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2022年春季アニメ序盤の感想(その2):勇者、辞めます/盾の勇者の成り上がり Season 2/古見さんは、コミュ症です。第2期/社畜さんは幼女幽霊に癒されたい。

最大10連休

 今年もGWに突入しました。2日休むと10連休ということで、長期連休を満喫する方々もいることでしょう。私は10連休を取ってもやることがない(涙)ので、3連休ぐらいがたくさんあった方がいいのですが。

新衣装ネイチャ

 「ウマ娘 プリティーダービー」では昨年同様ゴルシウィークとなって気前の良い石の配布が始まっています。といっても、通常の配布がやたら渋いからそう感じるだけど、そもそも普通のゲームなら毎日無料10連ガチャとかやってもおかしくないところ、その1/3程度の配布なんですよね。売り上げ好調だから媚びる必要がないということでしょうか。それでも20連で今回新規実装の新衣装ナイスネイチャ(RUN&WIN)を引けました。チアガールの衣装でポンポン持ってヘソ出し。ポニテに生耳(?)という姿がトレーナー達に大好評。いつもポインセチアカラーの耳カバーをしているので、生耳だとやけに刺激的にも感じます。パンチラのようにいつもは隠しているものを見てしまった時のドキドキ感と言いましょうか。いや生耳のウマ娘はたくさんいるのでパンチラとは違うか。

村人A打ち切り

 ともあれ春季アニメ序盤の感想を続けましょう。前回紹介したばかりでアレなんですが、「史上最強の大魔王、村人Aに転生する」は4話で視聴を打ち切ります。なんというか、行き当たりばったりのような展開が鼻についてきてしまいました。唐突に出てきたキャラが実は悪役とか言われても、「誰なのこの人?」としか思えません。せめて1話前に出して伏線を張るとかしてくれないとな…。女の子は可愛いんだけど、それだけでは。リザーバーから昇格させたのは失敗でしたが、「なろう」系は他にもあるので惜しくもありませんし。

勇者、辞めます序盤感想

 ということでまずは「勇者、辞めます」。4話まで視聴しました。これもリザーバーからの昇格ですが、原作は「小説家になろう」ではなく、KADOKAWAの小説投稿サイト「カクヨム」で連載されていました。とはいえ広義の「なろう」系と呼んでも差し支えはないでしょう。

履歴書持参の勇者

 圧倒的な強さを持ち、なんと単独で魔王軍を壊滅させた勇者レオ。しかしその強さは人々から危険視され、人間界からの追放という結果を生むことに。そこでレオはまさかの魔王軍入りをすることに。魔王エキドナの方針により、魔王軍が無闇に人を殺傷しなかったことが幸いして、レオも魔王軍は打ち破るだけでほとんど殺していなかったので、再起は可能でしたが、内部に様々な問題を抱えていました。魔王エキドナに嫌悪されていたレオは、彼女に正体を隠して魔王軍入りし、立て直しに尽力することになります。

魔王エキドナ

 魔王エキドナにはおなじみ(笑)魔王軍四天王がいます。最弱が誰かはさておき、戦闘以外の実務がこなせるのは実質的に魔将軍シュティーナだけで、過重労働で過労死寸前になっていました。レオは魔王軍の意識改革を行って行くことになります。

魔王軍四天王その1
魔王軍四天王その2

 4話で明らかになったエキドナの人間界侵攻の理由は、「賢者の石」を入手することにありました。それで暗く貧しい魔界を豊穣の地に変え、魔族を豊かにしたいのだと。つまり人間界を征服して版図に組み込むつもりはないようですが、「賢者の石」を失った人間界の行く末を思えば自分のしていることは人間から見て悪そのものであることは認識しています。

ボロボロ魔王城

 レオによれば「賢者の石」にはそういう機能はないそうなので、魔王軍を立て直した後はどうするのかという新たな問題も出てきますが…今は目先の問題の解決でそれどころではない様子です。

プリメ2
魔王となった娘

 昔「プリンセスメーカー2」というゲームをセガサターンでプレイしていて、娘が魔王になってしまったことがありました。10年も前ですが当ブログの記事にしています(https://nocturnetsukubane.blog.fc2.com/blog-entry-156.html)。例によっての妄想癖で“その後”を3種類考えています。個人的に好きなのは魔王となった娘の片腕となって共に王国人を滅ぼすパターンでしたね。なにしろ王国を滅ぼすことは神が決めたことで、魔王は神の命を受けた実行者に過ぎなかったのです。それを勇者が退けたことで、ラストチャンスとして娘が与えられ、その育て方で人間界の命運を決めるという話だったので、娘が魔王になった以上はそれを助けることが神の意志に従うことではないかと。

勇者レオ

 勇者レオもせっかく人間のために魔王を退けたのに、その人間達から忌み嫌われてしまったということなら逆ギレして魔王軍を率いて滅ぼしに来るということもあり得ると思いますが…多分、もっとましたエンドになるんじゃないかと。

シュティーナ
シュティーナ寝姿

 なお魔将軍シュティーナは種族が淫魔だそうですが、作中ひたすら仕事ばかりしているので全然そういう感じがありません。寝姿はちょっとエロかったけど。せっかくCV伊藤静(「オレの嫁」声優)なので、淫魔らしいエロい声もガンガン聞かせて貰いたいですね。

盾の勇者の成り上がり Season 2序盤感想
 
 次は「盾の勇者の成り上がり Season 2」。4話まで視聴しました。「なろう」系の玉と称えられる作品の2期です。1期は2019年冬季アニメだったので、3年以上経過してしまいました。本作の主人公は異世界に勇者として召喚されたにも関わらず、序盤はとにかく冤罪を着せられたりひどい仕打ちを受けまくるという理不尽展開で、もう闇墜ちしてもいいんじゃないかと思えるほどで、序盤は「なろう」系の中でも「迫害もの」とでもいうべき展開でした。 

ラフタリアとフィーロ

 「なろう」では何かヒットがあると追随作品が次々と生まれて一つの潮流が生まれることがあるそうで、たとえば「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」(通称「はめふら」)は、「悪役令嬢もの」のブームを生みだしたと言われます。ま、カタリナは見かけが悪役令嬢っぽいだけで中身は全然違いますが。「盾の勇者」のヒットで「迫害もの」も流行したりしたんでしょうかね。

すっかり側近のラフタリア

 しかし序盤の苦難を通り過ぎてからは仲間も出来て名誉も回復し、対照的に他の勇者が馬鹿なので、1期終盤では相対的に一番有力な勇者パーティーになっていました。2期はその続きですが、本来勇者は「波」と呼ばれる、次元の亀裂から魔物が大量に湧き出すという現象から世界を守るための存在ですが、今回は霊亀という異世界の守護獣を倒すことを依頼されます。

背後に霊亀

 霊亀は山のように大きな亀の魔物で、何者かに操られているようですが、その正体は明らかになっていません。また世界を守るためには世界の生物の命を必要とするらしいので、犠牲者にとっては波に殺されるのも霊亀に殺されるのも大した違いはないような。「波」も自然現象とは思えないので、何者か(ラスボス?)が引き起こしているような気がしますが、今回の黒幕と共通してたりして。

霊亀の巨大さ

 正直まだ黒幕が見えていないので、1期後半の展開に比べるとそれほど面白くありません。何より3年のブランクは結構大きかったかなと思います。1期の詳しいあらすじもうろ覚えになってしまっているし。本作では異世界は多数あって、召喚された勇者達もそれぞれ別の異世界から来ていましたし、他の世界にも勇者が存在しているようです。

古見さん2期序盤感想

 続いて「古見さんは、コミュ症です。第2期」。これも続編ですが、1期が2021年秋季アニメだったのでさほど間隔は開いていません。続編はこれくらいの間隔で制作した方がいいですね。3話(通算15話)まで視聴しました。

ヒロイン古見さん

 展開は1期の延長なので、基本高校生生活が描かれていますが、1期が秋の文化祭までだったので今期は季節が冬になっています。放映時期とは完全に季節感が反対となっていますが、まあそれはそれでいいか。

妄想トリオ

 毎回2~4程度の短編を重ねる形になっていますが、男子三人組がクラスの女子について“もし○○さんが彼女だったら…”という妄想を語る「妄想です。」が面白くていいですね。主人公古見さんの相方である只野君も思わず聞き入ってしまうほどのハイクオリティ。

美化された家重

 その只野君、全てが普通とか平均なキャラとされていますが、コミュ症の古見さんと付き合ってきたせいか、それとも隠された天性の才能なのか、コミュニケーション能力に難のある人の気持ちを察することに非常に長けています。徳川家9代将軍家重は障害により言語不明瞭で、側近の大岡忠光のみが聞き分けることができたことで重用されて側用人になったという逸話がありますが、古見さんが女王様とか女帝とかだったら、只野君はまさに最側近として権勢を振るえそうです。

悪役大岡忠光

 しかし、大岡忠光は将軍家重の言葉を意のままに伝えることができたにも関わらず、決して奢ることなく幕政に口を挟むようなこともなかったそうで、幕政担当者を川柳や狂歌で揶揄した江戸時代の民衆も彼には好意を寄せていたようです。フィクション時代劇「影の軍団Ⅱ」ではもの凄い悪役にされてましたが。

新キャラ

 只野君も誰に対しても分け隔てない優しさを見せているので、きっとそういう民衆に愛される側近になる資質があることでしょう。そう考えると普通とか平均ばかりとされる只野君も全然平凡という感じではなくなりますね。また何でも普通にこなせるということは万能と言い換えることもできるような。

もはや付き合っているかのような二人

 本作の主人公は古見さんのようでいて実は只野君だろうという気もしてきます。では古見さんは何かといえば、これはもうヒロインでしょう。ただし只野君だけのヒロインではなく、クラスの大半、もしくは学園の相当数からヒロイン扱いされているかも。特徴的なのは女子に人気があることで、普通なら男にモテモテの女子は敵視されそうなものですが、古見さんに限ってはヤンデレの山井さんとか中二病の中々さんあたりから熱狂的に愛されています。

山井対中々
edでの山井対中々

 EDで放課後になって帰り支度を始めるクラスが描かれていますが、その中でさりげなく繰り広げられている山井VS中々が何回見ても笑えます。本編でもよく戦う二人ですが、山井さんがCV日高里菜、中々さんがCV大久保瑠美と演技達者を充てているあたり、さすがキャスティングは考えられているなあと思います。

社畜さん序盤感想

 最後に「社畜さんは幼女幽霊に癒されたい。」。なぜか一人だけ膨大な仕事を押しつけられ、夜遅くまで会社で働く“社畜”な伏原さんと、彼女を心配して何とか家に帰らせようと試みる幼い幽霊たちのやりとりを描くコメディです。4話まで視聴しました。

社畜伏原
尊死する伏原さん

 伏原さんはなぜかは知らねど連日山のように仕事を押しつけられており、だいたい一人でいつも残業をしています。そしてなぜか会社に居着いている幽霊ちゃんは彼女を心配して何とか帰らせそうと試みますが、いつも空回りしてしまい、正体がばれて以降は伏原さんの癒やしとなっています。さらに3話からは幼女に変身する化け猫みゃーこも登場。

幽霊ちゃん
みゃーこ

 化け猫みゃーこは誰にでも見える存在のようですし、まあ違和感はないのですが、幽霊ちゃんはかなり不思議。伏原さんに思いっきり見えるだけでなく、社員のおにぎりを盗んで食べていたり、物理的に触れ合えたり。これは幽霊のコスプレをしている妖怪とかじゃないのでしょうか。伏原さん以外の人には見えないかのような描写もありますが、洗濯したりコピー機に挟まったりしている姿は肉体があるとしか思えません。

後の二人が新キャラか

 OPとかを見るとさらにチビキャラ達は増えてきそうです。幽霊ちゃんがあざとい声を出すCV日高里菜、みゃーこがCV小原好美。主人公の伏原さんはCV金元寿子で、私はなぜか彼女が好きなので、最初は金元さんの可愛い声でも聞くかと思って見始めたのですが、社畜というキャラ付けのせいか疲れてやさぐれた声を出していることが多くて…。ま可愛らしい金元ボイスは次回以降紹介する予定の「処刑少女の生きる道」登場キャラで補完しましょう。リザーバーに入っていなかった作品ですが、見始めてしまいました。そいう訳で視聴作品が過多となったことも「村人A」を切る理由になってたりして(笑)。リザーバーに入っていた「サマータイムレンダ」も視聴枠に入ってくる可能性があります。

社畜と人外
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2022年春季アニメ序盤の感想(その1):乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です/パリピ孔明/史上最強の大魔王、村人Aに転生する

穀雨の雨

 雨模様の日曜日。いつもならせっかくの休日に雨なんてと嘆くところですが、香川はこのところ慢性的な水不足なので降水はありがたく。さらにもうすぐゴールデンウィークなので、なんとなく寛容な気分になりますね。飛ぶ石部分の2日と6日を休むと正月休みを超える10連休となりますが、みなさんの計画はいかがでしょうか。

本好き打ち切り

 遅れていた「カッコウの許嫁」の放映も始まって春季アニメが出揃いましたので、そろそろ序盤の感想をば行ってみましょう。まずは視聴打ち切りからですが、まさかと思われそうですが、「本好きの下剋上」の視聴を28話で打ち切ります。「なろう」系の傑作との呼び声も高く、だからこそ3期まで制作されているわけですが、個人的にどうにも主人公マインについていけなくなりまして。

さよならマイン

 不慮の死を遂げた人物が異世界に転生してやりなおすという「なろう」系恒例の“異世界転生”ものの一つですが、成人女性が転生したにしてはどうにも言動が子供なんですよね。肉体に精神がひきづられるということは大いにありえるとは思いますが、「世界最高の暗殺者」はもとより、引きこもりニート性活を続けてろくな経験値を持っていない「無職転生」にしたって、もう少し大人らしさというものを見せていたのになんということだ。もしや異世界転生したと思い込んでいるだけの何らかの精神疾患なんでしょうか。「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」のオーバーテクノロジー義手といい、気にならないという人は全然気にならないという部分が気になってしまう性分なので、転生甲斐のないマインには辟易してしまいました。

乙女ゲー序盤感想

 それでは視聴中の作品の感想です。まずは「乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です」。3話まで視聴しました。このタイトルの長さはまがうことなき「なろう」系。ワガママな妹の命令で乙女ゲーをプレイさせられ、過労(笑)で死亡した主人公がその乙女ゲー世界にモブキャラとして転生してしまいます。転生先が乙女ゲー世界であること、突然前世の記憶を思い出すという辺りは「はめふら」によく似ていますが、男性キャラでしかも攻略対象とかでなくただのモブキャラになってしまっている辺りがユニークといえばユニークです。

謎のSF要素

 この世界、女性がプレイヤーとなる乙女ゲーらしく相当女尊男卑な世界となっていますが、かなり妙なゲームだったらしく、恋愛シミュレーションでありながら、かなりのSF要素が加わっているほか、RPGや戦略SLG要素も混ざっており、さらに課金アイテムが前提のようなゲームバランスだったため、作り込んでいるわりに評価は高くなかったようです。“男性プレイヤーも楽しめる乙女ゲー”を狙ったのかも知れませんが、そんなことしたらメインとなる女性プレイヤーが楽しめなくなるだろうに。

謎のマリエ

 貧乏下級貴族の庶子となった主人公リオンは、金銭目的の政略結婚を回避するために、ゲームプレイ中に課金してゲットしていたロストアイテム及び財宝を命からがらゲットしますが、政略結婚は逃れられた反面、魔法学園という頭のおかしい貴族社会の末端に踏み込むはめに。ま、学園が乙女ゲーの舞台なんだからそれはどうにもならないでしょう。せめて目立たないようモブキャラに徹しようと考えるリオンですが、奇妙な状況に気付きます。主人公ポジションにマリエという妙な女性キャラがはまり込んでおり、本来の主人公であるオリヴィアや悪役令嬢のアンジェリカが苦境に陥っていたのです。

リオン

 攻略対象である男性キャラ達は全員マリエにメロメロですが、謎キャラマリエがシナリオを歪めたことで世界の破滅というバッドエンドが訪れる懸念を抱いたリオンは、いやいやゲームのストーリーに介入していくはめになります。リオンは「このすば」のカズマを彷彿とさせる口が悪く金にも汚い小物キャラですが、ツッコミ役としては才能があります。

ヒロインと悪役令嬢

 登場する女性キャラは目元が何とも言えない感じでイマイチ好きになれないのですが、オリヴィアは主人公らしい優しい性格の正統派、アンジェリカも悪役令嬢ポジションのわりにまともな性格なので、異分子マリエだけの妙さが目立っています。個人的にはこいつが主人公に無理矢理乙女ゲーをやらせていた妹なんじゃないかと…

リオンとルクシオン端末

 リオンにはゲームの知識の他に、ロストアイテムの人工知能ルクシオンという皮肉屋だけど心強い相棒がいます。この世界のSF要素というのは、科学文明の旧人類と魔法の新人類の戦いという過去に由来しており、ルクシオンは旧人類サイドなので新人類を憎悪しているのですが、リオンには旧人類としての前世があり、肉体にも旧人類の遺伝子が残っていたので味方になってくれています。ま、本来は課金アイテムなので、金で買った以上言うことを聞いてくれないと困りますけどね。魔法が使えなくてもルクシオンさえいればチートプレイができそうです。

パリピ孔明序盤感想

 続いて「パリピ孔明」。4話まで視聴しました。タイトルだけで選んでしまった色物だと思っていましたが、意外や意外、今季屈指の作品ではないかと。五丈原で死んだ諸葛孔明が未来の日本に若返って転移するという、ほぼほぼ異世界転生な展開ですが、次の世では戦や命のやり取りの無い世界に生まれたいと願った結果のようです。なぜ中国に転移しないのかなあ…あっ(察し)。

渋谷に転移

 いかにも孔明というナリで渋谷に転移した孔明。折しもハロウィンで、周囲からは孔明のコスプレと思われ大受け。パリピ勢に誘われて入ったBBラウンジで聞いた月見英子の歌に感銘を受け、彼女の軍師(マネージャー)として活動することになります。

軍師たらん
超適応する孔明

 当初はハロウィンに享じる若者達の奇抜な格好を見て、地獄へ落ちたものと勘違いしていた孔明ですが、1800年後の世界へ転移したことを理解するや、あっという間に現代社会に順応していきました。さ、さすが孔明と言わざるを得ない。英子も働くBBラウンジのオーナーが三国志オタクだったことも幸いしてフロアスタッフとして働きつつ、英子の夢を叶えるために知略を尽くしていきます。

石兵八陣
無中生有

 石兵八陣を応用して集客するなど、兵法を駆使して英子をスターの座に押し上げようとする孔明。でも孔明なので必死さは微塵も見せず、むしろサボって遊んでいるかのようにも見えるあたりはまさに三国志の孔明です。もっとも我々の知っている三国志(吉川三国志とか横山三国志など)って、正史の「三国志」ではなく、明代の通俗歴史小説である「三国志演義」なんですけどね。

孔明に驚くオーナー
驚き役のオーナー

 三国志オタクのBBラウンジのオーナー小林が良い味を出しています。一見強面でヤクザみたいな風貌ですが、そもそも過去に自殺を図ろうとしていた英子を助けており、孔明のこともコスプレイヤーと勘違いしつつも意気投合し、彼の打つ策に驚嘆しまくり、「まさか本物の孔明なのか?」と焦りまくってくれます。

英子

 ヒロイン英子のCVは本渡楓。歌唱部分は96猫なのが残念ですが、三国志には疎くて孔明がどういう人物なのかも知らず、孔明の転移自体あまり信じていませんが、策が当たるのでマネージャーとしての手腕には信頼を寄せる様になっていっています。孔明のことを知っていたら、三顧の礼もなく軍師に迎えられた幸運に狂喜乱舞するところなんですが…むしろ全然知らないところがいいんでしょう。

二人の出会い

 大物プロデューサーを呼び込み、厳しい条件付きながら日本最大規模の夏の大型フェスへの参加チャンスを得た英子。孔明は条件クリアのためにはラッパーが不可欠と言っているので、次回以降ラッパーを呼び込んでいくのでしょう。戦乱の世界ではないのでライバルを叩き潰すよりはWin-Winの関係を目指すあたりが平和の時代の孔明らしくていいですね。CV置鮎龍太郎の演技はいかにも知性派孔明といった感じですが、三国志キャラは色々演じてきたところ、孔明は初めてだそうです。

村人A序盤感想

 最後に「史上最強の大魔王、村人Aに転生する」。「本好きの下剋上」打ち切りにより“豪華なリザーバー”から昇格。3話まで視聴しました。タイトルからモロバレのとおり、「なろう」系です。「なろう」系にも飽きてきたとか感じていたような気がしますが、根本的に好きみたいですね。

孤独の大魔王

 最強の魔王ヴァルヴァトスは強さ故の孤独に耐えかね、平凡な生活を求めて数千年後に転生。平均的な能力の“村人A”になったと思っていましたが、それはあくまでヴァルヴァトス時代の平均値であり、魔法文明が衰退した転生先の時代にあっては規格外の力を持つことになりまし。このあたり、「私、能力は平均値でって言ったよね!」に似ていますね。「なろう」系は「なろう」系に似るのか。

エルフの教え
イリーナ

 ということで“村人A”こと主人公のアードは友人を求めて四苦八苦した挙げ句、エルフの少女イリーナを最初の友人として成長し、恒例の魔法学園へ入学。イリーナとハッピー青春ライフを満喫するつもりでしたが、やはり例によって様々な事件に巻き込まれては「オレTSUEE!」をやらかしていくようです。

実は凄かった両親
ジニー

 だいたい“仲がいいだけの普通の親”と思っていた両親が世界を救った英雄だったり、イリーナは女王陛下とマブダチだったりとチートの嵐。でもあまり嫌味がないのは、アードが女性に常に紳士的かつ穏やかに接しているから。当初魔王ノリのままで同世代の子供達を追いかけ回して逃げられていた頃にイリーナのパパン(この人も両親の英雄仲間)から伝授された“友達を作るこつ”なのですが、成長しても守っているところがエライ。やはり女の子には優しくないと。

ハーレム生活一直線
バレてるバレてる

 学園ではサキュバスのジニーとも親しくなり、ハーレム道邁進の構えのアードですが、なぜか魔王時代の四天王の一人のオリヴィアが数千年経っても健在で、学園の講師を務めているので、身バレしないか心配島倉千代子。いや、ほぼバレているような気もしますが(笑)。四天王残りの3人も思いっきり健在だったりするかも。今の所は作画が安定していて女の子が可愛いのがいいですね。

当時の四天王

好きなアニメキャラ(その135):ティロリロ・リリリ・ルー(異世界美少女受肉おじさんと)

ウクライナ国旗カラーラッピング

 もうすぐ2ヶ月。なお終息の見えないロシアのウクライナ侵攻ですが、高松琴平電気鉄道(通称ことでん)がウクライナ国旗と同じ配色のラッピング車両を走らせています。国営ウクライナ鉄道はなお列車の運行を継続しており、多数の避難民を運んでいる反面、殉職する鉄道員が相次いでいるとか。ウクライナの鉄道員の命がけの働きを応援するという趣旨だそうです。金刀比羅宮に行くならこれに乗りたいですね。

ティロリロ紹介記事

 本日は「好きなアニメキャラ」です。2022年冬季アニメ「異世界(ファンタジー)美少女受肉おじさんと」からティロリロ・リリリ・ルーを紹介しましょう。

お目覚め頭目

 もの凄く適当に命名したとしか思えない名前ですが、主人公の日向と神宮寺が召喚された場所に近い森に住むエルフ族の頭目です。このエルフ族は、二人を召喚した「愛と美の女神」の眷属を自称しているので、この森とその周辺は「愛と美の女神」の縄張りのようなものなのでしょう。

美貌に自信のティロリロ

 ティロリロは「愛と美の女神」の眷属というだけあって、己の美貌を誇っていますが、森が全焼しているのにも気付かずに朝まで爆睡しているなど、かなりお間抜けです。

怒りのティロリロ

 森が焼けたのは森のそばにあった盗賊団アジトでの火の不始末のせいですが、そんなものがすぐ側にあったことも気付かなかったのでしょうか。盗賊団に襲撃されていた付近の村に事情聴取に向かったところで日向達と出会います。日向は「愛と美の女神」が召喚した勇者なのですが、そういう話は全然聞いていなかった模様。本当に眷属なんでしょうか。

森の守護神
キモい森の守護神

 さらに森の守護神を神宮寺が殺して毛皮にしているのを見て激昂。森の守護神というなら「愛と美の女神」と関わりがあるような気がしますが、日向達を問答無用で襲撃していたし、とにかくキモい獣なのでちょっと眉唾ものの気もします。なお神宮寺がパンチ一発で倒しています。まさにワンパンマン状態。

部下エルフ二人

 お付きのエルフはサテイナとウルティナ。二人とも結構可愛いです。ティロリロの変人ぶりにはかねて振り回されてきたらしく、ちょっと引き気味。

どっちが美しいか

 日向達にクレームを入れるティロリロ。なぜかついでに自分の美貌を誇示します。この辺りが変人の面目躍如なんでしょう。日向をライバルと見なし、どちらが美人が村人に決めさせようとしますが、惨の敗。視聴者的には良い勝負という気もしますが、なにしろ日向は「愛と美の女神」直々に「絶世の美貌」の加護を受けているので、異世界人的には勝負になりません。

私のために死ね

 ぶち切れたティロリロはお前さえいなければと“白雪姫の継母理論”で日向を攻撃。自分の髪に魔力を載せた弓攻撃は結構強力そうですが、あっさら避けられました。

神宮寺の投石
髪を切り裂く

 神宮寺は投石で対抗。彼が投げると佐々木朗希もびっくりの豪球となってティロリロ自慢の髪を切り落とします。髪はエルフの象徴だとか。石は後の大木にも大穴を空けていたので、当たり所が悪かったら…

復讐の旅に

 無残な敗北を喫したからには集落に戻れないと、日向たちを追って一人出奔するティロリロ。なんかシリアスで格好いいシーンですが…基本的に髪を切り落とされた私怨全開なので、お付きの二人にもあきれられていました。

守護神の毛皮
守護神のなれの果て

 余談ですが、森の守護神は毛皮を売り払われただけでなく、肉もしっかり酒の肴に利用されていました。知らずに食べた日向曰くワイルドで結構うまいそうなので、ジビエみたいなものなんでしょうか。

捕まっていた頭目

 ここまでが2~3話。再登場はちょっと空いて6~7話。なぜか奴隷商人に掴まっていました。ティロリロは結構強いはずなのに、追跡行の間にいろいろ苦労があった模様。

そういうことか
捕まったエルフの運命といえば

 ティロリロが売られたのは海辺の村。買った村人が迫ります。美しいエルフが捕らえられたとなれば、オークと女騎士でおなじみの「くっ殺せ!」的どエロ展開かと期待(?)するティロリロ。しかし実際は神への生贄として捧げられるとのこと。しかし美貌を褒められるとまんざらでもない表情になりますが…

生贄にふさわしいのは

 別の村人が攫ってきたのは日向。またお前かと激昂するティロリロ。生贄を見つけて来た村人が次の村長になれるのだそうで、どっちが綺麗かと勝負になりますが…

ぶち切れる頭目

 ティロリロを攫った村人があっさり負けを認めてまたしても日向の勝ち。「簡単に諦めるな~!」と怒りにまかせて縄をぶち切るティロリロ。お前いつでも逃げられたんでは…。このセリフ、とってもイントネーションが素晴らしい。

この世界のイカ

 この村、長い不漁に苦しんでいたところにイカの化物が現れ、生贄を対価に豊漁を約束したことで神として崇められるに至ったのだそうです。しかしこの世界のイカ、とってもグロいですね。味はおいしいらしいですが。

イカの生き餌に

 巨大イカの化物を退治するために共闘することになったティロリロと神宮寺。しかし神宮寺の採った方法は“釣り”。餌としてティロリロを海に投げ込みます。「メガネ貴様~!」ひ、ひでえ!日向以外には徹底した塩対応の神宮寺。

イカ登場
食われる頭目

 海に浮かぶこと数時間。ようやく現れたイカの化物。実に巨大。そしてあっさり食われてしまうティロリロ。

力任せに釣り上げられるイカ

 それを力任せに釣り上げる神宮寺。空中を飛んだイカの化物は生贄を捧げる祭りに使うイカの木像に突き刺さります。大量の血ならぬ墨を吐く化けイカ。

日向も食おうとするイカ

 なお動けるイカの化物は今度は日向を捕らえて食おうとします。必死に踏ん張って耐える日向。今度はイカの口からティロリロが登場。墨まみれになっていますが無事だったんかい。

包丁装備

 神宮寺が投げたダマスカス包丁(日向の自室にあったもの)を受け取るティロリロ。穴あき包丁よりは説得力あるな(笑)。

包丁一閃
今宵の斬鉄剣はひと味違う

 迫り来るイカの触手を一閃撃破。今宵の斬鉄剣の切れ味はひと味違うぞ。なぜか身体の墨も一瞬にして消える。そしてたいまつの火で火刑に処します。アツゥイ!!

イカ好き頭目

 ティロリロはイカ焼きが好物のようです。「一応我らの神なんですが…」という村人に「こんなおいしい神がいるか!!こんなもんただのデカいイカだ!」と吼えます。その言葉にたちまち覚醒する村人達。

村長就任

 そして次の村長に選ばれたのはティロリロでした。生贄から村長って、何ランクアップなんだろう。アニメではここで出番は終わりましたが、原作ではなおこの先も登場するようです。二期が制作されたら再登場が期待できますね

藤井ゆきよ

 CVは美人声優藤井ゆきよ。1985年5月8日島根県生まれで神奈川県出身。中学時代に演劇部に入っていましたが、いきなり役者になる勇気はなくて舞台照明技術者として働いていたという代わった経歴を持っています。

ミスインターナショナル時代の藤井ゆきよ

 なんといってもミス・インターナショナル日本代表選出大会(2008年度)の出場経験があるというのが凄いです。

パテマ役藤井ゆきよ

 テレビドラマに出演する傍らで声優業も行い、2011年に青二プロダクションに入って以降、本格的に声優業を開始しました。2013年の劇場用アニメ「サカサマのパテマ」で初主演。2014年以降はテレビアニメでもメインキャラ役を充てることが増えています。

アルパカ・スリ

 個人的には2017年冬季アニメ「けものフレンズ」でのアルパカ・スリの演技でこの人を知りました。栃木弁のような独特の口調でしゃべり、視聴者の間では栃木に「那須アルパカ牧場」があるからだと話題になりましたが、実際には特にそのことを知らなかった藤井ゆきよが“田舎のおばあちゃん”風に行ったアドリブがそのまま採用されたのだそうです。

たづなさんとゆきよさん

 今はなんと言っても「ウマ娘 プリティーダービー」の駿川たづな役で有名ですね。皆さんガチャの度に祈ったり罵ったりしていると思います。時速70キロで走るウマ娘に追走できる脚力を持っていることからウマ娘疑惑が強く囁かれており、元ネタは10戦10勝で無敗のまま急死して“幻の馬”と称された「トキノミノル」ではないかと目されていますが、いつか明らかになる日は来るのでしょうか。

鉄の爪藤井ゆきよ

 「好きな声優さん」でぜひ取り上げたい一人なんですが、ここまで出演作品と私が視聴する作品との相性が良くなくて…。もうちょっと出演作を見られたらぜひ。

記憶に残る一言(その148):成人漫画雑誌のコピー(COMIC LO)

ニシノフラワー登場

 ガチャを引くのに必要な石(ジュエル)の配布が渋い「ウマ娘プリティーダービー」。おかげで10連ガチャ分(1500個)が貯まる度にガチャを回してしまうので全然貯まりません。同じCygamesのゲームでも石の配布が比較的甘い「プリコネR」では7万個ぐらい貯めてるんですが。しかし今回、断続的に引いた20連目で来てくれたのがニシノフラワー。

花開くポーズ

 ウマ娘が所属するトレセン学園には中等部と高等部があり、要するにJCとJKが在籍しているらしいです(いろいろ疑惑のあるウマ娘もいますが)が、ニシノフラワーは中等部ながら身長135センチともの凄く小柄。どうやら彼女は飛び級で進級してきたので実際は小学生らしいです。元ネタの競走馬がやはり小柄でJRA賞最優秀3歳牝馬を受賞して“天才少女”と呼ばれたことを反映した設定のようです。

愛らしいニシノフラワー

 YouTubeではガチャに挑む動画がたくさんありますが、「ロリコンじゃないけど」と断っている人が多くて笑えます。私もゲットした訳で、確かに可愛いとは思いますが、この子を性的な目で見るという発想はないですね。

見だけ触っちゃだめ

 そこで思い出したのが、デジたんことアグネスデジタルが育成ストーリー中で口走っていた「推しは見だけ!触っちゃダメ絶対!」というセリフ。デジたんは自身がロリ容姿のウマ娘にも関わらず、超が付くほどのウマ娘オタクなので、四方八方どこを見てもウマ娘だらけなトレセン学園での生活は至福の極みらしいです。おそらくキモオタレベルのアイドルマニアが異世界転生した姿なのでしょう。

格言デジたん

 デジたんはオタクらしく知識が豊富で、しばしば古代の哲学者の箴言を引用します。“子曰く、君子の徳は風なり”とか“古代の哲学者は云った。『あわれみとおそれを通じて得られる喜びこそ感情の浄化、カタルシスである』と。”とか。前者は孔子、後者はアリストテレスのようですが、ということは、先のデジたんオリジナル発言かと思われた「推しは見るだけ!触っちゃダメ絶対!」にも元ネタがあるのかな?と思って探したら、発見してしまいました。

コミックLO

 茜新社が発行するロリータ専門の成人向け漫画雑誌に「COMIC LO」というのがあります。私は実際に見たことがないのですが、「ロリ漫画の灯を消すな」の考えから創刊され、「ロリータオンリーコミックス」というコンセプト通り、幼い少女の性描写がメインなのだそうです。表紙イラストはお色気感がないことが多いそうなので、その筋の人も買いやすいかもですね。

LOのそれ

 この雑誌、当然読者層はロリコンなのだろうと思いますが、しばしば読者に自重を促す「意見広告」を掲載しているそうで、その中にあった有名なものが「Yes!ロリータ No!タッチ」です。これは意味的にデジたんの「推しは見るだけ!触っちゃダメ絶対!」とほぼ同じですね。

宮崎勤の部屋

 「東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件」の犯人として死刑執行された宮崎勤がおたく・ロリコン・ホラーマニアとして報道されて以降、同様の趣味を持つ者に対しては世間から強い偏見が産まれました。「有害コミック騒動」なんかその一端ですね。宮崎のような、現実と妄想と犯罪行為の境界が曖昧で、明確な規範意識が欠落したのがオタクだなんて誤解(曲解?)も出てきたり。そんなのにオタクに限らずどの界隈にだっていそうですが。

リリンも分かってるんだろう?

 デジたんに倣って引用するならば、「渚カヲル曰く『何人にも侵されざる聖なる領域。心の光。リリンも分かってるんだろ?A.T.フィールドは誰もが持っている心の壁だという事を』」。そう、心の中に留めている分には何を妄想しようが罪に問われることはありません(だって分からないもの)。しかし、現実に行ってしまえばアウトなことというのは沢山あるわけで、特にロリコンについてはごく少数であっても現実に子供達を肉体的・精神的に傷つけてしまう愚か者が存在したからこそ特に危険視されることとなりました。妄想すら許されなくなるような未来が到来しないよう、自重を強く促す気持ちも判ります。

LOのコピー

 「COMIC LO」にとっても規制強化の風潮が高まることは死活問題と捉えたためか、それとも一種の自虐ネタなのか、その他にも様々な「意見広告」を掲載しています。いくつか紹介しましょう。まずは「ロリコンなら子供を守れ。」わざわざ「ロリコンから子供を守れ」の「から」に×をつけて「なら」に訂正しているあたりが凝っています。

LOのコピーその2

 「私はロリコンです こども大好きです だから手は出さない」。“マナー守って楽しいロリータ”とも記載されていますが、ロリータって、対象になる少女のことでしょ?そこは“楽しいロリコン”では?

LOのコピーその3

 「最近ロリコンでいるのが辛い・苦しい…という方、ロリコンは直せます。」。続けて「自殺を考えたり、犯罪に走ったりする前にお医者さんへ相談しましょう。」と。一方、「脳内だけで満足できるロリコンは(中略)楽しい人生を送りましょう。」とも。脳内妄想に留められないロリコンはもはや病気ということか。

LOのコピーその4

 自虐の極致「LOなんかやめて、やる」。続けて「この世から児童性犯罪が完全になくなるって言うのなら、本気でナ。」とも。この手の雑誌が犯罪を誘発するとか批判されるんでしょうね。個人的には規制を強める方が反作用も強くなるように思います。

LOのコピーその5

 「“LO”の意味ってなんすか?」。直球の質問に対し「LOとはLOVEって意味です。」と答えています。え!そうなの?てっきり「Lolita」の略かと…

LOのコピーその6

 「STAY FICTION フィクションにとどまろう」。コロナ禍で「STAY HOME」が叫ばれた昨今のご時世を反映した比較的最近のコピーのようです。玉石混淆(石多め)の「なろう」系も、それでフィクションに留まっていられるというのであれば、存在する意味もあるんでしょうね。

YesロリータNoタッチ

 雑誌の付録に付いていたらしいステッカー集。2006年のもののようです。「生涯一炉利魂」「絵流王連合」「子宝成就」「ロリコン出没注意」などおかしなステッカーも混ざっています。こういう余裕のある笑いは嫌いじゃないです。ま、私はロリコンじゃないので「COMIC LO」を買うことはないと思いますが。というか、2年前までは毎月買っていた竹書房の四コマ漫画雑誌(「まんがライフ」など)も買わなくなってしまったことだなあ。

好きなアニメキャラ(その134):フラーニャ・エルク・アルバレスト(天才王子の赤字国家再生術)

某海の王子

 某元海の王子が米NY州司法試験にまた落ちたそうで。2月に試験という話は報じられていましたが、その後どうなったのか音沙汰がなかったのですが、結果発表に時間が掛かっていたんですね。「やっぱりな」と思った人も多かったと思います。私もその一人で、つい「ソードマスターヤマト」のこのシーンを思い出してしまいました。

四天王最弱

清水圭「小○圭がまた落ちたようだな…」
田中圭「フフフ…奴は圭四天王の中でも最弱…」
錦織圭「何度も落ちるとは圭の面汚しよ…」

ヘンリー王子

 なんなんだ圭四天王って(笑)。こうなったら、なおNY滞在中らしいピース綾部とコンビを組んでネタ芸人になるとか。カリフォルニアに移住したイギリスのヘンリー王子と組んでロンヤルセレブコンビもいいかも知れません。「キン肉マン」で言えばモースト・デンジャラス・コンビといったところ?でもヘンリー王子からは「お前、王族でも貴族でもないじゃん」と突っぱねられたりして。

故・春一番

 何度も受けては何度も落ちる司法浪人コースも面白いかも知れません。落ちる度に故・春一番の猪木のものまね芸「今日もまた負けてしまいましたが…1・2・3・ダァーッ!!」を再現してくれたらウケるんじゃないでしょうか。

フラーニャ全身図

 話はがらりと変わって本日は「好きなアニメキャラ」。およそ3ヶ月ぶりですが、今回は2022年冬季アニメ「天才王子の赤字国家再生術」からフラーニャ・エルク・アルバレストを紹介します。

フラーニャ表情集

 フラーニャは主人公ウェイン王子の妹でナトラ王国の王女です。ナトラ王国は東西が対立する大陸のほぼ中央に位置し、長い歴史を持っていますが、資源も産業もなく、交易路からも外れていて軍事力も貧弱な小国です。反面、歴代名君に恵まれてきたということで、父王が倒れたことで摂政に就任した主人公のウェイン王子にも大きな期待が掛かっています。

伸び伸びフラーニャ

 年齢ははっかり明示されていませんが、物語開始時点で兄のウェイン王子が16才らしいので、おそらくローティーン。もしかすると10才そこそこかも知れません。ウェインの16才にはかなり無理があって、帝国の士官学校に2年留学した経歴があるそうなのですが、一体何才で士官学校に入学したというのか。旧帝国陸海軍の士官学校は最若年で16才で入学でき、20才そこそこで少尉に任官したそうですが。

シャア大佐

 余談ですが、「機動戦士ガンダム」のシャア・アズナブルは弱冠20才で大佐という極めて高い階級を持っていましたが、彼の場合は15才でジオンの士官学校に入り、少尉任官直後の19才で開戦となり、冒頭の一週間戦争で戦果を挙げて中尉に昇進、ルウム戦役で戦艦5隻を沈めるという大戦果を挙げて2階級特進で少佐となったようです。その後ガルマを罠に嵌めた際に左遷されましたが、キシリアに拾われました。シャアは12話を最後にしばらく登場せず、26話になって再登場となりましたが、この間に大佐にまで昇進していました。登場直後にも空母を沈めていたので、おそらく画面外でも活躍していたのでしょう。

ワッケイン少佐

 それにしても20才で大佐はちょっとリアル感に欠けますよね。ルナツー司令官のワッケインが一介の少佐だったのと同じ位の違和感があります。ワッケインは「THE ORIGIN」で少将とされ、地位相応の階級に変更されましたが、シャアの階級は流石に変更できないでしょうね。

可愛いフラーニャ

 フラーニャはウェインを尊敬し、絶大な信頼を寄せています。ウェインもフラーニャを可愛がっているので、ブラコンの気があるかも知れません。しかし、ウェインの補佐官であるニニム・ラーレイのことも姉のように慕っており、ウェインの伴侶になるのは彼女であると信じて疑っていないようなので、「大きくなったらお兄ちゃんのお嫁さんになる」的な気持ちはない模様です。

マッスルフラーニャ

 名君を輩出する家系のせいか、フラーニャも幼いながらかなり聡明で、物語前半はよくお勉強シーンが描かれていました。そのままマスコットキャラに終始するかと思いきや、後半になると一気に資質を開花させるようになります。

重要会議に出席するフラーニャ

 大陸東半分を統一したアースワルド帝国で皇帝が急逝し、帝国は3人の皇子達が帝位継承を争うという混乱した状況に陥ります。歴代君主の働きにより一応は独立を保っているナトラも、実態はほぼ属国で、この皇位継承をめぐる争いに巻き込まれていきます。3皇子の会談に呼ばれたものの、多忙なウェイン。代わって名乗りを上げたのがフラーニャでした。会議でちょこんと末席に座っているのが可愛いです。

政治デビュー
フラーニャ危うし

 長男であること以外に特にアドバンテージがないとされる(要するに無能)ディメトリオに目を付けられたフラーニャは、政略結婚を申し込まれることに。立場上恋愛結婚などあり得ないことは諦観しているフラーニャですが、ドSでクズな皇子との結婚は流石に想定外。

お兄ちゃん子フラーニャ

 彼女なりの健気な外交戦術が発揮された場面で、まだまだ子供なフラーニャは健闘するも押されまくりますが、最終的には妹が心配で駆けつけてきたウェインに救われることとなりました。王族というのも優雅に暮らしているだけではないんですね。

民衆を率いるフラーニャ

 3皇子の会見場所となった商都ミールタースでの民主的な議会のやりとりを興味深く見ていたフラーニャ。市長もフラーニャの才能に気づきました。そして皇子同士の戦闘の巻き添えになりそうになった都市の住民を救ったのは、フラーニャの機転でした。ウェインの策もありましたが、議員達や市民達の前で演説を行い、人々を魅了して率いることの出来たフラーニャには高いカリスマ性がありました。

凜々しいフラーニャ

 臣下の中には、将来ウェイン派とフラーニャ派で王国が割れることを懸念する者もいるほどの大器を持つフラーニャ。実際のところウェインはさっさと国政を手放して悠々自適の隠居生活を送ることを夢見ているので、フラーニャが女王になるというのなら喜んで譲りそうです。そして隠遁性活を満喫しつつ、いざというときは相談役として適切な助言を与えると。

護衛のナナキ

 ウェインにニニムが付き従っているように、フラーニャにはナナキという従者がいます。従者といってもかなり対等な口をきいていますが、フラーニャのことは大事に思っているようです。なんとなくボクっ娘のようにも見えるのですが、少年なんでしょうかね。

ナナキ
ニニム

 なおニニムとナナキは白い髪、赤い瞳を持つのが特徴のフラム人という民族ですが、何故か不明ながら大陸西部では差別的な扱いを受けており、家畜同然の扱いすらされているとか。東部の帝国には多様な人種人材が集う国際国家という色彩があるのでそういうことはないようですが。白い髪、赤い瞳というと萩尾望都の「スターレッド」を思い出しますね。きっとフラム人は火星人なんだ(笑)。

千本木彩花

 フラーニャのCVは千本木彩花。「あやか」と読みたくなりますが「さやか」だそうです。1995年11月24日生まれで埼玉県出身。中学生の頃に深夜アニメを見て声優を目指すようになり、高校生時代に声優養成所に通い始め、卒業前の2013年に声優デビューしています。

烏丸千歳

 私がこの人を知ったのは2016年秋季アニメ「ガーリッシュナンバー」の主役・烏丸千歳を演じていた時でした。本渡楓や大西沙織を知ったのもこの作品でしたね。烏丸千歳役は、オーディションで100人以上の候補の中から満場一致で選ばれたそうですが、オーディションを受けた役は本渡楓が演じることになる久我山八重役だったそうです。大半の声優が空気を読んで適度にブレーキをかけた演技をする中、千本木だけアクセルベタ踏み状態の演技をしていたとか。


シュナ
渡辺さらさ

 その他の役としては「転生したらスライムだった件」のシュナ、「かげきしょうじょ!!」の主人公・渡辺さらさなどが印象に残っています。

作家千本木彩花の作品 

 2019年に共演した声優と結婚しています。また2018年には作家デビュー(笑)も。MCを担当していた「講談社ラノベ文庫チャンネル」の番組内コーナー「ラノベ千本木ノック」で、ラノベのタイトルとあらすじを発表するという企画を行っていたところ、出演する編集担当者たちが書籍化を提案し、最終的に「明日から剣士やめてウェディングプランナーはじめます! in異世界」を披露することに。カバーイラスト、口絵、装丁、あらすじはありますが、本文はありません。それは作家と言えるのか。まあバブル景気時代には処女作執筆中にも関わらず早々に「作家」を名乗った椎名桜子という人もいましたが…“ごり押し”とはまさにああいうことなんでしょうね。

フラーニャ表情集

2022年冬季アニメの感想(その3):天才王子の赤字国家再生術/賢者の弟子を名乗る賢者/異世界美少女受肉おじさんと/ありふれた職業で世界最強 2nd season

葛城改

 春を通り越して夏が来たような陽気に。立夏はGWのあたりなので、ちょっと早いですね。洗濯物の乾きが早いのはいいですが。ところで先日ようやく手に入れた雲龍型空母3番艦葛城、当初から可愛いなと思っていたのですが、改装したら一層可愛くなりました。今まで由良とゴトランドが正妻格だったんですが、葛城が一気に第三の正妻格艦娘に。ルックスとキャラがマッチしているのがいいですね。まだまだ遠い道のりですが、必ずケッコンカッコカリにこぎ着けたいと。そういえばゴトランドともまだケッコンカッコカリしてなかったけ。

天才王子感想

 春季アニメも次々に始まっているので、冬季アニメの感想をさっさと終わらせましょう。冬季の白眉は先週紹介した「着せ恋」と「明日ちゃん」に極まると思いますが、残りの作品も最後まで見たものについてはけりを付けないといけません。まずは「天才王子の赤字国家再生術」。「なろう」系に見えて実はラノベが原作です。もはや「なろう」系とラノベはボーダーレスなのかも知れません。

ウェイン王子

 王の急病により、貧乏な小国であるナトラ王国の摂政となったウェイン王子。国民や側近らからは英明な君主と期待をかけられていますが、当の本人は国を売り払って悠々自適の隠遁生活に入りたいと目論んでいます。“悠々自適の隠遁生活に入りたい”ってところは私も激しく同意なんですが、ウェインは弱冠16才。お前には早すぎる(笑)。

怠惰なウェイン

 国を売ろうにも今のままでは二束三文、なんとか国の価値を高めてなるべく高値で売りつけたいと様々な画策を練るウェインですが、そうこうしている間にも大陸の半分を支配する覇権国家アースワルド帝国で皇帝が没して後継者争いが起きたり、隣国が侵攻してきたりと国際情勢はめまぐるしく動きます。これに対応しているうちに、あれよあれよとナトラは強盛になっていき、ウェインの名声は高まっていくばかり。

ちゃんとしてると凜々しいウェイン

 主人公のウェイン王子、政治・戦術・剣術に天才的冴えを見せ、かつて身分を隠してアースワルド帝国の士官学校に2年ほど留学していた際には全科目で首席を取っていたということで、稀代の名君の素養はばりばりにあるのですが、とにかく怠け者という設定です。怠け者なのにそれだけの資質があるというあたり、異世界転生してチート能力でも貰っているのではないかと穿ちたくなりますが、本作は「なろう」系ではないのでそういうのはありません。魔法すら登場しませんし。

計画通りじゃない

 よく物語には作者の能力以上のキャラを登場させられないと言います。私は漫画で言えば荒木飛呂彦なんかは天才なんじゃないかと思っていて、実際スゴいキャラを登場させているんですが、正直ラノベ・「なろう」系あたりの作家に天才と思わせる人はまだ見たことがなくて…私の知見が狭いだけかも知れませんが。で、はっきり言えば本作の作者も天才とは思えないのです。そういう人が作中に天才を登場させようとするとどうなるかと言えば、“相対的天才”を登場させることになります。それはどういうことかと言うと、敵や周囲のキャラが全員バカばかりになるという。

留学時代

 つまりウェインは天才というレベルではないのだけど、他のキャラが現実世界よりも数段レベルが低いので、相対的には天才クラスになってしまうと。「なろう」系の主人公が周囲からやたら褒めそやされて持ち上げられのにも似ていますが、あれも“英雄”というものがちゃんと描けないがゆえなんでしょうね。

フラーニャ

 そういう「なろう」系と共通の問題は抱えているものの、本作の評価できる部分は、ウェインの妹姫のフラーニャが可愛いこと。可愛いだけでなく、後半で見せ場も持っていて、さすが“天才”ウェインの妹、当人も才能あるじゃんというところを示してきます。このフラーニャがウェインを慕っており、ウェインも可愛がっているのでこれ以上悪口は書くまい。もうフラーニャに王位を譲って隠居し、大事があった際には華麗に登場して問題を解決するという、昔の企業ドラマに良くいた相談役みたいなポジションに着けば良いんではなかろうか。フラーニャはそのうち「好きなアニメキャラ」で取り上げましょう。

カルドメリア

 あと能登麻美子が悪役的役回りのキャラ・カルドメリアを演じていますが、能登さんが悪役やると凄く魅力的なんですよね。「リゼロ」のエルザ・グランヒルテとか。個人的には能登キャラと戦うよりもその配下になりたい。

賢者の弟子感想

 続いて「賢者の弟子を名乗る賢者」。最後まで見ちゃったんで、視聴を打ち切った作品よりはましな部類と言えるのかもしれませんが、今季見た中では最低の作品でした。「なろう」系だから仕方ないかな…と思っていましたが、実は原作はそこまで酷くないらしく、原作勢も嘆き怒り悲しんでいた様子。ということはアニメ制作サイドがやらかしたのか。

ダンブルフ

 ゲーム世界が現実の異世界になるというのは、今となっては「なろう」系ではよくある話ですが、ゲーム内では老賢者ダンブルフを演じていた主人公が、たまたま己の性癖全開の女性アバター(ロリ美少女)を作成して寝落ちしたら、その姿のまま異世界に転生したという。

ミラとケットシー

 まあそこまではいいのですが、画面に登場しない主人公は実は28才の青年で、ゲーム世界における老賢者ダンブルフとしての言動は全てロールプレイに従っていただけなので、日常生活では普通の若者らしい言動をとっていたはずです。なので、ロリ美少女になった場合、素の(つまり28才の若者の)言動をしてしまうというのならわかるのですが…なぜか老賢者の言動を続けてしまうという不思議。正直意味がわからないよ。

誰得パンチラ

 著名な老賢者がロリ美少女の姿になったことを知られては沽券に関わると考え、賢者の弟子を名乗るに至るのですが、老賢者の姿自体が単にロールプレイを演じてに過ぎないので、そこまで気にすることなのかと。百歩譲ってどうしても気になるならそれでもいいのですが、ではなぜ老賢者としての立ち居振る舞いを改めないのかがまた不思議。

戦うミラ

 戦闘シーンが多いわりに手抜きな描写が目立ち、おそらく予算やらいろんなものが足りなかったのだろうなとは推測できるのですが、常にお使いクエストに行かされているわりに、特段の成果なく舞い戻ることを繰り返す主人公。一応かつては九賢者というのがいたのですが、今は2人しかいないので残りの7人を探して連れ戻すのが当面の課題なんですが、最終回まで一人も戻りませんでした。

九賢者
能力は賢者そのまま

 本作のウリは主人公ミラの美少女ぶりとそれにそぐわないジジイチックな言動の落差ということになるんでしょうが、中身が男である時点でいくら美少女キャラでもなあと思ってしまうのと、1話で顕著なアニオリ展開が果てしなく滑り倒していたこと、ちゃんと描けないならあまりやらなきゃいいのに、回数だけはやたらあるバトルシーンなど、出来の悪さに頭を抱えそう。それでも最後まで見たのは、ゲームしながら横目で見ている分にはさほど邪魔にならなかったから(爆)。

マリアナ

 マリアナは可愛かったけど…「天才王子」のフラーニャほどのメインキャラではなかったので評価を挽回する力まではなく。「俺たちの戦いはこれからだ!」エンドでしたが、二期制作は果てしなく難しいのではないかと。

ファ美肉おじさん感想

 お次は「異世界美少女受肉おじさんと」。“異世界”と書いて“ファンタジー”と読ませます。“受肉”って何なんだという話ですが、異世界で美少女に変身させられたと考えて頂ければと。

愛と美の女神

 32才のサラリーマン二人が突然出現した自称「愛と美の女神」によって異世界に転移させられ魔王を倒すよう命じられますが、その際片方はそのままの姿で、もう一方は金髪の美少女に変身させられてしまっています。その理由は当時悪酔いして金髪美少女になってチヤホヤされたいとか愚痴っていたからですが、「賢者の弟子」と違うのは金髪美少女になっても32才リーマンの口調のままということ。こっちの方が自然なんですが、CVM・A・Oの無駄づかいという気もします。

ウホッいい男

 話はずれますが、 M・A・Oは冬季だけで「プリコネR」のペコリーヌ、「明日ちゃん」の担任の先生、「黒井津さん」のロリ首領、そして本作の男口調の金髪美少女を演じており、引く手あまたの人気ぶりと芸域の広さに驚きます。かつては女優(市道真央)と二足のわらじを履いていましたが、今ではすっかり声優がメインになりました。

魅了防止

 これも「なろう」系のようでいて漫画原作なので非「なろう」系ですが、異世界転移という「なろう」系特有の“文法”に則っているので、「なろう」系に慣れた人には違和感なく見られる作品でしょう。また基本ギャグ作品なので、「この素晴らしい世界に祝福を!」に近いノリを感じます。要するに気楽に見られる作品ということですね。

ギザ歯の日向

 金髪美少女になった主人公日向は「愛と美の女神」に選ばれた勇者ですが、特に高い能力はなく、女神から与えられた加護「絶世の美貌」で、自分の姿を見た者をほぼ無差別に魅了してしまう体質となっています。それだけなら上手く使えば魔王すら魅了できそうですが、もう一つ「トラブルメーカー」という呪いも受けており、魅了された者たちの欲や願望を増幅して暴走状態にしてしまうのでやっかいなことになります。

夜の女神

 一緒に異世界転移したそのままの姿の神宮寺は昔から勉強も運動も得意な完璧超人ですが、勇者(日向)の武器扱いで、女神から与えられた加護「理想の肉体」で頑丈かつ強力なパワーを発揮すると共に、「楽園への扉」というスキルで日向のアパートの扉を召喚でき、外部と隔絶された部屋に滞在することができます。ま、ビール以外ろくに食料もない部屋なんですが。パッと見は神宮寺が勇者で、日向は彼が守るべき姫のように見えます。

魅了されないシェン

 日向の「絶世の美貌」は神宮寺にも効きます(日向止めてくれ、その術はオレに効く)。そして心は男のままでも身体は女ということでイケメンの神宮寺に惹かれていく日向。見た目には男女なので特に問題はなさそうですが、当人らとっては“ウホッ”“アッー”的大問題に。その辺りがギャグになる訳ですが。

シュバルツ

 他にも「夜の女神」に勇者として召喚された「シュバくん」(本人はシュバルツ・フォン・リヒテンシュタイン・ローエングラムと名乗っていますが、はっきり言ってただの中二病)、「愛と美の女神」の眷族と名乗っているものの、様々な関わりから日向達と敵対するエルフのティロリロ(CVは藤井ゆきよというミス・インターナショナル日本代表選出大会出場経験を持つ美人声優で、キャラも美人なのに、とにかくネタ要員になっています)、やたら神宮寺につきまとう謎の男シェン(日向の魅了が全く効かないあたり、真性“ウホッ”の気配…)など妙なキャラばかり登場します。

エルフ頭目

 各話サブタイトルが「ファ美肉おじさんと○○」で統一されていますが、いうほどおじさんじゃないんですよね。40代のリーマンにしておけば…しかしそれではあまりに痛すぎるか(笑)。

ギャグ満載

 日向は言うてもそれほど美少女には見えません。ギザ歯だし。多分異世界の住人達は女神の魅了のせいで虜になっているのでしょう。「賢者の弟子」のミラの方が美少女っぷりは上かもしれませんが、訳の分からないジジイプレイを続けているミラより男言葉のままの日向の方が自然といえば自然。福山芳樹のOP「暁のサラリーマン」は意味もなく熱く、Luce Twinkle Wink☆によるエンディングテーマ「“FA“NTASY と!」は楽しくていいですね。本作も「俺たちの戦いはこれからだ!」エンドでしたが、二期制作をそこはかとなく期待しています。

ありふれ感想

 最後に「ありふれた職業で世界最強 2nd season」。第一期は2019年夏季アニメで、2年以上経過してもうないかと思っていた頃に第二期登場。第一期ラストからそのままつながっているので、もう筋とか設定とか忘れかけていました。

ハーレムパーティー

 クラスメイトと共に異世界に召喚された主人公南雲ハジメは、天職が最弱とされる錬成師だったため周りから「無能」の烙印を押された上、クラスメイトの一人にはめられて迷宮の底で死にかけます。が、回復効果のある神水を発見し、猛毒を持つ魔物の肉と神水による回復で身体の破壊と再生を繰り返す地獄の苦しみを味わった末に以前とは変わり果てた姿で再起。冒険の中で出会った吸血鬼族のユエ、兎人族のシア、竜人族のティオと共に元の世界に帰るべく旅を続けるという物語です。

なんだこの絵ずらは

 二期からクラスメイトだった白崎香織が一行に加わりました。かつてはクラスのマドンナで、どういう訳か目立たないハジメに好意的でした。それが香織に好意を抱く他のクラスメイト男子の憎しみを買う結果にもなっていましたが。彼女が加わったことで、それまで誰も指摘しなかったハジメの中二病的言辞にツッコミが入るようになり、ちょっとコメディ色がつくようになりました。

錬成武器

 一緒に転生した先生(CV加隈亜衣)だけは異世界でも教師としての使命感を捨てておらず、クラス全員の生還を望んでいますが、生徒達は既に現世の立場とかしがらみを忘れてしまった者もおり、既に3人が死んでいます。全員ハジメが始末した形ですが、うち一人は別のクラスメイトが既に殺していたので肉体を消滅させたのみ。

天之河光輝

 天職勇者の天之河光輝(凄い名前だ)がいて、元々容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能の完璧超人で、彼の召喚が主目的だったんじゃないかと思わせますが、その実思い込みが激しく自分の正しさを疑わず、理想にそぐわない現実を直視することができないしょうもないキャラに成り果てており、作者は多分スクールカースト最上位であったであろう彼(のモデルになったであろう人物)を貶めることに傾注しているような気がします。

 激戦

 戦闘に不向きとされたハジメの天職錬成師ですが、喰らった魔物の固有能力を纏わせたオリジナル兵器を生み出せるようになり、錬成の力で製造した兵器での戦闘がメインとなっています。一体いつ製作しているのかが謎ですが。

神の使徒 

 ハジメ一行の強さは異世界の神からも“脅威のイレギュラー”と認定されたらしく、ワルキューレのような神の使徒ノイントから攻撃を受けます。ハジメはボトムズばりのパイルバンカーで辛うじて仕留めましたが、その身体はクラスメイトに殺された香織の魂魄を定着させるための器としてリサイクルされたりしてます。元の身体を修復することも可能でしたが、より強い身体を香織が望んだそうです。本体は安全に保管しているので、「超昂天使エスカレイヤー」におけるバイオボディのようですね(我ながらごく一部にしか通じないわかりにくい例えです)。

香織殺害

 異世界の神から敵認定されるということは、強さもさることながらハジメ達の召喚自身神の意思ではなかったということなんでしょうか。ハジメも言っていましたが、それなら元の世界に返せばいいのに、なぜそうはしないのか。普通の魔物ではハジメ一行とまともに戦うことすらおぼつかなくなってきたので、異世界の神ぐらいが敵にならないと勝負にならないということか。

香織復活

 ここまでやったら第三期もぜひにと思いますが、製作はまた忘れた頃だったりして。今は円盤を売って続編という時代でもないので、視聴数が良くて原作が売れる効果があればいけるんじゃないでしょうか。

栗林公園春のライトアップ:華麗なる桜の宵

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 ここ数日ですっかり暖かくなって、桜も散り模様。葉もどんどん伸びて急速に葉桜となっています。あんまり急に変わると身体がついていきかねるので、もっとゆっくりお願いしたいですが、スギ花粉については急になくなっても私は一向に構わんッッ!!!

春のライトアップ2022

 特別名勝栗林公園では、4月1日から恒例春のライトアップが行われています。11月末の秋のライトアップから5ヶ月弱。秋も良かったのですが、春は春でまたいいんでしょうねということで、早速行ってきました。

鑑賞コース

 秋のライトアップは公園の南側がメインでしたが、春は北側がメイン。というか、南側は立ち入り禁止になってました(昼間は入れます)。梅や桜は北、楓などは南と植え分けてるみたいですね。どこにでもある松(高松だからや!)。そして“栗林”というわりにどこにも見当たらない栗。まあ栗の木はあまり観賞用ではないですが。

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 秋は正門(東門)から入場しましたが、今回は北門から入場。東に向かって郡鴨池に。手前の木立に遮られて見えない桜もありますが、池の水鏡にはしっかり映っていますね。パンフでは“桜のピンクと木々のグリーンの絶妙なコントラスト”と自画自賛しています。

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 立ち入り禁止ゾーン手前の夜桜。街灯は一切ないので、この期間だけ設置された行灯だけが頼りです。

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 ライトの光の当たり方によっては白く見えたりピンクに見えたり。どっちもあってどっちも良い。

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 別アングルから群鴨池の桜アゲイン。今度は桜はしっかり映りましたが、手前にある岩のせいで水鏡の桜が映らなかったり。名カメラマンの道は険しいですね。

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 群鴨池の西にある芙蓉沼付近の桜。7時前後ですが、西を向いて撮影しているせいでまだ微かに空が明るいですね。

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 東門付近の桜の密集地。手前の行灯がちょっとうるさいですね。

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 と言うわけでもうちょっと寄ってみました。しつこく行灯の頭が入っていますが、だいぶ良いのではないでしょうか。

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 近くば寄って目にも見よ、という訳で見上げた桜のアップ。ピント合わせはスマホが勝手にやってます。

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 横から見た桜のアップ。夜は露出のためしばらく静止していないといけないのですが、どうしてもわずかに動いてしまい、ぶれが生じます。ブログでは画像を縮小しているから目立たないと思いますが。

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 標本木の桜。高松ではこの木の桜の咲き具合で開花宣伝を出しています。

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 この日はちょっと気温が低めでした。その方が花は長持ちしそうですが、その後一気に暖かくなったので今はきっと…

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 手前のカップルが邪魔ですが、どけとも言えません。桜が見たいのはみんな一緒。

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 うまく人気のない角度で撮ってみました。こうして見と誰もいないように感じますが、実際は周囲に人がたくさん。

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 ちょっとずらすとこれですから(笑)。みんな撮影しています。

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 人が映り込まないようにするにはカメラを上に向けるしか。でもちょっとアップが過ぎます。

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 そう、これくらいがいいように思います。どこを撮影しているのか良く判らなくなっていますが。

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 花が先行するソメイヨシノですが、じわじわと葉っぱも出てきています。

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 西湖の水鏡に映った桜。これはわりと良い感じではないでしょうか。

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 ちなみに昼間だとこんな感じ。前日の昼に撮影したものですが、水が濁っているので水鏡はやはり夜の方が鮮やかですね。

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 北門近くの芝生広場の桜です。北門から入ったとき輝くような桜並木が見えたのですが、後の楽しみに取っておきました。みんな撮影しています。

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 芝生広場に沿って植えられた桜並木です。時が時ならゴザ引いて宴会と行きたいところですが。

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 コロナ禍では佇むしかありません。まあ本気で桜を観賞するならその方がいいのかも知れませんね。宴会したらやはり酒や肴の方に注意が行ってしまいそうです。

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 北門近くから芝生広場を振り返ります。春の夜はなんとなく艶めかしさを感じますが、それは桜のせいなのでしょうか。

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 付録で、夜桜観賞の前日の昼間の桜です。せっかく撮影したので載せちゃいます。青空に桜はよく似合うのですが、この日はちょっと雲が多かったようです。

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 それでも春爛漫な感じは伝わるのではないでしょうか。

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 以上、栗林公園の夜桜&昼桜でした。2~3月頃は梅も咲いていて、梅は梅でいいのですが(匂いもいいし)、やはり桜は日本人の心をかき乱すというか、見ずにはいられない気持ちにさせますね。

2022年冬季アニメの感想(その2):その着せ替え人形は恋をする/明日ちゃんのセーラー服/怪人開発部の黒井津さん/プリンセスコネクト!Re:Dive Season2

万博公式キャラ

 先日2025年開催の大阪・関西万博の公式キャラが決定されたということで、見てみたらやたら気持ち悪くてびっくりしました。これはクトゥルフ神話に登場する怪物(神話生物)ではないかいな。

万博のロゴ
ショゴス

 こちらが万博の公式ロゴ。ロゴの時点で既にキモい。外なる神とか旧支配者とかいったレベルではなく、下級の奉仕種族レベルですね。ショゴス(画像下)か何か。公式キャラは人間がショゴスに取り憑かれたという感じでしょうか。

いろんな姿に変身

 公式キャラは様々な変身をするそうで、これを見とますます怪物じみてクトゥルフ系。思わず呪文を唱えたくなってしまいます。クトゥルフ系にはクトゥルフ系をぶつけるしかない。「生ける炎」クトゥグアを力を借りましょう。ふんぐるい むぐるうなふ くとぅぐあ ふぉまるはうと うがあ・ぐああ なふるたぐん いあ!くとぅぐあ!…フォーマルハウト星が地平線上にあるときにこの呪文を3回詠唱するとクトゥグアが出現して敵を滅してくれるとか。

着せ恋感想

 それはさておき、冬季アニメの感想の続きです。今回は奇しくも今季のベスト4が出揃ってます。まずは「その着せ替え人形は恋をする」“着せ替え人形”は“ビスク・ドール”と読みます。ずばり今季のNo.1作品だと思います。

陰キャ新菜

 雛人形の顔を制作する「頭師」である祖父を持ち、自身も雛人形を愛し頭師を目指している五条新菜。かつて仲良しの女の子に自身の嗜好を否定されたトラウマがあって学校では陰キャとして目立たぬようにしていました。

美人ギャル海夢

 ヒロインは対照的に読者モデルもこなし、陽キャの代表のようなギャルの喜多川海夢(まりん)。通常ならとても交わることのない二人のようでしたが、海夢にはかなりのオタク趣味があり、アニメやゲームが好きなだけでなく、推しキャラのコスプレをすることを熱望していました。

コスプレがしたい

 衣装作りをしてみたものの全く上手くいかないでいたところ、新菜が被服室でミシンを拝借して裁縫する(雛人形の衣装を作るため習熟していた)姿を見て、コスプレ衣装の製作を依頼することに。

コスプレ海夢

 ギャルが実はオタクというのは「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。」に似ていますが、違うのは海夢が近親者じゃないということの他、ギャルギャルした見かけによらずしっかりしている(誰とでもフレンドリーに接したり、衣装製作にかかるお金はきちんと払ったり)ことと、性格がかなり優しいことでしょうか。自分の趣味を否定する輩には厳しい態度を取るようですが、その分他人のマイナーな趣味を馬鹿にしたりせず尊重できます(ここは新菜もそうなので二人の共通項)。

サイズを測る

 基本初期は押しまくる海夢の距離の近さとエロさにたじたじとなっていた新菜ですが、衣装作りを手伝うと決めて以降は持ち前の凝り性な部分が前面に出てきて、コスプレするキャラが登場するエロゲーをやりこんだりアニメを鑑賞し、そのキャラや世界観に合った生地を厳選して製作します。その出来は他のコスプレイヤーにも評価させるほどで、第一号作品・黒江雫の衣装制作とコスプレを契機に人気コスプレイヤー「ジュジュ」(乾紗寿叶)からも衣装製作を依頼されることに。

ジュジュと心寿

 新菜にとって衣装製作は「頭師」になるための余技のようなものでしたが、これによってどんどんコスプレ衣装製作にのめり込んでいくことになり、海夢、ジュジュだけでなく、ジュジュの妹であるJC心寿のコスプレ願望も叶えていくことに。その過程で海夢は完全い新菜にホの字となりますが、自己肯定感の低い新菜はまさかそんなことがと思い続けています。鈍感系主人公はギャルゲーのお約束ですが、新菜の場合はそうなった経緯がちゃんと描かれているので視聴者は理解しやすいですね。

三人でコスプレ

 一緒に海に行ったりお祭り+花火に行ったり、撮影スタジをと間違えてラブホテルに入ったりしているので、傍から見たら二人は完全に出来ているようにしか見えないと思いますが、作品的には当面新菜は鈍主人公をやっていくしかないでしょう。

翻弄される新菜

 やたら行動力があって羞恥心の尺度が常人と異なる海夢ですが、ナイスバディもさることながら自分が高校生だったらこういうギャルなら交流してみたいなと思わせる性格の良さがチャームポイントです。作画が良いせいでエロい場面に注目されがちかも知れませんが、女性が見ても面白い作品だと思います。JKが18禁エロゲ(しかも凌辱系)をするなよとは思いますが、JCで18禁エロゲをプレイしていた桐乃よりはましか(笑)。原作ストックがまだないのですぐとはいかないでしょうが、二期制作が楽しみです。

明日ちゃん感想

 続いて今季No.2の「明日ちゃんのセーラー服」。小学生時代は妹と二人きりの分校暮らしで友達がいないかった明日(あけび)小路が、憧れのアイドルが着ていたセーラー服を自分も着たいということで、ママンの母校である私立臘梅学園中等部に進学します。しかし、セーラー服は昔の制服で既に新制服のブレザーに切り替わっており、入学式はただ一人セーラー服に。学校側の理解によりセーラー服着用は許可されましたが、その後クラスメートからの凄まじいいじめの嵐が小路を襲う!

自慢のセーラー服
一人だけセーラー服

 …というのは嘘で、目立っていて学園の有名人状態ではあると思いますが、クラスにも学校にも溶け込んでいます。私は本作を“男性作家版の「マリア様がみてる」”だと思うのですが、それはこういう“クラスメートの女の子が全員良い子”なところに如実に表れている、つまり女の子に幻想を持っているところに表れているように感じます。ダメかと言われたらダメじゃないんですが、ファンタジーだなあと。

名門臘梅学園

 またこの蝋梅学園、廃校寸前の分校に通っていた小路が徒歩で通える場所にある、すなわち相当な過疎地にあると思われるのですが、かなり人気の伝統校らしく、受験はかなりの難関。そして1学年5クラスありますが、1クラスは16人だけ。「終末のハーレム」みたいに、MKウイルスで男が全滅した後の共学校なら女子だけ残って1クラス16人というのもありだと思いますが、女子校で1クラス16人は少なすぎるような。採算取れるのか私立学校。それともかなりの学費+寄付が必須なのだろうか。

最初の友達

 過疎地にあるので通学できない生徒多数ということで、臘梅学園は寮完備となっています。というか寮に入るのが基本で通学できる生徒は例外的な気もしますが、小路以外にも実家や親族の家から通っている子もいます。こういう点が矛盾ぽいなあと感じたりしてしまうのですが、多分私がどうでもいい細かい点を気にするタイプだからでしょう。

百合

 物語は中学でようやくたくさんの友達に巡り会えた小路がクラスメート達と友情を育むという展開で、登場キャラは全員個性的ではあっても良い子ばかりなので全員友人という形になります。「マリみて」同様、女の子同士のキャッキャウフフな学生生活を見のは気持ちがいいので大好きなんですが、本作は男性作家作品ゆえかかなりフェティッシュが表現がされており、正直登場キャラはこの前まで小学生だったとは思えない体つきをしています。高校生でも通りそう。

応援小路
フェチ

 フェチズムを励起しそうな場面が多いので、「マリみて」に比べると視聴者を選ぶようにも思えます。特に女性は本作を視聴してどう思うのか。男は気持ち良く見ているように思いますが、それでもキャラの目がちょっと怖いと思うことがありました。

ヤバい作画

 原作のエピソードの順番を改編し、最終回に一番盛り上がる体育祭+後夜祭を持って来たのはナイス判断だったと思います。こういう理由がはっきりした順番変更はいいと思うんですよ。理由不明なのはダメなんだぞ、わかったか?「ピーチボーイリバーサイド」。特に後夜祭で一人で踊る小路のダンスの描写は凄まじい。実は「その着せ替え人形は恋をする」と本作はどちらもCloverWorksというアニメ制作会社の制作なので、今後この会社は「会社買い」ならぬ「会社見」をしてもいいのではないかと。

ちょっと目が怖い

 過去にも「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」「Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-」「シャドーハウス」などの良作を制作しています。物議を醸した「ダーリン・イン・ザ・フランキス」と「約束のネバーランド(第二期)」も制作していますが…「ダリフラ」も途中までは良かったんですよ。「約ネバ二期」は私は見ていないので(すっとぼけ)。

クラスのみんなと

 小路達の青春の描き方が若干綺麗すぎるかなあとは思いつつ、でもいいから第二期制作をこのクオリティで早う作ってやと思います。

黒井津さん感想

 お次は「怪人開発部の黒井津さん」。次の「プリンセスコネクト!Re:Dive Season2」とどっちが今季No.3かなという感じ。作画は圧倒的にプリコネなんですが、あっちはゲームをプレイしてない人がついていけないような展開になっていたもので。本作は原作を読んでなくても無問題です。

黒井津さん
黒井津さんの野望

 悪の秘密結社アガスティアで怪人開発部に所属する研究助手の黒井津燈香。出世して大幹部となって高給取りになるという野望を持って日夜怪人制作プランを練っている働き者です。予算不足やらアガスティアという組織の構造的問題(多数いる大幹部が一カ所にいないほか、特に担当部門が決まっていないので様々な口を出してくるなど)やらに悩まされて、当面の敵である剣神ブレイダーを中々倒せないでいます。

剣神ブレイダー
黒井津さんとブレイダー

 本作の世界観では様々な悪の組織が存在するほか、日本各地にいるローカルヒーロー達が実際にヒーローとしての力を発揮しており、似て非なる存在である魔法少女まで活躍しているというケイオスなものとなっています。悪の組織同士もライバル関係にあり、時として小競り合いも起きていますが、交流会を行う程度には打ち解けており、現実世界の暴力団的とうかなんというか。また資金獲得のため様々な事業を行っていますが、遊園地経営などごくまっとうなものばかりで、ヒーロー達と戦う以外は悪事をやっている形跡がありません。

魔法少女もいる

 アガスティアは一般人に迷惑を掛ける行為は厳禁とされているようで、一方正義の味方のはずの戦隊には正義のためなら一般人の犠牲も止むなしと考えているような外道組織もあったりして、価値観の逆転が見られます。アガスティアが世界を征服した方が人類は幸せになったりして。

幹部と出張

 黒井津さん達怪人開発部がいろいろな組織的問題に振り回される描写はありますが、現実の会社組織と比較するとかなりホワイトで、やたら社員思いの絶対零度参謀メギストスがいるおかげで残業手当はちゃんと付くしコンプライアンスは徹底しています。メギストスと黒井津さんが二人で出張して、手違いでホテルが一室しか予約できていなかったということがありましたが、エロゲーやらAVなら絶対黒井津さんがエロエロな目に遭うところですが、本作ではホテルを黒井津さんい譲ったメギストスがスーパー銭湯で雑魚寝をしていました。こういう上司が欲しいと思ったリーマンもたくさんいたりして。

暗殺戦隊

 ライバル秘密結社のブラックロアはアガスティアより大手だそうでですが、名前のとおりかなりのブラック体質で、研究者が交流会で自身の組織のブラックぶりに初めて気付くというエピソードがありました。その後再洗脳されていたようですが(笑)。

アガスティア慰安旅行
自ら怪人になる黒井津さん

 劇中本編に全国のローカルヒーローが出演しているほか、各話ナレーションを特撮出演の経験がある俳優が担当するなどのお遊びもあり、基本ギャグ作品ですが古くからの特撮好きは楽しめる作品だったように思います。黒井津さんの上司の佐田巻博士と剣神ブレイダーの「中の人」は実の兄弟で、同居しているのに二人ともその事実に全く気付いておらず、また基本戦闘場面でも素顔を露出している黒井津さんは剣神ブレイダーの「中の人」がアルバイトしている弁当屋の常連ですが、なぜか全く気付かれていません。黒井津さんが左耳につけている葉っぱ型アクセサリー(アガスティアの葉?)に認識阻害の効果でもあるんでしょうか。

ネイチャのコスプレをする前田佳織里

 黒井津さんを演じた前田佳織里は「ウマ娘プリティダービー」でナイスネイチャを演じており、個人的に注目している声優です。ネイチャは“私の嫁ウマ娘”だったんですが、カレンチャンとマルゼンスキーが来たことで最近その座が揺らいでいます(笑)。でも注目していることに変わりないので、出演作がもう少し増えたら「好きな声優さん」に取り上げたいですね。

プリコネR2期感想

 最後に「プリンセスコネクト!Re:Dive Season2」。スマホゲーム「プリンセスコネクト!Re:Dive」を原作としたアニメの第二期です。スマホゲーが原作のアニメはクソばかりというのが世間の評価でもあり個人的実感でもあるんですが、例外的に面白いのがCygamesのスマホゲーが原作となっているアニメで、具体的に言うと「ウマ娘プリティーダービー」と本作です。

序盤はギャグもあったが

 第一期は傑作ギャグ「なろう」系「この素晴らしい世界に祝福を!」の監督を務める金崎貴臣が監督を務めており、随所に「このすば」的ギャグを織り込んだ面白い作品となっていました。第二期では総監督となっていましたが、序盤はギャグ多めだったので第一期のような展開をするものと思っていましたが…

覇瞳皇帝
七冠トリオ

 良くも悪くもその期待は裏切られ、第二期は次第にシリアス色が強くなっていく展開となっていました。その過程で判明したのは、アニメはゲームとも違う平行世界だったということ。すなわち、かつて「Re:Dive」となる前の無印プリコネという作品があり、そのラストは主人公がラスボスに敗れるバッドエンドとなったのですが、その際にあった二つの選択肢のうち、一方を選んだ後の世界がゲームの「Re:Dive」だとすれば、もう一方を選んだのがアニメ世界なのでした。

恒例キャル虐

 そういうことはゲームをプレイしている視聴者にはよくわかるんですが、反面ゲームをプレイしていない視聴者には何が何だかわからない展開だったんではないかと思います。戦闘シーンはヌルヌル動いて素晴らしいのですが、そういう視聴者を選ぶ形になったことが「黒井津さん」とどっちがNo.3かと悩む部分でした。

渾身のバトル
激闘 

 アニメ版の方も最後まで見るとゲーム版第一部終了時とほぼ同じ状況に収束したかのような感じはあるんですが、ゲームだと主人公は更に大ダメージを受けた結果、第二部開始時にはほぼ赤ちゃん状態になっていたので、理性や知性を保っているアニメ版から第二部に入ると、冒頭部分の展開がだいぶ違ってしまう気もしますが、主人公がどうなっているかはあまり大きな問題じゃない(爆)から、構わないのかも知れません。

直接戦う主人公
力尽きる主人公

 ただ、この展開から第三期を作るとすると、必然的にゲーム第二部のストーリーに入っていくことになると思いますが、それをやるととても第三期では終わらないはずなので、それは本当にありなのかなあ?という気がします。第二期で終わりか、OVAか劇場版でサイドストーリーとかをやる方が現実的なような。ま、ゲームも第二部が終わっていないので、最後まで見てみないと確たることは言えませんが、第二部のラスボスを超える存在がいる余地があるのかと点で、果たして第三部はありえるんだろうかという気もします。

ペコキャル

 評価的には、ゲームをプレイしている身からすると大変面白かったけど、未プレイ者は置いてけぼりにした感があるので幅広い人気を得るという点では問題もあったかと。第一期は未プレイ者をしてゲームをやってみようという気にさせる力がありましたが、第二期を見た未プレイ者が果たしてゲームをする気になるのかどうか。制作者サイドがゲームの販促的効果を求めていないというのなら、これはこれでいいのでしょうが。

ラストのペコリーヌ

2022年冬季アニメの感想(その1):終末のハーレム/失格紋の最強賢者/スローループ/王様ランキング

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 桜が満開になりました。コロナ禍だというのに桜の木の下で宴会をする人々の姿があったりして。今日は花冷えといった感じなのでビールだと寒いだろうと思います。熱燗が良さげですが、屋外で用意できるのだろうか。

終末のハーレム感想

 色々あってブログ更新をサボりがちにしている間に4月になってしまいました。終了した冬季アニメの感想を綴っていきましょう。まずは「終末のハーレム」。円盤買った人は拝めるであろうエロい場面を非常に雑なベタ塗りで隠していて、海苔巻きかお前らと言いたくなるシーンのオンパレードでしたな。

コールドスリープ

 難病にかかって、特効薬が出来るまでコールドスリープしていた主人公。5年経って首尾良く特効薬が完成して目覚めますが、なんと世界は男達が全滅して女だけになっていたという衝撃展開。主人公と同じ難病に罹っていた男だけがごく少数生き残った他、死ぬ前にコールドスリープに入っている男達もいるようですが、「男殺し」のウイルス・MKウイルスの特効薬は全く完成していません。

主人公ええかっこしい

 主人公は医学生だったので、自分が特効薬を完成させると息巻きますが、他の生き残りはハーレム状態にウハウハ。どうやら男のいない世界を目指した黒幕達による人為的なウイルス散布のようですが、真相には至らず11話で終了。待て第二期ということでしょうか。

雑なベタ塗り

 話が進まないのは、エッチそっちのけで物語を進めようとするのは主人公だけで、他の男はエッチに溺れているから(笑)。しかしエロが呼び物の作品なので、そっちを描かないわけにもいかず。そして見ている分には主人公より他の男のシーンの方が面白いという。

おねショタ展開

 特に「おねショタ」になるショタ(といっても高校生ですが…そうか!だから名前が翔太なのか!)と美人でグラマーな女教師の絡みが良かったですね。ギャルゲーで美人女教師が攻略対象になっていたら、落とさずにはいられなかった私の性癖には合っていますね。またショタも流されていろんなJKとエッチしていますが、実は先生さえいたら他の女はいらないらしいところが一途でいいです。でも人類絶滅を防ぐには一夫一婦制なんて言ってられないから。

百合もありか

 ストーリーの本格展開は第二期以降になると思いますが、黒幕達が男のいない世界を目指してMKウイルスを開発・散布したのはいいとして、その後のことは考えていたんでしょうか。平行して女性だけで子孫を残していけるような技術を開発しているんならともかく、そうでないと男のいない世界を作っても、100年と経たずに人類そのものが絶滅してしまうぞ。

カワイイカレンチャン

 個人的には先生も好きですが神谷花蓮という大きな野望を持った有能な担当官が好きです。カレンチャンはやはりいい(笑)。CV竹達彩奈の新境地という感じのキャラじゃないでしょうかね。

失格紋の最強賢者感想

 続いて「失格紋の最強賢者」。今季の「なろう」系は非常に出来が悪く、頭を抱えてしまうのでが、本作もなんともはや。でも相対的には見れる方なのかも知れません。あくまで相対的には、ですが。

転生賢者

 能力の限界を感じた賢者がさらなる成長を企図して数千年後に転生。すると魔法技術そのものが大幅に退化しており、その背景には人類の敵対者・魔族の跳梁があった…ということで、若返った賢者が魔族の陰謀をバッタバッタと切り倒していきます。

無双主人公

 典型的「俺TSUEE!!」系ですが、本作の場合はチートではなく賢者が能力や記憶を保持したまま生まれ変わっているので、強くて当然だしそれでイキったりしません。むしろ美少女に赤面するとかはどういうことだと言いたいのですが、「世界最強の暗殺者」でも肉体が若返ると色々戸惑うところがないでもなかったので、賢者といえでも思春期の肉体の御するのは難しいのかも知れません。

目立たないヒロインズ

 ということで最強賢者が主人公なのでピンチらしいピンチもなくお使いクエストをこなすが如く人類の危機を打開していきます。「無職転生」でも登場した無詠唱呪文が、本作でもロストテクノロジーとして登場。ただし主人公があっさり復活させて皆に伝授しているので、この世界では誰でも使える技術のようです。

強い魔族

 最終盤のみ滅茶苦茶強い魔族が登場して窮地に陥りますが、王城の宝物庫にあった魔剣で打開。しかもそれは主人公が転生前に作ったものだったという。だいたい登場する昔の武器はこの人が作ったものであるケースが多いのですが、賢者ってのは鍛冶屋もやってたのか。主人公が目立ちすぎるせいか、ヒロイン達にイマイチ魅力が感じられなかったのが残念。サブキャラはともかく、せめてメインキャラくらいは立ってて欲しいですね。

スローループ感想

 お次は「スローループ」。親同士が再婚したことで姉妹になったJK二人が釣りを通じて仲を深めていく話ですが、多分この二人は釣りがなくても仲良くなった気がします。

夏の釣り

 釣り要素はさておき、親の再婚により出来た継母や継父とどう対応するかといったことに戸惑いがあったり、親の死んだ頃の落ち込みとか、ライトでポップな感じの作品が多い「きらら」系にしては重い設定が目立った作品でした。結局は毎回釣った魚を料理してウマーといった形になるので重さを前面に出している訳ではないのですが。

店番恋ちゃん

 主人公は姉妹となったひよりと小春ですが、ひよりの幼なじみで釣具店の娘の恋が良い味を出していました。釣りについての知識は豊富だけど自分では釣りをしない(釣具店主の父親が仕事そっちのけで釣りに行ってしまうのでやむなく店番をしているせいか)とか、見た目は幼い感じでも弟が3人もいてしっかりしていたり。

秋の釣り

 小春としては姉妹になったひよりとどんどん仲良くなりたい一方で、ずっと前からひよりと交流がある恋に嫉妬めいたものを感じたりしていたので、ドロドロの三角関係もいいぞと思ったのですが、そんなことにはならず皆仲良しエンド(笑)。女の子ばかりが登場しますが、特に百合要素はないのでドロドロもなし。ラストもあっさり終わりましたが、「きらら」系はそれでいいんでしょう。

ぽかぽかイオン

 東山奈央と安野希世乃によるユニット「ぽかぽかイオン」が歌うOP「やじるし→」がいいですね。特に東山奈央の声のについては改めて綺麗だなあと思いました。

王様ランキング感想

 最後に「王様ランキング」。2021年秋季からの連続2クールでした。剣と魔法の時代というより、神もいれば巨人もいて、冥府にも普通に行けたりと、神話時代が舞台であるかのような作品
です。そのわりに舞台設定は中世的なんですが。

怪しいランキング協会

 前半は児童向け作品のような絵柄にもかかわらず登場人物の心理描写が秀逸で、高く評価されていましたが、個人的には後半はちょっと失速気味だったかなという感じでした。一番の謎はタイトルにもなっている「王様ランキング」で、王様になりたい主人公ボッジも、他のキャラも特に王様ランキングに特に拘っていないという。ランキング1位になると特典があるようで、最終回で冥界の王デスハーが特典欲しさに1位を受け入れるという展開になっていましたが、それまではやはり1位に関心を示していませんでした。

ボッジとカゲ

 主人公ボッジの親友カゲが亜人というよりはスライムに近いような異形なのですが、普通にコミュニケーションが可能で人間とほぼ同じ価値観・倫理観を持っており、むしろそっちが驚きでした。普通の人間が魔法とかでああいった姿にされたという訳でもなさそうなのに、あそこまで姿や生態が異なるのに人間と同じ価値観や常識を共有できるものなのか。

ミランジョとダイダ

 本作は謎がたくさんあって、巨人族同士の子供なのになぜボッジは普通の人間並の大きさなのか(子供であることを差し引いてもむしろ小さいぐらい)、巨人のボッス王は後妻に普通の人間のヒリングを迎えますが、その…どうやって夫婦生活を?とか。ダイダという息子が生まれていますが、やはり人工授精とか?

最凶死刑囚的な連中

 その他、最終回でデュラハンになってしまった冥府の剣王オウケンはどうなるのか?死んだと思ったら生きてた没落せし王族キングボは何者なのか(途中で出会った狂った王様と似ているような…)などなど。

冥府

 あと冥府。冥府といえば死者が向かう場所とされますが、本作では単に地下にある国といった感じに描かれていました。なにしろ神話時代だから普通に行き来ができるのか。日本神話でもイザナギが普通に黄泉の国に行っていましたし、神代では普通のことだったのかも。では冥府の人は死ぬとどうなるんだろう?

最終回

 ラストは王様になったボッジがダイダに王位を譲ってカゲと共に自分たちの国を探しに旅に出るという、ドラクエⅠのラストにも似た終わり方をしましたが、これは続編があるんでしょうか。ないと結局「王様ランキング」って何?という抜本的な謎が不明のままになってしまいますが…

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