2022年春季アニメ序盤の感想(その2):勇者、辞めます/盾の勇者の成り上がり Season 2/古見さんは、コミュ症です。第2期/社畜さんは幼女幽霊に癒されたい。

今年もGWに突入しました。2日休むと10連休ということで、長期連休を満喫する方々もいることでしょう。私は10連休を取ってもやることがない(涙)ので、3連休ぐらいがたくさんあった方がいいのですが。

「ウマ娘 プリティーダービー」では昨年同様ゴルシウィークとなって気前の良い石の配布が始まっています。といっても、通常の配布がやたら渋いからそう感じるだけど、そもそも普通のゲームなら毎日無料10連ガチャとかやってもおかしくないところ、その1/3程度の配布なんですよね。売り上げ好調だから媚びる必要がないということでしょうか。それでも20連で今回新規実装の新衣装ナイスネイチャ(RUN&WIN)を引けました。チアガールの衣装でポンポン持ってヘソ出し。ポニテに生耳(?)という姿がトレーナー達に大好評。いつもポインセチアカラーの耳カバーをしているので、生耳だとやけに刺激的にも感じます。パンチラのようにいつもは隠しているものを見てしまった時のドキドキ感と言いましょうか。いや生耳のウマ娘はたくさんいるのでパンチラとは違うか。

ともあれ春季アニメ序盤の感想を続けましょう。前回紹介したばかりでアレなんですが、「史上最強の大魔王、村人Aに転生する」は4話で視聴を打ち切ります。なんというか、行き当たりばったりのような展開が鼻についてきてしまいました。唐突に出てきたキャラが実は悪役とか言われても、「誰なのこの人?」としか思えません。せめて1話前に出して伏線を張るとかしてくれないとな…。女の子は可愛いんだけど、それだけでは。リザーバーから昇格させたのは失敗でしたが、「なろう」系は他にもあるので惜しくもありませんし。

ということでまずは「勇者、辞めます」。4話まで視聴しました。これもリザーバーからの昇格ですが、原作は「小説家になろう」ではなく、KADOKAWAの小説投稿サイト「カクヨム」で連載されていました。とはいえ広義の「なろう」系と呼んでも差し支えはないでしょう。

圧倒的な強さを持ち、なんと単独で魔王軍を壊滅させた勇者レオ。しかしその強さは人々から危険視され、人間界からの追放という結果を生むことに。そこでレオはまさかの魔王軍入りをすることに。魔王エキドナの方針により、魔王軍が無闇に人を殺傷しなかったことが幸いして、レオも魔王軍は打ち破るだけでほとんど殺していなかったので、再起は可能でしたが、内部に様々な問題を抱えていました。魔王エキドナに嫌悪されていたレオは、彼女に正体を隠して魔王軍入りし、立て直しに尽力することになります。

魔王エキドナにはおなじみ(笑)魔王軍四天王がいます。最弱が誰かはさておき、戦闘以外の実務がこなせるのは実質的に魔将軍シュティーナだけで、過重労働で過労死寸前になっていました。レオは魔王軍の意識改革を行って行くことになります。


4話で明らかになったエキドナの人間界侵攻の理由は、「賢者の石」を入手することにありました。それで暗く貧しい魔界を豊穣の地に変え、魔族を豊かにしたいのだと。つまり人間界を征服して版図に組み込むつもりはないようですが、「賢者の石」を失った人間界の行く末を思えば自分のしていることは人間から見て悪そのものであることは認識しています。

レオによれば「賢者の石」にはそういう機能はないそうなので、魔王軍を立て直した後はどうするのかという新たな問題も出てきますが…今は目先の問題の解決でそれどころではない様子です。


昔「プリンセスメーカー2」というゲームをセガサターンでプレイしていて、娘が魔王になってしまったことがありました。10年も前ですが当ブログの記事にしています(https://nocturnetsukubane.blog.fc2.com/blog-entry-156.html)。例によっての妄想癖で“その後”を3種類考えています。個人的に好きなのは魔王となった娘の片腕となって共に王国人を滅ぼすパターンでしたね。なにしろ王国を滅ぼすことは神が決めたことで、魔王は神の命を受けた実行者に過ぎなかったのです。それを勇者が退けたことで、ラストチャンスとして娘が与えられ、その育て方で人間界の命運を決めるという話だったので、娘が魔王になった以上はそれを助けることが神の意志に従うことではないかと。

勇者レオもせっかく人間のために魔王を退けたのに、その人間達から忌み嫌われてしまったということなら逆ギレして魔王軍を率いて滅ぼしに来るということもあり得ると思いますが…多分、もっとましたエンドになるんじゃないかと。


なお魔将軍シュティーナは種族が淫魔だそうですが、作中ひたすら仕事ばかりしているので全然そういう感じがありません。寝姿はちょっとエロかったけど。せっかくCV伊藤静(「オレの嫁」声優)なので、淫魔らしいエロい声もガンガン聞かせて貰いたいですね。

次は「盾の勇者の成り上がり Season 2」。4話まで視聴しました。「なろう」系の玉と称えられる作品の2期です。1期は2019年冬季アニメだったので、3年以上経過してしまいました。本作の主人公は異世界に勇者として召喚されたにも関わらず、序盤はとにかく冤罪を着せられたりひどい仕打ちを受けまくるという理不尽展開で、もう闇墜ちしてもいいんじゃないかと思えるほどで、序盤は「なろう」系の中でも「迫害もの」とでもいうべき展開でした。

「なろう」では何かヒットがあると追随作品が次々と生まれて一つの潮流が生まれることがあるそうで、たとえば「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」(通称「はめふら」)は、「悪役令嬢もの」のブームを生みだしたと言われます。ま、カタリナは見かけが悪役令嬢っぽいだけで中身は全然違いますが。「盾の勇者」のヒットで「迫害もの」も流行したりしたんでしょうかね。

しかし序盤の苦難を通り過ぎてからは仲間も出来て名誉も回復し、対照的に他の勇者が馬鹿なので、1期終盤では相対的に一番有力な勇者パーティーになっていました。2期はその続きですが、本来勇者は「波」と呼ばれる、次元の亀裂から魔物が大量に湧き出すという現象から世界を守るための存在ですが、今回は霊亀という異世界の守護獣を倒すことを依頼されます。

霊亀は山のように大きな亀の魔物で、何者かに操られているようですが、その正体は明らかになっていません。また世界を守るためには世界の生物の命を必要とするらしいので、犠牲者にとっては波に殺されるのも霊亀に殺されるのも大した違いはないような。「波」も自然現象とは思えないので、何者か(ラスボス?)が引き起こしているような気がしますが、今回の黒幕と共通してたりして。

正直まだ黒幕が見えていないので、1期後半の展開に比べるとそれほど面白くありません。何より3年のブランクは結構大きかったかなと思います。1期の詳しいあらすじもうろ覚えになってしまっているし。本作では異世界は多数あって、召喚された勇者達もそれぞれ別の異世界から来ていましたし、他の世界にも勇者が存在しているようです。

続いて「古見さんは、コミュ症です。第2期」。これも続編ですが、1期が2021年秋季アニメだったのでさほど間隔は開いていません。続編はこれくらいの間隔で制作した方がいいですね。3話(通算15話)まで視聴しました。

展開は1期の延長なので、基本高校生生活が描かれていますが、1期が秋の文化祭までだったので今期は季節が冬になっています。放映時期とは完全に季節感が反対となっていますが、まあそれはそれでいいか。

毎回2~4程度の短編を重ねる形になっていますが、男子三人組がクラスの女子について“もし○○さんが彼女だったら…”という妄想を語る「妄想です。」が面白くていいですね。主人公古見さんの相方である只野君も思わず聞き入ってしまうほどのハイクオリティ。

その只野君、全てが普通とか平均なキャラとされていますが、コミュ症の古見さんと付き合ってきたせいか、それとも隠された天性の才能なのか、コミュニケーション能力に難のある人の気持ちを察することに非常に長けています。徳川家9代将軍家重は障害により言語不明瞭で、側近の大岡忠光のみが聞き分けることができたことで重用されて側用人になったという逸話がありますが、古見さんが女王様とか女帝とかだったら、只野君はまさに最側近として権勢を振るえそうです。

しかし、大岡忠光は将軍家重の言葉を意のままに伝えることができたにも関わらず、決して奢ることなく幕政に口を挟むようなこともなかったそうで、幕政担当者を川柳や狂歌で揶揄した江戸時代の民衆も彼には好意を寄せていたようです。フィクション時代劇「影の軍団Ⅱ」ではもの凄い悪役にされてましたが。

只野君も誰に対しても分け隔てない優しさを見せているので、きっとそういう民衆に愛される側近になる資質があることでしょう。そう考えると普通とか平均ばかりとされる只野君も全然平凡という感じではなくなりますね。また何でも普通にこなせるということは万能と言い換えることもできるような。

本作の主人公は古見さんのようでいて実は只野君だろうという気もしてきます。では古見さんは何かといえば、これはもうヒロインでしょう。ただし只野君だけのヒロインではなく、クラスの大半、もしくは学園の相当数からヒロイン扱いされているかも。特徴的なのは女子に人気があることで、普通なら男にモテモテの女子は敵視されそうなものですが、古見さんに限ってはヤンデレの山井さんとか中二病の中々さんあたりから熱狂的に愛されています。


EDで放課後になって帰り支度を始めるクラスが描かれていますが、その中でさりげなく繰り広げられている山井VS中々が何回見ても笑えます。本編でもよく戦う二人ですが、山井さんがCV日高里菜、中々さんがCV大久保瑠美と演技達者を充てているあたり、さすがキャスティングは考えられているなあと思います。

最後に「社畜さんは幼女幽霊に癒されたい。」。なぜか一人だけ膨大な仕事を押しつけられ、夜遅くまで会社で働く“社畜”な伏原さんと、彼女を心配して何とか家に帰らせようと試みる幼い幽霊たちのやりとりを描くコメディです。4話まで視聴しました。


伏原さんはなぜかは知らねど連日山のように仕事を押しつけられており、だいたい一人でいつも残業をしています。そしてなぜか会社に居着いている幽霊ちゃんは彼女を心配して何とか帰らせそうと試みますが、いつも空回りしてしまい、正体がばれて以降は伏原さんの癒やしとなっています。さらに3話からは幼女に変身する化け猫みゃーこも登場。


化け猫みゃーこは誰にでも見える存在のようですし、まあ違和感はないのですが、幽霊ちゃんはかなり不思議。伏原さんに思いっきり見えるだけでなく、社員のおにぎりを盗んで食べていたり、物理的に触れ合えたり。これは幽霊のコスプレをしている妖怪とかじゃないのでしょうか。伏原さん以外の人には見えないかのような描写もありますが、洗濯したりコピー機に挟まったりしている姿は肉体があるとしか思えません。

OPとかを見るとさらにチビキャラ達は増えてきそうです。幽霊ちゃんがあざとい声を出すCV日高里菜、みゃーこがCV小原好美。主人公の伏原さんはCV金元寿子で、私はなぜか彼女が好きなので、最初は金元さんの可愛い声でも聞くかと思って見始めたのですが、社畜というキャラ付けのせいか疲れてやさぐれた声を出していることが多くて…。ま可愛らしい金元ボイスは次回以降紹介する予定の「処刑少女の生きる道」登場キャラで補完しましょう。リザーバーに入っていなかった作品ですが、見始めてしまいました。そいう訳で視聴作品が過多となったことも「村人A」を切る理由になってたりして(笑)。リザーバーに入っていた「サマータイムレンダ」も視聴枠に入ってくる可能性があります。

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