキ道」、第六部「刃牙らへん」もありますが、正直読んでいたのは「刃牙道」までです。

復活した武蔵

 「刃牙道」では、宮本武蔵をクローン技術と降霊術で蘇らせて刃牙を始めとする現代の格闘強者と戦わせるという展開で、人気の高かった烈海王が殺されたり、警察官が山ほど惨殺されたりと、それまでも充分無茶な展開でしたが輪を掛けて無茶苦茶な展開となりました。元凶は例によって徳川家十一代目当主という徳川光成ですが、これまでもどれだけ無茶苦茶をしても罪に問われないという“上級国民”ぶりでしたが、死刑囚とかピクルとかはともかく、宮本武蔵は彼がわざわざ復活させたので、おとがめなしはさすがにどうかと。そもそも本人は全く罪の意識がないし。

やりねぇ

 それはさておき「刃牙道」第78話「助言」。 範馬勇次郎が訪ねてきた本部以蔵と対面します。勇次郎は、かつては自分の殺傷本能を満たすためだけに格闘家をなぶり者にしたり、ベトナム戦争に乱入して米兵を殺戮しまくるようなトンデモ人物でしたが、連載が長くなるにつれて常識人的側面も描かれるようになってきました。刃牙シリーズは刃牙ではなく勇次郎の成長物語だったりして。

一回戦負けの本部

 一方の本部以蔵は、連載初期では超実戦柔術を追求し、多くの空手家を破壊したと言われる武道家で、「武神」「虎殺し」と呼ばれる神心会空手の創始者・愚地独歩のライバルであり、共に打倒勇次郎を目指す人物として描かれていました。しかし最大トーナメント編で一回戦負けを喫してからはずっと解説役に回っていたため、格闘強者が続々と登場する本作においては相対的に弱者のように見なされていました。

公園最強

 しかし、最凶死刑囚編において死刑囚最強とも目された柳龍光を圧倒したことから、対戦の舞台となった「公園最強の生物」とか「武器を持たせたら最強」とか言われるようになり、この辺りから強さのヒエラルキーに混乱が生じるようになりました。武器の使用まで入れた“真・総合格闘技”においての強者ということになるでしょうか。しかし武器使用可となると、銃器はどうだとか、戦車に乗ってきてもいいのかとか、超能力とか魔法バルトもありなのかとか際限なくなりそうです。

コニャックを堪能する勇次郎

 閑話休題、本部にコニャックを勧め、自らも一口呷る勇次郎。勇次郎はハーディ・ドス・ノールと言っていますが、これは架空の酒。

ハーディーノースドール

 モデルとなっているのはハーディ・ノースドールでしょう。ハーディ社はイギリス人のアントニー・ハーディーの創設で、その高い品質と技術により、世界中で高い評価を受けているそうです。リムーザン樽で30年熟成されたグランド・シャンパーニュがブレンドされ、ヴォージュのクリスタル職人によるクリスタルのデキャンタ瓶を使用しています。お値段20万超。

いい葡萄だ

 ため息と共に「いい葡萄だ……」と一言。昔だったらろくに味わいもせず、一本を一息に飲み干していた気がしますが、変われば変わるものです。

樽もいい

 「樽もいい……」とグルメかソムリエみたいなことを言う勇次郎。本部もあきれているような。そしておもむろにテーブルにある何かを摘まんで口に入れる勇次郎。

安物のキャンディーだ

 これが本日の記憶に残る一言です。「安物のキャンディーだ」とその正体を明かし、口中でかみ砕いて「コニャック(こいつ)によく合う」とグラスの残りを飲み干します。

純露

 実はネットでこの安物のキャンディーの正体は何かを探る記事もあり、味覚糖の純露だとかなめらかプリンパフェキャンディがよく合うだとか言われています。

キャンディー量り売り

 しかし画面を見ると包装のないキャンディーが硝子の皿に山盛りになっているので、アメ横とかの駄菓子屋で一山いくらで売っているキャンディーを買ってきたのかも知れませんね。純露を一粒ずつ剥いている勇次郎も、駄菓子屋でキャンディーを量り売りで買っている勇次郎も、想像すると笑ってしまいます。

ヘネシーのXO

 私はそもそもコニャックにあまり縁がなく、今まで飲んだ中で一番高いのは多分ヘネシーのXOだと思います。定番の酒ですが、これでも2万円超なのでこれ以上はとてもとても。確かにおいしいのですが、これとキャンディーが合うのかは不明です。仮に合わなかったとしても勇次郎に「もっと高いコニャックじゃないと」と言われたら反論できません。ああ、ヘネシーXO、飲みたくなりましたが、この円安ではなあ。

お宝映像

 その後、本部がとんだ「お宝映像」を見せてもらったとツッコミ、勇次郎は上機嫌に「浮かれてる……」と返します。刃牙との対戦後、久しく強敵に遭遇しないでいる中、剣豪宮本武蔵が蘇ったと知って孫悟空ばりにわくわくしているのだそうです。その後の展開は本編をご覧いただくとして…

いいキャンディーだ

 恒例のネタ画像です。キャンディーを口に入れて「いいキャンディーだ…」とつぶやく勇次郎。この時点で「おいおい」と言いたくなりますが…

安物のキャンディーだ2

 同じキャンディーを摘まんで「安物のキャンディーだ」とディスる本部。それを聞いた勇次郎の顔がなんとも言えませんね。この後どうなるんだろうか。それにしてもキャンディーか。のど飴ぐらいしか口にしなくなってどれくらい経ったか…

カロ

弘前紀行(その2):藤田記念庭園と弘前公園再び

晩秋の猫

 最低気温が4℃を切った仙台。今シーズン一番の冷え込みですね。全国的にも最低気温を記録した場所が多かったようですが、本当にしつこかったこの夏の余韻も遂に終焉を迎えたのでしょうか。もう立冬を過ぎているので当然といえば当然なんですが。

ブラックニッカディープブレンド

 弘前紀行の続きです。恒例のカイジ豪遊ごっこでテレビを見ながら一人宴会を楽しみましたが、ちょっと酒が足りなかった感じでした。このところ健康上の観点からストロング系は忌避しているんですが、1本くらいは入れてもいいのかも。次回はウイスキーの小瓶でも買って、ホテルでハイボールを作って飲むのもいいかも知れませんね。ブラックニッカのディープブレンドってちょっと興味があるんですよね。そうそう、正月に飲む酒も見繕わなければ。

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 今日向かうのは藤田記念庭園。弘前公園が想像以上日広くて見所が多かったせいで、昨日は訪ねられなかったのですが、場所は弘前公園のすぐそばです。その途上にあった旧第八師団長官舎。終戦後は米進駐部隊司令官の宿舎として使用され、その後は市長公舎として利用されたそうです。国の登録有形文化財ですが、大きさはかつての三分の一だそうです。今はスターバックスが入っています。

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 藤田記念庭園は、1919(大正8)年に、日本商工会議所初代会頭藤田謙一が東京から庭師を招いてつくらせた庭園です。東北地方では平泉の毛越寺庭園に次ぐ大規模な庭園で、高さ13mの崖地をはさんで、高台部と低地部に分かれ、高台部は岩木山を眺望する借景式庭園で、低地部は池を中心とした池泉回遊式庭園となっています。画像は高台部にある和館。

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 高台部から低地部に向かう途中の紅葉。春の桜も秋の紅葉もどちらも大変結構ですが、私はどちらかというと紅葉派でしょうかね。桜よりは寿命が長いし。

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 低地部の庭園。芝生では座って飲食をしてもいいそうですが、ゴミは持ち帰りましょう。

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 紅葉に彩られた池泉回遊式庭園。すでに松の木には雪吊りがしてありますね。

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 池の奥には茶屋「松風亭」があります。茶屋のそばには水琴窟もありました。

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 高台部に戻って洋館。中には大正浪漫喫茶室があるそうです。こちらの松の木にも雪吊りが。

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 晴天の今日は岩木山もくっきり。晩秋の風情が感じられます。標高は1,625mなのでさほど高くはありませんが、弘前から見ると平野から立ち上がった独立峰が見事です。地元出身の太宰治は「津軽」において、その山容を「十二単を拡げたようで、透き通るくらいに嬋娟たる美女」と喩えています。

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 枝垂れ桜の大木。桜は春に花が咲いて実がなって、さらに秋には紅葉するという結構な木です。桜の紅葉は楓とかに比べれば地味ですが、それなりに味があって私は結構好きです。でも桜に限ってはやはり花の方がいいでしょうかね。この木の春はどうかといえば…
春の枝垂れ桜

 こんな風だそうです。いいですね、枝垂れ桜。やはり弘前は春の都なのか。

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 藤田記念庭園のすぐそばだし、昨日すっかり気に入ってしまったので再び弘前公園の植物園へ。こういうこともあろうかと、藤田記念庭園に入るのに共通券を買っておいたのです。和風庭園では七五三の撮影をしていましたが、お母さんのほうが気合い入ってたりして。

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 園内に展示されていた花手水(はなちょうず)。元々は神社やお寺にある手水舎(ちょうずや)の手水鉢に色鮮やかな花を浮かべることですが、地元の園児たちが菊の花とりんごを浮かべて作ったそうです。「菊と紅葉まつり」開催中なので菊は当然ですが、りんごが浮かべられているのはいかにも青森らしいですね。

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 こちらは巨大な花手水。中央にリンゴのオブジェがありますが、これはプロの仕業(当然だ)。

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 植物園内にはこんな庭造りはどうですかというモデル庭園もいくつかあります。これは私が一番気に入った和風の庭。

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 再び弘前城趾へ。昨日と違う道を通れば、また違う紅葉があります。

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 堀と紅葉はよく似合います。葉で埋め尽くされて水面があまり見えてませんが。

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 どうでしょう、この紅葉。自分ではなかなかに綺麗に撮れたと思うのですが。毎年新型が出るので私のXperiaも既に旧型になってますが、カメラ性能はまだまだ捨てたものでは。

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 深紅の紅葉といった感じ。やはり天気が良い方が紅葉も映えますね。弘前は昔も来たことがあるのですが、遙かな昔。確か夏だったかと思いますが、やはり景色を愛でるなら春秋がいいですね。秋は露天風呂が気持ちいいので、次回は必ず入ろうと誓って、ここで弘前紀行は終了です。

弘前紀行(その1):三八下北を訪れたら津軽もね

晩秋猫

 既に旧聞に属しますが、秋田県知事が四国の酒や料理を「うまくない」「貧乏くさい」と表現して物議を醸すという事案がありました。知事はすぐに謝罪し、後日四国4県と秋田県の合同特産品販売会が東京で開催されるという運びになり、あまりにプロレスのアングルみたいで、これのためにわざと言ったのかと穿った見方をしてしまいそうになりますが、まあ不毛な口論を続けるよりずっと建設的でいいですね。

謝る秋田県知事

 確かに秋田は酒も料理も良いでしょう。しかし、高松に2年暮らした経験から言わせて貰えば、四国の酒も料理も決して悪いものではありませんでした。骨付き鶏は好物でしたし、鯛なんかは絶対西国の方がおいしいと思いますし。秋田に稲庭うどんがあれば四国には讃岐うどんがあり、多分知名度では圧倒していると思います。秋田県知事は一体何を見て何を食べてきたんだとツッコミたくなりますな。が、個人的には全国でメジャーな讃岐うどんよりも稲庭うどんの方が好きだったりします。讃岐うどんももちろんおいしいんですが、とにかく上品なんですよねえ、稲庭うどんは。

青森二つの地域

 閑話休題、本日は秋田でも四国でもなく、先日訪問した弘前の話題です。前に八戸を訪問したのですが、青森は旧津軽藩(県西部)と旧南部藩(県東部)がとにかく仲が悪く、甲子園への代表校がどちらの地方かにより、もう片っぽは全く応援しないという噂は聞いていました。私はどちらを贔屓するとかはないのですが、県東部を代表する八戸を訪ねたのなら、バランス上県西部を代表する弘前も訪ねねばという、部外者が意識する必要がない義務感に囚われてしまいました。

弘前駅

 人口的には弘前は約16万人。県庁所在地の青森市は約26万人、八戸市は約22万人なので県内3万目の都市となります。しかし津軽氏の弘前藩城下町で、幕末に立ち回りが上手かったこともあってか、県庁所在地ではないにも関わらず、陸軍第八師団が駐屯し、弘前大学の前身である旧制弘前高校が所在する軍都にして学都という性格を持つようになります。津軽氏の立ち回りの上手さは秀吉や家康にも発揮されているので、お家芸なのかも知れませんね。それが南部藩との確執を生んでいる要因でもあるようですが…まあここでは詳しくは触れません。興味のある方はウィキペディアでも覗いてみて下さい。

らぁめん蘭華亭

 仙台駅から新青森駅までは新幹線であっという間。奥羽本線に乗り換えて、在来線で30分くらいで弘前駅に到着します。なんちゃって乗り鉄としては特急つがるに乗りたいところですが、特急に乗るには近すぎるし、夏に鷹ノ巣駅~新青森駅間で乗車しているので今回は普通列車で。

津軽チャーシュー麺

 昼食は駅近くの「らぁめん蘭華亭」で津軽チャーシュー麺とハイボール。青森は煮干しラーメンが主流らしく、この店もそう。細い縮れ麺で味は悪くありませんでしたが、1000円はちょっと高く感じましたね。味玉を入れなければ950円なんですが、写真が味玉入りだったので、入れないという選択はなかった。それを高いというならハイボールなんか飲むんじゃねえとツッコまれそうですが、私には東北の経済を回すという崇高なる使命が(笑)。レインメーカーと呼んで下さい。

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 最大の見所であろう弘前城趾である弘前公園に向かいますが、周辺にも観光スポットがいろいろと。まず見つけたのが青森銀行記念館。正式名称は旧第五十九銀行本店本館。木造2階建てのルネサンス風建築で、青森産けやきやひばを使用しているそうです。取り壊される予定であったそうですが地元住民の強い要望により保存され、今では重要文化財になっています。

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 旧東奥義塾外人教師館。藩校を母体に明治に創立された東奥義塾が、招聘した外人教師専用住居として建てたものです。

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 ひときわ目立つ旧弘前市図書館。木造洋風3階建で、八角形の双塔をもつルネッサンス様式のおしゃれな建物です。中はけっこう狭くて、図書館としてはいかがなものかと。お金持ちのお屋敷とかならいいんですが。館長室の狭さには笑いました。来客の応対もままならなさそう。潜水艦の艦長室じゃないんだから。

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 その裏手にあったミニチュア建造物。明治から大正期に弘前市内に実存した建造物が、10分の1の模型で展示されています。かなり古びていて、壊れたのか撤去されたものもあるようですが、無料なので文句も言えません。背景の本物の建物とのスケール差がシュールです。

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 トイレを借りた弘前市立観光館の館内で展示されていた弘前ねぷた灯篭。青森は「ねぶた」で弘前は「ねぷた」だそうです。「藩祖出陣」とのことで、弘前藩初代藩主津軽為信のようです。

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 その横の「平惟茂(これもち)」。平安中期の武将で、長野の戸隠山で鬼女紅葉を討ち取ったという伝説があります。鬼がいなくなった後、村名が「鬼無里」となったとか。まさに紅葉と戦っている場面ですね。

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 弘前城の外濠を渡って追手門前に。中学生が作った動物人形と菊がコラボしていました。よく見ると動物達は楽器を持っているので、セッションでもしているようです。

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 弘前城の正門である追手門。2層の櫓門で、戦国時代の古い形式を残しているそうです。重要文化財。

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 城内というか公園内には植物園が。有料ですが、天守などにも入れるお得な共通券もあるので入ってみます。「菊と紅葉まつり」を開催中でした。まずは白神山地コーナーへ。ブナ林で白神山地を再現しています。雰囲気ありますねえ。

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 ロックガーデン。東北各地に熊が出没して死傷者が多数となっていますが、ここも熊でも出そうな雰囲気。でも街中なので大丈夫。

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 なかなか綺麗に紅葉しています。植物園だけだと320円、共通券だと520円になりますが、お金を払う価値はあると思います。

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 植物園から見られる中堀と二の丸辰巳櫓。殿様がお祭り見物の場所に使ったとか。周囲の枯れ枝は桜の木なので、桜の時期はさぞや。

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 特設ステージではコンサート中。背景の朱雀が花で飾られて凄いです。

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 菊で飾られた人形と五重塔。横溝正史ミステリーだと菊人形が被害者の遺体だったりするんですよね。

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 植物園を出て天守に向かいます。赤い橋は中堀にかかった「杉の大橋」。その名のとおり杉材を使っているそうですが、赤くて綺麗です。

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 南内門をくづった先の二の丸の紅葉。なんとも美しいです。

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 裏側からですが、現存十二天守(なんか黄金聖闘士みたいですね)の一つ、弘前城天守。東北地方では唯一の現存天守で、各種工事であちこち移動しています。弘前城はことのほか桜で有名なのですが、秋もなかなか。他の地方の天守と比べて窓が小さいのは、やはり寒さ対策でしょうか。中も入りましたが、特に撮影するほどのものはありませんでした。とりあえず現存天守は階段が急で膝が辛いです。

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 昼前は雨で、到着してからは曇天だったら弘前。だんだん天気が良くなってきて津軽富士こと岩木山が姿を見せてくれました。

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 本丸の北側にある武徳殿。明治に演武場として建設されたもので、現在は休憩所になっています。中には喫茶店があるようですね。

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 掘と紅葉。今年の夏は猛暑すぎて通常より紅葉が枯れてしまったり、色が良くなかったりしているそうです。

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 掘と紅葉その2。こちらはさらに赤味が深いです。

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 弘前公園北側にある青森縣護國神社。箱舘戦争の戦没者慰霊のため1870(明治3)年に創建された神社だそうです。明治維新後の数々の戦争で亡くなった、青森県出身の御霊(英霊)を神として祀っています。

ブロッサムホテル弘前

 秋の日は釣瓶落としといいますが、特に東国のこの時期は3時を過ぎるともう夕方の気配がしてきますね。駅から弘前城までは結構歩くのですが、運動不足解消にはいいかも。駅のコインロッカーに預けた荷物を取り、イトーヨーカドーで酒と惣菜を買って今宵の宿へ。ブロッサムホテル弘前。ドーミーインはどうしたと言われそうですが、確かに弘前にもあります。ありますが、高かったんです。もっと早くに予約すれば良かったのか…。ブロッサムホテルはほぼ半値でした。大浴場がないのは寂しいですが、部屋はドーミーインに劣るものではありませんでした。

タコハイ氷結国産りんご

 もう飽きたと言いながら延々続ける「カイジ豪遊ごっこ」。お気に入りのタコハイはありましたが、最近好きなクラフトスパイスソーダがなかったのは残念。仕方ないので青森といえばリンゴということで氷結国産リンゴを飲みました。2日目は次回。

2023年秋季アニメ序盤の感想(その5):はめつのおうこく/ひきこまり吸血姫の悶々

晩秋の猫

 毎年言っていますが、11月は私が一年で一番好きな月です。しかし今日の陽気は暑いぐらで、小春日和を超えて小夏日和といった感じ。押し入れにしまった扇風機を引っ張り出してしまいましたよ。それでも周囲は晩秋の気配に満ちているので気分は上々です。単に祝日で休みだからでしょうかね(笑)。

はめつのおうこく序盤感想

 なんとその5に突入してしまった秋季アニメ序盤の感想。数えたら15本も見ているんですね。これは個人的に史上最多かも知れません。今季は豊作だとは噂されていましたが、これほどとは。実はもう1~2本見たい作品があるんですが、これ以上はニートにでもならないと無理か。でもニートって日本では34歳未満、国際的には30歳未満の若年無業者を指す言葉だそうなので、35歳以上は何と呼ぶんでしょうね。単に無職か、それとも高齢ニート?スーパーニートとかにしたらなんだか強そうですが。閑話休題、まずは超豪華リザーバー枠だった「はめつのおうこく」。4話まで視聴しました。

クロエ処刑
アドニスの目の前で

 魔女と人間が共存していた世界。しかし科学文明を発展させた人間は、魔女の魔法を不要と断じ、魔女狩りを強行します。人間でありながら魔法を使えるアドニスは師匠である氷の魔女クロエと逃避行を続けていましたが、遂に捕捉され、クロエは目前で惨殺され、自身は囚われの身に。そして10年を経過した後、転機が訪れることに。

羽根ペン型アーティファクト

 主人公アドニスは羽根ペン型のアーティファクトで文字を綴ることで魔法を行使できますが、それは他の人間はおろか魔女にも出来ない方法のようで、それ故に貴重なサンプルとして殺されずに済んだようですが、人間サイドから見たらクロエと一緒に殺しておけば良かったのにと思います。

この状態で10年?

 アドニスは「エルフェンリート」のルーシーばりというか「羊たちの沈黙」のレクター博士ばりというか、拘束具でがっちり拘束された状態でしたが、拘束を解かれるや警備員を惨殺して復讐を開始。しかし羽根ペンで魔法を使えばともかく、肉体的には大して強くなかったのに、いつの間にそんな戦闘力が?拘束されている間に筋トレしていたんでしょうか。レスラーは半畳のスペースがあればトレーニングできるとは獄門鬼・マサ斉藤の名言ですが、画面上のようにガチガチに拘束された状態で10年いたのだとしたら、さすがに筋トレも何もあったものじゃ。

スマホ認証1
スマホ認証2

 1話前半はクロエ惨殺までの胸クソ展開でしたが、後半は捕虜に身をやつしていた魔女ドロカがアドニス救出を行います。オネエな看守長のスマホを奪って解錠を命じますが、音声が違うとして認証されず。しかしオネエ言葉で声まねをしたらあっさり認証されるというシーンには笑いました。シリアス&ダークな作品かと思いきやギャグ作品なのか?しかし笑いどころはそこだけでしたね。

ドロカ死亡
アドニス死亡

 2~3話はアドニスの復讐行で「人間、滅ぼそう」のヘルク状態でしたが、3話でドロカが殺され、アドニスまで死亡。全滅エンドにしても早すぎるだろう。「ひぐらしのなく頃に」だって4話までかかったのにとツッコんでいたら、4話にして新展開。月面に魔女の国があって魔女が多数生存していました。魔女達はクロエの復活を望んでおり、それにはアドニスの力が必要だとか。魔女は生命樹という特殊な木に果実のように実るのですね。「十二国記」か。

ドロカ復活?

 魔女には魔女の思惑があることをはっきり認識しているアドニスですが、とにかくまうクロエを復活させ、その後はクロエの意向に従う所存。しかし復活した魔女は髪の色からしてドロカみたいなんですが…。ドロカのCVは人気声優和氣あず未なので、たった3話で退場はないだろうと思っていましたが、これはアドニスの策略なのか?どうも彼は誰も信じていないみたいなので。
 
ひきこまり吸血姫序盤乾燥

 「ひきこまり吸血姫の悶々」。4話まで視聴しました。「ひきこもり」ではなく「ひきこまり」です。これも視聴予定に入っていませんでしたが、ネットでの評判を聞いて。原作は小林湖底のライトノベルで、第11回GA文庫大賞優秀賞受賞作。今季は視聴アニメに「なろう」系原作が多い(今季も、というべきでしょうか)ので、ラノベ原作はちょっと新鮮です。かつてはラノベ全盛期もあったのですが。

引きニートテラコマリ
一見強そう
戦場のテラコマリ

 吸血鬼の国・ムルナイト帝国の名家出身のテラコマリは吸血鬼のくせに血が吸えない無能力者。学校でのいじめが原因で3年間も引きこもっているニートです。しかしパパンのコネで突如帝国軍の将軍・七紅天に就任することに。配下の第七部隊は鼻つまみ者が集まったやさぐれ集団で、能力がないことが知られたら即下剋上確実。ガチ百合メイド・ヴィルヘイズのサポートを受けつつ、虚勢を張り続けるテラコマリは、運の良さや周囲の勘違いが重なり、「殺戮の覇者」と誤認されるように。

コマリを襲うミリセント

 このままアインズ様やシャドウ様のような部下達や敵の勘違いムーブで進行するのかと思ったら、4話にして真相発覚。テロリストグループ「逆さ月」のミリセントの襲撃を受け、彼女がかつて自分をいじめていた張本人であることを思い出したテラコマリ。ついでに「いじめ」の真相も思い出します。

いかにも悪そうなミリセント

 やはり名家出身だったミリセントは、「烈核解放」という特殊能力の覚醒のため、親や師匠から虐待同然の修練を課されましたが覚醒せず、劣等感から学校で烈核解放を持つヴィルヘイズやテラコマリをいじめていましたが、テラコマリの烈核解放により起きた大事件の責任を押しつけられたのでした。ミリセントのCV雨宮天の性悪そうな演技は必見ですね。実はこれが彼女の本性なんじゃ…と思わせるようほどナチュラルです。

裂核解放したテラコマリ

 テラコマリの烈核解放・孤紅の恤は他人の血液を摂取することで発動し、類を見ない威力を誇りますが、幼少期に暴走を起こしたため、パパンによって血が嫌いになるように催眠誘導を施されていたのが真相でした。だから本当は実力があるけど、テラコマリは自身は孤紅の恤発動時の意識がないため、この異能を自覚しておらず、またパパンをはじめとする周囲もあえて劣等生&引きニート状態に置いていたと。

コマリとヴィル

 テラコマリは通称コマリ。そう略すと「のんのんびより」の小鞠を思い出しますね。「こまちゃん」とか呼んだらどうでしょう。小鞠という名前にちなんで「こまちゃん」なのではなく、細(こま)いから「こまちゃん」なんですが、テラコマリも細かいからちょうどいい(笑)。ヴィル、こまぐるみを作るのだ。

日笠皇帝 

 作品世界は吸血鬼の帝国のほかに獣人の国など種族の異なる国が6つあり、相争っていますが、本当に死ぬことがない(死んでも生き返る)ので、戦争がほぼエンタメとなっています。が、復活できず本当に死んでしまう神具という武器や、「死こそ行ける者の本懐」というスローガンを掲げる「逆さ月」というテロ組織もあり、まだ世界観がよくわからない部分があります。

ガチ百合ヴィル
ヴィルのセクハラ

 とりあえず本当はめちゃ強いけど無力だと思い込んでいるテラコマリと、彼女を激愛するヴィルヘイズの百合アニメというのは確かですね。百合は好物です。部下は野郎ばかりだけど、日笠陽子の皇帝とか地位が高いメインキャラは女性ばかりというのも不思議ですが、これは読者層、ひいては視聴者層に媚びた構成か(笑)。露悪的なミリセントもCV雨宮天ならまた登場することになるでしょう。

楠ともり

 テラコマリのCV楠ともりは、同時期放映中の「ティアムーン帝国物語」ではメイドのアンヌを演じています。というか今年はメインキャラ演じまくりですね。昨年指定難病に罹患しているということで「ラブライブ!」系作品から降板していますが、ライブやダンスは難しくても声の演技には支障ない様子です。楠ともりはさすがの私も途中で視聴を打ち切った怪作「メルヘン・メドヘン」で初主演という不運に遭っても、声優として順調に成長しているようです。初主演が怪作だとその後苦労する声優さんが多い中(ぱっと思い浮かぶのは「グラスリップ」で初主演した深川芹亜)、大したものですね。

鈴代紗弓

 ヴィルヘイズのCV鈴代紗弓は「ハイスコアガール」の大野晶で初メインキャラ、「荒野のコトブキ飛行隊」のキリエで初主演ということで、2020年頃ちょっと低迷していましたが、以後は比較的順調で、「ぼっち・ざ・ろっく!」のツッコミ担当伊地知虹夏を演じたのは大きいような。「ウマ娘」でもサトノクラウンを演じており、今後ゲームでプレイアブルキャラとして実装間違いないでしょう。 
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