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2019年夏季アニメの感想(その5):この世の果てで恋を唄う少女YUNO/ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note-

台風19号

 大型で非常に強い台風19号が東海・関東地方に上陸する見通しとなり、首都圏などは厳戒態勢になっていると思います。大阪はメインコースからは外れていますが、それでも結構な風雨です。自宅がある筑波嶺が心配でなりませんが、台風15号で大被害を受けた千葉県などの人達はそれどころではなく恐ろしいでしょうね。

山風来た

 話は変わりますが、期間限定ドロップで山風をゲットしました。難易度の低い1-3海域だったので気楽に周回していたら5,60回目で来てくれました。何百回回っても来ない人には来ないみたいですが、こればっかりは運なので仕方ありません。

山風お迎え

 山風は白露型駆逐艦の八番艦で、史実では戦争序盤で房総沖で米潜水艦の雷撃により撃沈してしまいました。そのせいかやけに暗くて後ろ向きなセリフが多いです。改装するとテンションが変わるらしいのでレベルアップを早う。特に強くはないのでまさにコレクション的艦娘です。「むべ山風をあらしといふらむむ」ということで今は陽炎型駆逐艦の嵐を求めて7-1海域を周回しています。一体いつ出ることやら。

この世の果てで恋を唄う少女YU-NO感想

 さて延々続く夏季アニメの感想です。まずは「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」(略称「YU-NO」」。正確には夏季アニメではなく、春から2クール放映した作品です。20年以上前の古いゲーム(私はセガサターン版をプレイしました)が原作なので、正直若い人が見るのか疑問でしたが、2017年にリメイク版が出てたんですね。私は懐かしさだけで見ていました。20年以上経つと忘れていることも多いですね。

たくやとユーノ

 並列世界を舞台にした本格的SFファンタジーということで、タイムリープを繰り返して時間線を超えようとする名作「STEINS;GATE」にも大きな影響を与えたのではないかと思います。発売元はアダルトゲームの老舗であるエルフ。かつては「西のアリスソフト、東のエルフ」と呼ばれたものですが、2017年に消滅してしまいました。結構遊んだんですけどねぇ…

セーレス

 中でも本作のようにコンシューマー機に移植された作品は、結構プレイした人も多かったはずです。「同級生」「同級生2」「下級生」「野々村病院の人々」など。その中では「YU-NO」が最後発だったかな。アドベンチャーゲームは全シナリオ踏破が一つの目標になりますが、本作はバッドエンドも積極的に見ていかないとトゥルーエンドにたどり着けないというところが当時は異色でした。

有馬たくや
たくやと先生

 まあゲームではなくアニメの感想を言えという話しですが、主人公(有馬たくや)が、良くも悪くもエルフのゲームらしい主人公なんです。自分では絶対に言わないだろう、やらないだろうということを平然とやってのけるという。でも…

そこにしびれるあこがれる

 という気持ちにはならないんですよね。それでもゲームだとプレイヤーキャラだということもあって、さくさくと進めていくことになるんですが、アニメだと第三者視点で眺めることになります。するとどうでしょう、主人公のアホさ加減が本当に嫌になるほど鼻についてしまいます。特に序盤。一介の高校生なんだから仕方ないかなとは思いつつも、それでも馬鹿過ぎる行動を取ります。ここを超えられなかった人も結構いるかも知れません。

亜由美さん
澪

 「YU-NO」は単なる時間遡行ものではなく、異世界とか次元犯罪者である思念体とか次元監査官とかてんこ盛りになっています。さらに言えば数十万年前に高度な文明を持っていた地球先住民族とかも。たくやのママンは地球先住民族なので、たくやはハーフということになりますが、問題なく人間と混血できるということは、同じ先祖から枝分かれしているでしょうか。

クンクンは食料です

 正直今見ると古くささは否めませんでした。リメイク版をプレイした人はどう感じたでしょうか。ウィキペディアの「YU-NO」の記事は凄まじい出来で、マニアが存在しているようですが、今回改めて見てみると、緻密なシナリオと思いきや、結構ガバガバなところもありました。

神帝

ガバガバ①神帝:神帝は異世界の王ですが、仮面を付けたその正体はたくやのよく知る○○○でした。その説明はアニメでもされていましたが、どうしてそんな役周りを演じ切れたのかは謎。聡明そうな人ではあったけど、一般人の域は超えていないはずなのに。

豊富と結城のそっくりさん
アイリア

ガバガバ②異世界の人々:神帝は現代編に登場するあの人そのものでしたが、それ以外にも豊富に似たキャラ、結城に似たキャラが登場しました。結城似のキャラは「オヤビ~ン」とまで言っているので、てっきり彼らも異世界転移してきたのかと思いきや、そうではなく異世界の原住民(つまり地球先住民族の末裔)である様子。それなら澪や美月似の人達も出てきておかしくないのだが…

龍蔵寺

ガバガバ③龍蔵寺:正確には龍蔵寺に成りすましていたモノですが、これが何をしたいのかさっぱりわからない。いや、逃亡するために次元移動をしたくてたくやのデバイスを狙っていたというのはわかるんですが、そもそもそれ以前に次元の狭間で何をしていたのか、何をしたかったのかが不明。本来肉体のない思念体(精神生命体)らしいのですが、やたら肉体を乗っ取るのが好きみたいですが、肉体を欲していたのか。

次元監査官
AIのアイ

ガバガバ④異世界の成立:異世界デラ=グラントは、「神の涙」と呼ばれる巨大な隕石の衝突を予測した先住民が、大陸を丸ごと次元移動装置に造り替え別の次元に移動させたことで生まれましたが、その巨大隕石は地球のどこに堕ちてどのような被害があったのかは全く不明。隕石を爆破するとかの方がよかったのではないでしょうか。また、危機回避後に地球に帰還するということはできなかったのか。

親子と言うより夫婦ですな

ガバガバ⑤セーレス:異世界でたくやと結ばれユーノのママンとなる「巫女」のセーレスですが、なぜ帝都から逃げてきてあんなところに居たのが全くの謎。あと自殺の理由も謎。「巫女」には重要な役目があり、彼女の死によりユーノが「巫女」にならざるを得なくなったのですが、ママン的には娘に押しつけるくらいなら自分がやる方を選ばないですか?

巫女となったユーノ

ガバガバ⑥ユーノ洗脳:ユーノは捕まって帝都に連れて行かれ、洗脳されてレジスタンス抹殺を行っていましたが、神帝は○○○でユーノがたくやの娘と知っているのになぜ洗脳なんて。普通に事情を話せば理解したんじゃないかと。部下が勝手にやったのかも知れないけど、止めることはできたはずででは。

アマンダ

ガバガバ⑦レジスタンスのみなさん:神帝に反抗する集団ですが、なんとデア=グラントの真実を一切知らず、全ては茶番で神帝の私利私欲のためと思い込んでいました。神帝は○○○に変わる前は龍蔵寺だったらしいので、その頃に疑念を持ってレジスタンスになったというならわかるけど、○○○はレジスタンスに全く無策のままでした。いっそ民全員に真実をぶちまけても良かったのでは。

神奈

ガバガバ⑧神奈ちゃん:売春してたとか本当は○○○○と○○○の娘だったとかは置いておいて、容姿が変わらないから転校を繰り返していたといいますが、高校は3年で終わりやぞ。若く見えるといっても高校生レベルになっているのでそこはメイクとかでなんとかなるのでは。学生にこだわらず生計を立てるべきだったのでは。職業風俗嬢でもまあそれはそれなんですが、なぜにJKに拘っていたのか。

ロード・エルメロイⅡ世の事件簿感想

 続いて「ロード・エルメロイII世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note-」。TYPE-MOONのFateシリーズに連なる三田誠のラノベが原作。虚淵玄の「Fate/Zero」に登場したウェイバー・ベルベットの10年後を描いています。

ウェイバー
ロード・エルメロイⅡ世

 若造だったウェイバーは今やロード・エルメロイⅡ世となり、時計塔エルメロイ派の当主の座を預かっています。知識や指導力は並々ならぬものを持っていますが、肝心の魔術師としての能力は大したことがありません。彼は先代ロード・エルメロイが召喚するはずだったライダーを自分のものとして「第四次聖杯戦争」に参加しましたが、そのせいもあって先代は非業の死を遂げましたが。まあ聖杯戦争に参加したマスターは大方死ぬんですが、珍しく生還したウェイバーは、先代の死後に起こった混乱を自らの責任と感じ、エルメロイ派再興に尽力することになるのです。

ライネス

 本来当主となるべき先代の姪のライネスがいますが、彼女が成人してロードとなるまで守ることが義務となっており、そのライネスが持ち込む「魔術絡みの厄介な相談」を、持ち前の分析能力で解決の糸口を見つけ、弟子たちや知り合った魔術師たちの力を借りて解決していくのが筋となっています。

オルガマリー
カウレス

 「魔眼蒐集列車」は作中登場する事件の3つ目で、アニメは前半部がオリジナルエピソード、後半部が「魔眼蒐集列車」のストーリーとなっていました。オリジナルエピソードで世界観や設定を見せてから「魔眼蒐集列車」を描くことにした訳ですね。このため、「Fate/Zero」を見ていなくても、Fateシリーズに詳しくなくても作品世界には入りやすくなっていると思います。とはいえFateシリーズ自体が独特の世界観を持っているので、好きな人は大好きだけど、嫌いな人はやはりダメでしょうが。

獅子劫界離
リヴィアゼリッタ

 「Fate/Grand Order」に登場したオルガマリー、「Fate/Apocrypha」に登場したカウレスや獅子劫界離、「Fate/stay night」「プリズマ☆イリヤ」などに登場したルヴィアゼリッタが出てくるなど、知っている人は喜ぶゲストもいます。また時計塔と対立する聖堂教会の神父も登場していましたが、聖堂教会って「月姫」にも登場するなど、TYPE-MOON世界では最大の組織ですね。キリスト教とはっきり言わないのは忖度なのでしょうか。

化野菱理

 個人的にはロード・エルメロイⅡ世の天敵的に描かれる時計塔法政科所属の魔術師・化野菱理が良かったですね。なにしろ皆口裕子が演じていたので。冷徹そうな役を演じてもにじみ出す声の可愛らしさがたまりません。

ドレスアップグレイ

 またヒロインとしてアーサー王の墓守の一族であるグレイというアルトリアにクリソツの女の子が登場します。聖剣エクスカリバーではなく、聖槍ロンゴミニアドに変形するアッドという魔術礼装を持っており、サーバントととも互角に戦える戦闘力を持っています。このロンゴミニアド、エクスカリバーに比べると知名度は低いですが、息子であるモードレッドとの最後の戦いではロンゴミニアドを使っています。エクスカリバーを使わなかった理由はよくわかりませんが、剣より槍のほうが強いから…とかではないでしょうね、多分。

グレイたん

 「Fate/Grand Order」ではアサシンのサーヴァントとして登場するグレイ。人間なのに。しかもなぜにアサシン。でも上田麗奈の声は儚さがあっていいですね。

ロンドミニアゴを振るうグレイ

 推理モノではあるんですが、何しろ魔術が横行する世界なので、「どのようになされたか」(How done it?)は重視されず、「なぜおこなったか」(Why done it?)、つまり犯行に至った動機の解明が最重視されます。もちろん最終的には「誰がやったか」(Who done it?)を解明することになりますが。

聖槍発動 

 アニメを制作しているTROYCAは比較的新しい会社ですが、大ヒットの新海アニメ「君の名は。」や劇場版 Fate/stay night [Heaven's Feel]の制作協力を行っており、Fate/Grand Orderの第2部OPアニメーションも制作しています。今後もFateシリーズに関わってきそうですね。

フェイカーのサーヴァント

 ミステリーは好きなのですが、謎解きだけでなく、アクションあり、心理戦あり、戦闘ありでなかなか豪勢でした。ラスボス、というか犯人とそのサーヴァントは逃げているので、今後続編もありそうです。というか事件簿に登場する事件は他にもあるのでそちらも映像化する可能性があるでしょう。

ライダー

 なおロード・エルメロイⅡ世が敬慕して止まないライダーですが、その正体はかの征服王アレキサンダー大王。ただし劇中ではイスカンダルと呼ばれています。ペルシア語やアラビア語ではそう呼ばれているということですが、個人的にはその名前を聞くと「宇宙戦艦ヤマト」に登場する惑星イスカンダルを思い出してしまいます。そうするとイメージされるのはスターシャなので、むくつけき髭のおっさんにイスカンダルという名前は違和感ありまくりなのですが、もちろん若い人はそういうことはないんでしょうね。
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