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2021年春季アニメ序盤の感想(その2):聖女の魔力は万能です/究極進化したフルダイブRPGが現実よりもクソゲーだったら/スーパーカブ

雨の栗林公園

 GW突入第一日目の高松は結構な雨。全国的に雨模様のようですが、かつて地理で瀬戸内海沿岸は雨が少ない地域と習った記憶が。それにしては私が来て一月足らずの間に結構降っているような。これも温暖化のせいなのか!しかし、何でもかんでも地球温暖化のせいにするのは「ゴルゴムの仕業だ!」的ご都合主義なのかも知れませんな。

おさまけ 

 今回新装備した自転車で買い物に遠出しようかと思っていたのですが、出来ないのでブログの更新でもしましょう。もう25年くらい乗っていなかったので大丈夫かと少し心配でしたが、身体は覚えているものですね。それはさておきまずは視聴打ち切り作品から。「幼なじみが絶対に負けないラブコメ」、3話まで視聴して打ち切りです。ちょうど3話できちんとオチがついて一区切りできているので、短編アニメだと解釈すればこれで終わりでいいかなと。

おさまけその2

 主人公(丸末晴)とその幼なじみ(志田黒羽)が「中の人」的に「ダンまち」そのものに感じるてしまうのと、平凡な高校生かと思われた主人公が元天才子役ということで、全然普通の人じゃないこと、マルスだのシーダだのと、登場人物達が妙に「ファイアーエムブレム」のキャラ的ネーミングなこと、そして何よりもどうにも作画が不安定であることなどが、今後の展開に期待させませんでした。あ、3話までに限って言えば結構面白かったです。

聖女序盤感想

 まずは「聖女の魔力は万能です」。バリバリの「なろう系」ですが、それにしてはタイトル短め。最近は非「なろう系」のラノベでもタイトルがやたら長い場合があるので、一見して判別するのは難しくなりつつありますね。4話まで視聴しました。

ブラック企業勤めの聖
完全放置の聖

 ワーカホリックな女性主人公(小鳥遊聖)が突然異世界に召喚されますが、場を仕切っていたらしい異世界の王子は同時に召喚されたもっと若くて可愛いJKらしい女の子の方を一方的に聖女呼ばわりして聖のことは完全放置。黒縁眼鏡で地味系だったのがいけないかったのか。なので異世界の研究所で働き始めたら、やたらに聖女的能力を発揮していき、イケメンの騎士団長から好意を寄せられ…という展開です。能力発揮の一環で視力も良くなって眼鏡が不要になりましたが、眼鏡を外した聖は普通に美人(いや、眼鏡してても美人ですが)なので、王子に見る目がないというかロリコンというか。

怒りの聖

 この異世界は魔物の大量発生に苦しんでおり、それを何とかするために救国の聖女を召喚したらしいのですが、そもそもスマホゲーで無料ガチャを引いているわけじゃあるまいし、ホイホイ召喚できるものではないと思うんですよ。それなりにコストとかかけて召喚して、二人来ちゃったから一人は放置しちゃうというのがどうにもこうにも意味不明。10連ガチャで星3(またはSSR)が二枚出たら、喜びこそすれ片方放置なんてありえないでしょう。

普通に美人の聖

 まあ主人公を放置したのは若さとルックスで選んだ馬鹿王子で、4話で王様が主人公に謝っていましたが、馬鹿王子の愚行を放置している周囲も周囲だ。というか重要な召喚なら馬鹿息子に仕切らせておくんじゃない。せめて王子の嫁候補の召喚だとかいうのならばともかく、聖女ってのは若さとかルックスで決まるものなのかい。どちらかは聖女じゃないということなら、鑑定してから選択しようよ。

騎士団長とラブラブ
乙女ゲーか

 研究所の一研究員のつもりでいる主人公ですが、周囲は全員異世界から召喚されてきた聖女(或いは聖女候補)だと知っているので、そりゃあ注目の的です。そこでいかにも聖女らしい能力を次々と発揮していくのだから、それで救われた人々が放っておくはずがありません。

いろんなイケメン

 瀕死の重傷を負ったイケメン騎士団長を救ったことから好意を寄せられる主人公。最近は「なろう」系も女性主人公ものが多くなってきましたが、本作は乙女ゲー的な雰囲気もあります。騎士団長×主人公でいいのですが、どういう訳か周囲の男達も結構なイケメンなので、ますますマルチエンドな乙女ゲー的です。いっそアダルトイケメンな王様とも…という展開だってあってもいいんじゃ。

聖女と決めつけられた子
沙優になる

 1話以降画面に登場しない聖女と決めつけられた若い子の方がちょっと心配。彼女の聖女としての能力を発揮していればいいのですが、もし「ハズレ」だったら悲惨なことに。「中の人」(市ノ瀬加那)的に、それでいたたまれずに逃げ出して「ひげを剃る。そして女子高生を拾う。」の世界に沙優として出現しているとかだったら笑えます。

究極進化序盤感想

 次は「究極進化したフルダイブRPGが現実よりもクソゲーだったら」。こっちはいかにも「なろう」系的長さのタイトルですが、実は原作はラノベで「なろう」系ではないという。4話まで視聴しました。作者の土日月は「慎重勇者」の原作者であるということが期待感を持たせます。

極クエスト

 フルダイブ系のゲーム(VRMMO)の世界に入るという話は「SAO」とか「オーバーロード」とか「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います」など沢山ありますが、本作の舞台となる「極・クエスト」は10年前のゲームということで、作中世界では古典的作品ということに。しかしリアルを極めすぎていて「めんどくさい」と言われた、いわゆるクソゲーだったのです。

美人店員に勧められる
色仕掛け店員

 美人店主に騙されてこのゲームを始めた主人公は、序盤でさっそくにっちもさっちもいかない状況に陥ります。“親友”を殺してしまったり、その妹に命を狙われたり、投獄されて異端審問官(はっきり言って拷問官)に四肢切断されそうになって漏らしてしまったり。

漏らす主人公
大会で漏らす
ウホッいい漏らし

 あ、漏らすといえば主人公のトラウマなんですね。陸上短距離のエースと目されていた主人公は、スカウトやメダリストも見ていた大会で転倒し、しかも漏らしてしまうと言う痛恨の“事件”のせいで現実から目を背けるようにゲームにのめり込んでいるのです。以前は良好だった妹(可愛い)との関係も険悪になっていて。

妹の着替えに遭遇

 クソゲーならやめちまえよと言いたい所なんですが、主人公は現実世界でも挫折したり大恥をかいたり不良に金をせびられたりとにっちもさっちもいかない状況。なのでゲームの苦境を打開することが現実世界での苦境を打開することにつながりそうな気もするんですが、どうなんでしょうか。

親友の幽霊
殺意の幼なじみ

 ちなみにこのゲーム、五感を含めほぼ全ての内容において現実世界と同一の感覚を味わうことが出来るリアリティの高さがウリでしたが、一度始めるとオートセーブでやり直しはできず、傷などの治療は現実同様の時間がかかったり、レベルアップという概念がないので、強くなりたければ現実世界で身体を鍛えなければならず、さらに戦闘中やイベント進行中はログアウトできないという非常に面倒臭い仕様で「最低最悪のクソゲー」と呼ばれていますが、ほぼ異世界転生と同じですね。強いて言えば「『死に戻り』のないリゼロ」といったところでしょうか。

拷問官
妖精化した美人店員

 主人公にゲームを勧めた美人がゲーム内でもサポートキャラの妖精となって出現しており、やたらにゲームを進行させたがっているので、その辺り何か深い事情があるような気もします。「慎重勇者」終盤のようなあっと驚く感動展開とかがあるといいですね。

スーパーカブ序盤感想

 今回最後は視聴予定に入っていなかった「スーパーカブ」。「小説家になろう」ではなく「カクヨム」という小説投稿サイトで掲載され、文庫化されたトネ・コーケン原作の小説が原作です。4話まで視聴しました。当初視聴予定はありませんでしたが、評判を聞きつけて(笑)。「ごちうさ」も「ゆるキャン△」もない今季の日常癒やし系作品ではないかと。

ぼっちな小熊

 女子高生に普通はあんまりやっていないであろう様々なことをさせるというのが昨今のアニメの流行ですが、本作では女子高生がスーパーカブに乗ります。バイクでもスクーターでもなくスーパーカブ。実に渋いですね。

このカブがなんと1万円

 親はいない、お金もない、趣味もない、友達も将来の目標もない、そんな「ないないづくし」のJK小熊(これって姓なの名なの?)が、通学に使っていたママチャリに限界を感じ、破格値のスーパーカブ(人を3人死なせているとかいう曰く付き)を手に入れたことから徐々に変わっていきます。

カブに乗った小熊

 親がいないのに高校に通っているとか、どういう生活環境だよとかツッコみたくなりますが、それは多分今後言及されていくでしょう。背景とかクラッシックを多用するBGMとかが非常に美しく、カブに乗った瞬間世界が鮮やかに色づくとか、劇的な描写が素晴らしいです。動画も安定していて安心して見ていられます。

無茶なカブ

 スーパーカブといえばホンダの作った世界的ベストセラーバイク。カブ(cub)は英語で熊などの子供を意味しており、そこから主人公の名が小熊になったと思われます。経済性と耐久性に極めて優れ、160ヵ国以上で販売されて累計生産台数は1億台を超えており、外国での話ですが5人乗りでも走るとか荷物200キロ積載でも走るとか10万キロ以上走るとか言われています。あまりの耐久性に「食用油でも走る」「水でも走る」「オイルがなくても走る」といった都市伝説まで生まれてたりして。あ、食用油で走るのは実験で実証されているようです。

カブマニア礼子

 ぼっちだった小熊は、カブに乗ったことを契機に、同じカブ好きのクラスメート・礼子と親しくなり、行動半径も広がっていきます。夏休みにはカブを使って高校と他校との書類運搬のバイトをしたり。礼子はクーリエだと言っていますが、その単語は本来外交伝書使のことなので、せめて国際宅配便とかに使ってくれ。クーリエ、懐かしいなあ。昔ちょっとやったんですよね…

コメリで買ったゴーグル

 舞台は山梨県北杜市で、背景描写が非常にリアルなことから、聖地巡礼がはかどりそうです。山梨といえば「ゆるキャン△」も山梨県身延町に住むJK達が周辺各地でキャンプしていましたが、山梨は静かなブームなんでしょうかね。

レインウェアの出費が痛い

 いくらリッター100キロとも言われる超燃費とはいえ、ガソリン代やらオイル代、さらにはゴーグルとかレインウエアといった周辺装備にもお金は掛かります。キャンプとかよりは経済的でしょうが、みなしご状態の小熊は財政的に大丈夫なのか。もっとバイトは積極的にやった方が…

自分でオイル交換

 あと小熊はご飯をタッパーに詰め、インスタントの親子丼の具などを持って学校に行き、お昼に冷たいまま掛けて食べています。せめて電子レンジで暖めたいところですが、クラスメートが使っているので断念。いや並んででも暖めろやとツッコむより先に、教室に電子レンガがあることに驚きました。最近の高校はそうなんですか? 

教室に電子レンジ
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丸亀城:日本一高い石垣を持つ現存十二天守の一

3度目の緊急事態宣言

 本日から3回目の緊急事態宣言。一回目は全日本的に発令されましたが、この冬の二回目と今回は地域が限定されており、私の住む香川は発令地域外なのですが、3月まで東京で働いていた身としてはとても他人事ではありません。首都圏や近畿圏に比べて圧倒的に発症者の少ない四国で発症するというみっともない真似だけはできないので、警戒感は以前とあまり変わりませんね。

丸亀城遠景

 とはいえ、県内の移動は特に制限もされていないので、「どっきん四国」は続けていこうと思います。ということで、今回は丸亀城を紹介しましょう。日本城郭協会が選定した「日本100名城」の一つにして、江戸時代またはそれ以前に建設され、現代まで保存されている「現存十二天守」の一つでもあります。

丸亀城マップ

 香川県の前身である讃岐国には、高松藩と丸亀藩が置かれていたので、江戸幕府の一国一城令により高松城と丸亀城が存在していました。これだけ聞くとごく自然ですが、実は江戸時代初期までは生駒氏が讃岐一国を支配していました。生駒氏は高松城を本城とし、亀山城を支城としていました。江戸幕府が一国一城令を出したため、本来高松城以外は破却しなければならず、実際生駒氏は高松城以外は破却したと報告していたのですが、生駒氏がお家騒動により改易となった際、実は丸亀城を破却していなかったことが明らかになりました。樹木で覆い隠し立ち入りを厳しく制限して秘密にしていたとか。

大手二の門

 その後讃岐の東側に松平頼重(徳川光圀の同母兄)が、西側に山崎家治が入封し、高松藩と丸亀藩が並立することになりました。こうなってみると、亀山城の健在は幕府の法令違反だったものの、山崎家からすると、改修は当然しなければならないものの、ゼロから城を築くよりはよっぽど楽だったろうと思います。

高い石垣

 山崎家は年足らずの治世で断絶してしまい、その後は京極家が明治まで丸亀城を居城としました。改修は京極家も引き続き行って完成させましたが、標高60メートルの亀山を利用した平山城で、石垣は山麓から山頂まで4重に重ねられ、合わせると60メートルになり、総高としては日本一高くなっています。

快速サンポート南風リレー号

 丸亀までは予讃線で向かいます。JR四国は高松-松山よりも、高松-岡山や松山-岡山など、本州との連絡を最重視しているようで、岡山行きのマリンライナーで坂出まで行って乗り換えるということもしばしばなのですが、ちょうど快速サンポート南風リレー号という直通便に乗れました。これは岡山-高知を結ぶ特急南風(なんぷう)と接続するための列車ですが、香川県西部の観音寺まで直通してくれます。

サンポート高松

 サンポートってなんじゃいと思われるでしょうが、これは高松駅や高松港のある高松市の再開発されたウォーターフロント地区の名称です(サンポート高松)。高松シンボルタワー、JRホテルクレメント高松、高松サンポート合同庁舎、高松港旅客ターミナルビルなどの大規模施設が立地します。

讃岐塩屋駅

 降りる駅は当然丸亀駅なんですが、うっかりスマホを見ていたら乗り過ごしてしまい、隣の閑散とした讃岐塩屋駅まで行ってしまいました。快速だと一駅といってもかなりの距離になりそうですが、坂出駅から西は各駅停車になっているので事なきを得ました。

骨付鳥
とり奉行骨付じゅうじゅう

 丸亀といえば讃岐うどんと並ぶ香川名物・骨付鳥の創始である「一鶴」の本店があります。丸亀市ではご当地グルメとして骨付鳥を全国に広める活動を行っており、公式ガイドブック「骨付鳥大百科」を作成したり、骨付鳥をキャラクター化したゆるキャラ「とり奉行 骨付じゅうじゅう」が丸亀市の公式観光キャラクターとして活動していたりします。

丸亀製麺

 丸亀と言えば丸亀製麺もあるだろう?いやいや、あれは丸亀市発祥ではなく、もともとは兵庫県の企業なんですね。というか、丸亀製麺は高松には店舗がありますが、丸亀市には店舗が存在しません。だからあれは讃岐うどんの店ではないと、讃岐うどんファンからは冷ややかに見られているということですが、ここではこれ以上触れません。ググればこの件についてのサイトやYouTube動画が見つかると思いますので、興味がある人はどうぞ。

高松城址

 香川県で100名城になっているのは高松城と丸亀城の二つ。藩が二つだったので当然といえば当然ですが、高松城の方は天守は破却されており、なんとか北の丸の月見櫓と渡櫓、東の丸の艮櫓が城らしさを残しています。だいたい各地の城跡は城址公園として市民の憩いの場となっている例が多いのですが、高松城址は市立玉藻公園となっているものの、有料なので観光客は来ますが、イマイチ市民の憩いの場とはなっていないような。

天守への坂

 丸亀城の方は、天守以外は亀山公園として無料で入れるので、間違いなく市民の憩いの場です。なにしろ山の上に天守があるので、向かうには坂を登らなければなりません。「見返りの坂」と呼ばれていますが、傾斜が急で、時々立ち止まって振り返りたくなることから、いつしかそう呼ばれるようになったとか。たかが高さ60メートル程度、金刀比羅宮の1368段を踏破した身には赤子の手を捻るようなものよなんて舐めていたら痛い目に遭います(実感)。

見返りの坂

 一度折れた、天守に向かう坂は一層急で、登るのはともかく、降りはかなり膝にきます。雨の日なんかは滑って危なそう。

井戸

 二の丸には井戸があります。二の丸で相当な高さなのですが、日本一深い井戸と言われているそうです。絵図には深さ36間(約65メートル)と。やはり籠城となると水は不可欠ですからね。

石垣の美

 4重の石垣は日本一の高さですが、名人と謳われた羽坂重三郎によるものだそうです。城主が「この石垣を登れるものはあるまい」と言ったところ、重三郎は短い鉄の棒を使って登ってしまったそうで、これを見た城主は敵に通じるのを怖れ、重三郎を井戸に埋め殺してしまったという伝説がありますが、その井戸かここだとか。以来夜な夜な重三郎の幽霊が…という話は伝わっていません。というか井戸で埋め殺したら井戸が使えないじゃん。

丸亀城天守

 天守は江戸時代に建てられた御三階櫓で、唐破風や千鳥破風を施して漆喰が塗られています。高さはガンダムより小さい15メートルほどしかなく、現存天守の中では最も小規模です。高松城は櫓しか残っていませんが、大きさではその櫓にも負けそう。

丸亀城天守内部

 高知城もそうですが、現存天守はやたら階段が急で、階段というよりほぼはしご状態で、膝に爆弾を抱える身としては非常に危険なんですが、三階建てなのが幸いしてなんとか大丈夫でした。というか高松に来てから腰も膝も良い感じなんですよね。特に膝が元気なのはありがたいです。この調子を維持できれば…

瀬戸大橋を望む

 本丸から見る瀬戸大橋。ちょっと曇っていて残念ですが、きっと江戸時代の本丸から美しい瀬戸内海や城下町が楽しめたことでしょう。

讃岐富士

 金刀比羅宮からも遠く見えた讃岐富士(飯野山)が近くから見られます。なお讃岐には○○富士が七つもあって、「讃岐七富士」と呼ばれています。「○○富士がやられたようだな」「フフフ…奴は讃岐七富士の中でも最弱…」みたいなことになってそう。他の七富士は「三木富士」「御厨富士」などと呼ばれており、単独で讃岐富士と呼ばれるのは飯野山だけなので、飯野山が讃岐七富士の中でも最強なんじゃないかと思います。

屋島
メサとビュート

 脆い花崗岩が崩れ、硬い安山岩に覆われた部分だけが小高い丘として残り、その後河川の堆積作用によってできた沖積平野が讃岐平野です。硬い安山岩により浸食が遅れ、テーブル状の台地(メサ)となったのが屋島で、さらに浸食が進んで孤立丘(ビュート)となったのが讃岐富士ではないかと。讃岐平野には孤立丘と思われる小山がたくさん見られるので、地学が好きな人には興味深い土地ではないかと思います。

大手一の門

 大手一の門は大手の正門らしい威厳と風格を備えた櫓門です。太鼓を打って刻を知らせていたことから”太鼓門”とも呼ばれています。二階の櫓部分には無料で入ることができます。

大手門二階内部

 春の日曜日の丸亀城、いつもならさぞや人出がと思いますが、コロナ禍のせいで金刀比羅宮以上にガラガラでした。丸亀市の市街地も歩いている人は本当に少なくて。しかし車は結構な量が走っているので、人がいないのではなく、徒歩の人が少ないだけなのかも。都会より地方の方が車社会だという話は聞いていましたが、まさに四国は車社会なのか。

  

2021年春季アニメ序盤の感想(その1):戦闘員、派遣します!/ひげを剃る。そして女子高生を拾う。/転生したらスライムだった件 転スラ日記

WiMAX端末達

 WiMAX、通信量超過で速度制限のかかったままですが、何か問題があるかと言えば、それほどのことはありません。動画も普通に見られるし。多分オンラインゲームとか大容量ダウンロードとかしたら影響があるんでしょうが、そういうのは5月まで我慢で…といっても一週間もしたらもう5月なんですけどね。

緊急事態宣言下での影響

 明日から3度目の緊急事態宣言。GWの旅行とか帰省に大きな影響がありそうですね。私は感染者の少ない香川に留まる予定ですが、正月休みに帰れず、今度こそと思っている人はどうするんでしょうか。親兄弟から「帰らないで」と言われるのは切ないでしょうね。

ドラゴン、家を買う。打ち切り

 転勤やらネット環境復元やらでごたごたしている間に春季アニメも始まっていました。四国ネタをやりたいのですが、こちらも恒例なのでやらないわけにはいきません。序盤の感想ですが、まずは打ち切り作品から。「ドラゴン、家を買う。」と「やくならマグカップも」は視聴打ち切ります。そもそも両作品とも補欠だったのですが、ひょんなことから視聴してしまったところ…「ドラゴン」は1話切り。いくらダメドラゴンといってもダメの度合いがとんでもなさすぎ。火も吹けない、空も飛べないでは、そもそもドラゴンとしての最低線すら維持できていないので、幼少期に淘汰されてしかるべきだった思います。こんなに大きくなるまでなぜ放置したし。

マグカップも打ち切り

 「マグカップ」は2話切り。この作品、30分尺ですが後半は「中の人達」の陶芸体験とかの実写映像になっています。そういうのがダメとは思いませんが、フィフティ・フィフティというのはちょっと多過ぎ。そこまで「中の人達」を見たいわけではないので。日常系は好きなんですが、今回別に良い感じのを見つけたのでこれはもういいかなと。

戦闘員、派遣します序盤感想

 ということで視聴中の作品の感想です。まずは「戦闘員、派遣します!」。3話まで視聴しました。世界征服を目前にした秘密結社「キサラギ」は、征服完了後の戦闘員のリストラを回避するべく、他の惑星の侵略を計画します。尖兵に選ばれた古参の戦闘員六号は、アンドロイドのキサラギ=アリスを伴って地球に類似した惑星に赴きますが、そこでは人間が侵略を仕掛けてきた魔王軍と戦争の真っ最中でした…。

キサラギ最高幹部

 「なろう系」作品ですが、原作は暁なつめ。そう、傑作異世界コメディ「この素晴らしい世界に祝福を!」の作者です。時系列的には「このすば」より前に投稿していた作品で、それを踏まえると各キャラに「このすば」キャラのプロトタイプ的な雰囲気をひしひしと感じます。

六号

 主人公の六号はクズっぷりが完全にカズマ。クズだけどもっととんでもない仲間に振り回されて相対的にまともそうに見えるあたりもカズマに似ています。キサラギの最古参メンバーで最高幹部らとほぼ同期であり、トップクラスの任務遂行率を誇るにも関わらず、卑屈でひねくれた性格のせいかヒラの戦闘員のままです。

キサラギ=アリス

 相棒の高性能アンドロイド・キサラギ=アリスは、外観は年端もいかない美少女ですが、口調は大人っぽく、六号に対してはしばしば辛辣な発言を行います。めぐみんに近い感じでしょうかね。CV富田美憂はまだ21歳なのに最近主要キャラを演じることが多く、若手のホープですね。個人的には「異世界レビュアーズ」でクリムを演じたことが高ポイントなので、いずれ「好きな声優さん」で紹介したいと思います。

金の亡者スノウ
ロゼ
グリム

 その他出世欲が異常に強い騎士団隊長スノウ、中二病の戦闘用キメラのロゼ、婚期を逃して自暴自棄になった結果、邪教の大司教になったグリムが一行に加わっており、一見ハーレム状態だけど内実は全然違うといったあたりも「このすば」に似ています。ということで、「このすば」的な面白い展開を期待しているのですが、「けものみち」という期待外れの作品もあったので、過度の期待は危険かも知れません。

髭を剃る序盤感想

 次は「ひげを剃る。そして女子高生を拾う。」。3話まで視聴しました。ラノベ原作で、20代中盤のサラリーマンと、家出した女子高生がひょんなことから出会い、共同生活を送るさまを描いています。

身体を売っていた沙優

 北海道から家出してきた荻原沙優は、これまでセックスと引き換えに男達から仮の宿を提供されるという生活をしてきました(せめて避妊だけはしっかりしているといいのですが)。

吉田 

 追い出されて駅でうずくまっていた沙優を、失恋して酔っ払った勢いで“お持ち帰り”してしまった吉田は、これまでの男達とは違ってセックスを拒否し、働くことを条件に居候させることに。沙優のCVは道産子声優市ノ瀬加那。「ブギーポップは笑わない」で演じていた機織綺(おりはた あや)も、交配実験でいろんな人とセックスさせられていたキャラでしたが、本当に好意を抱いた相手とはストイックだったり、ビッチ感がないといったあたりが似ているような気も。

荻原沙優

 やりたくて仕方が無い“カラミザカリ”な時期は過ぎたとはいえ、20代中盤ならまだまだ“ガンガンいこうぜ”状態だと思いますが、優しくて筋が通った性格の吉田はやせ我慢して沙優に手を出しません。「巨乳で年上の女性」が好きと言うこともありますが、沙優もかなりの巨乳なので、無理しているのは明らか。でもストイックで私は好きですね。ただ、手を出さないで同じ部屋で同居となると、“はけ口”をどうするのかが結構大きな問題ではないか(笑)。

三島柚葉
年上巨乳

 吉田は後輩OLに慕われているほか、吉田の振った年上巨乳の上司も実は吉田のことを嫌いではない模様。じゃあなぜ振ったし。後輩OLはCV石原夏織、巨乳女子は金元寿子ということで、いいなあ、ウハウハだなというラインナップです。

沙優の笑顔

 沙優はなぜ家出して、身体を安売りするような境遇でも帰ろうとしなかったのかなど、謎はまだ改名されていません。それはともかく、本人は同意しているとはいえ、捜索願いが出ているかも知れない18歳未満と一緒に暮らすというのは法令に触れたりしないのかとか不安を感じたりします。吉田はいい人なのでそういうことにはなって欲しくはないのですが。

転スラ日記序盤感想 

 今回最後は「転生したらスライムだった件 転スラ日記」。「転スラ」第二期は分割2クールで、冬季に前半が放映され、後半は夏季放映の予定です。その間の箸休め的なのが「転スラ日記」になります。

日常系異世界

 原作は月刊少年シリウスで連載中の4コマ形式のスピンオフ漫画で、本編を超えない範囲の時系列で、魔国連邦テンペストでの日常がコミカルに描かれています。本編を見ていない人がこれだけ見ても面白くないと思いますが、ファンにとっては、まったりした日常とか、本編であまり触れられていないサブキャラの掘り下げがあったりして、興味深く見られるのではないかと思います。

リムルとシオン

 先ほど「やくならマグカップも」が30分尺なのに半分が“中の人達”の実写であることに不満を述べましたが、「転スラ日記」こそ15分尺くらいが適当だったんじゃないかという気もします。

岡咲美保

 主役のスライム・リムルのCVはこれが初主役となる岡咲美保ですが、2020年の第14回声優アワードで新人女優賞を受賞しています。出演作品は多いものの、主要キャラがまだまだ少ないので、リムルで獲ったという感じでしょうか。「はめふら」のメアリ・ハントははまり役だったので、今後もメインキャラを演じる機会が増えるといいですね。

メアリ

金刀比羅宮:1368段の石段に挑戦

どっきん四国

 せっかく四国に来たのに本格記事の第一弾がアニメの感想じゃ全然ご当地感がありません。これからは四国のあちこちに出かけて記事を作っていきたいと思います。カテゴリも新設して「どっきん四国」。

マリンライナー

 むかしむかし(そうさのう、昭和末から平成初のころじゃったかのう)、富田靖子が起用されたJR四国の瀬戸大橋線のキャッチフレーズが「どっきん四国」でした。瀬戸大橋で四国と本州がドッキングということなんでしょう。岡山-高松間はマリンライナーが走っていて、発車の合図の音楽は「瀬戸の花嫁」です。



 私は飛行機より断然列車派なので、四国と本州が列車で繋がっているのはとてもありがたいです。北海道だと、例えば東京-札幌には無理をすれば列車で行けないことはないですが、時間が掛かり過ぎて非効率かつ不経済です。東京-高松だと、そりゃあ乗ってる時間は飛行機の方が圧倒的に短いですが、空港までのアクセスとか待ち時間とか価格を比較すると、新幹線&マリンライナーで勝負にならないと言うことはありません。

お座敷遊び

 ということで新カテゴリ「どっきん四国」の第一弾は香川県、いや四国を代表する観光地の一つ、金刀比羅宮です。♪こんぴらふねふね 追風(おいて)に帆かけてシュラシュシュシュ♪という香川の民謡「こんぴらふねふね」は、お座敷遊びの定番だそうですが、金刀比羅宮が題材となっています。神仏分離以前は金毘羅大権現と呼ばれ、「こんぴらさん」の名で親しまれています。金刀比羅神社、琴平神社あるいは金比羅神社と呼ばれる神社は全国に約600もあるそうですが、その総本宮です。

絵馬殿

 特に海上交通の守り神として、漁師・船員、海保・海自などの海事関係者から厚く信仰されており、境内の絵馬殿には航海の安全を祈願した多くの絵馬が見られます。祭神は大物主神と崇徳天皇。大物主神は農業・殖産・医薬・海上守護などに御利益のある神とされていますが、金刀比羅宮のある琴平山(別名象頭山)はかつて瀬戸内海に浮かぶ島だったとの伝承があり、そこから特に〝海の守り神〟として知られるようになったとか。

琴電

 高松から金刀比羅宮に列車で行くには、JRと琴電の二つの方法があります。JRだと乗り換えがあり、琴電だと駅数が多いので一長一短ですが、私は江ノ電を彷彿とさせるレトロな雰囲気の琴電で行くことにしました。2両編成でガタコト揺られて行くというのもなかなかいいものです。

琴平駅

 ここが琴電琴平駅。なかなかに趣がありますね。後ろに何やら櫓のようなものが見えます。

高灯籠

 それはこの高灯籠。幕末の1860年完成で、高さ約27m。日本一高い灯籠だそうです。かつては瀬戸内海を航海する船の指標となり、船人がこんぴらさんを拝む目標灯となっていたそうです。

JR琴平駅

 こちらはJR琴平駅。こちらも雰囲気があります。琴電琴平駅の方が金刀比羅宮に200メートルくらい近いというメリットがあります。

大宮鳥居

 琴電琴平駅のそばに立つのが大宮鳥居。もう境内かと驚きますが、まだまだ。大宮橋を渡って金倉川を越え、左に曲がってずんずん進みます。

表参道

 そしてやってきた表参道。土産物屋、うどん屋、旅館などが並ぶ門前町から石段が始まります。100段目までは大したことないのですが…

貸し竹杖

 お店では竹杖を貸し出しています。一本100円。念のため一本借りました。イベント終了後の感想としては、本宮までならなくても大丈夫ですが、奥社まで行くならあったほうが無難かなという感じです。

一之坂鳥居

 一之坂。急な石段となり、最初の難関です。

大門

 365段目に辿り着くのが、松平高松藩初代藩主頼重が寄進した大門。この人は水戸黄門こと光圀の兄ですが、将軍家光への拝謁が遅れたため、水戸家は光圀が継ぐことに。光圀はこれを心苦しく思ったらしく、頼重の子を養子に迎えて水戸家を継がせ、自分の子は頼重の養子としました。なので水戸家出身の「最後の将軍」慶喜の直系のご先祖は光圀ではなく頼重ということになります。

大門正面

 立派な門なので、これを本宮と間違える人多し(笑)。確かに急な石段がやっと終わって「は~着いた着いた」という気持ちになるのですが、金刀比羅宮においてはまだ序の口。というか、ここから先が境内なので、金刀比羅宮参拝はここからスタートするとも言えます。

五人百姓
加美代飴

 宮域で特別に商売が許された「五人百姓」が「加美代飴」という名のベッコウ飴を売っています。付属の木のハンマーで割って、皆で仲良く食べてねということらしいです。

旭社

 628段目に辿り着くのが旭社。正直登っている最中は石段の数なんて数えられないので、今度こそ着いたと思ってしまいますが、違います。1837年に建てられた立派な建築で、江戸時代末期に参拝した森の石松は本殿へ行かず、ここへの参拝のみで帰ってしまったと伝えられているとか。「徒然草」に登場する“仁和寺のある法師”かお前は。しかし森の石松って実在の人物なんですかね?

賢木門

 ちょっと行くと賢木門。1584年に四国平定を目指していた長曽我部元親が寄進しましたが、一本の柱を逆さまにつけてしまったということで、当初は逆木門と呼ばれていました。元あった門が邪魔だと火を付けたら神罰に当たって慌てて作り直したという伝承がありますが、実は創作のようです。

一段下がる場所

 この先に、山に登っているのになぜか一段下がる場所があります。誰もが「あれ?」と思うので記憶に残りやすいと思いますが、一説には本宮までの石段が786段で、語呂合わせで「なやむ」となってしまうので、一段下げて785段にしたとか。本当かどうかは定かではなく、私も上りなんだから一段増やせばいいんじゃないかと思います。

本宮ラス前石段

 本宮までの最後の難関・御前四段坂。133段の石段が4段階に分かれています。踊り場で一息入れつつなんとか登っていきましょう。

本宮

 そして辿り着いた本宮。石段785段目、海抜251メートルです。創建はかなり古いようですが定かではなく、何度も改築され、現在の社殿は1878年の改築によるものだそうです。

讃岐富士が見える
讃岐富士

 本宮から讃岐平野を見下ろせます。正面にあるのが讃岐富士こと飯野山。「○○富士」と呼ばれる郷土富士は各地にありますが、讃岐富士は標高422メートルなので十分の一スケール富士山と言いたくなりますね。

奥社に向かう道

 ここで終わってもいいと思いますが、全1368段ならまだ半分くらい残っているはず。そう、奥宮に行かないと全てを登り切ることはできないのです。では行かねばなるまい。なぜかって?そこに石段があるからSA!ということで本宮右奥から奥宮を目指します。

白峰神社

 途中には常磐神社、白峰神社、菅原神社があります。白峰神社は崇徳天皇、菅原神社は菅原道真を祭っています。日本の三大怨霊のうち二人までがここに。菅原道真はともかく、崇徳天皇は本宮で祭っているのでもういいんじゃないかと思いますが、崇徳天皇の廟所がある白峯寺(坂出市)にある頓証寺殿を1878(明治11)年に白峯神社として金刀比羅宮の摂社にしていたものを、1898(明治31)年に白峯寺へ返還し、当地に新たに白峰神社を創建したのだそうです。

白峯

 上田秋成の「雨月物語」第一話の「白峯」は、西行と崇徳院の怨霊が論争するという話ですが、一瞬その白峯とはここのことかと思ってしまいました。年代的に明らかに違いますね。

奥社に向かう石段

 菅原神社まではわりと緩やかな上りで、大したことないように思えるのですが、残り500メートルの立て札から先が大関門。本宮の時もそうですが、金刀比羅宮はラス前に難敵が登場するRPGのようです。幸い石段の一段一段はそんなに高くなく、整備もよくされているので何とか登れます。

厳魂神社

 そして遂に現れた奥社。正式名称は厳魂(いづたま)神社。高松松平家の前に讃岐国を支配した生駒家の元家臣で、戦国の兵火により荒廃した金毘羅大権現の再興に尽力した金剛坊宥盛を明治に入って厳魂彦命として祀ったものだそうです。

天狗と烏天狗

 金剛坊宥盛は「死して永く当山を守護せん」と言い残し、天狗と化して忽然と姿を消したと伝えられているそうで、そばの断崖には天狗とカラス天狗の彫物が掛けてあります。奥社の標高は421メートル。讃岐富士の頂上とほぼ同じ高さです。山に登ったというからには、本宮の251メートルではちょっと不足で、奥社の421メートルならまあいいかなという感じです。

金刀比羅宮イラストマップ

 登りは息が切れるし汗はかくし疲れますが、降りは膝に来ます。登った分だけ降らなければならないという基本中の基本を忘れていたせいで、琴電琴平駅に着く頃にはへとへとに。しかしまあ、竹杖の助けを借りたとは言え、やれば出来るもんですね。筑波嶺時代、腰痛と膝痛に結構悩まされていたのですが、高松に来てから徐々に痛みが軽くなってきました。特に膝は良い感じなので、これからもいろんな所に行けそうです。

2021年冬季アニメの感想(その3):裏世界ピクニック/俺だけ入れる隠しダンジョン/のんのんびより のんすとっぷ/転生したらスライムだった件 第2期/Re:ゼロから始める異世界 第2期/回復術士のやりなおし/ゆるキャン△ SEASON2

ヤバイよヤバイよ

 快適無比と思われたWiMAXですが、早くも通信量超過に。うかつにハイスピードプラスエリアモードにしてしまったせいで、5月まで通信速度が128kbpsという低速に。オレンジ色のランプが恐ろしいです。来月からはハイスピードモード一本で行きます。

裏世界ピクニック感想

 四国生活も軌道に乗ってきて、早速先日行ってきた金刀比羅宮の話をしたいところなんですが、終了した冬季アニメの感想が沢山残っていることに気付いてしまいました。なまじ多く見たことが仇になってしまいました。もう春季アニメも始まっていることでもあるので、さくっと終わらせて行きましょう。まずは「裏世界ピクニック」。

裏世界の門

 ネットで噂される怪異が次々と出現する謎の「裏世界」を探索するJD二人組の冒険譚。序盤で怪異と接触した影響で一人の右目、もう一人の左手が裏世界化し、そのおかげで力を合わせると裏世界の怪異に対抗できるようになりました。まさに神林長平の名著「戦闘妖精・雪風」のエピグラフ「妖精を見るには、妖精の目がいる」なんですね。

八尺様の帽子

 しかしストーリー展開は…なんとも中途半端でした。裏世界とはそもそも何なのか、くねくねとか八尺様といった怪異の正体は何なのか、といった視聴者の抱く疑問への回答は一切なし。主人公の一人には裏世界で行方不明になった友人を探すという目的があるのですが、もう一人には特に目的はなく、わりと無責任な感じで引き込まれたような。怪異は基本物理(銃とか空手)で倒すというのも「ラストリベリオン」かよとツッコみたくなります。レベルを上げて物理で殴ればいい、なら裏世界はクソゲーということに。

米軍と遭遇 
銃で怪異に対抗

 中盤で裏世界に迷い込んだ米軍部隊に遭遇するのですが、彼らを救出するのは最終盤で、それまでの間はわりとどうでもいいエピソードを挟み込んでいました。なのでてっきり米軍の事は気にかけていないのかと思ったら、急に実はずっと気になってたとか言い出して。原作では米軍との遭遇と救出は一連の
エピソードなのに、アニメでは劇的な展開を企図してか、物語の順序を改変してしまったようですが。おかげで主人公らのメンタルが極めて謎になってしまいました。むしろ裏世界に何度も行くと精神にも変容が起きるといったことにすれば良かったかも。謎は一つも明らかになっていないので、第2期カモンと言いたいところですが、これは多分ないな。

隠しダンジョン感想

 続いて「俺だけ入れる隠しダンジョン」。同傾向の「たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語」は3話で切ってなぜ本作は最後まで見れたのか、実は自分でも謎です(笑)。多分「ラスダン」は制作側がちゃんとしているように見せかけようとしていたのに対し、「隠しダンジョン」は制作側が吹っ切って作っているようだったからかも。

謎のチューリップライオン
モテモテ主人公

 とはいえかなり馬鹿アニメですよこれは。頭にチューリップが生えたしゃべる黒いライオンの存在意義は一体なんなんだとか、就職先が奪われたので英雄学校に行くという展開ながら、その学費を払うために冒険者になっているのですが、学校を出なくても冒険者になれるなら、そのまま冒険者としてやっていけばいいんじゃないかとか。専用をダンジョンがある訳だし、学校に行く意味が全然ないような。

ハーレムパーティー
同意の上です

 女の子が可愛い、ちょいエロ満載、何気に声優が豪華…だから見ていたのかと言われても返す言葉がないような気がします。でもまあ、案外重要な要素だとは思うんですよ。視聴出来るアニメは一本だけということなら本作は絶対選びませんが、沢山見ている中にこういうのがあってもいいかな、という。ED「ネモフィラ」はおバカな本編にそぐわない名曲でした。

のんのんびより のんすとっぷ感想

 「のんのんびより のんすとっぷ」。第3期もこれまでと変わらず同じ1年を描いていましたが、東京の高校に行った宮内ひかげ(れんげの姉で一穂の妹)や、越谷姉妹の隣人である富士宮このみの登場が非常に多くなりました。このみなんて、第2期までプロフィール未掲載という不遇ぶりだったのに、ようやく日の目をみたかのような。

のんのんびより秋

 その他、れんげより年下のしおり(駐在さんの娘)やこのみの部活の後輩のあかねもしばしば登場。ど田舎の過疎地のはずなのに、それなりに人がいるのねといった感じになっていました。れんげと同年代ののマブダチ・ほのかも再登場していたので、これまでの集大成といった雰囲気もありました。

のんのんびより冬
新しい登校メンバー

 いつものようにのんびりしていて癒やし系アニメとしてはとてもいい出来の作品でしたが、一言もしゃべらない越谷姉妹の兄・卓の高校進学とこのみの大学進学、そしてしおりが新一年生となったところまでが描かれたので、もう同じ一年のループはないかなという感じです。これは原作最終話の展開でもあり、サザエさん時空が終わって時が動き始めたので、もう続編はないんじゃないかと。ちょっと寂しいですが。

転スラ第2期感想

 「転生したらスライムだった件 第2期」。序盤が冗長かつ平和的すぎて非常につまらなかったのですが、罠に掛かったリムルがヒナタに討たれ、テンペストも多重結界で戦力を削がれた後に襲撃されて多数の死傷者が出たという辺りから物語が動き始め、分身体を放って生き延びていたリムルが自身の甘さによる犠牲者の発生を嘆き、蘇生のために魔王に覚醒することを決意、2万の軍勢を生贄に魔王に進化(?)し、配下の蘇生にも成功しました。

死者の列

 「オバロ」のモモンガは、ゲームキャラであるアンデッドになった後は人間らしさを失っていましたが、リムルはスライムになっても人間に対する親近感を強く持っていました。しかし今回2万人もの魂を奪ったことで、立ち位置がモモンガに近くなったような。リーマンが人外に転生、チートに近い超絶的な能力、配下への過剰とも言える愛、そして自身は大して賢くないなど、共通点が非常に多いように思えます。

大虐殺
ヴェルドラ復活

 異世界におけるリムルの最初の友人である“暴風竜”ヴェルドラの解放にも成功し、さあここから大反撃だというところで分割2クールの前半が終了したので、夏季に始まる後半に期待しましょう。

リゼロ第二期後半感想

 「Re:ゼロから始まる異世界生活 第2期」。前半は昨年夏季アニメで、今回は後半。正直前半は失敗→死に戻りの連続でストレスが溜まるのですが、解決策が見えてくる後半はその分スカッとするのが本作の特徴。他の人はどう思っているのかわかりませんが、個人的には本作は主人公や主要登場人物に共感がないので、どんなに酷い目に遭っていても余裕で見ていられるという特徴があります。あえてそういうキャラ設定してるんじゃないかなんて。

ラム対ロズワール
エルザ対ガーフィール

 今回の厳しい試練の黒幕は、エミリアの庇護者であるはずのロズワールだったという展開や、ただの行商人だと思っていたオットーが意外な異能を持っていたりと、ジャンプあたりで連載している作品かとツッコみたくなる意外性が売りの本作。一番驚いたのは、第1期最大の敵であった魔女教大罪司教・怠惰のペテルギウスの過去の姿でしょうか。
 
ペテルギウス
ジュース

 原作は既刊36巻のところ、第二期終了までで15巻までは使われているので、原作ストック的には引き続き第3期も制作できそうですが、丁寧に作っているのでしばらくはないかと思われます。一番好きだったエルザが死んでしまったようなのが残念ですが、その妹分の魔獣使いのメィリィは生き延びてたようなので、今後頑張って貰いましょう。

回復術士のやり直し感想

 「回復術士のやりなおし」。アニメは「テレビ放送ver.」「やり直しver.」「完全≪回復≫ver.」の3つがあり、どれを見たかで評価がだいぶ変わると思います。何が違うのかと言えば、ほぼほぼエロシーンの描写度の違いでしょう。

こんなエロシーンも

 「完全≪回復≫ver.」はほぼR18のエロアニメ化していますが、これを見ないとしょうもない静止画を延々見せられるので、見るならこれしかないと思います。「ちょいエロ」を完全に逸脱していますが、個人的にはまあこれはこれでいいんじゃないかと。

アンナさん…
レイプ目アンナさん

 主人公の性格もストーリー展開もかなり歪んでいて、主人公ケヤル/ケヤルガは復讐が原動力ですが、逆に言うと復讐するべき動機がないと行動に移れないという奇妙な性癖(?)が出来ており、本来なら助けられたように見える育ての親(姉)アンナを結果的に見殺しにして、その仇を殺したり、攻撃されることが確実な町でわざわざ友人を作って、それが殺されたことを持って復讐を始めたりと、多分に歪んだ行動原理を持っています。

ケヤルガ一行
ハーレム自主規制

 元々癒やしの勇者で、類いまれな回復能力を持っていましたが、今では【変化】・【模倣】・【改良】・【改悪】・【略奪】といった能力も獲得しています。しかしどれも呪文は回復の時と同じ「ヒール」なので、「ヒール(万能)」と言いたくなります。

アッー!

 仇である第一王女フレア、第二ノルンの記憶を改竄して仲間にし、獣人のセツナはその復讐心に共感したことで仲間とし、剣聖クレハには恋愛感情を植え付け、魔王候補イヴを庇護し、5人の美女に囲まれたハーレムを作っています。イヴ以外は性奴隷的側面もあって、毎回濡れ場が登場しますが、声優さん頑張るなあという感じで。

浄化ED

 もう最強じゃないかという感じのケヤルですが、なお国王(フレア、ノルンのパパン)や砲の勇者ブレット(「ウホッ」な性癖を持ち、一周目の世界では散々「アッー!!」なことをされた復讐対象)は強敵として警戒しており、王国最強といわれる三英傑もまだ二人残っているはずなので、第二期を制作したとしてそれなりに見せ場はあると思いますが、なによりも見せ場は濡れ場という。ED「夢で世界を変えるなら」は浄化EDとして良い感じの歌でした。

伊豆で勢揃い

 最後に「ゆるキャン△ SEASON2」。のんのんびよりと並ぶ今季の癒やし系。相変わらずゆるキャンに旬は冬のようで、なでしこがソロキャンに目覚めたり、野クルが山中湖畔で遭難しかけたりとエピソードは満載。「山のススメ」の登山もそうですが、キャンプは装備類に金がかかるのでJKには荷が重そうですが、全員何らかのバイトをして資金を稼いでいました。今って、高校生がバイトするのって普通なんですかね?私の頃は例外的という感じでしたが…。長い長い不況のせいなのか。

なでしこソロキャン

 終盤4話を連ねた伊豆キャンのエピソードは実に良かったですね。関東出身者としては伊豆は非常にポピュラーな観光地で、実際何度も行っているのですが、彼らのようなジオスポット巡りという視点がなかったため、行ったことのないところを多く紹介していて目からウロコでした。特に西伊豆は車がないとね…
。堂ヶ島、大室山、シャボテン公園には行きましたが。

伊豆キャン
トンボロ現象

 旅が楽しければ楽しいほど、終わったときの寂しさは格別。その淋しさまで描いたあたりが本作のいいところです。また行けばいいと言えばそれはそのとおりなんですが、同じ旅は二度とは出来ないという。人生に楽しいときというのはそんなにないですが、たまにある楽しい時も終わると寂しさに包まれてしまいます。最終回のなでしことリンのやりとりの「楽しいも寂しい」「寂しいも楽しい」それが人生の本質なのかも知れません。深いなあ「ゆるキャン△」。とりあえず第3期を早う。

たのしいも、さみしいさみしいも、たのしい

 以上、駆け足でしたが冬季アニメの感想はこれにて終了。すぐに春季アニメ序盤の感想に入らなければなりませんが、今季は本数が少ないから楽かも知れません。

これからも、わたしだ

高松から再開可能になりました

近代都市高松

 皆さんお久しぶりです。四国は香川・高松からユースフです。まるで超近代都市のように見えますね。

丸亀商店街のアーケード

 いつものように光回線でネット接続をしようと思っていましたが、工事の下見が最短で5月下旬と指定され、そうなると実際の工事は6月以降ではないかとお先真っ暗になりました。四国でネット接続している人なんて一握りだと思っていたのに(超偏見)。

各社の光回線

 そんなにはとても待てないのでどうしたものかと悩んでいましたが、挨拶回りに行ったあるところで、「無線LANでいいやんけ。ワテはとうにそうしてまっせ(要旨)」と言われ、まさに目からウロコ。今まで有線でつなぐことしか考えていませんでした。

WiMAX HOME 02

 ということでスマホでWiMAXと契約したら、あっという間にブツが送られてきて、無事接続することができました。光回線と違って3日で10ギガといった制限はあるので、スマホと上手く使い分けていく必要はありますが、スマホでブログを書くとなると、私には挨拶程度しかできそうになかったので、これでブログを再開する目処が立ちました。

金刀比羅宮の石段

 これからも例によって週末ブロガーになると思いますが、また皆さんとお目にかかれるようになりました。今後もよろしくお願いします。再開一発目は昨日言ってきた金刀比羅宮について書こうかと思っています。登りましたよ1368段。

奥社への道

 今は金刀比羅宮の石段の一段目に足をかけたときのような気持ちです。“オレはようやく再開しはじめたばかりだからな。このはてしなく遠いブログ坂をよ…”

オレはようやくのぼりはじめたばからだからな
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