2023年秋季アニメ序盤の感想(その4):ゴブリンスレイヤーⅡ/最果てのパラディン 鉄錆の山の王/SPY×FAMILY Season2

もうすぐハロウィン。仙台でも駅前で騒ぎが起きることが懸念されていますが、ハロウィンでの騒ぎといえば有名なのはなんといっても渋谷。今年は久々に行動制限がないということで、ひときわ大騒動が懸念されているようで、事前に「渋谷に来ないで」キャンペーンが大々的に展開されています。これを往年のダチョウ倶楽部のギャグ「押すなよ!絶対押すなよ!」みたいに解釈して、却って輩共がやってきやしないかと思いますが、連中は昔のギャグなんか知らないか(笑)。

それでは秋季アニメ序盤感想の続きです。今回で終わらせたかったのですが、もうちょっとだけ続くんじゃ(by亀仙人)。いや、本当にあと一回だけなんでオナシャス、センセンシャル。まずは「ゴブリンスレイヤーⅡ」。4話まで視聴しました。前作は2018年秋季アニメだったので、5年ぶりの2期となります。そんなに間が開いていたのか…。2020年に「ゴブリンスレイヤー -GOBLIN'S CROWN-」というのOVAが制作されていたので気づきませんでした。

下級モンスターとされるゴブリン退治を専門にし、ほぼゴブリン退治だけで銀等級の冒険者になったゴブリンスレイヤーと、彼に関わる冒険者その他の人々を描くダークファンタジーです。冒険者は10段階にランク付けされ、銀は上から3番目ということで、さらに上位の金等級とか白金等級の冒険者が存在しますが、白金等級は「伝説の勇者」クラスなのでほとんど存在せず、金等級は国家に囲われてしまうため、在野の冒険者の最高位は銀等級です。

この世界では誰でも冒険者になれますが、反面下級冒険者はならず者とほぼ同じ扱いを受けたり、また経験不足から新米の損耗率は尋常ではなくなっています。特にゴブリンを下級モンスターと舐めてかかるとどうなるかは1期1話で衝撃的かつ胸くそに描かれていました。ずっとああいう展開なら凄いなと思いましたがさすがにそういうことはありませんでした。

上記状況から、冒険者は数少ないベテランと経験の浅い初級者ばかりで中堅が育ちにくいという問題があり、ゴブリンスレイヤー達が望んでいた訓練場がようやく建設され、新人育成が開始されています。そこに新キャラとして登場してきたのは少年魔術師。実績もないくせにプライドばかり高くて、ネットでよく登場する高学歴ニートみたいな感じですが、実は1期1話で無残に殺された女魔法使いの弟でした。

楽にしてやるためとはいえ介錯したのはゴブリンスレイヤー。そのせいか、彼にしては珍しく積極的に関わろうとしていました。一緒にパーティーを組んで唯一生き残った女神官も複雑な表情でしたが、少年魔術師は彼らが姉の死に直接的に関わっていたことまでは知らない様子。ゴブリンスレイヤーの関与の理由には、自身の姉もゴブリンに惨殺されていたということがあると思います。


一応4話で少年魔術師のエピソードは決着が付き、旅立っていったので、5話からは新しいエピソードになると思われます。OPには剣の乙女が登場しているので、再登場を心待ちにしています。やたらナイスバディなのはともかく、CV遠藤綾の少し曇ったような艶っぽい声がとても素敵なんですよ。

「最果てのパラディン 鉄錆の山の王」。3話まで視聴しました。1期は2021年秋アニメだったので、2年ぶりの2期となります。こちらはゴブリンスレイヤーと違ってもっと前の作品かと思っていました。原作は既刊5巻で、原作者の精神状態が悪いとかで長らく続編が書かれていませんが、ギリ2期の分のストックはあったということでしょうか。

本作はタイトルは長くありませんが、「なろう」系です。なので主人公は恒例(笑)の異世界転生していますが、本作の設定だと特に異世界転生の必然性はないような。1期で有力者達に認められ、聖騎士(パラディン)に叙勲された主人公ウィルのその後の活躍が描かれます。

本作世界は過去に悪魔の王の引き起こした大乱により亜人を含む人類の生息圏は大幅に縮小しており、人類生息圏の拡大と復活が近い悪魔の王問題の解決がウィルの大きな課題となっています。3話で国を追われたドワーフの王子が登場。ウィルと共に鉄錆山脈に向かい、いにしえの「くろがねの国」奪還に向かうことに。

ウィルは廃墟の街を再興させた「灯火の河港(トーチ・ポート)」の領主となっていますが、旅の途中で出会った人々もここに居て、特に吟遊詩人のビィは良い味を出すキャラです。彼女も旅に同行してくれるといいのですが…。CV鈴木絵里は声優デビューして10年になりますが、伸び悩んでいる感があります。「ウマ娘」のトーセンジョーダンも演じており、なかなかに良い演技していると思うのですが。

「SPY×FAMILY Season2」。4話(通算29話)まで視聴しました。1期は2022年の春/秋分割2クールだったので、早速の2期制作となりました。原作は大ヒット作で第52回日本漫画家協会賞コミック部門大賞を受賞しています。


スパイものといってもホームコメディに分類される作品なので、ながら見しても平気なゆるさがあります。人気の源泉はなんといっても種﨑敦美演じるアーニャにあるので、アーニャやアーニャのクラスメートが登場する学園編が面白いのですが、今期はヨルの弟ユーリや情報屋フランキーがメインとなるエピソードも描かれています。

フランキーは情報屋というロイドの協力者に過ぎないのに、作品的にはフォージャー家に次ぐメインキャラになっている感じですが、やたらこき使われて損な役回りになっています。黄昏も彼が所属する西国諜報機関WISEももっと彼を厚遇してやった方が。

2期は豪華客船編と聞いていたのですが、まだ船に乗る気配がないですね。2期では、これまであまり描かれなかったヨルの所属する暗殺組織「ガーデン」の活動が結構登場するので、ヨルにはもっと人を殺しまくってヤバい女感を出して欲しいですね。しかしロイドがガーデンについて「半分都市伝説みたいなもの」と言っている当り、彼の能力にちょっと疑問を感じちゃったり。ユーリの正体にはすぐ気づいていながら、ヨルの正体に全く気づかないあたり「灯台もと暗し」ということわざのまんまです。

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