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2020年冬季アニメの感想(その3):推しが武道館いってくれたら死ぬ/恋する小惑星/異世界かるてっと2

大雨です

 台風かと思うような激しい風雨。自粛要請がなくたって誰も好き好んで外出しないだろう今日の荒天ですが、それでもウォーキングに行ってきました。私の土曜日は良くも悪くもこれがないと始まりません。運動のための外出なので「不要不急」にはならないと思いますが、さすがに今日は外にほとんど人がいませんでした。それでも車は結構走っていて…物流とか買い物とかは大事ですからね。お疲れ様です。

推し武道感想

 今更感は非常に強いのですが、けじめなので冬季アニメの感想を続けます。まずは「推しが武道館いってくれたら死ぬ」。岡山県のローカルアイドル「ChamJam」とこれをそのメンバーをこよなく愛するファンの姿を描いた、ドキュメンタリー的な作品でした。

トップオタ達
トップオタの活動

 「~推し」という言葉はよく聞きますが、「好き」の度合いは人それぞれ。私も若い頃はアイドル好きでしたが、ファンクラブに入る訳でもなく、CDを買うわけでもなく(レンタルしてました)、テレビで歌っているのを録画したりしているだけだったので、事務所サイドから見たら売り上げに一銭も貢献しないたちの悪いファンだったかも知れません。

頭の中は舞菜でいっぱい
えりぴよの勇姿

 本作の主人公「えりぴよ」はトップオタと言われるアイドルファンの中でも極北的存在で、生活のほぼ全てを自分が推す舞菜に捧げています。えりぴよが日常的に交流している他のトップオタも似たような生活ぶりで、ファン活動に時間を割くためにリーマンを辞めてフリーターをしていたり。確かにリーマンやってると残業だの休日出勤だの出張だのとあって、どんなにアイドル好きでも如何ともしがたい場面もあるでしょう。しかし、だから辞めちゃうという選択、普通は中々出来ないと思うんですよね。自分の将来とか考えたら特に。そういう諸々の煩悩を振り払ってアイドル推しをしているという意味では、トップアスリート並みに突き抜けていますね、トップオタというのは。

オタクには金がない

 時間的余裕という意味ではニートが一番いいんじゃないかとも思えますが、それだと物販に貢献できない訳で。結局スケジュール変更が容易なフリーターという選択になってしまうようです。CDとかたくさん買って貢献した時はバイトを重ねたりして。

元リーマンくまさ
ガチ恋勢基

 本作のトップオタ達は、アイドル側(+事務所)から見たら理想的なオタクで、物販は買いまくってくれてイベントは盛り上げてくれ、かといって直接アイドルに手を出したりしないので、「よく調教されたファン」とでも言いたくなるのですが、こういう人達なら社会人としても不適格とは言えないかなと。しかしアイドルだって人間である以上年を取るし、世の中は諸行無常なので、いつまでそんな生活を続けられるの?と心配してしまうのですが…まあ人の自分の人生を生きていくものなので、他人が傍からとやかく言う筋合いではないのかも知れません。家族とかに居たらとか思うとちょっとぞっとしちゃうのですが、莫大な遺産を相続したとか不労所得がたくさんあるとかなら、こういう生き方も良いかなと思ったりもします。

クオリティー高いChamJam

 展開としてはトップオタとかマイナーなローカルアイドルの生態を描いていて興味深いく、かつ面白かったですが、タイトルのように武道館に行くという展開にまでは至っていません。武道館でライブするということが漸く意識に上ってきたというあたりで1クール終了。続編があればさらに武道館を視野に入れたChamJamの活動状況やトップオタの応援ぶりが描かれるのかも知れません。面白かったからぜひ続編制作に期待したいですが。

舞菜とえりぴよ

 ChamJamのようなマスメディアには登場せず、ライブ等を中心に活動するアイドルのことを地下アイドルとも呼称するそうですが、別にマスメディアが取り上げることを敢えて拒否しているわけではなく、単にマイナーだから取り上げられていないだけで、マスメディアが取り上げてくれたら大喜びでメジャー化の道を走っていくんでしょうね。このクオリティーでずっと地下アイドルというのも不思議な感じですが、そこはまあアニメなので。

百合ップル

 アイドルグループの内情というのは、表面的な仲の良さとは裏腹にドロドロしてそうな気がしますが、ChamJamは全然そういうことがないのでちょっと拍子抜けです。ま、ドロドロをリアルに描くと夢を抱けなくなっちゃうので作品の趣旨に反してしまうからなのかも知れません。メンバーには百合カップルもいますが、ソフトなので許容範囲なんでしょうね。というかファン的にも男がいるのはアウトだけど百合なら許せるのかも知れません。

武道館に行けるのか

 ChamJamメンバーのCVは本渡楓と石原夏織を除くと多分若手で有名ではない声優さん達のようですが、今後業界内に自分のポジションを作れるかどうかという辺りでChamJamメンバーと同じ気持ちだったりして。えりぴよのCVファイルーズあいも売り出したばかりのバリバリ若手声優のはずなのですが、本作と「ダンベル何キロ持てる?」のせいですっかり大物感が(笑)。

恋アス感想

 続いて「恋する小惑星」。“小惑星”と書いて“アステロイド”と読むので略称は「恋アス」。地学部というマイナーな部活に所属する女の子達の青春物語です。地学部というより地学という科目自体が非常にマイナーですよね。物理・化学・生物・地学とある中で一番人気がないというか、受験の際の選択科目として選ばれてない感が。

夜の地学部

 個人的には高校時代、地学は理科系科目で一番好きでした。地球化学の略称で、地球の地質とか歴史とかを取り扱うだけでなく、天文学まで含有するというスケールの大きさが魅力です。そういえば「めぞん一刻」のヒロイン・音無響子の亡夫である音無惣一郎は地学の先生でした。彼に一目惚れしたJK響子さんは地学が好きだと称して度々質問に行ったんですよね。まあ生物の先生とか化学の先生だったとしてもあんまり変わらなかったかもですが。

幼少期のみらとあお

 そんな私は好きだけど世間的にはマイナーな地学を愛するというJKが登場する本作、見ないわけには行きません。もともと天文部と地質研究会として別個のグループだったものを、部員不足ということで統合したことで誕生した地学部。やはり中では地質班と天文班に別れており、抗争というほどではないものの、小競り合い的なものはあったものの、主人公
木ノ幡みらの脳天気さと、一緒に行動することで互いの分野に興味を持ち始めたことで次第に融和して行きます。

みらとあおの百合ップル

 アニメでは主人公みらと相方(百合ップル)の真中あおの高校入学から始まり、2年生の夏までが描かれました。なので3年生の部長・副部長は途中で卒業し、新1年生が加入しています。

百合好きな萌

 その他部活には参加していませんが、しばしば登場するみらの幼馴染の鈴矢萌がいて、みらに悪い虫(男)がつかないようチェックする反面、みらとあおが仲良くしているのを見るのは好きという百合好きで、まさに「きらら系」らしいキャラでした。いつも笑顔でいるけれど本心は他人に見せないという屈折的な一面を持って、みらの姉のみさにガチで恋愛感情を持っていたらしいので、CV上田麗奈はまさに適役。

みやこと花
前世の記憶が?

 上田麗奈といえば、「私に天使が舞い降りた!」でガチに女子小学生に恋する女子大生星野みやこを演じていましたが、その恋の相手だったJS白咲花のCV指出毬亜が、地学部2年生→部長の猪瀬舞(イノ先輩)としています。本作中一番可愛いんじゃないかというイノ先輩と鈴矢萌がやたら親しくしている場面があったりして、これは前世(?)の記憶が甦っているのかとか思えて面白かったです。ちなみに私は白咲花は可愛いと思えず全然興味がなかったんですが、イノ先輩は可愛くて良かったですね。

私服の地学部

 一応みらとあおには、幼少期に誓った「二人で新しい小惑星を発見し、その星にあおの名前をつける(「ミラ」という星はあるので)」という約束が合って、その実現のために色々チャレンジしているのですが、元地学好きの私としてはそんなことより可愛い地学女子がきゃっきゃうふふしているのを見るのが尊いのです。地学はとにかく裾野が広いので合宿とかでもやれることがたくさんあっていいですね。昼は石拾いと化石掘り、夜は天体観測と二毛作で活動できます。

異世界かるてっと2感想

 最後に「異世界かるてっと2」。アニメ化もされた「なろう系」及びライトノベルの「幼女戦記」「オーバーロード」「この素晴らしい世界に祝福を!」「Re:ゼロから始める異世界生活」の4作品の登場人物がぷちキャラ化し、一堂に会するクロスオーバー作品です。

盾の勇者参戦
慎重勇者コンビ

 基本緩いギャグ作品ですが、それぞれの作品のキャラ立てや設定は尊重されており、ファンが見ても反感は抱かないようになっていると思います。「2」では「盾の勇者の成り上がり」の登場キャラが出演したほか、11話では「慎重勇者〜この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる〜」の聖哉とリスタも登場しました。慎重すぎて門前で帰ってしまいましたが。それにしても豪華キャストだなあ。

奇妙な学園生活

 個性的過ぎるメンバー達の緩い学園生活の日々が描かれています。元の世界に戻るためにはこの妙な世界でミッションをこなさなければならない云々と言われていますが、正直本気で帰りたがっているキャラがいるのかどうか。「オーバーロード」の守護者達とかはアインズのための世界征服を再開したいと思っているかも知れませんが、「このすば」とか「幼女戦記」の面々は戻ったってろくな世界ではないのでこっちの方がいいとか思ってそう。

こんな生徒は嫌だ

 大体主要キャラが様々な形(隣のクラスとか教職員とか)でこぞって転移してきているので、もう戻る必然性がなかったりして。後欲しいのは「このすば」のサキュバスの館くらいですが、これが来ると色々問題がありそうですね。いっそ「異種族レビュアーズ」を入れて、各作品世界をクロスレビューして貰ったりして。しかしレビュアーズはエロがないと動いてくれないかな(笑)。

合体魔法

 これはこれとしていいのですが、出来れば各作品とも本編の続編制作の方に全力投球して欲しいと思うのは私だけでしょうか。ショートアニメとはいえキャスティングが豪華すぎるので結構金かかってそうなんですが、その金を続編制作に回すという訳にはいかないものか。
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