記憶に残る一言(その141):四次元殺法コンビの箴言?①(キン肉マン)

仕事の関係でちょっと東京に出張してきまして、副産物が「ファイブスター物語」の16巻。発売は10月8日なんで一ヶ月以上遅れての購入ですが、高松では売っていなかったんですよ。四国に読者はいないのかも知れない。まあAmazonとかで注文すればいいだけの話なんですが、本はなるべく書店で買いたいというのが、人から見たらつまらないかも知れませんが私のこだわりなんです。ここんとこはわりとコンスタントに新刊が出てて嬉しいのですが、そうは言っても2年ぐらいはかかるので、ちびちび楽しむとしましょう。

本日は「記憶に残る一言」です。ネタの宝庫「キン肉マン」からと言いたいところですが、実のところはキャラだけを借りた大喜利のようなネタです。週刊少年ジャンプ連載中の後半に展開された「夢の超人タッグ」編に登場したブラックホールとペンタゴンの「四次元殺法コンビ」に、妙に説得力のあるセリフを言わせるというものです。

まず四次元殺法コンビから紹介すると、ブラックホールは「7人の悪魔超人」編に登場した悪魔超人で、顔面に巨大な穴(フェイスホール)が開いています。これは四次元空間に通じるブラックホールとなっており、吸い込んだ者を閉じ込めたり、遠隔地へ移動させることができます。悪魔超人の中でも屈指のスタミナを持ち、影の中を自由に移動し、分身を作り出すなど相手を翻弄する四次元レスリングを得意としています。当初は7人の悪魔超人のリーダーにする予定でしたが、闘いのアイディアが多く浮かんで早く闘わせたくなったので二番手として登場しましたそうです。

もう一人のペンタゴンは「7人の悪魔超人」編の前の「第21回超人オリンピック」編に登場しており、アメリカ代表として予選を突破して決勝トーナメントに進出します。純白の肌に五芒星のついた顔、背中に鳥のような翼を持つ超人ですが、対戦相手が悪かった。それが本編最大の敵役であったソ連(当時)代表のウォーズマンで、当初は空中殺法で闘いを優位に進めますが、片方の翼を引き千切られ、顔面から腹部までをベアークローで引き裂かれるという凄惨な形での敗北となりました。死んでてもおかしくないほどの負傷具合でしたが、そこはさすが超人、なんとか重傷にとどまった模様です。

ペンタゴンは正義超人に分類され、悪魔超人であるブラックホールとは不倶戴天の敵同士のはずですが、実はブラックホールとは従兄弟で同士で、幼少期からの親友だったという設定が突如出現(だって「ゆで」だから…)。「夢の超人タッグ」編でコンビを結成することとなりました。ブラックホールは空間を操るからともかく、空中殺法だけのペンタゴンが四次元殺法とは大げさだなと思っていましたが、なんとペンタゴン、顔面の五芒星を回転させることにより、時空間を操る技を披露してきます。二人で時空間を操るわけで、これなら確かに「四次元殺法コンビ」の名も伊達ではありませんが…それ、ウォーズマン戦で使っていたら勝てたんじゃないでしょうかね?

「夢の超人タッグ」編では1回戦でマッスル・ブラザーズ(キン肉マン、キン肉マングレート)と対戦します。時空間を操る技を駆使してキン肉マンを追い詰め、キン肉マングレートを四次元に閉じ込めますが、最終的には仕掛けを見破ったキン肉マンと、四次元から脱出したグレートのツープラトン技マッスル・ドッキングを史上初めて受けて華々しく敗退します。アシュラマンには「このメンバーの中じゃ一番弱い」と酷評されていましたが、どう考えてもモースト・デンジャラス・コンビ(ブロッケンJr.&ウルフマン)やニュー・マシンガンズ(テリーマン&ジェロニモ)よりは強いと思われます。

マッスルドッキングを見るといつも思うのですが、筋肉ドライバーを喰らっている下の選手(ここではペンタゴン)は確かに大ダメージを受けてるでしょうが、筋肉バスターを喰らっている上の選手(ここではブラックホール)は、普通に筋肉バスターを喰らうよりダメージが弱そうに見えるんです。皆さんはどう思いますか?

さて、なぜこの二人が起用されているのは不明ですが、「良い子の諸君!」という個性的なセリフや妙にしっくり来る彼らの出で立ちもあってか、ネット上で様々な派生文書が広まっていきました。ここではそのいくつかを紹介して行きましょう。なお、「良い子の諸君!」は、昭和時代の子供番組等でよく使用されていた「良い子のみんな!」と「諸君!」が混ぜ合わさったものではないかと言われています。

「四次元殺法コンビ」の代表的な発言。1文がいくらかについては18円~33円くらいの幅がありますが、なんにせよ100円未満ということで、確かに100円で寝坊できるならそっちの方が…と思う人がたくさんいそうです。その一方で10円安いのに惹かれて遠くのスーパーに行ったりもするんですから、人間ってものは難しいですね。

「救われる」ではなく「掬われる」ということですね。基本人生とかについてはシニカルな姿勢が目立つ「四次元殺法コンビ」です。

妙に長文な発言。何か投資でしくじった経験がある人が作ったんでしょうか。良い子は投資とかしませんが(笑)。

よく言われる格言ですね。若い時の苦労はその体験が将来役に立つから、自分から買って出ても苦労せよということですが、確かに前半はその通りだと思うのですが、後半の「自分から買って出ても苦労せよ」は、そこまではせんでも…と思ってしまいますね。苦労から逃げ回ってばかりではいけませんが、苦労しまくっても心が折れそう。

SMAPの名曲とされる「世界に一つだけの花」についてですね。作詞作曲は槇原敬之。これは完全に「四次元殺法コンビ」に同意です。花屋の店先に並んでいる時点で“選抜”は済んでいるという。言ってみればオリンピック各種目の金メダリストが並んでいるようなものなので、そりゃあマラソンの金メダリストと体操の金メダリストがどっちが上かなんて争ったりはしないよ。

広い星空を見上げて「人間ってなんてちっぽけなんだ」なんて思ったりして。悩んだときは宇宙論とかに触れるとスケールの圧倒的な差で、確かに悩みが吹っ飛ぶような気がしますね。それでも腹は減るし彼女は欲しかったりするんですが。

漢字の成り立ち系その1。「偽」を分解すると「人」と「為」ですが、「為」は“つくる”とか“まねる”という意味があります。人が自然のものを真似て作ったものはいつわりのものということか。

漢字成り立ち系その2。金八先生が「『人』という字は、人と人が支え合って…」と説教していましたが、実際は一人の人を横から見たところから出来たものだそうで、二人の人が支え合って云々というのは漢字の成り立ちからすると真っ赤な嘘なのでした。でもまあ武田鉄矢自身が「徹子の部屋」でカミングアウトしていたらしいので、許してあげましょう。そもそも金八先生は最初から胡散臭かった…。

ということで、「四次元殺法コンビ」の名(迷)言はまだまだあるので明日も続きます。
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