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2023年夏季アニメ序盤の感想(その3):アンデッドガール・マーダーファルス/七つの魔剣が支配する/デキる猫は今日も憂鬱/レベル1だけどユニークスキルで最強です

隅田川花火大会

 昨夜は4年ぶりに隅田川花火大会が開催されました。久しぶりに見たいなと思ったら仙台では地上波・BSともに放送していませんでした。しかし、YouTubeでは普通にライブをしていて、余計な演出とかコメントがなくてむしろテレビ番組より良かったりして。テレビが見られなくなってる理由が改めてわかった気がしました。来月は五山の送り火も見られたらいいな。

アンデッドガール・マーダーファルス序盤感想

 夏季アニメ序盤の感想の3回目です。まずはリザーバーから昇格した「アンデッドガール・マーダーファルス」。3話まで視聴しました。新進の推理作家青崎有吾の小説が原作です。19世紀末、日本なら明治時代頃が舞台ですが、怪物が普通にいるので異世界なのでしょう。「怪物専門の探偵」を名乗る日本人3人組が欧州で怪物がらみの事件を解決していきます。

鳥籠一座

 1話は発端で、「不死」という珍しい怪物で生首だけの状態になってしまった輪堂鴉夜(あや)とその従者の馳井静句が見世物小屋で怪物達と殺し合いをしていた半人半鬼の真打津軽と出会って“鳥籠使い”を結成します。鬼には不死をも殺す力があるとかで、当初は津軽に殺して貰おうと思っていた鴉夜ですが、二人とも自分たちを現在の境遇に追い込んだ共通の敵がいることを知り、欧州に向かうことになります。

鴉夜

 2からいきなり欧州編となり、既に探偵としての名声を確立している駆け足状態ですが、フランスで吸血鬼殺しの事件を探偵中。おそらく4話で終わってまた次の事件に移行していくことでしょう。鴉夜は首だけ美少女ですが、1000年近く生きているようで、博識と論理的な思考を持っており、普段は鳥籠に入っています。津軽はやたら性格が軽く、つまらない冗談を日本の格闘術であるバリツを習得連発していますが、静句が無口な分、鴉夜の推理の相方役を務めています。鬼は攻撃力に全振りした怪物らしいので、怪物との戦闘で真価を発揮するのではないかと。

真打津軽 
馳井静句

 二人の共通の敵は「教授」と呼ばれています。またイギリスではシャーロック・ホームズが活躍しており、“鳥籠使い”はホームズに比定されたりしています。この状況で「教授」と言えば、思い当たるのはあの人。そう、ホームズをして“犯罪界のナポレオン”と言わしめたモリアーティ教授です。教授は「最後の事件」でスイスのライヘンバッハの滝でホームズと一騎討ちとなり、共に滝壺に落ちて死亡したことになっています。

ライヘンバッハの死闘

 ホームズシリーズの作者コナン・ドイルはこれでシリーズを終わらせるつもりでしたが、ファンから猛抗議を受け続け、10年近く経ってから「空き家の冒険」でホームズを復活させました。物語の時系列では3年後ということになっていますが、滝に落ちたのはモリアーティだけでホームズは無事でしたが、モリアーティの手下から命を狙われ続けると考えて相打ちを装ったのだそうです。

謎のバリツ

 しかし、日本の格闘術「バリツ」(柔道ないし柔術という解釈が一般的ですが、日本に滞在経験のあるイギリス人がロンドンで教えていた「日本の柔術に、ステッキ術と打撃技を合わせた護身術」バーティツという説などもあります)を習得していたということで、腕っ節には結構自信があったホームズに対し、モリアーティは完全に頭脳労働者という感じで、手下を使った組織力とか数の暴力で攻めるのは得意でしょうが、とても一騎討ちをするタイプとは思えません。

実写版モリアーティ教授

 なのでホームズ同様、モリアーティも実は死んでなかったという設定は十分ありだと思います。姿を消していた3年間、ホームズは世界各地を旅行したりしていましたが、モリアーティもアジアに潜伏し、鴉夜を首だけにしたり津軽を半人半鬼にしたりしていたということでしょう。きっと配下には怪物達がいっぱい。

黒沢ともよ

 鴉夜を演じる黒沢ともよはまだ30前で、最近結婚しましたが、子役として早くから芸能界に身を置いていたのですっかりベテラン声優の風格がありますね。個人的にはポスト沢城みゆきではないかと。

七つの魔剣が支配する序盤感想

 次は「七つの魔剣が支配する」。3話まで視聴しました。最近は「なろう」系に押されっぱなしな印象のラノベですが、本作はラノベ原作。作者の宇野朴人は「児童文学じゃないハリー・ポッター」としています。個人的には「魔法科高校の劣等生」テイストもあるような。

キンバリー魔法学校

 キンバリー魔法学校に入学した主人公オリバーは、同じく新入生のナナオ、カティ、シェラ、ガイ、ピートと知り合い、行動を共にするようになります。魔法学校なので当然魔法を学ぶのでしょうが、東方のサムライであるナナオは剣技はともかく魔法は使えそうになく、なんで来たんだとツッコみたくなりますが、それぞれ理由があるようです。

オリバー

 登場人物が基本横文字ばかりな上、序盤からやたらに上級生や先生が多く登場するので覚えきれない感があります。なお、魔法学校といっても魔法一辺倒ではなく、魔法と剣術を組み合わせた魔法剣という技術体系があり、至近距離では魔法より剣の方が早かったりするあたり、「無職転生」の世界にも近い感じもします。

ナナオ

 タイトルの「七つの魔剣」ですが、魔法剣の中でも特に強力な術理が「魔剣」と呼ばれ、現在は六つの魔剣があるそうです。主人公オリバーは当然どれかを習得している気配。サムライガールナナオも当然魔剣に絡んでくるでしょう。七つ目の魔剣を編み出すとか。

貫井柚佳
エリーゼさんその2
エリーゼさん

 なお、ナナオのCV貫井柚佳は久しくモブキャラを演じてきましたが、これから売れていきそうな雰囲気を感じます。「無職転生Ⅱ」でおそらく一話限りのゲストキャラであろう娼婦エリーゼを演じていましたが、色気と優しさがあって凄く良かったので。凜々しいサムライガールより、色っぽいキャラが似合いそうな。

デキる猫序盤感想 

 続いて「デキる猫は今日も憂鬱」。3話まで視聴しました。講談社の「水曜日のシリウス」「月刊シリウス」で連載中の山田ヒツジの漫画が原作。仕事は出来るけど生活能力が壊滅的なOL福澤幸来(さく)と、彼女が拾った野良猫・諭吉の日常が描かれます。

諭吉の進化(笑)

 しかしこの諭吉、拾った頃は普通の子猫でしたが、今や人間大サイズとなり、二足歩行するので遠目には熊のよう。人語はしゃべらないけど理解でき、料理掃除洗濯と家事万端をこなす万能猫でした。卵かけご飯すらまともに作れない幸来を「駄目人間」と呼び、「幸来より収入が高い人が飼い主になるなら幸来を見捨てて高収入側の家に行く」と決めているようですが、なんだかんだと幸来の面倒を見続けています。

諭吉が欲しい

 もうね、こんな猫がいたら嫁さんいらないですね。普通に買い物にも行っているし、周囲に不審者と思われていないのが凄い(思っている人もいるようだけど)。これは「くまクマ熊ベアー」と同じようなものと思われているのか(笑)。

諭吉と一緒

 飼い猫に財布を預けて面倒見て貰って、全く不自然さを感じていない幸来の鈍感力の凄まじさ。「ときメモ」で主人公をやれそう。諭吉が毎日作ってくれるお弁当が毎回立派なので、会社で料理上手と思われつつあることを気にしていますが、あんたにはそれ以前に気にすることが山ほどある。

熊のような諭吉着ぐるみのような諭吉

 諭吉のCVはベテラン声優で重低音ボイスの安元洋貴。でも猫なのでほとんどしゃべらず、リアクションが主。モノローグはもっとあっていいと思うけど。「中の人」も料理が得意だそうなので、役には合っていますが。諭吉のあの巨体を維持するのに猫缶は一日に何個必要なのかとか思いますが、風呂もトイレも人間用を使えそうなので、本物の猫一匹飼うより楽だったりして。ペット禁止のアパート・マンションでも行けそうなので、私も諭吉が欲しい。近所の野良猫を助けたら、諭吉になって来てくれないものか。

レベル1だけど序盤感想

 最後に「レベル1だけどユニークスキルで最強です」。3話まで視聴。今回はなしでいけそうかと思っていましたが、最後に来てしまった「なろう」系。まあ私が好きなだけなんですが。ブラック企業で社畜化していた主人公佐藤亮太が仮眠をしていたら異世界に転移してしまいます。しかも倒されたスライムのドロップアイテムだったという、今までにない斬新な転移方法。

ハンマー持ちエミリー

 この異世界、なんと野菜や肉、果ては空気や水までもがダンジョンでドロップされるという超不思議世界で、亮太は自分をドロップさせたエミリーと一緒にダンジョンライフを送ることになりますが、なんとレベル1でステータスは全てFという最低値。しかも敵を倒してもレベルアップしないという逆チート性能。もはやボトムズと呼びたいですが、唯一倒した敵からのドロップだけがSランクで、通常ドロップがない敵からも有用なアイテムをドロップさせられるという。

もの凄いドロップ

 「ドラクエ」シリーズでも「ちからのたね」とか「すばやさのたね」など、ステータスが上がるドロップアイテムがありますが、あまり出てこない貴重品でした。本作でもレアアイテムだと思いますが、主人公はとにかく敵を倒せば出てくるので、どんどんステータスは上昇していきます。いわゆるレベルアップで、各種ステータスは上昇していきますが、アイテムでステータスを上げられるならレベル1のままでも各種ステータスのカンストさえ可能かも。

優しいエミリー

 亮太が最初に出会った冒険者のエミリーは、ドロップのステータスが低いため稼ぎが少なく、家を持てずにダンジョン内で暮らしていました。見た目そんな路上生活同様の暮らしとは思えないほどちゃんとした身なりでしたが、風呂とかトイレとかどうしていたんだ。でもこのエミリーの優しい性格にほだされ、ブラック企業での社畜生活を思い出して泣いた亮太を慰めるシーンに私も感動した。

同居生活

 もうね、設定とか作画とかツッコミどころ満載なんですが、エミリーが可愛いから見ています。とにかくドロップアイテムの質が良くて高値で売れるため、亮太の稼ぎで一緒に家で暮らせるようになりましたが、もう結婚しちゃえと思います。なぜダンジョンの路上生活で身についたのか不明ですが、家事全般が得意。もしや人間に転生した諭吉なのか。

イヴ登場
エクスカリバー

 イヴという自前のウサ耳を持つバニーガールの冒険者も登場し、亮太が手に入れる特上ニンジン目当てにつきまとってきますが、同時に「低レベル」とディスってチョップしてきます。からかい半分のチョップなのかと思いきや、「エクスカリバー」と呼ばれ、モンスターを一撃で倒したり岩を両断するなど実は高威力。低レベルの亮太になぜこれが全く通じないのかイヴは不思議そうにしていますが、お前本気で打ってたんかい。もしや山羊座の黄金聖闘士…

久住琳

 エミリー役の久住琳はまだ新人声優のようですが、今後伸びそうな予感。「ダーリン・イン・ザ・フランキス」でまだ駆け出しの頃の市ノ瀬加那に注目していたなど、私、結構声優の鑑識眼はあるんじゃないかと密かに思っているんですが…海のリハクレベルで。久住琳や貫井柚佳もブレイクするといいですね。

ゆくゆくはハーレムもの 

 この画像を見るに、イヴの他にも女性きゃがが加わってハーレムパーティーになりそうですね。個人的にはエミリーを大事にして欲しいけど、エミリーに恋愛感情があるのかどうか。優しさと愛は似て非なるもの。
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2023年夏季アニメ序盤の感想(その2):ダークギャザリング/SYNDUALITY Noir/Helck/自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う

猛暑到来

 梅雨が明けたら一気に猛暑到来。我が仙台でも連日34℃を連発。今日のウォーキングは猛暑対策万全で出撃しました。半袖半ズボン、冷感タオル、増槽。あ、増槽というのは私が勝手に言っているだけですが、麦茶とかスポーツドリンクなんかを持って出ることです。本日はGREEN DA・KA・RA600ml。途中で自販機で買ってもいいのですが、スーパーで買うと一番安いもので。かつて一番暑さを感じた大阪時代は、増槽を持って出た上で途中で2回も自販機で買いましたからね。ああいう経験があるので暑いと言っても東北ならまだまだ大丈夫。

ダークギャザリング序盤乾燥

 さて夏季アニメ序盤の感想の2回目となります。春季から一転して12本も見ているのでちゃっちゃと進めていかねばなりません。まずは「ダークギャザリング」。3話まで視聴しました。近藤憲一がジャンプスクエアで連載中の漫画が原作のサスペンスホラーです。霊媒体質でかつて霊障を受けたことがトラウマとなって引きこもり状態になった幻燈河螢多朗(もう名前からしてただじゃ済まなそう)は、大学入学を契機に社会復帰を目指しますが、家庭教師を始めたところ、生徒は同じく霊媒体質の寶月夜宵でした、霊媒体質といっても霊を引き寄せる螢多朗とは逆に霊から避けられる夜宵。その理由は…

夜宵
悪霊に連れ去れるママン

 「見える子ちゃん」の四谷みこは霊が見えるだけで戦うとか祓うとかは全然出来ず、見えてないふりをしてやりすごす苦労が描かれていましたが、螢多朗もみこちゃんに近いタイプで、霊を引き寄せるけど対抗手段がありません。一方夜宵は小学生ながら悪霊を捕縛する力(これがダークギャザリング)を持ち、悪霊を集めて手駒にし、さらに悪霊を捕縛するということを繰り返しています。事故死したママンの霊がもの凄い悪霊に連れ去られてしまったので、ママンを取り戻すことが夜宵の目標です。

螢多朗
引きこもりの蛍多朗

 怖いの大嫌いな螢多朗、じゃあ夜宵の家庭教師なんか辞めればいいようなものですが、夜宵は螢多朗の幼なじみの寶月詠子(CVはなざーさん)の従姉妹であり、同居人でもあるのでした。この詠子こそかつて螢多朗の霊障に巻き込まれてしまった被害者なので、螢多朗も強くは出られないという。螢多朗の霊障は右手に現われていますが、詠子の霊障は左手に現われている模様。一見普通の女子大生ですが、たまにガラッと雰囲気が変わることがあるので、あれが霊障のせいなのか。

詠子
怖い詠子

 螢多朗が引き寄せた悪霊を夜宵が捕縛するほか、夜宵は螢多朗の霊障解呪も目指すということで、どうやらギブアンドテイクの関係が成立したということで序盤が終わり、これから本格的に悪霊とのバトルが始まりそうです。今まで悪霊退治というと、いわゆる「孔雀王」とか「寺生れのTさん」的に、法力か何かで「破ぁ!!」と滅殺するのが常套手段でしたが、夜宵は悪霊で悪霊を倒すという、毒をもって毒を制すというか蠱毒的な手法を取っているのが大きな相違点ですね。デーモン族の力でデーモン族と戦うデビルマンみたいだ。

グドラさま
ゴルゴマタギ

 ネットではキングギドラのフィギュアが付喪神化して悪霊やら妖怪やらをバッタバッタとなぎ倒すという「グドラさま」や、守護霊が無茶苦茶強いゴルゴ13似のマタギだという「ゴルゴまたぎ」といった話があって、とっても面白いのですが、死と転生を繰り返す六道輪廻と、悪霊がいつまでもはびこったり先祖が守護霊になるというのは矛盾するように思えるのですが、その辺りは一体どうなっているんでしょうかね。ま、お盆とかお彼岸もそうですが、日本古来の民間伝承と仏教を無理やり共存させようとすると色々無理が出てくるような。ともあれ、かつてオカルト大好き少年だった私は結構面白く見ています。

SYNDUALITY Noir序盤感想 
エンダーズ

 続いて「SYNDUALITY Noir」。3話まで視聴しましたバンダイナムコが展開するメディアミックス作品のアニメ版です。Noirはヒロインであるノワールから来ています。未曾有の大災厄が起きた後の2242年、人類の脅威「エンダーズ」と戦い、エネルギー資源「AO結晶」を採掘する冒険者「ドリフター」が活躍する時代を描いています。

ノワール発見
操縦なら強いノワール
二人で操縦

 ヒロインのノワールはメイガスと呼ばれるAI搭載ヒューマノイドで、“人類の隣人”として開発され、人間と変わらない外見を持っています。ドリフターはメイガスのマスターとなることでクレイドルコフィンと呼ばれるロボットを一緒に操縦し、エンダーズとの戦闘やAO結晶の採掘を行うので、メイガスを持って初めて一人前のドリフターということになりますね。このあたり、「ファイブスター物語」の騎士とファティマに似ています。

バーシャエスト

 ノワールがドリフター見習いだった主人公カナタが発見したメイガスで過去の記憶を失っており、メイガスらしからぬポンコツぶりを随所に見せますが、クレイドルコフィンでの戦闘では高い能力を発揮するので、なにかしら謎を秘めているのでしょう。エストのシーク・モードであるバーシャみたいな…?

百合コンビ
おっさん型メイガス
ウホッコンビ

 設定の作り込みとか専門用語の多さとかありますが、あまり気にせず見られる作品です。メイガスはファティマみたいに美少女が多いですが、男性型というよりおっさん型のメイガスもいるのでヴァリエーションの多彩さはファティマ以上かも。どうせなら美少女型メイガスがいいですが、おっさん型の方が邪な感情なしで仕事に専念できたりして。

Helck序盤感想

 お次はリザーバーから昇格した「Helck」。3話まで視聴しました。七尾ナナキが小学館のウェブコミック配信サイト「裏サンデー」で連載していた漫画が原作です。原作は既に完結しており、2クール放映するそうなのできっとラストまでやってくれることでしょう。

ヴァミリオ

 魔界のある国で勇者によって魔王が倒されたため、新魔王を選出する競技会を開催したところ、敵であるはずの人間の勇者ヘルクが参加。競技会責任者の帝国四天王ヴァミリオは激怒してあれやこれやと妨害するもののヘルクは決勝に進出。別の国の魔王ウルムの城が陥落したとの知らせが入り、ヴァミリオはヘルクを含む決勝に残った選手たちと共にウルム城奪還に向かいます。「人間を滅ぼそう」と笑顔で語るヘルク。果たしてその言葉は本心なのか?

ツッコミまくるヴァミリオ
運営スタッフのアン

 魔界には魔王が複数いるということで「転スラ」みたいな感じがありますが、多分いくつかの魔王国の上に魔帝国みたいなのがあるのでしょう。ヴァミリオはそこの四天王なので並の魔王より強い模様。「運営スタッフのアン」と偽名を使っていますが、その強さから一部にはバレバレ。一児の母となったCV小松未可子のツッコミが冴えまくっています。

決勝進出

 ヘルクのCVは小西克幸。魔族にやたらフレンドリーで戦闘レベルではヴァミリオすら圧倒していますが、調査によると人間の国では「弟殺し」として賞金首になっており、最悪の大犯罪者呼ばわりをされているとか。それが本当なら人間を見限って魔族に付いても不思議はありませんが、真相はいかに。

謎の敵

 この作品では魔界は魔族でも住みづらい場所で、人間界は魔族でも快適らしいので、それなら魔族が人間界に侵攻するのは必然という気もします。しかし人間界に放った間者によると快適な人間界にはなぜか人気がないらしく、何かが起きていることは明白。魔族に加担しようとするヘルクともども、そういった謎を解明していく物語なのでしょうか。

決勝進出者達
ヒュラ

 ヘルク以外の決勝進出者が結構へっぽこ揃いなので、誰が新魔王になっても駄目駄目な気がしますが、「ウマ娘」でグラスワンダーを演じる前田玲奈がCVを務める「不死身のヒュラ」が一番ましかな。得意武器は長刀にして欲しかった(笑)。当然ながらグラスちゃんとは全然違う声色と演技をしており、声優って凄いなと改めて思ったり。またヘルク役の小西克幸は「サマータイムレンダ」のラスボス・シデを演じており、強者感がパナいですね。

自動販売機序盤感想

 最後に「自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う」。3話まで視聴しました。異世界転生ものもすっかり当たり前になり、蜘蛛だのスライムだの剣だの、人外の存在として転生することも珍しくなくなりましたが、なんと自動販売機に転生という。ええ、もちろんタイトルの長さからしてもバリバリの「なろう」系ですとも。

自販機を助けようとして死亡 
結界を張るハッコン

 自動販売機マニア(いるんだそんな人)が交通事故の際、自動販売機を助けようとしてその下敷きになって死亡。すると異世界で自動販売機になっていたという、どこからツッコんでいいのかわからない設定。また、これまでの人外転生は、剣などの無生物であっても自ら移動したり戦闘したりが可能でしたが、今回は自動販売機なので移動できず、声も録音済みの限られた言葉しか話せないというヘレン・ケラー状態。

メントス販売機
自販機変形

 しかし、そんな過酷な条件で?と思いきや、異世界の硬貨が使用できたり、販売する商品を変えたりすることは自在にでき、しかも販売する商品の内容によっては自動販売機の形態自体が大幅に変化したりします。形態変化によってコンドームすらも販売可能ですが、あの販売機はしゃべらないのでは?

ラッミス
出会い

 怪力ハンター少女ラッミス(CV本土楓)に拾われて移動が可能となり、ある程度のコミュニケーションも出来るようになり、投入された硬貨をポイントに変換して魔力の維持や商品補充、自販機の機能拡張、新しいスキルを習得できるというあたりはやたら大味というかいい加減な設定ですが、「なろう」系だからと言ってしまえばそれまで。「ゆで」だからに並ぶ無敵キーワードですな。

移動方法

 こんな設定でどうやって物語を展開するんだという怖いもの見たさというか野次馬根性で視聴している感がありますが、自動販売機という異形の存在にあんまり驚かない異世界人も結構凄い。いわゆるメントスコーラで敵を撃退するというシーンがありましたが、影も形もなかったものなのに、それをすぐに理解するあたりかなりヤバいぞ異世界人(笑)。

メントスコーラ砲
メントスコーラで魔物退治

 あとメントスコーラで撃退される魔族も相当にヤバい(違う意味で)。さらに入手した硬貨をポイントに変換できるのはEXPみたいなものだからまあいいとして、変換後も硬貨が残っているってのはどうなんでしょうかね。自律移動できないことへの代償みたいなもの?

貯め込んでいた銀貨

2023年夏季アニメ序盤の感想(その1):実は俺、最強でした?/無職転生Ⅱ~異世界行ったら本気だす~/わたしの幸せな結婚/悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします。

梅雨明け

 本日東北地方で梅雨明け宣言があり、これで日本中が梅雨明けしたことになりますね。3週間ぶりに傘を差さずにウォーキングしたら、まあ歩きやすいこと。これからは暑さとの闘いとなるわけですが、今日はさほど暑くなくて快適でした。

夢見る男子
めがねを忘れた

 本日は夏季アニメ序盤の感想です。春季はPCの故障やら引っ越しやらで3本の視聴に留まりましたが、今季は結構見てます。春の分を取り戻るとかいうつもりではないのですが…。まずは視聴打ち切り作品から。「夢見る男子は現実主義者」と「好きな子がめがねを忘れた」は1話で視聴を打ち切りました。「夢見る男子」は登場キャラに全く感情移入できなかったため、「めがねを忘れた」は、私もド近眼なのですが、そういう人が眼鏡を忘れるとかありえません。戦士が丸腰で戦場に行くかのような、そんなリアリティのない話はとても見られません。

実は俺、最強でした?

 ということでまずは「実は俺、最強でした?」。3話まで視聴しました。タイトルは短めですが、一目でわかる「なろう」系感。「賢者の孫」主人公の迷言「またオレ何かやっちゃいました?」に似ていますね。例によって引きこもり主人公が異世界転生しますが、死んだわけでもなくスマホで遊んでたらハイテンション女神によっていきなり転生。転生RTA優勝間違いなし。

ハイテンション女神
怪しい水晶表示

 「なろう」系恒例のチートな魔力量を持って王子として生まれたにも関わらず、計測器の表示ミスにより魔力量がめちゃ低いと判断され、捨てられてしまいます。しかしさあ、表示が二桁しかないところに1002を計測させたとして、「02」って表示するのはおかしくないですかねえ。8桁の電卓で1億を表示させようとしても出来ないのは当然ですが、その場合に8桁全て「0」で表示するのかという。せめて「99999999」とか表示するなど努力すると思うんですが。

見えるかこの妖気が

 あと厳密な数値まではわからなくても仕方ないとしても、自分たちも魔力を持っている以上、膨大な魔力があるとかなら、気配ぐらい感じるんじゃないですかねえ。「ドラゴンボール」とか「幽遊白書」とか的に。ということで設定にはかなり無理がありますが、主人公本人も自分の魔力量は少ないと思い込んでいるのでどうしようもありません。

フェンリルを従える

 いきなりかなり強力な魔獣フレイムフェンリル♀を従える主人公。彼女は膨大な魔力を感じ取って主人公を魔王の子と勘違いして臣従するのですが、そういう察知能力こそあって当たり前だという。この異世界の人間はギャルゲーの主人公並に鈍感力の高い連中ばかりなのかも知れません。

新しい家族
養母さん最高

 悪口ばかりになってしまいましたが、なぜ見ているのかと言うと、拾ってくれた親戚の貴族がいろんな意味でいい人ばかりで。まず養父のCVが加藤将之。「オーバーロード」のデミウルゴスではないか。好きなんですよこの人の声質。そして養母のCVが後藤邑子。酒豪だったりバイク乗りだったりとアクティブな人のようですが、声質がとにかく優しくて。特にこの養母役は優しい声で演じてくれているのでたまりません。この人だけ出てきても私は見る(笑)。そして義妹シャルロッテのCVが種﨑敦美。本来はいろいろな役を演じ分ける演技派ですが「SPY×FAMILY」のアーニャが当たったのでロリ役のオーダーが増えているかも。

フレイとシャル

 今後成長するとこれも恒例の魔法学院進学となるのでしょうが、そうすると養父母はもう出てこないのかな。そうなったらもう見ないかも(笑)。

無職転生Ⅱ

 次は「無職転生Ⅱ~異世界行ったら本気だす~」。2話まで視聴…しかし1話の前に0話があったので実質3話。第一期最終回からの続きなのでエリスに去られてどよーんと落ち込んだテンションのままのルディ。かなりうっとうしいですが、我慢して見ていけばきっと…

暗いルディ

 本作も「なろう」系ですが、主人公は強力な魔法使いとは言っても無双できるほどではないことや、魔法<剣の傾向があること(「ファイブスター物語」の騎士とダイバーみたい)、まだ見ぬ強者がゴロゴロしているらしいことが、ストーリーに「なろう」系離れした重厚感を出しています。また、転生者といってもルディの前世はかなりしょうもない(可哀想なところもありますが)のであまり役に立ってないあたりも、現実の続き感があって、リアルといえばリアルですが、異世界に夢とハーレムを求める層にとっては見ていて辛いかも知れません。

白髪シルフィ
花嫁候補?

 とりあえず消息不明だったシルフィエットが生きていて良かった。緑の髪が白髪になっちゃったけど。アリエル王女の側近として男装して名前を変えましたが、いつかルディと出会う日が来るのでしょうか。生きていることは確実な師匠・ロキシーと初めての女・エリスもいずれ登場してくるのでしょうが、ルディはこの3人の中から誰を選ぶのか。一夫一婦制とは限らないかもですが。

サラとルディ

 2期になって登場してきたツンデレ弓使いのサラもいい感じで、実際2期のこの画像を見たら今期のヒロインはサラなのか?と思ってしまいそうです。CV白石晴香で弓使いキャラというとアシㇼパを思い出しますね。ルディが命がけで救出していたのでラブラブになってもおかしくない展開ではあるんですが…この作品は結構エグい展開あるからなあ。

わたしの幸せな結婚

 続いて「わたしの幸せな結婚」。3話まで視聴しました。これも「なろう」系。一見少女小説風な展開をしていますが、そこは「なろう」系なので、端々にファンタジー要素があるようです。

家族とは思えない境遇
ひどいあやねる

 母に死なれ、後妻と異母妹にいじめられた上、父親からも見放されて育った美世は、家を追い出される形で久堂家に婚約者候補として向かわされることに。当主の久堂清霞は冷酷無慈悲な軍人と噂され、婚約者候補とされた女性たちは3日と持たずに逃げ出しています。果たしてその実態は…

上田麗奈のリアル美世

 迫害されっぱなしの主人公美世のCVは上田麗奈。ナイスなキャスティングですね。この人も演技派なのでどんな役でもこなしますが、虐げられるはかない役もいいですね。いじめている義母のCVが植田佳奈で異母妹のCVが佐倉綾音。いかにもいじめまくってきそうなキャスティングだ(笑)。

ライトハロー

 ただ、植田佳奈は「ウマ娘」で、トレセン学園では全然駄目だったけどその後イベントプロデューサーとして第二の人生を頑張るライトハローを好演しているので、幼子をいじめるとかはギャップが大きい気もしますが、どうも美世のパパンと植田佳奈の後妻は相思相愛だったのに、理不尽な形で引き裂かれて美世のママンと結婚させられたという過去があるようなのです。だとすると憎い恋敵の子である美世に辛く当たるのも仕方がないのか。あとパパンが美世に冷たい理由もわからんでもない(冷たくしていいとは言っていない)。

綿飴夫婦

 この世界には妖怪とか鬼といった異形と、それを退治するための異能が存在し、異能の家系は様々な形で血を残しているようです。美世のパパンも異能の家系で、政略結婚させられたのも異能の血脈のためだったようですが、肝心の美世に異能が発現しなかったことが彼女の境遇を悪化させた原因のようです。

美世ちゃんの変化

 久堂家も異能の家系なので、自分が異能を持たないことが知れれば追い出されると美世は考えていますが、タイトルがタイトルだけに、色々あっても最後はハッピーエンドになること疑いなし。なんとなく異能の家系とか政略結婚とか言うと、「魔法科高校の劣等生」を思い出しますね。

ラス為

 最後に「悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします。」(略称「ラス為」)。3話まで視聴しました。これも「なろう」系で今回なんと「なろう」系4連発。主人公は将来女王となる王女ですが、悪役令嬢もののバリエーションと考えていいでしょう。

はめふら

 悪役令嬢ものと言うと、「はめふら」(乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…)が思い浮かびますが、本作も構造は「はめふら」にかなり似ています。乙女ゲーム世界であること、幼少期にこのゲームをプレイしていた前世を思い出すこと、将来に悲劇的運命が待っていること、などなど。

外道ラスボス女王

 「はめふら」をスケールアップさせたのが「ラス為」と言えるかも知れません。公爵令嬢→第一王女とか、ゲームの敵役→ゲームのラスボスとか。本来のカタリナはかなりエグい性格の悪役令嬢でしたが、本作のプライドはそれに輪をかけたド外道です。さらにラスボスなので頭脳と戦闘力はチート級だったりします。そこはポンコツだったカタリナとだいぶ違いますね。

可愛いプライド

 それと自分の悲劇を回避することに懸命だったカタリナに対し、プライドは国全体にふりかかる悲劇を回避しなければならないので、使命感がかなり違います。その分無理がある展開も。まず平民のステイルを特殊能力を持っているからと王家の王子にしてしまうあたりかなり無茶。プライドの側仕えで十分なんじゃ。「はめふら」のキースもカタリナの義弟になりますが、ちゃんと理由はあったしそもそも親戚だったので説得力はありましたが、いくらなんでも平民をいきなり王子にするのは無理があるぞ。

涙のプライド

 「はめふら」に似ているけど設定にかなり無理があるという感じの本作ですが、ファイルーズあいがプライドを熱演していること、「はめふら」のカタリナを演じた内田真礼がステイルを演じていること、本来であれば「はめふら」どころではない悲惨な運命が待っているキャラ達が救われていくあたりは見応えがあります。というか、本人がラスボスにはならないと決意しているのであればもうなりようがない気もしますが…そのうちどうしてもラスボスにしてしまうような黒幕が登場するのでしょうか。その名は「ゲームの設定」だったりして。

既に変わった運命

飲んだら酔うたら:酒にまつわるシーナエッセーの集大成

梅雨の田んぼ

 2週連続で雨の土曜日。梅雨だから仕方がないかも知れませんが、一週間で唯一運動らしきことをする土曜日だけは勘弁して欲しいものです。艱難汝を玉にす、とは言いますが、玉になったら坂道を転がり落ちてしまいますね。

飲んだら酔うたら

 本日は本当に久々にカテゴリー「本」です。どれくら久々かと言うと、2017年12月2日以来なんと5年半以上ぶりです。もともと通勤時間は読書タイムでしたが、筑波嶺に移住して長距離通勤となってからは、通勤時間=読書タイムになってしまい、それ以外の時間に本を読まなくなっていました。そんな訳で徒歩通勤とか短時間電車通勤となった昨今はなかなか本を読まなくなってしまい。

哀愁の町に霧が降るのだ

 あとスマホの登場は確実に影響しましたね。ソシャゲを始めてしまった日にはそりゃあもう…。やらなきゃいいんでしょうが、こちとらファミコン時代から40年近いゲーム歴なもので(笑)。“遊びをせんとや生れけん 戯れせんとや生れけん”(梁塵秘抄)…でも課金は身を滅ぼしかねないので、ほどほどに。

アド・バード

 それでも一応、眠る前にベッドでパラパラ程度には読んではいます。でも寝る前に神経が高ぶってはいけないので昔から呼んで内容を熟知している本とか肩の凝らない本ばかりです。そんな中、今回は珍しく新刊を買ったので紹介しましょう。例によって裏表紙の内容紹介です。

ビールのCM

 人生には酒に助けられる瞬間というものがある―――
 ドイツで、ロシアで、モンゴルで、東北で、沖縄で……
 世界中で飲んだ酒、日本のあちこちで飲んだ酒、どんな場所でも、その土地で作られた酒の味は格別。
 イラストも写真もたっぷり収録。
 読めば絶対飲みたくなる、極上の酒エッセイ!

魚を盗む猫

 椎名誠は好きな作家の一人で、“SF三部作”と呼ばれる「アド・バード」「水域」「武装島田倉庫」、自伝的作品「哀愁の町に霧が降るのだ」「新橋烏森口青春篇」「銀座のカラス」などの小説の他、“怪しい探検隊”シリーズなどのエッセイ、紀行文を結構読んできました。

怪しい探検隊

 個人的には作家というより日本や世界のあちこちを旅しては焚き火をして酒を飲みまくっている人という印象が強い(まんま怪しい探検隊のイメージ)のですが、340冊以上の本を出版してきて、これまで酒だけについて書いた本が一冊もなかったそうで、まるまる一冊酒だけの本を出そうということで本書が出来たそうです。

怪しい探検隊2

 第1章「世界のあちこちでこんなサケを飲んできた」はまさに世界の旅人・椎名誠の面目躍如で、なんか一年中世界を旅して暮らしている人のように思えます。職業・旅人で喰っていけるならうらやましい限りですが…妻子もいることですし、傍目にそう見えるだけでちゃんと地に足を付けているのでしょうが。この章で「ロシアのうまションビール」についても書かれているのですが、思わず膝を手で打って「知っている!」と叫びそうになりました。チェコのビールはとても旨いので、スラブ系だからビールがまずいとかいうことはないとは思いますが、私の赴任国(スラブ系)のビールも「うまション」でした。「うまション」とは、要するに馬の小便のことで、ビールがまだ馴染みのなかった時代、日本人はこう言って敬遠していたのだとか。飲んだことあるんかい!?とツッコミたくなりますが、色とか泡立ち方とかがまあそういう印象だったんでしょうね。その後ビールはすっかり日本人に馴染み、なくてはならない酒になりましたが…ロシアや任地のビールはビール好きが飲んでも「うまション」状態でした。あれから長い年月が経過しているので、今ではうまいビールもあるかもですが。

ロシアビール

 第2章「シングルモルトウイスキーの旅」は、シングルモルトウイスキーを訪ねてスコットランドのスペイサイド・アイラ島を訪れているほか、日本でもサントリーの山崎・白州蒸留所を訪れています。スペイサイドでは「ザ・マッカラン」と「グレンフィディック」、アイラ島では「ボウモア」と「ラフロイグ」の蒸留所で銘酒を堪能するシーナさん。実は私も最近ウイスキーにはまりつつあり、昨年の正月はバランタインの12年、今年の正月はサントリー・ローヤルと白州を飲みました。マッカランと山崎も飲んだことがありますが、来年の正月は「グレンフィディック」や「グレンリベット」といった初心者向きとされるシングルモルトを飲んでみるつもりでいましたが…「ボウモア」や「ラフロイグ」も検討しようかな。「ボウモア」はいけそうですが、「ラフロイグ」は癖が強いので好き嫌いが分かれるそうですが。

マッカラングレンフィディック

 第3章「ビールがいつも旅人を助けてくれた」は、酒の中でもビールが一番好きだというシーナさんが友人の沢野ひとしのイラストで連載したビールに関するエッセイがまとめられています。イラストのビールがモルツらしいのは、やはりそういうことか(笑)。昔、シーナさんはビールのCMに出演してて、釣った魚を盗んでいく野良猫がいい味を出していましたが、当時からサントリーだったっけ。さらにたどれば、ザ・マッカランもボウモアもグレンフィディックもラフロイグも日本ではサントリーが販売しています。うーん、サントリーの使徒。まあスポンサーがそうなら仕方がない。私はビール党ではないので、旅の途中で飲むのはハイボールとかチューハイなんですが、シーナさんのエッセイを読むとビールも悪くないかなと思ってしまいますね。

ラフロイグ
ボウモア

 第4章「さぁ今日もグラス囲んで黄金時間」は「月刊たる」という酒専門雑誌に連載した四方山話。日本や外国や、過去や現在の酒にまつわるあれたこれやで、寝小便しないよう、潜在意識があらゆる悪夢で起こそうとするという「悪夢のおくりもの」は特に身につまされました。私もかつて、いくらトイレで小便してもすっきりしないという夢を見たことがありますが、すっきりしちゃったらヤバイんですよね。今は家ではほとんど酒を飲まず、夜はハーブティーとか雑穀茶とかを飲んでますが、その場合は夜中に必ず目覚めてトイレに行くので悪夢の出る余地なしです。

山崎

 正月以外家で酒を飲まなくなってもう5年以上経ちましたが、別に酒が嫌いになった訳ではなく、飲みたくなったら旅に出かけてたりします。旅の車中でも軽く飲みますが、旅先のビジホ(ドーミーインがお気に入り)で“カイジの豪遊”のような一人宴会をするのが好きなのです。シーナさんはほぼ毎日酒を飲んでいるそうですが、私は飲酒後のダメージというか不快感の方がヤバくなってきたので、たまに飲む程度が良くなってきました。シーナさんはもうすぐ80才。傘寿というやつですね。改めて時間の流れに驚きますが、まあ体調と相談して飲んでもらえればと

白州

「AIイラストくん」を使ってみた(その2):モンスター・ファクトリー化してしまったAI

七夕と小暑が一緒に来て

 七夕と小暑が一緒に来て、これで梅雨が明けたら一気に暑くなるんでしょうね。既に今日は結構暑いですが、明日以降はさらに暑くなりそうです。いずれ東北の地にも熱帯夜が来るんでしょうね。

AIイラストくん

 先月、「AIイラストくん」を使ってみたという記事(6/17)を書きましたが、今回はその続きです。無量で使用しているので一日3件しか描いてもらえないのですが、中にはずいぶんとヤバい作品が出現してきているので、納涼の意味も込めて紹介してみたいと思います。

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 これは怪物ではありませんが、「幽霊少女」の題で生成されたイラストです。全然幽霊感はなくて、白いドレスの女の子が綾波レイばりに月を背景にしているという感じです。この子は普通に生きていますね。

幽霊になった美少女

 こちらは題して「幽霊になった美少女」。ちょっと注文が細かくなりましたが、やはり月をバックにした白いドレスの女の子です。周囲が墓地になったので雰囲気は出てきました。が、それよりもこの絵にはヤバい部分が…おわかりいただけただろうか…

白い腕と黒い腕

 そう、女の子の右腕が2本あるんです。白い袖の腕と黒い袖の腕。この子はウエストに黒いサッシュベルトをしているので、それが背後に伸びているという感じもしますが、じゃあその先からにょっきり出ている腕はなんなんでしょうか。このあたりがAIが考えた幽霊なのか?モビルスーツなら「隠し腕」というギミックを持つのがいましたね。シロッコのジ・オとか。

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 「天使の女の子と悪魔の女の子」という題で生成されたイラスト。ぱっと見左の子が天使で右の子が悪魔かな?と思いますが…よく見ると両方の子とも角が生えているし、白い翼を持っています。これは両方とも天使と悪魔のハーフなのでは。許されざる不義の子として、両陣営から決して受け入れられず、二人ぼっちで抱き合っている…なんて考えるとちょっと可愛そう。この子達が悪いんじゃないんだ。

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 「レオタードの女の子」という題で生成されたイラストです。3枚描いてもらって、他の2枚は全うだったのですが、1枚だけ怪物の姿が。なんだこの左足は。というか右足も相当ヤバいです。上半身だけならそれほどではないので、デッサンが狂ったというかこのアングルで下半身が描けなかったというか。別にこちらが構図を指定している訳ではなく、AIが勝手にこういう構図にしているのですが…おかしいとは考えないのでしょうかね。

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 パンチラが見たいという不純な動機から「脚を蹴り上げるチアガール」という題を与えて生成させたイラスト。指定したのにハイキックしていないし、ミニスカートの下は短パンみたいだし。がっかりだよ!…と思ったら、この子、脚は2本なのに(当たり前だ)、靴が3つありますよ。どうもよく見ると右足の向こうに第三の足らしきものがあって、その足首らしいのですが、やっぱり化け物だ。子供の頃、ウサギを写生してたら途中でウサギが動いたので五本足を描いてしまったことがありましたが、この子もイラスト作成途中で動いたのか。というか静止できないポーズですな。赤いポンポンも左腕に腕章みたいにはめているし、見れば見るほど変なイラストであることに気づかされます。

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 夏らしく「ビキニの女の子」の題で生成したイラスト。やはり左足が肥大化しているようです。細い右足も付け根あたりはかなり怪しいですね。上半身は普通なのに。「AIイラストくん」は下半身に弱いのでしょうか。

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 こちらのお題は「ビキニのお嬢様」。さっきの子と似た雰囲気で、お嬢様感がどこにあるのかわかりませんが、それはさておき右足が途中で消えています。なのにお尻の先からは右足の先っぽが。光学迷彩でも使っているのでしょうか。やはり下半身に弱いような。

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 「新体操をする女の子」という題で生成させたら、別の意味で新しい体操のイラストが出現してしまいました。これは本物の怪物ですね。なんだこれは…たまげたなあ。一体どういうことになっているのかよくわかりませんが、2人の女の子を描こうとして大失敗したのか。昔「シャム双生児」という身体が結合した双子がいて、サーカスの見世物として各地を巡業したそうですが、この子たちは身体の結合具合がなにがなんだかわからなくなっています。

左の子の顔
右の子の顔

 下半身が弱い弱いとディスったせいか、このイラストは女の子の顔もヤバいです。左の子と右の子の顔を見てください。特に右の子の顔はもはや人間とは思えません。どうしてこんな怪物を生み出したのか…。AIの闇は深いのかも知れません。

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 「新体操選手の女の子」という題でもこんなイラストが生成されてしまいました。今度は一人ですが、やはり何が何だかわからない姿に。これは「新体操」というワードになにやら妙な反応をしているということでしょうか?

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 いっそ最初から怪物を描かせたらどうかと思って、「ゾンビの女の子」という題を与えて生成させたもの。うん、ゾンビ感ありますね。怪我している女の子という気もしなくもありませんが、ゾンビと言われればゾンビだ。左手の先がなさそうとか、左足の先もどこいった?感がありますが、なにしろゾンビなんで身体が欠損していてもしょうがない(笑)。

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 最後にお口直しとして上手く描けたイラストを。「体操着の女の子」という題ですが、やたらセクシーな女の子が描かれました。開脚した上に腋も全開で、どんなエロい指定をしたんだとツッコまれそうですが、「体操着の女の子」としか指定していませんから。このAI、かなりムラっ気があるようですが、やれば出来る子なんですよきっと。

中国美女列伝(その42):夏侯夫人~張飛、夏侯淵の姪を略奪婚?

梅雨の大雨

 日本各地が梅雨明け前の大雨の脅威にさらされています。仙台もそれほどではありませんが結構な雨で、私が仙台に来てから土曜日にこれほど降ったのは初だと思います。坂道が川のようになっていました。

夏侯姫1

 前回に続いて復活した「中国美女列伝」。でも今回で終わりかも知れません。本日は張飛の妻で娘は蜀の皇后になったという夏侯夫人を紹介しましょう。三国志演義ではほとんど登場せず、正史の三国志にもあまり記述がありませんが、歴史的には結構重要な役割を担った女性です。

夏侯惇

 夏侯夫人はその名のとおり夏侯氏の一族です。中国では二文字の姓は珍しいですが、三国志だと諸葛亮、諸葛瑾兄弟らを輩出した諸葛氏、司馬懿、司馬昭、司馬炎らを輩出した司馬氏、そして夏侯惇、夏侯淵らを輩出した夏侯氏など、二文字姓は有名どころが揃っている印象です。画像は夏侯惇です。

夏侯淵

 夏侯夫人は夏侯淵の姪だったようです。夏侯惇と夏侯淵は夏侯氏ですが、二人は兄弟とか従兄弟といった近縁ではなく、もっと遠縁だったようです。しかし、夏侯惇は曹操の従兄弟にあたり、夏侯淵の正妻は曹操の妻の妹だったので、曹操からすれば二人とも信頼できる腹心の部下だったといえるでしょう。

夏侯姫2

 夏侯淵は、曹操挙兵前に飢饉の中で自分の幼い子を捨てて、死んだ弟の娘を養育したというエピソードがあり、その子が夏侯夫人ではないかと言われています。

夏侯夫人3

 夏侯夫人が張飛と出会ったのは建安5(200)年。この頃曹操は河北の大勢力袁紹と私有を決する大決戦の最中にありました。そして当時の劉備は袁紹側に付いており、関羽は曹操の客将的立場でした。そんな中、劉備側の猛将張飛は、薪を拾っていた少女と出会いました。上の画像はまさに出会いの場を描いたもののようで、驚いた表情をしている少女の手前に張飛を象徴する蛇矛の刃が見えます。

張飛

 張飛といえば髭もむくつけき大男。関羽あたりならまだにっこり笑えば幼子も懐きそうという印象がありますが、張飛が女の子受けするとはとても思えません。さらに言うと、このとき夏侯夫人は13,4才ぐらいだったようで、さすがに幼女ではないけどまだまだ青い果実の少女といった感じです。一方張飛は生年不詳ですが、“桃園の誓い”で兄貴分になった劉備が161年生れだったのでそれより少し若い位だと思います。なので仮に165年生れとすると、このとき35才。

夏侯夫人2

 歴史書には“張飛が山で薪を拾っている時に、夏侯氏を目にする。張飛は、彼女が良家の出であると知って妻にした”とか“張飛は夏侯氏を略奪して結婚した”などの記述があります。30半ばの巨漢がいたいけな少女を連れ去るとか、現代なら確実に通報ものですが、なにしろ昔の中国の話なので勘弁してつかあさい。

夏侯夫人7

 それにしても夏侯夫人が夏侯淵の姪ならば、曹操の勢力圏に居住していたと思われますが、敵側にいる張飛がそんなところへどうして赴いたのか謎ですね。連れ去った理由は一目惚れとかでもいいですが。あと、掠われた側の夏侯淵の方の反応も気になります。許せん張飛と軍勢つれて奪還に来てもおかしくないところにも思えますが。

夏侯夫人6

 しかし、三国志演義での張飛の印象は乱暴者とか大酒飲みとか短慮とか、確かにあまりよくない印象(関羽比)がありますが、呂布戦での戦功は曹操も認めて関羽と共に中郎将に任命されているので、夏侯夫人を掠った当時は既に相当の知名度があり、役職持ちでもありました。さらに張飛は夏侯夫人を大事にしていたようで、二人の間にもうけた娘について、劉備は張飛に「劉禅の嫁にしたい」と頼んでいます。

夏侯姫3

 ということで、夏侯淵からすると、夏侯夫人を突然掠ったのは許せないが、敵とはいえひとかどの武将がちゃんと正妻として迎え、大事にしているのであればまあやむを得ないか…ぐらいの気持ちだったかも知れません。あ、このあたりは完全に私の感想です。夏侯淵がこの件をどう思ったかについては全く資料が見当たらないもので。

二人の出会い

 コーエーのアクションゲーム「真・三國無双」シリーズでは張飛の妻であり、夏侯淵の姪で、夏侯覇の従妹。さらに張苞と星彩の母でもあるという設定になっており、家の奥深いところで大切に育てられ、外は危ないので出てはいけないという言いつけを破り、人目を忍んで森へ遊びに出かけた際に山賊に襲われたところを張飛に助けられるという運命的な出会いを果たし、妻となったという設定になっています。これなら夏侯淵伯父さんもニッコリかも。なお同シリーズでは「夏侯姫」と表記されています。

夏侯夫人

 二人の間には20才以上の年の差があったと思われますが、仲が良いのであればまあ他人が口出すことではないでしょうね。でもこのせいで張飛には「ロリコン」疑惑が。ただ、昔は女の子が13、4才で嫁ぐということも普通だったようです。豊臣秀吉の正室寧々(北政所)も14才で嫁いだようですし、豊臣秀頼の正室となった千姫など、なんと7才で結婚しています。政略絡みの結婚だと、もうなんでもありですねえ。

夏侯夫人5

 夏候夫人のルックスについては、直接的なものは伝わっていませんが、二人の間の娘について、劉備が息子の嫁にと望んだことや、その娘について「美人で気立てが良く、夫をよく支えていた」との史書が記述していることなどからみて、夏侯夫人もかなりの美人だったと思われます。そうであればこそ張飛が掠うようにして嫁にしたのもむべなるかなと。

星彩

 実は夏侯夫人の産んだ娘は二人いて、二人とも劉禅の皇后になっています。姉の方が敬哀皇后、妹の方が張皇后。二人を同時に嫁にして姉妹丼とかいう訳ではなく、敬哀皇后が早世した後、妹が張皇后となって後妻になったようです。姉は若くして亡くなりましたが、妹の方は蜀滅亡後も生きていたようです。

星彩2

 「真・三國無双」シリーズには張飛の娘として星彩というキャラが登場しており、父譲りの武勇と母譲りの美貌を兼ね備えています。素晴らしい遺伝形質。もし逆だったらえらいことでしたね。星彩が後の敬哀皇后なのか張皇后なのか不明ですが、ゲームでは張飛の娘は一人しか登場しないので、二人の娘を併せた存在なのかも。

劉禅

 そして歴史的には嫁ぐことになる劉禅にはやたら塩対応していました。まあ劉禅がこんなキャラだからなあ。なんか元若乃花に似ているような気がしますね。私が張飛だったらこれの嫁にはやりたくないなあ(笑)。でも兄貴(劉備)のたっての願いだし…これが浮世の義理の辛いところ。

夏侯覇

 夏侯夫人の伯父である夏侯淵には夏侯覇という息子がおり、夏侯夫人の従兄弟にあたります。当然魏の武将でしたが、司馬懿の専横が甚だしくなり、身の危険を感じた夏侯覇は嘉平元(249)年に蜀に亡命することに。夏侯覇は夏侯夫人の従兄弟であり、夏侯夫人の娘は皇后ということもあり、蜀で手厚く持てなされて要職に就いたようですが、蜀の滅亡前には亡くなっていたようです。

夏侯夫人8

 なお張飛には張苞、張紹という二人の息子もいるのですが、この二人の母も夏侯夫人なのかどうかは不明です。夏侯夫人が張飛の子を4人も産んだとなれば、二人のラブラブ具合も伺われるというものですが、この時代は王侯のみならず士大夫でも正妻の他に側室がいるのが当たり前のようなので、側室の子という可能性もあると思います。なんか絶倫野獣というかオークの亜種のような張飛と可憐な夏侯夫人では、「異世界のんびり農家」のルーじゃないけど、夏侯夫人の身体が保たないような気も。

夏侯姫4

中国美女列伝(その41):杜夫人~曹操、関羽からまさかのNTR

七夕

 さすが7月、天気が良いとアツゥイ!ですね。もうすぐ七夕な訳ですが、七夕のメッカ(?)仙台の七夕まつりは8月6日から8日までの3日間。つまり月遅れで開催するので、街はまだ落ち着いたものです。なお仙台では七夕の日に素麺を食べる習慣があるそうです。麺を糸に見立てて、機織・裁縫が上手くなることを願うとか。

杜夫人1

 本日は9年以上ぶりという「中国美女列伝」です。そんなコンテンツがあることを知らない人も多いでしょうが、「海外」カテゴリの記事の大半は「中国美女列伝」だったりします。ネタが枯渇して長らくお休みしていましたが、三国志関連のYouTubeを見ていたらヒントを得まして。ということで今回取り上げるのは杜夫人(杜氏)です。

杜夫人2

 三国志に登場する美女もたくさんいて、貂蝉(その4)、蔡文姫(その10)、黄月英(その17)、甄姫(その18)、鄒氏(その19)、大喬小喬(その20)、王元姫(その21)を取り上げてきました。もう種も尽きたかと思っていたのですが、実はまだいたという。三国志美人の筆頭とも言える貂蝉は「三国志演義」に登場する架空の人物ですが、杜夫人は逆に「三国志演義」に登場しない実在の人物です。

杜夫人3

 「三国志」は歴史書ですが「三国志演義」は通俗小説。しかし、吉川英治の「三国志」など、日本では「三国志演義」をベースにした小説・漫画が非常にメジャーになっています。なので「三国志好き」を自認する人で悲劇の美女・貂蝉を知らない人はまずいないでしょうが、杜夫人については「誰?」となることでしょう。

杜夫人4

 杜夫人は三国志中最強とされる呂布の配下であった秦宜禄という武将の妻でした。建安3(198)年冬、曹操が下邳城に立て籠もる呂布を包囲すると、秦宜禄は呂布の命を受け、救援要請のために袁術の下に赴きます。

杜夫人5

 この下邳城というのは劉備が持っていたのですが、呂布に横取りされてしまい、やむなく劉備は曹操を頼って逃れました。なので劉備軍もこの包囲に参加していました。この時に劉備の両腕とも言える関羽・張飛は戦功を認められ、曹操から中郎将に任命されます。中郎将というのは結構な高官ですが、当時曹操は献帝を庇護して漢王朝の実権を掌握していたので容易いことだったでしょう。

杜夫人6

 この時杜夫人は息子の秦朗と共に下邳城に留まっていましたが、関羽は曹操に、杜夫人を娶りたいと願い出ます。え、人妻なのに?と思いますが、落城して囚われの身になれば生殺与奪の権は勝利者に委ねられるのが戦国の習い。曹操もこれを許可します。

関羽

 翌年の建安4(199)年、下邳城は陥落し呂布が滅亡します。当然杜夫人は関羽に引き渡すべきところですが、英雄色の好むという格言通り、曹操の悪い癖が出てしまいます。関羽がそこまで執着するとはどういう女だろう?そして杜夫人の美貌を知り、関羽との約束を破って自分の側室にしてしまったのでした。

曹操

 建安5(200)年、劉備が曹操の攻撃を受けて袁紹の元に逃れると、劉備の妻子を守って下邳城に居た関羽は曹操に捕らわれ、一時的に曹操に降ることになります。この時曹操は関羽を賓客のように扱い、厚遇しましたが、関羽には劉備を裏切る気はなく、曹操への恩返しが済んだら立ち去る心算でいました。対袁紹戦である官渡の戦いでは関羽は袁紹側の猛将顔良を討ち取り(「三国志演義」ではさらにもう一人の猛将文醜をも討ち取っています)、恩返しは済んだとして劉備の元に戻っていきます。

曹操を厚遇する曹操 

 もし曹操が杜夫人を約束通り関羽に与えていたら、二人の関係はどうなっていたでしょうか?関羽は“曹操は約束を守る漢”と認識し、評価を高めていたことは間違いないので、案外その後の厚遇ぶりもあって主君を劉備から曹操に乗り換えたかも知れません(個人の感想です)。大方の人は「関羽はそんなことしない」と断じるかも知れませんが。

杜夫人7

 逆に言うと、自分の想い人(杜夫人)を横取りするような男だということで、関羽は最後まで曹操に懐かなかったと考えることもできそうです。下世話に言えば、自分の片思いの彼女を、自分がそういう気持ちを持っているとわかった上で寝取る男という事になるわけですよ曹操は。その後いくら良くしてくれたって、これじゃあ人は付いてこないでしょう。

げえっ関羽

 「三国志演義」では、赤壁の戦いで大敗して逃げる曹操の前に関羽が立ち塞がり、曹操に死を覚悟させますが、かつての恩義を思って見逃し、後で諸葛孔明にこっぴどく叱られるというエピソードがありますが、これはフィクションです。

そんなものはない

 もし実際に関羽が曹操の前に立ち塞がったとしたら、「恩義?そんなものはない」と杜夫人を横取りされたことを思い出して一刀両断にしていたかも知れません。杜夫人が「三国志演義」に登場しないのは、この場面にあのエピソードがあると不都合だからではないか、なんて邪推したりして。

鄒氏

 曹操には人一倍好色という欠点があって、建安2(197)年にも鄒氏に溺れている隙を張繡(とその謀臣である賈詡)に突かれて奇襲を受け、長男の曹昂や忠臣の典韋を失うという痛手を受けています。

曹昂

 曹昂は生母の劉夫人が早くに亡くなったため、次に曹操の正室となった丁夫人に育てられていましたが、曹昂の死を知った丁夫人の怒りは深く、自ら離別して実家に戻ってしまいました。曹操は丁夫人に何度も謝罪しましたが、丁夫人は二度と曹操の下へ戻りませんでした。

丁夫人 

 そんなことがあったのに、その痛みも引かないうちに女を巡って同じようなことをやらかしてしまうとは、曹操…。しかし曹操にも懐の深いところがあって、袁紹戦直前に帰順した張繡と賈詡を許して厚遇しています。恨み骨髄の相手のはずですが、自分の感情など大事の前の小事ということでしょうか。なおこのタイミングで曹操への帰順を進言したのは賈詡でしたが、その切れ者ぶりを買われて以後は曹操の参謀になります。

賈詡

 「三国志」の著者陳寿は、賈詡について「打つ手に失策が無く、事態の変化に通暁していたと言ってよい。前漢の張良や陳平に次ぐ」と荀攸と共に極めて高い評価をしています。賈詡も凄いけど、息子の敵のようなものなのに、ちゃんと評価して使いこなす曹操もやはり凄い。欠点もあるけど魅力も多分にある、それが曹操。

秦宜禄

 さて、嫁さんを曹操に寝取られた形になる秦宜禄ですが、彼はどうしていたか。実は袁術の下赴いた際に、袁術によって滅ぼされた劉寵という人の娘と強引に結婚させられていました。なんだこれは…たまげたなあ。まあこの時代、それなりの身分なら妻妾が何人もいてもおかしくはないですが。そして秦宜禄は呂布が滅亡すると曹操に降りますが、建安4(199)年に劉備が曹操に叛旗を翻した際、張飛が秦宜禄の下にやってきて「妻を奪い取った男に仕えるのは愚かなことだ。私について来い」と勧誘しました。秦宜禄は一旦はそれを受諾しましたが、すぐに後悔して張飛に「帰りたい」と言い出したため、怒った張飛に殺害されてしまいます。なんとも情けない。

杜夫人8

 曹操の側室となった杜夫人の方は、その後曹操との間に曹林・曹袞・金郷公主をもうけ、王后に次ぐ序列である「夫人」に列せられました。関羽から横取りしただけに、ちゃんと寵愛されていたんですね。また連れ子の秦朗も曹操に可愛がられてその養子となり、後に魏の権臣となりました。

杜夫人9

 杜夫人は曹操が亡くなった後、沛王となった曹林の母ということで「沛王太妃」と称されました。なお余談ですが息子の曹林は曹豹とも呼ばれます。ディープな三国志ファンの中には「曹豹だとッッ!!」と椅子を倒して立ち上がる人も居るかも知れません。かつて「曹豹血盟軍」なんてのもありました。コーエーの「三國志」シリーズ初期においては最低能力値武将として燦然と輝いていました。しかし幸か不幸か、その曹豹は陶謙配下の重臣であり、曹操の子ではないので別人です。

この差歴然

 杜夫人だ関羽の下に嫁いでいたらどうなったか…あるいは三国志の物語の構図がガラッと変わっていた可能性もあるかも知れません。そういう意味では色々と妄想を膨らませる余地のある人なんですが、彼女自身は曹操の側室となったことは幸運だったのではないかと思います。曹家の魏は次第に司馬家に簒奪されて行くわけですが、そこまで見ることもなく亡くなっているようですし。関羽と曹操に認められた杜夫人、これは美女で間違いありますまい。最後に映画・ドラマなどに登場したリアル杜夫人をどうぞ。

リアル杜夫人1
リアル杜夫人2
リアル杜夫人3
リアル杜夫人4

ウマ娘プリティーダービー(その9):また2か月経っての中間報告

大雨

 7月になりました。今年もあっという間に半分過ぎてしまいましたね。広い範囲で梅雨末期の大雨が降り、被害が出ているようです。東北は今のところさほどでもありませんが、これから要注意です。

水無月

 一年の半分に当たる6月30日は夏越の祓が行われますが、京都では水無月という名の、ういろうの上に小豆を乗せた和菓子を食べる風習があって、大阪に住んでいた頃は大阪でも見かけたのですが、他の地域では見かけないようですね。また食べてみたいのですが。

訴訟について

 本日はコナミが訴訟を提起している「ウマ娘 プリティーダービー」です。40億円の損害賠償やゲーム提供の差止めも求めているということで、もしコナミ側が勝訴するとサービス終了もありえるのですが、どうなるんでしょうかね。ゲームがプレイできなくなると困りますが、推移を見ていることしかできないのがもどかしいですね。

パワプロに似ている?

 それにしてもコナミ…かつては人気ゲームシリーズを多数抱えていたのに今では軒並み…かつてはお世話になった身なので、今のコナミの状況には嘆息するのみです。

直近のチーム編成

 気を取り直してプレイ状況です。現在のチーム編成はこちら。ランクはUG6となり、前回のUG4から2ランクアップしましたが、そろそろ頭打ちな感じです。この先2ヶ月プレイしてもUG7になれるかどうか。やはりガチャで有力なサポートカードを引かないと強くなれませんが、それには莫大な金が掛かるんですよね。しがないリーマンとしては多少なら金を出せるのですが、なまじ金を稼ぐ苦労を知っているだけになかなか廃課金者にはなれません。

プロフィール

 プロフィールはこちら。前回とあまり変化していませんが、名鑑レベルが124→130に。育成はしているんですが、なかなか成果につながっていませんね。昨日“ばぁば”ことワンダーアキュートが予想以上に頑張ってくれて、なんとかUG6に到達しました。

ゴールドシチー

 それでは新規開講したウマ娘の紹介です。現在所有するウマ娘は85人。未所有は48人。この中には持っているキャラの衣装違いもあるので、全く持っていないウマ娘は15人です。まずはゴールドシチー。デイリーレジェンドレースを毎日一回コツコツこなしてピースを貯めて解放しました。

元ネタゴールドシチー

 モチーフとなった競走馬は、1980年代中頃から後半まで活躍し、尾花栗毛の珍しい毛色から伝説級のグッドルッキングホースとして競馬ファンに語り伝えられています。確かに尻尾がティモテシャンプーに出てきそうなプラチナブロンド(ネタが古い)。

ゴールドシチー全身図

 そのためゲーム中でもプラチナブロンドの髪を持ち、「100年に一人の美少女」と呼ばれモデル業とレースの2足のわらじを履いています。観客からはその容姿で評価されがちですが、本人はそれを嫌っており、レースでの走りで評価されることを望んでいます。ウマ娘は基本的にヒトよりも遙かに優れた身体能力を持つ上に、全般的にグッドルッキングというチート仕様なんですが、その中でも美貌で名をはせるとは。

オーセンティック1928

 初回実装版は「オーセンティック/1928」と付けられていますが、オーセンティック(authentic)には「本物の」「真正な」「正真正銘の」などの意味があり、1928年はディズニーランドのシンボルでもあるミッキーマウスがスクリーンデビューした年です。ゴールドシチーはとにかく綺麗な馬だったので、あまり走らないようならディズニーランドに寄付でもしようかと言われていたそうで、これに由来するのではないかと言われています。

ユキノビジンとゴールドシチー

 岩手から上京してきたユキノビジンからは都会的な女性として憧れられています。ユキノビジンもグッドルッキングホースなんですが、ウマ娘としては田舎娘っぽいデザインになっています。活躍時期が全く違うので実際には出会うことはありませんでしたが。個人的にはユキノビジンの方が好みのタイプなんですが、未だに手に入らないですね。物欲センサーのせいか。

花嫁ニシノフラワー

 [Sweet Juneberry]ニシノフラワー。ウエディングドレス風勝負服着用の、通称嫁ニシノ。なんとチケット一枚で一発ツモでした。奇跡のようですが、私はロリコンじゃないっての。いやあれか、ロリコンじゃないからむしろ来てくれるのか。ロリコンのところに行ったら色々とヤバイもんね。飛び級でトレセンに来た天才少女ですが、見た目はまんま小学生。この姿を見たらお父さんが号泣しそう。フラワーガールの方が適当なんじゃ。

ジューンベリー

 ジューンベリーは早春に白い花を咲かせ、6月に果実が収穫できるところから名付けられたそうです。北米では庭木や街路樹用としても大変人気があり、日本でも果樹として少しずつ広がっているとか。

嫁ニシノ

 短距離~マイルが得意ですが、中距離もこなせます。ストーリーではトリプルティアラを狙って桜花賞とオークスに出走しますが、オークスで体力を消耗して以後中距離出走を諦めてますが、私は秋華賞も勝ってトリプルティアラを取るのが好きです。カレンチャンにもトリプルティアラを取らせてやりたいのですが、そちらはまだまだ。

マーベラスサンデー

 [☆キラ★ドキ☆ワク∞マベ∞]マーベラスサンデー。30連でやってきた良い子。元気いっぱいな不思議ちゃんで、口癖は「マーベラス!」。マーベラスを探し、マーベラスを広め、マーベラスに生きています。

ネイチャと同室

 不思議ちゃんらしく、謎の「マーベラス空間」(固有結界?)に引きずり込んだりしますが、カウンセリング能力が高く、他者の本質的な長所を見つけ出すところや不安を持つ人を素早くフォローできるなど、気配り上手な性格なので、ぱっと見ヤバイやつに見えて実はとっても良い子です。寮の同室は面倒見のいいナイスネイチャで、これはナイスカップリング。

マーベラス全身図

 元ネタの馬が相次ぐ骨折に泣かされてクラシックレースに出場できなかったという経歴を反映してか、幼少期は病弱で病気で死にかけたこともあるらしく、ストーリー中でも故障島倉千代子です。彼女的「生きているだけで丸儲け」が「マーベラス!」なのかも知れません。あとなにげに爆乳ですが、なんかこの子をエッチな目で見られない。

スィープトウショウ

 Cygamesがコナミとの訴訟費用稼ぎを始めたのではとネットで噂された、3000円で必ず☆3ウマ娘が当たるピックアップガチャ。その罠にはまって2022年実装ウマ娘ガチャと2023年実装ウマ娘ガチャ、どっちも引いちゃいました。まずは2022年実装ガチャで来た[プラタナス・ウィッチ]スイープトウショウ。プラタナス(スズカケ)には「天才」「非凡」「天稟」の花言葉があり、要するに“天才魔女”とでもいったところでしょうか。

スイープトウショウ全身図

 魔法少女ではなく魔女のような勝負服を着ています。「魔女の旅々」風というか。魔女帽子にはウマ耳が付いていますが、自分の耳を入れるにしては前に位置しすぎているなと思ったら、機械仕掛けになっており、帽子の中に納まっている本物の耳の動きにあわせて動く仕組みになっている。そこは魔法じゃないんかい(笑)。

ツンギレスイーピー

 元ネタの馬はとにかく気性難で有名だったことを反映してか、他人に指図されることを極端に嫌い、少しでも気に入らない事があると癇癪を起こしてしまいます。主戦騎手だった池添騎手は、「スイープトウショウを彼女にしたいですか?」と聞かれた際、「いやー、きついでしょ」と即答しています。一方カレンチャンについては「結婚したい」旨のコメントをしているという。やっぱええ子やカレンチャン。

タニノギムレット

 2023年実装ウマ娘ガチャで来たのは[身に纏うケラヴノス]タニノギムレット。「ケラヴノス」とは古代ギリシャで「雷」を指す言葉だそうです。トレセン学園では高等部所属ですが、バリバリの中二病患者のようです。右目にはしっかり眼帯もしてて。

タニノギムレット全身図

 ウオッカに似ていますが、それもそのはず元ネタの馬では親子関係。そのせいかウオッカからは非常に強い敬愛と憧憬の念を持たれていて、中二病言動の全てに「スゲー!!」となっています。なお眼帯は、元ネタの馬の左目が輪眼(白目の部分が大きい)だったことに由来するようですが、なぜか右目にしているという。おそらく視力には問題ないと思われます。

ウオッカとギムレット

 栄光のダービー馬ですが、その子ウオッカもダービー馬。つまり親子二代でダービー馬。シンボリルドルフとトウカイテイオーも親子二代ダービー馬ですが、ウオッカは牝馬なのにダービーに勝っているのがさらに凄い。ゲーム中、柵を破壊することがネタになっていますが、元ネタの馬は引退後にやたら柵破壊をやっているそうです。気性はそこまで荒くなく、人なつこいそうですが、なぜ柵には当たりがきついのか?

ヒシアマゾン

 最後に今日デイリーレジェンドレースで勝ち取った[アマゾネス・ラピス]ヒシアマゾン。2021年6月21日実装のわりと古いウマ娘ですが、今まで縁がなく。トレセン学園に二つある寮のうち、美浦寮の寮長を務めています(栗東寮の寮長はフジキセキ)。

ヒシアマゾン全身図

 アメリカで生まれた外国産馬で1993年JRA賞最優秀3歳牝馬、1994年JRA賞最優秀4歳牝馬、1995年JRA賞最優秀5歳以上牝馬となったいます。GⅠは2勝ですが重賞9勝で、1994年の有馬記念では三冠馬ナリタブライアンと真っ向勝負して2着になるなど、戦いぶりはまさに女傑。しかし普段はとてもおとなしく、また人懐っこく甘えん坊な性格だったそうです。

ヒシ軍団 

 「ヒシ」を冠する馬は「ヒシ」軍団と呼ばれ、馬主が同じですが、ヒシアマゾンの他、ヒシアケボノ、ヒシミラクルがGⅠ勝利馬で、ウマ娘化されています。ヒシミラクルだけ持っていないんですが、凄く欲しくて4、5回10連ガチャを回したけど来なかったんです。天井まで回す根性はなく…。

ヒシミラクル

 2023年実装ウマ娘ガチャもヒシミラクルとの邂逅を祈念して引いたんですが、やはり物欲センサーの壁は厚く…。仕方がないので来年、3周年記念チケットを買って呼びましょう。運はない方なのですり抜けでゲットとかは考えてません(涙)。
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