視聴予定の2021年春季アニメ:来季はちょっと少なめで

昨日の荒天から一転、晴れて気温も上がっている筑波嶺です。春と言うより初夏の気配すら漂うような陽気に、各家庭では昨日できなかった洗濯をガンガン行ったことでしょう。

もう3月も中旬ということで、そろそろ春季アニメも見繕わなければなりません。ということで本日は視聴予定の2021年春季アニメの紹介です。2クールの「蜘蛛ですが、なにか?」は当然継続視聴です。「無職転生」と「転生したらスライムだった件」は分割2クールなので夏季に期待。

では例によってあいうえお順で、まずは「異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術Ω」。第1期は2018年夏アニメで、およそ3年ぶりの第2期となります。ゲームキャラとして異世界転移という点では「オーバーロード」に似ています。むらさきゆきやのラノベが原作ですが、ほぼ「なろう」系と見なしていい作品です。テンプレ的作品に見えて、第1期の出来は予想外に良かったので、今回も期待しています。

ゲーム内の姿で異世界へと召喚されてしまったディアヴロ(本名・坂本拓真)は、「私こそが召喚主」とお互いに主張するシェラ、レムの2人とゲームにそっくりな異世界での日々を過ごしていた。エルフの王国の精鋭部隊と戦ったり、魔族と戦ったり、復活した魔王クレブスクルムを従わせたり。「我はディアヴロ。異世界の魔王であるッ!」と魔王を演じながら、強敵に立ち向かっていくディアヴロは、ときには美少女たちに翻弄されつつも、確かな信頼関係を築き上げていた。──そんなある日。湖東の森に出かけたディアヴロたちは、ボロボロになったひとりの少女と出会う。「か、神様……、なのですか?」それは聖騎士に追われた、教会の大主神官・ルマキーナだった……!コミュ力ゼロの魔王(演技)が、絶対的な強さで突き進む!異世界魔王と召喚少女たちが繰り広げる“夢いっぱいの異世界冒険譚”、再び!…という作品だそうです。

「幼なじみが絶対に負けないラブコメ」。二丸修一のラノベが原作で、略称「おさまけ」。2021年3月時点でシリーズ累計発行部数80万部を突破しており、2020年に宝島社が発表した「このライトノベルがすごい!2020」において、文庫部門総合5位、新作2位を獲得しています。来季のラブコメ枠。

彼女は俺にだけ密かに笑ってくれる。相手の可知白草は芥見賞を受賞した現役女子高生作家!しかも美少女!普通の高校生の俺・丸末晴には分不相応だってことくらいわかってる!けど、脈アリだと思うんだよ、たぶん、いや絶対!……なんて思ってたら……可知に彼氏がいただとぉぉぉっっ!?落ち込む俺に、ロリ可愛、陽キャで世話好き……更には何故か俺を好きだと公言してはばからない、幼なじみの志田黒羽は言ってきたんだ……「復讐しよう」初恋の恨みは海より深い―― けど決して暗くない! ドロドロしない!初恋復讐が動き出す!…という作品だそうです。水瀬いのり・佐倉綾音・大西沙織と仲良し人気声優トリオを揃えているあたりがあざとい(笑)。

「究極進化したフルダイブRPGが現実よりもクソゲーだったら」。土日月原作のラノベが原作ですが、タイトルの長さ的にはどう見ても「なろう」系。最近はラノベが「なろう」に寄っているのでしょうか。キャラデザがちょっとアレなんで視聴が継続できるか不明ですが…

冴えない高校生・結城宏がひょんなことから入手したフルダイブRPG『極クエスト』。技術の粋を集めて作られたこのゲームは「リアルを極めた」という謳い文句に違わず、グラフィック、NPCの挙動、草木の香りや肌をなでる風、すべてが究極の出来映えであった――リアル過ぎて、クリア不可能なほど「めんどくさい」ゲームである、ということ以外は。「フラグ数10,000,000,000,000,000以上!? 身体能力も現実そのままかよ!!」「ええ。殴られれば痛いし、斬られれば数日は傷が治らない。史上最高にリアルなゲームよ!」報酬は達成感のみ。軽い気持ちで遊べない、史上最もストレスフルなゲームを攻略せよ!…という作品だそうです。

「スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました」。森田季節が「小説家になろう」に連載していたものが書籍化されたということで、正真正銘の「なろう」系。別に「なろう」系をありがたがっている訳ではありませんが、タイトルが長いのに「なろう」系じゃないと「あれ?」という気になってしまいます。以前コミカライズの1巻が無料で読めたので読んだことがあります。

ごく普通のOL・相沢梓は働き過ぎが原因で過労死し、不老不死の魔女アズサとして異世界に転生した。前世での反省から、辺境の高原でのんびりスローライフを始めた彼女。スライムを倒して小銭を稼ぎ、魔女らしく薬を作って麓の村のお世話をする。あとはとくに何もしない。そんな暮らしを続けるうち彼女は「高原の魔女さま」と親しまれるようになっていた――。ところが300年後。スライムを倒し続けた経験値で、いつの間にやらレベル99=世界最強となってしまっていたアズサ。その噂は広まり、腕に自信のある冒険者はもちろん、決闘を挑んでくるドラゴン娘や、アズサを母と呼ぶ謎のモンスター娘まで押し掛けて来るようになってしまい――!?…という作品だそうです。「なろう」系も女性主人公が多くなってきましたね。

「聖女の魔力は万能です」。橘由華が「小説家になろう」に連載していたものが書籍化されたもので、タイトルは短いけどこれも「なろう」系。しかも女性が主人公ということで「スライム倒して300年」と共通点が多いような。同時期に放映となると色々比べられそうです。

ちょっと仕事中毒な20代会社員・セイは、残業を終えて帰宅した夜、突然光に包まれ異世界に「聖女」として召喚されてしまった。しかも召喚されたのは二人!?現れた王子はもう一人の女子高生にかかりきりで、セイのことは完全スルー。それならこっちも自由にやっていいでしょう?と、セイは王宮を飛び出し、元々の植物好きを活かして、薬用植物研究所で一般人として働くことになった。所長のヨハン、教育係のジュードに支えられ、ポーション作りや魔力の使い方を学んでいくセイ。だが、作ったものはすべて効能が5割増しで、思いがけず「聖女」としての能力を発揮することになる。そんなとき、セイのポーションが瀕死状態だった騎士団長・アルベルトの命を救い、次第に、セイこそが本物の「聖女」ではないかという噂が囁かれはじめるのだった……!?…という作品だそうです。

「戦闘員、派遣します!」。暁なつめのラノベが原作ですが、「小説家になろう」に連載していたもののリメイクだそうで、やはり「なろう」系になろうかと。暁なつめは「この素晴らしい世界に祝福を!」の作者のでそこはかなく期待しています。しかし「けものみち」はなあ…

秘密結社キサラギ。今や地球上の誰もが知る大企業は、自ら悪の組織と名乗ってさまざまな悪事に手を染め、ヒーローたちを打ち倒し、ついに世界征服を成し遂げようとしていた。しかし、世界を手に入れれば大勢の戦闘員たちは不要になってしまう。このリストラ問題を解決すべく、キサラギの最高幹部たちは新たな侵略先として宇宙に狙いを定める。そして地球によく似た環境の惑星へ、「戦闘員六号」と美少女型アンドロイドの「キサラギ=アリス」を派遣するが、現地の人々は“魔王軍”の侵略を受けていて——。…という作品だそうです。

「ひげを剃る。そして女子高生を拾う。」。しめさばのラノベが原作ですが、そもそもは小説投稿サイト「カクヨム」に投稿されたものだそうです。ということは広義の「なろう」系と言えるんでしょうか?
2021年2月時点でシリーズ累計発行部数は150万部を突破しているそうで、「おさまけ」の約2倍。

片思いした相手にバッサリ振られ、ヤケ酒をした帰り道、26歳のサラリーマン・吉田は路上に座り込む女子高生・沙優と出会った。べろべろに酔った吉田は、前後不覚のまま行き場のない沙優を一晩泊める。…翌朝、ふわりと美味しそうな香りに目覚めると、食卓には味噌汁が。「おはよう」「なんだお前!!なんでJKが俺ん家に!」「泊めてって言ったら泊めてくれたじゃん」「…味噌汁」「昨日“毎日味噌汁を作ってくれ~”って」「ハァ!?絶対言わねェ!!」家出をして行き場のない沙優を追い出すわけにもいかず、吉田は家事を条件に彼女の同居を認めることに…。こうして、家出女子高生とサラリーマンの微妙な距離がもどかしくもあたたかい、不思議な同居生活が始まった―。…という作品だそうです。JKを拾うことより、味噌汁が作れるJKの方が珍しかったりして。

ということで7作。「蜘蛛ですが、なにか?」を足しても8作。最近視聴作二桁が多かったので、とても少なく感じますが、来季は特に序盤がごたつくのではないかと思うので、これで十分かと。補欠としては、“ドラゴンと魔王による新感覚ファンタジー”「ドラゴン、家を買う」と“陶芸に魅せられた女子高生たちによる、ゆるかわ陶芸ストーリー!”「やくならマグカップも」あたり。「マグカップ」は一見「きらら」系にも見えますが、別にそんなことはなかったぜ!

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