好きなアニメキャラ(その104):桜島麻衣(青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない)

6月ももう下旬だというのにまだ梅雨入りしていないらしい大阪。それでも昨日はにわか雨が降ったし、今日はどんより曇っています。もうすぐなんじゃないかと思うのですが…たまに気象庁は「実は○日に梅雨入りしていた」なんて後付けしてくる場合がありますよね。

本日は「好きなアニメキャラ」なんですが、「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」のメインヒロインというか野生のバニーガール・桜島麻衣を紹介したいと思います。楽しき拝聴していた番宣ラジオ「青春ブタ野郎はバニーガール先輩とおるすばん妹のラジオを聴きたい」が次回とうとう最終回ということで、記念してということでもあります。番組が終わったのに月一ながら細々と続いていたのは、劇場版「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」があったからだと思いますが、6月15日に公開されたのでその使命が終わったということなんでしょう。諸行無常のマホメッド・アリ。

桜島麻衣は主人公梓川咲太の一学年先輩で県立峰ヶ原高校の3年生。12月2日生まれで身長は165センチ。二人の関係は、バニーガールのコスプレをして図書館内を徘徊していた麻衣を咲太が目撃したことから始まります。

黒髪のロングヘアーに、ウサギの形をした髪留めを付けています。スマホにもウサギ耳のついたケースを装着しているので、そもそもウサギ好きだったようで、好きがこうじてバニーガール衣装一式入手してしまったのか。ちなみにあの衣装、通称バニースーツなんて言われていますが、正式にはバニーコートと言うようです。“coat”には「(獣の)外被」という意味があるのでよりウサギっぽいということなんでしょうかね。

さらに言うと水着とかレオタードのように見えるバニースーツですが、本格的なものは実はワイヤーやらボーン満載でコルセットに似た機能があり、体や胸をサポートして体型を補正する効果があります。良い人はさらに良く、そうでない人もそれなりに、という奴ですね。その分高価になるし体にも負担がかかるようですが。なんでそんなことを知っているのかと言えば…さる人から聞いたからなんですが、ちょっと調べれば誰でも知れる程度の知識です。

やたらルックスがいいのも当たり前、麻衣は子役出身の人気女優で、子役時代から演技力を絶賛されており、出演した作品もヒットを繰り返し、モデルやCMなどの仕事もこなしています。ママンは麻衣のために芸能事務所を立ち上げるというまさにステージママでした。


そのママンに、中学生の時に嫌いな水着姿のグラビア撮影を押しつけられたことがきっかけで関係が険悪になり、高校入学を機に芸能活動休止を宣言します。しかし既に入っていたスケジュールの都合で一学期は仕事を続けなければならなかったためほとんど学校に来ず、普通に通学し始めたのは二学期以降だったことや、超有名人であることなどのため、学校ではぼっちでした。人気女優ならとりあえず声をかけてくるミーハーもいるんじゃないかと思いますが…

孤立状態がこうじて、麻衣は他人に姿や声などを認識されない透明人間のような状態になるという形で思春期症候群を発症してしまいます。実はバニーガールになっていたのは、自分が本当に他人に認識されないか確かめるためだったのですが、まあ場違いな場所に突然バニーガールが出現したら思わずガン見してしまいますからね。


どんどん他人に認識されなくなり、ママンすら記憶を失っていく中、唯一麻衣を認識していた咲太さえも彼女の記憶をなくしてしまいますが、あることがきっかけに麻衣のことを思い出した咲太が高校の校庭から全生徒に向かって、大声で麻衣が好きだと告白したことで、全校生徒が麻衣の存在を再び認識できるようになりました。その後麻衣と咲太は交際を始めることになり、また麻衣は未練があった芸能界への復帰を決めます。復帰直後からドラマや映画、CMなどの仕事が舞い込んでくるなど、人気は健在ですが、事務所は移籍しており、ママンとの確執はなお続いているようです。

麻衣は基本的に真面目で礼儀正しく、成績優秀で料理も上手ですが、ややS気質で気が強く、やはりややM気質の咲太をからかったり甚振ったりすることが楽しいようです。S気質とか怪現象から救ってくれた相手と交際するというあたり、「〈物語〉シリーズ」の戦場ヶ原ひたぎに似ていると感じますが、性格や言動が極端すぎるひたぎに比べると普通っぽさが際立っています。


咲太には年上の余裕を見せたりしますが、その反面で咲太と会う時に着る服や髪型で悩んだり、他の女の子との関係にやきもちを焼いたりと、芸歴の長い女優なのにごくごく普通の女の子らしい反応を見せています。

また、同じく思春期症候群(症状は人により全く異なりますが)を患っている咲太の妹のかえでには優しく接しており、自分のお下がりの服をあげたり、咲太以外の人間との電話に出る練習につきあったりするなど、かえでの引きこもりが改善されるような後押しを行っていました。

本作、とにかくかえでが可哀想でいじらしくて可愛いので、かえでに優しいというだけで麻衣の評価はストップ高になってしまいますね。このあたりも、二人もいる阿良々木暦の妹達とほとんど絡まなかった戦場ヶ原ひたぎとの大きな違いになっています。どっちが好きかは人それぞれですけどね。

麻衣自身にも妹(異母妹)がおり、売り出し中のアイドルグループ「スイートバレット」のメンバー、豊浜のどかです。のどかは公式プロフィールの「好きなもの」に「桜島麻衣」と書いているほどのシスコンで、母親同士の代理戦争の駒にされ、麻衣に対抗しようとする母の期待に応えようとアイドル活動や勉強などを行っていましたが、それが強いプレッシャーとなって家出して麻衣のマンションに逃げ込みますが、そこで麻衣と姿が入れ替わるという思春期症候群に遭うことに。

のどかの姿になってもそれをしっかり演じる麻衣に対し、麻衣を演じられないのどかはまたも強いプレッシャーを受けますが、実は麻衣も幼い頃ののどかが送ったファンレターを大事に持っていたことや、麻衣のようにはなれない、ならなくていいと思うことで思春期症候群は解消されました。その後麻衣の家に改めて引っ越してきて一緒に暮らしているので、基本的に仲はとてもいい様子です。


なお、麻衣とのどかが入れ替わっている間に、麻衣の姿になってしまったのどかを咲太がサポートしている光景をマスコミに撮影され、スキャンダルとして報道されましたが、元に戻った麻衣が主演映画の制作発表会で、交際相手がいることを正式に宣言しました。

この時の麻衣の態度や、同映画の監督の配慮、相手が一般人であることなどにより、それ以上は大きな騒ぎにならずに済みました。この辺り、やはり女優とかアイドルといった芸能人に関する世間一般の態度が昭和と平成では大きく違うということを感じずにはいられません。昭和の頃は良く言えば神格化、悪く言えば人間扱うしてないという感じがしましたね。

CVは瀬戸麻沙美。すごく長身に見えるのですが、身長は167cmということで実はそれほどでもありません。共演者が小さいというべきなんでしょう。麻衣とほぼ同じくらいで、はまり役の「ちはやふる」の綾瀬千早とはちょうどぴったり。なんとなく背の高いキャラを演じることが多いという印象がありますが、「tari tari」の宮本来夏とか「盾の勇者の成り上がり」の“ロリタリア”こと幼女時代のラフタリアを演じるなど、非常に幅広い役柄を上手にこなしています。

番宣ラジオなどでは芸人のようにやたら笑いを取っており、それが故に面白いのですが、もしや日笠陽子の後継者なのか?ひよっちも楽しそうにやっているように見えてその実いろいろ悩んでいるとか聞きますが、瀬戸さんもそうなんでしょうか。なまじ頭の回転が良くてリアクションがいいとそういうポジションになってしまうのか。自然体でやっているのなら何も言うことはないんですが、無理しすぎないで欲しいものです。

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