視聴予定の2019年夏季アニメ:“異世界““なろう系“の山。なんだこれは…たまげたなぁ

雨はそこそこ降ってる気もするんですが、なお梅雨入りしていない関西地方。猛暑も困りますが渇水も困ります。何事も極端はいかんです。普通がいいんですがねえ。最近は「普通って何?」と突っ込むのが流行なのかしらん。言っている間にも雷雨になりましたよ。

梅雨は来ないものの6月も後半に入ったということで、恒例の夏季アニメの見繕いを行いましょう。しかし今季は何というか…。いや、ま、とりあえず行ってみましょう。例によってあいうえお順です。

「荒ぶる季節の乙女どもよ。」。講談社の月刊誌「別冊少年マガジン」で連載される岡田麿里原作・絵本奈央作画の漫画が原作です。岡田麿里は「true tears」「花咲くいろは」「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」などで知られる人ですね。自伝「学校へ行けなかった私が『あの花』『ここさけ』を書くまで」によれば高校まで不登校・引きこもりを続けたそうですが、それで高校を卒業できるのはいろんな意味で凄いですね。

あなたの“はじめて”を、わたしにください――。高校の文芸部に所属する小野寺和紗たち女子5人。「死ぬ前にしたいこと」という話題で沸いたある日、部員の一人が投じたある一言……。その瞬間から、彼女たちは“性”に振り回され始める…ということです。
「みだらな青ちゃんは勉強ができない」が面白かったので、類似の方向性の作品かと期待して。

「ありふれた職業で世界最強」。小説投稿サイト「小説家になろう」で連載されている白米良のライトノベルが原作です。文庫版の発行部数は累計200万部を突破しているそうです。

“いじめられっ子”の南雲ハジメは、クラスメイトと共に異世界へ召喚されてしまう。つぎつぎに戦闘向きのチート能力を発現するクラスメイトとは裏腹に、錬成師という地味な能力のハジメ。異世界でも最弱の彼は、あるクラスメイトの悪意によって迷宮の奈落に突き落とされてしまい――!?脱出方法が見つからない絶望の淵のなか、錬成師のまま最強へ至る道を見つけたハジメは、吸血鬼のユエと運命の出会いを果たす――。「俺がユエを、ユエが俺を守る。それで最強だ。全部薙ぎ倒して世界を越えよう」奈落の少年と最奥の吸血鬼による“最強”異世界ファンタジー、開幕!――そして、少年は“最強”を超える…とのことです。
いじめられっ子が異世界転生しても最弱とか救いがないですが、「転成したらスライムだった件」とか「盾の勇者の成り上がり」のようにどん底から這い上がっていくのが最近の流行のようです。昔ファミコンで出てた「ウルティマ 恐怖のエクソダス」というゲームでは、住民や兵士など、誰に対しても戦いを挑めるのですが、序盤で街の中で住民を虐殺したり強盗を働くと守衛に囲まれ、あっという間に全滅させられました。こんなに強いんなら守衛が世界を救えよとか突っ込みましたが、ありふれた職業が弱いなんて誰が決めたという話しですよね。

「うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。」。タイトルの長さで想像が付くとおり、やはり「小説家になろう」連載のCHIROLUのライトノベルが原作です。

若くして頭角を現し、その名を知られる凄腕冒険者の青年「デイル」。とある依頼で深い森へと足を踏み入れた彼は、ガリガリにやせ細った幼い魔人族の少女「ラティナ」と出会う。片角を折られ罪人の烙印を押されたラティナをそのまま放置できず、保護者になることを決意したデイルだったが――「ラティナが可愛すぎて、仕事に行きたくない」――気づけばすっかり親バカ全開に!?…とのことです。
素直で優しくとても賢いというラティナ。何よりとっても可愛いですね。これは父性愛とやらを覚醒させざるを得ない。実際の子育ては楽しいばかりではないはずですが、そこはまあ「なろう系」だから苦労はオミットでしょうな。リアル「プリンセスメーカー」といったところでしょうか。そんなに良い子なら私も育てたいですね。

「かつて神だった獣たちへ」。「荒ぶる季節の乙女どもよ。」同様、「別冊少年マガジン」連載のめいびいの漫画が原作です。

パトリア大陸に生まれた民主主義国家【パトリア】。経済的不一致から【北部パトリアユニオン】と【南部パトリア連合】に分裂したこの国では、長きに渡る内戦が続いていた。劣勢に追い込まれた北部は、南部打倒のため、遂に禁忌の技術を用いてしまう。人間を異形の兵士へと造りかえるその術は、人の姿と引き換えに、神にも喩えられる力を得るというもの。その力により長き戦乱は、和平へと導かれる事となった。 【擬神兵】、それは【神】と称えられた救国の英雄。 時は経ち、戦争が過去へと移り変わる今。人の姿と引き換えに【擬神兵】となった者たちは、その過ぎた、大森藤ノによる日本のライトノベルる力故、人々からただ【獣】と称ばれ、恐れ蔑まれる存在へと変わっていた。 元擬神兵部隊の隊長・【ハンク】は、【獣】に身を堕としたかつての戦友でもある【擬神兵】を殺す者【獣狩り】として旅を続けていた。擬神兵だった父の仇を探す少女【シャール】はハンクと出会い、父の死の意味を知る為、共に旅することを決意する。やがて知る、戦い続けなければならない本当の理由。そしてハンクが探す【獣を解き放った男】の存在。 仲間殺しの罪を一身に背負い続けていく【ハンク】の旅路の行き着く先とは? …とのことです。な、長え。あと謎の【】濫用。あらすじまで中二病?
ヒロインが加隈亜衣というのが個人的にナイスです。能登さんもひよっちもいてイベントとか楽しそう。杉田智和やはやみんも擬神兵として出演するようです。

「可愛ければ変態でも好きになってくれますか?」花間燈のライトノベルが原作です。既刊7巻でコミカライズ版も連載中です。

彼女いない歴=年齢な普通の高校生、桐生慧輝に宛てられた突然のラブレター。遂に彼女ができると喜んだものの、そこに差出人の名前はなく、しかも何故だか純白のパンツまで添えられていて……???彼をとりまく可愛い女の子たちは誰もが怪しく、そしてちょっぴりワケあり風味!? 果たして“パンツを落としたシンデレラ”は誰なのか?謎がKADOKAWAの社内ブランド・富士見書房が毎年主催している長編小説を対象とした日本の文学賞である謎を呼び、変態まで呼び寄せてしまう、新感覚変態湧いてくる系ラブコメがはじまる……!! …とのことです。
たまにはラブコメもいいのですが、普通の設定ではもうダメなんでしょうかね。黒髪と金髪以外は区別がつくのかちょっと心配ですな。

「女子高生の無駄づかい」。KADOKAWAの月刊誌「コミックNewtype」で連載中のビーノの漫画が原作です。元は「ニコニコ静画」に投稿していた作品だそうです。

ちょっと残念な女子が集う、さいのたま女子高校。だいぶ偏差値が足りない田中(通称バカ)と、BLに傾倒する菊池(通称:ヲタ)、ひたすら冷静で無表情な才女・鷺宮(通称:ロボ)、彼女達の周りに生息する色とりどりの仲間たちが、今しか生きられない “女子高生”を無駄に浪費する、日常学園コメディ…とのことです。
赤﨑千夏主演というのが個人的にツボ。ニックネームが「バカ」って(笑)。声優陣がわりと豪華。私も佐渡先生同様女子大生派です。

「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか Ⅱ」。待ってました。外伝「ソードオラトリオ」はあったとはいえ、一期は2015年春季アニメだったので、4年ぶり以上です。大森藤ノのライトノベルが原作。

その街には多くの神々が住まい、 その街の中心には地中奥深く――深淵へと至る『ダンジョン』が存在する。 その街の名は迷宮都市オラリオ。 女神ヘスティアと冒険者ベル・クラネルは、 相も変わらず主神とたったひとりの眷族という最小構成。 だが、世界最速のランクアップという偉業を成し遂げたベルには、 これまでにないほどの視線が注がれ始めていた―― 迷宮・出逢い、そして冒険――これは再び綴られ始めた、 ――少年が歩み、女神が記す【眷族の物語】―― とのことです。
一期で原作の5巻まで消化しているので、6巻からスタートということになりますね。アポロンファミリアとの戦争遊戯が序盤の山場でしょうか。

「通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?」。井中だちまのライトノベルが原作で、富士見書房が毎年主催している長編小説を対象とした文学賞・ファンタジア大賞の第29回大賞受賞作です。このタイトルの長さは絶対「なろう系」と思いましたが、そういうことはなかったぜ。

「マー君。これからお母さんと一緒にたくさん冒険しましょうね」夢にまでみたゲーム世界に転送された高校生、大好真人だが、なぜか真人を溺愛する母親の真々子も付いてきて!? 母親同伴の新感覚冒険コメディ開幕!…とのことです。
昔、一時期“お母さん漫画”と呼ばれた新谷かおるの「ふたり鷹」という漫画があってだな…いや、いいんだ(遠い目)。それにしてもCV茅野愛衣のこのお母さん、若すぎだ。「這いよれ!ニャル子さん」の八坂頼子と良い勝負。こんなん母子で“間違い”が起きたとしても仕方がないと誰もが思うに違いないレベル。しかし通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃って、特殊攻撃ならどうなるんでしょうか?どんなパーティーからも歓迎されそうなステータスですね。

「魔王様、リトライ!」。やはり「小説家になろう」連載の神埼黒音のライトノベルが原作です。

大野晶は自身が運営する「GAME」内のラスボス「魔王・九内伯斗」にログインしたまま異世界へと飛ばされてしまう。そこで出会った片足が不自由な少女と旅を始めるが、圧倒的な力を持つ「魔王」の存在を周囲が放っておくことはなかった。魔王を討伐しようとする国や聖女から狙われ、一行は行く先々で様々な騒動を巻き起こすことに…! …とのことです。
主役・九内伯斗のCVが津田健次郎というのが期待大。これまでライバルキャラとか悪役とか渋い脇役が多いというイメージがありましたが。本人も「面白い設定のキャラクターで、今までにやった事の無いタイプの役なので演じるのがとても楽しみです。早く収録したいなぁ。」と言っています。なお相方になるアクのCVは「うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。」のラティナも演じる高尾奏音(かのん)ですが、なんと16歳。「艦これ」でも軽空母神鷹、海防艦八丈なんかを演じていますが、そんなに若い子だったとは。

「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note-」。原作は三田誠のライトノベルで、TYPE-MOON作のビジュアルノベルゲーム「Fate/stay night」シリーズのスピンアウト小説です。虚淵玄によるスピンオフ小説でアニメ化された「Fate/Zero」に登場したウェイバー・ベルベットが「ロード・エルメロイⅡ世」として再登場します。FGOにも強キャラとして名高い疑似サーヴァント諸葛孔明として登場します。

「Fate/Zero」において、征服王イスカンダルとともに第四次聖杯戦争を駆け抜けた少年ウェイバー・ベルベット。時を経て少年はロード・エルメロイの名を受け継ぎ、「ロード・エルメロイII世」として、魔術師たちの総本山・時計塔で魔術と神秘に満ちた様々な事件に立ち向かう―――。…ということです。
上田麗奈演じるグレイはFGOのイベントに登場したので私も宝具レベル5で持っています。Fateシリーズはアニメ化する度にだいたい見ているので今回も一応。

ということで視聴予定は10本なんですが、「なろう系」というか中二病系というかが一杯。異世界ものも一本ぐらいはないと寂しいのですが、こんなにあると精神バランスに問題が生じそうですが…ま、夏だしいいかなと。なお、補欠としては「出会ってしまった…、カワイイけど“ヘンな”先輩に♡♡面白くっていろいろあやうい手品ショートGAG!文化部系最終兵器ヒロイン誕生!!!! …という「手品先輩」(15分アニメなので打ち切りがなくても見るかも)と、

「今日から青春、無人島っ……。あたしたち、けっこう元気です! 修学旅行の途中、飛行機が墜落――。気が付くとそこは無人島だった! 」…という「ソウナンですか?」と、

「家庭は崩壊、仕事はできない56歳のダメリーマン、山下一夫(ヤマシタカズオ)が会社の会長から突然呼び出された!弱気なおっさん・山下一夫は、日本経済の「裏」を知る――企業が巨額の利益を賭けて、雇った闘技者の殴り合いでビジネスを決める格闘試合の存在。…その名も「拳願仕合(ケンガンジアイ)」!!!!そして一夫に命じられた任務は――自社の闘技者、暴力を体現したような若者・十鬼蛇王馬(トキタオウマ)の世話係!!!果たして、ダメリーマン・山下一夫の運命は…!!??暴力×企業×人間ドラマ。男たちは「なぜ」闘い、拳で「何」をつかむのか?「究極」の格闘エンターテインメントが今、始まるッ!!!!」というバキシリーズみたいな「ケンガンアシュラ」をエントリーしています。
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