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2021年夏季アニメの感想(その2):出会って5秒でバトル/うらみちお兄さん/転生したらスライムだった件 第2期第2部

秋なのにアツゥイ

 秋たけなわの10月になったわけですが、どういうわけかとにかくアツゥイ!ですね。真夏の暑さとは違ってエアコンを使うほどではありませんが、扇風機は全力稼働中。夜もニトリで買ったNクールダブルスーパーの敷きパッドやタオルケットが手放せません。8月半ばに長雨になってあまり暑くなくなった反動なんでしょうか。

ヨーグルッペ飲んだ

 暑さのせいという訳ではありませんが、先日の宮崎紀行でうっかり書き忘れていたことがありました。私が好きなホテルチェーンのドーミーインでは、大浴場に行くと風呂上がりに夕方~夜はアイスキャンデーやアイスモナカが、朝は乳酸飲料が無料サービスされます。乳酸飲料は大体ヤクルト型の容器に入っているのですが、ドーミーイン宮崎の朝に登場したのはなんとヨーグルッペ。この名前を聞くと「秒速病」の方々はピンと来るのではないでしょうか。

作中のヨーグルッペ

 そう、「秒速5センチメートル」第2話「コスモナウト」において、種子島のコンビニで花苗が買っていた伝説の乳酸飲料です。貴樹は「これ、うまいんだよ」といつもの種子島コーヒーを買っていました。「また同じの」と貴樹にツッコんでいた花苗は、真剣に検討を重ねた結果、ヨーグルッペを買っていましたが、ヨーグルッペは花苗のお弁当の友でもあるので、結局お前もいつも同じの飲んでるんじゃないか(笑)。

ヨーグルッペをチョイス
種子島のコンビニ

 ヨーグルッペは宮崎県都城市の南日本酪農協同が販売している乳酸菌飲料ということで、ドーミーイン宮崎にあったのも必然だった訳です。種子島は鹿児島県に属しますが、ヨーグルッペは常温でも半年保存可能なため、離島での販売が容易だとのことで、普及していたんですね。実は飲んだのは今回が初めてでしたが、味は…まあ…ごく普通でした。それにしてもこんな大事なこと(「秒速病」患者的に)を忘れていたということは、私の秒速病もすっかり寛解したということなんでしょうか。

出会って5秒でバトル感想

 それではどんなに暑くても秋季アニメが始まってしまいそうなので、夏季アニメの感想に行きましょう。まずは「出会って5秒でバトル」。主人公らが強制的にデスゲームに参加させられるあたり、「バトルロワイヤル」とか「賭博黙示録カイジ」の「希望の船」とかみたいですが、拉致されていることや参加者がやたら多いこと、武器の代わりにそれぞれ特殊能力を与えられること、怪我をしても勝利すれば全開する(拉致の際に死んでも生き返る)ことなどが相違点と言えましょうか。

サイコガンか

 主人公白柳啓の能力は「相手があなたの能力だと思った能力」というもので、つまり相手が思ってくれればどんな能力でも使える反面、いかに相手にそう思わせるかを考えなければならないという面倒臭い能力です。つまりありきたりのバトルというよりは、「ジョジョ」的な頭脳戦風味が加わっています。

おっさん撃破

 ただ、チートな感じもあって、バトルの相手だけでなく、パートナーなど味方が認識していても納涼を発揮できるので、信頼できるパートナーがそばにいるとかなりやりたい放題になります。白柳は優利というJKをパートナーとすることでデスゲームを有利にしていますが、優利も「身体能力を5倍にする能力」という当たりの能力を持っています。JKと言っても肉体の強度も含めた身体全体の動作一つ一つが5倍になっているので、その威力はウマ娘並(多分)。

赤チーム首脳
赤チームの精鋭

 バトルは 1対1での戦いの1stプログラム、5対5の団体対抗戦(ただし一戦一戦は1対1)となる2ndプログラム、チーム戦の3rdプログラムまでが描かれましたが、誰がなんのためにこんなことをさせているのかについては謎のままでした。一応白柳を殺害して拉致した魅音というマジシャン風の女が3rdプログラムまでを主催していましたが、この人も運営者の一人といった感じです。

同じ能力の激突

 能力は千差万別…のはずなのですが、複数の人間が同じ能力を持っている場合もあり、「手を大砲に変える能力」とか「身体能力を5倍にする能力」「木の枝を何でも切れる剣に変える能力」は2人以上が持っていました。能力の種類が最初から決まっていて運営側がランダムに与えているのか、それとも個々人の適性などで自動的決まるのか、その辺りが曖昧ですが、考えるのは大変だけど、それこそジョジョのスタンドのように一人一人違う能力の方が良かったのではないかと。

帝愛の黒服みたい

 実はキャラデザインとか好きな感じの作品ではなかったのですが、謎だらけなのとタイトルどおり突然始まるバトルのいきなりぶりについつい最後まで見てしまいました。2ndプログラムまではまあ判るのですが、3rdプログラムは数百人単位での参加となっており、参加者は村のような共同体を作っていましたが、その人達を全員拉致してきたとなると一体運営側の組織はどれほど巨大なんだ。それこそ「カイジ」の黒服みたいなのが沢山登場していましたが、もしや帝愛グループ?(笑)

続行の証し

 ラストはいきなり日常生活に戻っていて、まさかの夢オチかと思いきや、なおバトルは継続中なんだという認識だったので、一旦戻っただけだったようです。第2期を作らないと話の全貌がわかりませんが、制作に至るかというと…うーん。頭脳戦バトルは作者の頭の良さがモロに反映されると思うのですが、成功している「ジョジョ」はやはり作者が偉大なんでしょう。え?本作ですか?はっはっはっ…

うらみちお兄さん感想

 次は「うらみちお兄さん」。某NHKの「おかあさんといっしょ」がモデルと思われる架空の子供向け番組「ママンとトゥギャザー」に出演する体操のお兄さん・表田裏道と、番組キャスト・スタッフ達の世知辛くも生々しい日常を描いたブラックコメディです。

闇だらけのお兄さん

 31才のうらみちお兄さんは、番組に参加する子どもたちに笑顔を振りまく優しい体操のお兄さんですが、心の底に常にしんどい、辛い、何もしたくないといった情動を抱えており、そんな裏の顔がしばしば垣間見えてしまうという。

ママンとトゥギャザー

 とにかくキャストが超豪華で、どんだけギャラを用意しなければならないのかと制作者側じゃないのに心配になってしまうレベルです。それだけで放送前から話題になっていたりしましたっけ。最初は15分尺程度でいいんじゃないかと思っていましたが、見ているうちに慣れてきて30分があっという間に経過するように。

ヤバいお兄さん
闇墜ちお兄さん

 うらみちお兄さんは神谷浩史で、イケメンながら天然で空気を読めない歌のお兄さんは宮野真守、売れないアイドル歌手、ものまね演歌歌手、ナイトクラブのジャズ歌手などを転々とし、売れないお笑い芸人と同棲するもなかなか結婚できない歌のお姉さんは水樹奈々、なぜか着ぐるみに入っているうらみちお兄さんの後輩二人はウサオが杉田智和でクマオが中村悠一。このメインキャストだけで豪華さが伺えますが、その他のキャストもやはり豪華。

中の人達
スタッフも闇だらけ

 正直最初は、どうしてうらみちお兄さんがあんなにやさぐれているのか謎だったのですが、幼少期から厳格なパパンに体操の練習でしごかれ、体育大学時代は全国大会で優勝するほどのエースだったものの、怪我により引退を余儀なくされたという「過去」があったようです。その結果やっている体操のお兄さん、決して悪い仕事ではないように思えますが、ディレクターが訳の分からない指示をポンポン出してくるので、こりゃメンタルやられるなと。

うたのお姉さん

 時々登場する劇中歌がまた素っ頓狂で面白いです。「傘持ってないときに限って雨降るのなんで」「猫が何もない空間を見てる」「試食でめっちゃ美味しかったパン買って帰ると普通なのなんで」…確かに面白いけど、幼児の教育的にどうなんでしょうか。なお「エンドレス猛暑」は真冬に、「極寒スパイラル」は真夏にPVを作らされるという拷問仕様でした。そりゃあキレるわ。

地獄のPV撮影
真冬の撮影

 元ネタとなってる「おかあさんといっしょ」も、やはりキャストが病むほどの不条理に満ちあふれているんでしょうか。元出演者らに取材して「うらみちお兄さん」を作った…なんてことなら非常に興味深いのですが、さすがにそんなことはないか。素朴な疑問なんですが、お兄さんお姉さんは他に出演できないだけに、それだけで食って行けるのは当然だと思いますが、着ぐるみの人達もあれだけで食っていけるのでしょうか。顔出しではないので、別番組に出ても大丈夫な気もしますが。

転スラ2期後半感想

 最後に「転生したらスライムだった件」。第2期の後半パートで、通算で37話から48話が制作されました。第1期は2クール連続でしたが、第2期は間にスピンオフの「転スラ日記」を挟んで分割2クールとなっていました。連続で制作できなかったのは、コロナ禍のせいなんでしょうか。しかし「転スラ日記」もアニメ制作会社は一緒なので、放映は9ヶ月連続となっているので、楽になっているのかどうか。

ワルプルギス 

 第2期は原作の人魔交流編の終盤から魔王覚醒編、八星輝翔編までが描かれましたが、前半パートは魔王クレイマンの策謀によりリムルがヒナタに倒されたり、リムルが作ったジュラ・テンペスト連邦が襲撃されて多数の死傷者が出るなど、いわばやられっぱなしでストレスが溜まる展開でした。その鬱憤を張らす後半パートは、魔王になったリムルとその一党の大活躍となるはずでしたが、前半は諸国代表との会議ばかりでなかなか物語が進展しませんでした。

強そうだったクレイマン
精神支配されたかのようなミリム

 その分後半に一気に物語が進みましたが…これまでリムル達に様々な策謀を仕掛けまくってきた魔王クレイマン、直接対峙したら弱すぎて笑いました。作中最強クラスのミリムを精神支配することに成功した(と思った)ことで増長して慎重さを失ったこともあるでしょうが、配下や弱みを握ったと思った相手にはやたらに強圧的な態度に出る傾向があったようなので、元々の器が小さかったのでしょう。他の魔王達からも小物のように見られていたので、まさに“魔王最弱”。まあそれもリムルが魔王クラスの力を得たからこそそう思えるようになったのでしょうが。

やる気のリムル

 宿敵クレイマンを完全打倒して魔王として他の魔王にも認められ、配下の者達もパワーアップした上にクレイマンの配下も新たな配下に加え、順風満帆というところで第2期は終わっていますが、当然物語はまだまだ続くので第3期制作ということになるのでしょう。

ヒナタサカグチ
黒幕ユウキ・カグラザカ

 次の敵は一度はリムルを倒したヒナタ・サカグチか、それともリムルの味方の振りをして様々な策謀を図り、魔王クレイマンすら操っていたユウキ・カグラザカか。どちらにしてもリムルと同じ異世界転生者ですね。というか、この世界は異世界人が多すぎ。元の世界で自身が持っていた肉体を失うことなく召喚術でやって来た者が召喚者、現実世界と異世界の間に開いた裂け目やゲートなどに落ちたことで次元移動してしまった者が来訪者、そしてリムルのように生前の記憶を引き継いで転生したの者が転生者と分類されるようですが、大体大きな力を持っているのはこの連中です。

八星魔王

 それにしてもこれまで登場した異世界人はほぼ全て人間の姿をしており、スライムという異種族に転生しているのはリムルだけ。この世界で異種族へ転生するケースはあるそうですが、前世の記憶を持ったまま異世界に移動した上に別種族に転生するというケースは非常に稀らしく、超長命な暴風竜ヴェルドラでさえ聞いたことがないと言っているので、空前絶後なのかも知れません。普通のリーマンが通り魔に刺殺されたというだけでなぜこんなことになったものか。

凱旋帰国

 「盾の勇者の成り上がり」のように、様々な異世界が同時並行的に存在してもおかしくないように思えますが、本作では「こっちの世界」(リーマンの三上悟が暮らしていた世界)と「あっちの世界」(スライムのリムルとして転生した世界)の二つしかないようで、他の世界から来た召喚者とか来訪者はこれまで確認されていません。ということは、「こっちの世界」に「あっちの世界」からの来訪者とか転生者も存在するのではないかと思われますが、「こっちの世界」については序盤以外ほとんど描かれていないので全く不明です。
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