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新しいスマホを買いました

キリン本搾り

 新型コロナウイルス禍がなかなか収まりませんが、規制の方は今なお解除されているので、再規制なんてことのないうちにと昨夜久々に飲み会を開催しました。居酒屋ガラガラでしたが、日本経済を回すために頑張りました。料理は美味しかったのですが、酒がやたら薄く感じて。家飲みだとすぐに酔うのに外で飲むとあんまり酔わなかったのは、薄められていたからだったのかと今更気づいたりして。普段飲まないようにしているので、たまに飲むときはとことん飲みたいなと思って、帰宅してから近所のスーパーで缶チューハイを買って飲み直してしまいました。アルコール9%のストロングを買わずに本搾りにしたのは最後に残った良心(笑)。

XperiaXZ2.png

 さて迷機の名を欲しいままにした重スマホXperiaXZ2を使って2年が経過。auからも買い換え時期でっせという知らせも来たので、ギリギリ6月中にスマホを買い換えました。もちろんキャリアを乗り換える訳ではないので、7月だろうが8月だろが買い換えはいつでも出来るのですが、分割払いで2年使うと残額がチャラになるというシステムを利用しているので、一番得なのが2年後かっきりで買い換えることになるのです。なんかauの思惑通りという気もしますけどね。

Xperia1Ⅱ

 で、今回購入したのはXperia1Ⅱ。まさかの三代続けてのXperia。SONY信者か!という罵声が飛んできそうな気もしますが、今時SONYの信者なんているんでしょうかね?30年前ならいざ知らず。昔SONYのブランドが輝いていた頃は、値引率が悪くて買えなかったという恨みも込めて反SONY信者的ではあったのですが、今となっては何の抵抗もなく。Appleもイメージが転落したら購入するかも知れません。

Xperia10Ⅱカラーバリエーション

 それにしても1なんだか2なんだかはっきりしない製品名なんですが、正式には「エクスペリア・ワン・マークツー」と発音するらしいです。最近のエクスペリアは5だの8だの10だのと数字だけで表記する製品ばかりですが、基本数字が小さいほど高性能高価格のようです。同時期に発売されたXperia10Ⅱ(エクスペリア・テン・マークツー)でもいいかなと思ったのですが、ちょっと性能差が大きすぎて。下手をすりゃXperiaXZ2すら下回りかねないスペックだったので断念しました。Xperia5あたりがマークⅡになったら良かったのですが、これは多分秋冬発売でしょう。

三連カメラ

 SONYのうたい文句は“次世代通信5G、最新の高速CPU Qualcomm® Snapdragon™865 5G Mobile Platform、RAM 8GB/ROM 128GB、4000mAhの大容量バッテリー。最高峰のスペックが、かつてないスマホ体験を実現します。”私がこういう高性能機を持つのは、シャアじゃなくてジーンやスレンダーがゲルググに乗り込むかのような印象ですが、まあ金を払えるうちにやっておくかと。高性能を使いこなせなくても別にどうということはないけど、低性能にいらつきたくないですからね。とはいえ正直5Gはまだまだ時期尚早なんですが…

有機ELディスプレイ

 有機ELディスプレイ採用機は今回が初めてです。軽量小型化、消費電力削減に貢献するということで、スマホにはうってつけのようですが、コストが嵩むうえ、焼き付きが起きる可能性があるそうです。ブラウン管かよ!とツッコみたくなりますが、有機ELディスプレイは技術の根幹がブラウン管モニターと同じなので、同様のデメリットがあるんだそうです。

焼き付きの例

 改善に取り組んだ結果、12時間以上同じ画面を表示し続けない限りは、焼き付きの問題はないとされているそうですが…下の画像のように、iPhoneXでも焼き付きの報告があるので油断できません。同じゲームのトップ画面とかを四六時中表示してたらヤバかったりするかも知れませんね。

iPhoneXの焼き付き

 同じXperiaなら操作も同じだろうと思ったら、この2年で何があったと言うくらい操作感覚が変わっていました。いずれ慣れるんでしょうが、初日はとにかく戸惑うことばかりです。スマホ4代目、携帯カラトータルで7代目の本機の色は白。先代がリキッドシルバーだったので代わり映えしない感じですが、今回カラーバリエーションが白と黒の二つしかなかったんですよ。そして黒は指紋が目立つということで、白一択でした。auショップのお姉さんはケースの使用を勧めてくれたんですが、私はこれまでディスプレイ部のフィルムだけでやってきたので、今回も頑固一徹に。

3D保護ガラスフィルム

 しかし今回はガラスフィルムとは思えない6380円という高額なものを買ってしまいました。傷・割れに強い高密度の3D立体強化ガラスということですが…あまりに高いので、貼り付けはお姉さんにお願いしてしまいました。不器用なので、自分でやったら絶対気泡が入りまくりますので。携帯時代から使用歴18年、これまで一度として画面を割ったことはありませんが、XperiaXZ2は大阪で結構落としまくったなあ。かがむと胸ポケットからするっと落ちるんですよね。あれで画面は無事だったのだから、保護フィルムだけは疎かにするべきではありませんね。

ガンダムMkⅡ

 恒例となっているスマホをMSに例えるという例のヤツですが、前回のXperiaXZ2はリキッドシルバーということでギャンに例えました。今回のXperia1Ⅱは白ということとマークツーということで、やはりガンダムMk-Ⅱしかないでしょう。もちろんエゥーゴカラーですよ。黒を選んでたらティターンズカラーの方ということになっていたのですが。

ティターンズカラーのMkⅡ

 初めてムーバブルフレームを採用したMSということで、後のMSに大きな影響を与えたMk-Ⅱですが、技術的に旧式な部分も多く、エゥーゴからは“生産ラインに乗せるに足る機体ではない”と判断されてしまいました。性能的にはリックディアスの方が上だったのか。

スーパーガンダム

 それでも旧式な装甲の補強及び火力・機動力の強化策として開発されたGディフェンサーと合体することで、Mk-Ⅱディフェンサー(通称スーパーガンダム)という高性能機に変身し、物語終盤まで活躍し続けました。じゃあスーパーガンダムに例えた方がいいという意見もあるでしょうが、画像を見ておわかりのように、Gディフェンサーが青いので、とても「白いモビルスーツ」とは言えなくなってしまうのです。青いケースでも買って装着したらスーパーガンダムに例えましょう(多分買わないけど)。

Xperia10Ⅱ

 余談ですが、候補だったXperia10Ⅱ、カラーバリエーションは3~4色あるんですが、メーカーの推しはミントのようです。もしコレを買っていたら、イメージMSは絶対ザクでした。それも旧ザク。今では「ザクⅠ」とか呼ばれているようですが、「そう、君たちリリンはそう呼んでるね」と言いたくなります。放送当時はザクはただザクで、ザクⅡとかいう言い方はなかったんですよ。

ザクⅠ


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2020年春季アニメの感想(その2):アルテ/本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません第二部/乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…

夏至を過ぎて

 うっかり忘れていましたが、この前の日曜日は夏至でした。しばらくは短夜が続く訳ですが、昔は平安歌人でもあるまいに、なぜか日が長いのが嫌いでしたね。早く暮れる秋冬が好きでした。今ではすっかり暗くなるのが早いのが嫌いになったので、暑さはともかく、日の長さは年中これくらいでもいいなと思ったり。冬に日が長ければ洗濯物の乾きが良くていいですよ。

アルテ感想

 さて続々と終了する春季アニメの感想を続けていきます。まずは「アルテ」。ルネサンス期のフィレンツェを舞台に、貧乏貴族の娘アルテが画家を志して悪戦苦闘する物語です。最初は女というだけで差別的に取り扱われて見ているこちらも胸くそ悪くなりましたが、はやり昔苦労して親方になったレオに拾われて以降は、本人の努力と根性もあって徐々に理解者を増やしていきました。

アルテとカタリナとユーリ

 坂本真綾のOP「クローバ-」といい、安野希世乃のED「晴れ模様」といい、頑張る女の子への応援歌という感じでしたが、頑張る女の子の姿というのは見ていて気持ちが良いですね。それだけにあんまりにも障害が多いとみていて滅入ってしまうのですが、本作は序盤だけだったのでそれほどストレスを感じずに済みました。

アルテとレオ

 レオ親方に恋心?的展開もあって、いやいやいっぱしになるまでは仕事に生きろよとツッコんだりしていたら、上手い具合にヴェネツィア行きの話が来て、大貴族の娘の家庭教師になりました。貧乏貴族の出身であること、女であることはハンデキャップだと考え、負けるものかと根性を出してきたアルテですが、ベネチアでは、貴族出だから教養を持っていて、女性画家は独特の感性があり、珍しいから需要があるという新たな視点を持つことに。

ロリカタリーナ

 家庭教師をしていたカタリーナというちびっ子は、何人もの家庭教師に暇を取らせてきた問題児でしたが、アルテ同様生まれ育ちと関係なくなりたいもの(料理人)があることが判明してからは似たもの同士として急速に親しくなりました。カタリーナのCVはM・A・Oですが、ここ数年一番売れている声優じゃないかと思えるほどいろいろな作品に出まくっています。お姉さんからロリ、知性派から天然まで自由自在にこなすので売れるのも当然といえば当然なんですが、今季視聴した作品でも4作品に登場していました。

髪を切るアルテ

 このままヴェネツィアに残って大貴族の庇護下で画家としてやっていくという手もありましたが、案の定最終回にはフィレンツェに戻ったアルテ。再びレオの下で修行するようですが、明るい未来が開けてそうというところで終了しました。原作は続いていますが、一期で終わったとしてまあキリがいいところなので、二期がなくてもこれはこれでいいかと思います。

高級娼婦ヴェロニカ

 フィレンツェではレオの顧客である高級娼婦ヴェロニカ(CV大原さやか)と知り合い、その教養を尊敬する反面、「女」を武器に男を翻弄する様子に反発も感じていたアルテでしたが、ヴェネツィアで図らずも画家としても「女」が武器になることを学んだので、これからはまた違う見方ができるようになったのかも知れません。でも枕営業とかは違うからな(笑)。

まるで親子じゃないか

 余談ですが、カタリーナは金髪だけど、両親は黒髪なんですよね。どういう訳かカタリーナを溺愛する叔父(パパンの弟)のユーリは金髪。これはもしや…。この時代なら「おや、誰か来たようだ」となるレベルの秘密かも知れません。

本好きの下剋上二部感想

 次に「本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません第二部」。第一部の続きで、まさに原作の第二部をアニメ化しています。原作は全5部で完結しているので、もしかすると完結までアニメを制作してくれるのでしょうか。そうなると少なくとも5クール必要という昨今の深夜アニメでは異例の大作ということになりますが。でも今回も二部全てをアニメ化した訳ではないようなので、実際にはもっと話数が必要になるかも。これは劇場版展開か。

マインと神官長

 魔力の大きさを買われて貴族待遇の見習い巫女として神殿に入ることになったマイン。この世界では貴族は魔力を持った支配階級で、魔力量に応じて上級、中級、下級の序列があるということで、魔力を基準にしたある意味実力社会ですね。まれに平民にも魔力を持った人間が生まれてきますが、その多くは魔力に身体が耐えられずに早世してしまいます。幸い、この時期は王族貴族の間で大きな争いがあったようで、貴族の数が激減しており、平民であっても魔力を持つ者が必要となっていたのでマインは生き延びることができました。

マインの側仕え

 平民なのに貴族扱いということで周囲の風当たりが強かったマインですが、次第に周囲を取り込んで味方を増やしていきます。冒頭から一貫して求めているのは本を読む、本を作るということで、年少者とはいっても前世では20歳超えだったので、それなりの知識・経験をがあるはずなのですが、そうは思えないほど頻繁にトラブルを引き起こします。後述の「はめふら」のカタリナがJKだった前世の精神年齢によって我が儘を言わないようになった(マナーとか食い意地とかは前世由来で×でしたが)のとは対照的で、マインの場合は肉体年齢に引きずられて幼児化してしまったかのような。

魔樹トロンベ
成長トロンベ

 魔力のある世界といいながら、平民の生活ではほぼ無縁のものでしたが、二部後半では貴族達が魔力の行使する様子を目の当たりにすることになります。魔力で石を変形させて乗り物とする騎獣とか、魔力を持った樹木・トロンベとか。トロンベは一部にも登場し、芽吹きの頃なら平民でも退治可能でしたが、成長しきったトロンベは騎士団が討伐しないとならないほど手強い敵でした。

騎獣に乗る

 剣と魔法の異世界ノリへどんどん突入!と言いたいところですが、本作のウリは異世界ものでありながら現代の文化・技術に立脚した発明や工夫なので、あんまり魔力が前面に出てくると色々と齟齬が出てきそうです。しょっちゅうマインを怒鳴りつけるギルベルタ商会のベンノと、マインの幼なじみのルッツにスポットを当てて、この世界での商売の話をやっても面白そうです。

はめふら感想

 本日最後は、今期最も期待していた「はめふら」こと「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」。この作品を契機に「悪役令嬢」ものが「なろう系」で流行したそうですが、本作を超えるものはなかったようです。「なろう系」がすべからく本作並のクオリティだったら世間から嘲笑われることもなかったでしょうが。

カタリナ×マリア

 ソルシエ王国の大貴族であるクラエス公爵家の一人娘カタリナは、高慢で我が儘なとんでもないロリでしたが、石畳に額をぶつけたことで前世の記憶が甦ります。私に言わせれば「本好きの下剋上」のように、この時本来のカタリナは死んで、代わりに「野猿」の魂が入り込んでカタリナの記憶を継承したのではないかと思います。

キュウリを咥えて登校
前世の野猿
前世での暮らし

 「野猿」というのはJKで死んだ前世のことで、本名は不明。兄二人の下で野生児のように育ちましたが、中学生の時に「あっちゃん」こと敦子と出会ったことで、恋愛小説やゲームなどにも興味を持つようになりました。あっちゃんに勧められて始めた乙女ゲーム「FORTUNE・LOVER」にドはまりし、』をプレイし、寝不足で遅刻しそうになって慌てて学校へ向かう途中で交通事故に遭って死亡してしまいました。

あっちゃん

 不慮の死に神が同情して異世界に転生…という展開は「なろう系」お約束ですが、本作では特にそういう展開はなくいきなり転生していました。この世界が「FORTUNE・LOVER」そっくりということと、自分がそのゲームでろくな最後を迎えない悪役令嬢であることに気づいたカタリナは、破滅フラグを回避し、今度こそ全うな生涯を送るべく悪戦苦闘することになります。

パジャマパーティー

 将来に破滅しかない悪役令嬢になってしまったという点は同情しますが、それ以外は羨ましい限り。名家の一人娘で財産も身分も不自由なく、周囲が超美人なせいで目立たないけど本人だって実は結構美人です。そして単に前世を思い出したのではなく、魂そのものが入れ替わったのでは亡いかと思うのは、その後の行動が全く異なるからです。

アンも落とす

 本作は8歳頃の幼少編と、15歳になって魔法学校に入ってからの青春編に別れますが、序盤の幼少編がとにかく楽しいです。破滅フラグを回避するための行動が、図らずも周囲のキャラを救済することになっているという無自覚の救世主カタリナ(笑)。自分に向けられる他者の好意には極めて鈍感ですが、周囲の人間に分け隔て無く接して、気遣いや思い遣りの態度を取れるようになりました。この辺はJKの精神年齢が加わったからということなんでしょう。

マリアを守るカタリナ

 公爵令嬢としてはマナーがなっておらず、貴族社会の常識から掛け離れた行動を取るので、しばしば周囲を困惑させますが、本気で嫌がられている訳ではなく、「困ったお嬢様だ」くらいの好意的な捉えられ方をしているようです。ママンからは厳しく叱責されますが、ママンにしてもカタリナのおかげで夫との不和が解消されており、コミュ障気味のメイド長や庭師までもカタリナにぞっこんラブになっています。

アンも落とす

 カタリナ付きメイドのアンはカタリナの奇行にいつもため息をついていたのであきれかえっているのかと思いきや、やはり自分を道具として扱わないカタリナに最後まで尽くしたいと思っているという。その勢いのまま、「FORTUNE・LOVER」の攻略対象キャラ(♂)・ライバルキャラ(♀)をことごとく落として回るカタリナ。結果、ゲームの主要キャラは全員カタリナラブになってしまいました。

全員カタリナの味方だった

 青春編でも「FORTUNE・LOVER」のプレイヤーキャラ(主人公)であるマリアを落とし、ついでにマリアのママンさえも落としてしまう無双ぶり。それこそ、実は「全員仲良しエンド」という、恋愛ゲームとしてはどうかと思うけどカタリナとしてはこれ以上無い結末への布石なのでした。

ラスボスをもたらすカタリナ

 ゲームの隠しキャラだった生徒会長がラスボスとして登場し、あっちゃんは前世で「とても難しくてバッドエンドは全員死亡」と語っていましたが、野猿はそこまでプレイしていなかったので、正体も素性の攻略法も知らないままにラストバトルに突入してしまいましたが、やはり自然体のカタリナに落とされて浄化。カタリナお嬢様の「たらし」は世界を覆い尽くすほどなのでした。

マリアとママン

 途中原作にないゲームオリジナル展開が挟まれ、はっきりクオリティの低下が感じられましたが、原作部分は非常に面白く、また見ていてストレスが全くないので週末のストレス解消にもってこいの作品でした。二期制作も決定と言うことで喜ばしい限りです。

もう一人の私

 なお前世で親しかった「あっちゃん」は王国宰相を務めるアスカルト伯爵家のソフィアとして転生していますが、カタリナと違って前世の記憶は取り戻しておらず、カタリナの危機に際してスタンドのように「あっちゃん」が出現するようです。まさか彼女も早世してしまったのか…?ソフィア自身もカタリナもこのことには気づいていまぜんが、ソフィアの言動の端々に前世を思い出したりしています。「ソフィアっちゃん」であることに気づいてしまうと、カタリナから見て他のキャラと別格扱いになってしまうので、ここは気づかないままの方がいいんでしょうね。

お澄ましマリア

 個人的にはカタリナ×マリアの百合エンドを期待します。平民なのに特に稀少な光の魔力(多分聖属性で治癒系)を持っており、成績も優秀なのをやっかまれて貴族令嬢達に陰湿ないじめに遭っていましたが、カタリナが助けた上に努力も認めてくれたので、他の男は眼中にない様子。本来であれば彼女が男性キャラのいずれかと恋愛関係になり、カタリナが悪役令嬢として立ちはだかるのですが、カタリナが助けてくれて友人になってくれる上に、男性キャラが全員カタリナにぞっこんラブなので、これで恋愛関係など築ける訳が(笑)。でもマリアもカタリナラブなので、これでいいんでしょう。マリアのCVは早見沙織ですが、こういうお澄ましボイスのはやみんは久々のような気がします。これだ、この声で私ははやみんが好きになったんですよ。

もはや聖カタリナ

 「八男って、それはないでしょう!」と共に今季の「なろう系」アニメだった「はめふら」ですが、内容は対照的。方や貧乏貴族の八男、方や大貴族の一人娘。方や膨大な魔力、方や「土ボコ」。方やハーレム、方や全員仲良し。そして作品の出来は「はめふら」が圧勝。「八男」も「はめふら」がなければ普通の「なろう系」と評されたと思うのですが、相手が悪かったですね。

祝二期制作

2020年春季アニメの感想(その1):球詠/かくしごと/八男って、それはないでしょう!

梅雨と紫陽花

 無観客ながらプロ野球が始まり、Jリーグも再開予定ということで、次第に日常が戻ってきています。それは電車のラッシュの再来とかも意味している訳で、いいことばかりという訳ではないのですが、やはり日常がいいですよね。せめてインフルエンザ対策くらいで済むようになって貰いたいものです。

球詠感想

 6月も下旬に入り、春季アニメも続々終了しています。本日は終了作品の感想ということでを行ってみましょう。まずは「球詠」。

球詠原作

 原作は芳文社の「まんがタイムきららフォワード」で連載中ということで、いわゆる「きらら系」ということなりますが、良くも悪くも「きらら系」の雰囲気が希薄でした。

詠と球

 「きらら系」とは、基本的にはゆるい少女たちの日常を描いた作品の総称で、特にストーリー性がない作品も多く、ほんわかしたゆるい作風が特徴です。もちろん各作品毎に多少の差異はあるのですが、男がいない(少ない)、美少女がいっぱい、水着回や温泉回がある、百合的描写があるなんてのも特徴でしょうか。「球詠」の場合、基本女の子ばかりという意味では「きらら系」の王道のようなんですが、思いのほか真面目に野球に取り組んでいます。

ギリギリ9人の野球部

 なので百合描写のようなものもないではないのですが、基本百合そっちのけでとにかく野球をやっています。練習試合で負けて、本戦で勝つなんて「ガールズ&パンツァー」的な展開もあります。てっきりゆるーく野球をやりながら百合展開かと思っていたら全然違っていました。特に終盤は3話使って強豪校との激闘をしっかりと描いており、まるでありし日の「ドカベン」を彷彿とさせてくれました。

新越谷高校

 展開的にはこういうスポーツに真摯に取り組んでいる姿も悪くはないのですが、気になる部分もあったので、いつくは取り上げてみましょう。

作画崩壊寸前
作画崩壊…しちゃったね

その1:作画
 原作の絵柄は「きらら系」だけあってかなり可愛いのですが、アニメのキャラはなんというか…古くさいキャラデザインというか作画崩壊一歩手前でかろうじて踏ん張っている的な感じでした。「きらら系」は一にも二にもキャラの可愛さが命だと思うので、これは「きらら系」としてはかなりヤバイです。もっともストーリー展開的にはあまり「きらら系」を感じさせないので、むしろそれでかろうじて保ったという気もします。

監督するマネージャー

その2:マネージャーが采配を振るう
 ある意味今までなかった斬新な発想とも言えますが、監督がちゃんといるのにマネージャーが采配を振るっています。このマネージャー、双子の姉は初心者ながら選手をやっており、妹である彼女はずっと野球に造詣が深くて、各チームのデータや選手の能力を詳細かつマニアックに把握しているのですが、なぜか自身でプレイしようとしないのが謎です。怪我などでプレイできなくなった的なエピソードでもあれば特に問題なかったのでしょうが…

実はOGの監督

その3:でしゃばらない監督
 マネージャーが作戦指揮を執っているのでやることがない監督。いや、なり手がなくてずぶの素人を連れてきたとかならいいんです。そういう作品もありますし。しかしこの監督、実はこの野球部が埼玉県屈指の強豪だった頃のOGなんです。練習では鬼コーチぶりを発揮しているし。なのになぜ采配を振るわないのか。もちろん高校野球では監督はダッグアウトから出ることはありませんが、伝令を使って色々作戦指揮を執っているのは高校野球でもおなじみですよね。

そこはかとない百合

 結論を言うと、「きらら系」的展開を期待して視聴するとあてが外れますが、野球に真面目に取り組んでいる姿は好感が持てます。作画がしっかりしていたらかなり良作だったと思われますが、残念ながらあの作画では円盤の売り上げは…という作品でした。

かくしごと感想

 続いて「かくしごと」。原作はまだ連載中なのにアニメでオチまでやってしまいました。アニメオリジナルなのかも知れませんが、いやもうこれしかないだろうという形ではまっていましたので、もうあれでいいんじゃないでしょうか。

可久士と姫

 「現在編」と「未来編」の二本立てで、「現在編」は「風のタイツ」という下ネタギャグゴルフ漫画を連載している後藤可久士が、小学生の一人娘の姫に漫画家であることがばれないようにあの手この手を使ってごまかしている姿を面白おかしく描いているいます。

未来編の姫

 「未来編」は終盤に登場し、そこでは姫は18歳になっており、それまで知らなかった真実を明らかにしていくというギャグがほとんどないパートでした。最終回は完全に未来編になっていて、この断絶の間に何があったのかが明らかになります。

作者による風のタイツ

 可久士はかつて「KTMCMC(きんたましまし)」という下ネタギャグ漫画でヒットを飛ばしていますが、今ではさほど売れておらず、妻の父(日本画の大家)とは険悪な関係です。妻(CV能登麻美子)は姫が幼い頃に海難事故で行方不明になっており、ほぼ死亡には確定的にも関わらず、可久士は漫画で得た収入を使って、10年以上捜索をしていました。そりゃあ能登さんなら捜しますな。

誕生日の記念写真

 そして可久士自身も歌舞伎役者と愛人の間の隠し子でしたが父とは疎遠で、妻を捜索していることが「美談」として週刊誌に載ったことで、「もう笑えない」という一部読者の心ない言葉に傷ついて漫画家を引退し、以後は肉体労働で姫との生活を支えましたが、作業中の事故で昏睡状態となってしまいます。1年後に意識が回復したときには、姫が10歳の頃から事故にあうまでの7年間の記憶が失われていました。

可久士のアシスタント達
ポンコツアシスタント

 「未来編」の展開だけ紹介するとシリアス一色ですが、実際には「現代編」のおバカな展開こそが持ち味なので、毎回面白く見ることができました。原作が久米田康治なのでキャラのネーミングや各話のサブタイトルがどれもこれも笑えます。

墨田羅砂

 可久士に振り回されつつもなんだかんだと楽しく仕事しているアシスタント達。女子大生で漫画家になるつもりが一切なく、いつも可久士にため口だった墨田羅砂(すみたらすな)が、未来編では看板作家になっていたのに笑いました。ゆるい雰囲気のわりに一番適切な意見を言うことが多く、作中一番好きなキャラでした。なにしろ可愛いし。「好きなアニメキャラ」でぜひ紹介したいと思います。

クズ中のクズ十丸院

 逆に一番嫌いなキャラは担当編集の十丸院五月(とまるいんさつき)。ギャグ作品であることを割り引いても本当にクズです。CVの花江夏樹は主人公キャラを演じることも多いのですが、こんなクズも演じられるとは。その演技力の高さは流石と言わざるを得ませんが…とりあえず「ガンジーが助走つけて殴るレベル」のクズです。

八男って、それはないでしょう!感想

 最後に「なろう系」の「八男って、それはないでしょう!」。二流商社に勤める主人公が夜食を作っている間に居眠りしていたら、異世界の貧乏貴族の家の八男坊になっていたという、理不尽の極みの出だしでしたが、タイトルはほぼ出落ちで、高い魔力を持ち、優秀な師匠がいたことでめきめき頭角を現していきます。

全員俺の嫁

 5歳児になったとは言え、大人だった知識や経験を駆使すれば色々と…と思うのですが、肉体年齢に魂が引きずられるのか、過去世の知識と経験は味噌醤油マヨネーズ製作程度にしか生きませんでした。「なろう系」が嫌われるのはこういうところなんでしょうね。なぜ異世界はまともな調味料がないところばかりなのか。単に作者のイマジネーションの欠如としか思えません。

狂気のクルト

 パパンの騎士爵(騎士は貴族じゃないんですが…普通に男爵とかじゃいかんかったの?)は子作りばかりが得意の凡庸でしたが、その後を継ぐ長男クルトはこれに輪を掛けた無能で、主人公に取って代わられるためとはいえ、あまりといえばあんまりな設定っぷりに失笑を禁じ得ませんでした。CV杉田智和はそれでもちゃんとこの無能を演じてくれましたが。救いは奥さんのアマーリエのCVが敬愛するゆかなだったことでしょうか。

結婚時のアマーリエ
アマーリエ

 このアマーリエ、登場時からやたら美人でいい人風だったのですが、アニメでは描かれていないものの、実は主人公の愛人の一人になるそうな。兄嫁NTRはまあエロ小説では定番かも知れませんが、主人公は既に正妻格のエリーゼ、側室格のルイーゼ、イーナ、ヴィルマがいるというのに、一体何人持てば気が済むんでしょう。こういうハーレム展開も「なろう系」のお約束ではあるんですが。

正妻エリーゼ

 クルトの自滅とその後の領地の“簒奪”と大規模開発に着手というところでアニメは終わりました。原作は当然その後もあるらしいのですが、二期はちょっと無理ではないかと。出だしが食事を作る合間に居眠りしたら異世界という展開だったので、異世界で面白おかしく過ごして一生を終え、はっと気づいたらまだ料理が完成していなかったという「邯鄲の夢」オチを期待していましたが、どうなんでしょうかね。

転生前の主人公

視聴予定の2020年夏季アニメ:再放送作、延期作がちらほらと

広域移動解禁

 昨日は大雨、今日は晴天と猫の目のように変わる天気に翻弄されてしまいますね。新型コロナウイルスが本当に紫外線や湿気に弱いのなら、このダブルコンボで大ダメージなんじゃないかと思いますが…どうなんでしょうかね。昨日から都道府県をまたぐ移動自粛が解禁になりましたが、4月から筑波嶺から東京に出勤していた私はこれを破っていたのでしょうか。いかん、自粛警察に捕まってしまう!あの手は何だ!窓に!窓に!…なんちゃって。クトゥルー系の自粛警察は恐すぎますね。

2020夏季アニメ一覧

 さて早いもので春アニメも終了し始めていますので、そろそろ夏季アニメを見繕わなければなりません。いつものように視聴予定作品をあいうえお順で哨戒していきましょう。

彼女、お借りします

 「彼女、お借りします」。週刊少年マガジン連載の宮島礼吏の漫画が原作です。NTRか?NTRなのか?と期待してしまうタイトルですが、流石に少年誌でそれはないでしょうな。

彼女、お借りしますその2

 20歳のダメダメ大学生・木ノ下和也。初めての彼女と一度だけキスをしたが、たった1ヶ月でフラれてしまった。「あぁ…やだ…もうなんか全部ヤダ…」やけっぱちになった和也は、“ある方法”を使って、女の子とデートをすることに。待ち合わせ場所に行くと、「君が和也君、だよね?」さらさらの黒髪を耳にかけながら、和也の顔を伺う美少女、水原千鶴は微笑みかけた──。たった一度のレンタルで、輝き出すリアルがある!ラブ×ドキMAXの無鉄砲ラブストーリー、開幕!…という話だそうです。

ド級編隊エグゼロス

 「ド級編隊エグゼロス」。ジャンプSQ連載のきただりょうまの漫画が原作です。HERO(ヒーロー)は「H(エッチ)」と「ERO(エロ)」でできている…ということは、エロい作品なんでしょうか?「異種族レビュアーズ」の再来を期待したいところですが…

ド級編隊エグゼロスその2

 謎の侵略者・キセイ蟲によってかつてない危機に瀕している地球。キセイ蟲は人々のエロスの源“ H(エ)ネルギー”を吸い取り人間の生きる活力を奪おうとしている。そんなキセイ蟲から地球を救うべく、高校生・炎城烈人は地球を守るヒーロー集団「エグゼロス」の一員として、キセイ蟲退治をすることに…という話だそうです。

バキ 大擂台賽編

 「バキ 大擂台賽編」。「最凶死刑囚編」は2年前の放映だったんですね。そんなに経過していたとは。「大擂台賽編」はその直後から続く話ですから、例の烈海王の「復ッ活ッ 範馬刃牙復活ッッ」が聞けるわけですね。小山力也さん頑張って。

バキ 大擂台賽編その2

 中国武術界最強の「海皇」を決める大会を舞台とした物語です。烈海王もそうですが、バキ世界においては「海王」は中国武術の高位の者たちに与えられる名誉称号でなんだそうです。そして100年に一度開催される中国武術界最強の座をめぐるトーナメントである大擂台賽の優勝者が「海皇」となります。前回優勝者の郭海皇が146歳で再度出場するという。本来は「海王」だけが出場するのですが、今回は刃牙のほか、「地上最強の生物」範馬勇次郎、「地上最自由」ビスケット・オリバ、「神の子」マホメド・アライJr.が出場。いつの間にか「中国チーム」VS「日米合同チーム」による5対5のチーム戦が始まってしまうという。「リングにかけろ!」みたい。

ハナヤマタ

 「ハナヤマタ」。2014年夏季アニメが再放送となります。私が演技力を高く評価している憑依系声優“うえしゃま”こと上田麗奈の初主演作ということで、気になっていました。

ハナヤマタその2

 容姿も普通、頭も普通、美術や体育……何だって普通。そんなフツウだらけのぱっとしない14歳、関谷なる。おとぎばなしに出てくるような“ヒロイン”に憧れて、いつかこんな世界から連れ去ってくれる誰かを待っていたけれど、中学2年生になった今も、あいかわらずフツウの毎日。そんなある日、なるは月光の下に和装で舞う金髪の少女に出逢う。「私と一緒に、よさこいしませんか?」突然の出来事に戸惑うなるだけど、異国の少女ハナに導かれ、次第に『よさこい』という非日常の世界へと踏み出していく。まだ子供だけれど、ちょっぴり大人。花々しい少女達の物語が今、幕を開ける――という話だそうです。

ピーター・グリルと賢者の時間

 「ピーター・グリルと賢者の時間」。月刊漫画アクション連載中の檜山大輔の漫画が原作です。賢者の時間って早い話が「賢者タイム」のことでは?やはり「異種族レビュアーズ」的展開を期待してしまう…

ピーター・グリルと賢者の時間その2

 ここは、剣と魔法の世界――ヤケッパチ戦士ギルド所属のピーター・グリルは、見事に武闘祭を勝ち抜き、地上最強の男の称号を手に入れた! これで、恋人ルヴェリアとの結婚も認めてもらえるだろう。しかし、大いなる力には大いなる代償がともなう…。オーガ。エルフ。オーク。地上最強の遺伝子を狙う様々な異種族の女たちが、ピーターの子種を狙い、今まさに蠢きだそうとしていた。なぜ人は、事が終わってからこんなにも冷静になるのだろうか。かつて誰も見た事がない、地上最強の賢者タイムがやってくる!…という話だそうです。

放課後ていぼう日誌

 「放課後ていぼう日誌」。春季アニメのはずでしたが、コロナ禍により3話で放送中断となってしまいました。1話から放送し直すようです。

放課後ていぼう日誌その2

 原作は秋田書店の「ヤングチャンピオン烈」連載の小坂泰之の漫画で、「きらら系」ではないのでキャラはそこまで可愛くなし、百合展開もないですが、JKが釣りするなんてなかなか見られないですね。

魔王学院の不適合者~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~

 「魔王学院の不適合者~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~」。このタイトルの異様な長さでおわかりのとおり、「なろう系」です。ありすぎてもうざいですが、全然ないのも寂しいのが「なろう系」。やはり一本くらいはないとね。

魔王学院の不適合者~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~その2

 二千年の時を経て蘇った暴虐の魔王――だが、魔王候補を育てる学院の適性――《不適合》!?人を、精霊を、神々すらも滅ぼしながら、延々と続く闘争に飽き、平和な世の中を夢見て転生した暴虐の魔王「アノス・ヴォルディゴード」。しかし二千年後、転生した彼を待っていたのは平和に慣れて弱くなりすぎた子孫たちと、衰退を極めた魔法の数々だった。魔王の生まれ変わりと目される者を集め教育する“魔王学院”に入学したアノスだが、学院は彼の力を見抜けず不適合者の烙印を押す始末。さらには、伝説の魔王は自分とはまったくの別人という事になっていた。誰からも格下と侮られる中、ただひとり親身になってくれる少女ミーシャを配下に加え、不適合者(魔王)が、魔族のヒエラルキーを駆け上がる!!「摂理だろうと運命だろうと、奇跡だろうと、俺の眼前ではただひれ伏し消えるのみだ。」…という話だそうです。

モンスター娘のお医者さん

 「モンスター娘のお医者さん」。折口良乃のライトノベルが原作で、人間と魔族が共存できる街リンド・ヴルムで魔族専門の医師として活躍する人間族のグレンと助手であるラミア族のサーフェの物語です。やはりちょっと「異種族レビュアーズ」の気配が。

モンスター娘のお医者さんその2

 新米医師のグレン先生、今日もキワドイ診察中――!?マーメイドのエラを奥まで診察したり、フレッシュゴーレムの太ももを縫合したり、ハーピーの産卵をお手伝いしたり、ドラゴンの鱗を隅々まで触診したり。見た目も構造も性質も異なる彼女達を救うため、全力で診察しているだけなのに、なぜかいつもアブナイ♡雰囲気に……?でも大丈夫、100%医療行為だから問題なし!ラミア族の助手・サーフェの尻尾の締め付けに窒息しかける時もあるけれど、今日も診療所は開かれる!史上初!モンスター娘の生態に迫る、メディカルファンタジー開幕!!…という話だそうです。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完

 「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完」。「俺ガイル」も放送延期になっていたのが満を持して放映です。一期と二期の間隔は2年でしたが、二期と三期の間隔はなんと5年。はやみんや東山奈央がアラサーになってしまいましたよ。まだJKは演じられるのか?

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完その2

 リア充には「爆発しろ!」とつぶやき、将来の夢は「働かないこと」とのたまう。そんなひねくれ高校生・八幡が学校一の美少女・雪ノ下雪乃が所属する「奉仕部」に入部して……。見た目ビッチの由比ヶ浜結衣や天使のような戸塚彩加にも囲まれて、どう考えてもラブコメ展開!?と思いきや、繰り広げられるのはまちがいだらけの青春!あざとかわいい後輩キャラ「一色いろは」も加わり、雪乃、結衣、八幡の関係は変化を見せる……?という話だそうです。正直3年前くらいまでに放映すべきだったんじゃないかと思いますが、完結編だからはやり見なければ。

ゼロから始める異世界生活 第2期

 「Re:ゼロから始める異世界生活 第2期」。「なろう系」ですが、「オーバーロード」「この素晴らしい世界に祝福を!」などと並ぶ成功作と評価されている作品です。第一期は2016年4月から9月まで2クール放映でしたが、第二期は分割2クールで、後半は来年1月からになる模様です。

ゼロから始める異世界生活 第2期その2

 一期は三大魔獣の一角・白鯨を倒し、魔女教の大罪司教の一人「怠惰」のペテルギウスを死闘の末に破ったところで終了していました。その間山あり谷ありで、主人公スバルは文字通りどん底まで落ちたりしましたが、これからも波瀾万丈の活躍をするのでしょう。一期は原作の3章途中までで、現在6章まで発表されていますが、なおも連載中なので二期でも完結しないのでは(オリジナルエンドを迎える可能性もありますが)。

日本沈没2020

 これで10作品。一応補欠として「日本沈没2020」をエントリーしておきます。言わずと知れた小松左京のSF小説が原作です。

日本沈没2020その2

 2020年、東京オリンピックという大きな国家事業を終えたばかりの日本を襲った突然の大地震。都内に住むごく普通の家族、武藤家の歩(あゆむ)と剛(ごう)の姉弟は、大混乱の中、家族4人で東京からの脱出を始めるが、刻々と沈みゆく日本列島は、容赦なく武藤家の面々を追い詰めていく。極限状態で突きつけられる、生と死、出会いと別れの選択。途方もない現実と向き合う中、武藤家の姉弟、歩と剛は、未来を信じ、懸命に生き抜く強さを身につけていく…という話ですが、もう既にオリンピックが開催されていないという齟齬が(笑)。

好きなアニメキャラ(その116):奏言葉(理系が恋に落ちたから証明してみた。)

カレーに梅干しをまるごと入れてみた

 先日スーパーでふりかけを買おうとして遭遇してしまった「カレーに、梅干しを<まるごと>入れてみた。」。なんだこれは…たまげたなあ。なんでもSNSで話題になった「一度はやってみたい」食べ方を再現したものなんだそうですが、そんな話題は知りませんでした。でも珍しいので思い切って買ってみたのですが…“カレーに梅干しをまるごと入れたときの酸味とコクを再現しました。”とのことですが、確かにそうとしか言い様のない味ですね。結論からすると悪くはないし食べきれるけど、二度買うかどうかはちょっとわかりません。

変なふりかけ

 このシリーズ、他にも「牛丼に、紅生姜を<どっさり>のせてみた。」「餃子を、酢と<大量の>コショウで食べてみた。」があるので、こちらもいずれトライしてみましょう。永谷園謹製なのでまずくて食べられないということはないはず。

海苔とさけ

 ちなみに普段のお気に入りはトップバリュの「海苔とさけ」です。安くて美味しいので我が軍(ちがいます)の制式採用ふりかけとしており、不満は特にないのですが、たまには違う味も食べたくなってしまうという。は!もしや○ンジャッシュの渡○も同じ気持ちで浮気を?しかし嫁が○々○希(うーむこの伏せ字)であっても浮気するというのなら、もう誰が奥さんでも浮気するんでしょうねこの人は。

理系が恋に落ちたから証明してみた。

 本日は「好きなアニメキャラ」です。今回は「理系が恋に落ちたから証明してみた。」の奏言葉(かなで ことのは)を紹介したと思います。原作のウェブ漫画は2016年5月から連載中で既刊8巻、アニメは本年冬アニメとして全12話が放映されましたが、Amazonプライム・ビデオでは全話一挙独占配信されたので一気見してしまいました。

スーパー理系バカップル

 恋に落ちたスーパー理系の二人が恋愛感情とは何かを理論的に解き明かそうとするラブコメディ作品ですが、理系といっても情報系なので特に白衣を着る必然性はないのに常時白衣を着ているなど、わかりやすく「理系」を強調するための誇張表現が随所に出てきます。私のような文系は簡単に騙されますが、理系の人はツッコミどころが沢山合ったかも知れません。ま、面白かったからいいのですが。

彩玉大学

 舞台は理系の最高学府とされる国立彩玉大学。「さいのたま女子高」といい、最近なにかと埼玉がクローズアップされているように思えるのは気のせいでしょうか?今放映中の「球詠」の舞台も新越谷高校だし。「翔んで埼玉」のリバイバルヒットの影響なんでしょうか。

奏言葉

 奏言葉は理工学部理工学研究科の池田研究室に所属する4年生。4年生なら学部では最上級生ですが、理系では4年生になって研究室に入るようで、院生もいる研究室では最下級生になります。主人公のバカップル雪村心夜と氷室菖蒲は院1年生。

奏言葉その2

 言葉は本作の語り手で、最も一般人に近い感覚の持ち主です。雪村ら、やたらと突飛な発想をする理系人達に対するツッコミ役でもあります。一年先輩である雪村と氷室に対しては、非常に優秀な先輩として尊敬と憧れを抱いていますが、彼らの常に明後日の方向に向かう恋愛模様には内心イラついています。

ドヤ顔言葉

 最も一般人に近い感性ということは周囲からも認知されており、恋愛の感覚も研究室の中では最も一般的であろうということで、雪村からはやたらに実験台と見なされます。女子大生を捕まえて実験台…なんてもうエロい妄想しか浮かんできませんが、真意はどうあれ雪村の提案する実験も大抵無茶なものです。

シリアス言葉

 エロい発想からではないという態で言葉に迫ってくる雪村が、氷室にどつかれて阻止されるというのがお約束の展開ですが、なんとなれば言葉自身が雪村を投げ飛ばしたり関節を極めたりしているので、仮にセクハラされそうになっても心配ないような。背中に立たれると反射的にその相手を投げ飛ばすという癖があるようで、お前はゴルゴ13か。

JK時代の言葉 

 高校時代に数学の先生が好きになったことを切っ掛けに数学の勉強を頑張るようになり、それが理系への進学につながったようですが、回想シーンではごく淡い恋心といった描写ばかりでした。

JK時代の言葉その2

 にも関わらず過去に何らかのトラウマが有るらしい発言をしており、「普通」であることに執着する様子も見せているので、出てこないだけで先生と何かあったのか、それとも他に別の事件があったのか。「普通」とはかけ離れているようにも見える武道の心得もそれと関係があるのでしょうか。

桂言葉
言葉ヤンデレモード

 奏言葉という名前は、ヤンデレの女王とされる桂“Nice bote”言葉と非常によく似ているので、JK時代に壮絶な過去があった可能性を考えてしまいますが、桂言葉ほどの体験をしたら、以後普通でいることなどとても出来ないので杞憂でしょう。 

水着の二人

 あきれかえりつつも彼女なりに二人の恋が成就するようフォローしようともしているのですが、大抵は徒労に終わってしまいます。それでストレスが溜まるのか、酒に酔うと説教を始めてしまいます。

百合っぽい二人その2
百合っぽい二人

 恋愛に関する実験は、主に恋愛関係の雪村と氷室が中心になりますが、対照実験が必要ということで駆り出されるのが言葉。しかし何というか、氷室との百合ップル実験が多かった気がするのですが。これはファンサービスなんでしょうか。確かに雪村×言葉だとガチ感があるし氷室がマジで嫉妬するからなあ。やはり百合は尊いですね。

雪村の厳しい指導
動揺する言葉

 沖縄合宿での研究発表に際しては雪村から度々厳しく指導されていたほか、直前にはパニクっていましたが、おかげでプレゼンは学部生とは思えないほど立派に終わらせることが出来ました。純粋に研究のことで接すると雪村は超優秀で頼りがいがあるのですが、超スパルタなので枕を涙で濡らすことになるかも。でもゆくゆくは本人のためになっているので、こういう涙は悪くないと思います。

実写版奏言葉

 ちなみに本作は実写ドラマ化もされており、演じたのは戦隊ヒロイン矢野優花。似ているかというと微妙な感じもしますが、それを言ったら他のキャスティングもアレなんで良しとしておきましょう。

原奈津子

 CVは原奈津子。1988年7月6日生まれで愛知県出身。愛知を拠点に女優・アイドルなどのマルチタレントとして活動してきた人で、声優としては2015年頃から活動しています。

原奈津子その2

 2016年に早期のがんが発見されたということで一時期は治療を優先していましたが、完全復活しているようですね。両親もがんになっており、パパンは亡くなっているようです。そのせいで家族全員が定期的に検診を受けていたということで、それが早期発見につながったようです。

リーシア

 彼女の主演作品との相性が悪いせいかこれまであまり記憶に残る役がないのですが、強いて挙げれば「盾の勇者の成り上がり」の終盤に登場したリーシア(画像中央)でしょうか。緑色の髪を三つ編みにした童顔の少女で、弓の勇者のパーティーメンバーでしたが冤罪をかけられ解雇され、自殺を図ったところで盾の勇者に助けられました。冤罪というと放っておけないのが盾の勇者・尚文なので、盾の勇者の一行に加わることに。第一期はちょい役でしたが、本当は結構な役割を持ったキャラであり、第二期・第三期の製作が既に発表されていることもあり、今後さらに活躍しそうです。

エロい感じの言葉

記憶に残る一言(その121):次回予告のセリフ(装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ)

武蔵改二参上

 また「艦これ」の話題で恐縮ですが、本日戦艦武蔵をレベル89まで育て、改二にしました。必要素材は弾薬9900、鋼材9600に加えて、改装設計図×3、戦闘詳報×1、新型砲熕兵装資材×3。1回の改造で改装設計図を2つ以上、また新型砲熕兵装資材を要求する改二は初ということですが、改装設計図は勲章4個と引き換えなので、つまり勲章12個分。私の場合勲章は月3個ゲットがせいぜいなので、4ヶ月分ということになります。婚約指輪は月給3ヶ月分が相場なんて話がありますが、これを上回ってくるとは。

試製51㎝連装砲
15m二重測距儀+21号電探改二
10㎝連装高角砲改+増設機銃

 それだけお高い艦娘だけあって、持参装備は豪華です。試製51㎝連装砲、15m二重測距儀+21号電探改二、10㎝連装高角砲改+増設機銃、新型高温高圧缶。そして戦艦としては初の5スロ。新型高温高圧缶を装備してもなお低速ですが、改良型艦本式タービンを追加したら高速化できるようになりました。

武蔵改二装備

 高速戦艦武蔵爆誕!!…と思いきや、艦種としては低速戦艦のまま。いくら装備でステータス上高速化しても艦種としては低速のままのようです。なので任務で「高速戦艦」が指定された場合、高速化した武蔵は受け付けられず、金剛型のようにもとから高速である高速戦艦を編成しなければならないという。

武蔵改二

 それでも「艦これ」内ではまさに日本最強戦艦でしょう。僚艦大和にまだ改二設定がされていないので、単独一位。大和もぜひ、と言いたいところですが、手持ちの勲章がゼロになってしまったので、しばらく待ってつかあさい(笑)。

ペールゼン・ファイルズ1巻

 それでは本日の本題に。前回が竜宮レナの「嘘だッ!!」だったので、嘘つながりで今回は「装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ」の次回予告を紹介したいと思います。「ペールゼン・ファイルズ」は2007年から2008年にかけて全12話で制作されたOVAで、2009年には劇場版も公開されています。

ペールゼン・ファイルズ 2巻

 1983~84年に放映された「装甲騎兵ボトムズ」の前日譚にあたり、「吸血部隊」と呼ばれて敵味方に恐れられたレッドショルダー部隊の創設者であるヨラン・ペールゼンから250億分の1の遺伝確率で生まれる「異能生存体」と呼ばれたキリコが過酷な戦場に送り込まれます。

レッドショルダーの群れ

 キリコが属するバーコフ分隊の5人全員がケタ外れの生存率を持つ「異能生存体」とされ、「不死の分隊」として結成されましたが、実際には異能生存体はキリコだけでした。

キリコと仲間達

 「装甲騎兵ボトムズ」は、監督の高橋良輔が自ら書いたとされる次回予告がとにかく毎回格好よくて、
しかも読み上げるのが銀河万丈だからたまりません。千葉繁が回を追う毎にボルテージを上げ、仕舞いには血管ぶち切れそうにシャウトしていた「北斗の拳」と並んで次回予告の双璧ではないかと思います。そしてそれを踏襲した「ペールゼン・ファイルズ」第2巻PVおよび第3話「分隊」予告に登場した一文が今回の記憶に残る一言です。

スコープドッグ・ターボカスタム

言うなれば運命共同体。
互いに頼り、互いに庇い合い、互いに助け合う。
一人が五人の為に、五人が一人の為に。
だからこそ戦場で生きられる。分隊は兄弟、分隊は家族。

嘘を言うなっ!

猜疑に歪んだ暗い瞳がせせら嗤う。
無能、怯懦、虚偽、杜撰、
どれ一つ取っても戦場では命取りとなる。
それらを纏めて無謀で括る。     
誰が仕組んだ地獄やら。      
兄弟家族が嗤わせる。     

お前もっ!
お前もっ!
お前もっ!
だからこそ、
俺の為に死ねっ!

俺達は、何のために集められたのか。



 冒頭の心に響く熱いフレーズを「嘘を言うなっ!」と自ら全否定するという、これもノリツッコミの一種なのでしょうか。そして醜い現実を突きつけて、「俺が生き残るためにお前は死ねっ!」という身もふたも無い本音で締めくくという。

レナの嘘だッ

 「嘘を言うなっ!」の部分を竜宮レナの「嘘だッ!!」に差し替えても面白いかも知れませんね。空々しい綺麗事とか理想論とかを聞いた時についついこのフレーズが思い浮かんでしまいます。ただし日常会話の中で、下手に迫力を込めて言うと、知らない人には「痛い奴」と見られてしまいかねませんので要注意です。まさに「自爆、誘爆、御用心」なわけですね。

キリコ・キュービィ

 キリコといえば無口・無表情・無愛想で、主人公なのに画面に映っても喋らないことが少なくないのですが、彼の独白や劇中ナレーションは、非常に詩的な言い回しをしています。おそらくこれも高橋監督のせいなんでしょうが、そのせいでファンからは「脳内ポエマー」呼ばわりされてしまったり。例えば…

キリコ・キュービィ2

○ そこは俺にとって、懐かしい匂いのするところだった。手には冷たい鉄の肌触りしかなかったが、慣れ親しんだ温もりが蘇ってきていた。

○ そう、これは迫り来る地獄のプレリュードに過ぎないのだ。

○ 何かを求めて戦場に来る者。その日のメシにありつくために引き金を引く者。そして硝煙と死臭の中でしか生きられない俺。ここは神の住処じゃない。ただの瓦礫の山だ。

○ 愛…。かつて俺が愛のために戦っただろうか…。

○ 凶器のようなやつの闘志。それに比べて俺の心は燃えはしない。俺が敢えて受けて立つのは、その憐れな闘志を癒すためかもしれない。

○ 予感。そうだ、俺だけが知る闇からの予感だ。」

ターボカスタムのキリコ機

 これらのセリフは心中でしか語られないので、作中登場人物は知るよしもないのですが、口に出していたら中二病呼ばわりされてたりして。というか、世の中二病の諸君も、どんなに痛いセリフや臭いセリフでも、心中でだけ語っていれば良かったのですが。口に出さずにいられるかどうかが、異能生存体かただの中二病患者かの分岐点だったりして(笑)。 

記憶に残る一言(その120):竜宮レナのセリフ(ひぐらしのなく頃に)

まゆゆ引退

 まゆゆこと渡辺麻友が芸能界を引退しましたね。当ブログでは、ちょうど8年前の2012年6月7日の記事(https://nocturnetsukubane.blog.fc2.com/blog-entry-28.html)で次のエースだと言っているほか、2013年9月19日の記事(https://nocturnetsukubane.blog.fc2.com/blog-entry-496.html)で写真集「最後の制服」を取り上げており、以前はこの人及びAKBに結構関心があったはずなのですが、今や新規ゲットした艦娘の後塵を拝してしまう有様。いや~本当にAKB系列に興味がなくなってしまいました。心は変わるものだ…

「なつぞら」の渡辺麻友 

 渡辺麻友については、NHKの朝ドラ(でも見るのはいつも昼の再放送)「なつぞら」に出演していたのを見ていましたが、アイドル時代の面影がすっかりなくなっていました。もちろん女優としてキャラを演じているのでアイドルオーラを出してはいけないですが、それにしてもなあ…と思っていましたらこういうことに。「神7」初の芸能界引退者ということですが、今や「神7」が死語になっていたりして。

レナの嘘だッ

 さてまたも「記憶に残る一言」なんですが、本日は「ひぐらしのなく頃に」の竜宮レナのセリフを紹介しましょう。とっくに取り上げていておかしくなかったのですが、まだやっていなかったことに気づいたので押っ取り刀で。

ひぐらしのなく頃に

 私はアニメで視聴したのですが、原作は同人サークル「07th Expansion」によるコンピュータゲーム(サウンドノベル)でした。同人ゲームとしては異例の10万枚を売り上げて知名度が一気に上昇し、その後商業作品としてドラマCD化、漫画化、アニメ化、家庭用ゲーム機への移植、小説化、実写映画化などがなされました。

原作のレナ

 アニメは第一期が2006年4月から2クール、第二期(ひぐらしのなく頃に解)が2007年7月から2クール放映されました。原作の絵柄は非常に個性的というか癖がすごいものでしたが、アニメでのキャラデザインは非常に洗練されて万人受けするものになっていました。

可愛いレナ

 最初に視聴した時は、4話で主人公が死亡してしまい、どうするんだこれからと思いましたが、5話では何事もなかったように1話開始時点に戻っていました。原作は寒村で起きる連続怪死・失踪事件を扱った連作式のミステリーで、謎を提示する「出題編」4編と、事件の真相と謎に対する解答を示す「解答編」4編で構成されており、アニメでも各編を再現していたんですね。

オヤシロモードのレナ

 つまりアドベンチャーゲームをプレイしてバッドエンドに行き着いてしまったらまたリスタートさせるという、あれをアニメでやっているのです。つまり各編はパラレルワールドになっていて、惨劇が起きる度にリセットされるという。ゲームの場合はプレイヤーが知識を蓄積していくので繰り返す度にクリアに近づいていけるのですが、主人公達はいわばゲームのキャラなので、何度リセットされても知識も経験も身に付きません。なのになぜパラレルワールド構造になっているのかがシリーズ全体の最大の謎だったりするのですが、それもちゃんと説明され、最後の最後にハッピーエンドにたどり着きます。

恐いレナその2
恐いレナその1
恐いレナその3

 しかし出題編4編と解答編の前半2編が放映された第一期は基本鬱展開でした。その凄さはぜひ一度視聴して欲しいのですが、今となっては古いでしょうかね。短絡的な行動は基本悲劇しか呼ばず、他者を信頼し悩みを打ち明け、可能な限り穏当な解決手段を採用すること(過激な手段は往々にして過激なリアクションを励起するので)の大切さが理解される様になっていきます。

私服の竜宮レナ

 本日のセリフを発するのは竜宮レナ。本作のメインヒロインで、出題編の「鬼隠し編」のヒロインで回答編の「罪滅ぼし編」の主人公を務めます。昭和57年時点で14歳の中学生で、可愛いものが大好きで特技は料理。毎朝学校へ行く時に主人公・前原圭一の家に迎えに来たりと、見た目も言動も女の子らしいキャラです。本名は「礼奈(れいな)」ですが、過去の嫌な一件から「レナ」と自称し友達や他人にもそう呼ばせています。

制服の竜宮レナ

 心優しく献身的な性格で、善意の塊のような女の子ですが、普段のほわーっとした少女らしい部分と、沈着冷静でリアリスティックな大人の女性のような部分を併せ持っています。普段は優しくて大人しいだけに、怒ると別人のように凄まじく怖いのですが、それが端的に示されたのが「鬼隠し編」でのこれです。



 そしてこの「嘘だッ!!」が今回の記憶に残る一言。この動画は短すぎて前後の経緯が良く判らないかも知れませんが、後ろの木に止まっていた鳥が一斉に飛び立つレベル。CV中原麻衣の演技の凄まじさがおわかりいただけるのではないかと。

漫画版嘘だッ

 このレナの豹変ぶりは視聴者に強烈なインパクトを与え、それまで牧歌的だったストーリーは一気に緊迫していくことになります。鬱展開と恐怖展開が交錯する「ひぐらしのなく頃に」という作品のその後の展開を想像させるものでもあり、竜宮レナ、ひいては「ひぐらしのなく頃に」の代表的な台詞のひとつとされています。


 実は「嘘だッ!!」はレナの専売特許ではなく、主要キャラが口走っています。でもやはりレナのが一番インパクトがありますね。一瞬出てくる実写版のレナがひどい(笑)。

パチスロ版嘘だッ

 「鬼隠し編」だけ見ていると、レナには「狂気の少女」というイメージがついてしまいますし、「罪滅ぼし編」では殺人まで犯してしまうので、ヤンデレ扱いされることもありますが、「鬼隠し編」のレナの言動は、既にある病(雛見沢症候群)により狂気を帯びていた前原圭一の目を通してのもの(圭一にはこう見えたけど、実際にはかなり違っていたはず)であり、「罪滅ぼし編」でのレナの凶行は、レナがその病を発症していたが故なので、ヤンデレというのとは違います。強いて言えばヤンデル?

原作版嘘だッ

 「罪滅ぼし編」で大暴れした後は、仲間の世話や揉め事の仲裁、困難な状況を冷静に分析して穏便な善処策を提案する「青い炎」と呼ばれる役目を果たしていくことになります。

鉈を振りかざすレナ
鉈装備のレナ

 レナというと連想されるのが巨大な鉈を持った姿ですが、これはレナ言うところの「かぁいいもの探し」という粗大ゴミ置き場での宝探しにの際に、邪魔なものをどけるために使用しています。圭一は「斧を提げて歩いていてもレナならいつもの日常」と語っており、特に不審感は持っていませんが、原作者によると「狂気」と「凶器」をかけた象徴的意味があるそうです。そもそもどうして粗大ゴミのようなガラクタを「かぁいいもの」と感じるのかという辺りに、彼女の過去が反映されているのですが、彼女を詳しく知りたければググっていただければと思います。

ヤンデレみたいだが

好きなアニメキャラ(その115):須藤百々子(荒ぶる季節の乙女どもよ)

フレッチャー降臨

 先月不注意から伊26を喪失してしまい、以来意気消沈気味の我が鎮守府でしたが、新艦娘が降臨しました。アメリカのフレッチャー級駆逐艦のネームシップ、フレッチャー。フレッチャー級は従来の米駆逐艦より大幅に大型化し、航洋性・武装ともに強化されたことから大きな成功を収め、1942年から1944年にかけて175隻も建造され、駆逐艦の標準とも言える艦級となりました。本人も「まさにデファクトスタンダード」と言っています。

フレッチャー

 通常海域ではドロップせず、建造も不可なのですが、5月下旬のメンテナンスで期間限定邂逅が可能となりました。しかし出会える海域は3-4と6-×(6-1~5)。6-×はとにかく難易度が高く、比較的楽(あくまで6-×よりは、という意味で容易という訳ではありません)な3-4は邂逅率1%という難しさ。一応一番楽そうな6-2と3-4を交互に回って2週間。ようやく先日出会えた訳ですが、大規模作戦とされる「梅雨&夏イベント2020」を控えて資源を浪費してしまいました。作戦開始まで備蓄に努めねば。姉妹艦のジョンストンも欲しいのですが、今度のイベントで出会えれば…

荒ぶる季節の乙女どもよ。

 本日は好きなアニメキャラです。2019年の夏アニメ「荒ぶる季節の乙女どもよ。」から、一番の地味子である須藤百々子を紹介したいと思います。

岡田麿里

 「荒ぶる季節の乙女どもよ。」は漫画を原作としていますが、その漫画の原作者にしてアニメの脚本は岡田麿里。毀誉褒貶の落差が大きい人で、原作を担当した「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」は極めて評価が高い(正直私はそれほど好きではないですが)反面、脚本を担当した「迷家-マヨイガ-」は世紀の怪作とだと思います(もちろんこの人だけのせいではないと思いますが)。

グラスリップマヨイガ

 正直途中で視聴を打ち切った作品の方が出来はひどいはずだと思うのですが、最後まで視聴しなかった作品はきちんと評価できないので、私の中の怪作ツートップは「グラスリップ」と「迷家-マヨイガ-」になってしまうのですね。なまじ最後まで見ただけに。

須藤百々子その2

 で、原作者にして脚本担当がこの人のせいか、非常に生々しいというか、オノコ達が抱きがちな女の子への幻想を良くも悪くもぶち壊してくるというか、そういう作品だった「荒ぶる季節の乙女どもよ。」ですが、くせ者そろいの主要登場人物の中で一番癒やし系だったのが須藤百々子です。主人公の小野寺和紗の親友で、恋の相談相手という役割かと思っていましたが、主要登場人物それぞれにスポットライトを当てるのが本作でした。

奥手の百々子

 文芸部員で愛読者は「アルジャーノンに花束を」。ワシもじゃ!見た目のとおりやさしくおっとりした性格で、性的にも奥手です。高校生になるまで、男性を好きになったことが一度もなかったという。そんな彼女にも高校生ともなると接近してくる男が出現します。

杉本悟
JSの百々子

 それが杉本悟(CV花江夏樹)。百々子が通っている予備校に来ている他校生でした。なぜ彼が目立たない百々子に接近してきたのかと言えば、実は小学校時代に同級生だったことがあるという。杉本は転勤族の息子で、転校先で出会った百々子が、友達が多いわけでもないのに一人で毅然としていた様子を見て、かっこいいなと思ったということです。

変な割り勘をする杉本

 「俺また転校しちゃったけど、たまに須藤さんのこと思い出したりいろいろ考えたりしてたんだ。須藤さんみたいにちゃんと自分を持っていたいなって」という杉本。いや言っていることは悪くありません。奥手の百々子も思わずラインを交換してしまいました。

喜ぶ和紗

 いつもとは逆に和紗に相談すると、少女漫画のような展開だと絶賛されます。まだ好きになった訳ではありませんが、ずっと見ててくれたのは嬉しいと言う百々子。そのまま誠実かつ優しく接してくれればい良かったのですが…

ドヤ顔杉本

 実は杉本、本作で一番ダメ男と評されるクズでした。デートで映画に行く二人。それはいいのですが、ランチをおごらせてと言いながら合計2600円から1000円取る杉本。百々子の注文は1200円だったので、おごった分というのはたった200円。百々子も「それっておごりなんだろうか?」と思います。男なら全額出せよと思ってしまう私はバブル世代。いや、お互い金がない高校生同士なんだから、割り勘でも全然構わないと思いますよ。少し多めに出すだけでもエライんです。ただ、その程度でドヤ顔して恩着せがましいのが何ともみっともない。

きめぇ

 「女子におごらせるヤツってさ。俺どうかと思うんだよね。ほんと…」とドヤり続ける杉本。お前は何を言っているんだ。その後も勘違いの嵐の杉本。ラインの文面を見て思わず「きめぇ」と口走ってしまう百々子。ちょっとお下品ですよと言いたいところですが、気持ちは判る。男から見ても十分キメェです。

花江夏樹

 花江夏樹というと、「四月は君の嘘」の有馬公生とか「鬼滅の刃」の竈門炭治郎など、主人公キャラを数多く務める声優なんですが、こういう役も演じるんですね。いろんな役を演じてこその声優なので、もちろん悪役やクズ役も演じて当然なのですが、「かくしごと」きってのクズ男である十丸院五月に迫るクズっぷりですな、この杉本は。

菅原新菜と百々子

 デート以来、男性に対して不信感のようなものが芽生える百々子。いや、杉本がクズなだけで男が皆そういう訳では。その一方、友情に厚い菅原新菜(CV安済知佳)に心が傾いていきます。この菅原新菜、奇人揃いと評される文芸部において「掃き溜めに鶴」と言われる美少女で、大人びていて一見とっつきにくいのですが、その実話してみれば結構面白い人なのでした。

MK5の百々子

 杉本と、というか男そのものに距離を置きつつある百々子ですが、空気を読めない男・杉本は完全に彼氏ズラ。この楽天的な性格はむしろ羨ましいですが、「てれ屋なんだよあいつ」なんて言われてMK5の百々子。MK5…マジでキレる5秒前という意味のギャル語ですが、広末涼子の「MajiでKoiする5秒前」に由来する…ってそんな前世紀の死語はどうでもいいですね。

友達ですらありません

 「友達ですらありません!」と叫ぶ百々子。よく言った。はっきり言わないと空気読めない男はどこまでも自分に都合良く解釈してくるから。それにしてもなんだこのナルシスト男は…たまげたなあ。 

クズの杉本

 それでもその後、恥をかかされたと怒る杉本は「謝らないと友達と組んで予備校で孤立させるよ?」としょうもない脅し文句。もうね、ストーリーの展開上とはいえあまりにもクズに設定しすぎたんじゃないだろうかと疑いたくなるほどの性格破綻者ですね。最初の頃はまともそうだったのに。

百々子の涙

 男に幻滅する反面、新菜に気持ちが傾いていく百々子。これは百合フラグでしょう。思わず電話で新菜に告ってしまう百々子。しかし…。この作品、同時展開で各キャラが色々やらかしているのですが、この頃新菜は和紗と両思いになった泉にモーションをかけて振られていたのでした。この美貌に堕ちない男がいただと…とまで思ったかどうかは定かではありませんが、ショックには違いなかったようです。そこで即百合に流れるというのも流石にねえ。

新菜を抱きしめる百々子

 最終話、色々あって顧問の先生を人質に学校に立てこもることになった文芸部の面々。学校首脳部は「また明日来るから、それまでに気持ちを落ち着かせてくださぁい。」と激ゆる対応。振り上げた拳の下ろしどころを失って、つれづれなるままに真夜中の校舎で心の色をさらけ出し合う文芸部の面々。新菜を好きになった百々子は、自分が抱いている感情が本当に恋なのか、ずっと分からないでいましたが、新菜が必死に百々子の気持ちを理解しようとしている姿を見て、今はそれだけでいいと思えてきます。

ラストの二人

 ラストの二人。なんか新菜が男装の麗人のようになっているような。これは新菜がタチ、百々子がネコということなんでしょうか。百合はいいけどレズはなあ…しかし百合とレズの差ってなんでしょう?一説には“百合は同性愛を認識しておらず、またその肉体関係を描写していない場合が多い。レズは同性愛を認識しており、また肉体関係などを細かく描写している場合が多い”ということです。なるほど、「マリア様がみてる」あたりはソフトな百合でいいんでしょうね。

百合はいいね

 また、“レズは一人でいてもレズ。百合は二人いるのを外部から見て決めるもの。本人たちがどう思っているかはともかく、外部から見てはじめて百合は百合になる”という説も。なるほどこれはわかりやすい。実態はレズであろうとも、我々が見て「良い百合だ」と思う、まさにそれが百合なんですね。「百合はいいね。百合は心を潤してくれる。リリンの生み出した文化の極みだよ。」と渚カヲルも言っています(言ってません)。

麻倉もも

 須藤百々子のCVは麻倉もも。1994年6月25日生まれで福岡県出身。愛称は「もちょ」。福岡女学院中・高校に通っていた当時、所属していたミュージカル部で朗読をした際に周囲から声優への道を勧められ、興味を抱いたそうです。それ以前は保母さんになりたかったとか。

家入レオ

 当時のクラスメートに後に歌手になる家入レオがおり、互いの夢を語り合える関係だったそうです。その二人の関係は外部からみて百合ではなかったのか(笑)。レオは親の反対を押し切って学校を中退して上京し、アーティスト活動に入りますが、別れ際に「ももちゃんもがんばってね」と声をかけられたことが、オーディションへの出場を決意させたそうです。

TrySail.jpg

 2012年から声優として活動を開始し、2015年には雨宮天・夏川椎菜と声優ユニット「TrySail」を結成して活動しています。イメージカラーは名前由来なのかピンク。2016年にはソロでもデビューしています。

環いろは
TrySailと被る色

 私の視聴する作品と出演作品の相性が良くないせいか、これまであまり主役級で出演した作品を見ていないのですが、本年春アニメの「マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝」では主人子の環いろはを演じていました。この作品は「TrySail」メンバーが全員主要キャラとして登場しているほか、OPも歌っていましたね。それぞれが演じるキャラのイメージカラーが本人のイメージカラーと同じというのはちょっとあざとい気がします。

麻倉ももその2

 幼く可愛らしい声質が特徴で、一緒に仕事をしたことでその可愛らしさにやられてしまった声優も多いとか。本人も百合なのか。まだ出演作(特に主演作)が少ない(TrySailとしては雨宮天が突出していますね)ようなので、今後の活躍に期待です。

麻倉ももその3
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