好きなアニメキャラ(その124):島村抱月(安達としまむら)

天気予報のとおり、春のようだった昨日から一転して真冬の寒さ。日差しがないから余計寒々しいですし、布団が干せないのは辛い。ラブソングを探して交差点を横切るのにふさわしい日なのかも知れません。

本日は「好きなアニメキャラ」。2020年秋季アニメ「安達としまむら」から“しまむら”こと島村抱月です。美少女同士の百合アニメなんですが、しまむらは女子全般からモテモテなのに安達は全くモテないんですよね。

一般的に島村抱月というとこのおっさんのことです。明治時代の自然主義文学運動の旗手で、劇作家、文芸評論家、演出家、小説家、詩人として知られています。松井須磨子とのスキャンダルでも有名で、今の新型コロナウイルスのように、大正時代に全世界で大流行したスペイン風邪で急死すると、松井須磨子も後を追って自殺したという。

なぜに彼女がこのおっさんと同姓同名なのか。ママンは普通の人のようなのですが…。もしや劇中未登場のパパンのせいなのか。安達家は母子家庭で、しまむら家もママンと妹しか出てこなかったのでこちらも母子家庭のような気がしていたが、別にそんなことはなかったぜ!

4月10日生まれの牡羊座。なので新学年になるやいなや一つ年を取るという。あだ名は平仮名で「しまむら」で、作中でも平仮名で「しまむら」と表記されています。

なお彼女自身は、「島村」という自分の苗字が、他人に呼ばれると平仮名の「しまむら」に聞こえるのが不満だと思っています。「ファッションセンターしまむら」の影響でしょうか。で、名字は「島崎」とかが良かったようなのですが、名前の「抱月」については特に何の感想も漏らしていません。他の人物も一切名前についてはツッコんでこないのですが……これはタブーなのか?闇なのか?

1話時点で高校一年生の二学期始めといったあたりで、実は彼女は髪を染めています。もの凄いサボり魔の安達ほどではありませんが、彼女もちょいちょい授業をサボっているので不良扱いされていますが、顔立ち的には不良の要素がまるでありません。まあ安達も不良的な顔ではないですが。

なおしまむら以外は友達らしい友達もおらずぼっちの安達に対し、しまむらには高校入学後に知り合った日野と永藤という友人がいます。この二人は幼なじみなのでしまむら自身は自分は距離感が違うと思っていますが…

しまむらは二年生になっても初めて一緒のクラスになった女子三人組から声を掛けられており、基本モテモテというか、“仲良くなりたい”と思わせるタイプのようです。これに関してしまむらは、適当に相づちを打っているものの、ほぼ会話内容については記憶にないと薄情な感想を述べていますが。


小学生時代には樽見という友人がいましたが、中学が別になったことで疎遠になっていました。別に喧嘩したとかではないようですが、よくあることですね。しかし高一の2月に偶然再会したことで、まるで告白のように友人関係のリスタートを申し出られます。まあ友人なら何人居たって別に構わないようなものですが、安達はしまむらを独り占めしたいらしいので、三角関係ドロドロとかいう展開になってしまったり。私は一向に構わんッなんのですが、百合的にそれはどうなんでしょう。

しまむらには小学生の妹がいて、この子は安達ばりに人見知りの激しいお姉ちゃん子ですが、自称「異星人」の知我麻社と親しくなって以降はよく二人で遊んでいます。そして二人してしまむらが大好きということで、やたら女子にはモテまくるしまむらなのでした。

一方、しまむら自身は他者への関心が薄く、他者からも人や物に執着しない性格と評されています。来る者は拒まず、去る者は追わずといった感じでしょうか。そういう性格が“自分に振り向いて欲しい”という執着を生むのかもしれません。しまむらは他者との関わりは自分をすり減らすけど、孤独の退屈はそれ以上に苦痛なのでやむなくといった形で関わっているらしいです。

2年生進級時に髪色を地毛のままに戻しましたが、はっきり言えば染めてる頃の方が可愛かったような気も。それにしても髪を染めることに文句を言わない良い学校ですね。なんかサボりも容認されているし。生活指導の先生に呼び出されたりしないんでしょうか。それともそういう描写は一切カットしているだけなのか。


しまむら自身は、自分より安達の方が美人だと思っているようで、安達に容姿を褒められてもお世辞としか思っていません。自意識過剰に陥りやすい思春期真っ盛りだというのに、鏡を見て「私は結構美少女だ」とか全く思わないんでしょうかね。なお自意識過剰の反対語は無意識過剰だそうですが、辞書によれば“おのれの言動や周囲の状況などについてあまりにも無頓着であるさまを指す言い回し。「自意識過剰」をもじった表現であり、自意識過剰の対極に位置するというニュアンスを多分に含む。”だそうです。うん、しまむらはこっちなのかも知れませんね。


実際に妹がいるなど、基本“姉”属性なのか、安達にも姉の様に接することがしばしば。これは安達が甘えてくるせいもありますが、安達の方がわりと早く恋愛的感情をしまむらに抱いていて、それを自覚しているのに対し、しまむらの方は受け身というか安達に恋愛感情は抱いていないので、手を握られたり抱きつかれたりして当惑しています。可愛い女の子同士のそれは見ている側からすると「良きかな」と思えるんですが。
しまむらのキャラクターPVです。安達に猫っぽいと言われたそうですが、猫だとすると野良だけど人になでられたりするのは全く嫌がらないタイプの猫なんじゃないですかね。私はそういう猫が大好きですが。一方安達は自身は犬っぽいと評していますが、だとすると日本犬のような他人に懐かないタイプの犬ですな。

CVは伊藤美来。ここに来て一気にブレイクしてきた声優さんで、「好きな声優さん」で取り上げることも考えたのですが、知っているキャラがイマイチ少なかったのでとりあえずはこちらでということに。

2014年の「マンガ家さんとアシスタントさんと」で、はやみん演じるヒロイン足須沙穂都の妹・沙穂乃として登場したのが初めて知るきっかけだったと思います。当時は高校生だったのね。

「ガールフレンド(仮)」ではバレー部のエース浅見景を演じています。クラスでは委員長も勤める優等生で、周囲からの信望も厚く、優しく面倒見が良くてハートウォーミングな映画を好むという良妻賢母的な雰囲気があります。なおこのキャラは当初最低レアリティのNしかありませんでしたが、徐々に人気が出てレアカードが作られ、全登場ガールで唯一、N~UR全てのレアリティを制覇したキャラとなっています。村上文緒、椎名心実、朝比奈桃子といった当初から本命的な扱いを受けている人気キャラにはNカードなんてないし、今後も出るとは思えません。

なお以前の人気投票では30位以下になることが多かったのですが、2016年の人気投票で10位に入って以降、10位(17年)→11位(18年)→10位(19年)→7位(20年)と安定した強さを見せています。140人近いキャラがいる中でのこの人気は列強の一角と言って良いでしょう。この躍進に伊藤美来の声と演技が寄与しているのは間違いのないところ。

昨年アニメ化された「プリンセスコネクト!Re:Dive」で演じるコッコロも、11歳にしてやたら母性を感じさせるキャラでした。実生活で弟が二人いて溺愛しているそうなので、伊藤美来自身がバブみを感じさせるタイプなのかも知れません。

まだ24歳ですが、10代から声優活動を始めているので結構ベテランです。音楽活動も同時期から行っているので、既にシングル7枚、アルバム3枚を出しているという。ぜひはやみんとアニメでも歌でも共演して欲しいです。
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