栗林公園秋のライトアップ:昼間とはひと味違った光と闇の幻想郷

昨夜、日振型海防艦の3番艦昭南と邂逅しました。出現率は7%とかなり高いはずなのに、40周くらいしてようやく。ピックアップガチャが当たらないわけですね。

出会えたことは素直に喜びたいところですが、海防艦なので性能はお察し。能力的には苦労してまで手に入れるほどのことはなく、純粋にコレクション要素といったところです。「艦隊これくしょん」なのだからそれも仕方ないのですが、やはり戦艦とか空母なんかとは気合いの入り方が違ってしまうのは致し方なし。まあこれで未入手艦娘は再び4隻に戻りました。

本日は先日訪れた「栗林公園秋のライトアップ」の状況を紹介したいと思います。本日が最終日なんですよね。

三名園に勝るとも劣らないミシュラン三つ星の特別名勝である栗林公園ですが、通常の開園時間は日の出から日の入りまでで、今頃だと朝6時半から夕方5時まで。12月と1月には7時開園となります。いつもとは別の顔を見せる夜の栗林公園を見るチャンスは1年に2回、春と秋だけです。

東門から入場。北門からも入れますが、こちらの方が正門らしいので。まず見えたのはライトアップされたイチョウの木。黄葉はしていますが、まだまだ緑も残っているので黄緑に見えます。

こちら園内の照明の具合です。かなり暗いように思えますが、それでもちらほらと灯りが設置されています。通常は灯りが全然無いそうなので日没後はかなり危ないですね。

園内には大きく6つの池がありますが、これは北湖。浮島の松がライトアップされています。手前にも松がありますが、「栗林公園の松」は単独でミシュラン一つ星を得ている名物です。「栗林」という名前にも関わらず、庭園は造られた当初から松で構成されていたとか。昔は栗の木が群生していたという説もあるそうですが…

日暮亭前。明治時代に建築された茅葺き草庵型の茶室です。本日は営業中で茶菓がいただけます。

日暮亭付近の紅葉。ちなみに園内には随所にお食事処というかお休み処があります。カップルなどは焼き団子などを食べていましたが、独り者に飲食は似合わないぜとニヒルに笑って歩み去るのでした。

栗林公園西側で園内の借景をなしている紫雲山の山裾にある石壁。「赤壁」と名付けられています。手前の池は西湖です。

西湖近くにある旧日暮亭。江戸時代初期の入母屋茅葺き屋根の大名茶室です。一度、園外に移築された後に再移築されました。その間に新たな日暮亭が出来てしまったので「旧」の名が。こちらは純粋に見るだけの建物ですが、なんとなく怪しい色彩のライトアップがなされていました。

赤壁にある桶樋(おけどい)滝。観賞用に作られた人口の滝で、現在は西湖の水をポンプアップして流していますが、かつては紫雲山中腹に置いた桶まで人力で水を汲み上げていたそうで、そこから「桶樋」の名がつきました。

小豆島のアーティスト「なかがわゆきこ」氏作のオブジェ「ふゆほたる」。ガラス玉に曼荼羅のようなドット模様をほどこし、赤や青の光で照らしています。

栗林公園発祥の地と言われる「小普陀(しょうふだ)」付近。大名庭園としての本格的な整備は江戸時代ですが、この辺りは室町時代に作庭されていたとか。

慈航嶼(じこうしょ)という島と、島にかかる津筏梁(しんばつりょう)という独特の形をした橋。四角い木を斜めに渡して、長い木が無くても長い橋が架けられるように工夫されているそうですが、注意しないと落ちそうですね。

園内6つの池の中でも最小の涵翠池(かんすいち)。周囲に植えられているソテツ類がライトアップされていますが、他とは違った雰囲気があります。ちょっと異世界風。

掬月(きくげつ)亭付近の楓とススキ。秋の風情を感じさせるススキですが、園内には意外に少ないですね。雑草だから?

南湖と浮島の楓嶼(ふうしょ)。その名のとおり楓が植えられています。水面も輝いて綺麗ですね。個人的には今回のベストショットではないかと。

南湖南岸の楓岸(ふうがん)。楓が沢山植えられていて秋の名所となっています。このあたりから一方通行になっていました。栗林公園の最南部にあたります。

別角度からの南湖と楓嶼。楓嶼の左には掬月亭があり、その後には黒々とした紫雲山。楓嶼の右側では松がライトアップされています。

南湖には3つの島があり、前出の楓嶼の他に天女嶋(てんにょとう)と杜鵑嶼(とけんしょ)ですが、これは天女嶋。ライトアップされた木が水面にも映ってまるで鏡のようです。紅葉ではありませんが、これもなかなか良いショットだと思うのですが。

南湖に映える紅葉。こちらも水鏡のようでなかなか美しいのですが、左の石灯籠の影が邪魔ですね。なぜか撮影時は気がつきませんでした。

南湖にかかる偃月(とげつ)橋。園内には大小14の名前のある木橋がありますが、そのうち最大の橋です。弓張り月が池に映る姿に似ていることから名付けられたそうです。平成13年に掛け替えられているので比較的新しいですね。

富士山に見立てて造られたといわれる築山である飛来峰からの眺めは園内随一のビューポイントとされています。山頂から見下ろした偃月橋や、紫雲山を背景に南湖の西に配された掬月亭を望む眺めは、栗林公園を代表する景観で、定番の撮影スポットなんですが、その夜バージョンとなります。

ずいっと北上して東門近くまで戻ってきました。正面の青くライトアップされた建築は商工奨励館。1899(明治32)年開館で、平等院を模した左右対称の木造建築です。

同じ東門から出るのもつまらないので、北門に向かいます。この辺りから急に風が強くなってきました。

園内のビュースポットは南側の南庭に集中しているのですが、北庭で随一のビュースポットと言われる枕流亭です。正面の水は潺湲池(ひかんち)と呼ばれていますが、園内6つの池にはカウントされていません。実際は小川に近いですね。ここから北門を出て園内周遊は終わりました。

スマホでの夜間撮影はほぼ今回が初めてだったのですが、反省点としては露光時間がかかるので撮影時には息を止めて動かないようにしないといけないということでしょうか。画像は縮小しているので目立ちませんが、結構ブレブレでした。上記画像はプロの仕業ですが、こういう素晴らしい画像が撮れる日は来るのでしょうか。スマホでは無理なのかしらん。
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