好きなアニメキャラ(その156):椎名真昼(お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件)

この冬一番の冷え込みで風花の舞う仙台。日差しはあるので、窓を閉めていると部屋の中は暖かいのですが、戸外では冷たい風が吹いて寒いです。こう寒くなってくると温泉が恋しいですね。というわけで、明日はドーミーインに泊まりに行ってきます。行き先についてはまた記事にしますので今は秘密。

本日は「好きなアニメキャラ」です。今年の冬アニメだった「お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件」のヒロイン、「天使様」こと椎名真昼を紹介しましょう。

「お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件」(略称「お隣の天使様」)はタイトルの長さから察せられるとおり佐伯さん(これがペンネームです)が「小説家になろう」に連載していた小説が原作で、2022年12月時点でシリーズ累計発行部数は100万部を突破しているほか、2024年版「このライトノベルがすごい!」では、文庫部門で首位を獲得したほか、ウェブアンケート、イラストレーター部門、キャラクター女性部門、キャラクター男性部門を含め5冠を達成する人気ぶりです。

中学時代に友人達(と思っていた連中)に裏切られたことで人間不信になり、高校進学を機に地元を離れて一人暮らしを始めた主人公藤宮周の住むマンションの隣室に住んでいたのがヒロインの椎名真昼でした。二人はクラスメートでしたが、家が隣同士であったことはお互いに知りませんでした。



真昼は学校のテストでは常に1位を取り、体育の授業でも活躍する文武両道で、それでもおごらず謙虚な姿勢と可憐な容姿から「天使様」と呼ばれ、男女問わず人気のある女の子でした。加えて料理など家事全般も得意で、一見非の打ち所がない、「ときめきメモリアル」の藤崎詩織のようなタイプです。学園のアイドル的存在ですね。

その真昼が雨の日に傘も差さずにうつむいてブランコに座っているのを見かけた周は、見かねて差していた傘を押しつけるように真昼に貸しますが、代わりに自分が風邪母親から邪険に扱われを引くことに。借りは返す主義の真昼は看病を申し出ますが、周の生活力ゼロな汚部屋と不摂生な食生活に呆れ、掃除や食事の提供をしているうちに、次第に通い妻のようになっていきます。

作り物のような「天使様」に興味を持たなかった周ですが、結構辛辣な「素」を見せる真昼に次第に惹かれていくことに。一方真昼も、実は両親に愛されずに成長したことから愛情に飢えており、生活力はないが紳士的な周の世話を焼くことが心を満たしていくことに。

正直周が一人暮らしに到った経緯は大したことなくて、誰にでも起こりそうな「よくあることじゃね?」といった感じです。あれで両親の元を去って一人暮らしを始めるというのは、さすが「なろう」系と言わざるを得ませんね。一方、真昼の方は両親から愛の代わりに金を与えられるような幼少期を過ごしており、家事全般が得意なのも、親の代わりに育ててくれた家政婦さんから習ったという。

雨の日にブランコに乗っていたのも、母親から邪険に扱われたショックからでした。7話で登場したそのママン、小夜という名前でCV中原麻衣ですが、とにかく真昼に冷たい冷たい。そういう演技の時の中原さんの声は本当にキツそう。パパンとは恋愛ではなく、出来ちゃった結婚だったらしく、夫婦仲も親子仲も冷え切っているようです。

パパンは未登場ですが「朝陽」という名前で、「朝陽」と「小夜」の子、つまり親が朝と夜なので子は昼ということで真昼と名付けられたそうです。そういうエピソードを聞くと愛がなかった訳ではないようにも思えますが…

愛に飢えた反動か、真昼の周への世話焼きは高校生同士にしては度が過ぎたレベルで、ほぼ通い妻状態。駄目人間にされるというのもむべなるかなと思いますが、じゃあ真昼と出会う前の周は駄目人間ではなかったのかと言えば、もっと駄目人間だったような気がします。「駄目人間」が、「真昼なしでは駄目人間」になったというのが真相でしょうか。

真昼に耳かきしてもらう周。うらやまし過ぎます。自分もやって貰いたいという方にはこちらがおすすめ。
メイドに扮した真昼が耳かきしてくれます。
こちらはおしとやか後輩になった真昼が耳かきしてくれます。
こちらは「やおよろ温泉郷」でご奉仕する羊神まよいに扮した真昼がご奉仕してくれます。

こういうのが無料で楽しめるのだから良い時代ですね。高音質でフルバージョンが聞きたいという方はぜひ購入して下さい。

本作は基本周が真昼にお世話され、たまにお返しをして仲を深めると共に、友人達と交流したり、真昼がクラスメートに素の自分を見せ始めるという感じの作品でした。真昼に憧れていたクラスメートからすると、真昼が周と付き合うことで「天使様」からただの人間に堕ちてしまったかのように感じるかも知れませんが、「天使様」は虚像だったので。

もっとも周にとってはまがい物の「天使様」だった真昼が自分にとっての本物の天使になっていくように感じているのではないかと。自分だけの天使…たまらんですね。ぜひ駄目人間にして貰いたいものですが。


大胆に迫ってくる真昼。深夜の真昼(なんだそれは)はいつもより大胆…しかしこれは周の夢でした。起きた直後パジャマのズボンを洗濯機に入れていましたが、それはつまり…

こちらは実際の真昼。添い寝しろとベッドをペシペシ叩いて誘っていますが、代わりにぬいぐるみを置いて去る周。紳士と言うべきかヘタレと言うべきか。まあこの時の真昼は添い寝以上のことは望んでいなかったようなので、去って正解でしょう。

CVは石見舞菜香。2016年のデビューから順調に成長している感じで、今年の出演作品の数の凄まじいこと。ご本人はネガティブ思考が強く、自己評価を低く見る傾向があって、スタッフから演技を褒められても素直に喜べないタイプらしいですが、そんなところは真昼に似ているかも知れません。

今季は「ひきこまり吸血姫の悶々」でサクナ・メモワールという可憐にして気弱で優しい、しかし実はかなりの闇を抱えた少女を演じています。

また「葬送のフリーレン」では、既に退場してしまいましたが大魔族「断頭台のアウラ」の配下リーニエを演じていました。魔力探知が得意で、フリーレン一行の斧使いのシュタルクと交戦。記憶した相手の技を真似る「模倣する魔法」を使い、シュタルクの師匠アイゼンの技を使って驚かせましたが、技は真似られても重さが全然違ったらしく、肉を切らせて骨を断つ戦法で倒されてしまいました。

個人的には可憐な少女役はもちろんいいのですが、可憐な役もいいけどヤバい役をやるとさらに輝く上田麗奈(「ダークギャザリング」での悪霊娘の役は凄かった)のように、ヤバい役も演じていって欲しいですね。今回のリーニエはその嚆矢ではないかと。
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