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2020年冬季アニメ序盤の感想(その2):痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。/推しが武道館いってくれたら死ぬ/恋する小惑星

樹氷にならない

 昨日梅雨かと突っ込んだせいか、天気予報はだいぶましになりました。やはり立春が夏への扉になってはいかんですよね。それでも明日から3日間くらいは雨予報になってますが。インフルエンザは湿気が多いと流行しなくなるといいますが、中国発の新型肺炎についてはどうなんでしょうか。

痛いのは嫌なので序盤感想

 昨日に引き続き冬季アニメ序盤の感想です。まずは「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」。3話まで視聴しました。このタイトルの長さ、貴様ローディスト「なろう系」だな!「なろう系」に違いあるまい!と思ったら、やはり「小説家になろう」発でした。ただし異世界転生ものではなく、ゲーム内の話です。

ネトゲの嫁
現実世界のメイプルとサリー

 今のゲームより進化しているVRMMO「NewWorld Online」を舞台にしています。ゲームプレイを題材にしたアニメというと「ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?」を思い出しますが、ゲームシステムは「ソードアート・オンライン」に近い感じです。ただしログアウトできないとかゲーム内で死亡したら本当に死ぬとかいったことはなさそう。余談ですが、SAOって2022年の話という設定でしたが、とても2年以内にあれほどのゲームが作れるとは思えませんね。

防御力に極振り
防御に極振り

 友人に強く勧められてNWO(と略すとプロレスを思い出してしまいますが)をプレイすることになったゲーム初心者の本条楓(キャラ名はメイプル)が、「痛いのが嫌だ」という理由で武装を「大盾」にし、初期ステータスポイントも全て防御力に振って、初心者らしいへっぽこプレイを展開しますが、偶然が重なった結果様々なレアスキルやレア装備を獲得し、ゲーム運営スタッフが予期していなかった無敵の防御力を誇るキャラになってしまいました。

移動速度問題の解決法
メイプルとサリー

 その後楓にNWOを勧めた白峯理沙(サリー)も合流します。サリーはかなりのゲーマーですが、メイプルの防御特化に対して回避特化を選択し、回避と見切りでノーダメージという 異色タッグを結成します。自分たちの知らないところで様々なプレイヤー及び運営スタッフたちから注目されながら、二人はNWOのプレイを楽しんでいきます。 

ヒドラを喰うメイプル
ノビたメイプル

 メイプルこと本条楓のCVが本渡楓というのにまず笑いますが、これはえーでちゃんありきで付けた名前なんでしょうかね。むしろこれだけ似た名前でえーでちゃん以外の声優がキャスティングされたらその方が驚きですが、原作の連載開始が2016年5月、えーでちゃんは2015年から声優活動を始めているので、ギリギリ間に合ってるといえばいえますが。

不穏さがないゲーム世界
NWOの世界

 ゲームがここまで進化したら、ぜひ私もやってみたいですが、ゲーム内の1時間は現実の1分くらいになっていないと、寝不足で現実生活が破綻してしまいそうです。「慎重勇者」の統一神界の時間(現実世界のの100/1)だとなおいいですが。モンスターと戦うだけでなく、イベントではプレイヤー同士の戦いもありですが、あくまでゲーム内なのでデスゲームにはならなさそうというところも平和でいいですね。

推し武道館序盤感想

 続いて「推しが武道館いってくれたら死ぬ」。3話まで視聴しました。岡山県が舞台となっていて、地下アイドルグループの活動と、彼女らを応援するアイドルオタクたちの様子を描いたコメディ作品です。アイドルグループは女性で、主人公のオタクも女性というのは、視聴者が男ばかりであろうことへの配慮とも取れますが、女性アイドル好きの女性というのも現実に結構いて、そんなに珍しいものではないようです。

だから私は推しました

 見てはいないのですが、昨年夏頃にNHKで「だから私は推しました」というドラマを放映していて、これも地下アイドルと出会ってオタクにハマっていくアラサーOLを描いたもののようでした。見ていないのにどうして知っているのかと言えば、日中仕事場でつけっぱなしになっているNHKで結構宣伝していたので。

Cham Jam
可愛い舞菜

 7人組の地下アイドルグループ「ChamJam」、その中でも人気最下位の市井舞菜を熱狂的に推す「えりぴよ」ことえり。彼女は20歳のフリーターですが、ある日偶然見たChamJamの野外ライブで熱狂的な舞菜オタとなり、収入の全てをファン活動に充てるようになります。舞菜ファンは事実上えりぴよ一人で、ほぼ常に学生時代の赤いジャージ姿で現れますが、これはファン活動費を工面するために私服を全て売り払ったためだそうです。20歳の女の子がそこまでして…

舞菜推しのえりぴよ
おたくの交流
ドルオタ活動

 えりぴよが現場で一緒になるのは「ChamJam」リーダーで不動のセンター五十嵐れおを推す「くまさ」やクールでしっかり者の松山空音を推す「基」。くまさは見た目もろにアイドルオタという感じで結構年もいっていますが、れおが別のグループに所属していた頃からのれお推しで、言っていることや考えていることはかなり常識的です。基は推している空音との交際や結婚を真剣に夢見ている「ガチ恋勢」と呼ばれるタイプのファンで、妹の玲奈は空音に似ています。お前、もしや…!その玲奈は舞菜ファンということで、えりぴよ以外に唯一の舞菜ファンかも知れません。

いかにもオタクのくまささん
基と空音
舞菜ファンの玲奈

 それにしても「ChamJam」、アニメだからだといえばそれまですが、美人揃い過ぎます。これでどうして地下アイドルのままなのか謎。東京に出てくれば一気に売れるんじゃないでしょうかね。人気最下位といわれる舞菜にしてもやたら可愛いので、なぜ不人気なのか謎です。

ずっと ChamJam
れおのお返事

 地下アイドルを推すというのは、今はまだ売れていないけどいいなと思ったグラドルを推すのと似ているかも知れません。人気出ろと思いつつ、本当に出ると寂しい気持ちになったりして。しかし地下アイドルってファンレターの返事とかくれるんですかね。それなら推したい気持ちもわかりますが…

えりぴよ
すれ違う心

 舞菜はえりぴよを数少ないファンとしても大事にしてくれるのかと言えば…これがものすごい塩対応。そのせいでえりぴよは舞菜に嫌われているのではないかと悩んでいますが、実際のところは嫌っているわけではなく、むしろ親しくなりたいと思っているようです。同性なんだからもっと打ち解けても…と思いますが、押しが強すぎるえりぴよと不器用な舞菜では上手くコミュニケーションが取れず。アイドルとファンの関係は難しいのですかね。こんなにも好きなのに届かない想い…

舞菜とえりぴよ
舞菜グッズ

 私の知っている昭和のアイドルと今のアイドルは、存在のありようが全然違うみたいですね。それは「ゾンビランドサガ」でも、昭和のアイドル紺野純子と平成のアイドル水野愛の意見対立として描かれていましたが、正直秋元商法ともいわれるAKB以降のアイドルの推し方というのは私にはよく判りません。握手にしても会話にしても、掛けた金額に比例するというのはわかりやすいと言えばわかりやすいのかもしれないけど、あまりにあざとくて。基の「リア恋勢」というのは理解できます。無理だろうとは思うけど(笑)。

えりぴよのコスプレするファイルーズあい

 えりぴよのCVは「ダンベル何キロ持てる?」で脚光を浴びたファイルーズあい。もともと筋トレ好きだったということで、まさにうってつけの役だった訳ですが、これからブレイクしそうな予感がします。EDで懐かしの「♡桃色片想い♡」も歌っています。♡なんて付いてたっけか。

二人の出会い

 一方「ChamJam」メンバーのCVは知らない声優さんが多く、知っているのはれお役の本渡楓と水守ゆめ莉役の石原夏織のみ。えーでちゃんは相変わらず売れていますね。「ゾンビランドサガ」のフランシュシュに続いてのアイドル役か。

地学部の面々

 最後に「恋する小惑星(アステロイド)」。4話まで視聴しました。略称「恋アス」。いわゆる「きらら系」で、原作は芳文社の四コマ漫画誌「まんがタイムきららキャラット」で連載中です。「なろう系」とともに有名な「きらら系」ですが、萌え系少女達のゆるい日常を描いた作品の総称みたいになっていますが、「ゆるキャン△」や「ご注文はうさぎですか?」のように全くそのとおりの作品の他、「がっこうぐらし」のように実は全然ゆるくない作品もあるので侮れません。

 辛く厳しい現実をしばし忘れさせてくれるという意味では、「なろう系」とも共通点はありますね。ベクトルは全然違いますが、基本は癒やしを与えてくれる作品なので私は「きらら系」も大好物です。本作は、高校の地学部を舞台に、小惑星を見つけたいという夢を持った主人公と、その周囲の地学系女子(ジオジョ)による青春物語です。

幼い頃の思い出

 当初幼年期の思い出として、主人公木ノ幡みらと「アオ」の新しい小惑星を発見しようと約束するエピソードが綴られます。「アオ」は一見男の子なので、「きらら系」なのに野郎が出るだと!?と驚きましたが、実はボーイッシュだっただけで、星咲高校で再会した真中あおは女の子でした。

高校で再会

 昔の約束を果たすために天文部を探すみらですが、なんと天文部は人数不足のため地質研究会と合併して「地学部」となっていました。しかしそこであおと再会し、先輩達との部活動がスタートしていきます。地学部はみらとあおを加えてもたった5人で、天文班3人、地質班2人。天文班の方が多いですが、もしみらとあおが入らなければ部長一人だけだったという。なお前年には天文部はバニーガールの格好をして客引きをして(上坂すみれ演じるモンロー部長)学校側に怒られており、地質研究会の方は地味過ぎて人が寄りつきませんでした。それにしても共学校なのに女子しか集まらない不思議。

バニーガール先輩

 地学…高校生の頃好きでした。そういえば「めぞん一刻」のヒロイン、音無響子も高校時代は地学が好きでしたが、それは単に先生が好きだったからのような…。私は中学時代も理科では生物・地学を含む第二分野の方が物理・化学を含む第一分野より好きでしたね。地中の地質と宇宙の天文って、内容的に極端に離れすぎているんじゃないかと思ったりもしましたが、地球だって宇宙の中の一個の惑星には違いないのだからそうおかしい話でもないですね。

野外活動中

 そういう訳で地質にしても天文にしても好きなので、それを愛する少女達を見られるのはまさに我が喜びです。天文班と地質班は、元々別の部活だったこともあって、ギスギスというほどではありませんが、互いの活動に知識や関心がなく、気風も異なっていましたが、学校外での実地調査や屋上での天体観測、合宿などの行事を共にしていくことで互いの分野に興味を持つようになり、一体感が出てきて親しくなってきています。

地学部合宿の図

 その野外活動とか合宿といったイベントが、ゆるいながら癒やしがあっていいんですよね。こればかりは「きらら系」が好きでない人には理解されないかも知れませんが、女の子達がきゃっきゃうふふしているのを垣間見るのが大好きなんです。その中に入りたいというのではなく、ただ垣間見たいというあたりが理解を得にくいのかもしれませんが、いわゆる「観察者効果」(観察するという行為が観察される現象に与える変化)は、アニメでは考えなくていいというのが実にいいです。

猪瀬先輩と萌

 ちなみに本作では、昨年放映された「私に天使が舞い降りた!」に参加したスタッフが多数再集結しているとのことで、それだけで今後の展開に期待大です。キャストも、星野みやこ(みや姉)役だった上田麗奈や白咲花役だった指出毬亜という二人の主役が、それぞれみらの幼なじみの鈴矢萌と地学部の先輩猪瀬舞として再登場しています。萌がやたら百合百合しかったり、イノ先輩(猪瀬舞)可愛いと口走ったり、イノ先輩と急接近するあたり、“前世”の記憶が甦っているのかと笑ってしまいますな。でも確かにイノ先輩、花よりもずっと可愛い。作中一番可愛いキャラではないでしょうか。

イノ先輩の笑顔
前世はみやこの萌

 可愛い女の子が好きな地学を巡ってきゃっきゃうふふしているというのは実にいいです。もともと「きらら系」は好きなんですが、特にいい作品になる予感が。今後も楽しみに見ます。夏休みや秋の文化祭とかが描かれることでしょう。

恋アス
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2020年冬季アニメ序盤の感想(その1):マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝/へやキャン△/理系が恋に落ちたので証明してみた

雪のないスキー場

 梅雨が来たの?と誤解しそうな週間天気予報にびっくりです。もしや立春の後来るのは春ではなく夏なんでしょうか。北国で雪不足が伝えられていますし、これが温暖化に伴う異常気象というやつなんでしょうか。豪雪地帯の生活は大変なんですが(札幌で実感)、降らなきゃ降らないで春以降の水不足が心配になるし、実に困ったものです。

マギアレコード

 まあこんなところで世を憂いていてもどうしようもないので、できることをやっていきましょう。ということで2020年冬季アニメ序盤の感想です。まずは「マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝」。3話まで視聴しました。

主人公たまき

 「まど☆マギ」が業界に与えた影響って、個人的には「新世紀エヴァンゲリオン」以来の大きさだったのではないかと思っています。本作以降、いわゆる“魔法少女もの”の構造自体が変化してしまったような。色々とツッコミどころが多いスマホゲー原作ということを差し引いても「見るしかない」と思ったのですが…

魔女登場

 キャラクターデザインは蒼樹うめ、魔女デザインは劇団イヌカレー、音楽は梶浦由記とこの辺りは本編同様なので、非常に懐かしい感じがします。何を願って魔法少女になったのかを忘れてしまった環いろはが、新興都市神浜市(モデルは横浜?)を訪れることで、頻繁に見る夢に出てくる少女が自分の妹で、彼女の病気を治すことを願ったことで魔法少女になったことを思い出します。その妹・ういは一体どこにいるのか?ういを探しはじめるたまきですが…という展開。

小さいキュゥべえ

 どうやらスマホゲームのストーリーをなぞっているようなので、「Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-」と同じでプレイヤーならよく知っている筋なのかも知れませんが、FGOと違ってマギアレコードはプレイしていないので展開は全く判りません。先ほど述べたとおり雰囲気はいかにもまど☆マギなんですが、登場する魔法少女は知らない子ばかりだし、どうもかなりつまらないことで揉めているんですよね。

少女の揉め事

 少女達の「コップの中の嵐」的なもめ事自体は嫌いではありません。「マリア様がみてる」なんか大好物でした。しかしまど☆マギシリーズなら魔女と戦うとか願いの反作用に苦しむとかそういう展開じゃないとな~と思ったのと、そもそも新顔の魔法少女達に感情移入できなかったので、正直3話で切ろうかと思ったのですが…

巴マミ登場

 なんと3話最終盤に巴マミ登場。本編では3話最終盤で“マミった”ことでインパクトを与えたマミさんが、今回は登場することでインパクトを与えてくれました。見知ったキャラが登場するならこれはもうちょっと見ないといけないと考えを改めました。

魔法少女グループ

 ところでこの世界は本編とはどういう関係になるんでしょうかね?とりあえずキュゥべえは現段階では本性を表していないし、小さいおっさんならぬ小さいキュゥべえという謎の存在も登場しています。魔女がいる以上まどかはアルティメット化していないと思われますが、魔法少女になっているのかいないのか。今後ほむらや杏子といった本編の魔法少女達も登場するのか。ゲームをやっている人は知っているんでしょうが、まど☆マギらしい虚淵玄的ダーク展開を期待しています。

へやキャン△序盤感想

 続いて「へやキャン△」。3話まで視聴しました。「ゆるキャン△」の第二期を作って欲しかったのですが、残念ながらショートアニメです。「へやキャン△」自体は本編の幕間の出来事を描いた番外編で、各話2ページの書き下ろしということでショートアニメに最適なのかも知れません。

いきなり飛び出す

 原作の「へやキャン△」はその名のとおり、放課後に部室に集まってキャンプに関するトリビアを披露したり、キャンプごっこや妄想上のキャンプの話題、荒唐無稽なホラ話に興じたり、半年後、10年後、60年後、1000年後の未来のキャンプを夢想したりといった、雑談に明け暮れるというものだそうですが、アニメでは1話でとっとと部室を飛び出してしまっています。

富士山を見る野クル 
河口湖サイクリング

 まだキャンプはしていないけど、野クルメンバーが富士山麓や河口湖で野外アクティビティーに興じており、全然「へやキャン△」じゃない(笑)。こちらとしても野外活動を見ている方がそれらしくていいのですが、ショートアニメなのですぐに終わってしまうのが残念。なでしこのお姉ちゃんとか飲んだくれ先生とかも登場して欲しいです。

理系が恋に落ちたから証明してみた

 それから視聴予定としては補欠だった「理系が恋に落ちたので証明してみた」。Amazonプライムでいきなり全話視聴可能になっていたので、うっかり見てしまいました。と言っても全話ではなく、今のところ5話まで。同名のウェブ漫画が原作で、互いに好意を抱いている主人公2人が、恋愛感情とは何かを論理的に解き明かそうとするラブコメディ作品です。

菖蒲の反証

 理系の最高学府・国立彩玉大学理工学部研究科の大学院1年生・氷室菖蒲はある日、同研究メンバーの雪村心夜に想いを告げる。しかし、理系である2人は恋愛感情を証明すべく、ほかの研究室のメンバーも巻き込んだ研究を開始する…という展開で、傍から見るとどこからどう見ても相思相愛なのでさっさと結婚しろと突っ込みたくなりますが、当人たちは明確に定義されない証明出来ないものが極端に嫌いらしくて。

壁ドン

 というか、ヒロイン菖蒲は実はそうでもないような気がしますね。心夜の方がとにかく朴念仁なのでそれに付き合っているという感じが。理系の研究室なのに女性の方が多くて実に素晴らしい環境です。

顎クイ
証明する実験

 幼少期から理系思考で周囲から浮いていていじめを受けていた菖蒲が、心夜に出会って理系マインドを貫くことを勧められたことで今の自分があるようなのですが、肝心の当人達がそれが互いのことだと判っていない様子。本作は学部四年生の奏言葉(かなで ことのは)の視点で描かれており、この人がほぼ一般人的感覚でツッコミ役に回っていることでコメディとしての面白さを出しています。

奏言葉
桂言葉

 それにしても言葉、なんでこんなに可愛いのに彼氏がいないのか。高校時代の先生との淡い思い出はそれはそれでいいとしてもしや、本当の名前は桂言葉というんじゃなかろうな?もしそうだとしたら、過去に重大なトラウマがあるとか、もう恋愛できないとかいうことがあっても良く判るのですが。「School Days」…とりあえず誠氏ね。

可愛い菖蒲

 心夜のCVが内田雄馬、菖蒲のCVが雨宮天ということで、中の人もお似合いな感じがするので、これを契機に中の人同士も結婚しちまえYO!なんて思ったりしますが、もしそうなると殺意の波動に目覚めた内田真礼がラスボスの如く天ちゃんの前に立ちはだかるのでしょうか(笑)。その修羅場は是非見てみたい。

理系デート計画
理系恋占い

 舞台となる彩玉大学、名前的にモデルは埼玉大学だと思うのですが、“理系の最高学府”ということになるとちょっと違うのでしょうか。「翔んで埼玉」のリバイバルヒット以来、妙に埼玉が脚光を浴びているような気がしますね。「女子高生の無駄づかい」のさいのたま女子高とか、「ワンパンマン」のサイタマとか。まさに「なぜか埼玉」。さいたまんぞうも急に売れ出したりして。


好きなアニメキャラ(その111):奏流院朱美(ダンベル何キロ持てる?)

明日は大寒

 今日ではないんですが、明日は大寒。一年で最も寒い時期ですね。今年は暖冬でそんなに寒さは厳しくないように感じますが、とはいえ厳寒期です。気を引き締めて行きましょう。雪を観光の目玉にしている地域では大変なんでしょうが、個人的には暖冬は嫌いではありません。冷夏はもっと好きなんですが、今年はどうなることやら。

奏流院朱美その1

 さて今回は好きなアニメキャラです。感想を終えたばかりの2019年秋季アニメからと言いたいところですが、昨季は特に好きなキャラがいない(爆)ので、その前の2019年夏季アニメの「ダンベル何キロ持てる?」から奏流院朱美を紹介したいと思います。

朱美プロフィール

 奏流院朱美は本作の主人公紗倉ひびきが通う皇桜女学院の2年生で、文武両道・才色兼備の優等生で、モデル顔負けのスタイルの持ち主です。身長168㎝、体重54㎏、スリーサイズはB80・W59・H83。

標準体重

 この表を見ると168㎝の標準体重は62.1㎏、美容体重は53.6㎏なので、朱美はほぼ美容体重ということになります。標準体重は一般的に健康といわれている体重で、美容体重は理想とされる見た目(ルックス)を重視した体重のことなんです。では一番左のシンデレラ体重とは何なんだと思ったら、「たかの友梨ビューティークリニック」が1998年頃に提唱した理想の女性向け体重の概念なんだそうです。標準体重より10㎏以上少ないというのは、WHOの基準では「低体重」に相当するんですが…

皇桜女学院

 朱美の姉(奏流院紫音)は何と皇桜女学院を含む皇桜学園グループの理事長であり、朱美自身は一年生から生徒会長を務めています。朱美自身が優秀なのでコネで生徒会長になったという感じではありませんが…。皇桜学園大学は奏流院一族が創設した日本初の女子大学で、各界の令嬢たちが集まる名門校として知られているそうです。朱美はともかく、主人公のひびきあたりはいかにも庶民風なんですが、良くは入れましたね。

奏流院紫音

 「ダンベル何キロ持てる?」は、原作者(サンドロビッチ・ヤバ子)が同じ格闘漫画「ケンガンアシュラ」と同一の世界観なんだそうで、紫音はそちらに登場しています。作画も違うし作品傾向も全然違うのでタッチは全く異なりますが。

似てる?
豪邸の朱美

 原作漫画も作者が違うので、並べても姉妹には見えませんが…一方が一方の世界に登場するとそれなりにデフォルメされるんでしょうかね。両親は世界旅行中ということで基本豪邸に姉と二人暮らしをしているようです。

両作品の小津俊夫

 なお、皇桜女子大学文学部英文学科准教授小津俊夫の著書やDVDを使ってひびきたちと自宅トレーニングを行ったりしていますが、この小津俊夫も「ケンガンアシュラ」に登場しており、皇桜学園グループ最強の闘技者で通称「蛮勇知将(インテリジェンス・バーバリアン)」なんだとか。画像は上が「ダンベル」下が「ケンガン」ですが…うん、これは同一人物。

お嬢様朱美

 黒髪ロングにぱっちりした深緑の目を持つ清楚な雰囲気の美少女ですが、実は重度の筋肉フェチで、街雄鳴造を始めとするジムのトレーニー・トレーナーたちのありとあらゆる部位の発達した筋肉に見入っては息を荒げて興奮しています。

筋肉フェチ朱美
奏流院朱美その2

 筋肉フェチになった原因は姉の影響やたまたま見たボディビルディング大会だそうですが、朱美自身もそうした筋肉を手に入れるべく日夜筋トレに勤しんでいるそうです。今のスリムな姿で充分美しいのですが。ジム歴は1年で、元々は別のジムに通っていましたが、近場にシルバーマンジムが出来たことから移籍し、ひびきと出会うことになりました。

朱美トレーニング
朱美トレーニングその2
朱美トレーニングその3

 トレーニング中はやけに艶めかしい喘ぎ声を発したり、トレーニング後の効果を実感して恍惚な表情を浮かべるなど、ひびきが言うところの「工口を前面に押し出して露骨に媚びる」本作のエロ要因筆頭ともなっています。本当の筋トレ好きからは、エロ要因イラネとの声もあるようですが、私のようなただの視聴者的にはありがたい限りです。

朱美シャワー

 筋肉が関わると人が変わりますが、通常モードでは良識的な人物で、同じジムに通い始めたひびきやその友人の上原彩也香、ジーナ・ボイドらにも朗らかに接しています。筋肉フェチだけあって、各種筋肉の名称や、効果的なトレーニングの知識にも精通しており、ジム外でトレーニングする場合にはよく解説役に回ります。

セクシー朱美

 筋トレを始める以前は特別運動していたわけではないそうですが、中学時代は持ち前の優れた運動神経で色々な部活で助っ人を頼まれては好成績を残してきました。奏流院一族がそういう家系なのかも知れません。身体能力は非常に高く、倒立腕立て伏せを軽々とこなすほどです。

お着替え朱美
ナイスバディ朱美

 ひびきたち同様に男性との交際を夢見ていますが、朱美の場合は「筋肉質」であることが何より優先されています。好青年ぶりが光る街雄鳴造あたり、非常にお似合いな感じです。実際朱美は彼の肉体美にも惚れ込んでいて、「眼福過ぎてイッちゃいそう…」とまで評しています。「栃木ディスティニーランド」のペアチケットをゲットした際には彼をデートに誘い、共にランドを満喫していましたが…朱美はあくまで街雄の筋肉が目当てらしく、デート中は終始彼の大胸筋ばかりを注視していました。

朱美コスプレ

 以前は同世代の筋トレ仲間に恵まれなかったそうで、朱美にとってひびきたちはかけがえのない親友となっています。特にひびきの常人離れした食欲についても、筋肉の成長に必要不可欠なエネルギー摂取の才能として着目しており、彼女を「筋の卵」と絶賛しています。

朱美と仲間達

 その一方、ひびきの成長ぶりや潜在能力を自ら確かめるべく、スポーツ競技などでは折に触れて真剣勝負を持ちかけていますが、いつも何かと間が悪い事情が重なってしまい、未だにお互い万全な状態での勝負は実現していません。アニメではひびきの方に問題がある場合ばかりでしたが、敏捷性とかスピード勝負なら朱美が圧倒すると思いますが、アームレスリングのような純粋な筋力勝負だとひびきのパワーには敵わないでしょう。

朱美の中の人

 CVは朱美に負けずに美しい雨宮天。ひびき役のファイルーズあいは元からの筋トレ声優だったようですが、本作出演を機に天ちゃんも筋トレをしたそうで、ウエストと太腿-3センチのダイエットに成功したそうです。

ダンベルの雨宮天

 第9回声優アワード(2014年度)で新人女優賞を受賞していますが、個人的には2016年の「この素晴らしい世界に祝福を!」の(駄)女神アクア役での吹っ切れまくった演技こそ何らかの受賞をするべきだったと思います。まあ声優アワードも声優事務所の力や利害関係などが大きく働くとか、演技力に対する評価ではなく、出演したアニメやキャラクターの人気に対して授与される「話題賞」の域を出ないとか色々批判はあるようで、賞レースにそもそも参加しない事務所もあるみたいなので、どこまで権威があるのか不明ですけど。

朱美水着

好きな声優さん第6期(その8):豊崎愛生~アイドル声優からいつの間にやら技巧派声優へ

センター試験始まる

 最後のセンター試験ということで、当事者とその周辺の皆さんは大変な局面ですね。来年からは「大学入学希望者学力評価テスト」とかいうものに変わるそうですが、こういう時って浪人したらシステムが変わるから大変だ大変だと煽られるんですよね。どんなにシステムが変わろうが、しっかり勉強すれば絶対的な学力が向上するので、そんなに心配せんでもと思ったりもしますが、まあ浪人なんかしないで済めばそれに越したことはないですよね(実感)。

豊崎愛生その1

 さて本日は本当に久々に「好きな声優さん」です。なんと昨年6月の日高里菜以来。しかも紹介するのはピチピチの新人とかじゃないという。ベテランになっても可愛さは相変わらずという豊崎愛生です。

豊崎愛生その2

 豊崎愛生は1986年10月28日生まれで徳島県出身。高校時代から地元ローカルテレビ局の番組に女子高生レポーターとして出演していたということで、当時から美少女で名を馳せていたのかも知れません。当時は自身の声が好きではなかったそうですが、視聴者からの手紙で自分の声を励みにしてくれる視聴者の存在を感じ、「声の仕事に就いて恩返ししたい」と思ったそうです。

豊崎愛生その3

 ニックネームは特にありませんが、なお「愛生」と書いて「あき」と読むところ、ネット界隈ではそのまんま読んで「あいなま」と呼ばれたりしているそうです。テレビ東京系のバラエティ番組「絆体感TV 機動戦士ガンダム戦場の絆第07板倉小隊」にレギュラー出演した際、数々のMSを駆って勝利に貢献したことから、同番組の視聴者からは「少佐」と呼ばれるようになったとか。「少佐」と言えば田中敦子も「攻殻機動隊」の草薙素子を演じたことからそう呼ばれていますね。少佐は軍人の階級なのでたくさんいてもいいんですけど、声優界に同じ愛称はいらん、どちらが本物の少佐が勝負だ!という展開があってもいいかな。しかしその場合は流石に先輩(田中敦子)に譲ってしまいそう。

スフィアその2

 大阪の短大に進学後、在学中に声優オーディションに号隠し、2006年に声優デビューしました。2009年4月に放送されたアニメ「けいおん!」の主役である平沢唯を演じたことで知名度を大きく上げました。同年には、寿美菜子・高垣彩陽・戸松遥とともに声優ユニット「スフィア」を結成しているほか、ソロアーティストとしてもデビューしており、まさにブレイク元年と言って良いでしょう。

声優アワード授賞式の豊崎愛生

 2010年3月6日に発表された第4回声優アワードでは新人女優賞を受賞すると共に、「けいおん!」劇中バンド“放課後ティータイム(豊崎愛生、日笠陽子、佐藤聡美、寿美菜子、竹達彩奈)”として歌唱賞も受賞しています。またアニメージュ第32回アニメグランプリ声優部門においてもグランプリを受賞しており、当時の「けいおん!」ブームの凄さが偲ばれます。個人的にも、「豊崎愛生=平沢唯」というイメージはかなり長いこと持っていました。日笠陽子や佐藤聡美はわりと早くに「けいおん!」色を脱却したように思えるのですが、これは今から考えると彼女らが本来のイメージとかなり違うキャラ「けいおん!」で演じていたからかも知れません。

けいおん!
けいおん!コスプレ

 なお「けいおん!」は2010年に2期が放映され、引き続き大人気だったことから、声優アワードでは翌2011年の第5回で主演女優賞、パーソナリティ賞を受賞しており、前人未踏の4冠王となりました。やはり「けいおん!」は凄かった。

声優身長比較その1
声優身長比較その2
声優身長比較その3

 豊崎愛生というと長身で知られます。中学時代はバスケット部だったそうです。背の高い女性声優というと早見沙織、戸松遥、瀬戸麻沙美あたりを思い出すのですが、早見沙織、戸松遥が164㎝、瀬戸麻沙美が167㎝であるところ、豊崎愛生は169㎝。なんとなく、背の高い人は低めの声、背の低い人は高めの声という印象(偏見?)があるところ、豊崎愛生は高身長なのに高くて可愛らしい声をしています。

捕まった宇宙人

 ちなみに小さい方では悠木碧が144.5㎝(.5に彼女の意地を感じます)、竹達彩奈が149㎝、小倉唯が150㎝となっています。170㎝ないので、世間で大騒ぎするほどの高身長でもありませんが、「けいおん!」で共演した竹達彩奈と20㎝も差があると、いわゆる“FBIに捕まった宇宙人”ごっこが可能だったりして。相方は「スフィア」の仲間である戸松遥がいいですかね。スフィアのメンバーにして「けいおん!」共演者でもあった寿美奈子がちょうど両者の中間の身長(159㎝)なので、三人で並ぶといいバランスに。
 
Tom-H@CK.jpg

 2017年10月26日に一般男性と結婚しました。豊崎愛生は2011年秋にあるブロガーがストーカーのように彼女を追跡した挙げ句、「けいおん!」の主題歌などを手掛けていた作曲家・ミュージシャンのTom-H@ck(トム-ハック)の自宅で同棲しているなどと発表したことがあります。この際はファンの間にパニックを巻き起こしたことがあり、この結婚でも相手がTom-H@ckなのではないかと思った人もいたようですが、両者とも否定しています。

豊崎愛生その4

 声優さんだって人間なんですから、いつ誰と結婚しようがもちろん自由なんですが、祝福の声と共に、熱狂的ファンからは「これからどうやって生きて行ったらいいか分からない」といった嘆きの声も上がったようです。これはアイドル声優の宿命かも知れませんね。声優をアイドル視するのはどうなんだろうという気もしますが、アイドル売りをしていたらしょうがないかな、とも思います。小倉唯あたりは、今更アイドルじゃないとか言ってもそれは通らなそうです(言わないと思うけど)。

平沢唯

 それでは私が知っている豊崎愛生が演じたキャラです。まずはこれは外せない「けいおん!」の平沢唯。天然ドジっ娘気質で、のんびり屋で温厚ですが、優柔不断で見栄っ張りな一面もあります。高校入学まで音楽初心者でしたが、軽音部に入って3年間ギターに打ち込み、“放課後ティータイム”ではメインボーカル兼MCを担当しました。その名のとおり、演奏している時ときよりも紅茶飲んでお菓子食べているシーンの方が、印象に残っていますが。 

初春飾利

 「とある科学の超電磁砲」の初春飾利。妙な名前のキャラが多いシリーズですが、「ういはる かざり」と読みます。花畑のような頭が特徴的な中学一年生で風紀委員(ジャッジメント)の一員です。ルックス通り甘い声が特徴で、主要登場人物である白井黒子の相棒的存在です。超能力レベルは低い反面、超一流の天才ハッカーで、情報の収集・伝達等で黒子達のバックアップを担っています。身体能力も超能力もぱっとしない彼女が風紀委員になれたのは、ひとえにハッキング能力の高さ故のようです。

押水菜子

 「花咲くいろは」の押水菜子。喜翆荘のアルバイト仲居で高校2年生。背が高くプロポーションも良いのですが、性格は至って地味で引っ込み思案です。弟妹が多数おり、両親は健在ですが、家事雑事はほとんど菜子に任せきりにしています。加えてアルバイトとか過労死しそうです。見かけによらず悪意なく毒舌を放つタイプで、人の心を傷つけそうな一言をしばしば放っていますが、相手が空気を読めないタイプである主人公の緒花であることが多いので事なきを得ています。

皆川茜

 「クズの本懐」の皆川茜。すでに2017年4月16日付けの当ブログ記事(https://nocturnetsukubane.blog.fc2.com/blog-entry-1482.html)で紹介済みなので詳細は省きますが、清楚な容姿とは裏腹の性的モラルの持ち主で、いわゆる清楚系ビッチというやつでしょう。押水菜子が2011年で皆川茜が2017年。この間に豊崎愛生が演じるキャラが登場する作品をほとんど見ていなかったため、その変貌ぶりにびっくりしたのですが、声優なんだから成長して変わっていくのは当然といえば当然。

ゆんゆん

 「この素晴らしい世界に祝福を!」のゆんゆん。全員が生まれつき魔法使いとして高い才能を持つ反面、重度の中二病を患う紅魔族の族長の娘で、14歳にしては破格のプロポーションを持っています。常識的な性格なのですが、紅魔族は変わり者が多いので、周りから浮き気味で逆に「変わり者」扱いされて友達がいませんでした。主要登場人物であるめぐみんの自称ライバルですが、爆裂魔法しか使えないめぐみんと違い、中級魔法から上級魔法まで一通り使え、体術もこなす万能派で、カズマも彼女をパーティーメンバーにできたらかなり楽が出来たと思われます。ゆんゆんはいかにも豊崎愛生らしいキャラですが、私が本作を見たのは2019年でした(笑)。

犬山あおい

 「ゆるキャン△」の犬山あおい。「野外活動サークル(略称野クル)」の創立者の一人で、お姉さんらしく落ち着いた性格のまとめ役です。のんびりとした関西弁風の口調で話し、茶目っ気がありホラ話が好きです。岐阜県犬山市に住んでいたと言っていましたが、犬山市は愛知県にあることを知って動揺するなど、どこまで本当のことを言っているのか謎です。高校生離れにしたスタイルの持ち主ですが、豊崎キャラはプロポーションがいい場合が多いですね。現在放映中の「へやキャン△」にも出演。

鷺宮しおり

 「女子高生の無駄づかい」の鷺宮しおり。通称ロボ。美少女で頭のいいのですが、無表情無感動で、感情が死んでいると評されます。主人公の田中望(バカ)、菊池茜(ヲタ)とは小学生時代の友人でしたが、中学校では別になっていました。優等生なのにどうしてバカと同じ高校に入ったのかは謎。他校の生徒にはモテモテですが、菌類を栽培するなど謎行動が多いです。

エンジェル・ホワイト 

 「魔王様、リトライ!」のエンジェル・ホワイト。異世界の三聖女の一人で長女にして唯一の常識人です。他の聖女と違い、政務に真面目に関わっていますが、一部の特権階級が冨を独占している状況を知りながらも変えられないことに苦慮しています。三女のルナ・エレガントが魔王を名乗る主人公である九内伯斗の手に落ちたことに危機感を感じて連れ戻しに行きますが、「天使の輪」を贈られたりして流されるまま帰還することに。2期が制作されればさらなる活躍が期待できそうですが…

リスタルテ

 「慎重勇者〜この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる〜」の治癒の女神リスタルテ。通称リスタ。女神となって100年目の新参で、救った世界はまだ5つだけですが、抽選のような形で救世難度Sクラスの異世界ゲアブランデの担当に選ばれてしまいました。勇者として竜宮院聖哉を召喚しますが、彼の常識外れな慎重ぶりに振り回されます。物語は基本リスタ視点で進行するため、視聴者の思いの代弁者的存在ともなっています。黙っていると女神らしいルックスですが、実際にはかなり俗な性格をしており、名物はツッコミと顔芸。

ティアナ

 女神になる前は異世界イクスフォリアのターマイン王国の王女ティアナで、イクスフォリア救済のために召喚された竜宮院聖哉のパーティメンバーでした。回復魔法が得意なほか、それ以上にツッコミが得意だったので、王国民からはカミソリ・ツッコミ王女と呼ばれていました。冒険を共にするうちに聖哉と愛し合い、その子を宿しますが、当時は全然慎重ではなかった聖哉のミスにより、魔王との戦いでパーティが全滅し、ティアナも魔王に腹の子共々生贄として殺されてしまいました。生前の善行と当時担当だった上級女神アリアドアの推挙により、女神リスタルテに転生しましたが、その際にティアナとしての生前の記憶は失われていました。ただしツッコミ芸は健在。

豊崎愛生その5

 ということで私が豊崎愛生の出演作品を見ていない時期が長かったせいで大変貌を遂げたように感じていましたが、声優として着実にキャリアを積み重ねてきた結果なのでしょう。従来からの愛らしいキャラもいいのですが、リスタルテやロボ、そして皆川茜のような異色のキャラも難なくこなす多芸ぶりが素晴らしいです。もうアイドル声優とは呼ばせない、といった感じですね。

豊崎愛生その6

2019年秋季アニメの感想(その3):本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んではいられません~/放課後さいころ倶楽部/ハイスコアガールⅡ

成人式2020
 
 仕事始めの一週間は実に長く感じましたね。その疲れを癒やすかのようなまさに恵みの雨の三連休なわけですが、なんで休みなんだっけ?とかなりボケたことを思ってしまいました。成人の日なんですね。どうしても15日というイメージがあって、年だなあと改めて感じます。成人式は誰にでもあるものですが、私にとっては遙か昔の物語ですよ。

下剋上感想

 1月も中旬に入ったので、昨年の宿題を完結させてしまおうということで、一昨日、昨日に続いて秋季アニメの感想です。まずは「本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません」。異世界転生ものですが、昨日の「私、能力は平均値でって言ったよね?」同様女の子が主人公です。

幼女に転生

 念願だった図書館への就職が決まった日に亡くなってしまった本須麗乃(もとすうらの)は、気が付くと異世界の幼女マインとしての体を持っていました。魔法の力を持つ貴族に支配される中世然とした異世界には、厳格な身分制度がありました。もっと多くの本を読みたかったという未練を抱えたままの彼女は、本自体が稀少なこの世界で、なんとか本を手に入れようと奮闘していきます。

髪飾りを作る

 本作が異世界ものとして異質なのは、転生したのが女の子というだけでなく、特に何の能力も持っていない点です。一応生前の知識は一通り持っていて、それを活用して金儲けとかは行っているのですが、強大な魔力とかチート的能力は何もなし。

身食い

 実は魔力は備わっているのですが、それはマインの体質的な問題であり、さらに病弱で同年代の他の女の子が出来ることもなかなか出来ないでいます。実はマイン本体は既に死んでしまっており、そこに本須麗乃の魂が入り込んだという形のようです。マインが死んだ理由は「身食い」という病気のせいでした。これは本来貴族だけが持つ魔力を平民が持ってしまうと起きる病で、体内に溜まった魔力がキャパを超えると高熱となり、死亡率はほぼ百パーセント。生き延びるためには高価な魔術具が必要なので、美少女ならば貴族の妾になるとか、才能があれば僕になるとかいった手段を取らざるを得ません。

ルッツとマイン
紙作りにいそしむマイン

 病気の真相を知る前のマインは、とにかく本を読みたい一心で、なければ作ればいいんだとばかりにパピルス、粘土板、木簡作りにトライしては失敗した挙げ句、協力者を得て漸く紙作りに成功します。そこで「身食い」の真相を知ったマインは、すったもんだの挙げ句に魔力を放出できる神殿の巫女となることが許可される…というところで終了しました。原作の第一部にあたるようで、順調にいけばいずれ第二部に取りかかれるのでしょうが、原作は第5部まで刊行されていてしかもまだ完結していないので、先は長そうです。

商人道を教わる
神官長とマイン

 異世界というとほぼ必ず中世欧州的世界というのはいい加減なんとかならんのかとは思いますが、近代以降だと主人公が前世の記憶を発揮する余地がなくなり、古代以前だと文明レベル的にそれどころじゃないので仕方ないんですかね。私も本好きなのでマインの本への渇望はわからんではないのですが、大阪に来てほとんど本を読まなくなった現状からすると、なきゃないでなんとかならんかなとか思ってしまったり。まあネットやらスマホやらの本の代替物が全くない世界なので、仕方ないのでしょうが。

家族と一緒
添い寝

 マインの家族や周囲の人達は基本みんないい人達ばかりなので、当初はマインの自己中心ぶりが結構鼻について、転生前は大人だったんだからもうちょっとしっかりせいやと思いましたが、徐々に世界に適応していきました。この辺りも男だったらかなり嫌なヤツという印象になったんでしょうが、女の子だったのでまあ許せるかなという感じだったので、主役を女の子にするメリットはこういうところにあるのかとか思ったり。ま、女性視聴者がどう思うかは知りませんが。

リンスインシャンプー発明
お菓子作りを指導

 前世の知識によりリンスインシャンプーもどき、髪飾り、お菓子レシピなどを使ってお金を稼いでいたマインですが、異世界の方が現代日本よりメシマズなのはお約束なんでしょうか。異世界にない調味料を使うとかならともかく、入手できる素材だけで料理するならその世界なりの料理体系がちゃんとあってもおかしくないと思うのですが。

放課後さいころ倶楽部感想

 続いて「放課後さいころ倶楽部」。どうしても昔セガサターンでプレイした「放課後恋愛クラブ」を思い出してしまうタイトルですが、恋愛要素はほとんどなし。一応主要登場人物に恋心を持っているサブキャラもいますが、本筋とはあまり関係ないので特に進展しませんでした。

アナログゲームと出会う

 舞台は京都で、引っ込み思案で人見知りの主人公武笠美姫が、転校生の高屋敷綾と知り合ったことで「楽しいこと」を探すようになり、融通の利かない真面目な委員長だと思っていた大野翠が大のボードゲーム好きでボードゲームショップ「さいころ倶楽部」でアルバイトをしていることを知ってから、3人で様々なボードゲームをプレイして、その世界に魅了されていきます。

アナログゲームJK
四人になった

 途中からはボードゲームの本場ドイツからやってきたエミーリアも加わり、4人で様々なボードゲームをプレイする他、ゲームデザイナー志望の翠が作ったゲームをテストプレイするなどします。4人が2年生への進級を目前にして高校でアナログゲーム同好会「放課後さいころ倶楽部」を結成するというところで終了しましたが、原作では新入生の参加もあるようです。

さいころ倶楽部

 ファミコンの登場以来、私も日本もテレビゲーム一辺倒という感じになってしまっていますが、世界には様々なアナログゲームがあるんですね。昔遊んだ「人生ゲーム」や「億万長者ゲーム」もアナログゲームの一種なんでしょうが、そうしたゲームをテレビゲームでNPCとプレイするより、友人達とわいわい騒ぎながらプレイするほうが断然面白いですよね。ただ、大人になった今となっては友人達が集まること自体が難しいという。

水着回

 そういう意味でアニメ内でJK達が楽しくゲームしている様を見るのは微笑ましいというか羨ましいというか。登場したゲームの多くはテレビゲーム化が可能だと思いますが、NPCと画面上でプレイするのと、友人達と騒ぎながらプレイするのとどっちが楽しいかといえば…

ハイスコアガールⅡ感想

 最後に「ハイスコアガールⅡ」。第二期ですが、一年以上間隔が空いたものの事実上分割2クールもので、完結まで描かれました。主人公の無類のゲーム好き矢口春雄(ハルオ)とお嬢様なのに滅法凄まじいゲームテクを持つ大野晶の小学6年生から高校2年生まで、時代にして1991年から96年までが折々のゲーム事情と共に描かれます。

仲良しの二人

 懐かしいですね、90年代。ゲームセンターは70年末からインベーダーゲームが登場しており、家庭でも80年代中盤頃からファミコンが急速に普及していましたが、性能が大幅に上がってバリエーションが豊富になったのはやはり90年代でしょうかね。一時期UFOキャッチャーにはまった以外はゲーセンにはほとんど行きませんでしたが、登場する格闘ゲームの一部はテレビゲームでプレイしました。

渡米前の抱擁

 当初は自分より強い晶に敵愾心剥き出しだったハルオが、思春期になって徐々に関係を変え、しかし根っからのゲーム野郎なので色恋を全く意識しないままに高校生になって、ようやく晶に対する自分の気持ちに気づいていくという。ゲームを通して成長していくという、PTA的には目を剥きそうな展開ですが、そういう青春もありでしょう。

 ときメモをやらされるハルオ

 ハルオが好きな対戦格闘ゲームが中心ですが、登場流行していた他のゲームも話題になっており、ハルオは女心を知るためとして「ときめきメモリアル」をプレイさせられたりしていました。あれをオールクリアーしたところで女心はわかりませんけどNE!(体験者談)。 

きゃんきゃんバニープルミエール

 キャラの会話中だけでですが、「きゃんきゃんバニープルミエール」の話題が出た時は吹きました。「きゃる〜ん☆」「スワティラーラ!」…うう、懐かしい。下手すりゃクローゼットにCDソフトがまだ残ってるZE。サターンも残っているけど…20年近く触っていないので動くかどうか不明です。「こいつ…動くぞ!」なら嬉しいですけどね。

ジェラシー対決

 原作どおりなんでしょうが、すっきり完結しており、後味は悪くないのですが、それはハルオと晶に限っての話です。本作は日高小春というもう一人の女の子が登場しており、中学時代にクラスメイトになったハルオに恋心を抱くことになるのですが、これが噛ませ犬状態で本当に可哀想で。

修羅場発生

 事実上相思相愛状態のハルオと晶に関わるのが間違いといえばその通りなのですが、好きになっちゃったのなら仕方がありません。第三者視点だと小春の方が可愛いし一途さが健気なので絶対こっちを選びたくなるんですけどね。ハルオ好きが高じて一時期はハルオ以上のゲーマーになったりしていましたが、もしやヤンデレ体質?

同衾

 晶の実家は財閥らしく大金持ちなのですが、バブル崩壊とかその後のITバブル崩壊とかリーマンショックを乗り越えているんでしょうかね。両親は登場しませんが、子供に時代錯誤な方針を押しつける妙な家系なので、ハルオとの仲を考えればいっそ破産でもしていた方がいいような気もしますが。

ハイスコアガールDASH

 実は「ハイスコアガールDASH」というまるで「ストリートファイターⅡ」もどきの続編があり、そちらでは日高小春が主人公になっているそうです。本編から10年以上経過して、アラサーとなった小春は母校(中学校)の教師になっていますが、ハルオに振られて以降、年齢=彼氏ナシ状態だとか。ハルオの友人だった宮尾光太郎あたりとくっついたらどうですかね。ナイスガイだし。その後、「ハイスコアガールDASHターボ」「スーパーハイスコアガール」「スーパーハイスコアガールX」「ハイパーハイスコアガール」と続いていくんですね、わかります。もう生涯を描いちゃったりして。
 

2019年秋季アニメの感想(その2):ぼくたちは勉強ができない(第2期)/アフリカのサラリーマン/私、能力は平均値でって言ったよね!

私は、レバノンにいる

 旧聞に属する話で恐縮ですが、これは笑いました。某市で市民が自由に書き初めをするコーナーに掲示されていたようです。書き初めなんて中学校を卒業以来書いていないのですが、こういうのなら私もぜひしたいです。「想像を絶するだらしなさ」とか「ちっ、うっせーな」なんかもいいですね。隣の達筆「打倒実習」も、どういう意味なのかちょっと気になったりして。

ぶっ飛ばしてる異種族レビュアーズ

 昨日に続いて2019年秋季アニメの感想です。それにしても冬アニメ「異種族レビュアーズ」、1話からぶっ飛ばしてますね。深夜アニメらしいといえばらしのですが、物議を醸しそうな。私は嫌いじゃない…というか、ぶっちゃけ好きですけど、出演する男性声優はともかく、女性声優は平気なんでしょうか。

ぼく勉2期感想

 ではまず「ぼくたちは勉強ができない(第2期)」。第2期といいつつ、実際には分割2クールという感じです。1期でキャラの関係性が確立されていたので、安定した面白さだったほか、1期のヒロインである3人娘に加え、先輩と先生まで加わって5人態勢になりました。

勉強シーン

 アンジャッシュのコントのようなすれ違い・勘違いギャグが多めだったり、受験勉強もののわりに勉強には本格的には切り込まないといった気になる部分もありましたが、ハーレム的展開ながら主人公に嫌味がなかったり、ヒロイン達の持つ苦悩を丁寧に描いていたりと全般的には良作だったと思います。

何と卒業してしまう

 1期が夏休みまで、2期が文化祭までということで、3期はいよいよ冬から受験本番かと思いきや、2期最終回の終盤数分で一気に受験・卒業までダイジェストで描いてしまうという荒技を見せました。これはもう3期はないということですかね。

うるかエンドを示唆

 一番問題なのは、こういう作品では必ず焦点となる「主人公は誰を選ぶのか?」問題に、原作が未完にもかかわらず回答を出してしまったことですね。アニメオリジナルだとか原作の了解を得たとか色々言い訳はできるでしょうが、原作が終わっていないのだからそこまであえて描く必要はなかったんじゃないでしょうか。それぞれのヒロインにファンがいるので荒れるのは必至なのに、それでも敢行した意味はなんなんでしょうか。

先生無双
対抗文乃っち

 ちなみに原作の人気投票では2回とも先生が勝利しており、私は同級生から選ぶのが定石であるところ、ファンの声に押されてまさかの先生エンドもありなのかと思っていました。私はギャルゲー・エロゲーでヒロインに先生がいたら落とさずにはいられなかったんですが。もちろん他のキャラも落としますけどNE!本作では、競馬風に言えば本命:先生-対抗:文乃で予想していたんですが、大外しとなりました。

アフリカのサラリーマン感想

 続いて「アフリカのサラリーマン」。大塚明夫、津田健次郎、下野紘と芸達者を揃えて、男性声優は基本年齢高めの渋いキャスティングでした。そんな中に小倉唯とか喜多村英梨がいる不思議。

いつものトリオ 

 もしアフリカに日本の会社があったら…という感じで展開するのかと思いきや、中身は日本のブラック企業そのままで、動物が社員という以外はあんまりアフリカ感がなかったような。アフリカだから問題は弱肉強食でけりを付けるとか、ぶっ飛んだ展開を期待していたのですが。

クズのオオハシ
やばい鳥類 

 時事ネタとかも展開していましたが、基本オオハシとかミツオシエ、ツルあたりが酷すぎる。会社にいられないレベルというか、もはや社会人失格レベル。こんなの雇用していたら会社が持たない。そうか、鳥類は会社組織に向かないんだ(違う)。

猛獣対決
プレゼントリオ

 終盤のプレゼン勝負の話だけはちょっと良かったですかね。大塚明夫ライオンに遺恨を持つ大塚芳忠トラと速水奨ヒョウのバトルはベテラン声優の風格を存分に見せてくれた感じです。オオハシがちゃんと働いていた(らしい)のはこの時だけだったような。遺恨の理由がプリンを食べてしまったというしょぼいものなのはまあ笑いどころなのでいいんですが。

シシ村とゴリ美その2
シシ村とゴリ美

 シシ村とゴリ美のJKコンビは毎回ラストで必ず登場していましたが、小倉唯にゴリラを演じさせているという以上にそれほど面白さはなかったという。ちなみにキタエリ演じるシシ村、それって名字では?ということはライオン先輩の本名はシシ村ライオンとか言うことになるんでしょうかね。

殺傷ハムスター

 いつも両手に包丁を持っていた殺傷ハムスターは一体なんだったんでしょうか。社員のようでいて実はそうでもなさそうな感じで。

平均値感想

 最後に「私、能力は平均値でって言ったよね!」。女性が主人公の異世界転生ものです。優等生だったけど窮屈な生き方をしていた栗原海里が、少女を助けて死亡したことで異世界転生することになり、今度は平凡に生きたいと能力を「平均値」にするように願い、異世界に貴族の娘アデルとして転生します。

アデル改めマイル

 しかし、平均値にと願った能力は、「古竜種や神を含む全存在のなかで、その分野ごとの最低値と最大値の平均」であり、一人間としては破格のものでした。アデルは「普通の女の子」として生きたい一心で家出をし、Cランクハンター「マイル」として力を隠しつつ生活することにしましたが…

赤き誓い

 異世界転生のみならず、その世界でも別人となって生きようとするというややこしことをする主人公ですが、なんだかんだと実力を見せてしまうので、お約束かも知れませんが全然普通には生きられません。「またアタシ何かやっちゃいました?」の嵐。ただ主人公が女の子というだけでこんなにも見てる側の反発が弱まるものか。結局可愛い女の子がやることは大抵許せるということですね(笑)。

ヤマトギャグ

 本作の特徴としては、異様なレトロギャグが挙げられます。主要視聴者を一体どの辺りに据えているのか大いに疑問なんですが、バブル世代あたりを狙っているとしか思えません。アニメを含む70年代ギャグは個人的には好きでしたが、平成世代はおいてけぼりだったんでは。これは原作由来なのか制作サイドの趣味なのか。

過去文明の遺物か
謎の創造主

 終盤、過去の核戦争を暗示するような遺跡とか、異世界最強種のはずの古竜種がさらなる力を求めているなど、異世界にも何やら不穏な気配が蔓延しているというところで終わってしまいましたが、これは2期への布石なんでしょうか。「平均値」の解釈の誤解も、実は「『天国』のようなもの」に存在する「『神』に相当する立ち位置」の存在を自称する創造主の曲解であり、そこには何らかの理由があるようです。

ワンダースリー

 異世界転生ものにありがちなベタな展開といえば確かにそうなのですが、女の子が主人公になるだけでかなり好感度に相違が出てくる不思議。本作なら2期を制作するならぜひ視聴したいと思います。現在のパーティーである「赤き誓い」のほか、かつての仲間の「ワンダースリー(これもネタや)」も活躍させて欲しいです。

2019年秋季アニメの感想(その1):ぬるぺた/慎重勇者~この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる~/旗揚!けものみち

謹賀新年2020

 ずいぶん遅くなりましたが明けましておめでとうございます。8年目に入る今年も当ブログをよろしくお願いします。お暇な時にたまに見に来て下されば。

ロストベルト5

 新年早々からなんですがゲームの小ネタをば。まず最近全然取り上げていないけど実はなお細々と続けている「Fate/Grand Order」。2部第5章「神代巨神海洋アトランティス」“神を撃ち落とす日”を年末年始にゆっくり攻略しました。なんと5章は初の前後編みたいですね。人類史を守るためには7つある「異聞帯(ロストベルト)」を剪定して回らなければならないところ、異聞帯の1つは敵が敵側の都合で自主的に剪定するとか言っていたので、残りは1つだけらしいです。なので意地の悪い見方をすればストーリーの引き延ばしにかかったとも言えますが、ストーリーは読み応えがあったので許しましょう。ところで普段は無課金でプレイしているのですが、新年のお年玉福袋ガチャだけは必ず星5サーヴァントが当たるので例外的に課金しているのですが、今回は星5がいまだないライダーを狙って見ました。

イスカンダル来た

 やってきたのはこの人、イスカンダル。要はアレキサンダー大王ことアレクサンドロス3世なわけですが、私あたりにはイスカンダルというとどうしても宇宙戦艦ヤマトがちらついてしまいます。火力集中型で非常にわかりやすいキャラとなっていて個人的には好きだったので良かったです。今まではフレンドから借りてばかりでしたが、これからは私がお貸ししましょう。

艦これ新年任務

 続いて「艦これ」。イベントの話ではなく、新年になってイベント以外に新年任務が発生したのでこれをこなしていたら、いきなりルートが開いたジェット機入手ルート。演習の時に他の提督が持っているのを見て「いいな~。どうやったら手に入るのかな~」と指を咥えて見ていたのですが、遂にゲット。

橘花改噴式景雲改

 橘花改と噴式景雲改。共に戦闘爆撃機ですが、橘花改は戦闘機寄り、景雲改は爆撃機寄りの性能となっています。両機を持っていると、通常の航空戦の前に噴式機のみで行う航空攻撃(噴式強襲)が発生するようになりますが、搭載母艦が極めて限られていて、翔鶴と瑞鶴の改二甲のみという。大鳳とかサラトガも装甲空母にしてあるんですが、こちらには積めません。翔鶴型の改二甲のみ装備可能なのは、飛行甲板を耐熱装甲化したという設定のためだそうですが、烈風だの流星だのと貴重な期待を生け贄にして散々苦労した挙げ句に入手したのに使い勝手が悪すぎです。基地航空隊でも使えますが、航続距離が…。橘花改は秋水とかコメートと一緒に防空戦で活躍しそうですが、景雲改はどうしたものか。

ぬるぺた感想

 さてそれでは昨年の課題消化と行きましょう。2019年秋季アニメの感想です。昨年の話だと思うとモチベーションが下がりますが、いやいや先月の話なので。全般的に秋季アニメは低調だったという感じがするのすが、そんな中個人的ナンバーワンはなんと5分アニメの「ぬるぺた」です。

ぬる
ぺたロボ

 ぬるはnull、つまりゼロで、ぺたはpeta、つまり10の15乗(=千兆倍)を意味していると思われます。二人は姉妹で、ぬるは小学生、ぺたは高校生のようでしたが、ぺたが交通事故で不慮の死を遂げた後、ぬるはぺたをロボットとして甦らせます。ぬるとぺたロボのやりとりが中心のちょっと変わった日常系かと思っていたのですが…

ぺた姉

 生前のぺたは「ガールフレンド(仮)」に登場してもおかしくないほどの美少女(“絶対王者”村上文緒に似ている気がします)でしたが、ぺたロボはほとんどベイマックスで声だけが一緒。ぬるによれば性格は変わらないそうですが、地獄の暗黒チャーハンを完全食だと言って食べさせようとしたり、ぬるをとにかく学校に行かせようとしたりとお節介焼きです。

ベイマックスじゃねーよ
宇宙にも行くぬるぺた

 天才少女であるが故に学校になじめないぬると、なんとかして学校に行かせようとするペたロボの攻防をシュールに描いていくのかと思いきや、途中からぬるが衛星軌道に飛ばされたり、学校が異形の生物に占拠されたりと日常系の枠を超えるような事件が頻発してきます。遂にはぺたロボが消えてしまい、どうもこの世界はおかしいのではないかと思い始めたぬるは唐突に思い出します。交通事故に遭ったのはぺたではなく自分自身であったことを。

巨大化した異形生物
名物暗黒チャーハン

 そして意識を取り戻すぬる。病室で目覚めたぬるの前にはずっと付き添っていたらしいぺたの姿が。ぺたの筋金入りの優しくお節介焼きな性格が、医者にもさじを投げられていたらしいぬるを遂に目覚めさせたのでした。

交通事故のトラウマ
現実に戻ったぬる

 本作はぬるが現実とは?世界とは?そして姉(ぺた)とは?、さらには自分とは?を問い直していくという哲学的な内容を含んだ作品で、こんな内容をよく5分アニメでやれたなとあきれるばかりです。オリジナルアニメなので中盤以降のパラダイムシフトな展開が全然予想できないかったところも評価ポイント。5分1クールでこういう作品を作られると、他作品も1クールしかないから完結できないとかいう言い訳が難しくなってしまいますね。

慎重勇者感想

 続いて「慎重勇者~この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる~」。今期2番目の作品だと思っています。内容は好みなんですが、本編が2回も飛んでしまったあたりが…。制作陣まで慎重になってどないすんねん(笑)。

新米女神リスタ
竜宮院聖哉
スライムに全力

 女神デビューしてたった100年の新米女神リスタルテが、救済難度S級レベルの世界「ゲアブランデ」を救済することになり、チート級のスキルを持った勇者・竜宮院聖哉を召喚しますが、聖哉はその強さに反して慎重過ぎるほど慎重な性格をしていた…というタイトルどおりの出だしの物語でした。ゲアブランデに出かける前に神界で延々筋トレを続けてレベルアップを図ったり、出かけたら出かけたで最弱モンスターのスライム相手に灰になっても攻撃魔法を使い続けて完全滅却するなど、聖哉の慎重ぶりは度を超えており、これに対するリスタルテのツッコミと顔芸がお約束でした。

豊崎愛生

 女神リスタルテはCV豊崎愛生。「けいおん!」でボケ担当だった平沢唯役の彼女がツッコミ役というところに時の流れを感じますね。「女子高生の無駄づかい」でほとんど感情がなく抑揚のない話し方をする鷺宮しおり(ロボ)を演じていた反動が一気に来たかのような弾けっぷりでした。正直そんな好きという印象がなかった彼女ですが、ここに来て一気に好感度爆上がりです。よし、「好きな声優さん」で紹介しましょう。彼女がやっていた番宣ラジオも面白かったです。聖哉の技「光鳥変化自動追撃(トランスフォーム・オートマティックガルーダ)」を番組専用で「鳥になって戻ってきてボン!」とわざわざ聖哉に言わせているのが笑えました。

梅原裕一郎

 竜宮院聖哉はCV梅原裕一郎。イケメン声ですが、本人も俳優もやったらどうかというほどのイケメン若手声優です。印象的なのはゴブリンスレイヤー。聖哉も敵がゴブリンだと目の色を変えて襲いかかるんじゃないかとか思っていました。ルックスが二枚目かどうかは私が声優を評価する場合のポイントではないのですが、声がイケメンなのはいいですね。この人も
「好きな声優さん」で紹介するかも。

アリアドア

 女神になって数千年、これまで300もの世界を救ってきた大女神であるアリアドアが、新米女神のリスタルテに親友のように接していること、彼女に唯一救済を失敗した世界があること、聖哉を見て激しく動揺していたことなどから、その過去についてはおおよそ予想が付きましたが、わかりやすい伏線の張り方は良かったんじゃないかと思います。実際終盤にリスタルテと聖哉、そしてアリアドアが関わった過去の事件をはっきり描いていましたが、なるほど、聖哉が慎重になるのも判ります。

リスタの顔芸

 この物語では、召喚された勇者や女神が異世界で殺された場合も、魂までは滅ぶことはなく元の世界に戻れるという設定になっていますが、記憶は失われてしまうそうですが、聖哉の失敗はトラウマとして魂に刻み込まれていた模様です。リスタルテもツッコミスキルとか聖哉にやたら惹かれるところは、生前の延長だったんですね。女神に転生したのはアリアドアの推薦と生前の善行故だったという。

セルセウスフルボッコ
ヤンデレアデネラ
ミティス
リスタにセクハラするヴァルキュレ
ヘスティカ

 それにしても統一神界、無数にある地上世界を救済しているのはいいのですが、ロクな女神がいなかった印象。ケーキ作りに逃げるようになる剣の神セルセウスを筆頭に、ヤンデレのアゲネラとかニンフォマニアのミティスとかセクハラ魔女のヴァルキュレとか。いや、面白いからいいんですが、リスタルテもあんまりまともとは言えない気がするので、頼みの綱はアリアドアだけか。あ、ちょっとだけ出てきたヘスティカもまともそうでしたね。神様の名前がちょいちょいどこかで聞いたことがあるような気がするのは、多分原作者がわざとやっているんでしょう。

前世の二人
敗北勇者

 一応綺麗に終わっているのでこれで終了でも構わないのですが、原作の方はまだまだ続きがあるようなので、人気なら二期制作もいいんじゃないでしょうか。制作サイドが慎重にならなければ、ですが。しかし、かの「ガールズ&パンツァー」も本放送時には2回も飛ばしをやっているので、作品の評価と飛ばしはあんまり関係ないかもです。「Ready Perfectly」が一番ですけどNE。

けものみち感想

 最後に「旗揚!けものみち」。異世界に召喚されたケモナーの覆面レスラー"ケモナーマスク"こと柴田源蔵が、異世界の魔獣をケモノと認めて愛しはじめ、レスラー時代からの念願であったペットショップを開店しようする物語です。

姫巫女アルテナ
尻姫ジャーマン

 原作者が「この素晴らしい世界に祝福を!」の暁なつめであること、私もプロレス好きであることなどから当初の期待が高く、1話で姫巫女アルテナにジャーマンスープレックスをかましたあたりはかなり良かったのですが、まさかそれが「出落ち」になってしまうとは。

昼メロ風コボルト妻
尻姫ジャーマンその2

 まあ評価できる点もあるんですよ。源蔵は魔獣のみならず獣人・半獣人もケモナーとして愛しているので、源蔵にやたらケモノぶりを賞賛されるコボルト妻がすっかり誤解してよろめき昼ドラ的心境になっているところとか、何度もプロレス技をかけられてはその度に尻を晒してしまい、すっかり「尻姫様」と認識されてしまったアルテナとか。

プロレスむつごろう
魔獣集めてるだけ

 しかしそれ以外がな~。まず主人公源蔵がかなりウザい。ケモナーなのは良いとして、物語を全く転がそうとしません。ペットショップというのはケモノを売買するところだから、蒐集するだけなら経営が成り立たないと思うのですが、そのあたりはしっかり考えていて当然のはずが全然考えていなかったあたり、商売というものを舐めているとしか思えません。「このすば」のカズマも結構なクズでしたが、周囲が彼以上にクズなため、往々にして自身がツッコミ役&進行役になっていたのと対照的。当初の期待が高かっただけにそのがっかり落差はまさにエベレストジャーマン状態ですよ。

愛犬ひろゆき

 プロレスとケモナー属性の相性が良くなかったということもありますね。1クールなんだからどっちからに絞った方が良かったかも知れません。異世界にプロレスの魅力を広めるとかいう方向もあったんじゃないかと思います。あとギャグがかなりワンパターンでした。シグレの武器拾いギャグなんて、何回やりゃあ気が済むんだろうと思うレベルでした。

イオアナ対リンダブレア
さらにクズなカーミラ

 そもそも魔王が世界(或いは人類)を滅ぼそうとしているという極めて危機的な状況があるからこそ、勇者として源蔵を召喚したはずなのに、終始特にそういう状況はなかったというのが不思議です。魔王配下の四大公爵家の一つであるファフニール家の長女リンダブレア(仮名は「花子」)は、源蔵が勇者であると認識しており、ボケをかましつつ監視しているということになっていますが、魔王サイドに侵攻とかいった動きが全くないので、なぜ召喚したしという疑問しか残りません。あったのは四大公爵家同士の諍い(リンダブレアとイオアナ)だけだったような。せめて進行役がいたら良かったのですが、シグレは力不足、花子は基本食べてるだけ、カーミラは源蔵以上のクズという体たらくで。蟻人間ジークが一番頼りになりそうでしたが、何しろしゃべれないのが痛い。

花子とひろゆき

 なお、源蔵がプロレス技をかけまくる尻姫様アルテナと源蔵が愛して止まない雑種犬ひろゆきが同じ声優さんというところに闇というか何らかの意図を感じざるを得ないのですが、その意図は一体何なのかと言うと全然判りません。尻姫アルテナは図らずも公衆の面前で尻を見せまくった結果、最後には露出狂みたいになっていましたが、隠されていた性癖が露わになっただけなのか、源蔵に“開発”されてしまっということなのか。
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