第40回全国緑化仙台フェアに行ってきました:未来の杜せんだい2023~Feel green!~

本年4月26日(水)から6月18日(日)まで間、の54日間、仙台で都市緑化フェアが開催されています。終わる前に行っておかねばと出かけてきたので、今回はこの話を。

全国都市緑化フェアは花と緑の祭典で、日本の地方博覧会のひとつです。1983年に都市緑化基金(現在は都市緑化機構)の催で大阪で開始され、今回が40回目。「都市緑化意識の高揚、都市緑化に関する知識の普及等を図り、緑豊かな潤いのある都市づくりに寄与すること」を目的としており、仙台では1989年以来2回目の開催となります。

都市緑化フェアでは毎回愛称が付けられていますが、89年の際は「'89グリーンフェアせんだい」。今回は「未来の杜せんだい2023 〜Feel green!〜」です。

会場はメイン会場、まちなかエリア会場、東部エリア会場の3カ所となっていますが、今回はメイン会場の青葉山公演追廻地区に行ってきました。

最寄りの駅は地下鉄東西線国際センター駅。開業してまだ8年のせいか、はたまた名称のせいか、かっこいい駅舎です。

駅名の元になっている仙台国際センター。こちらは1991年完成で、築30年以上を経過していますが、まだまだ新しい雰囲気があります。場所が仙台城旧大手門前ということもあり、和風なデザインとなっています。

最寄りと言いながら駅からは7,8分は歩いたような。南出口から出れば最短だったらしいですが、西出口から出てしまったせいか。メインエントランスの看板。

続くウェルカムガーデン。青竹のアーチから竹製の球体飾りがぶら下がっていて、仙台七夕まつりを連想させます。夜も開場しているなら竹飾りが光るとかの演出も欲しいところですが、開場時間は午後5時までなのでそういうものはありません。

ウェルカムガーデン脇のルピナス。別名昇藤。札幌でよく見かけたので、北海道を連想します。寒さに強い反面暑さには弱いらしいので、北の方が栽培に向いているのかも。

イベントステージ。伊達政宗ほか武将風のコスプレの人たちが何やらやっていました。仙台は本当に伊達政宗が大好きですね。大坂夏の陣の際、伊達勢は味方の神保相茂隊を銃撃して全滅させたという説がありますが…

「もりの庭園」と名付けられたエリアにある残月亭。仙台市博物館から移築された明治時代中期の書院風茶室です。「残月亭」という名前は仙台城にあった茶室の名称を受け継いだものだそうです。

「杜のリビングガーデン」と名付けられたエリアの花々。仙台は「杜の都」とも呼ばれますが、明治時代には「森の都」と記していたとか。「森」が樹木が生い茂った場所を表すのに対し、「杜」は人々が協力し合い、長い年月をかけて育ててきた豊かな緑のことを表すということです。

ピンクの薔薇。やはり薔薇はゴージャスですね。「花の女王」と呼ばれるのもむべなるかな。

矢車菊。薔薇はもちろん素晴らしのですが、私はより自然な矢車菊のような花に心引かれます。ドイツの国花で色は様々ですが、青が一番だと思います。

名前を見忘れてしまったピンクの花。「戦いは数だよ兄貴!」とドズル兄さんは言いましたが、花も数ですねえ。

またもや薔薇。薔薇が咲き乱れる庭なんて実に素晴らしいですが、手入れが大変なんでしょうね。

咲き誇る深紅の薔薇。でも寄せ植えにされている他の花々もいい味を出していると思います。

薔薇とルピナスの共演。後ろのビル群が自然と人工の調和を表しているかのような。

一方こちらは山を背景にしたルピナス。人工の中の花と自然の中の花、どちらがお好きでしょう。

会場の外れにある「水辺の花畑」と名付けられたエリアでは菜の花が咲き乱れています。その先の流れは広瀬川。

菜の花をアップで撮ってみました。関東以西ではとっくに終わっている菜の花が東北では盛りなのですね。

広い庭に置きたい石の小屋。実は展示即売をしています。一体何坪の庭ならこういうものを置いてさまになるんでしょうかね。お手入れのことを考えたら私は庭はいらんです。こういうところで無責任に眺めるのが一番。

花壇の後方には青葉山。石垣のようなものは仙台城の遺構でしょうか。

大花壇「はなばた飾り」と名付けれらたエリアです。七夕の吹き流しをモチーフとしているそうです。近くで見ているとよくわかりませんが。

ちょっと高くなったフォトスポットから撮影してみました。うーん、それでもよくわかりませんね。

空中から撮影するとこんな感じ。なるほど素晴らしい。ナスカの地上絵のかくやという感じですね。「これはUFOへのメッセージなんだよ!」「な、なんだってー!!」などとオカルトマニアは騒いで欲しい。

出展花壇・庭園のエリア。造園団体・企業・学校・自治体などの花壇や庭園が並んでいます。これは「みちのく公園」の庭園。正式名称は「国営みちのく杜の湖畔公園」で、宮城県柴田郡川崎町という蔵王山麓の裾野にあります。

企業などはさておいて自治体花壇を紹介していきましょう。まずは恋の街札幌。左上奥にミニチュアのクラーク博士像があります。クラーク博士って、わずか9ヵ月しか日本にいなかったんですよね。でも死の間際、「札幌で過ごした9ヶ月間こそ、私の人生で最も輝かしいときだった」と言い残したとか。

同じく北海道の恵庭市の花壇。恵庭市は札幌と新千歳交際空港の中間あたりにあるので、札幌時代はよく通りましたが、ちゃんと観光したことはありませんでした。

岐阜県の花壇。合掌造りの家は白川郷。白砂で見立てた川では鵜飼いをしているようなので、これは長良川なのでしょう。

楽器の街浜松市の花壇。音符やピアノが雰囲気を出しています。個人的には浜名湖を通過するあたりが東海道新幹線で一番の絶景スポットだと思いますもちろん個人の感想なので異論は認めます。

神戸市の花壇。「鉄塔の美女」の異名を持つ神戸ポートタワーがありますね。

岡山市の花壇。岡山城があります。姫路城が白鷺城の異名を持つのに対し、岡山城には烏城の異名があります。天守は残念ながら戦災で焼失して再建ですが。「令和の大改修」は昨年秋に終わったようですね。

今年のサミット会場となった広島市の花壇。原爆ドームのミニチュアがあります。「はだしのゲン」的には麦畑も欲しいところですが。

北九州市の花壇。小倉城がありますね。市章の中央の星形が花で象られています。今年の2月に下関と共に観光に行ったばかりなのでまだ印象が強く、門司港とかも良い感じなのですが、さすがにあれもこれも入れることは出来ませんね。

熊本市の花壇。こちらは熊本城がそびえています。熊本も去年の夏に遊びに行きましたが、熊本城はさすが天下の名城だと思いました。天守以外の櫓にも3重5階の宇土櫓があるんですから。しかも往時には6基もの五階櫓があったとか。

幼稚園・保育園の園児達が植えたというたねダンゴ花壇。矢車菊などが咲き乱れています。

車椅子で観光する人もよく見かけました。花と緑の風景が安らぎになるといいのですが。

フォトスポットガーデン。花で作った大木の幹といった感じでしょうか。

再びウェルカムガーデン。逆に通って帰ります。傘をさす人々でおわかりのように、今回も小雨模様。どうも仙台に来てからお出かけというと雨になります。平泉も今回も大した降りではありませんでしたが、今回は傘を持って出たのでした。
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