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第40回全国緑化仙台フェアに行ってきました:未来の杜せんだい2023~Feel green!~

祭典ちらし

 本年4月26日(水)から6月18日(日)まで間、の54日間、仙台で都市緑化フェアが開催されています。終わる前に行っておかねばと出かけてきたので、今回はこの話を。

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 全国都市緑化フェアは花と緑の祭典で、日本の地方博覧会のひとつです。1983年に都市緑化基金(現在は都市緑化機構)の催で大阪で開始され、今回が40回目。「都市緑化意識の高揚、都市緑化に関する知識の普及等を図り、緑豊かな潤いのある都市づくりに寄与すること」を目的としており、仙台では1989年以来2回目の開催となります。

花と緑の祭典

 都市緑化フェアでは毎回愛称が付けられていますが、89年の際は「'89グリーンフェアせんだい」。今回は「未来の杜せんだい2023 〜Feel green!〜」です。

メイン会場マップ

 会場はメイン会場、まちなかエリア会場、東部エリア会場の3カ所となっていますが、今回はメイン会場の青葉山公演追廻地区に行ってきました。

国際センター駅

 最寄りの駅は地下鉄東西線国際センター駅。開業してまだ8年のせいか、はたまた名称のせいか、かっこいい駅舎です。

仙台国際センター

 駅名の元になっている仙台国際センター。こちらは1991年完成で、築30年以上を経過していますが、まだまだ新しい雰囲気があります。場所が仙台城旧大手門前ということもあり、和風なデザインとなっています。

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 最寄りと言いながら駅からは7,8分は歩いたような。南出口から出れば最短だったらしいですが、西出口から出てしまったせいか。メインエントランスの看板。

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 続くウェルカムガーデン。青竹のアーチから竹製の球体飾りがぶら下がっていて、仙台七夕まつりを連想させます。夜も開場しているなら竹飾りが光るとかの演出も欲しいところですが、開場時間は午後5時までなのでそういうものはありません。

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 ウェルカムガーデン脇のルピナス。別名昇藤。札幌でよく見かけたので、北海道を連想します。寒さに強い反面暑さには弱いらしいので、北の方が栽培に向いているのかも。

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 イベントステージ。伊達政宗ほか武将風のコスプレの人たちが何やらやっていました。仙台は本当に伊達政宗が大好きですね。大坂夏の陣の際、伊達勢は味方の神保相茂隊を銃撃して全滅させたという説がありますが…

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 「もりの庭園」と名付けられたエリアにある残月亭。仙台市博物館から移築された明治時代中期の書院風茶室です。「残月亭」という名前は仙台城にあった茶室の名称を受け継いだものだそうです。

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 「杜のリビングガーデン」と名付けられたエリアの花々。仙台は「杜の都」とも呼ばれますが、明治時代には「森の都」と記していたとか。「森」が樹木が生い茂った場所を表すのに対し、「杜」は人々が協力し合い、長い年月をかけて育ててきた豊かな緑のことを表すということです。

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 ピンクの薔薇。やはり薔薇はゴージャスですね。「花の女王」と呼ばれるのもむべなるかな。

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 矢車菊。薔薇はもちろん素晴らしのですが、私はより自然な矢車菊のような花に心引かれます。ドイツの国花で色は様々ですが、青が一番だと思います。

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 名前を見忘れてしまったピンクの花。「戦いは数だよ兄貴!」とドズル兄さんは言いましたが、花も数ですねえ。

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 またもや薔薇。薔薇が咲き乱れる庭なんて実に素晴らしいですが、手入れが大変なんでしょうね。

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 咲き誇る深紅の薔薇。でも寄せ植えにされている他の花々もいい味を出していると思います。

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 薔薇とルピナスの共演。後ろのビル群が自然と人工の調和を表しているかのような。

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 一方こちらは山を背景にしたルピナス。人工の中の花と自然の中の花、どちらがお好きでしょう。

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 会場の外れにある「水辺の花畑」と名付けられたエリアでは菜の花が咲き乱れています。その先の流れは広瀬川。

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 菜の花をアップで撮ってみました。関東以西ではとっくに終わっている菜の花が東北では盛りなのですね。

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 広い庭に置きたい石の小屋。実は展示即売をしています。一体何坪の庭ならこういうものを置いてさまになるんでしょうかね。お手入れのことを考えたら私は庭はいらんです。こういうところで無責任に眺めるのが一番。

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 花壇の後方には青葉山。石垣のようなものは仙台城の遺構でしょうか。

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 大花壇「はなばた飾り」と名付けれらたエリアです。七夕の吹き流しをモチーフとしているそうです。近くで見ているとよくわかりませんが。

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 ちょっと高くなったフォトスポットから撮影してみました。うーん、それでもよくわかりませんね。

空から見ると

 空中から撮影するとこんな感じ。なるほど素晴らしい。ナスカの地上絵のかくやという感じですね。「これはUFOへのメッセージなんだよ!」「な、なんだってー!!」などとオカルトマニアは騒いで欲しい。

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 出展花壇・庭園のエリア。造園団体・企業・学校・自治体などの花壇や庭園が並んでいます。これは「みちのく公園」の庭園。正式名称は「国営みちのく杜の湖畔公園」で、宮城県柴田郡川崎町という蔵王山麓の裾野にあります。

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 企業などはさておいて自治体花壇を紹介していきましょう。まずは恋の街札幌。左上奥にミニチュアのクラーク博士像があります。クラーク博士って、わずか9ヵ月しか日本にいなかったんですよね。でも死の間際、「札幌で過ごした9ヶ月間こそ、私の人生で最も輝かしいときだった」と言い残したとか。

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 同じく北海道の恵庭市の花壇。恵庭市は札幌と新千歳交際空港の中間あたりにあるので、札幌時代はよく通りましたが、ちゃんと観光したことはありませんでした。

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 岐阜県の花壇。合掌造りの家は白川郷。白砂で見立てた川では鵜飼いをしているようなので、これは長良川なのでしょう。

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 楽器の街浜松市の花壇。音符やピアノが雰囲気を出しています。個人的には浜名湖を通過するあたりが東海道新幹線で一番の絶景スポットだと思いますもちろん個人の感想なので異論は認めます。

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 神戸市の花壇。「鉄塔の美女」の異名を持つ神戸ポートタワーがありますね。

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 岡山市の花壇。岡山城があります。姫路城が白鷺城の異名を持つのに対し、岡山城には烏城の異名があります。天守は残念ながら戦災で焼失して再建ですが。「令和の大改修」は昨年秋に終わったようですね。

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 今年のサミット会場となった広島市の花壇。原爆ドームのミニチュアがあります。「はだしのゲン」的には麦畑も欲しいところですが。

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 北九州市の花壇。小倉城がありますね。市章の中央の星形が花で象られています。今年の2月に下関と共に観光に行ったばかりなのでまだ印象が強く、門司港とかも良い感じなのですが、さすがにあれもこれも入れることは出来ませんね。

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 熊本市の花壇。こちらは熊本城がそびえています。熊本も去年の夏に遊びに行きましたが、熊本城はさすが天下の名城だと思いました。天守以外の櫓にも3重5階の宇土櫓があるんですから。しかも往時には6基もの五階櫓があったとか。

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 幼稚園・保育園の園児達が植えたというたねダンゴ花壇。矢車菊などが咲き乱れています。

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 車椅子で観光する人もよく見かけました。花と緑の風景が安らぎになるといいのですが。

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 フォトスポットガーデン。花で作った大木の幹といった感じでしょうか。

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 再びウェルカムガーデン。逆に通って帰ります。傘をさす人々でおわかりのように、今回も小雨模様。どうも仙台に来てからお出かけというと雨になります。平泉も今回も大した降りではありませんでしたが、今回は傘を持って出たのでした。

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記憶に残る一言(その160):キン肉マンスーパー・フェニックスのセリフ(キン肉マン)

台風接近

 まだ5月だというのにもう発生している非常に強い台風2号が、いやーなコースをたどっるみたいですね。強い地震は各地で起こるし。天災は忘れたころにやってくると言いますが、最近は忘れる間もなくやってくるので困りものです。

キン肉マンスーパー・フェニックス

 さて本日は久しぶりに「記憶に残る一言」です。今年一発目なのだから本当に久々ですね。本日はキン肉マンスーパー・フェニックスをセリフを紹介したいと思います。

運命の五王子

 スーパー・フェニックスは「キン肉マン」終盤の「キン肉星王位争奪編」に登場した、運命の5王子の一人です。キン肉星の王子といえばキン肉マンことキン肉スグルなのですが、彼が数々の戦いの中で「火事場のクソ力」を成長させ続けてきたことに脅威を感じた、超人界の神々の中でも邪な心を持つ5柱の神(邪悪五神)は、キン肉スグルが誕生した日に産院で起きた火災の混乱で子の取り違えがあった可能性を根拠に、同日同時刻に同じ病院で誕生していた5人の超人を王位継承候補者に仕立て上げました。

神様降臨

 その中でもラスボス格のスーパー・フェニックスは、フェニックスマンに邪悪五神の一柱・知性の神が乗り移って変貌した姿です。生来の優秀な頭脳に加え、知性の神から与えられた超人強度1億パワーを駆使し闘う頭脳派ファイターで、知性チームを率いてキン肉星王位争奪戦に参戦することに。

フェニックスチーム

 この知性チーム、やたらに強い超人がそろっており、決勝戦でキン肉マンチームと対決するまで、一つも負けなしで勝ち上がってきました。まるで「孫子」の言うところの「勝兵は先ず勝ちて而る後に戦いを求める」を地で行くような。もっとも引き分けは3回ほどあったんですが…

相打ち演技

 対強力チーム戦でマンモスマンがキャノンボーラーとラリアットの相打ちでダブルKOとなったのは、フェニックスとビッグボディの大将戦を実現させるための演技だったのでまあいいのですが(マンモスマン対ビッグボディ戦も見てみたかったですが)。

アシュラマンとサタンクロス
ブロッケンJr対プリズムマン

 対超人血盟軍戦ではサタンクロスがアシュラマンとダブルKOで引き分けとなり、プリズマンがブロッケンJr.とダブルKOとなっています。この二戦は明らかにガチだったので勝利とはとても言えません。フェニックスに言わせれば「引き分けは敗北にはならん」のだそうです。頭脳派ファイターというより屁理屈ファイターでは。

オメガマン

 それはさておき、対強力チーム戦はフェニックスとマンモスマンの二人だけで、そして対超人血盟軍戦はこれにサタンクロスとプリズマンを加えて四人だけで戦った知性チーム。最後まで温存していたのがジ・オメガマンでした。「ウルトラマン」で最後に登場した怪獣がゼットンだったように、「キン肉マン」で最後に登場した超人なので、ギリシャ文字最後の文字であるオメガという名前を使ったのではないでしょうか。

Ωカタストロフドロップ

 サタンクロスがキン肉マンに敗れ、プリズマンがラーメンマンに敗れた直後に満を持して登場。ジェロニモを必殺技のΩカタストロフ・ドロップで葬ります。

クロスボンバー

 その後、フェニックスと共にキン肉マン、ザ・サムライとタッグ対決。ザ・サムライの正体は完璧超人ネプチューンマンだったのでさすがに強く、またキン肉マンとの連携も冴えていたので圧倒することはできませんでした。

Ωメタモルフォーゼ

 そこでフェニックスとオメガマンはΩメタモルフォーゼを使用。これはマスクから照射した光線を当てた物体に全身、もしくは体の部位を変身させる能力で、フェニックスとの連携により「キン肉マンが生涯で一番強いと思った超人」であるプリンス・カメハメに変身します。

カメハメ再臨

 カメハメはキン肉マンをわずか7秒で文字通り秒殺しており、キン肉マンが超人レスリング公式戦で初めて敗れた相手でもありました。師匠としてキン肉マンに「48の殺人技」を伝授したほか、「夢の超人タッグ編」ではタッグパートナー・キン肉マングレートとして宇宙超人タッグ・トーナメントに参加しました。途中でテリーマンを救うためにサンシャインの呪いのローラーに投げ込まれて瀕死の重傷を負い、その後、テリーマンにグレートのマスクを託して息を引き取りました。キン肉マンが師匠として尊敬し、唯一頭の上がらない超人です。

文句を言うフェニックス

 図らずもこの世に再臨したカメハメは、キン肉マンに伝授していなかった「52の関節技」を繰り出し痛めつけます。しかし、キン肉マンをKO寸前まで追い詰めたのになぜか技を解除するカメハメ。当然どういうことだオメガマンと怒るフェニックス。しかし、オメガマン曰く、カメハメの肉体が勝手にやったと。それはカメハメに変身したというより、オメガマンの肉体が乗っ取られているということでは(笑)。

言い訳カメハメ

 気色ばむフェニックスに、もっともらしい言い訳をするカメハメ。そのキリッとした態度に圧倒されたフェニックスが放った言葉が今回の記憶に残る一言です。

あっさり言いくるめられるフェニックス

 「ま…まああんたほどの実力者がそういうのなら………」。手もなく丸め込まれてしまうフェニックス。本当に頭脳派なんですかあんたは。

カメハメの真意

 その非情な攻めは、弟子であるキン肉マンにすら疑われるほどでしたが、カメハメの真意は実戦稽古による「52の関節技」の伝授でした。「48の殺人技」に「52の関節技」を併せて「カメハメ殺法100手」であるところ、キン肉マンには「48の殺人技」しか伝授していなかったことがカメハメの心残りだったのです。

52の関節技

 結果、キン肉マンは「カメハメ殺法100手」をマスターした最強の超人となり、オメガマンはキン肉マンに地獄卍固めからのマッスル・スパークを掛けられ、あっさり絶命することとなってしまいました。

知性チームその2

 それにしても知性チームの超人強度は物語終盤とはいえインフレが極まっています。神の力を得たフェニックスが1億パワーなのはさておき、先鋒サタンクロスが4100万パワー。次鋒プリズマンが5200万パワー。最強超人候補にしばしば名前が挙がるマンモスマンが7800万パワー。オメガマンに到っては8600万パワーです。

キン肉マンチーム

 対するキン肉マンチームは、完璧超人であるネプチューンマンが2800万パワーなのはいいとして、キン肉マンが95万パワー(ただし「火事場の馬鹿力」は7000万パワー)。ウォーズマンが100万パワー。ラーメンマンが97万パワー。ロビンマスクが96万パワー。テリーマンが95万パワー。ジェロニモが83万パワー。ミート君が50万パワー。「ドラゴンボール」ほどではないにしても、連載初期からのキャラと後半登場のキャラの格差が浮き彫りになります。それはさておき、キン肉マンチーム、妙に数が多いですね。他のチームはきっちり5人なのに延べ8人がメンバーになっている。フェニックスも頭脳派ならここにツッコめば戦う前に反則負けを取れたんじゃ…

ロビンが勝つ

 それよりも凄いのは、これのどの格差を乗り越えて古いキャラが勝ってしまうこと。ロビンマスクなんて1億パワーのマリポーサを倒してしまっていますからね。むしろ超人強度とは一体なんなのだろうかということです。「ドラゴンボール」に登場するスカウターは戦闘力を数値化して表示していましたが、超人強度をスカウターで計測したらどのような数値が出てくるのか。

ソルジャーチーム

 余談ですが、「キン肉マン」の人気の頂点は準決勝の知性チーム対超人血盟軍の頃で、決勝のキン肉マンチーム対知性チームの頃は人気がかなり落ちていたらしいです。よって決着後に連載も終了。まあ超人血盟軍のメンバーがやたら豪華でしたからね。個人的には原作では対決しなかった飛翔チーム対技巧チームとか、真・残虐チーム対強力チーム(最弱チーム決定戦?)とかを見てみたいですね。

ゴールドシップのセリフ

 それでは「ま…まああんたほどの実力者がそういうのなら………」と言いたくなるコメントその1。ゴルシことゴールドシップのセリフ。GⅠ6勝という押しも押されもしない名馬には違いなく、能力の高さにも定評がありますが、それらを帳消しにするヤンキーぶり・ネタ馬ぶりエピソードが凄まじい。「ウマ娘」のゴルシもこれを思い切り反映しています。特に有名なのが三連覇のかかった2015年の宝塚記念で、ダントツの1番人気だったのに、スタート直前にゲートで立ち上がって大きく出遅れ、15着と大敗して約120億円の馬券を一瞬にして紙屑に変えた通称「120億円事件」。シンボリルドルフは競馬にも「絶対」があるのだと教えてくれたそうですが、ゴールドシップは競馬が「絶対のない“ギャンブル”」であることを教えてくれたのだそうです。

スレッタとアムロ

 その2。「水星の魔女」の主人公スレッタにアドバイスするアムロ・レイ。ま…まああんたほどの実力者がそういうのなら………でもどうやって?

留美子先生

 その3。高橋留美子先生の箴言。「体験が多いほうがいいなんていうのは、凡人の思い上がりじゃないのかな(笑)。体験しなきゃ傑作が描けない人は、才能がないんだって(笑)。ま…まああんたほどの実力者がそういうのなら………。大ヒット作を連発する「本物の天才」にこれを言われたら誰も言い返せないですね。

やっぱり才能がないっ

 出来ないという人はこうやってディスられるという。

デスマーチからはじまる異世界狂想曲:5年ぶりに見直しました

仙台青葉まつり

 昨日今日と仙台では青葉まつりが開催中。うっかり忘れて街中に出たら人の波に驚きました。

山鉾巡行
 
 伊達政宗没後350年を迎えた昭和60(1985)年から、杜の都・仙台の初夏を彩っており、仙台三大祭りの一つとして内外の多くの方々に愛されているそうです。ちなみに東北三大祭りと言えば仙台の七夕祭り、青森のねぶた祭り、秋田の竿燈祭りですが、仙台三大祭りは青葉まつりと七夕祭り、そして年末の「SENDAI光のページェント」なんだとか。

デスマ

 さて本日はYouTubeで期間限定で無料一気見ができた「デスマーチからはじまる異世界狂想曲」の感想をば。原作は愛七ひろが「小説家になろう」で連載した小説で、2018年の冬季アニメとして放映されました。

 わずか5年前のことですが、当時は「なろう」系アニメが放映され始めた頃でした。今でこそ好き嫌いはともかく「なろう」系ということで市民権を得た感がありますが、それまでは小説原作の作品はラノベが主流だったところ、これらとは全く違う傾向の作品群が登場したということで、世間の評価は様々でした。

スマホ太郎

 「なろう」系アニメの嚆矢は2017年の夏季アニメとして放映された「異世界はスマートフォンとともに。」と言われています。この作品が、「なろう」系としてもかなりアレだったせいで(笑)、「スマホ太郎」と呼ばれることに。

黙れドン

 「太郎」というのは蔑称に付けられることが多く、「なろう」系「物理さんで無双してたらモテモテになりました」のコミカライズでは、主人公天草ラクトのこのシーンが受けて「黙れドン太郎」と呼ばれ…

牛乳のひみつ

 動物愛護団体「アニマルライツセンター」が掲載した漫画「牛乳のひみつ」に登場したこのキャラが「邪魔だゴッ太郎」と呼ばれたりしました。動物愛護の思想をわかりやすく広めるための漫画と思われますが、ツッコミどころの多い描写が多く、乳牛は酪農業者にとって収入を得るための大切な商品なので、こんなことするなんて普通ありえないと指摘されました。

賢者の孫

 まあアニマルライツ関連にはこれ以上触れませんが、その次に放映された本作は「デスマ次郎」と呼ばれたりすることに。さらに“兄弟”がいて、「異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術」は「魔王三郎」と呼ばれたり、ましたが、「盾の勇者の成り上がり」が「盾三郎」と呼ばれたり。さらには「賢者の孫」が「孫四郎」と呼ばれたり。

孫四郎

 しかし今から見ると「また、おれなんかやっちゃいましたか?」で有名な「賢者の孫」はともかく、三郎候補はどちらも評価が高かった(2期のことはこの際おいておきます)ので同列に扱うのもどうかと。「なろう」系といっても玉石混交、ひとくくりには出来ません。

イキリ骨太郎
イキリ鯖太郎

 このほか「オーバーロード」が「イキリ骨太郎」と呼ばれたり、スマホゲーム「fate/Grand Order」のアニメ化作品(「絶対魔獣戦線バビロニア」)で主人公が「イキリ鯖太郎」と呼ばれたり。しかし両方とも面白かったので、蔑称としてはちょっとなあと思います。まあfateは女性サーヴァントが多く登場するので、彼女たちに戦わせておいて後ろで指示だけしている男主人公というのはちょっとな…となるのはわからないでもないですが、戦闘力が隔絶していますからねえ。「ウマ娘プリティーダービー」で美少女揃いのウマ娘に厳しトレーニングを課すトレーナーは、同じ理屈で「イキリ馬太郎」とか呼ばれてしまうかも。

まるで将棋だな

 とりあえず「スマホ太郎」については、「まるで将棋だな」という大迷言など、そう呼ばれても仕方がない出来だったのは間違いないようです。しかし、近い時期に放映されただけで「デスマ次郎」と呼ばれた本作はとばっちりを受けただけという気がします。というのも、本作の出来は悪くないのです。

現世での鈴木

 オンラインゲームの下請け会社に勤めるアラサープログラマー鈴木一郎は、3日帰宅できないほどの激務の中にいました。これがデスマーチの由縁ですが、そんな中でも過度に感情的にならず、迷子の女の子を気に掛けたりと、常識的な行動を取っていました。

仮眠する鈴木

 ようやく一段落つけて仮眠をとる鈴木君。無論これで全てが終わったわけではないのですが、寝ないと人間死にますからね。

サトゥー
カンストするサトゥー

 しかし、目覚めたらなぜか異世界。開発に携わっていたゲームによく似たUIと中途半端に若返った姿と開発時に使っていた名前(サトゥー)に戸惑う中、突如襲い来るリザードマンの群れ。絶体絶命の中、初心者救済システムとして実装していた大規模魔法「流星雨」を3発同時に発動させると、リザードマンの群ればかりか、一帯(竜の谷)を制圧してしまい、カンストしたレベルと能力値、そして莫大な財産や財宝を得ることに。

流星雨

 この竜の谷、実は竜神が支配していた領域で、大量の竜が生息していましたが、流星雨で竜神すべての竜が死滅してしまい、支配権をサトゥーが引き継ぐことに。こうして圧倒的チート能力を持ちながら、目立ちたくないという理由で旅の商人を装ったサトゥーは、折角の機会だからと異世界観光と元の世界へ戻る方法探しを同時に行うことにします。

獣人トリオ

 旅の途中で仲間に加えたのは、奴隷とされていたポチ・タマ・リザの亜人トリオ。ポチは犬耳族、タマは猫耳族、リザは橙鱗族の獣人で、サトゥーは自分の奴隷にすることにはためらいがあったものの、この世界の常識と彼女らの懇願を踏まえて「ご主人様」となります。およそ奴隷扱いすることはなく、優しく丁寧に接するのでさらに懐かれることに。

アリサ

 さらに奴隷商人から購入することになった元王女アリサ。実は前世は日本人だった転生者で、前世の記憶をもとに改革を行っていたところ、隣国の陰謀で奴隷に落とされました。彼女によれば、前世で死んでこちらで生まれ変わった転生者と、前世の姿そのままで召喚される召喚者がいるそうですが、サトゥーは死んだわけではなく、また中途半端に若返って前世の姿そのままでもないという例外的な存在となっています。

ルル

 アリサの異母姉妹のルル。アリサと共に奴隷とされていました。どうみても美少女なのですが、その外見はこの世界の人間の美意識では嫌悪対象となるほどの不美人とされ、本人も強いコンプレックスを持っています。

オーク顔のおじさん

 「異世界おじさん」でおじさんがオーク扱いされていたのを思い出しますね。しかしおじさんが転移した異世界は美形ばかりの世界だったので、やむを得ない部分もありましたが…

アリサとルル

 どうみてもルルは美少女でしょう。アリサはOKでルルはNGとか、この世界の美意識は訳がわかりませんね。黒髪や黒い瞳が忌避されるといった程度ならともかく。なおアリサの“中身”はショタ好きなど結構年食ってそうですが、体は11歳。こういう場合合法ロリといえるのかどうか。ルルは14歳で、コンプレックスから男性恐怖症に陥っていましたが、自分の容姿を嫌わないサトゥーに好意を寄せるようになっていきます。

ミーア

 さらに途中で保護したエルフのミサナリーア(通称ミーア)。ロリっ娘ですが年齢は130歳。これこそ真正合法ロリと言いたいところですが、エルフの成人が何歳なのか不明なので、合法かどうかは不明です。

ナナ

 ミーアをベースに作られたホムンクルスのナナ。七体いるホムンクルスの一体で、ホムンクルスというよりアンドロイド風です。外見は17歳程度の巨乳美女ですが、実年齢は生後半年ほど。こういうのはなんと呼ぶのか…

ハーレムパーティー

 以上7人のパーティーに加えて完全にハーレムパーティーの主となるサトゥー。さすが「なろう系」だぜと言いたい布陣ですが、サトゥーには全くハーレムを楽しむ気はありません。 

一番最初に助けた娘
ゼナ

 あと、パーティーには加わっていませんが、異世界で初めて助けて言葉を交わしたゼナがガールフレンドみたいになっています。亜人に差別意識がないなど心優しく、サトゥーにも恋心を持っている様子です。ハーレムには手を付けていないのだし、じゃあゼナがメインヒロインにしていいようにも思いますが、サトゥーの方はそこまでは思っていないような。

お姉ちゃんのいる店

 サトゥーは前世でも「お姉ちゃんのいる店」(キャバクラ系なのか風俗店なのかは不明)が好きだったようで、巨乳で年上の女性が好みのタイプの模様。異世界でも娼館に通っているようで、若返ってショタ風になっているのでモテているようです。ということは、これまで登場したヒロイン候補はことごとく10代なので眼中にないのかも。

モテるサトゥー

 酒場でチップをはずんだり他の客におごったりしてお姉さんの好意を一身に受けるサトゥー。

モテるサトゥーその2

 そして連れ込み宿を兼ねていたのでそのままお姉さんとおよろしいことに。サトゥーは以前はアラサーだったけど、今では16歳くらいなので、このお姉さんは十分年上かつ巨乳なので、ドストライクゾーンだと思います。

お怒りアリサ

 アリサは精神年齢が高いので、なにかとアプローチしてきますが、“被保護者に手を出すのは倫理的にまずいだろ…”で全く手を出しません。BBAだから手を出されないという話はよくありますが、せっかく美少女に転生したのに手を出されないのはくやしいのww。まあ4,5年経てばきっと…

 今回見直して改めて思ったのは…

モテモテご主人様

① 主人公(サトゥー)が優しい。パーティーメンバーはもとより、街の人たちにも当たりがソフトで、イキる様子が全くなく、好感度が高い。旅の商人を自称している手前ということもあるかも知れませんが、鈴木一郎時代から穏やかな性格だったので、生来のもののようです。主人公の好感度が高いのはいいですね。

異世界の料理
異世界料理その2

② 異世界は食事がまずい、というのが「なろう」系のお約束みたいになっていて、現世の料理や調味料で異世界人がメロメロになるというのが一つのお約束パターンになっていますが、本作で描かれる異世界にはちゃんとした料理があり、サトゥーも旨い旨いと絶賛しています。野営の場合はともかくとして、ちゃんとした街のちゃんとした店で提供される料理であれば、本作の方がリアリティがありますね。

ゼン対サトゥー
聖剣が使えない
神剣に切り替える

③ 強敵には結構苦戦する。「竜の谷」の全アイテムを継承しているので、魔剣聖剣神剣などよりどりみどりですが、例えば聖剣は「勇者」の称号がないと真の力を発揮できず、称号のないサトゥーは持っただけでペナルティーを受けるといった描写があるなど、スペックは最強でも知らない事は多く、色々到らない部分があるので、強い敵を相手にすると無双という訳にはいきません。「流星雨」を使えばあらゆる敵をワンパンできると思いますが、威力が高すぎて周辺の被害が甚大となるため、滅多なことでは使えません。まあエピソード内では“聖剣が使えないなら神剣を使えばいいじゃない”というマリーアントワネット理論(?)で勝利しているので、チートといえばチートかな(笑)。

スマホ太郎2期

 ということで、「スマホ太郎」がまさかの2期製作となり、現在放映中なので、「デスマ次郎」もぜひ2期を作って欲しいですね。1期は全12話でしたが、11~12のエピソードがあまり派手なものではなく、いかにも来週も続きそうな感じで終了しているので、その続きから作って全然問題ないと思います。

スキノスキル 

 あとEDのケルト音楽風の「スキノスキル」がとても良いです。歌っている声優ユニット「Wake Up, Girls!」は2019年に解散してしまいましたが、ユニット最後のシングルだったんですね。

平泉紀行(その2):毛越寺~“もうえつじ”ではなく“もうつうじ”と読みます

広島サミット

 季節外れの猛暑が来たりG7サミットが開かれたりと、日本ではいろいろとあった今週ですが、仙台は昨日は長雨、今日は曇天でまるで梅雨が来たかのようです。沖縄・奄美では梅雨入りしたとは聞きましたが、いくらなんでも東北が梅雨入りするのはまだ先でしょう。しかし、5月の仙台はずっと湿度が低い日が続いていたところ、ようやくしっとりしてきた感じはします。じっとりは嫌ですがしっとりはいいですね。

平泉周辺地図

 さて平泉紀行(ちょっと大げさ)の続きです。平泉周辺のGoogleマップを見てみると、駅から毛越寺はかなり近いですね。当初は先に毛越寺に行こうかと思ったのですが、雨が降ってきたのとたまたまタクシーを見かけたので、つい中尊寺に向かってしまいました。毛越寺に向かったら初乗り運賃で着いちゃう距離ですね。

吾朝無双

 毛越寺は中尊寺と共に第三代天台座主の円仁(慈覚大師)が創建したとされますが、大火で焼失した後、奥州藤原氏が「堂塔四十余宇、禅房五百余宇」という壮大な伽藍を再興し、当時は中尊寺をしのぐ規模だったそうです。

浄土庭園

 その後、鎌倉時代の火災や戦国時代の戦火により、堂宇は土壇と礎石を残すだけとなってしまい、江戸時代には水田化していたとか。現在は境内が特別史跡に指定されているほか、庭園が特別名勝に指定されています。2011年には「平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群-」が世界遺産に登録されましたが、毛越寺は中尊寺と並んで中核となっています。

無量光院跡
VR無量光院

 弁慶の墓の前を東北本線と並行して通っている岩手県道300号(三日町瀬原線)を南下して平泉駅方向に向かいます。途中で毛越寺と書かれた立て札を見て脇道にそれてしまったので、世界遺産構成要素の一つである無量光院跡を見そこなってしまいました。かつては宇治の平等院鳳凰堂を模した巨大な阿弥陀堂があったそうです。VRの再原図は凄いですね。

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 大きな池が見えてきました。毛越寺かと思ったら、その手前の観自在王院跡でした。やはり世界遺産の構成要素の一つで、奥州藤原氏二代目の藤原基衡の妻によって建立された寺院だったそうです。12世紀以降は長らく水田となっていましたが、今は鶴が舞う形をした池とその周囲の庭園が復元され、名勝に指定されています。

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 いよいよ毛越寺。拝観料は700円。中尊寺より100円安いけど、中尊寺の方が建物が多いからお得感(?)があったりして。

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 本堂。平成元年に平安様式で建立されました。東北を巡遊していた円仁が白鹿の毛に導かれてこの地に到り、白髪の老人から堂宇を建立して霊場にせよと告げられたそうです。円仁は、この老人が薬師如来の化身と感じたのだそうで、毛越寺の山号は医王山で、本尊は平安時代作の薬師如来です。

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 浄土庭園の中心にある大泉が池の東側。向こうの方に貴族が船遊びに使うような船が二艘ありますね。曇天のせいでいまいち浄土感に欠けているような。

池の西側

 こちらは大泉が池の西側です。山が借景になっていて、こちらの方が雰囲気があるような気もします。

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 池の西側にある開山堂。円仁をまつっています。慈覚大師像のほか、大日如来像や奥州藤原氏三代の画像が安置されています。

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 嘉祥寺跡。寺伝によれば円仁が創建した当時の名前が嘉祥寺だったそうです。周囲の平たい石は礎石です。

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 別のアングルから撮ってみました。礎石の様子がよくわかるかと。

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 講堂跡。池の北方にあります。土壇は東西約83尺、南北約80尺のほぼ方形で、礎石は十数個あります。

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 講堂跡の東にある大金堂円隆寺跡。円隆寺は基衡が建立し、毛越寺の中心伽藍でした。金銀、紫檀をちりばめていたそうで、その荘厳は鎌倉時代の歴史書・吾妻鏡によれば「吾朝無双」だったそうです。

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 池に水を引き入れるための遣水。曲がりくねる水の流れに、水切り、水越し、水分けなどの石組が配されています。平安時代唯一の遺構ということで、非常に貴重なものです。

曲水の宴

 この遣水を使って、毎年「 曲水の宴」が開催され、平安の雅な情景を再現しているそうです。

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 さきほど見た池の船が近くに。一艘は船首に竜が、もう一艘は船首に鳳凰らしきものが。こういう船を使って「風雲!たけし城」のアトラクションとかやったら楽しそうです(古い!)。

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 常行堂。やっと跡ではなく現存する建物が。しかし見た目は古そうですが、伊達藩が江戸中期に再建したもので、建立後300年ほどなのでそれほど古いものではありません。本尊は阿弥陀如来ですが、奥には秘仏の摩多羅神がまつられているそうです。天台宗系の密教でまつられる神で、阿弥陀経と念仏の守護神だそうですが、33年に一度しか見られないそうです。

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 常行堂跡。本来の常行堂があった場所です。その奥には法華堂跡もあります。

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 大泉が池の東端部。紅葉の若葉が美しいです。紅くなった紅葉はもちろん素晴らしいですが、若葉もいいものですね。

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 大泉が池を一周して戻ってきつつありますが、東南部にある出島石組と池中立石。水辺から水中へと石組が突き出し、その先端の飛び島には約2メートルの景石が据えられています。東日本大震災で立石は傾いたそうですが、今では元の姿に戻っています。

毛越寺復元図 

 ありし日の毛越寺復元図。左側の両翼の回廊を持つ建物が嘉祥寺。その隣のやはり両翼の回廊を持つ建物が円隆寺。円隆寺の左上が講堂。円隆寺の右側に回廊でつながった法華堂と常行堂があります。法華堂の向こうにも池があって中之島に建物がありますね。

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 松尾芭蕉の句碑。この地を訪れた芭蕉は、奥州藤原氏の栄華と悲運の義経主従をしのび、有名な「夏草や 兵どもが 夢の跡」の句を詠みました。句碑が二つありますが、どちらも同じ句が刻まれていますが、左の小さい句碑が芭蕉の真筆といわれています。右の大きい句碑は江戸時代後期に地元俳人達が建てた副碑だそうです。
弁慶力餅
 毛越寺から平泉駅はほぼまっすぐ東進するだけ。駅の売店で、お土産に「弁慶力餅」を買いました。“香ばしいくるみを使用した餡をもちで包み込んだ、創業以来、平泉の名物として愛され続ける銘菓です。ほのかな甘みともちもちの食感がくせになる、定番の手土産です。”とのことです。岩手銘菓として有名な「かもめの玉子」も売っていましたが、「弁慶力餅」は平泉でしか買えないと言うことで、こちらをチョイス。限定という言葉には弱いですね(笑)。それにしてもやはり義経よりも弁慶なんですねえ。

立体復元毛越寺

 昼前には雨は止むという天気予想に従って傘を持たずに出かけましたが、結局最後まで小雨が降り続いていました。妙に気温が低かったこともあり、3月くらいの春雨といった感じでしたが、まあ傘なしでは耐えられないというほどではなかったのでよしとしましょう。これも仏閣参りの御利益でしょうかね。私は参拝せずに見物しただけですけど。

2023年春季アニメ序盤の感想:今季はちょっとしか視聴していません

俳聖松尾芭蕉

 昨日書き忘れていましたが、新カテゴリ「奥の細道」を設定しました。実は「旅」というカテゴリがあるので旅行関係は全てそこにぶっ込めばいいようなものなんですが、札幌時代に「北海道」、大阪時代に「今日の夢大阪の夢」、高松時代に「どっきん四国」なんてカテゴリを乱発してしまったもので、仙台時代においても何か変わったカテゴリタイトルが欲しいなと。そして、東北発の旅と言ったらやはり俳聖・松尾芭蕉に倣うしかあるまいと。旅以外にも東北に関することはここに入れたいのですが、仙台から北海道に旅行したら、「北海道」にするのか「奥の細道」にするのか迷いますね。

春季アニメ

 本日は春季アニメ序盤の感想なんですが、通常3~4回は続けてきたところ、今季は1回のみです。なぜならあんまり視聴していないから。基本アニメはPCで視聴しているので、3~4月のPCの不在は痛すぎました。マリーアントワネットは「PCがなければスマホで見ればいいじゃない」とのたまいましたが(のたまっていません)、スマホの小さい画面だとどうも…。

僕の心のヤバイやつ

 だいたいもう序盤じゃなくて中盤だというツッコミも受けそうなところ、それでも視聴している数少ないアニメ作品について語りましょう。まずは「僕の心のヤバイやつ」。6話まで視聴しました。略称「僕ヤバ」。桜井のりおの少年漫画が原作です。

中二病市川
市川と山田さん

 陰キャで中二病の市川京太郎と、陽キャ美少女山田杏奈の恋模様が綴られていきます。市川はバリバリの中二病ですが、実際に中学2年生なのでまあいいのかな(笑)。陽キャでクラスカーストの頂点にいる山田さんに見下されていると勝手に思い込み、彼女を殺す妄想などをしていました。

とにかく食べる山田さん

 山田さんも当然中学2年生のJCな訳ですが、雑誌モデルとして活動しており、顔だけでなく高身長でスタイルも抜群。同じクラスと言っても普通なら陰キャと接点なんかありそうもないのですが、実は結構な変人。学校にお菓子を持ち込んで図書室で隠れて食べるなど、校則違反を当然のようにしたり、本屋で自分の出ている雑誌を目立つように並べ替えたるなどの迷惑行為も。要するにかなりの天然キャラなんですね。

好きということ

 ぱっと見は大人びているのですが、実は結構間が抜けている、そんな山田さんの真実の姿を見るにつけ、市川の次第に彼女に惹かれていくことに。わかる!エキセントリックな女の子には惹かれますよね。

壁ドン

 孤独な陰キャだった市川は、次第に学校に行くことが楽しくなっていき、山田さんも彼が陰ながら自分を助けてくれていることに気づき、二人の仲は次第に近づいていくことに。山田さんからお気に入りの漫画を借りたりする市川。いいですねえ、そういうの。中学生の初恋的なのは最近見てなかったので、ちょっと新鮮に感じます。山田さんならギャルゲーとかもプレイしてくれそうな気がするので、お気に入りの女性キャラとかで盛り上がって欲しいですが、中学生男子はギャルゲートとかはまだプレイしないでしょうか。「ハイスコアガール」じゃないから格ゲーとかシューティングは駄目だぞ、多分。

羊宮妃那

 山田杏奈のCV羊宮妃那は「その着せ替え人形は恋をする」の乾心寿や「転生王女と天才令嬢の魔法革命」の男爵令嬢レイニなどを演じており、売り出し中の若手声優ですね。絶対芸名だと思いますが、自分で付けたのだとしたら、かなり中二病入ってないでしょうかね。牡羊座生まれじゃないかと思ったら、本当にそうだった(笑)。

勇者が死んだ

 次は「勇者が死んだ」。5話まで視聴しました。スバルイチの漫画が原作です。原作は完結しているので、中途半端なところで終わらせる必要はありませんが、1クールで最後まで入るのかどうか。

農民トウカ

 人と悪魔の戦いの末、勇者シオンが地獄の門を閉じて3年。封印が解けて再び悪魔が出現するようになった頃、ドスケベな農民トウカが悪魔対策に掘っていた落とし穴に落ちて、勇者シオンはあっけなく死亡。しかし翌日、トウカの魂はシオンの死体に乗り移っており、シオンの代わりに地獄の門を閉じる旅に出る羽目になります。

棺に自分が入っている

 トウカは異世界転生こそしていないものの、「このすば」のクズマことカズマそっくりの性格。スケベさではさらに上を行っているかも知れません。肉体は勇者のものになりましたが、魔力や剣のスキルはからっきし。基本小狡い策を弄して敵を罠にはめる戦法を得意とします。

ユナ

 勇者パーティーといえば随行者は必須。しかも主人公がスケベならハーレムパーティーは絶対な訳ですが、偽勇者トウカの場合、まずは幼なじみのユナ。やたらスタイル抜群で格闘戦を得意とします。かつてシオンに救われたことがあり、勇者の冒険に憧れていたので、シオンの姿になったトウカに同行することに。

アンリ

 次にトウカの魂をシオンの体に移した張本人のアンリ。かつてシオンのパーティーの一員だったネクロマンサー(屍術師)で、かつてシオンから「自分の死後、世界を救えると確信した相手に身体を引き継いで欲しい」と言われており、よりにもよってトウカを選んでしまいました。結果的にシオンを殺したとはいえ、完全に事故だからなあ…。なおネクロマンサーは地獄に連れ去られ、そこで適応した人間ということで、普通の人間からは悪魔と同一視されています。

マルグリット

 そして王女様のマルグリット。国王からはシオンと結婚することを期待され、自身もそのつもりでしたが、中身がトウカと知って大ショック。しかし次第にトウカに恋心を持つようになり、冒険に同行することに。戦力としてはかなり優秀ですが、ウマ娘のオグリキャップ並に大食漢で、食べないと魔力が流出してしまう魔漏症にかかっています。

ユナのエロシーン

 基本ギャグベースなところはやはり「このすば」に似ています。トウカは農民ですが、5年前に傭兵のパパンが火事場泥棒に行くのにママンと同行し、戦火に巻き込まれてパパンとはぐれ、ママンとは死別しているという、笑って良いのかどうか迷う過去を持っています。フトモモフェチで、やたらニーハイを履かせようとし、終いには大根にも履かせたりして。このあたり、実は異世界転生者なんじゃないかと疑問を持ってしまいますが、今のところそういう気配はありません。

勇者が死んだのヒロインズ

 ユナのCV山村響、アンリのCV竹達彩奈、マルグリットのCV久保ユリカとヒロイン声優達が軒並み30歳超えなので、なるべくエロい目に遭って遠慮なくエロい声を出して貰いたいところです。

ぱーんち

 続いて「くまクマ熊ベアーぱーんち!」。5話まで視聴しました。くまなのが「小説家になろう」に連載していた小説が原作の「なろう」系の2期です。1期は2020年秋アニメだったので2年半ぶりの2期製作ということに。引きこもりのゲーマーユナが、神様(?)からレアにしてチート装備「くまセット」を渡されてゲームそっくりの異世界に転移させられる話です。

くまファンクラブ

 ユナは15歳にして引きこもりですが、凄腕トレーダーとして株取引で億単位の金を稼ぎ、高級マンションで優雅に一人暮らしをしていたので、普通の引きニートとはかなり異色な存在です。そして「くまセット」の超絶チートぶり。その気になれば異世界で無双できるのですが、本人は面倒くさがりで目立つことが嫌いです。

パペットマペットじゃないよ

 しかし異世界で最初に遭遇したフィナを助けて以降、異世界の人々とは必然的に交流が出来、特にくまの姿は女の子に大人気。現世の料理が異世界では大受けするという「なろう」独特のルールにより、飲食店経営などを行いつつ、チート能力で冒険も適度にするという、のほほんとした異世界生活を送っています。

本物のくまと

 1期から特段の変化はなく、のほほんと冒険したり絵本を書いたりしています。ユナは現世で人間関係が希薄だった分、異世界で初めて人との絆を作っている感じがします。「くまセット」を装備しないと平均以下の体力で、魔法のスキルも使用できなくなるため、中身は美少女でもそれを見せることなくほとんど装備を外しません。くまの姿で女の子達には大人気だし、恋愛には全く興味がなさそうなので、それでいいんでしょう。

ゆりユリ百合リリー

 正直、これを見るぐらいならこっちを見ろと推挙される作品もあるのでしょうが、まったりが心を癒やすんですよ。スカリー捜査官から「モルダー、あなた疲れてるのよ」とか言われそう。何に疲れているんだろう?人生にかしらん。

ウマ娘ROAD TO THE TOP

 最後に「ウマ娘 プリティーダービー ROAD TO THE TOP」。4話まで視聴しました。というより4話で終了。アニメ第3期にあたる「Season3」製作も発表されており、本年放送予定ですが、「ROAD TO THE TOP」は3期とは違う模様です。

菊花賞に勝利

 1期ではスペシャルウィークを中心に「黄金世代」と呼ばれた「98年世代」が、2期ではトウカイテイオーとメジロマックイーンを中心としたそれ以前(90~92年)の世代が活躍しましたが、「ROAD TO THE TOP」は黄金世代の直後の99年世代の3人、テイエムオペラオー、アドマイヤベガ、ナリタトップロードの活躍が描かれます。

三強健在のラスト

 この3人は世代最強と呼ばれ、実際クラシックレースでは皐月賞(オペラオー)、ダービー(アヤベ)、菊花賞(トプロ)を分け合っており、BNWと呼ばれてやはりクラシック三冠を分け合った93年世代(ビワハヤヒデ、ナリタタイシン、ウイニングチケット)の再来かと思われました。

世紀末覇王

 実際にはシニアとなってからは「世紀末覇王」と呼ばれたオペラオーの独擅場となり、アヤベは故障→引退、トプロは長く走り続けたものの二度とGⅠを勝つことはありませんでした。オペラオーはGⅠ7勝という圧倒的な戦績を残しましたが、ライバルの不在もあってか勝っても勝っても人気が出ず、むしろ勝てなくてもトプロの方が人気があったそうです。

ドトウさん
デジたん
マンハッタンカフェ

 晩年は古馬になってようやく台頭してきた同期のメイショウドトウや、後輩のアグネスデジタル、ジャングルポケット、マンハッタンカフェらに次々と破れてしまい、GⅠ8勝という新記録は作ることが出来ませんでした。

三強

 …というのは史実の馬の話で、「ウマ娘」としては史実を踏まえながらも要所要所にオリジナル要素を加えて、「ウマ娘」のテーマの一つでもあろう“あの運命に打ち勝とう”という部分を強調したものになっていました。クラシック路線はほぼ史実通りの展開となりましたが、アヤベさんは生まれることなく天国に行ってしまった妹が脚の故障も持って行ったのでシニア路線も走り続けるでしょうし、トプロも周囲の期待をしっかり背負って走り続けることでしょう。そしてライバルが健在であればあるほどオペラオーも燃えると。

黄金世代

 それはそれとして、もしオペラオーが黄金世代のまっただ中に生まれていたら…とか、黄金世代の誰か(例えば一番ワリを食ったと言われるキングヘイローとか)が一年遅く生まれていたら…といった“IF”を妄想すると面白いですね。

トプロ号泣

 2話で描かれたダービー戦で、オペラオーをかわし、もうちょっとというところでアヤベさんに敗れたトプロが勝者を称えることも出来ずに悔しさのあまりこらえきれずに大泣きする場面がありますが、見てるこちらにも悔しさが伝わって貰い泣きしてしまうようなシーンです。これはトプロに騎乗した渡辺騎手がレース後に号泣したというエピソードにちなんでいる模様。

トプロうれし泣き

 菊花賞に勝っても泣くトプロですが、うれし泣きのシーンはいいものです。常に前向きで周囲からの人気も高いトプロですが、史実でも勝ちきれないレースが多かったものの、GIを勝っていないにも関わらず有馬記念のファン投票1位に支持されるなど、常にファンから愛され続けた馬だったそうです。

アヤベさんと妹その2
アヤベさんと妹

 アヤベさんは生まれてくることが出来なかった妹への過剰とも言える自責の念で闇落ち状態になっていましたね。これは母馬が双子を受胎し、双子の競走馬は育たないということで片方が取り除かれたという史実に基づくもとですが、これは本来アヤベさんに責任のある話では全くないんですが…

妹と一緒に

 妹が伝えようとしていることも曲解してしまっていましたが、最後の最後にようやく気持ちが伝わって、自責の念から解放されるアヤベさん。

ウイニングライブ 

 なお上位3人(4人の場合もありますが)をセンターにして行われるウイニングライブでこの3人で歌い踊っていますが、これは史実とはちょっと違っていて、トプロ1着、オペラオー2着は史実どおりですが、アヤベさんは6着でした。だから本来ならアヤベさんはセンターには入れないのですが、そこは演出ということで。

ラストの3人

 画面上でも3着にはサイレンススズカの妹に当たるラスカルスズカが入っていました。

平泉紀行(その1):東北の一大伽藍・中尊寺

できるかな?

 NHK教育テレビの子ども向け番組「できるかな」で「ノッポさん」として長く親しまれた俳優の高見のっぽさんが昨年9月に亡くなっていたことがわかりました。周囲を騒がせたくないという本人の希望で公表が遅くなったとか。番組では最終回まで一切しゃべらず、ジェスチャーだけで意思表示していました。相方の謎の着ぐるみ「ゴン太くん」とは名コンビでしたが、しゃべらない二人の行動に的確な実況&ツッコミを入れる名調子の「おしゃべり」(ナレーター)と名トリオというべきでしょうかね。

やるんだよ

 ノッポさん、目は結構怖いよなと思っていたのですが、こういうネタ画像が。

黒ノッポさん
黒ノッポさん

 単なるネットのクソコラ画像だと思ったら、後年民放番組でMCを務めた「人生終了クイズ」でこういう役柄を演じていたようです。これはちょっと見てみたかった。でももう9年も前の番組でした。

一ノ関駅

 話はがらりと変わりますが、本日は先日行ってきた平泉の中尊寺についてです。東京から行けば結構な距離ですが、仙台からだと新幹線で30分ちょい。奥州藤原氏三代ゆかりの寺としてきわめて有名ですが、なんとこれまでの人生で一度も行ったことがありませんでした。ここのところ赴任地が西国だったので西日本を回っていましたが、今後は東日本を回りましょう。

平泉駅

 新幹線で一ノ関駅。そこから東北本線に乗り換えて平泉駅へ。昔は数々の特急&急行で賑わった東北本線も、新幹線開通以後はローカル線のようなたたずまいに。

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 駅からの距離がよくわからなかったので、タクシーに乗ったら1010円で到着しました。安い!ということは歩いても充分行ける距離ということですね。帰りは歩きましょう。中尊寺に向かう道はこんな感じ。雨は午前中で上がるという天気予報を信じて傘を持たずに来ましたが、結局降り続けましたねえ。まあ大した降りではありませんでしたが。拝観料は800円ですが、金色堂・讃衡蔵(宝物館)・経蔵・旧覆堂に行かなければ、その他の伽藍は無料で見ることができます。しかし中尊寺に来て金色堂を見ない馬鹿もいませんよね。

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 入り口そばにあるのが阿弥陀堂。江戸時代の1715年再建のもので、その名のとおり阿弥陀如来が本尊です。また修験道で本尊とされる蔵王権現も合祀しているそうです。

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 池のほとりの弁財天堂。1716年建立。弁財天の眷属である十五童子が本尊です。15人ものショタにかしずかれるとは、逆ハーレムですね弁天様。

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 皆さんお馴染みの構図だと思いますが、金色堂をカバーする鉄筋コンクリート製の覆堂です。内部は撮影不可となっています。

金色堂内部

 ネットで見つけた金色堂の画像。もちろん国宝。中尊寺創建当時の姿を今に伝える唯一の建造物で、平安末期の1124年建立。金閣寺が外面に金箔を張り巡らせているのに対し、金色堂は内部にも金箔が張られ、金銀や螺鈿による装飾がなされています。

金色堂模型

 ミニチュア模型では屋根まで金箔が施されて全身金ぴかですが、解体修理の際に屋根には金箔の痕跡がなかったそうで、実物の屋根には金箔が張られていません。

藤原氏ミイラ

 内部には奥州藤原氏三代の遺体と四代泰衡(伝忠衡)の首が安置されています。子供の頃ミイラになっていると聞いていましたが、自然にミイラ化したのかエジプトのミイラのように人口加工したのかは未解明だとか。それにしても多湿の日本でよくもまあ。

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 重要文化財の経蔵。本来は二階建てだったそうですが、1337年の火災で二階部分を失ったとか。本尊は重文の獅子に乗った文殊菩薩(騎師文殊菩薩)で、国宝の一切経も納められていましたが、共に今は讃衡蔵(宝物館)に移されています。

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 現在経蔵に安置されている騎師文殊菩薩は新品。どうりで金ぴかですね。

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 ちょっと高いところにある関山(かんざん)天満宮。鎌倉時代に菅原道真道の子孫である五条為視が平泉に下向した時に北野天満宮から分霊を勧請したのだとか。

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 旧覆堂(重文)。現在の覆堂ができるまで、金色堂を風雨から守ってきた堂で、中尊寺は鎌倉時代の建造としていますが、実際には室町中期頃の建造のようです。手前の像は松尾芭蕉。金色堂を訪ねた際の「五月雨を 降り残してや 光堂」は有名な一句ですね。彼が訪れた頃はこの覆堂が使われていました。

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 大長寿院。かつては二階建ての巨大建築で二階大堂と呼ばれたそうです。奥州征伐の際にやって来た頼朝が見て、鎌倉にこれを模した永福寺を建てたとか。今の建物は幕末1863年の再建です。

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 釈迦堂。1719年の再建。本尊はその名のとおり釈迦三尊。

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 白山神社。中尊寺の鎮守です。茅の輪は6月末の夏越祓 (なごしはらえ) で使われるもので、これをくぐって心身を清めて災厄を祓い、無病息災を願うのですが、ここでも年中標準装備なのか。

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 重文の能楽殿。1853年に伊達藩が再建したものですが、近世の能舞台遺構としては東日本唯一のものとされ、日本の芸能史上貴重な遺構だそうです。現在も使われています。

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 宝物館である讃衡蔵(さんこうぞう)。2000年新築。中尊寺の多くの文化財を収蔵展示しています。ここも内部は撮影不可。

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 旧鐘楼。1343年に鋳造された梵鐘がありますが、長年の使用で窪み、今では使われることはないとか。

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 本堂方向に向かう参道の坂道。さすが新緑の季節、緑が鮮やかです。

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 大日堂。1802年再建。本尊は当然大日如来です。

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 峯薬師堂。元々は別の場所にありましたが、1689年に移築されました。本尊の薬師如来像は讃衡蔵に安置されています。

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 本堂。1909年再建。中尊寺は850年に天台宗第三代座主円仁(慈覚大師)の開創と伝えられていますが、裏付けはなく、12世紀初頭に奥州藤原氏の初代・清衡の建立したのが実質的な始まりとみられています。
。1655年に上野・寛永寺(天台宗関東総本山)の末寺となり、1958年に天台宗東北大本山となっています。

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 観音堂。薬師堂に隣接しています。中尊寺公式HPで薬師堂は説明しているのに、なぜか観音堂は無視されている不思議。本尊は観音菩薩ですが、やはり讃衡蔵に安置されています。

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 薬師堂。1885年改築だそうですが、それにしたは新しそうな。薬師三尊と十二神将を安置しています。

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 弁慶堂。1827年建立。本尊は勝軍地蔵で、古くは愛宕堂と称していたそうですが、義経・弁慶の木像を安置し、明治以降弁慶堂と呼ばれるようになったそうです。

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 月見坂にある八幡堂。前九年の役の際に源頼義・義家親子が戦勝祈願した事が始まりだそうです。八幡神社でしたが、明治の神仏分離令で八幡堂となり、阿弥陀如来が本尊となっています。

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 境内を出て毛越寺に向かいますが、その前に見つけた弁慶の墓。1189年の衣川の戦いで立ち往生したという弁慶の遺骨が葬られているそうです。義経の郎党として非常に有名ですが、史書には出自や業績、最期等について全く触れられておらず、実在が疑問視されています。創作物では面白おかしくいろいろな話が作られていますが。それにしても義経の墓はないのね。弁慶堂はあっても義経堂はないし。義経には衣川で死なず、蝦夷地に逃れたという、いわゆる「義経北行伝説」があります(さらに大陸に渡って成吉思汗になったというトンデモ伝説もあったりして)が、それだと弁慶も随行しているのでここでは死んでいないことになりますが。なにはともあれ、次回は毛越寺。

2023年冬季アニメの感想(その2):ざっくり感想パート2

雨の立夏

 GWももう終わりですね。人々の気持ちを代弁するかのような涙雨。しかも気温までぐっと下がって立夏を過ぎたとは思えません。実は私、明日休む予定で、空いた観光地に行こうと思っているので、天気は良くなって欲しいのですが、気温は低いままでもいいかも知れません。行き先についてはいずれ記事にします。

神達に拾われた男2

 さて冬季アニメのざっくり感想の続きです。実は「序盤の感想」で取り上げた順にやっております。「NieR:Automata Ver1.1a」と「魔王学院の不適合者Ⅱ 〜史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う〜」「久保さんは僕を許さない」は途中で放送延期になっているのでパスし、今回は「神達に拾われた男2」から。

スライムと一緒

 人生に疲れて頓死した中年リーマンが神達の手によってショタとして異世界転生。完全にショタになりきって異世界で第二の人生を送っています。最近は万能アイテム化しつつあるスライムを使ってクリーニング店を経営し、二号店まで開いたりしてすっかり経営者状態です。敵として登場する悪人はいますが、主人公の周囲の人は全員善人ばかりという優しい世界。

文通生活

 特段スローライフとかは謳っていませんが、完全にスローライフを満喫しています。そんな中、誰にも強制されていないのに過労死につながりそうな残業を自らしているのは、前世の性なのでしょうか。ヒロインのロリ令嬢エリアリアが学校に行ってしまったので離ればなれの文通状態。「秒速」でおわかりのとおり、文通は長くは続かないんやで。

新ヒロイン?

 獣人の女の子が出てきて新たなヒロインかと思いきや、エリアリアと同じ学校に行ってしまいました。女性キャラはたくさんいますが、全員年上なので、当面異世界ハーレム生活はできそうにないですね。ま、本人も別に望んでいる訳ではないようですが。特別面白くはないのですが、なんとなく見てしまう、ヒーリング系BGMのような不思議な作品です。毒っ気がないのがいいのでしょうか。やはり疲れているのか…

ミヤビ

 好きなキャラは狐系獣人娘のミヤビ(CV巽悠衣子)。あのモフモフ尻尾でどうやって服を着ているのか謎。2番目のヒロインにはなれませんでしたが、エリアリアと仲良くなったので、3期があるなら今度は百合系キャッキャウフフで活躍して欲しいですね。

虚構推理Season2その2

 「虚構推理Season2」。第一期が「鋼人七瀬」編長過ぎという批判を喰らったせいか、今回は長くても1話4回程度に抑えてきました。そうそう、これくらいでいいんだと思います。怪異が絡む事件の推理で、人間の理屈が理解できない怪異達に対し、彼らを納得させるためにもっともらしい嘘をつく場合と、人間達に対し、怪異が介入していることを伏せるためにもっともらしい嘘をつく場合があるので「虚構推理」と言っていますが、第一期(というか「鋼人七瀬」編)と比較すると、完全な虚構ではなく、伏せなきゃいけない部分以外は真相に迫るようになりました。

虚構推理Season2

 主人公の琴子はともかく、彼氏の九郎は不死身なのをいいことにかなりぞんざいに扱われている感が。この二人が常に追求していて、敵役となっている六花(九郎の従姉妹)が、他者との関わりの中では別に悪人でもなんでもない様子なので、どっちが悪役なのかわからなくなってきていますね。とりあえず言えるのは、琴子のように一見可憐なのに毒っ気が多い役をやらせると、鬼頭明里は上手いなあということですね。

美人雪女

 好きなキャラは雪女(CV悠木碧)。雪女も複数いそうなので、固有名が欲しいところですが、ないのなら付けてやってよ彼氏さん。小泉八雲の「怪談」に登場する雪女は普通の男と結婚して子供ももうけていましたが、この場合子供は妖怪と人間のどっちの形質になるんでしょうかね。

吸血鬼すぐ死ぬ2

 「吸血鬼すぐ死ぬ2」。これは文句なく面白いギャグ作品。登場する吸血鬼は妙なヤツばかりだし、基本懲らしめる程度しかしないので何度でも登場してくるという。「吸血鬼退治人組合(バンパイアハンターギルド)」とは一体…?今期は、主役のはずのドラルクがツッコミ役に回ってしまうほど奇天烈なゲスト吸血鬼が登場するので、前期ほど死ななかったような。いや、死んで砂になってもすぐ生き返るので誰も気にしなくなったというか(笑)。

熱烈キッス

 好きなキャラは、珍妙なのがいろいろいる吸血鬼の中でも特に奇天烈な吸血鬼熱烈キッス(CV小林未沙)。もはやただの怪物としか思えない姿ですが、。職業はOLだそうで。「おまえのようなOLがいるか!」とケンシロウもツッコむはずです。

英雄王

 「英雄王、武を極めるため転生する~そして、世界最強の見習い騎士~♀」。武に生きたかったけど、国家建設のため思うように生きられなかったことを後悔する英雄王。しかし今際の際に女神様が降臨して未来に転生させてくれました。今度は思う存分武に生きると決心しますが、なんと生まれ変わったのは女の子でした。それでも、そんなの関係ねえ!と武の道に邁進していくことに。

英雄王転生

 その決意は固く、正義とか道理とかはどうでもよくて、とにかく強い敵と戦いたいという、強敵と書いて真友と読むタイプの美少女に。女性であることに戸惑いは持ちつつも、美少女であることは嫌ではなく、自分の姿に見とれたりするお茶目なおじいちゃんメンタル。善悪の判断は従姉妹のラフィニアに任せていて、彼女の決断には無条件に従うというのもある意味漢らしい(いや、女の子だけど)。

バトルジャンキーイングリス

 異世界ではなく未来への転生なので、基本同じ世界のはずですが、主人公存命中には存在しなかったハイランダーという存在がいたり、血鉄鎖旅団というレジスタンス組織があったり。強敵であれば誰彼かまわず戦いたい主人公ですが、相手からするとはた迷惑以外の何者でもないですね。

仲間は全員美人

 主人公イングリス(CV鬼頭明里)は面白いキャラだし、鬼頭明里の演技もいいのですが、作画が安定しないのと、一期では結局ハイランダーも血鉄鎖旅団もよくわからないままに終わってしまいました。とりあえず、どうしようもないガキを派遣しがちなハイランダーはダメダメだと思いますが。

イングリス

 好きなキャラは主人公イングリス。おじいちゃんメンタルで美少女というのも珍しい。あ、過去に「わし、かわいい」というのもいましたが、あれはなんちゃっておじいちゃん(アバターの外見だけで中身はアラサーの男)ですから。正義も悪も関係ねえと戦いまくって欲しいですね。後で本気で戦うことを条件に味方になったりして。

異世界放浪メシ

 「とんでもスキルで異世界放浪メシ」。勇者召喚で呼ばれた四人の中で、一人だけ勇者らしい資質のなかった主人公。あっさり抜け出して自活の道を探りますが、彼のスキル「ネットスーパー」は元の世界から様々な商品を取り寄せられるものでした。その味につられて伝説の魔獣フェンリル・フェルやスライム・スイが仲間になり、しまいには女神までもがスイーツほしさに加護を与えるように。

魔獣フェンリル
スイ

 冒険しているというよりは現地の食材と元の世界の機材と調味料類でおいしい料理を作っていくという深夜の飯テロアニメでした。主人公ムコーダは徹底的にヘタレですが、フェルとスイが無茶苦茶に強いので、どんな難クエストでもクリアしてしまうという。「ネットスーパー」のスキルは画面に金貨などを入れるといくらでも買えるし、すぐに届くのである意味スーパーチートスキル。そしてメシマズが定番となっている異世界ですが、今作では旨い食材はあるものの、狩るのが極めて困難ということだったので、フェルが倒してムコーダが料理するということで共存共栄が可能に。

ニンリル様
駄女神

 好きなキャラは風の女神ニンリル。主人公ムコーダのCVが内田雄馬でニンリルは姉の内田真礼。これは貢ぎ物を捧げるのは必然ではないか。なお「このすば」のアクアとどっこいどっこいの駄女神の模様。どっちが真の駄女神か、ぜひ地上に降臨して勝負して貰いたい。

防降り

 「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。2」ゲーム世界の冒険を描いていますが、元の世界に戻れなくなったわけでも異世界に飛ばされたわけでもなく、普通のJKが普通の生活の合間にゲームに興じているだけなので、シリアス展開はゼロ。

触手メイプル

 主人公メイプルが次から次へと入手困難なユニーク装備や隠しスキルを手に入れ、それにつられて相方のサリーや他のギルドメンバーもどんどん強くなっているので、正直もうなにがなにやら。無茶苦茶な画面をボー然と見ていると終わってしまう、そんな作品ですね。ゲーム世界なので無課金プレイも可能なところ、強力な装備で固めた廃課金プレイヤーなんかもいていいはずですが、課金コンテンツの有無自体が全く触れられていない不思議。やたらに運営スタッフの苦悩が描かれているので、絶対課金コンテンツはあるはずなんですが。

ミザリー

 好きなキャラはミザリー。ライバルギルドである「炎帝ノ国」のメンバーですが金髪緑目の美女で僧侶。なによりもCV皆口裕子なので声を聞くだけでたまりません。この人はいくつになっても良い声ですねえ。もっと登場して欲しいので、ぜひ「楓の木」と「炎帝ノ国」で全面抗争とかして貰いたいですね。皆口さんの声なら闇堕ち声とか悪堕ち声、ヒステリックな声や狂気の声、なんでも聞きたいです。

2023年冬季アニメの感想(その1):もう昔の話なのでざっくりと

野生の藤

 本日のウォーキング途中で見た藤。人が手を掛けた藤棚で見る藤はそれはそれは美しいですが、野生の藤はこうやって他の木に絡まって咲いています。これが自然の姿なんでしょうが、絡まれた木の方は日光を遮られたり生長を阻害されたりで、時に枯死するそうです。藤に似た山藤という種もあるそうですが、自生しているのは本州中部地方以西だそうですので、東北地方のこれはやはり藤でしょう。

転天

 さて終了して久しい冬季アニメですが、何も語らないというのもどうかと思いますので、今更ながらさらっと感想を語りたいと思います。序盤の感想は四回にも分けて語っていましたが、今となってはどうもモチベーションが(笑)。まずは「転生少女と天才令嬢の魔法革命」(略称「転天」)。

アニスとユフィ

 女の子二人の百合混じりな展開が「リコリス・リコイル」に似ているなあと思いました。リコリコは大人気でしたがこちらはそれほど盛り上がらなかったような。個人的には異世界ものなので、近未来日本を描いたわりにガバガバ設定にうんざりさせられたリコリコよりは素直に見られたのですが、主人公アニス王女が転生者である意味はあまりなかったような。

百合としてなら

 じゃあ構成は良かったのかといえば、やはりダメダメでした。アニスの弟で王太子のアルが騒ぎを起こしたことで廃嫡となって、早々に王位継承を放棄していたアニスがやはり王位を継ぐという展開になっていましたが、アルが保守派貴族に踊らされてただけの馬鹿王子だったのならそれでも良かったのですが、実は彼なりに王国の前途を案じていたことが判明したので、彼は予定通り王位に就け、アニスやユフィが裏で色々と助ける(保守派攻撃とか暗殺とかも含めて)方が良かったんじゃないかと。そうすれがユフィが人外にならなくても良かったのに。

イリアさん

 個人的に好きなキャラはアニスのメイドのイリア。加隈亜衣が非ロリボイス演技をしていますが、落ち着いていてとても良いです。加隈さんはロリも非ロリもどっちもしっかりはまるから凄いですね。

ティルティ

 もう一人はアニスの元相方(?)ティルティ。CVは個人的に大好きなウマ娘のカレンチャン役がどハマりしている篠原侑。カレンチャンはロリボイスですが、ティルティは非ロリボイスで、この人もどちらもしっかりこなす感じですね。それはそうと、ティルティはもっと活躍させていいキャラでしたね。

スパイ教室

 次は「スパイ教室」。当初は冬季アニメの覇権候補と目されており、声優陣も超豪華でしたが…やってしまいましたなあ。序盤で「不可能任務」を達成し、成功に至るトリックも仕掛けていましたが、ことごく裏目に出てしまった感じです。まあ原作の展開をなんとか再現しようとした結果だったのでしょうが…

スパイ教室その2

 当初の期待が高すぎたのかも知れませんが、展開がどうも上滑りしていた感じですね。円盤も売れていないようで。分割2クールで後半は夏季に放映する予定だそうですが、そもそも視聴を継続するかどうかも悩むところです。

グレーテ
素顔のグレーテ

 好きなキャラは「愛娘」グレーテ(CV伊藤美来)。変装の名人という設定ですが、デフォルトの顔も素顔じゃないんだよなあ…。素顔を見た上で「美しい」と言ったクラウスさんぱねえっす。

おにまい

 「お兄ちゃんはおしまい!」。これはヒットしましたね。天才の妹みはりに少女化する薬を盛られた引きニートの兄まひろが女子中学生として中学校に通うことになります。しかしそれがだんだんはまっていくという。

すっかりJCなまひろ
もうこのままJCで

 終盤、薬の効果が切れて男に戻れる時が来ましたが、自身の意思でもう一度薬を飲んでJC生活継続を決断するまひろ。薬を飲み続けるとJCからJKにも成長できるのかどうかは不明ですが、慣れていくものなんですねえ。JC達とコミュニケーションが出来るようになれば、男に戻ってもオネエ系キャラとして女性に受けるようになるかも。

かえで

 好きなキャラは穂月かえで。みはりの友人でギャルですが、家事全般が得意な上に優しくて世話好きなので、まひろが思わず「お姉ちゃん」と呼んでしまうのもむべなるかな。しかもグラマラス。その上CVは金元寿子。揃えてきたなあ(笑)。

異世界のんびり農家

 「異世界のんびり農家」。実は冬季で一番好きな作品だったりして。「スローライフ」だの「のんびり」を標榜する作品は、言うほどスローライフでものんびりでもないというケースが多いですが、本作は本当にのんびりしていた。あとOPとEDも好きですね。

本妻ルー

 あと原作では描かれている部分(主に夜の生活)を完全にオミットしてしまったので、主人公は一見、昼は農作業に集中して夜はぐっすり寝てる超健全な農民みたいに描かれていましたが、前半でちょいちょいルーが不穏言辞を発していたので、実際には夜の主人公は獣(比喩)になっていた模様。

ママン顔のルー

 そうじゃなきゃルーが妊娠する訳もないのですが、全くその辺りを描かなかったせいで、主人公も他人事のように眺めていた印象が。原作では主立った女性キャラはことごとく孕ませるらしいですが…いろんな意味で「種撒く人」だったのね。でもまあ、のんびりしていて悪くなかったですよ。私は癒やしが欲しかったのかなあ。

ティア

 好きなキャラは“リアル天使様”ティア。本妻ルーも悪くはないのですが、この姿とスタイルにやられましたね。CV洲崎綾は「艦これ」でもいろんな艦娘を演じていますが、やはり印象的なのは「プリコネ」の“緑の悪魔”カリンさん。お願いします、私にもっと早くピックアップキャラを出しておくんなさい。天井は、天井はもういやあ!

リーゼロッテ

 「ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん」。なぜか乙女ゲーム世界に介入できるようになった遠藤くんと小林さんは、本当な良い娘のリーゼロッテを救うために奔走しますが、終盤なぜゲーム世界に介入できるようになった理由についても明かされました。

ハッピーエンド

 個人的には「なろう」系ながら、ワンクールですっきり終わった良作だと思うのですが、人気はそれほどでもなかったんでしょうかねえ。悪役令嬢はツンデレが理解されるとこんなにも可愛いものなのかと思いましたが。よって好きなキャラもリーゼロッテ(CV楠木ともり)で。楠木ともりと言えばアニメ初主演作「メルヘン・メドヘン」がとんでもないくそアニメでしたが、めげずに頑張ってますねえ。

解雇された暗黒兵士

 「解雇された暗黒兵士(30代)のスローなセカンドライフ」。主人公ダリエルのCVが杉田智和だから見た作品。この世界の魔族と人間は、外見上差異がなくて、違いは魔法が使えるかどうかだけ。なので魔法が使えない時点で魔族じゃないとわかりそうなものなのに、30代まで自分も周囲の人も魔族と疑っていなかった不思議。

良いセカンドライフ

 魔法が使えない人間は圧倒的に不利なのかというとそうではなく、武器にオーラをまとわせることで充分対抗できるので、一方的な関係というわけではありません。というか、外見上はほぼ同じなので、普通にハーフとかいそうなものですが…

ダリエルさん

 ダリエルは魔法こそ使えなかったものの、他の面では非常に優秀で魔王軍四天王の良き補佐役だったのに、四天王の一人に嫉妬心から解雇されてしまいます。彼が嫉妬する心情はわからないでもないのですが、他の四天王が一人を除いて彼の貢献度を全く理解していなかったという。魔族の四天王というのは魔力だけで決められているのですかね。これがドラクエみたいに見た目も人間離れした魔族ならまだしも、見た目人間そのものの魔族だと、知力とか人格とか判断力とかいった総合力で選んでいない時点で「だめだこりゃ」(byいかりや長助)です。唯一ダリエルの実力を評価していた四天王は、その後一切登場しないというのも不思議でした。CV中原麻衣なのにもったいない…

可愛いマリーカ
マリーカのパワーアタック

 好きなキャラは、ダリエルの嫁のマリーカ(CV藤田茜)。やたらグラマーでやたらパワフル。おまえはウマ娘かと突っ込みたくなりますが、モンスターに襲われていたところをダリエルに助けられて一目惚れ。猛アタックの末に結ばれます。まあそれはいいのですが、あのパワーがあればモンスターなど返り討ちではないかと思いますが。実際魔王軍四天王さえビビらせていましたし。でも可愛いから許す。藤田茜は「エロマンガ先生」のヒロイン・和泉紗霧も演じていましたね。二期はまだなんでしょうか。

お隣の天使様

 最後に「お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件」。「なろう」系ですが、異世界も転生もない恋愛もので、ラノベみたいな作品ですね。それぞれ心に傷を持つが故に「好き」になることに臆病な二人が、次第に恋人関係になっていきます。

もはやラブラブ

 というか、部屋がお隣同士とはいえ、食事を作りに日参している時点で傍目に見て通い妻じゃないかと。ヒロイン椎名真昼の心の傷はベタな設定ながら理解できます。主人公藤宮周の心の傷は…「甘えんな!」と言いたくなりますが(笑)。

これで付き合ってないだと
膝枕

 まあそれでも愛に飢えていた真昼にとっては絶好の相手だったんでしょう。こりゃあ誰しも駄目人間になるわと思いますが、周はそもそも駄目人間だったろう。同時期に放映していた「久保さんは僕を許さない」と比較すると、個人的に久保渚咲(CV花澤香菜)の方が好きだったんですが、なにしろ途中で放映中止になってしまったので、最後まで放映した真昼の判定勝ちですね。

石見舞菜香

 真昼のCVは石見舞菜香。冬季は「転天」のユフィも演じており、すっかりヒロイン役も板に付いてきたような。ウマ娘のライスシャワーのロリボイス印象が強烈でしたが、この人も非ロリボイスがいけるタイプですね。

沙優と結子

 真昼はこんなに可愛いのに両親の愛を受けることのない不憫な子で、シチュエーション的には「ひげを剃る。そして女子高生を拾う。」のヒロイン荻原沙優に近いものを感じました。そういえば、沙優が家でして「援交」に走る契機となったのは友人の自殺でしたが、その友人真坂結子のCVは石見さんだったという。

真昼と志保子

 好きなキャラは当然真昼。あ、でも周のママンの志保子もいいですね。パパンにも周にもラブラブだしCV金元寿子だし。真昼のママンもCV中原麻衣なのはいいのですが、とにかく真昼に冷たいからなあ。
 
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