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記憶に残る一言(その150):モンキー・D・ルフィのセリフ(ONE PIECE)

猛暑が来た

 早くも猛暑日が襲来したようです。我が高松も30度超え。正直真夏が今日くらいならなんとか耐えられるんですが、そんななまやさしいものではないのが夏将軍。ゴルゴ13並に無口になったらマスクなしで外出していいということでコンセンサスが形成されないものか。

またもワンピース

 本日は「記憶に残る一言」です。前回に続いて「ONE PIECE」から、主人公ルフィのセリフを紹介しましょう。

トニートニーチョッパー

 上記画像でも中央にいるトニートニー・チョッパー。「麦わらの一味」5人目の仲間で、船医をしています。トナカイですが、鼻が青かったため仲間はずれにされ、さらに動物系悪魔の実「ヒトヒトの実」を食べたことで「トナカイ人間」になったことで、人からトナカイからも迫害されることに。医者に助けられたことで医術を学び、どんな病気でも治せる「万能薬」のような医者になることを夢見ています。

くれはとチョッパー

 出身地は“偉大なる航路”にあるドラム島。師であるDr.くれはと共にドラム王国跡地であるドラム城を根城とし、重病人の家に押しかけては問答無用で治療し、法外な医療費を奪っていくという生活を送っていた。押しかけブラックジャックか。

病気で倒れるナミ

 麦わら一味は病気になったナミの治療のためにドラム島に上陸。吹雪の中、決死の思いでドラム城までやってきた彼らを治療します。

ワポル

 その後、元国王のワポルがドラム城に戻って来たため、ルフィの協力を得て撃退。ルフィに面白い奴と気に入られて仲間に誘われます。

チョッパーストーカー

 しかし、これまで人間から化物扱いされてきたことはチョッパーのトラウマとなっており、誘いを断って逃げ回ります。「コラ待てバケモノ!!!」ってお前…

それでも追っかけてくるルフィ
見つかったチョッパー

 しつこく追ってくるルフィ。ストーカーかよ。そして遂に見つけます。

俺はトナカイだ 

 「おいお前いっしょに海賊やろう!!」と言うルフィに対し、「…無理だよ…」と答えるチョッパー。いかに自分が変わっているかを強調します。

チョッパーの反論

 仲間になれない理由を重ねて強弁するチョッパー。「誘ってくれてありがとう…おれはここに残るけど…いつかまたさ…気が向いたらここへ」と言いかけるチョッパーに問答無用で叫んだルフィのセリフが今回の記憶に残る一言です。

うるせえいこう

 「うるせェ!!!いこう!!!」実は心のどこかではこういう問答無用の勧誘を待っていたんでしょうね。心を動かされたチョッパーはルフィに口説き落とされて仲間に加わることに。

うるせェって勧誘があるかよ

 この時、小さいコマでぼそっとツッコミを入れているゾロのセリフもいいですね。「うるせェって勧誘があるかよ」。確かにそうだ(笑)。

面白トナカイ
勧誘理由

 航海に怪我や病気はつきもの。メンバーに船医がいることは非常に重要ですよね。さすがルフィ船長、ナイス判断!!と言いたいところですが、実はルフィはチョッパーが医者とは知らず、単なる「七段変形面白トナカイ」という理由で勧誘していたのでした。コックのサンジに至ってはなんと「非常食」。それは仲間と呼ぶべきモノなのか?

ブラックルフィ

 こういう強引なセリフで引き寄せられたら楽ですよね。ブラック企業なんか「うるせェ!!!働こう!!!」なんて。或いは内定辞退者に「うるせェ!!!入ろう!!!」とか。それで上手く行ったら笑いが止まらない。

合コン誘うとき

 ではネットで見かけたネタです。まずは合コン編。合コン勧誘を断られたら「うるせぇ!!!」。でもあっさり他の人を誘うのね。じゃあなんのための「うるせぇ」なのか。言い訳がくどかったから断ち切るため?

けものフレンズ編

 「けものフレンズ2」編。これは批判を受けたイエイヌの話ですね。「もう一度ヒトに会いたい、一緒に遊びたい、一緒に過ごしたい」という純粋な願いを抱いていたイエイヌは結果的に主人公キュルルを拉致することに。そこから色々ありましたが、ビーストに襲撃されたキュルルを守るために立ち向かうイエイヌは、力及ばず負傷。その後キュルルの仲間であるサーバルとカラカルが駆けつけて難を逃れます。イエイヌはキュルルを仲間から引き離すようなことをしてしまったことを反省し、「おうちにおかえり」と言ってくれと懇願。イエイヌは3人に見送られながら「おうち」へ駆けて行ったのですが…ネットではイエイヌが可哀想と大炎上。確かに「おうちにおかえり」ではなく「一緒に行こう」と言っていたなら。クズという定評があるキュルルですが、本当にクズなのはスタッフ…おや、誰か来たようだ。

パズーの返事

 BOKETEより。「天空の城ラピュタ」のパズーです。「うるせェ!!!いこう!!!」と言われてなおクールにこう返せるパズーはある意味男前だ。そんなことを言っていた君が後年「海賊王に、俺はなる!」と公言するようになるとは(パズーとルフィは“中の人”が同じ)。心は変わるものだ…

映像版うるせえ 
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好きなアニメキャラ(その138):神谷花蓮(終末のハーレム)

今年一番の暑さ

 今日明日は全国的に今年一番の暑さになるそうで、真夏日もありそう。今はクールビズが普及して、ちょっと暑いと感じたら軽装でも問題なしになっていますが、昔は衣替え(6月1日)まで上着を着なければならなかったので、この時期に暑いと辛かったですね。昔は夏でもネクタイ巻いていたんですよね。夏に巻くと暑くて仕方がないけど、冬に巻いても全然暖かくならない、それがネクタイ。

花蓮

 本日は好きなアニメキャラです。思い出せば春季アニメにまだお気に入りキャラがいたので紹介しましょう。作品自体はちょっと「?」でしたが、「終末のハーレム」から神谷花蓮です。羽生柚希先生じゃないの?とツッコまれそうですが…確かに綺麗な先生は大好きなんです。

羽生柚希

 作中最強と目されるエロボディも見せつけても来たゆずせんせーですが、出番が案外少なかったのと、めでたく(?)ご懐妊により途中退場を余儀なくされたようなので、ここは先生や学園の女子達のみならず、主人である土井翔太すら操っていた感のある神谷花蓮を推したいと。ウマ娘のカレンチャンが好きなので、花蓮という名前にも惹かれてしまいました。

花蓮設定画

 人為的に散布されたらしい「MKウイルス」により、男性の99.9%が死滅してしまった近未来。日本では「細胞硬化症」に罹患後、治療した5人(「ナンバーズ」と呼ばれる)だけが免疫を持っており、人類維持のために子作りを要請されるという世界が描かれた本作ですが、花蓮は「ナンバー3」土井翔太の専属担当官です。

土井に挨拶

 本作の主人公は「ナンバー2」水原怜人ですが、相思相愛の幼馴染への操を貫いて、モテまくりの状況にも関わらず全くエッチ(作中では“交尾”を意味するメイティングと呼ばれます)をしないキャラなので、「いやこの状況ならやりまくるだろう常考」と突っ込む視聴者の欲望の体現者が翔太となるでしょう。そして、いじめられっ子で非モテだった翔太を、心身共にエロエロ世界にスムーズに適応させるべく暗躍したのが花蓮です。

コスプレ花蓮

 年齢は不詳ですが、18才の高校生である翔太の同級生として同じ制服を着て同じクラスに在籍しても違和感がないので、見かけ上はそれほど年齢差がないように見えます。翔太は5年間コールドスリープで眠っていたので、今の同級生達は本来5才年下で、元の同級生達は23才になってとっくに卒業しています。身長は161センチメートルで、スリーサイズは80(D)-55-81㎝。金髪で瞳も金色。

一番偉くなりたい

 しかしいくら翔太が高校生だからと言って、高校生を専属担当官にするものかどうか…。童顔なだけで実は結構行ってるとかもあるかも知れませんね。実は飛び級で既に大学を卒業しているとか。

ご機嫌花蓮

 笑顔を絶やさず明るい口調で、常に翔太ファーストで動いています。専属担当官として、「ナンバー1」火野恭司や水原怜人の陣営には対抗心を強く持っており、翔太のメイティングをスムーズに行うために考えたのが、「学園ハーレム計画」。

一番えらくなりたい

 当初翔太には伏せていましたが、クラスメートは全員翔太とのメイティングに積極的な娘ばかりが選ばれています。ただ、飛び級で同級になったちびっ子のちふゆだけはさすがの翔太もメイティング候補とみなしておらず、賢い花蓮がどうして彼女を加えているのかは不明です。「成長促進器」を使えばワンチャンあるでしょうが。

先生と夢の一時
邪悪の笑み

 花蓮は、いじめられっ子で屈折した日々を過ごしていた翔太の過去を充分認識していたらしく、まずは憧れの女教師・羽入柚希を翔太にあてがいます。5年経ってアラサーになった柚希ですが、5年間眠っていた翔太の気持ちは当時と全く変わらず、憧れの美人教師に導かれて初体験という、ある意味「男の夢」を実現します。「俺の空」か(笑)。もちろん段取りは全て花蓮が付けていた模様。無言でしたが、あえてセリフを入れるなら「計画どおり」といったところでしょうか。

適応しすぎな翔太

 翔太としては柚希だけいれば他には何もいらないという気持ちでしたが、人類存続という視点からだと一夫一婦制なんてとんでもない話。どんどんいろんな女の子とメイティングして貰わなければなりません。そこで柚希を遠ざけてクラスメートの女の子を宛てがい始める花蓮。柚希への想い持ちつつも、状況に流される翔太。まあヤリたがりの年齢の小僧など、花蓮の戦略にかかればたわいなくても仕方が無いでしょう。

先生を唆す

 女生徒達に対しては明るく無邪気な口調ながら、話の中には威圧や揶揄を織り交ぜており、彼女の手腕や権限が相当強いことを伺わせています。柚希に対してもそうしていたので、少なくとも学園内では誰よりも権力があるのが花蓮なのでしょう。もちろん他の先生に対しても…

保健の先生も食う

 例えば保健室の先生。この先生、私もいいじゃんと思っていましたが、翔太に食われてしまったか。同年代が嫌な訳ではないけど、「オネショタ」気質が垣間見えるような気がする翔太。だから翔太という名前なのだ、きっと(笑)。

これも先生か

 図書室でもメイティングしていますが、これも司書の先生か。やりよるな翔太、やはりオネショタ気質。ま、先生方も翔太とのメイティングを前提にこの学園に勤務しているということであれば、本望なのか。先生も生徒も美人ばかりというエロゲーシチュになっていますが、花蓮が作り上げたエロゲー学園なのだから当然。

ヤリチン火野

 そういう訳で、花蓮のメイティング成果は上々で、上司からも期待と賞賛を受けていました。「ナンバー1」恭司はそもそもチャラいので、女の子をどんどんあてがっておけば勝手にメイティングするし、「ナンバー2」怜人はとにかくなにがあってもメイティングしない厄介キャラであるところ、本来なら性格的に難のなる翔太を、作戦を企画立案して適切に実行した花蓮は一番の策士に見えます。なお「ナンバー4」は男性ほぼ滅亡後の世界を統治するUW(女性による国際連盟)に反発する「イザナミ」という集団に拉致され、「ナンバー5」はアニメ未登場でした。

野望の花蓮

 メイティングして子供を産むことは、本人の社会的地位とか待遇を大幅に向上させるらしく、この状況下ではメイティングしたいという若い女性が多数出るのも当然なんですが、花蓮もルックスは大変良いのでその気になればメイティングする側に回ることも可能だったでしょうが、彼女はメイティングさせる側に回りました。一度翔太に誘われた時は「お望みならば」と言っていましたが、おそらく両者とも本気ではなかったでしょう。

土井を操る

 花蓮の作戦で翔太は順調にクズ化…いやいや状況に適応していき、花蓮もご機嫌。ストーリーは怜人がいないと進みませんが、視聴者が見たい場面は翔太がいないと見られないということで、主人公格が二人いるというのは本作では必然だったのか。

他にも男が

 翔太は当初自分が世界で唯一残った男だと思っていましたが、花蓮は他にも「ナンバーズ」がいることを明らかにした上で、翔太を「世界一の男性」に据え、花蓮自身は世界で一番偉くなりたいという野望を吐露しました。将軍の御台所ではなく、春日局ポジを狙いたいということですな。

これぐらいで抑えて欲しい

 じゃあエロい場面は全くないかといえばそうでもなく、こんなシーンも。ただ、誰かを誘惑しようとかそういう意図は全くないのですが。

成長促進器後の翔太

 花蓮は翔太に成長促進器の使用を勧め、その後の正体はショタっ気がすっかり抜けました。アニメではまだ描かれていませんが、その後は実際日本を支配下に置くとか。花蓮の一番偉くなりたい作戦は順調に進展中ということでしょうか。

国務長官のポストをくれ

 グッドルッキングながらメイティングの対象とならない野望の女・花蓮。底知れなさや小悪魔っぽさ、さらにはサイコのような部分も垣間見えて、作中一番興味深いキャラでした。

竹達彩奈その2

 CVは竹達彩奈。10年以上前に「けいおん!」のあずにゃんこと中野梓、「俺妹」の高坂桐乃を演じていた彼女も30才を超えました。近年は「だがしかし」の枝垂ほたるや「究極進化したフルダイブRPGが現実よりもクソゲーだったら」の如月玲於奈のような大人キャラとか「ラーメン大好き小泉さん」の小泉さんのようなクールなキャラも演じるようになっています。そうだ、小泉さんを忘れてたよ!

竹達彩奈

 花蓮についてはきゃぴっとしている部分と、何を考えているのかわからない怖い部分を意識して演じていたそうですが、彼女は何歳なんだろうと不思議に思っていたそうです。やはり見た目と年齢は乖離しているのか?「のうりん」のベッキーが一見全然そうは見えないけど40才だったように、花蓮も実は結構いい年齢なんでしょうか。

記憶に残る一言(その149):赤犬とエースのセリフ(ONE PIECE)

距離あればマスク不要

 先日厚生労働省が屋外で2メートル以上の距離を確保できる場合は、会話をする際にもマスクを着ける必要はないと発表しました。マスク生活も3年目となるともういい加減うんざりなので、特に週末恒例のウォーキング時にマスクなしで良いなら朗報です。しかし、出退勤時とか店舗に寄る時とかはやはりマスクなしとはいかないでしょうね。

ワンピース

 本日は「記憶に残る一言」です。今回は連載25年で単行本100巻以上という大人気少年漫画「ONE PIECE」から赤犬とエースの会話を紹介しましょう。なにげにワンピを取り上げるのは本ブログ初という。

ONE PIECE世界地図 

 ワンピ世界には世界各国をまとめる国際組織である世界政府が存在し(ガンダム世界の地球連邦政府みたいなものか)、直属の海上治安維持組織として海軍(同じく連邦軍のようなものか)が存在します。ワンピ世界は大半が海で占められ、唯一の大陸は世界を縦断する「赤い土の大陸(レッドライン)」。これに垂直に世界を一周する航路が「偉大なる航路(グランドライン)」と呼ばれています。グランドラインには海賊王ゴール・D・ロジャーが遺したとされる、富と名声と力の「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」があるとされ、世界中の海賊が集まっています。

海軍本部
王下七武海

 このグランドラインに君臨する三大勢力が、「海軍本部」「王下七武海」「四皇」。「海軍本部」は文字通り海軍の本部基地。「王下七武海」は、実入りの何割かを世界政府に納める代わり他の海賊や未開地域に対する海賊行為が認められている、世界政府公認の7人の大海賊。

四皇

 そして「四皇」はグランドラインに皇帝の如く君臨する4人の大海賊のことで、これが極めて強力なので、海軍本部と王下七武海が抑止力として存在しているようです。

火拳のエース
黒ひげ

 その四皇の一人「白ひげ」エドワード・ニューゲートの腹心ポートガス・D・エースは海賊王ロジャーの息子であり、主人公ルフィの義兄でもあります。白ひげ海賊団にいたマーシャル・D・ティーチが、同海賊団で最大の禁忌とされる「仲間殺し」を犯して逃亡した際、独断でティーチ討伐に向かい、グランドラインのバナロ島で死闘を展開しますが、エースはティーチに敗れて身柄を海軍に引き渡されます。

バナロ島の決闘
親父は海賊王ロジャー

 世界政府は海賊王ロジャーの血筋を断つ好機と捉え、海軍本部のあるマリンフォードで公開処刑することを公表。これを阻止するべく攻め込んだ白ひげ海賊団+シンパの海賊団艦隊と海軍本部+王下七武海の5人による全面戦争が「マリンフォード頂上戦争」と呼ばれます。

白ひげ海賊団
海軍中将
三大将

 激闘の末、ルフィはエースの救出に成功し、後は船上から脱出するのみという状況になりました。この時発した、海軍大将赤犬の捨てセリフがこれです。

敗北者じゃけえ

 「エースを解放して即退散とは とんだ腰抜けの集まりじゃのう白ひげ海賊団。船長が船長…それも仕方ねェか………!!」
 「"白ひげ"は所詮…先の時代の"敗北者"じゃけェ…!!!」

ハァハァ…敗北者?

 負け惜しみにしか思えないセリフですが、これに反応したのがエース。「ハァ…ハァ… 敗北者……?」

取り消せよ今の言葉

 煽り耐性ゼロだったのかエース。「取り消せよ……!!!今の言葉……!!!」と激昂します。これはもしやと思った赤犬からさらに煽られると、せっかく逃げられるところだったのに赤犬に殴りかかりに行きます。

能力全開バトル
赤犬が圧倒

 しかし、能力の相性の悪さによりあっさり返り討ちに遭ってしまいます。このエースの「メラメラの実」と赤犬の「マグマグの実」の能力についてはまたツッコミどころではあるんですが、長くなるので今回は触れません。

エースの最後

 その後赤犬がルフィに襲いかかったところを瀕死のエースがかばい、無念の死亡へ。

おいよせエースのるなエース

 そもそもエースが海軍に捕らえられたのは、ティーチを追跡して返り討ちに遭ったからですが、この際も白ひげの制止を聞かずに独断で飛び出していったものでした。「マリンフォード頂上戦争」はエースが原因で始まったものですが、「白ひげ」側はエースを奪還すれば勝ちだと認識していたので、「見え見えの挑発に乗るんじゃねえ」(11番隊隊長キングデュー)、「おいよせエース、立ち止まるな」(白ひげ傘下ビザール)、「のるなエース!戻れ!」(16番隊隊長イゾウ)とこぞってエースの軽挙を制止しました、なのに前の轍を再び踏んでしまうエース。

ルフィも冷静

 仲間思いで向こう見ずな性格の義弟・ルフィですら「エース行こう、おっさんの覚悟が……」と引き止める側に回っており、弟が冷静に戦況を見ているにも関わらず顔を真っ赤にして激昂しているエース。どれだけ煽り耐性がないんだ。

赤犬も?

 しかも、どうやら赤犬はエースを挑発するつもりで「敗北者」と言った訳ではなかったようです。すらなく、若い頃から海賊を毛嫌いし、悪は全て根絶やしにすべきという「徹底的な正義」を信条とする硬骨漢である赤犬は、単に思ったことをそのまま口にしただけだったようです。そのため、わざわざエースが引き返して来た時は「?」という反応でした。

白ひげ

 白ひげが敗北者かどうかは見解の相違と言ってしまえばそれまでの話で、海賊を取り締まる立場の海軍最高幹部に白ひげの偉大さを語って聞かせたところで同意してくれるとはとても思えません。さらに怒りに震えたエースが赤犬を倒せばまだしも、簡単に撃退され、一矢も報いることなく殺されてしまいました。

白ひげ海賊団惨敗

 エースの死により、白ひげ側の戦略的敗北は決定してしまい、白ひげも戦死。親分を失った白ひげ海賊団残党もその後ティーチ率いる「黒ひげ海賊団」に惨敗し、壊滅状態となってしまうのでした。白ひげを本当に敗北者にしてしまったA級戦犯はエース…

解説動画

 YouTubeの「ゆっくり解説」などでは、説明の中で「敗北」「敗北者」といったフレーズが出てくると、相方が「ハァ…ハァ… 敗北者……?」「取り消せよ……!!! ハァ… 今の言葉……!!!」と叫ぶのがお約束になっています。

アライグマ

 ネットで見つけたパロディをいくつか。まずは今となっては懐かしい「けものフレンズ」から激おこのアライさん。かばんちゃんをバカにされたんでしょうか。だとすると「けもフレ2」のキュルルあたりに煽られたのか。「かばんちゃんは先の時代の敗北者じゃけえ」とか。

JKにキレるエース

 BOKETEより。出典不明のJKですが、キレるエース。いや、このセリフは白ひげにじゃなく、キミに向けて言っているのでは?

エース戻れ

 これは幼少期に読んだ「野口英世」の伝記にまつわる場面では。エースだったんか英世(笑)。大人になって知る彼のクズいエピソードは、子供向けの伝記には一切出てこないんですよね…

ネタ1

 「鬼滅の刃」とのコラボ。鬼殺隊は海軍本部側に付いたのでしょうか。ここまで全否定されてはエースV.S.炭治郎激突待ったなし。

全面降伏のエース

 「敗北者じゃけえ」に全面降伏のエース。これは生還パターンですが、ここまで言い切ってしまっては、せっかく戻っても肩身が狭そう。

白ひげを褒める赤犬

 なんと白ひげを褒め称える赤犬。なのに「敗北者」の単語にだけ反応するエース。そりゃあ赤犬も「?」になるわ。文脈を理解しろエース!国語の成績が悪いのか! 

エース対赤犬

好きなアニメキャラ(その137):ヒュドラ(怪人開発部の黒井津さん)

ゆっくり茶番劇

 東方Projectのキャラ(通称ゆっくり)を使用して繰り広げられる寸劇・喜劇「ゆっくり茶番劇」。YouTubeでは解説番組などで大量に製作されていますが、これを某YouTuberが勝手に商標出願して特許庁に認められ、利用料年10万円を主張したことでネット界隈では大騒ぎになっています。ウクライナに軍事侵攻したロシア並み、いやそれ以上に味方のいない、全世界を敵に回したような状況になっていて、今後どうなるのか野次馬根性的に興味があります。世間的には山口県阿武町から誤って振り込まれた4630万円の給付金をネットカジノで使い切ったとして返還しない24才の若者(逮捕済)のニュースの方が話題かもしれませんが…某YouTuberもやはり若者なのでしょうか。むしろ馬鹿者と言いたいですが。

ヒュドラのスペック

 話はガラッと変わって本日の本題。前回に引き続き「好きなアニメキャラ」です。今回は「怪人開発部の黒井津さん」から再生怪人ヒュドラです。

ヒュドラ完成予想図

 主人公黒井津燈香が所属する、世界征服を企む秘密結社アガスティアが開発した少女型の怪人です。いたいけな女の子に戦いを強いるとはさすが悪の秘密結社、やることが汚ねぇやと言いたくなりますが、アガスティアは首領のアカシックが幼女よりの少女で、かわいいもの好きのせいで、少女型怪人が多くなっている模様。

首領のアカシック

 アガスティアは悪の組織にも関わらず、一般人へのテロ行為を固く禁じているので、人間を改造しているのではなく、一から怪人を作り出しており、怪人の意識には電子頭脳によるVR訓練を行わせているそうです。

本来のウルフ
ウルフ・ベート

 黒井津さんの助手格のウルフ・ベートなんて、筋肉ムキムキな狼男型怪人になるはずが、アカシックの命令によって男子中学生のメンタルのまま身体だけ少女型にされており、LGBT型怪人とでも言うべき存在になっています。人間ではないので電子頭脳を再調整すればいいだけな気もしますが、多分予算がないのでしょう。

メルティ
マミー

 作中開発された少女型怪人には、他にバレンタインデーに向け開発された期間限定チョコレート型怪人メルティ(バレンタインデーには強大な力を発揮するが、それ以降が過ぎると弱体化してしまう)や、アガスティアの宿敵である剣神ブレイダー対策に特化したマミー(後にアイドル怪人に転向)などがいます。

カミュラ
アラクネ
スキュラ

 首領が少女型のせいか、アガスティアには万能細胞型大幹部カミュラ、次元超越型大幹部アラクネ、黒獣変化型大幹部スキュラなどの少女型大幹部が存在しています。大幹部の誰か一人でも出撃すれば剣神ブレイダーぐらい瞬殺できそうなんですが、なぜか全員引きこもっています。まあ彼らには彼らの任務があるのかも知れませんが。

ヒュドラのイメージ

 話をヒュドラに戻します。元ネタはギリシャ神話に登場する怪物ヒュドラです。ギリシャ神話最強の怪物テュポーンと、上半身は美女で下半身は蛇という不死の怪物エキドナの子供で、兄弟にはオルトロス、ケルベロス、キマイラなどがいます。ヒュドラは巨大な胴体に9つの首を持つ大蛇の姿をしており、猛毒と不死身の生命力の持ち主で、首を切り落としてもすぐに傷口から新しい首が生えてきます。

ヘラクレス対ヒュドラ

 ヒュドラ退治はヘラクレスの12功業の一つで、ヘラクレスは首を切った後、傷口を松明の炎で焼いて再生を防いで倒しました。

パーフェクトヒュドラ

 この神話に基づき、怪人ヒュドラも水蛇の首(サブ首)を八本装備し、本体もサブ首も体内のエネルギーが尽きるまで何度でも再生可能というのが本来の計画でした。パーフェクト・ヒュドラとでも呼びましょうか。

ヒュドラ初期型

 しかし、そこに立ちはだかったのがヘラクレスならぬ予算の問題。これは組織にとって常に最大かつ最強の敵ですが、そのため誕生したヒュドラは水蛇の首を一本しか付けられませんでした。もちろんこれで勝てるほど甘くない剣神ブレイダー。

ヒュドラ改

 その後水蛇の首を倍増させたヒュドラ・改が登場。

真ヒュドラ

 さらに水蛇の首を倍増して四本にした真・ヒュドラが登場。このペースなら本来の計画まであと一歩という感じですが、残念ながらここで打ち止め。予算問題は超えられない壁でした。

こうなるはずだったが

 また、本来なら水蛇の首は毒を放って遠距離攻撃できる仕様のはずでしたが、これも予算不足で実現しませんでした。代わりに各首は本体と独立した意思を持っており、別の意味で毒を吐いたりします。

左から1234

 各首は角の数で一姉、二姉、三姉、四姉と呼ばれ、本体は彼女らから末妹という意味で「末」と呼ばれています。一姉は陽気でバカ、二姉はセレブ気取り、三姉はアクション映画マニア、四姉は陰気で内気な性格をしていますが、共通して末妹思いです。

フルボッコ

 本体は見た目に違わず気弱で怖がりな性格をしていますが、それだけに姉達からは可愛がられており、彼女をいじめると姉達にフルボッコにされることに。

ヒュドラを庇うカノン

 ヒーローの一種である魔法少女達に襲撃された際、怪人仲間のカノン・サンダーバードに助けられたことがあり、以来彼に好意を抱いているようです。姉達もカノンをヒュドラの彼氏と認め、折々冷やかしています。

カノン・サンダーバード元設計
カノン・サンダーバード

 このカノン・サンダーバードもまた大笑いで、計画当初は肩にキャノンが付いた格好いい鳥型ロボット怪人でしたが、各部署との共同作業の過程で設計の修正が相次いだを結果、大幅なコストダウンにより当初案とは似ても似つかないゆるキャラのような巨大なひよこ型の姿となってしまいました。カノンの開発過程自体がネタになっていたので、ある意味ウルフ・ベート同様に組織の犠牲者の一人ですが、それでも魔法少女達を撃退できるだけの戦闘力を持っています。この姿に油断してしまうのか。

水着のヒュドラ

 9話はいわゆる水着回で、ヒュドラも水着になっていました。しかし本体は泳ぎが苦手だとか。元ネタのヒュドラの名前は水素(ハイドロゲン)の語源になったという説があるほど水に関わりがある怪物なんですがそれは…

水は苦手なヒュドラ 

 ただし水蛇の姉達はいざとなれば何とかすると言っており、実際カノンが水没した時は救出に向かっています。愛の力なのか?そうなのか?

藍川ふみ

 ヒュドラのCVですが、末妹こと本体のCVは藍川ふみ。6月25日生まれで神奈川県出身。フリーランスで活動しているようです。アニメ出演がこれが最初なのか?Wikipediaの記事が貧弱で詳細不明です。

鍛代ふみか

 なお2021年1月までは「鍛代ふみか」という名前だったようですが、改名したそうです。「鍛代ふみか」時代にもゲーム作品や舞台作品でも活躍していたようで、“胸部装甲”はJカップとの話も。特技は三つ編み、趣味は麻雀、ゲーム、ダーツだそうです。

松田姉妹

 水蛇の首の姉達のCVは双子の松田姉妹。左が利冴(りさえ)、右が颯水(さつみ)らしいですが、正直入れ替わっても判らない(笑)。声優界でも双子は珍しいらしく、もう終わってしまいましたが、杉田智和の「アニゲラ」の大喜利ネタでは何かと言うと松田姉妹が登場し、挙げ句の果てには例題として最初に松田姉妹ネタを使って投稿を阻止するみたいな流れさえありましたっけ。

区別がつかない

 姉妹仲は至極良さそうですが、なぜか所属事務所は異なる不思議。作品内でも兄弟・姉妹役(特に双子役)ないしは何かしら対になる関係として共演することが多いようです。ヒュドラでは一姉と三姉を利冴、二姉と四姉を颯水が担当しています。

本体は末っ子

好きなアニメキャラ(その136):戸次菜摘(のうりん)

515事件

 五月も半ばの15日。90年前には旧帝国海軍青年将校らが犬養首相を殺害した五・一五事件が発生し、50年前には沖縄が返還されたという節目の日です。もっと細かい話だと56年前に笑点が始まった日だとか、45年前にコロコロコミックが創刊された日だとか、30年前にJリーグが開幕した日だとかいうこともありますが、日本史の試験に出そうなのは前二つぐらいでしょう。

ちむどんどん

 沖縄といえば、今NHK朝の連続ドラマで沖縄を舞台にした作品を放映していますが…その、なんというか、非常にシナリオが雑なんですよね。主人公の家は何かと言うとお金に困る一家なんですが、主人公の幼少期に、金銭的に切羽詰まって子供を一人親戚に預けなきゃならない→主人公「私が行く!」→出発当日、他の家族「行くな!」→主人公「行かない!」→無事数年経過…という展開がありました。貧乏なのはしょうがいないとして、切羽詰まって子供を上京させるという選択があったにも関わらず、問題は何も解決されていないのに「行くな」「行かない」で済ませるというのは一体何の茶番だ。行かなくて済むなら最初から行かせようとかするんじゃないよと。

俺もチムドンドンしたい

 また最近も兄貴が詐欺に遭う→親戚に金を返せない→兄貴出奔→主人公「金はないけど東京に行きたい!」→親戚「あのなあ」→兄貴東京でプロボクサーになって華々しく活躍→ファイトマネーを送金して借金問題解決という非常に雑な展開が。ボクサーも世界タイトルマッチとかになれば確かに大金を稼げるでしょうが、大半のボクサーはボクシングだけで食べていくのは無理だと言われています。上京してすぐボクサーになったとしても、いきなり大金を送れるはずが。こんなんが可能なら、まさに「俺も、チムドンドンしたい」ですよ(笑)。

戸次先生

 話は変わって本日は「好きなアニメキャラ」です。昨日紹介した「のうりん」から、主人公達の担任である戸次菜摘先生を紹介したいと思います。この先生、キャラが立ち過ぎてて、公式ブログの第一回人気投票で1位、第二回でも2位と大人気を博しています。私も大好き。

ベッキー表情集

 県立田茂農林高校のOBでもあり、担当は家庭科。愛称はベッキー。姓の“戸次”は“べっき”と読むので、なんのことはない、ほぼ呼び捨てにしているだけという気もしないではないですが、本に的にOKなのでまあいいでしょう。

ピチピチベッキー

 いかにも若々しい姿の独身女性ですが、アラフォーであることを隠していません。しかも通常アラフォーと言われる37~9才ではなく、40才を超えているらしいので、アラフォーとは40才超えの婉曲的な表現なのかも知れません。原作では若々しい姿は厚化粧によるものという描写がなされているそうですが、アニメには一切そういう表現がないので、恐るべき美魔女なのだと思われます。

背中に天使の羽があるベッキー

 その容姿は金髪で青いピアスをしており、アンナミラーズのウェイトレス制服に似たオレンジ色の服に、背中になぜか天使の羽のようなものが付いています。とてもアラフォーとは思えません。天使の羽はランドセルだけにしておけ(ランドセルを背負って出てこいという意味ではない)。

ベッキー登場

 朝からハイテンションですが、独身で彼氏もいないらしく、自らぶっ飛んだ妄想等を展開したあげくに暗黒面に堕ちるのがお約束で、毎回生徒たちをドン引きさせています。しかしそれでもまだ最初の頃は良かったんです。

ブルマ対スク水

 3話で林檎と農が実習バトルを展開し、きゅうりハウス対決、ニワトリハウス対決を経て田植え対決に。濡れてもいい格好でということで、林檎がスク水、農がブルマ姿で登場しました。

一見素敵な花嫁
花嫁姿のベッキー

 そんな中、なぜかウエディングドレス姿でやって来たベッキー。「先生今日は汚される覚悟で来てるから…」いや、誰に何を?というか、男に縁がないわりに持ってるのね、それ。

浴衣姿のベッキーその2
大人の魅力

 6話では七夕ということで浴衣姿を披露するベッキー。JK達も浴衣姿になっていますが、林檎に対し「浴衣は胸がないほうが似合うから!」と煽ります。ベッキーはそこそこあるんですよね。でも農や胡蝶はベッキー以上の胸部装甲をお持ちなので、そちらには絶対向かわない模様です。林檎が転校してきた当初は結構先生らしい振る舞いをしていたのに、この辺りから林檎をいじるようになっていきます。

ベッキーの短冊

 そして短冊に込めたベッキーの願い。なんだこれは…たまげたなぁ。

シバりもOK

 さらに追加した短冊を持ってニッコリ。そこまでラインを下げても男が来ないとはどういうことなのか。

アラフォー幻魔拳

 アニメでははっきり描かれていませんが、ベッキーはパパンが県議会議員、ママンが県教育委員会のトップ。さらに叔父が県警のエラいさんであるため、“県内無双”状態にあるのだそうです。たとえ檻の中にブチ込まれる事になっても送検すらされずに説諭のみで前科もつかずに帰されるという。

やばいやばい

 でもベッキーが40才(或いはそれ以上)ということは、親世代だってかなりの年ということで…議員はともかくとして、教育委員会とか県警にはそんなに長くいられるものではないと思われます。ベッキーの“県内無双”もいつまでもは続かないと思われますが…その前にイキのいい新米警官とか紹介してもらったらいいのでは?

闇墜ちベッキー

 登場する度に面白いベッキー。もっと登場させて欲しいという全国100万人のベッキーファン(ワシもじゃ、ワシもじゃみんな!)の願いが叶えられ、8話「クッキングババ」はベッキー回でした。

ヒトリ神ベッキー
継が征伐

 胡蝶と継の青春リア充ぶりを見て孤独感に苛まれ、タタリ神ならぬヒトリ神になったベッキー。50cc原付きを爆走させて校舎や実習農場を荒らし回ったあげく、ヤックル(ただの山羊)に乗った継に退治されました。「もののけ姫」のパロディが熱い。

アラフォー幻魔拳を放つ

 そんなベッキーにうんざいして塩対応する生徒達に、コスモならぬガイアを燃やすベッキー。そして放つ必殺技!

燃え上がれガイア

 鳳凰アラフォー幻魔拳!それは40年間のベッキーの生き様を見せつける恐怖の技。

ベッキー幼稚園時代

 生まれてから幼稚園時代までは幸せだったベッキー。しかし黄金時代はここ止まり。

ベッキー小学生時代

 いじめに遭った小学生時代。

ベッキー中学生時代

 ぼっちになった中学生時代。

ベッキー高校生時代

 遅れてきた中二病に染まった高校生時代。

ベッキー大学生時代

 酒に溺れた大学生時代。

ベッキー就活

 ぶりぶりぶりっ子で相手をドン引きさせた就活時代。

ベッキー今

 そしてあっという間に時は過ぎて40才独身。スタイルは変わらずいいんだけど…よく見ると部屋にダンベルとか鉄アレイが。人知れず筋トレしているようですね。

うろたえるな小僧ども

 幻影のあまりの絶望感に震える生徒達に、「うろたえるな小僧ども!」。こっちはリアルに経験してきてんだぞ!

うろたえるな小僧ども元ネタ

 こちら元ネタの元教皇シオン。コスモを燃やすのが聖闘士だとすれば、ガイアを燃やすのは聖農士とでも言うべきなんでしょうか。

何が好きかで自分を語れよ

 さらに料理コーナーではっちゃけるベッキー。耕作に対して「何が嫌いかより、何が好きかで自分を語れよ!」これ、「ONE PIECE」のルフィセリフと誤解している向きもありますが、「ツギハギ漂流作家」の吉備真備のセリフなんですよね。表情もそっくり。

林檎を煽るベッキー
妬ましいのよ

 その後散々林檎を煽りまくるベッキー。なぜそんなに…と問う耕作にダイレクトに「妬ましいのよ!」いや仮にも教師だろアンタ(笑)。

ベッキー女体盛り

 そして男を落とす究極の料理として提示してきた「女体盛り」。アンタ高校の家庭科実習でなにやってんすか。

生徒達はトラウマ

 アラフォー幻魔拳以上の精神攻撃を受ける生徒達。おじさんから言わせて貰うとアラフォーでもこのルックス、このスタイルなら全然オッケーなんですが…

窓からポイ

 最終的には全裸のまま窓から投げ捨てられるベッキー。ひ、ひどい。せめて女子生徒が一人もいない女日照のF組にでも投げ込んでやれば…。美人女教師×飢えた青狼達というエロ小説展開が想像されますが、別の見方をすればWin-Winの関係では。

AKB40.png
ポニーテールの四十その2

 濃すぎる一日が終わり、美濃田茂ロックフェスティバルの話題に賑わう主人公一行。そこに登場したのは謎の「AKB40」。なんのパクリかはもはや言うまでもありませんが、グループではなくソロアイドル。A(アラフォー)K(教師)B(ベッキー)40(40歳)の略称だそうです。アラフォーと言っているのだから末尾の40は蛇足にも思えますが、大事なことなので二回言ったのか。

ポニーテールの四十

 歌うは「ポニーテールの四十」。タイトルも曲調もどっかで聞いたことがあるものですが、歌詞がひでぇ(笑)。



 こちらフルバージョン。なお持ち歌はもう一曲あって、タイトルを「Everyday加齢臭」という…。さすが「のうりん」!おれたちにできない事を平然とやってのける!そこにシビれる!あこがれるゥ! 


 この後結構シリアス展開になった12話にも登場してセーラームーンの変身パロなどで大活躍していましたが、もうお腹いっぱいだと思いますのでこの辺で。

斎藤千和

 CVは斎藤千和。芸達者な声優なのでこの濃すぎるキャラもしっかりこなしていました。でも彼女が選ばれたのは、能力的なものもあるでしょうが、結婚した直後だったからというのが大きいのではないかと。斎藤千和も「ポニーテールの四十」をレコーディングした後、「結婚してて良かった……」との感想を漏らしたそうです。

これが素顔なのか

 アラフォーとか結婚とかをしきりにネタにする関係上、実際のところ本人がどう思っていようと、妙齢の独身声優に演じさせるのはいろいろな意味で危険だったと思われます。個人的には日笠陽子とかに演じさせても面白かったと思いますが、当時まだひよっちは独身だったし。当時リアルアラフォー声優としては林檎役の田村ゆかりがいましたが…絶対オファーできねえ。まだ農役の花澤香菜にオファーした方がましだ(当時25才なのでシャレで済みそう)。

ベッキー最終形態

のうりん:傑作だけど「町おこし」と絡めるのは危険だったラブコメ作品

キングヘイロー新衣装

 GW期間中、「ウマ娘プリティーダービー」は毎日一回無料ガチャが引けました(まだ引けます)。「プリコネR」は一日一回無料10連ガチャだったんですが、「ウマ娘」は単発。やはり人気があると強気に出るんだなあと思いつつ、なにしろタダだから毎日引く訳ですが、ある日なんとSSRの「キングヘイロー新衣装」が当たりました。ピックアップ中とはいえ単発で当たるとは我がことながら驚きでした。



 元ネタのウマは最強世代の呼び声も高い98年組だったせいでなかなか勝ちに恵まれませんでしたが、アニメ一期では、レース中のウマ娘は他のウマ娘に追い抜かれると「ムリー」と叫ぶのがお約束になっていた中、キングヘイローだけは何度負けようとも絶対叫びませんでした。それは上記JRA制作のCMで言っている「不屈の塊」であったことを表していたのでしょう。その下の動画はウマ娘版です。一見悪役令嬢風ながら、敗北の汚泥の中から這い上がって栄冠を目指すシナリオは、育成の前後でイメージが激変するウマ娘の筆頭と言えるでしょう。

のうりん

 上島竜兵の自殺とか、もっと語ることがあるだろうとツッコまれそうですが、あれはちょっと重すぎるのと動機とかも全然はっきりしていないので、次の機会に譲るとして、本日はGW中に一気見した農業系ラブコメアニメ「のうりん」について語りたいと思います。

りゅうおうのおしごと

 「のうりん」は白鳥士郎の同名のライトノベルを原作としており、2014年冬季アニメとして全12話で放映されました。原作は13巻まで刊行されていますが、あと一巻で完結というところでここ5、6年全く新刊が刊行されていません。噂ではやはりアニメ化されている「りゅおうのおしごと!」が大ヒットしてそちらに専念して忘れ去られているかだとか。

無精卵のことをこういう

 岐阜県美濃加茂市をモデルにした美濃田茂市にある県立田茂農林高等学校、通称「のうりん」を舞台にした、農業にいそしむ高校生達の日常を描いていますが、アニメのパロディの他下ネタやネットスラングなどが豊作状態で盛り込まれており、イラストレイターが家族に仕事は選んだ方がいいと言われたらしいです(それもアニメ中でネタにされたいた)。本作は下ネタ特化型ではありませんが、ほぼ「生徒会役員共」に匹敵する作品ではないかと。

ツッコミに回る耕作

 そういえば主人公畑耕作のCVが浅沼晋太郎で「生徒会役員共」の主人公津田タカトシと一緒なんですね。「生徒会役員共」二期とは放映時期まで被っており、同時期に両方演じていたとは驚きです。さぞ疲れたことでしょう。

草壁ゆか

 生産科学科2年A組所属の畑耕作は、アイドルの草壁ゆかに熱を上げるアイドルオタクで、幼なじみの中沢農(みのり)、頼れる親友の過真鳥継(かまとり けい)、学級委員の巨乳少女・良田胡蝶らとともに、明日の日本農業を担うにはやたら騒々しい高校生活を送っています。この4人は学校の敷地内に設置された学生寮「青田寮」で暮らしています。往年は多数の寮生がいたそうですが、今は他に寮生はいません。

電撃引退

 そんな中、青天の霹靂だった「草壁ゆか、電撃引退!」の報。落ち込みまくる耕作でしたが、農と継に引かれて教室に来ると、担任教師・戸次菜摘が連れてきた転校生は、草壁ゆかにそっくりな美少女・木下林檎でした。彼女はハードな芸能活動で身心ともに疲れ切って笑えなくなり、折しも耕作から送られた野菜の味に感動し、同封のファンレターで田茂農林高校の存在を知り、転入して青田寮で生活することになったのでした。

引きこもる耕作
抱き枕に入り込む耕作

 寮内は、草壁ゆかだった林檎が好きな耕作、耕作が好きな農という三角関係と、継が好きだけどツンデレまくる胡蝶という関係になっており、初期は林檎対農の農業対決なんかもあって恋の鞘当てがバチバチでした。林檎も耕作に好意があるようなので、これは農がいくら頑張っても負けヒロインポジションだなと思ったのですが…

林檎対農その1
林檎対農その2

 実はアイドル時代の林檎にファンレターを送ったのは農だったことが判明。耕作は野菜は送ったのですが、手紙もなしでブツだけ送ってもただの不審物扱いだろうと、農が耕作になりきって書いたのですが、それが林檎の心を動かした模様。それが判明して二人は一気に仲良くなり、めでたしめでたしかと思いきや、終盤妊娠を偽装してまたまた大騒ぎに。その背景にあった事情は…

林檎と農の和解

 ということで、4話とか7話とかで農業の大変さとか素晴らしさが語られる回もあったものの、基本的にはギャグてんこもりの作風で、パロディの元ネタを知っていればいるほど楽しく見られる作品になっています。

継パパン
好青年継

 ただ、終盤ギャグ交じりではありつつも、継の母が農薬の薬害で亡くなっており、ビジネスライクで家族を顧みなかった父(今では一流ビジネスマン)に反発して母方の叔母へ養子に入っているという「美味しんぼ」的展開が明らかになったり、耕作も農業に憧れた両親に連れられて、都会から農村に移ってきたものの、農業は失敗して母は過労死し、父は農業を放棄したため、農の実家である中沢家に預けられたという経緯が判明します。

ちょっといい話の4話
灯籠流し

 普段ギャグばかりかましていたのと対照的に重すぎる過去が明らかになったことで、林檎(草壁ゆか)だけが耕作の心のオアシスだったことや、その反面小学生時代から耕作と一緒に過ごし、母を亡くした耕作に母のように尽くしてきた農の幼なじみを超えた想いなどもあって、両思いの林檎と耕作がくっつけばいいと単純に割り切れないところがこの作品の複雑なところです。

ズキュウウウン
キス後の耕作

 その他、日本の農業とか農村が抱える諸問題なども背景にあるので、真面目に作ればむしろ鬱アニメになってもおかしくないほど重いものも抱えているのですが、基本はギャグ作品なので大半は笑って見ていればいい気楽な作品です。背景を真剣に考えると怖い考えになってしまいかねませんし。

五人揃って四天農

 「のうりん」にはA組からF組まで5クラス(!)があって、各クラスの学級委員長5人が「四天農」となっています。5人いるのに「四天農」にもツッコみたいところ、まずA組からF組まであってなぜ5クラスなのかと言えば、一見アルファベット順のようでいて、実は専攻別になっているからです。つまりA組はAgriculture=生産科学科で、栽培専攻(耕作、継、農)と畜産専攻(胡蝶)があり、B組はBiotechnology=生物工学科、D組はDistribution Science=流通科学科、E組はLandscape Gardening & Engineering=造園学科(EはEngineeringから)、F組はForestry Engineering=林業工学科となっているのです。つまりC組がないので5クラス。

鈴木燈
金上於虎

 「四天農」はA組が吉田胡蝶(ボイン吉田)、B組が抜群の容姿ながら重度の腐女子かつド変態で、自称「発酵の美少女」鈴木燈(バイオ鈴木)、D組が常に金儲けを企んでいる「マネーの虎」に由来するらしい金上虎於(マネー金上)、E組が土木会社「花園組」の若社長にして真性のホモ・花園カヲル(ローズ花園)、F組が比較的女生徒の多い「のうりん」において女生徒が一人もいない林業工学科の学級委員の座を腕力で勝ち取った宮本林太郎(ウッドマン林太郎)。

ウッドマン林太郎

 ウッドマン林太郎は腕力バカで特に才に優れているわけではなとして、四天農の面汚し、安定の情弱などと呼ばれており、いわゆる「四天王最弱」ポジションです。一方ボイン吉田こと胡蝶はアニメでは描かれていない物語後半で「歴代四天農最強」とされ、四天農の筆頭扱いされることになるとか。5人しかいない青田寮ですが、胡蝶は他の4人に比べてアニメでは比較的影が薄い感じなんですが…

ボイン吉田の面目躍如

 2015年に美濃加茂市観光協会と「のうりん」がコラボしたスタンプラリー「みのかもまるっとスタンプラリー2015」を実施した際、その宣伝ポスターがセクハラではないかと批判され、ポスターが撤去されて観光協会が謝罪文を掲載するという事案が発生しました。その際のポスターは吉田胡蝶が前面に出たものだったのです。「ボイン吉田」の面目躍如といえばそうなんですが…

林檎にさしかえ

 差し替え版は作中で「貧乳」といじられることが多かった林檎が前面に。まあ確かにこれは無難な構図。

農

 本作のアニメ化に際しては、美濃加茂市長が原作の読者であった縁もあってコメントを寄せてくれたり、広報イベントにも積極的に協力してくれたそうですが…際どいネタや描写が頻出する本作だというのに、公職は危うくならなかったのでしょうか。地元で上映会をやったそうですが、「農業高校を舞台にした作品」と思って見たら、1話冒頭がいきなりアイドルのライブだったという展開に地元の皆さんはついて行けたのでしょうか(笑)。

変態仮面継

 耕作以下登場人物はほぼ全員が変人・変態である描写がありますが、「四天農」や担任の戸次菜摘先生(通称ベッキー)の奇天烈ぶりがスゴすぎるので、次第に「生徒会役員共」の津田タカトシに近いツッコミ役に回っていった感があります。“中の人”的には慣れたものだったかもですが。

戸次先生
戸次先生その2
 
 特にベッキー先生は凄くて、個人的には大好きなキャラなので、この人については明日にでも「好きなアニメキャラ」で詳しく取り上げたいと思います。

転校生林檎

 原作者は執筆にあたって農業高校に長期取材に行っており、笑い事ではない農業の現状や耕作の両親のエピソードなどは実際にあった事象を忠実に再現しているそうです。しかし出来上がったものは、作者曰く「取材先に顔向け出来ないものを書いてしまった」というシロモノに。いや、面白いからいいんですが。

青田寮5人組

 本作放映時には、やはり農業高校を舞台としたアニメ「銀の匙 Silver Spoon」の第二期が放映されており、本作は「汚い銀の匙」とか呼ばれたりしたそうです。私は大好きなんですけど…実際放映当時は両作ともノーマークで見ていなかったので、何とも言えません。明日の日本農業を本気で憂いている人もいるとは思いますが、本作に限っては農業高校を舞台にしたパロディ&下ネタ満載のギャグ作品と割り切って見た方がいいように思えます。それにしては時折垣間見せる重い設定が気になりはするんですが。

農パンチ
林檎パンチ
 
 なお二期が製作されれば当然見ますが、原作が手つかずのまま未完状態では当面難しいでしょうね。一期だけでも充分にも思えますが、ベッキー主人公でギャグに振り切った外伝みたいなのがあってもいいような気も。

2022年春季アニメ序盤の感想(その4):RPG不動産/理系が恋に落ちたので証明してみた。r=1-sinθ/SPY×FAMILY/カッコウの許嫁

10周年記念

 2012年5月11日に始めた当ブログ、めでたく(?)10周年とあいなりました。週末ブロガーとなって既に久しいので、次回の更新で11年目突入ということになります。当初から何年続けようといった具体的目標はありませんでしたが、我ながら良く続いたものです。10年というのは一つの区切りとして適当だなあと思います。今のところ止めるつもりはありませんが、今後は更新が一層間遠くなるということはあるかも知れません。

RPG不動産序盤感想

 さてようやく春季アニメ序盤の感想も最後となりました。もう中盤に入っている作品もありますが、全部遅れて放映開始となった「カッコウの許嫁」が悪いのです(笑)。まずは視聴予定にも超豪華リザーバーにも入っていなかった「RPG不動産」。5話まで視聴しました。険持ちよが「まんがタイムきららキャラット」に連載している四コマ漫画が原作で、つまり「きらら」系作品となります。作者の名前に聞き覚えがあるなと思ったら、「まんがライフMOMO」で「そやかてええやん」「海咲ライラック」などを連載していた人ですね。その頃は竹書房の四コマ漫画を読んでいましたが…買わなくなってもう2年以上が経ちました。

RPGの意味
紹介する物件

 「きらら」系としては今季「まちカドまぞく 2丁目」も放映していますが、両作品に共通するのは、「きらら」系独特な“緩いキャラ”の“緩い日常”の背景に、結構重い設定がされていることですね。タイトルどおり、剣と魔法の中世ファンタジー風RPG的な世界が舞台となっていますが、魔王が倒されて15年が経過しているようです。平和になったはずですが、人間は何かしらの職業を持っており、また亜人や魔物も多数存在しています。

風色琴音

 主人公風色琴音は魔術師で、王都に上京して新居探しのためRPG不動産を訪れますが、実はそこは彼女の就職先でもありました。僧侶のルフリア、戦士のラキラ(「ごちうさ」のリゼに似てる)、亜人のファーと共に、家探しに訪れる変わった要望を持った顧客を相手に、新居の提供を行って行きます。

ペガサスナイトか

 戦士、僧侶、魔法使いが揃っているので、これに勇者が入れば基本的な冒険パーティーが完成しますが、代わりにいるのが亜人のファー。自由人でトラブルメーカーでもあるので、種族は不明ながら遊び人的ポジションといった感じです。ただ、顧客には亜人も多く、基本的に亜人と人間は会話が出来ないところ、ファーはどちらの言葉も理解できるので、通訳として活躍することができます。

ドラゴンが出た

 魔王による戦乱は終結していますが、ドラゴンの出没が問題になっているなど、完全に平和になったとも言いがたく、また亜人と人間は戦乱中に殺し合ったことから、今も亜人を差別的に扱う人間も少なくないようです。

ネクロマンサーが喜ぶ幽霊屋敷

 幽霊がでる問題物件をネクロマンサーに紹介して喜ばれたり、ペガサスと暮したい少女には人力だけではたどり着けない高所の物件を紹介したりと、毎回妙な要望を持った顧客にいかに満足を与える物件を紹介するかというエピソードが重なっていますが、底流にはドラゴンが出没して兵士が出動したとかいった物騒なニュースもなされています。

スライムか

 特にファーは凄まじい魔力量を持っていたり、なぜか外で爆睡していたりと挙動に不審な部分があり、特に5話ではスライム型の魔物(これも亜人なのか)が言った「人間と亜人の言葉を両方理解できるのは魔王だけ」という注目発言をあえて通訳しなかったりしており、その正体が注目されます。尻尾からするとドラゴン系のようにも見えますが…

百合というか事後というか
怪しいファー

 ルフリアの実家は武器屋で戦乱の終息によって没落したとか、ルフリアと幼なじみのラキラはいじめられていたルフリアを守るために戦士になり、傷つくラキラを癒やしたいからルフリアは僧侶となったなど、長かったらしい戦乱の影響はそこかしこにあります。琴音はなぜ魔術師になったのか、なぜ王都にやって来たのかなどは今後明らかになっていくのでしょうか。その辺りにも結構重い背景があったりして。

理系序盤感想

 次は「理系が恋に落ちたので証明してみた。r=1-sinθ」。6話まで視聴しました…ってもう中盤やんけ。“r=1-sinθ”は“ハート”と読みます。シリーズの2期目で、1期目は2020年冬季アニメでした。相変わらず傍目にはバカップルにしか見えない雪村&氷室が、恋愛感情を証明するための実験と称してイチャつきまくります。

バカップル登場

 今回は序盤、この二人を凌ぐバカップルが登場して、どちらがより愛情が深いかの勝負(?)をしたり、アイドルのライブに行ってみたり、二人のイチャつきを元に研究室の先輩である漫画家が漫画を書いたりと色々ありましたが、6話にして二人共に自分が相手に恋をしていることをはっきり自覚したので証明終了と相成りました。まるで最終回のような展開に、もしやここで番組終了かと思いきや、まだ続けるようです。

百合世界

 研究室もう一組の腐れ縁コンビ犬飼&棘田はカップルとなるのか、他大生から告られた唯一の常識人である奏は恋愛に進むのかとかが注目されます。指導教授の池田先生はむしろ「ダンベル何キロ持てる?」に出るべきなんじゃないかというマッスルボディーですが、“中の人”的にはパリピになって歌手の軍師になってもおかしくない(笑)。

実験という名のイチャイチャ

 なお雪村&氷室の“中の人”(内田雄馬と雨宮天)も揃って美男美女なので、もう本作共演を機にYOU達付き合っちゃいなYOとか思います。ブラコンを自認する小姑・内田真礼がおっかないけどNE!。

SPY×FAMILY序盤感想

 続いて今季の覇権アニメとの呼び声も高い「SPY×FAMILY」。5話まで視聴しました。東西両国の冷戦期。東の開戦機運を防止するべく、西から送られた凄腕スパイ“黄昏”は、東の有力政治家と接触するため、偽装家族を作って彼の息子が通う名門校に養子を入学させるという“オペレーション〈梟〉(ストリクス)”を命じられます。

黄昏

 黄昏は精神科医ロイドを装い、孤児を引き取って、市役所職員の女性と偽装結婚して仮初めの家族を作ることに成功しますが、実は孤児アーニャは某組織の作り上げた実験体で人の心が読めるテレパスであり、妻ヨルは“いばら姫”の異名を持つ凄腕の殺し屋でした。3人は互いに素性を隠しつつ、即席の家族としての生活をスタートさせますが…

いばら姫

 ロイドとヨルは互いの素性を知らず、どう見ても只者じゃないことは判るだろうという展開は何度もあるにも関わらず、なぜか互いに気付かないという天然ぶりを見せています。でも互いの職業の領域ではそれぞれに凄腕だという。

アーニャ

 アーニャだけは心が読めるので二人の素性を知っており、「SPYWARS」というアニメが好きなこともあって常に「わくわく」を求めており、アーニャのさりげない働きかけによってスパイと殺し屋が両親になることに。

偽装家族

 ロイドのCV江口拓也、アーニャのCV種崎敦美、ヨルのCV早見沙織というキャスティングがとにかくはまりまくっていて、オーディションで妙なごり押しとかがなかったことを伺わせます。江口&早見は「俺ガイル」コンビ久々の復活という感じですね。この二人も付き合っちゃえばいいんじゃないでしょうか(杉田智和がキレそうですが)。

ワクワクアーニャ

 そして種崎敦美の演技の達者ぶりよ。地声は低めですが声の幅がとても広く、色っぽい大人の女性から幼女まで、そして少年役さえもこなす実力派です。最近だと「その着せ替え人形は恋をする」で童顔JKコスプレイヤー“ジュジュ様”こと乾紗寿叶を演じていました。

スパイ大活劇

 東西冷戦というと米ソ対立を連想しますが、本作でも東は人民共和国という名称だったり、30才過ぎて独身だとスパイの疑いを掛けられたりとやたら窮屈そうな雰囲気があります。アーニャも東側研究機関の非人道的な実験の成果なのではないかと。まあ西側が同様のことをやってないという確証もありませんが。

名門校受験

 ヨルの所属する“ガーデン”がマフィアのような完全裏社会系組織なのか、政府系組織なのかはまだよく判りませんが、東側政府系だとするとロイドとの対決は不可避なので、二人の関係的にはマフィア系の方がましということになるでしょうか。でもマフィアが政治に嘴を突っ込まないと一体いつから錯覚していた?なんて…

カッコウの許嫁序盤感想

 最後に遅れていた「カッコウの許嫁」。3話まで視聴しました。「少年マガジン」連載中のラブコメ漫画が原作で、作者はやはりアニメ化&実写化された「山田君と7人の魔女」の作者でもある吉河美希です。

四角関係

 資産家夫婦の子とヤンキー系夫婦の子が病院で取り違えられて、16年後にようやく発覚。取り違え子でも既に家族としての情があるので今更交換するなんて出来ないが、かといって本当の親子対面にも未練がある…ということで、二組の親が出した結論が、“二人が結婚すれば両方家族になれる”。ということで勝手に許嫁ということにされてしまった海野凪と天野エリカ。

エリカ

 令和の世に許嫁とか本当に21世紀かよと反発する二人は、「互いに一切関与しない」と取り決めますが、強引な両親サイドの差し金で一軒家で同居生活をするハメに。凪には片想いする瀬川ひろというクラスメートがいるほか、ブラコン気味の妹・幸も血が繋がっていないならば…と。男1人に女3人ということで、オノコ達が夢見る典型的ハーレム系ラブコメということになりそうですね。近い作品で連想するのは少年ジャンプで連載されてアニメ化もされた「ぼくたちは勉強ができない」でしょうか。

海野幸

 ヒロイン候補が5人(+実妹)もいた「ぼく勉」に対し、本作のヒロイン候補は3人と絞ってきている雰囲気。しかもメインヒロインが判然としなかった「ぼく勉」に対し、本作のエリカは親が決めた許嫁なのでメインヒロイン待ったなし。しかも凪が片想いするひろはCV東山奈央。声質も演技も申し分ないのですが、これまで演じたキャラ的に“負けヒロイン”要員という感じがひしひしと。小原好美演じる幸に頑張って欲しいですね。「ぼく勉」の実妹はヒロインになれませんでしたが、本作では実妹じゃないからいいでしょう。しかし「まちカドまぞく」のシャミ子や「プリコネR」のユニパイセンのイメージが重なってしまう恐れも(笑)。

瀬川ひろ

 昭和の漫画などでよく描かれた「嬰児取り違え」。昭和時代ならいざ知らず、21世紀にそんなことが?というのが疑問。さらに16年もたってから何故判明したのか?実は何者かの陰謀とかが作用しているのでは。タイトルにもある“カッコウ”は托卵することで知られていますが…人間の不倫行為の比喩としても托卵って使われますよね。

主人公とメインヒロイン

 「ぼく勉」とばかり比較して恐縮ですが、本作の主人公は凪はガリ勉なところは似ていますが、しばしば出るオーバーリアクションが結構うるさい。今のところは「ぼく勉」の成幸の方が好感の持てるキャラなんですが、果たして今後はどうなるのか。普通のラブコメも一本くらいあっていいとは思いますが、今季の視聴作品数はちょっと今までにない14本という数になってしまっているので、つまらなかったら即切ろうかと。

足摺岬と四万十川:結構遠いぞ四国最南端

GW終わる

 GWもあっという間に過ぎ去り、来週からは日常が戻ってきますね。しがないリーマンとしてはボーナスとか夏休みに希望を乗せて耐えていかなければなりませんが、休むとなぜか金も飛ぶように消えていくので、働いている方がお金の節約になっているような気がしないでもありません。

高知県地図

 有意義なGWとはどんなものか?それはもう人それぞれなんですが、個人的には旅に出るとなんとなく有意義で、ずっと家に閉じこもっていると無駄づかいしたという気がしてしまいます。だからと言ってGW中ずっと旅を続けることも出来ませんが。旅はいつ出かけてもいいものなんですが、昨年はなぜか九州方面を攻めた感じがあったので、四国在住の身としてはもっと四国を旅しなければならないように思って、今回は高知の足摺岬に行ってきました。

特急南風

 高知は、高知市のみ宿泊経験がありますが、足摺岬は高知市から遙か西の土佐清水市の東南端にあります。香川県が小さい(フフフ…奴は47都道府県の中でも最少…)せいもありますが、高知県は東西に大きいですね。まず高松駅からは「特急しまんと」に乗って高知駅へ宇多津で岡山から来る「特急南風」と連結します。「しまんと」という名前なのだから一気に四万十市のある中村駅まで行って欲しいところですが、コロナ禍のせいか高知駅止まり。

特急あしずり

 高知駅で第三セクターの土佐くろしお鉄道の「特急あしずり」に乗り換えます。これもそういう名前なら一気に足摺岬まで行って欲しいのですが、残念ながら岬に鉄路はありません。四万十市中心部の中村駅までです。

高知西南交通のバス

 「しまんと」が2時間強。「あしずり」が2時間弱で併せておよそ4時間。ここから高知西南交通のバスに乗って足摺岬に向かいますが、距離はさほどでもないのに乗車時間はおよそ2時間(1900円)。なんでそんなに掛かるのかと思いましたが、行ってみて判りました。岬西部のとにかく細くてぐねぐね曲がりくねった道を通るのです。対向車も来るし。もうちょっと良い道はないのか思いましたし、地図で見ると岬中央を走る道路もあるようなのですが…Wikipediaによると、東海岸回り・西海岸回り・スカイライン(中央)の3ルート中、西海岸回りが一番早く快適に足摺岬までいけるようになったとの記載があります。あれでか(苦笑)。他のルートが思いやられますな。

シャトルバス

 通常は足摺岬展望台付近まで走るそうなのですが、混雑防止のためにゴールデンウィーク、盆休み、年末年始には通行規制が実施されています。展望台の1kmほど手前にある市営駐車場止まりとなり、そこから徒歩もしくはシャトルバスを利用することになります。シャトルバスは有料ですが、バスで来た人は整理券を見せれば無料となります。歩いても15分くらいなので歩くのもありだと思いますが、タダならやはり乗っちゃいますね。

足摺岬の看板

 足摺岬の看板。灯台の形をしています。高知県を代表する観光地の一つで、「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」でも二つ星で評価されている有名観光地だけあって、周辺にはホテルや飲食店も結構あります。それにしても高松から6時間か…。6時間あれば新幹線などを使えば筑波嶺まで帰れそうです。

岬から見た海

 四国最南端の地・足摺岬。正確にはもうちょっと西側にさらに南にあたる場所があるそうですが、歩いて行けそうにない場所なのでもうここで認定していいと思います。黒潮本流が直接ぶつかるのは日本唯一ここだけだとか。

足摺岬灯台

 遊歩道を通って足摺岬灯台へ。高さ18m、光達距離38kmという、日本最大級の灯台のひとつです。大正3(1914)年建造以来、沖を行く船の安全を見守り続ける岬のシンボルです。

足摺岬展望台

 灯台付近から見た足摺岬展望台。灯台よりはやや北側にありますが、展望台の方が高いです。270度以上の視界が広がり、地球の丸さが実感できます。

展望台から見た灯台

 展望台から見た足摺岬灯台です。

天狗の鼻

 展望台からさらに北側にある天狗の鼻。隠れた名所だと言われているようですが、遊歩道を歩き続ければ誰でも行けます。天狗の鼻というよりは滑り台のような形をしていますが、ここを滑り落ちたら…

天狗の鼻から見た展望台

 天狗の鼻から見た展望台。やはりこちらの方が低いようです。

展望台と灯台

 更に先に進むと展望台の向こうの灯台も見えました。

ビロー自生地

 さらに北に向かうと「ビロー自生地」が。東アジアの亜熱帯の海岸付近に自生するヤシ科の常緑高木です。宮崎の青島でも見ましたが、四国にも自生していたんですね。

金剛福寺山門

 足摺岬には弘法大師が建立した四国八十八ヶ所第三十八番札所「金剛福寺」があります。つまり八十八カ所巡りをするならここまで来ないといけないわけですね。私は不信心者ですが、四国を観光しているとこの八十八カ所の寺のいくつかにはぶつかってしまいますね。まあ88もあればそりゃあそうか。全部回るのは大変ですが、一つも回らないのもまた困難。

足摺岬遊歩道

 弘法大師が822(弘仁13)年に開創したそうです。空海は唐に留学していた頃に有縁の地を求めて五鈷杵(金剛杵の両端が五つに分かれているもの)を東に向かって投げたそうですが、それが飛来したのが足摺岬だったとか。

金剛福寺境内

 こちら境内。池には鯉がいます。十三重の石塔は寺でよく見かけますが、これが木造でしかも大型化したのが談山神社の十三重塔ですね。

本堂

 本堂。本尊は千手観音で、正月三が日にご開帳だそうです。

百八仏

 五智如来・十三仏・千手観音などの鋳造仏が108体境内に配置されています。画像は本堂左側にある諸尊像です。

大師堂

 弘法大師像が拝観できる大師堂。正面の額が「弘法」。

地獄の穴

 なお、足摺岬の遊歩道を歩いていると、弘法大師に関わる数々の「不思議」を見ることができ、「足摺七不思議」と呼ばれています。その数は9とも10ともいわれ、「七不思議」じゃないじゃないかとツッコミたくなりますが、不思議が七つあるという意味ではなく、多くの不思議があるという意味なんだとか。そういえば本所七不思議なんかも9つありましたね。全部を紹介してもなんなので、二つほど。まずはその名称が中二病心をくすぐる「地獄の穴」。この穴に銭を落とすと、チリンチリンと音がして落ちて行き、その穴は金剛福寺の本堂まで通じているとか。地獄とは一体…(笑)。

亀石

 もう一つは「亀石」。弘法大師はなぜか足摺岬では亀と縁があり、やはり七不思議の「亀呼場」から亀の背中に乗って足摺岬の海中にある不動岩に渡って祈祷していたとか。「亀石」は「亀呼場」の方向を向いており、亀の頭の形に見える自然石です。

新ロイヤルホテル四万十

 再び2時間バスに揺られて中村駅に戻り、今宵の宿は新ロイヤルホテル四万十。大浴場がありますが、時間で区切った男女入れ替え制となっていました。悪い宿ではありませんが…ドーミーインの領域に至るにはもう一歩というところでしょうか。

四万十市郷土資料館

 翌日はまず向かったのが四万十市郷土資料館。元は戦国大名一条氏の家老だった為松氏が築城した中村城の跡地にあります。江戸時代の一国一城令に伴い廃城となったそうですが、模擬天守が郷土資料館となっています。小さい資料館ですが、四階からは四方が見渡せてなかなかの景色です。

四万十川

 郷土資料館から四万十川が見えました。四国最長の川にして、本流に大規模なダムが建設されていないことから「日本最後の清流」と呼ばれる名高い川です。ここまで来て見ていかないわけにはいかないだろうと向かったのは四万十川橋。通称赤鉄橋と呼ばれています。

赤鉄橋

 四万十川と言えば沈下橋だろうとツッコまれそうですが、一番近い佐田沈下橋でも5,6キロ上流側ということで、徒歩の身にはちとキツかった。

赤鉄橋を渡る
 
 全長は500メートル強。車道の両側に歩道があるので、気楽に四万十川を眺められます。

四万十川の上流
 
 橋を東から西に渡りつつ上流側を見ています。

四万十川の下流
 
 河川敷をちょっとぶらぶらした後、再び赤鉄橋を今度は西から東へ。下流側はこんなかんじ。手前の橋は四万十くろしおライン宿毛線の鉄橋。わかりにくいですが奥にも橋があり、これは渡川大橋です。

一條神社

 続いて「看板猫」がいるという一條神社へ。長宗我部氏に滅ぼされた一条氏を祀る神社ですが、人懐こいチビという猫でも有名でした。私もぜひ会いたかったのですが、なんと今年2月に天国に旅立ってしまったと。残念でした。

岬から見た海その2

 今年の旅のテーマは「四国に住んでいる今でないともう一生行かないかも知れない場所に行こう」。第一回は足摺岬で、第二回は室戸岬に行こうと思っています。やはり高知県。私は高知県が好きなのかも知れません。三回目以降はあるかどうか不明!(笑)

2022年春季アニメ序盤の感想(その3):骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中/サマータイムレンダ/まちカドまぞく 2丁目/処刑少女の生きる道

花橘

 早いものでもう5月。1年の三分の一が終了してしまいました。古今和歌集「夏の歌」の“五月待つ 花橘の香をかげば 昔の人の袖の香ぞする”(よみ人知らず)を思い出す季節です。「伊勢物語」では六十段でこの歌にまつわるエピソードが描かれていますが、時代が違うせいなのかも知れませんが、オチは納得できない感じですね。ネットなら簡単に検索できるので興味のある人はご覧下さい。ともあれ、柑橘系の香りの女性って悪くないですね。

骸骨騎士様序盤感想

 さて、しまっちゃうおじさんの如く春季アニメ序盤の感想をどんどん片付けていきましょう。まずは「骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中」。バリバリの「なろう」系です。4話まで視聴しました。主人公はオンラインゲーム中に寝落ちし、目覚めたらゲーム世界そのままの異世界にゲームで使用していたキャラクターの姿で転移していましたが、そのキャラは骸骨そのものでした。

ほぼスケルトン
戦士姿のアインズ様

 骸骨姿で異世界転移というと、「オーバーロード」を真っ先に思い出すのですが、鎧を着た骸骨というと、ワールドチャンピオンしか装備できない鎧を装備したパーフェクト・ウォリアー状態のアインズ様ということになるでしょうか。それじゃ魔法が使えないけど。

勇者モモン

 或いはアインズ様の仮の姿冒険者モモンの方が近いか。全身鎧は漆黒なので本作とは対照的ですが。ただしモモンは見た目おっさんの姿に偽装しているらしいので、兜を脱いだら髑髏ということはないようですが、アンデッドの本質は変わらないのでやはり飲食はしないようですが。

兜を取ったら骸骨
超スペックなアーク

 ただし本作の主人公アークはアインズ様とは違い、アンデッドではない模様。なので飲食が可能というか、お腹が空くらしいので飲食が必須となっていますが、飲食したものはどこへ行くのか不明。ともあれ最強装備を持ち、レベルやステータスが最大まで成長した状態なので、ルンルン気分で異世界探索に赴くことに。

弱者に優しいアーク
子供に大人気

 例によって異世界はエルフとか獣人とかがいる世界ですが、普通の人間からは差別的に扱われているようで、エルフ狩りとかが行われています。彼らも人間には不信感を持っているので、アークも当初は不審がられますが、精霊獣が懐いていることで、悪い人ではないと認識される様子。

無茶苦茶強いアーク

 高笑いしながら様々な魔法を操り、豪腕で剣を振るうアークの姿はアインズ様というよりは黄金バットという感じもせんではないですが、元の世界に戻ることとか一切考えずに異世界を堪能しているところを見ると、アインズ様同様現世はろくでもないところなのかも知れません。

姫様危うし
いじめられるロリエルフ

 アークはお人好しなほど親切なので、「オレtsueee!」を連発していてもあんまり辟易することはありません。周囲の人達からはいい人と認識されているので、呪いをかけられたとか言い訳すれば骸骨姿を見せても大丈夫な気もしますが。わりと毎回ロリ姫様とかロリエルフが可哀想な目に遭いかけるのは視聴者サービスなんでしょうか。危ういところでアークが助けるからいいのですが、ロリキャラが酷い目に遭うのは目にするに忍びないです。でも女の子や小動物に優しいアークはいいですね。

サマータイムレンダ序盤感想

 続いて「サマータイムレンダ」。視聴を打ち切った「村人A」に代わって“超豪華なリザーバー”から昇格しました。3話まで視聴。和歌山県沖の離島・日都ヶ島を舞台にしたSFサスペンスで、原作は田中靖規が「少年ジャンプ+」で連載したWebコミックです。

友ヶ島

 日都ヶ島は架空の島ですが、モデルは友ヶ島のようです。友ヶ島は無人島ですが、旧日本軍の要塞跡があり、ゲーム「デスクリムゾン」(伝説のクソゲー)や「SIREN2」(ホラーゲーム)のロケ地としても有名です。

子供時代
事故で死亡?

 幼少期に両親を失い、母方の縁戚である小舟家に引き取られた主人公網代慎平。中学卒業後に調理師専門学校に入学するために上京しており、日都ヶ島には2年ぶりに戻ってくることになりました。しかし楽しい帰省などではないのは、義理の妹ともいうべき小舟潮が海の事故で亡くなったからです。

影を見てしまう

 しかし、潮の死には不可解な部分があることを知り、また死の数日前に「影」を見たということを潮の妹の澪から慎平。「影」とは日都ヶ島に伝わる古い伝説で、自分そっくりの「影」を見た者は死ぬと言われていました。ドッペルゲンガーもそう言われることがあるようですね。

澪と澪の影

 そして澪の「影」に射殺される慎平。しかし、その瞬間、慎平の時間は巻き戻され、島に到着寸前の時点に戻ります。一体何が起きているのかと戸惑う慎平ですが、惨劇を回避するために悪戦苦闘することに。「Re:ゼロから始まる異世界生活」というか、「僕だけがいない街」というべきか。リゼロなら「死に戻り」、「僕だけがいない街」なら「リバイバル」という能力に近いですが、自分が死ぬと発動するようなので、やはり「死に戻り」に近いかも知れません。

謎の女

 3話までで既に2回澪の「影」に殺されていますが、戻る時点は変化しているので、「死に戻り」よりはやや融通が効いているようにも見えますが、例によって何故発動するのかは不明です。

影増殖
シオリの影

 「影」は殺した相手の姿を乗っ取って増殖することが可能で、死体も消してしまうことができます(床や地面などに影だけが残る)。その強さから澪の「影」が親玉のようにも見えますが、本物の澪を殺して成り代わることはまだ出来ていない模様。ただ、別のキャラのセリフから、島には「影」が相当数存在しているようです。

潮の影

 3話ラストで死んだはずの潮が再登場したので、これは間違いなく潮の「影」だと思われます。「影」のヤバさは知っているはずなのに、澪を置き去りに追いかけてしまった慎平。これはあれか、慎平は潮に恋心を持っていると言うことでしょうか。一方澪は慎平を慕っているようで、慎平の親友は澪に2回も告って振られているとか。狭い世界でドロドロの四角関係にならなければいいですが。

俯瞰する慎平
怪作グラスリップ

 なお慎平には「死に戻り」の他、自分を俯瞰して第三者の立場で見る能力(?)があるようです。これは単なる思考の癖なのかも知れませんが、自分の後にもう一人の自分がいるという描写があるので、もしかするとそういう能力なのかも。しかしあまりやり過ぎると世紀の怪作「グラスリップ」の沖倉駆になってしまうぞ。

潮の葬儀

 潮は金髪で、これはパパンがフランス人だからのようですが、妹の澪には外人っぽさが全然ありません。ここには何か謎はないのでしょうか(笑)。ともあれ、誰が「影」なのか、またいつすり替わるか判らないというサスペンス感が強いです。「影」は容姿だけでなく記憶までコピー可能なようなので、合い言葉とかを決めてもその後にコピーされたら役に立たないように思われます。

2丁目序盤感想

 次は「まちカドまぞく 2丁目」。原作の4コマ漫画は現在も連載中の「きらら」系作品です。4話まで視聴。1期は2019年夏季アニメで、ほぼ3年近く経過してしまいましたが待望の2期です。

一見格好いいシャミ子

 ある日突如闇の一族「まぞく」に覚醒してしまった吉田優子はシャドウミストレス優子(略称シャミ子)として光の一族(魔法少女)を倒す使命を受けますが、偶然見かけた魔法少女の千代田桃は圧倒的なパワーを持っていて、勝負になりません。不本意ながら桃と親しくなっていくシャミ子ですが、二人には先代からの因縁が錯綜していることが判明。緩やかな日常生活の片割れで真相に近づいていくことになります。

シャミ子と桃

 ミカン箱に封印されているシャミ子の父ヨシュア(それ故かナレーターとなっています)。そして失踪した桃の姉で先代魔法少女の桜。およそ10年前に二人を巡って何かがあったことが現在の状況を生んでいるらしいということで、真相に迫っていくのが今期のテーマのようです。といっても「きらら」系なのでサスペンスの雰囲気はほとんどありませんが。

ナントカの杖発掘
アロンの杖

 2話でヨシュアの持ち物だった魔法の武器が発見され、シャミ子の持ち物に。ママンの清子やご先祖のリリスがうろ覚えだったせいで名前が不明で「なんとかの杖」という情けない呼ばれ方をしていますが、おそらくモーゼが神から授かった「アロンの杖」ではないかと。旧約聖書の「出エジプト記」では、“時に蛇に姿を変え、触れた水を血に変え魚を死に至らしめ、蛙の大群を出現させ、ブヨやアブを大量発生させ、疫病を流行らせ、雹を降らせ、イナゴの大群を発生させた”という凶悪性能を発揮しています。

純喫茶あすら
あすらの人々

 4話ではまぞくが集うという「純喫茶あすら」が登場。偵察に赴いたシャミ子が謎の中毒性のあるまかない料理の食べ過ぎで健忘症状態になってしまいましたが、新キャラが登場してきたので、10年前の真相に少しは近づくのではないかと。

しおんと杏里

 普通人だけどやたら顔が広いシャミ子の友人杏里や、人間らしいけどやたら怪しいしおん(シャミ子は知人ではあっても友人とは思っていない様子)も変わらず登場。特にしおんは積極的に援助をすることがありますが、そこには彼女自身の思惑もあるようで、闇の一族とも光の一族とも違う第三勢力なのかも知れません。

ミカンとシャミ子

 一期後半から登場したもう一人の魔法少女・ミカンがシャミ子一家が住むばんだ荘(ほぼ廃屋に近い見た目)に引っ越して隣人となり、それを追って桃も入り浸るようになっています。「光闇割」という割引があって、光の一族や闇の一族は格安で住めるそうですが、こんなボロアパート、割引がなくても大した家賃じゃないような(笑)。個人的にはなんとなく自分の幼少期を思い出して…うっ、頭が…

処刑少女序盤感想

 最後に「処刑少女の生きる道」。4話まで視聴しました。視聴予定はなく、超豪華なリザーバーでもなかったのですが、ネットでの評判を聞きつけて見ることに。「生きる道」と書いて「バージンロード」と読みます。佐藤真澄のライトノベルが原作で、第11回GA文庫大賞の大賞受賞作です。

ブスリとな
雄馬キャラ即死

 冒頭、主人公のように描かれた異世界召喚された少年が、神官を名乗る少女にあっさり殺害されるという出オチのような展開は「無能なナナ」を彷彿とさせました。「無能なナナ」では様々な特殊能力を持ったクラスメートを殺害していく無能力者(普通人)のナナが主人公でしたが、本作では召喚された異世界人を殺す神官の少女・メノウが主人公です。

異世界転生者殺し

 異世界転生者を殺すと言えば、去年「異世界転生者殺し -チートスレイヤー-」という漫画がありましたが…既存の異世界転生作品の主人公やヒロインを丸パクリしていたことからネット上で波紋を呼び、たった1話で連載中止となってしまいました。

パクリ元との比較画像

 ここに便利な比較画像が。アレッタ(右から二人目)なんかそもそも転生者じゃないし(笑)。チート能力で調子に乗った転生者を断罪するという趣旨の作品だったようですが、元ネタ作品の作者らに一切許可とか了承を取らなかったというのが凄すぎます。それに元ネタのキャラに悪人がいない(左から二人目の「賢者の孫」だけはウザがられているかもですが)にも関わらず、突如極悪人にしてしまうのはいくらなんでもなあと思います。

アカリとメノウ

 本作も異世界転生者を殺すというテーマですが、転生者にモデルとかはいないのと、なぜ殺さなければならないかとしっかり説明しているので、特に嫌悪感とかは起きません。ただ、転生者は全員日本人で、そのせいでこの世界の言語も日本語になってしまったという設定には笑いました。

中が良さそうで…

 異世界転生者の「純粋概念」と呼ばれる異能にのり発展した異世界。しかし、純粋概念は使用し続けると暴走し、世界的な大災害に至ってしまうことが何度もありました。それで異世界召喚は禁止されていますが、それでも力を求めて召喚する連中が後を絶たないとか。異世界人を殺害することを任務とする神官が、処刑人と呼ばれます。

アカリ殺害
純粋概念発動
復活のアカリ

 1話で転生者ミツキを殺した処刑人メノウは、同時に召喚されたトキトウ・アカリの殺害を試みますが、なんと彼女の純粋概念は時間の巻き戻しでした。また出た「死に戻り」。しかし、アカリに気付かれないように殺害したせいか、アカリ本人は死んで復活したことを覚えていません。不死身というこれまでにない能力に驚愕したメノウですが、その力に対応できる儀式場があるという大司教の言葉により、元の世界に戻れると騙して古都ガルムへ同行することに。

漂白された幼女メノウ

 転生者は「迷い人」と呼ばれていますが、メノウ自身も幼い頃に迷い人の「すべてを漂白する」という純粋概念による災害に巻き込まれ、故郷も家族も失ったという過去があります。なぜメノウ自身が死ななかったのかは不明ですが、心は漂白されて無感情になっていました。

モモ

 後輩の処刑人にモモがいて、主にバックアップを担当していますが、なかなかどうして強いキャラです。CV金元寿子で、かなり「らしい」声を出しているので、「社畜さん」で納得のいかなかった私のようなタイプはモモの声を聞いて納得しましょう。

佐伯伊織

 メノウのCVは佐伯伊織。「ウマ娘 プリティーダービー」でキングヘイローを演じている人ですね。

キングと取り巻き

 キングは一見悪役令嬢風ですが、本人の育成ストーリーはもとより他のウマ娘のストーリーにも結構登場し、その度に評価を爆上げしているというとてつもなく「いい人」キャラで、取り巻き達も金や権力ではなくキングの人柄に魅せられているだけという。

キング初期設定

 初期設定では“勝つためならば何でもするという策謀家”とされていましたが、今では“何でもする”というのは“どんな努力でもする”という意味と認識されています。

前田佳織里

 ナイスネイチャのCV前田佳織里が前季アニメ「怪人開発部の黒井津さん」の主人公黒井津燈香を演じてたりと、「ウマ娘」声優の活躍が目立ってきたような。既に有名な声優もたくさんいますが、新人声優にとっては登場するゲームの大ヒットというのは結構影響があるのかも知れませんね。キングもネイチャも好きなキャラなので、CVの声優さんが活躍するのは結構なことです。

ハードボイルドなメノウ

 メノウも明るくしているのは演技で、実はハードボイルドな性格という設定のようですが、キングヘイローのように本当の彼女は実は…という展開があるかも。

日本の夢

 また、生粋の異世界人のはずのメノウもなぜか日本の学校の夢を見るようです。制服がバラバラだったり妙な感じがしますが、メノウにも秘密があるのかも知れません。実は本人が迷い人だったとかね。いや、これは案外…だから漂白の純粋概念で皆死んだ中一人だけ生き残っていたのかも。
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