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記憶に残る一言(その135):柳沢敦のセリフ(FIFAワールドカップ2006 日本対クロアチア戦後のコメント)

梅咲きぬ

 二月尽ですが、今日は天気がいいけど風が強くて寒いですね。冬将軍の最後の攻勢でしょうか。もういい加減寒いのは終わって欲しいですが、そうなればそうなったで今度は花粉が飛び交い出すということで、まさに痛し痒しという状況です。花はいろいろ咲き始めていますね。

伝説のQBK

 前回原村和の「そんなオカルトあり得ません」というセリフを紹介しましたが、ネットでは略称SOAとして流布しているという話を聞いて思い出したQBKが今回の記憶に残る一言です。

2006FIFAワールドカップ

 2006年6月18日、ドイツで開催されていたワールドカップ。あ、いろんな競技にワールドカップはありますが、ただワールドカップといった場合はサッカーをさすそうです。あまた太閤(摂政または関白の職を退いた者)が居る中でただ太閤といえば豊臣秀吉を、またあまた黄門(中納言)がいる中でただ黄門といえば徳川光圀を指すようなものですね。

ボールのコース

 閑話休題、日本が参加したワールドカップ。グループFでの1次リーグの日本の第2戦の相手はクロアチア。お互い1敗同士で決勝進出のためにはどうしても勝利が欲しい試合。特に日本は第3戦がブラジル戦となるのでここで勝てないと全敗の可能性が大きくなります。



 後半6分。オーバラップしたDF加地亮に相手GKがつられて無人となっらゴール。加地からの右クロスを受けた柳沢は軽くゴールに蹴込めばいいところ、右足アウトサイドでシュート。ボールはゴールではなく相手GKに向かってしまい、日本は絶好の得点機を失いました。

全員?

 試合後、柳沢は「うまくいかなかった。インサイドで蹴れば、また違った結果になったかも」と振り返った後、世紀の迷セリフを放ちました。「急にボールがきたので」。略称はQBK。「急」を"K"ではなく、音を拾って"Q"を当てているところがニクいですね。

流行語大賞を狙う?

 試合は0-0のドローに終わり、日本は案の定第3戦のブラジル戦で大敗して2敗1分けで予選敗退。命拾いしたとはいえ日本相手に引き分けたクロアチアも1敗2分けで予選敗退となったのでした。

野球に例えると

 さてこのQBK、サッカーではよくあることとも言われますが、素人目には、サッカーで大金を稼いでいるプロが、まさに試合の最中にQBKはないだろうと思ってしまいます。野球に例えれば、プロ野球のバッターが三振した後にQBKと言ったらファンは納得するでしょうか。またトンネルした内野手がQBKと言って、ピッチャーはしゃあないなと思えるでしょうか。

嘲笑われる

 学校の体育の授業ぐらいだったら笑って許せるでしょうが、柳沢のポジションはFW。いわばゴールを奪うのが本職のポジションのはずなんですが。ピクシブ百科事典の解説は非常に辛辣で、QBKに対し、“世界の強豪同士がシノギを削り合うW杯で、彼曰く「来たボールを一旦止めて深呼吸しながら、シュートをゆっくりと打つ」余裕なんて何処にも全く存在しない。そんなことをしたら敵DF陣に素早く詰め寄られ、ボールをあっさりと取られるのは火を見るよりも明らかであり、「バカも休み休みに言え」と言わざるを得ない。”とバッサリ袈裟斬りにしています。

世界のスター選手から笑われる

 本人はその後「W杯のことは振り返りたくない過去のこと」と口を閉ざしましたが、時間経過と共にあの場面に触れるようにもなったということですが、「QBK」については「1年以上そう言われていたことは知らなかった。(ネットは)あまり見ないようにしてた部分もある。見たくなかった」と話したそうです。まあネットは見たくないという気持ちは判りますな。

BOKETEその1

 一応フォローすると、当時の柳沢は大会直前の練習で右太もも裏に軽い肉離れを負い、急ピッチで調整していたそうです。そもそも3ヶ月前には右足小指を骨折しており、代表メンバー入りもギリギリだったとか。それだけにあそこで決めていれば美談として大いに喧伝されたことでしょうし、結果的に決勝進出は逃したとしても、1勝1敗1分けならよく健闘したとも言われたでしょうが…


 
 なお柳沢は、2011年8月20日のJリーグ仙台対名古屋戦において、無人のゴールへのシュートを外すという新たな伝説も作り上げています。味方のロングキックを一人追いかける柳沢。その勢いに相手キーパーは飛び出て足でボールを処理しようとしますが、柳沢の勢いに焦ってかクリアに失敗。そのボールを取った柳沢は無人のゴールにシュートしますが…。これ、ボールを取るまではとっても良いプレーなんですが、まさに「終わり良ければ全て良し」という格言を体現するかのようです。動画のタイトルは「柳沢敦の何回見ても凄すぎるQBK」となっていますが、これはQBKなのか…。相手GKから自らが奪ったボールまでQBKと言ってしまっては、彼にとってQBKでないボールというのは静止したものしかなくなるような気がします。


 こちらは総集編。QBKの他、KNB(キーパー抜いてバックパス)とかYYY(ユニフォーム敗れてイエローカード)などの別の伝説的プレーも取り上げられています。なんだこれは…たまげたなぁ。



 一方、2010の南アフリカでのワールドカップでは、グループEの日本対カメルーン戦で 本田圭佑が急にボールが来たけど決めたので、このプレーはQBKKと呼ばれることがあるそうです。柳沢にこれが出来ていれば…

週刊女性記事

 余談ですが、2018年には鹿島のコーチだった柳沢に美人サポーターとの不倫報道がされました。それを報じた週刊女性のネット記事に“06年ワールドカップで柳沢がシュートをはずした際の迷言「急にボールが来たので」は頭文字を取って“QBK”と話題になったが、今回はさしずめ“急に美女が来たので”といったところか!?いや、そんな話ではすまされない”との記載があり、ノリツッコミもはなはだしいですが、笑えます。

不倫相手の美人サポーター

 報道後、鹿島は柳沢を自宅謹慎処分としましたが、その理由について、“遠征先のホテルにてチームに無断で第三者と会っていたため。一部週刊誌報道を受けて本人へ事情聴取を行い、規律違反を認めたため”としています。これにサッカーファンは“不倫して自宅謹慎とか家に居場所ないしめっちゃアウェイやん”“自宅謹慎…何よりの地獄だな”“不倫発覚後の自宅謹慎って拘置所の方がまだ天国に見えるくらい、居心地悪いんだろうな…”などと苦笑コメントをしています。常にサッカー界に笑いを届けようとする“漢”(ある意味)なのだろうか、彼は。

QBKTシャツ

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記憶に残る一言(その134):原村和のセリフ(咲-saki-)

紅梅白梅

 寒かった1月から一転して、2月は暖かい日が多いですが、今日もまた春のようですね。光熱費の節約にもなるし、暖かいのは結構なんですが、杉花粉が元気に飛び交いそうなのはまさに痛し痒しです。

哭きの竜アカギ

 技術や知略のみならず、運や偶然が絶妙に交錯する。それが麻雀というゲームです。世の中には練達の玄人同士の火花散る駆け引きや、オカルトじみた強運や場の流れといった不思議な力を描いた麻雀漫画が多数あります。有名どころでは徹底的に鳴きまくり、意外な和了につなげていく「哭きの竜」とか、天運を持ちながらも常に自分の能力のみを頼みとし、対戦相手の心理的な弱点を見抜いていく天才博徒「アカギ 〜闇に降り立った天才〜」なんかでしょうか。

咲saki

 そんな中一際異彩を放つのが、女子高生麻雀漫画「咲-Saki-」です。「ガールズ&パンツァー」が「戦車道」なるものが乙女のたしなみとなっている架空世界を描いていたのと同様に、「咲-Saki-」では。麻雀がより社会に浸透した架空の世界を描いています。「ガルパン」に比べれば「咲-Saki-」の方が現世とあまり違和感がないようには感じます。

咲と和

 「咲-Saki-」の世界では、麻雀は将棋、囲碁などと同様の知的スポーツとして認知されており、中高生の競技麻雀公式大会が開催され、インターハイの県大会団体戦決勝戦や全国大会がテレビ中継されているほどの人気を博しています。故に麻雀に殺伐さがなく、そもそもギャンブルに使われている形跡すら感じられません。

清澄高校メンバー

 主人公宮永咲が入学した清澄高校麻雀部が、全国高校生麻雀大会(インターハイ)優勝を目指していく物語ですが、殺伐とした雰囲気が漂う従来の麻雀漫画とは一線を画し、萌え絵の美少女雀士が活躍します。その一方、宮永咲をはじめとする登場キャラの多くが超人的というかオカルトじみた特殊能力を発揮するので、超能力バトルじみた展開になることもしばしばです。

原村和

 今回のセリフの主・原村和(のどか)は、咲と同じ一年生ですが、全国中学生麻雀大会(インターミドル)個人戦優勝の経験を持つ実力者です。清澄高校麻雀部では副将を務めています。ピンクのツインテールに白のニーハイに、JカップともKカップとも言われる豊満なバストの持ち主で、清澄高校の“萌え”要素は、和がほぼ一人で担っているという。

胸がとんでもない和

 雀風は、運に頼らない完全理論派(デジタル)の打ち手で、初めに5秒ほど考慮をする以外は即断即決で手を進め、どの牌が来たらどの牌を切るかということを、和了率のみならず得点期待値まで完璧に計算に入れた上で打つことができます。

萌えキャラ和

 親友の咲が常識では想像も付かないような引きでバンバンオカルトじみた和了を繰り返しているにもかかわらず、和はオカルトを全否定する態度を貫いており、通常ではありえないような現象を目の当たりにしても、「なかなかの偶然」「偶然極まりない」と言い張ります。オカルト現象はことごとくプラズマのせいだと言い張っていたかのO槻教授を彷彿とさせますね。

見返り和

 さて清澄高校は順調に県予選を勝ち進み、決勝戦に臨みます。他の3校(麻雀なので4校が決勝に進みます)は、前年度優勝校の龍門渕高校、県内屈指の強豪校である風越女子高校、そして創部2年目の新進気鋭の鶴賀学園高等部。和は副将戦に出場します。

龍門渕透華

 龍門渕高校の副将・龍門渕透華(理事長の孫娘)は県内でも屈指の理論派(デジタル)の打ち手で、和と雀風が似ていますが、鶴賀学園の副将東横桃子はオカルト派(?)でした。

ステルスモモ

 この桃子、普段から周囲が存在に気づかないほど影が薄く、麻雀においてもこの影の薄さを生かし、リーチをかけても警戒されない(リーチを宣言してもなぜか見逃される)、振り込んでしまってもなぜか和了牌を無視されるといった特性を発揮します。通称「ステルスモモ」。

そんなオカルトありえません

 ただ、相手の実力が高いほど消えるには時間がかかるほか、モニターごしなどカメラを通した視点では、ごく普通に知覚されてしまいます。完全デジタル派の和は、雀卓をゲーム画面として意識するため、桃子のステルス能力は全く効きませんでした。

そんなオカルトありえませんパート1

 桃子は、見えないはずの自分の捨牌を和がはっきり認識しているので、「私の捨牌が見える?見えないんじゃ…」と問いかけますが、和は「見えるとか見えないとか…そんなオカルトありえません」と切って捨てました。これが今回の記憶に残る一言です。超能力とか霊能力といった世界では、否定的な見解の持ち主がいると発揮できないという“不思議理論”を主張する人がいますが、麻雀の異能もそうなんでしょうか。

中学生時代の和

 和はスピンオフの「咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A」にも登場。和は中学2年生まで奈良県に居住しており、中学2年生の時に長野県に引っ越したのでした。

そんなオカルトありえませんその2

 奈良時代は「阿知賀こども麻雀クラブ」に所属していましたが、そこでNo.1だったのが松実玄(くろ)。この玄、手牌にドラが集まるという特殊能力を持っており、裏ドラなども乗ってくるので、ノミ手を作るだけで高得点が期待できるという雀士で、「阿知賀のドラゴンロード」と呼ばれています。

偶然です

 その現象を目の当たりにしながら、信じようとしない和。「いえ、そんな違います!偶然です!」

なお信じない和

 結局ドラが玄のところにしかいかない“怪現象”は続いたのですが、なおも「ただの偶然ですっ…」と言い張る和。10回続いたら別の理由を考えるそうですが、その言い方では10回続いても信じる訳ではないのね(笑)。

竹井久
能力バトルその1

 なおオカルトというほどではありませんが、確率の低い待ち(地獄単騎など)をあえてする部長の武井久については、その打ち方は理解できないとしていますが、それはそれとして「あの人に任せて悪くなったことなんてない」「中堅戦は部長だから心配ない」等、強い信頼を寄せています。それにしても作中相次ぐ咲のオカルト和了にはなぜ何も言わない、和(笑)。

咲×和
 
 「そんなオカルトありえません」は、ネットではSOAと略されたりしていますが、「ソードアート・オンライン」の略称SAOと間違いそうですね。そういえばこれに似た略語があったな…と思い返していたら、“QBK”という単語を思い出しました。よし次回はこれだ!

リアル清澄高校麻雀部メンバー

 余談ですが、「咲-Saki-」は2016年に実写ドラマ化もされていたんですね。咲は浜辺美波、和は浅川梨奈が演じています。浜辺美波は今では大人気女優になっていますね。個人的には右端の染谷まこ役の人が良く似ているなあと思います。

実写版咲と和

好きなアニメキャラ(その126):しまっちゃうおじさん(ぼのぼの)

夕べの地震

 昨晩の地震には驚きましたね。幸い私の住んでる周辺では大きな被害はありませんでしたが、最大で震度6強で、各地で被害が出た様子。東日本大震災からもうすぐ10年ですが、なおこれほどの規模の余震をもたらすとは、改めて恐るべき大地震だったことを痛感します。今回は津波が発生しなくて本当に良かった。

しまっちゃうおじさん

 さて機能紹介したスナドリネコさんは、「ぼのぼの」キャラでは一二を争う好きなキャラなんですが、彼とトップを競うのが、本日紹介する「しまっちゃうおじさん」です。アニメでは特に弾けた演出で大活躍をしました。

しまっちゃうおじさん全身図

 しまっちゃうおじさんは実在の存在ではなく、ぼのぼのの空想上の人物です。原作では影が薄いキャラで、単行本で言えば連載初期・前期の4巻と15巻にしか登場しませんでした。しかしアニメで大人気となったせいか、2014年に再登場し、同年には、「しまっちゃうおじさんのこと」という絵本も発売されています。

しまっちゃうおじさんのこと
目を見開くしまっちゃうおじさん

 体色をピンク色で、ぶちの模様があり、豹あたりをイメージしているようにも思われますが、基本スナドリネコさんに似ているなあと思います。ぼのぼのの妄想なので、親しいスナドリネコさんをモデルとした可能性は十分にあると思います。目は基本糸目ですが、たまに大きく見開くと凄まじいインパクトをもたらします。

ぼのぼのを連れていくしまっちゃうおじさん
しまっちゃうからね~

 自立ができない、生きる気力をなくしてぐにゃぐにゃになった、などの悪い子(?)を発見すると、「さあ、○○な子は、どんどんしまっちゃおうねー」と手を取って連れていき、洞窟の中の小さく狭い岩のほこらの中に仕舞ってしまい、扉を閉ざします。まあそれもぼのぼのの想像なんですが。

しまっちゃおうね

 その岩のほこらの岩戸も、ちょっと押せば倒せそうに簡素なものに見えるのですが、捕まったぼのぼのは完全に諦めているらしく、涙を流しながら仕舞われています。

ぼのぼのとしまっちゃうおじさん
こわい考えになってしまった

 原作者のいがらしみきおによれば、ぼのぼのの恐い考えを止める存在として登場されたものが、アニメで性質を大きく変えたらしいです。そういえば原作初期のぼのぼのはよく妄想に耽って、恐い考えになって泣いていましたっけ。

しまっちゃうおじさん説明

 アニメでは神出鬼没で海でも吹雪の雪山でもぼのぼの達をしまいにくるほか、コーラス隊のような軍団まで登場しました。ぼのぼのがしまっちゃうおじさんの恐怖を口にすると、アライグマくんは「そんな奴ぁいねえって言ってんだろ!」と至極まっとうな反論をするのですが、ぼのぼのは振り返るとさっと視界から隠れりしまっちゃうおじさんの集団を妄想していました。

うめちゃうおじさん
悪い子は食べちゃうぞ

 ぼのぼのの想像上の存在としては、このほかにも寝相の悪い子を巨大な岩で生き埋めにする「うめちゃんおじさん」(ほぼしまっちゃうおじさんと同じ姿)や、悪いことをした子供を食べてしまう「悪い子は食べちゃうぞ」というオバケなどが登場しますが、しまっちゃうおじさんのようなブレイクはしませんでした。

しまっちゃうおじさん軍団
捕まえた

 いがらしみきおによれば、しまっちゃうおじさんの正体はスナドリネコさんだそうです。インタビューで「しまっちゃうおじさんは、ぼのぼのの夢の中に出て来たスナドリネコなんだと思います。スナドリネコの分身というか、ピンクのスナドリネコなんですよ。ピンクというか、たぶんポップなスナドリネコですね(笑)。」と語っています。やはりそうか!それを裏付けるように2016年のアニメ第2作ではしまっちゃうおじさんとスナドリネコさんのCVは同一(黒藤結軌)となっています。
 

 それではアニメでの活躍をご覧下さい。アニメ第一期第37話「洞くつの恐怖」です。誰かがついてくると言い張るぼのぼの。3分50秒くらいからそれはしまっちゃうおじさんなんじゃないかとの妄想が展開されます。7分30秒からのしまっちゃうおじさん軍団の降臨は圧巻です。


 「ひぐらしのなく頃に」とのコラボ動画。アニメ第一期でのしまっちゃうおじさんの活躍ぶりがダイジェストになっています。冒頭、目を見開くしまっちゃうおじさんが恐すぎます。

飛田展男

 しまっちゃうおじさんのCVも複数いますが、スナドリネコさんと同様インパクトのあったアニメ第一作のCVを紹介すると飛田展男。「機動戦士Zガンダム」の主人公カミーユ・ビダン役で知られる方ですね。スナドリネコさんがヘンケン艦長でしまっちゃうおじさんがカミーユ…Zガンダム繋がりでもあったのか。

コスプレしまっちゃうおじさん

 昨今の新型コロナ禍で、自粛警察とか不織布警察なんて言われ方をしていましたが、「マスクをしない子はしまっちゃおうね~」「不織布じゃない子もしまっちゃおうね~」と、しまっちゃうおじさん警察になった方が幾分かマイルドに…なるかなぁ?

おびえるぼのぼの

好きなアニメキャラ(その125):スナドリネコさん(ぼのぼの)

梅咲きぬ

 今日は良く晴れて暖かく、絶好の洗濯&布団干し日和です。あちこちで梅の花も見かけます。明日は更に暖かい予報で、たまの休日くらい、いつもこうあって欲しいなんて思ってしまいますが、日本中の人が土日を休んでいる訳でもなく、自分の都合通りばかりには行きません。

旅するスナドリネコさん

 本日は「好きなアニメキャラ」です。いがらしみきおの漫画を原作とする「ぼのぼの」より、“ぼのぼの界のスナフキン”と勝手に認定しているスナドリネコさんを紹介します。

スナドリネコ全身図

 「ぼのぼの」には大人キャラが多数登場しますが、だいたいが「○○のお父さん(お母さん)」という存在なのに対し、スナドリネコさんは誰かの親ということはなく、家族や所属する集団などもなく、一人で暮らしている異例のキャラです。

出会い

 海の向こうの遠い場所からやってきたらしく、傷だらけで動けなくなっていたところをぼのぼのに発見されました。謎の多きキャラで、過去の事はほとんど話しませんが、「ここにはいない、非常に頭のいい生き物」が大勢住んでいた場所に住んでいたそうです。それはもしや人間のことでは…

洞穴の賢者?

 隠者というか世捨て人的というか、そういう雰囲気を醸し出していますが、修行とか瞑想をしているという訳でもなく、自由な日々を過ごしているので、むしろ引きこもらないニートという雰囲気もありますが、野生動物である以上、何らかの形で自活しているはずなので、ニートではないでしょう。

ぼのぼのとスナドリネコさん

 当初はぼのぼのが一番信用している存在で、唯一感情を露にできる相手でした。しかしその達観したような態度が気に入らないという者も少なからずいるようで、アライグマくん親子やクズリくんのお父さんからは嫌われている。

スナドリネコさんの的確な説明

 体色は金色で、人間にかなり近い体型をしており、冷静沈着で無表情なキャラです。怠惰を好み、いつも家でぐうたらと寝ているなど自堕落な生活を送っていますが、かつて森で最強の存在として守り手を務めていたヒグマの大将と決闘して勝利すしたこともあり、やるときはやるタイプのようです。その際に譲り受けた洞穴で暮らしています。

ヒグマの大将とスナドリネコさん

 元旅人らしく物知りなので、ぼのぼのを中心に色々な相手からよく尋ねて来られ、相談に乗ったりしています。アニメや原作初期では、ぼのぼの達を諭す頼りになる大人として描かれていましたが、初期からある自由人的な側面が次第に強まり、最近の原作では化けの皮が剥がれ、「それっぽいことをいうが実際は適当な人」として描かれるようになっているそうです。なにしろ約35年もの長期連載ですから。ただアニメ版では頼れる大人としての側面が色濃く描かれています。

ぼのぼの達とスースさん 

 家族、親族は登場していませんが、スースさんという古い友人がいます。スナドリネコさんは海の向こうから来たはずですが、スースさんは海を見たことがありませんでした。スースさんも何の動物をモデルにしているのか良く判らない謎キャラですね。角があるからカモシカとかインパラとかの雰囲気もありますが、それにしては耳が巨大過ぎるし。

リアルスナドリネコ

 モデルは当然スナドリネコですが、インドネシアの島々からインドシナ半島、中国南部・インド地域にかけての沼沢地に生息する、ネコ科動物にあっては特筆すべき魚食動物です。魚を捕ることから「漁をする」の意である「漁(すなど)る」の名詞形「漁(すなど)り」を「猫」に冠しており、すなわち「漁り猫」です。

泳ぐ猫スナドリネコ

 ネコ科動物では珍しく、鉤爪を引っこめることができませんが、泳ぎが上手く、カエルやザリガニ、魚類、貝などを捕って食べます。また、ネコ科らしく陸上ではネズミ類を捕食します。近年は汚染、干拓、人間の移住などによって沼沢地が減るにしたがって、個体数が減少しているそうです。

リアルスナドリネコさん

 リアルスナドリネコはスナドリネコさんとはあまり似ていない気がしますが、まあ「ぼのぼの」ではリアルとはあまり似ていない動物ばかりなのであまり気にしないようにしましょう。

小杉十郎太

 CVはいろんな人が担当していますが、ここは代表として1995~96年に放映されたテレビアニメ1作目(テレビ東京版)でのCV担当小杉十郎太を。1957年12月19日生まれの横浜市出身。

ヘンケン艦長

 声優デビュー作は「機動戦士Zガンダム」のヘンケン艦長。本人は当初ナレーション一本でやっていくつもりだったそうですが、これにより他のアニメや吹き替えの仕事が入るようになったそうです。それにしてもヘンケン艦長がデビュー作ってのは渋いですね。次回はスナドリネコさんに似ているあのキャラを。

スースさん

2021年冬季アニメ序盤の感想(その5):怪物事変/無職転生〜異世界行ったら本気だす〜

ぺこーら

 昨今何かと世間を騒がせているYouTuberの中に、2DCGや3DCGで描画されたキャラクター(アバター)を使って動画投稿や生放送を行う配信者達がいます。バーチャルYouTuber、とかVTuberとか言われています。YouTuberにしてもバーチャルYouTuberにしても、ずっと「ほ~ん」としか思っていなかったのですが、最近「兎田ぺこら」(愛称ぺこーら)というバーチャルYouTuberにどハマリしてしまいました。

兎田ぺこら

 きっかけは「プリコネR」で、正月ネネカ(通称ニュネカ)をわずか20連で引き当てたので、他の人はどうなんだろうとYouTubeを見ていたところ、兎田ぺこらが大騒ぎしながらガチャを引いている動画に行き着いたことでした。アバターは見ての通り可愛い系ですが、“ファファファファ”という個性的な笑い方やしばしば過呼吸気味な息づかいになるところ、そして調子がいいとイキリ倒し、調子が悪くなると毒づいたり泣き叫んだりするあたり、生粋の天才リアクション芸人を見るかのようで。基本何しても可愛いんですよね。視聴者などからも楽しくいじられまくってますが、それに対するリアクションもまた上手くて。天性のエンターティナーでしょうか。杉田智和も彼女の動画を見ているそうですが、もうすぐ終わっちゃう「アニゲラ」に呼んだらいいのに。そういえば先輩格のバーチャルYouTuberは以前呼んでましたね。

怪物事変序盤感想

 さて冬季アニメ序盤の感想もやっと最終回。まずは「怪物事変」。4話まで視聴しました。こう書いて「けものじへん」と読みます。月刊誌「ジャンプスクエア」連載の藍本松の漫画が原作。古来この世の影に潜み、人に見つからぬよう、人と関わり合って生きる“怪物(けもの)”という存在がいて、多くは人間界に適応し、社会に交じり生活していますが、中には必要以上に人と深く関わろうとするケースが出てきたということで、やはり“怪物”達で構成される隠神(いぬがみ)怪物相談事務所は、そんな“怪物”たちが起こす怪事件に対処しています。

隠神

 同事務所にいるのは所長で“化け狸”の隠神、母親が“蜘蛛(アラクネ)”である半妖の織(しき)、“雪男子(ユキオノコ)”という怪物である晶、そして新たに加わった父親が“屍鬼(クーラー)”である半妖の夏羽(かばね)です。彼らが怪物が関わる事件を解決していくという展開です。生粋の怪物とハーフの半妖で何か違いがあるのかというと、見たところ全くなくて、ほぼ半妖も怪物。怪物は基本不死ですが、首を刎ねかもぎ取ると動きを止めるので封印できるらしいです。

織と晶
夏羽

 怪物がらみの事件だと警察からも頼りにされていたりするなど、“知る人ぞ知る”事務所ですが、警察をほぼ牛耳っている狐の怪物もいたりして、“必要以上に人と深く関わろうとするケース”ってのはほぼほぼお前らなんじゃないかとが思ったり。屍鬼の半妖のせいなのか、これまでの虐待に近い境遇のせいなのか、世間の常識を知らず感情がほとんどないような夏羽が、徐々に人間らしくなっていくという展開になるんでしょうか。首だけにされても口がきけたり、なんとなれば身体を生やせる夏羽は、怪物の中でも殊の外強い存在のようですが、今後全員で立ち向かわないとならないような強敵とかも出てくるんでしょうか。

飯生

 案件によっては怪物を倒すのではなく、人間と上手くいかせることも。例えば風俗嬢に化けている猫又と彼女に恋した人間の場合、猫又が飼い猫となって人間と暮らすことでWin-Winの関係に。人間より猫の方が良かったんかい(笑)。でも分からんでもない。

猫又と一緒

 夏羽が親から渡されたらしい「命結石」は、夏羽を暴走させないという機能がある他、他の怪物にとっても何らかの魅力的な能力だか価値があるようです。これを巡っての争いとかもありそうです。

無職転生序盤感想

 最後は今季一番楽しみにしている「無職転生〜異世界行ったら本気だす〜」です。交通事故で死んで異世界転生というベタベタな「なろう」系ですが、2012年9月に連載開始したという古い作品で、むしろ我々の知る「なろう」系というものの潮流を作り上げた作品なのかも知れません。一説には「『なろう』の最終兵器」だとか。

生前のヒキニート
赤ちゃんに転生

 20年近く自宅に引きこもる34歳ニートのおっさんが、両親が死去したのに葬儀にも出席しなかったことで兄弟や親戚達にも見限られ、家を追い出された直後、トラックに轢かれかけた高校生を助けようとして事故死してしまいます。その後気づいたら異世界で若夫婦の赤ちゃん(ルーデウス)に転生しており、おっさんの意識や記憶を保ったまま、今度はまっとうに生きていくことを決意します。

ルディと杖

 ショタとしてのリアルの声は内山夕実が務めていますが、34歳ヒキニートおっさんのままの意識が発するモノローグは杉田智和。これが実にいい仕事をしています。歩けない新生児の頃からおっさんの意識を持っていたので、通常の赤ちゃんと違って非常に育てやすかったそうですが、反面赤ちゃんとは思えないドスケベな面も見せており、メイドさんをおびえさせていました。

いじめ
いじめその2
いじめその3

 現世での34歳ヒキニートの姿はとても気持ち悪いのですが、断片的に描かれた彼がどうして引きこもりになったかというエピソードを見たら、鬼の哭く街・A立区だってそこまでのいじめはないぞいうレベル。こんなことされたら誰だって引きこもります。

ロキシーとルディ

 そのトラウマは異世界転生してもなお健在で、引きこもりを継続していたルーデウスですが、魔法の才能に着目した両親が呼んだ家庭教師ロキシーのおかげでトラウマは解消されることに。ルーデウスは女神のごとく彼女を崇拝することになりますが、ご神体はパンティ(笑)。やはりキモオタおっさんの意識は抜けないのでした。

ご神体

 作画も物語展開も実に丁寧で、玉石混淆で“石”の方がはるかに多い「なろう」系の中ではかなりの“玉”になりそうです。なにより杉田智和のモノローグがいい味出しています。ネタもぶっこんでいるあたり、かなりアドリブを駆使しているようですが、音響監督が気づかずにOK出しているんじゃないかと。

変態仮面か

 なお、今季は「俺だけは入れる隠しダンジョン」とか「回復術士のやり直し」など、ちょいエロな「なろう」系が複数放映されている(「回復術士」は“ちょい”ではないという説もありますが)のですが、実は本作のちょいエロ系。だがそれがいい。

いつもこれだ

 なにしろルーデウスの両親は若いので、実にお盛ん(性的な意味で)。家中に響き渡るママン・ゼニスの喘ぎ声。CV金元寿子が熱演しています。「異世界レビュアーズ」出演で吹っ切れたんでしょうか。私はいいと思います。精神的にはドスケベながら、子供の身体はまだまだ付いてこないルーデウス、冷やかしに行ったろうかと悪い顔をして部屋を出ますが…

ロキシーの様子が
喘ぐロキシー

 なんと先客が。ロキシー先生が夫婦の部屋の前で喘いでいます。モノローグでシグルイネタを披露しつつ、気づかれないようにそっと戻るルーデウスは大人だ。こんな思春期まっさかりの少女まで発情させるとは…恐るべし金元ボイス。しかし実はロキシーは37歳なんだそうです。合法ロリか!でも種族がエルフのように長命らしいので、少女扱いで正解なんじゃないかと思います。

リーリャもムラムラ
リーリャもムラムラその2

 さらにメイドさん(リーリァ)も影響を受けていて、パパン・パウロと浮気をして妊娠することに。ゼニスが妊娠してエッチが出来ず、欲求不満になったパウロがリーリャを欲望のはけ口に…みたいな展開だと鬼畜過ぎますが、実はリーリャも夫婦の営みにモロに影響を受けており、パウロを“誘い受け”していたのでした。

ガールフレンドシルフィ

 本来なら大事になるところですが、ルーデウスの大人な対応(なにしろ精神年齢は両親より上だし)により、パウロを徹底的にクズ扱いにしたことで事なきを得ました。いや、実際パウロはクズですが盛り盛りのマシマシにしたと。その後杉田智和モノローグがさらっと語っていましたが、パウロとリーリャはかつて同じ道場で剣を習っており、リーリャの寝込みを襲って純血を散らしたんだとか。つまり元カノをメイドとして一つ屋根の下で暮らしていたという。やはりクズ過ぎるぞコイツ。しかしはしたなくも毎晩大声出してやりまくっていたのがいかんだから、ゼニスにも責任の一端はあると言えるでしょう。

妹二人 

 ルーデウスの機転で結果的に妹が二人も出来、家族が増えるよ!やったねルディちゃん!な展開となりました。ロキシー師匠は去って行きましたが、ルーデウスには新たにシルフィエット(シルフィ)というエルフの血を引くガールフレンドが出来ました。ハーレム展開は「なろう」の王道ですが、それにしてはまだまだ慎ましい限り。ヒロインは今後さらに増えていくんでしょうか?

こんなんも登場

2021年冬季アニメ序盤の感想(その4):回復術士のやり直し/はたらく細胞!!/はたらく細胞BLACK

春一番吹く
 
 立春を過ぎたらいきなり春一番。そして今日の筑波嶺の最高気温は15度。早春の光が降り注ぎ、風もないので部屋の温度は暖房なしで20度。本当に春が来たんじゃないでしょうか。この冬は結構寒い日も多かったので、ありがたいです。

回復術士のやりなおし序盤感想

 なおも続く冬アニメ序盤の感想ですが、実は明日まで続きます。本日はまず「回復術士のやり直し」。4話まで視聴しました。タイトルは短めですが「なろう」系です。残酷描写や異常性癖の描写が多い成人向けな内容はアカウント削除の遠因となるということで、「小説家になろう」からは削除されていますが、書籍版は角川スニーカー文庫(KADOKAWA)から刊行されており、コミカライズもされています。

ケヤル

 【癒】の勇者ケヤルは、単なる回復ではなく、欠損した腕などを元通りにするという、通常は不可能とされる能力を持っていましたが、相手の痛みや恐怖といった経験をまともに受け止めなければならないというデメリットがありました。そのため能力の発揮を拒否するケヤルに対し、ジオラル王国の第一王女にして【術】の勇者でもあるフレアや他の勇者は、ケヤルを麻薬漬けにして廃人同様にし、回復のための「道具」として扱いました。

フレイア

 しかしケヤルは、薬漬けの果てに薬物耐性のスキルを獲得して正気に戻り、魔王との最終決戦の際に叛逆に出て、魔王を倒して手に入れた「賢者の石」を使って時間を巻き戻し、前世の記憶を元に人生のやり直しと復讐しての旅に向かうことに。ケヤルはケヤルガと名前を変え、フレアは記憶を改竄して従者フレイアとして共に旅立ちます。

フレアのクスリ漬け

 普通時間を巻き戻してやり直すというと、「ああいうことが起きないようにこうしよう」という展開が多いのですが、本作ではなぜか判っているのに一周目と同じコースに乗って同じ目に遭うという。もちろん薬物耐性は作に身につけておいて正気を保ちつつ廃人のふりをするのですが、むしろその方が大変じゃなかろうか。ケヤルはさらっとモノローグで流していましたが、廃人状態でかなり「ウホッ」「アッー」な目に遭っている(この世界にはやけに多いらしい)のですが、ノンケにして正気ならむしろこれで改めて心が壊れたりしないでしょうか。

ウホッ

 あと名前。ケヤルとかケヤルガとか、FFシリーズかよと。ホイミ・ベホイミ並に安直なネーミングです。彼の使う魔法は【回復】(ヒール)一辺倒なんですが、相手の技能をコピーする【模倣】、相手の能力や記憶を奪う【略奪】、対象の肉体や能力を望んだ形にする【改良】、壊れた形に癒す【改悪】など、様々な能力を発揮するものの、全て名称は「ヒール」。ヒール(万能)ということでいいんでしょうか。

ウホッパート2

 そもそも一周目の世界でも土壇場で裏切った辺りで復讐は済んでいるような気もしますが、ケヤルは執拗に復讐を続行します。一応、二周目の世界でも相手から手を出してきてから復讐するというスタイルは取っていますが、相手に凶行をさせないというやり方はなかったのか。なお内容的にかなりアダルトというか18Rで、そのせいで不自然なアングルの止め絵などがしばしばあります。おそらく放映版と別に無修正のDVD版なんかがあるんでしょうが、最初からR18アニメで作っても良かったような。

恐怖の拷問

 フレイとフレイアの性格の豹変ぶりがケヤルも驚くほどなんですが、元からとんでもない人間だったのではなく、それまでの人生とか境遇なんかでああなってしまっていたのか。それなら復讐対象に復讐するよりも、クズな性格の原因をそれこそヒールしてやって別人に変えた方が建設的な気もしますが。【癒】の勇者であるならばそうするべきだとは思うのですが、もう一周目で彼の心は不可逆的に壊れてしまったのかも知れません。原作者が過去に陰湿ないじめとかを経験していて、その恨み辛みを込めて書いたのが本作なのか、とか思ってしまいますが、それだけにくせが強くて視聴者を選ぶ作品でしょう。

はたらく細胞!!序盤感想

 続いて「はたらく細胞!!」4話まで視聴しました。「はたらく細胞」の第2期で、「!!」が付きました。基本第1期とキャラは同じで、同じように人間の体内で働いています。起きる症状とか怪我が1期とは違うのですが、たんこぶを作るとか命に関わるようなものでなくても、体内では大騒ぎになっているというあたり、なるべく怪我や病気をしないようにしようと思ってしまいますね。血小板がことごとく幼女キャラなので、彼女らに面倒をかけてはいかんなとか。

ウイルスに感染した細胞

 これまで登場してきた細菌類は、身体に有害で白血球ほか免疫機構が殲滅に当たるような連中ばかりでしたが、4話で善玉菌が登場。マトリョーシカのような形をしていて、「にゅー、にゅー」と鳴きます。鳴き声どおり乳酸菌なんですが、流されているところを見た一般細胞が助けて匿っていたという。

乳酸菌

 本作の一般細胞って、集合住宅に住み、赤血球から酸素と栄養素を受け取り、室内で培養槽を用いて自身のコピーを製造・育成することを仕事としている存在なんですが、今回は白血球と共に体内を旅に出かけることに。白血球と同じ血球で、血管の中を動き回るのが仕事の赤血球ならともかく、一般細胞が持ち場を離れるというのはありなんでしょうか。

血小板幼女

 本作は体内の細胞を擬人化しているところが面白いのですが、擬人化もいきすぎると誤った認識を持たれたりしないかちょっと心配です。まあ血小板が全員可愛い幼女として描かれているあたりで既にもうダメなのかも知れませんが(笑)。自分の身体の中に可愛い幼女がたくさんいると思ったら、ロリコンも大満足?

ピロリ菌
膿

 ところで細胞達が働いているこの身体の持ち主はどういう人なんでしょうね。擦り傷やたんこぶ程度は誰でも経験あるものでしょうが、第1期では食中毒になったり熱中症になったり、出血性ショックで命の危機に陥ったりしていました。これはもう子供ではないようですが…第2期でニキビがネタになっていたので、もしかするとまだ若い人なんでしょうか。

はたらく細胞BLACK序盤感想

 本日最後は「はたらく細胞BLACK」。4話まで視聴。タイトルどおり「はたらく細胞」のスピンオフ漫画が原作です。細胞達が働く劣悪な環境をブラック企業に喩え、「はたらく細胞」よりもアダルトでダークな内容が取り上げられています。例えば飲酒とかセックスとか淋病。なので身体の持ち主は成人男性で、かつ本人自身もブラック企業で働いているのかも。ブラック企業で働くと体内もブラック企業のようになるのか。

hatarakusaibo_black_tokubetsu.png
やさぐれ血小板

 全編を通してシリアスかつ殺伐とした雰囲気があり、赤血球は全員男、白血球は全員女など、役職により性別が分かれていたりします。血小板は幼女だけど、すれっからし感があり、マクロファージも「はたらく細胞」同様エプロンドレスの女性ながら、雰囲気はヤバイ感じで、全般的にこちらの細胞群はあまり体内にいて欲しくないような。不摂生か?不摂生がみんな悪いのか?

ブラック赤血球
ブラック職場

 新米赤血球が主人公で、同期の新米がやたら有給休暇くれとか騒ぐのですが、体内環境の善し悪しにかかわらず、はたらく細胞に休みを与えると身体が死ぬぞ(笑)。血球とかは交代で休めたらとか思わんでもないですが、心臓とか脳は休んだら駄目すぎる。

肝細胞

 唯一、肝臓だキャバクラ、肝細胞がキャバクラ嬢のように描かれていて、ここだけはちょっといいなという感じでしたが、このキャバクラ、赤血球に酒を飲ませるのではなく、アルコールを含んでしまった赤血球からアルコールを抜くのが仕事。アルコールを分解したアセトアルデヒドの毒素に蝕まれて健康を害しつつありますが、客である赤血球たちの前では笑顔を絶やさないあたり、「沈黙の臓器」の面も面目躍如です。私の肝細胞もここで描かれたような美人キャバ嬢だといいですね。近年は酒は控えているのでお茶を引いているかも知れませんが、その分健康を害するようなことはないかも。

射精

 3話でセックスの際の赤血球達の活動が描かれ、無事に射精も行われたようですが、4話で淋菌が侵入してきたところから、相手は妻や恋人ではなく、風俗業系だったのだろうと予想されます。それでもちゃんとコンドームをしてたらこういうことにはならないと思われますが、要はナマでやったのね。

淋菌

 本編では抗生物質の援軍によりかろうじて淋菌を殲滅・勝利していましたが、実際免疫系だけでは勝利は困難なんでしょうか。抗生物質も乱用されたことで高い耐性を持つ耐性菌が蔓延しつつあるとか。恐いですね。

絶体絶命
 
 
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