好きなアニメキャラ(その129):ナイスネイチャ(ウマ娘 プリティーダービー)

PCのOSをWindows11にアップグレードしました。無償なのと、我がPCがアップグレードの準備が出来ましたとのたまったもので、うっかりと。スタートボタンが左下からセンターに移動したり、スタートメニューによく使うアプリのみが表示されるなど、Windows10と大幅に違う操作感覚に面食らっています。そのうち慣れるとは思うのですが。

本日は「好きなアニメキャラ」です。直近の作品、つまり夏季アニメから紹介するのが普通なのでしょうが、今年の夏季アニメは途中まで面白かったものも尻切れトンボで投げっぱなしで終わったりしていたこともあり、正直不作の印象で好きになったキャラもいませんでした。なので今年の冬季アニメの「ウマ娘 プリティーダービー Season2」(見たのはだいぶ後ですが)からナイスネイチャを紹介したいと思います。実はネイチャが好きになったのはゲーム版の影響が強いんですけどね。

ナイスネイチャはチーム〈カノープス〉所属のウマ娘で、下町の商店街育ちで地元ではマスコット的存在です。周囲の期待に背中を押されてトレセン学園に入学したものの、周囲は化物のような天才ばかりで、努力しても及ばない現実を知り、何事もほどほどがモットーのサバサバ系少女となっています。指定席は3着。1着なんで夢のまた夢と思いつつも、心の底には応援してくれる地元の皆に顔向けできるようになりたいという熱い想いを抱えています。


アニメでは1期2期ともにチーム〈スピカ〉がメインとなっており、1期ではスペシャルウィークとサイレンススズカ、2期ではトウカイテイオーとメジロマックイーンが主役を務めていました。一応学園最強チームとしてはチーム〈リギル〉が存在していますが、チーム〈スピカ〉も陣容的にはG1を勝利した馬をモチーフにしたウマ娘がずらりと揃っており、他のチームから見たら充分化物です。

チーム〈カノープス〉は新進気鋭のチームで、メンバーは4人だけですがその分結束は固く、目標を「打倒スピカ」としています。その中でナイスネイチャはリーダー格となっています。リーダーシップがあるというよりは、最古参だからのようです。同期らしいツインターボは「いい子なんです、頭は悪いけど」と言われる「残念な子」だし、マチカネタンホイザとイクノディクタスは明らかに後輩なので、相対的にナイスネイチャがどうしてもリーダーになってしまうという。

愛称は「ネイチャ」で、自分自身のことはおどけてよく「ネイチャさん」と呼んでいます。この辺りからも先輩的立場が感じられますね。ゲーム版のネイチャはどうしても自信を持てなくて、自分を卑下したり自虐的だったりしがちだったのを、トレーナー(=プレイヤー)と出会って二人三脚で頑張る中で結果(=勝利)を出し続け、次第に変わっていく姿が描かれますが、ストーリー展開が完全にギャルゲーで、トレーナーが恋愛対象になっているとしか思えません。


ネイチャからすれば、トレセン学園入学以来、努力では越えられない才能という壁をイヤというほど痛感させられた結果、期待して傷つくの嫌さに斜に構えた態度を取ってみたり、保険を掛けるような言い回しをしてしまうなど、すっかり臆病になっていますが、そこは“走るために生まれてきた”ウマ娘なので、人には見せない心の奥底では勝利に飢えているという状態だったところ、彼女の夢を実現させてくれるトレーナーが白馬の騎士の如く現れ、一緒に戦ってくれる訳なので、そりゃあ恋に落ちるよなあと思います。

また下町商店街育ちでコミュ力が高く、冷蔵庫の余り物で料理を作るなど女子力も高いので、お嫁さんにしたいウマ娘といったら筆頭格で挙げられるであろうと思われるのがネイチャさんです。決して貧乏暮らしをさせたい訳ではありませんが、ネイチャとなら裕福でなくても心豊かに楽しく暮らせそうな気がします。

アニメではゲーム版よりも姿勢が前向きで、同期のトウカイテイオーをライバル視しています。テイオーが三冠をかけて出場するはずの菊花賞(GⅠ)に向け、「これ勝って、これ勝って、小倉記念(GⅢ)にも勝つ!……そうすれば出られる!?」とチーム〈カノープス〉のトレーナーに迫ったり…

晴れて出場が決まるも、テイオーが骨折から復帰できなかった菊花賞では、「言わせない言わせない言わせない言わせない!テイオーが出ていればなんて絶対言わせない!!」と奮戦するも…

4着に敗れて涙します。出場していたウマ娘が全員同じ気持ちで走っていたところが泣かせます。

テイオーが骨折により菊花賞を欠場するのは史実を反映しているのですが、ゲーム版ではテイオーの欠場にネイチャはうろたえてしまいます。これはライバルが不在になったからではなく、「負けた言い訳」がなくなってしまったことに狼狽してのことで、それだけゲーム版では後ろ向きな傾向が強いのですが、アニメではテイオー本人に向かって「私…あんたに勝つのが夢だから」と言い切るほどに前向きです。

それから10話。相次ぐ骨折でもう昔の走りは出来ないと知ったテイオーは引退を決意。しかしテイオーへの挑戦を諦めないツインターボが諦めない心をテイオーに知らしめようとします。しかしそのレースはテイオーの引退セレモニーと被ると知り、カノープス一丸となってテロ謀議(笑)。

引退ライブの裏方を務めていたメイショウドトウを制圧して、ツインターボのレース映像を流すというテロを決行します。何にも悪いことをしていないのにメイショウドトウが可哀想。まさか怪我はさせていないでしょうが、この一件の慰謝料代わりにメイショウドトウのゲーム実装が早まったのだったりして。

そしてターボの奮戦を目の当たりにしたテイオーは引退を撤回したのでした。

勝利を喜ぶテロリスト達。それにしてもくせっ毛と帽子で正体バレバレですね。

そして最終回。1年ぶりにレース復帰して有馬記念に挑むテイオー。下馬評ではビワハヤヒデ、ウイニングチケット、ライスシャワーが三強とされていますが…

レースに出ていないのにファン投票4位で選出されるテイオー。カノープスからはネイチャとマチカネタンホイザが出場。ネイチャに“有馬記念2年連続3着”と書かれていますが、これは史実。狙って出来ることはではないので、決してネイチャは弱いウマ娘ではないのです。

実況の赤坂美聡(CV明坂聡美)評によれば「長距離ならば他者に引けを取らないこのマチカネタンホイザも怖い存在です」

同じく赤坂評「ナイスネイチャもブロンズコレクターの名を返上し有馬の栄誉を手にしたいところ」

レース場でのテイオーとネイチャ。「あんたがどんな状態でどんな走りをしようと関係ない。あたしはただあんたより、他の子達より先にゴールするだけ」と挑戦的なセリフです。ゲームだと考えられない…

しかし、それだけでなく、去り際に「あ…それと。おかえり。テイオー」と言うネイチャ。こういうツンデレがネイチャの良いところ。まさにナイスなネーチャン。

ちなみにゲーム版の一コマ漫画にこういうのが。ゲームだとアニメほどのシリアス展開がないのでテイオーが脳天気ですね。

レースが始まり、「負けたくない!3着でも2着でもなく1着で必ずゴールに!」と奮戦するネイチャ。


しかし終盤の局面は本命ビワハヤヒデ対テイオーの一騎打ち状態に。実況の赤坂さんも「トウカイテイオーが来た!…え?トウカイテイオーが来た!?」と驚愕。信じられませんがこれは史実の実況通りです。



テイオー奇跡の復活勝利。信じられない光景にマックイーンがホラー映画のヒロインのような顔になっています。不治の病で絶望の淵にいるマックイーンに捧げるテイオーの「これが諦めないってことだ!」

そしてネイチャは3着。なんと有馬記念で3年連続で3着。史実通りなんですが、これもある意味前人未踏の記録です。だいたい3年連続で出場すること自体が困難なんですよね。

そしてウマ娘界では3着に入ることには重要な意味があります。そう、ウイニングライブでセンターを張れるのです。曲によっては4位まで入れることもありますが、多くは3位まで。アニメでは脇役ですが、随所に名バイプレイヤーぶりを見せるネイチャ。決して実力がない娘ではないので、ゲームでは名トレーナーとなってネイチャに栄光をもたらしてあげましょう。

なおナイスネイチャはアニメ1期にも登場していますが、サイレンススズカに「次の毎日王冠、頑張ろうぜ!」と男言葉を使うなど、2期とはかなりキャラが違います。1期ではサイレンススズカのライバル的存在となっており、毎回主役と絡む役回りを担っているようです。

CVは前田佳織里。1996年4月25日生まれで福岡県北九州市出身。声優デビュー後にオーディションで初めて受かった役がナイスネイチャだったそうです。また、初めての歌のレコーディングが「うまぴょい伝説」だったそうで、新人であった当時は難しい曲だと思っていたそうです。あれは歌うの大変でしょう。

2020年の春季アニメ「球詠」では主人公の武田詠深(よみ)を演じました。ビーンボールになるコースから首を切り落とすように鋭く曲がってストライクゾーンへと落ちる「魔球デスサイズ」を決め球としています。実は学業成績も優秀な文武両道。

特技が麻雀でお酒(特に日本酒)が大好き。おっさんか!それで酒にまつわる番組や、名酒センター主催の日本酒イベントに出演したりしています。芸は身を助けると言いますが、酒も身を助けるものなのか…

今年に入って「ウマ娘」アニメ2期が大売れして、ゲームも大ブレイクしたので、今後他の作品への出演も増えるのではないかと思います。ナイスネイチャというキャラを演じられたのは本当に良かったと思いますが、本人もネイチャになりきっていました。
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