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好きなアニメキャラ(その103):古賀朋絵(青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない)

ドリームジャンボ宝くじ

 先日買ったドリームジャンボ宝くじを換金してきましたら、珍しく3000円が当たっていました。3連バラで30枚買っていたので当選金は3900円となりましたが、購入金額は9000円なので赤字には変わりありません。ま、宝くじの収益金は公共事業に使われるそうなので、世の中のためになったと思えばいいっちゃいいんですが。一発豪快に当てて優雅なセミリタイア生活に入りたいという気持ちも、やはり“物欲センサー”に反応しちゃうんでしょうか。

古賀朋絵

 本日は「好きなアニメキャラ」で、梓川かえでに続いて「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」(略称「青ブタ」)から古賀朋絵を紹介します。メインヒロインたる桜島麻衣を差し置いてしまっていますが、麻衣さんもいずれ。瀬戸麻沙美キャラとしては「盾の勇者の成り上がり」のラフタリアも良い感じなので、瀬戸ちゃんキャラがラッシュしてくるかも知れません。

朋絵のデート姿

 古賀朋絵は主人公梓川咲太の通う峰ヶ原高校の1年後輩の1年生で、4話から6話にかけて(原作では2巻の「青春ブタ野郎はプチデビル後輩の夢を見ない」)のメインヒロインです。中学時代までは福岡在住だったので、慌てると博多弁が出る癖があります。女の子の博多弁は非常に可愛いんですが、本人は福岡県出身である事を隠し、常に標準語を話そうとしています。

水着の朋絵

 良くも悪くも現代っ子で、周囲の空気を読んで行動し、皆の話題に乗り遅れないように必死になっていますが、それがあまりに過剰になった結果、思春期症候群を引き起こしました。朋絵の思春期症候群の症状は、何度も同じ日を繰り返すというものですが、同じ日を繰り返していることを自覚しているのは朋絵と咲太の二人だけです。

デートをお願い

 咲太が遭遇する様々な思春期症候群を解説している男塾の雷電ロジカルウィッチ双葉理央からは「ラプラスの小悪魔」と呼ばれます。なので「プチデビル後輩」なんですね。

朋絵キック
尻を蹴り合った仲

 公園で迷子の幼女に話しかけていた咲太をロリコン変質者と勘違いして朋絵が尻を蹴り上げたのが初対面で、こういう邂逅は往々にして付き合うことになるんですが…

女の顔をする朋絵

 誤解が解けた時、謝罪として咲太にも自分の尻を蹴るよう求めました。咲太は、空気は読めるがあえて読まない性格たなので、本当に蹴ってしまうのですが、咲太曰く「尻を蹴り合った仲」として確固たる関係性を築きました。なぜ朋絵の思春期症候群を咲太まで覚知するのかは謎ですが、理央によれば「量子もつれが起こるのは量子同士が衝突した後」ということで、「尻を蹴り合った仲」として相互に物理的接触をしたせいなのではないかと。

まるでカップルみたい

 当初は友達が好きな上級生から告白されるのを回避したいけどその手段が思い浮かばないということで何度も同じ日を繰り返していましたが、その状況を知った咲太に、仮初めの恋人関係を依頼し、この一件が終わったら友達になるという約束を交わし、とりあえず思春期症候群を収束させました。

イノセント朋絵

 その後、適当に付き合って周囲に怪しまれずに穏当に終了処理するという計画を続けますが、その中で咲太に本当に恋心を抱くようになってしまいます。しかし咲太は麻衣にぞっこんLOVE(古い!)であることを知り、今度は友達になる直前の最後のデートの日を繰り返すようになってしまいます。

切なそうな朋絵

 しかし、朋絵の気持ちを知りながら、咲太はあえて「何度サイコロを振り直しても気持ちは変わらない」と朋絵を突き放し、「一億回やっても僕が好きなのは麻衣さんだ」と断言します。

風邪を引いた朋絵

 朋絵本人も理性では「嘘の恋人」を笑顔で終わらせて新学期には友達になるということで納得しているのですが、心は裏腹。一日を繰り返す度に恋する気持ちが大きくなってしまうという。咲太が一杯優しくしたせいだと逆ギレしていましたが、ブリュンヒルデかお前は(FGOをプレイしていない人、訳わからなくてすいません)。

嫌い!大嫌い…でも、でも…好き
振られて号泣

 咲太に自分の気持ちを我慢するなと言われ、「先輩のバカ、バカ!嫌い!大嫌い…でも、でも…好き。あたしは先輩が好き…大好きぃぃぃぃ!!」と叫んで号泣することで再び思春期症候群から抜け出すのでした。

笑顔の朋絵

 しかし抜け出し方が凄かった。翌日になるのではなく、一気に一ヶ月近く遡って上級生から告られる場面まで巻き戻すという。そして独力で告白を断り、それまでの友人グループとは離れますが、別のグループと友人関係になりました。

前のグループ
地味子さん達のグループ

 前のグループはクラスのメイングループ(「俺ガイル」で言えばカーストトップの葉山グループのような)でしたが、そこに属しているのも結構大変だったようで、今回ちょっと地味な感じがする別の子達のグループに入り直したのは却って気楽になったんではないかと。それもデート中に捜し物を見つけるのを手伝ったという経緯故なので、まさに情けは人のためならず。

JC時代の朋絵

 中学生時代、つまり福岡在住時代はおさげ髪姿で、当時の朋絵の写真を見た咲太は「イモ」だと表していましたが、純朴そうで私は好きですけどね。高校生になるタイミングで神奈川に引っ越してきたため友人が少なく、ひとりになるとか他人からぼっちだと思われることを極度に恐れていました。

ウェイトレス姿の朋絵

 咲太やその友人である佑真が働いているファミレスでバイトをすることになりましたが、バイト許可があっさり出る学校って最近多いんですかね。私が高校生の頃はよほどの理由がないと不可という感じでしたが(無認可でバイトしていた人はいたかも知れませんが)。

あたし処女だからね!

 中学生時代から付き合っていた人がいるとか言っていましたが、それもグループの空気を読んでつい言ってしまっただけで実際には恋人はいなかった模様。咲太に「あたし処女だからね!」と言っていましたが、中学生時代に付き合っていた=非処女とはあんまり思わないから。いや、そういう人もいるかも知れないけどマジョリティーではないんじゃないかと。キスくらいは普通にしてるかも知れんが。

恋する朋絵

 当人は胸よりお尻が大きくなってきている事が悩みで、しょっちゅうダイエットを口にしています。女優の桜島麻衣とかと比べりゃそりゃあスタイルで一枚譲るかも知れませんが、ルックスも性格も普通に可愛いでしょうこの人。麻衣と先に交際していなければ十分咲太の彼女になれる可能性はあったと思うのですが…「瑜を生まれさせた以上、どうして亮も生まれさせたのか」と死した周瑜(ただし三国志演義でのエピソード)のような立場かも。

声優アワード受賞

 CVは東山奈央。「俺ガイル」の由比ヶ浜結衣同様、一件ビッチっぽいけど実は純情という女の子を演じさせたら右に出る者はいないんじゃないかと。今年年3月の第13回声優アワードで助演女優賞とゲーム賞を受賞していました。いつのまにやら声優歴10年のベテランになっていますね。

朋絵役の東山奈央その2

 最近のニュースで、オフィシャルTwitterに特定ユーザーから執拗なリプライが届いていて、今後は迷惑行為に対しては注意喚起や警告、アカウントのブロックなどの対処に乗り出すことが発表されていました。数千件を超えるリプライを送っていた特定ユーザーがいたということですが、いくら好きでもそんなことをしたら好意を得られるはずがないということがどうしてわからないんでしょうかね。

朋絵役東山奈央

 どんなに心を悩ませることがあっても、顔で笑って心で泣いてを貫かなければならない声優さんも大変な仕事ですね。運営側も早急に対応してあげればいいんですけどね。
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記憶に残る一言(その103):お姉さんのセリフ(市場価値診断テストのネット広告)

6歳になった明里ちゃん

 いや~まだ5月だというのに暑いですね。週後半から暑かったけど今日はひときわ。大阪は熱帯気候じゃないかと思うくらいに毎年暑いのでさほど驚きませんが、35度以上の猛暑日なるところもあるらしいので気をつけて下さい。画像は6歳になったリアル明里ちゃん。パパンの了承を得て久々に登場です。アイスはソーダ味?

年収低すぎ

 本日は記憶に残る一言で、一時期ネット広告でよく見かけたアレを取り上げます。ズバリ「うわっ…私の年収低すぎ…?」です。

年収低すぎ娘 

 株式会社キャリアデザインセンターが運営する転職サイトである@typeが実施する「市場価値診断テスト」のネット広告に表示されるフレーズで、ウェブの様々な場所で見かけることと、女性の写真との妙なシンクロ具合でブレイクしました。

年収低すぎ娘その2

 使用されている口元を抑えて驚いている風のお姉さん(通称「年収低すぎ娘」)の画像はなんと6パターンもあるそうです。どこかのモデルさんとか女優さんなのかも知れませんが、名前を知っている人はいませんね。ネット広告ではいかにサイト閲覧者にクリックさせるかが最重要ですが、クライアントによっては予算が少ないということで、フリー素材を使ってモデルを代用しているそうです。結局のところ、閲覧者にクリックさせるためにキャッチ―でインパクトがあればいいので、有名女優とかである必然性はないようです。

低すぎパターン

 明らかに素材らしい「年収低すぎ娘」は、口臭を気にする別の広告で使われていました。

素材お姉さん口臭予防にも応用

 @typeは2012年にこのバナー広告のモデルを公募するキャンペーンを行いました。年齢や国籍は問わないが、女性であることが条件で、応募写真は、今までの特徴を踏まえている必要があるということでしたが、まだ応募できない状態の募集開始前にネットで爆発的に話題が広まってしまったそうです。また、写真を送ってもらうというモデル募集キャンペーンなのに、iPhoneから写真をアップロードできないという問題が土壇場で発覚したとか。最終選考通過者への賞金は10万円で、1年間写真が使用されるとのことでしたが、「うわっ…私の賞金、低すぎ…?」と突っ込まれたりはしなかったのか。

エルシャダイ版

 ネットでブレイクしたので様々なパロディ画像が作られています。ちょっと紹介してみましょう。まずは「エルシャダイ」版。装備の悪さに驚いているイーノックですが、ルシフェルに「そんな装備で大丈夫か?」と問いかけられたのに「大丈夫だ、問題ない」と自信満々に返したのはお前自身だ(笑)。

きゅぅべえ版

 「まどマギ」版その1。まどかからの契約取り付けに苦戦するキュゥべえさんですが、しかし杏子、マミ、ほむら、さやかと、本編に登場する魔法少女たちはことごとくキュゥべえさんが契約しているので、そんなに気に病まなくても。が、本来の目的であるエネルギーの回収のためには、魔法少女として途方もない資質を持つまどかとの契約がどうしても必要だと思っているのでしょうね。多分他の4人を魔女にするよりもまどかを魔女にした方が膨大なエネルギーが採取できるのでしょう。マミなんか魔女にならずに死んでしまったので、キュゥべえ的には投資失敗だと思われるのですが、多分まどかさえと契約できればそんなもん惜しくもないのでしょう。

巴マミ版

 「まどマギ」版その2でそのマミさん。ティロ・フィナーレのことですね、わかります。脚本段階では「アルティマシュート」という名称だったそうですが、アフレコの段階で「かっこ悪い」という理由から、急遽ネットで各国の言葉を調べ、結果イタリア語の「ティロ・フィナーレ」に変更されたのだそうです。直訳すると「究極の一射」。なお必殺技名を叫ぶのはマミさんだけですが、それは「昔テレビで観た魔法少女のように必殺技の名前を叫ぶことで、死と隣り合わせの戦いから逃げ出したくなる自分を奮い立たせ、魔女と戦い続けるため」なのだそうです。結構シリアスな理由があったんですね。私はてっきり中三なのに中二病だとばかり(笑)。

けいおん版

 「けいおん!」版。半円状の太い眉毛が特徴の琴吹紬ですが、今更驚いています。原作の漫画ではこの眉毛が実はたくあんだというシュールなギャグが展開されています。私は眉毛太めの方が好きなのでそのままでいいと思います。なお全く関係ないですが、琴吹紬のCVは寿美奈子でしたが、もしや「コトブキ」つながりで選んだとかじゃないでしょうね?「荒野のコトブキ飛行隊」にも出演すれば良かったのに。

ジョジョ版

 「ジョジョ」版。自分の髪型のかっこよさに驚くに東方仗助。自慢のヘアースタイルですが、不良の先輩が「アトムみてーな頭」と言ったら、「このヘアースタイルがサザエさんみてェーだとォ?」と訳のわからないぶち切れ方をしていました。

サザエさんみてェーだとォ?

 杖助は、幼少期に助けてくれたリーゼントの少年に憧れて同じ髪型にしており、ゆえに、自分の髪形を貶すことはあこがれの人を貶すことと同じなので激しく怒るのだそうです。

ベジータ版

 「ドラゴンボール」版。戦闘力の低さに驚くベジータ。フリーザ一味はほぼ標準装備しているスカウターですが、相手の戦闘力は判っても自分自身の戦闘力は判らないのか。それにしても相手の戦闘力があまりにも高すぎると、測定不良を起こし爆発するというのは危険極まりないですね。0÷0とか計算させると爆発する電卓のようなものでは。 

川○シェフ版

 「川○シェフ」版。いろんな意味で一世を風靡した彼ですが、既に経営する店は全て休業・閉店状態で、メディアにも登場していないのでプライバシーに配慮しておきましょう。

川○シェフその2

 「水800円事件」のせいか、こういう上から目線のものも。800円の水(ミネラルウォーターなんでしょうが)があってもいいとは思いますが、予め値段を明示していないとか、客が注文していないのに出すとかしたのはやはりアンフェアと批判されても仕方がなかったかと思います。

管直人版

 「管直人元首相」版。この人は仮にも一国の首相だった、つまり公人なので目線を隠しません。鳩ぽっぽと二人で民主党政権を滅茶苦茶にしてしまいましたね。野田さんは前二人に比べれば明らかにましでしたが、あれだけの負債はさすがにどうにもならなかったか。

聖グロリアーナ版

 「ガルパン」版。自分の戦車の弱さに驚く聖グロリアーナ女学院のダージリン。チャーチル戦車(MkⅦ)は75ミリ砲搭載に圧倒的防御力を持つ重装甲で、決して弱くはないのですが、最大速度は20km/hということで機動力には難ありですね。

諸葛孔明版

 「三国志」版。蜀からの俸禄の安さに驚く諸葛孔明。いかん!すぐに俸禄10倍にする勢いで慰留するんだ劉備!蜀滅亡の危機。

詩織版

 最後に「ときメモ」版。パラメーターの低い隣家の幼なじみに驚愕するラスボスこと藤崎詩織さん。そうか、それで「一緒に帰って友達に噂とかされると恥ずかしいし」という例の名セリフにつながるんですね。しかし、よく考えれば自分に見合った相手を選ぶというのは別に非難されるようなことではありませんね。詩織も容姿端麗・才色兼備というステータスを何の努力もなしに手に入れた訳ではないのでしょうし。それに自分のパラメーターをちゃんと上げていけば「家もお隣同士だし、たまには一緒に帰ろうと思って…」なんて言ってくれますし。詩織の態度は自分自身の努力の表れなんですよ。

神無月の巫女:百合とNTRに巨大ロボまで詰め込んで

豪快唐揚げ合盛りすた丼

 本日、伝説のすた丼屋に行って「豪快唐揚げ合盛りすた丼」を食べてきました。看板メニューであるニンニク醤油ダレを絡めた豚バラ肉をご飯にのせた「すた丼」に、「すたみな唐揚げ」3個を合わせています。「すたみな唐揚げ」は「すた丼」に続く定番メニューとなっていて、日本唐揚協会主催の「第10回からあげグランプリ 東日本しょうゆダレ部門」で平成最後の金賞を受賞したそうで、それを記念したメニューだそうです。昭和から続く「すた丼」と、平成の定番「すたみな唐揚げ」を令和に食べるという。確かに美味しいしボリュームも満点なんですが、肉と唐揚げを無理矢理丼に載せているのでちょっと食べにくいです。同じ分量で別皿にしてくれたら食べやすいのですが。

神無月の巫女感想

 本日は4月からちょこちょこ見ていた「神無月の巫女」を紹介しましょう。原作は角川書店の「月刊少年エース」に2004年から2005年まで連載されていた介錯の漫画作品です。アニメは原作終了前の2004年10月から同年12月に放送されました。なんと15年も前の作品。

神無月の巫女

 まほろば村にある乙橘学園に通う来栖川姫子はおとなしく引っ込み思案な性格ですが、学園のアイドルで「宮様」と呼ばれる姫宮千歌音と親友の関係にありました。また、幼なじみで女子からの人気が高く「ジン様」の愛称で呼ばれる大神ソウマは、文武両道同士ということで千歌音と接触が多く、学園内では「ゴールデンカップル」と噂されていますが、実は姫子に恋心を抱いています。

姫子と千歌音

 姫子と千歌音の16歳の誕生日の日、不気味な日食が世界を覆います。それは太古の時代に封印された邪神ヤマタノオロチの復活の前兆でした。オロチと配下のオロチ衆は、かつて自分を封印した巫女の生まれ変わりである姫子と千歌音の命を狙い始め、ソウマもオロチ衆の一人であることが判明しますが、ソウマは姫子への想いによりオロチ衆に叛いて
巫女側に就き、オロチ衆と戦っていきます。

大神ソウマ

 姫子とソウマは相思相愛の関係となり、千歌音もそれを祝福しているように見えましたが、実は千歌音は姫子に恋愛感情を持っており、巫女としての前世を思い出したことから、オロチ衆に墜ちていきます。オロチを倒すにはアメノムラクモを復活させなければなりませんが、宿命的に巫女の一人を生け贄にする必要があり、前世では千歌音が姫子を殺していたのでした。千歌音は、今度は自分が姫子に自分が殺されようと、あえて嫌われるように仕向けていくのですが…

百合その1

 端的に言うと女2人と男1人の三角関係の果て、女2人が結ばれるというまさかの展開。ソウマは千歌音に姫子を奪われてしまいます。文字通り身も心も。NTRだNTR。百合とNTRでだいたいおなか一杯なんですが、さらに巨大ロボまで出てきてしまいます。まあ邪神八岐大蛇と剣神天群雲剣が巨大ロボめくのは仕方ないかなと思うのですが、オロチ衆までそれぞれ専用の巨大ロボを持っているという。ソウマがオロチ衆に叛いたことでソウマ専用ロボが巫女側についたから良かったものの、そうでなければ巫女側は一方的にオロチ衆の巨大ロボに蹂躙されてしまうところでした。

来栖川姫子

 来栖川姫子は陽の巫女。幼少時に両親を亡くした後、養女に貰われますが、養父からは虐待気味に扱われていました。千歌音が学園のスターなので隠れるように交際しており、それでも親しさが周囲に発覚するたびに意地悪をされていました。女性受けは悪かったようですが男受けは良く、ソウマの他敵であるギロチにも懸想されていました。

姫子役の下屋則子

 CVは下谷則子。アニメとしては初主演作になっていると思われます。声と良い演技といいFateシリーズの間桐桜を彷彿とさせます。男受けはするけど女受けをしないのも仕方ないかなという。

姫宮千歌音

 姫宮千歌音は月の巫女。大富豪の娘で才色兼備。学園のスターですが、圧倒的に女性受けしていたようです。巨乳でスタイルは姫子以上なのですが、なぜか男受けは良くなく、ギロチも興味を示しませんでした。親友として姫子に接しながら実は心から彼女を愛しており、ソウマには嫉妬していました。後にオロチ衆に墜ちて他のオロチ衆を全滅させ、ただ一人のオロチ衆として姫子に対峙することに。

千歌音役の川澄綾子

 CVは川澄綾子。Fateシリーズのセイバーことアルトリアですね。この人は20世紀からヒロインを多数演じてきている人気声優です。セイバー×桜というのはFateシリーズ的にはちょっと異色の組み合わせです。しかもセイバーの方が闇墜ちしているという。

三角関係

 オロチ衆は8人いますが、「七の首」であるソウマが叛き、「八の首」は最初から最後まで姿を見せませんでした。なので残り6人のことなんですが、それほど悪くなさそうな感じでした。それぞれ宿命的なオロチの血みたいなことではなく、理由があってオロチ衆になっています。

一の首ツバサ

 一の首ツバサ。ソウマの実兄で事実上のリーダー。過去、ソウマを虐待する父親を刺殺し、その後の転落人生の中で闇墜ちしてオロチ衆になりました。ソウマの平穏な人生を願っていたはずなのに、闇墜ちした反動のせいか、ソウマをオロチ衆に引き戻すことに執着していました。百合展開の狭間に咲く兄弟対決。残念ながらウホッな展開はありませんでしたが、千歌音との対決に敗北後はソウマを支えるかのようになります。

二の首ミヤコ
千歌音を誘惑するミヤコ

 二の首ミヤコ。乙橘学園のシスターですが、戦争で人が死ぬのを見すぎたことで、神に裏切られたと思い込んだことからオロチ衆になりました。オロチ衆の参謀格で、ツバサに恋心を持っていた模様。精神攻撃で千歌音を闇墜ちさせることに成功しますが、逆に壊滅させられる憂き目に。

三の首ギロチ

 三の首ギロチ。ミヤコの実弟で番長キャラ。戦争で元の家族が死亡したことでオロチ衆になりました。姫子のことを「姫ちゃん」と呼ぶほど気にいり、恋心を抱きますが、千歌音には最初から嫌悪感を示していました。そのため、千歌音がオロチ衆になったときも最初に挑発し、結果最初に倒されることに。

四の首コロナ

 四の首コロナ。イマイチ売れないアイドル歌手(最高順位68位)で、枕営業に手を染めてしまったことによりオロチ衆になりました。レーコとはケンカばかりしています。CVは植田佳奈で、Fateシリーズでは遠阪凛なんですが、残念ながら姫子や千歌音とは特にカラミがありませんでした。

五の首レーコ

 五の首レーコ。売れっ子漫画家で、ヒット作の「あたしのブレーメンラブ」は姫子も大ファンでした。漫画家として成功したがために、自分の好きなように描けなくなったジレンマを抱えたことでオロチ衆になりました。CVは麗しの能登麻美子ですが、あんまりしゃべらないのが非常に残念。

六の首ネココ

 六の首ネココ。猫耳と尻尾を生やしているナース少女です。生体実験の被検体だったらしく、それがオロチ化に繋がっているそうですが、正体は半獣?ちょっと出自が謎のキャラでした。

邪神八岐大蛇

 オロチ衆にはそれぞれ「墜ちる」きっかけとなる心の闇を抱えているのですが、ソウマのみ七の首とされながらも特にオロチ衆になる理由が明示されておらず、彼のみそれが宿命のような言われ方をしていました。

剣神天群雲剣

 この世界はオロチ衆となった千歌音に滅ぼされ、その後姫子に戦いを挑んだ千歌音は、望み通り姫子の剣に貫かれます。そして剣神天群雲剣が邪神八岐大蛇を倒した後、世界の再生のための生け贄になります。前回はそれが姫子だったので今回はぜひ自分にということですね。

百合その2

 再生後の世界では姫子は千歌音の記憶を失っていましたが、彼女への想いだけは失うことがなく、ソウマからの告白も断り、エピローグでついに千歌音と再会を果たします。前の世界でも再生後の世界でも想いが届かないソウマが可哀想ですが、イケメンだからなんとかなるでしょう。姫宮家のメイド長の乙羽さんなんかどうですか?

百合百合しいアニメ

 なお再生後の世界ではオロチ衆の面々も幸せに暮らしているようですが、ツバサのみなぜかソウマと同居しておらず、なんとなくひねくれたままの様でした。一クール12話にずいぶん詰め込んだなという展開でしたが、破綻せずに終わったのは何より。巨大ロボはなくても良かったと思いますが、原作に出てくるから仕方なかったのでしょう(笑)。

ズキュゥウウン

 なお私が本作に興味を持ったのは、ヤンデレが登場するアニメ作品を紹介する動画の中に千歌音と姫子の剣戟シーンがあり、姫子に愛をささやきながら本気で斬りかかったり、負傷した手をつかんで流血させたりしている様は確かにヤンデレ的ではあったのですが、全部見て千歌音の本当の気持ちを理解してみると、単にヤンデレ風に振る舞っていただけではないかと思われます。私が認定するヤンデレヒロイン双璧の我妻由乃や桂言葉にはとても及ばないでしょう。

姫子を襲う千歌音

 ヤンデレを装うことで姫子に嫌われて憎まれて本気で殺しにきて貰いたかったのですが、守られるだけの存在かと思われていた姫子が、逆に千歌音の気持ちを全て包み込めるほどに成長していたことで、晴れて両思いとなったのでした。

メイド長乙羽さん 

 個人的に百合ものは大好きなので、NTRされたソウマを悔しいのうww悔しいのうwwと笑いながらもこの結末は非常に満足しましたが、欲を言えばやはり千歌音に好意を抱いていたメイド長の乙羽さんとかももっと描いて欲しかった。姫子に千歌音を取られたことでオロチに墜ちるのもまたよし。金髪縦ロールが巴マミを思わせます。

いじわる三人組

 それに千歌音の大ファンの3人組(イズミ、ミサキ、キョウコ)も千歌音と親しい姫子に嫉妬して嫌がらせをしていましたが、もっとハードに姫子を追い詰めて欲しかった。「ミサキ!キョウコ!姫子にジェットストリームアタックを仕掛けるぞ!」的な勢いで。姫子はいじめられて輝くタイプなんですよ(笑)。それにいじめられればいじめられるほど千歌音やソウマからの愛が高まるという。

千歌音がタチ、姫子がネコ

 8話で千歌音が姫子を襲い、ソウマが駆けつけた時には「事後」みたいになっていましたが、あれは具体的にどういうことになっていたのかを小一時間問い詰めたい。原作では純潔を奪ったということですが、アニメでもそういうことでいいんですか?女性同士でもやりようによってはいろんな手段はあるでしょうし…まあ18禁ブログじゃないので深くは追究しませんが。

事後切り取り

2019年春季アニメの感想(その3):機動戦士ガンダム THE ORIGIN

淀川の城北ワンド

 沖縄・奄美地方は梅雨入りしたということです。本日の曇天は、大阪に梅雨前線が近づいているような気配を感じさせますが、あんまり暑くなくて個人的には快適です。来週前半までぐずつくみたいですが、流石に梅雨突入にはまだ早いでしょうかね。画像は城北ワンドです。土曜日にいつも歩く淀川にあって、河川工事の副産物としてできた川岸二連なる池のような部分なんですが、釣りに良いスポットらしいです。今日は釣りにも向いてる日でしょうね。

機動戦士ガンダム THE ORIGIN 序盤乾燥

 さて本日は春季アニメの感想第三弾。満を持して「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」です。3話まで見ましたが、実は放映されているのは2015~2018年に制作されたOVA全6話を再編集したもので、私はOVA版の方を3話まで見ているので、テレビ版では6話分相当ということになっています。ネタバレになってしまうといかんので、テレビ版3話(OVAの2話の前半)までを紹介したいと思います。

マチルダ救出作戦

 そうかOVAか。どうりで長いと思ったら1話約1時間ありましたよ。私もこう見えてファーストガンダム世代。ガンダム界(?)では一番面倒くさくてうるさいと思われている世代かも知れませんが、実は本放送時は部分的にしか見ていないのであんまりいばれなんです。放送部の先輩達が騒いでいたので見てみたのが23話「マチルダ救出作戦」。Gファイター登場という回だったんですが、いきなり中盤を見ても何がなんだかでした。それからしばらく放置して、再び見たのがキワモノMAザクレロが登場する32話「強行突破作戦」でした。この頃同時間隊に全日本プロレス中継をやっていて、どっちを見るか悩ましいところだったんですよね。

ソロモン攻略戦

 35話「ソロモン攻略戦」のスピーディーかつ大規模な宇宙戦に魅せられて、そこから最終回まで一気でしたが、「宇宙戦艦ヤマト」同様、人気に火がついたのは再放送からでした。再放送の際には1話から全部見ましたよ。本放送時に見たアムロは戦闘マシーン化していたので、序盤のぐちぐち面倒くさいアムロには驚きましたが、今考えると素人をいきなり軍人にしているんだから当たり前というか、あんなもんじゃ済まないだろうとか思います。

スーパーロボットっぽいガンダム

 それはそうとリアルロボットアニメの嚆矢とされるガンダムですが、今考えるとかなりスーパーロボットの尻尾を引きずっていました。バンクシステム(あわわ…)はさておくとして、主題歌の歌詞とかね。またモビルスーツは量産兵器なんですが、ガンダム自体はコスト度外視でふんだんに新機軸を投入された試作機という設定で、単機大気圏突入も可能など、他のMSとは一線を画した性能を持っていました。であればこそ素人のアムロはニュータイプ覚醒まで生き延びることができたとも言えますが。

ダンバインとビルバイン

 本作以後のサンライズのリアルロボット系アニメ作品の主役メカは、より量産兵器の色彩を強くしていった気がします。反面、量産兵器であるが故に、序盤はともかく中盤以降は敵の新型機に対抗することが難しくなり、途中で主役メカが交代するという現象が起きるようになりました(例:ザブングル→ギャリア、ダンバイン→ビルバイン、エルガイム→エルガイムMk-Ⅱ)。このタイトルと主役メカが異なる「看板に偽りあり」状況をなんとかしようとしたのか、「機動戦士Zガンダム」では主役メカのZガンダムが中盤から投入されるという手段が取られましたが、それはそれで序盤の主役メカを務めたガンダムMk-Ⅱ時代がやはり「看板に偽りあり」状態でしたな(笑)。

ガンダム THE ORIGIN 原作漫画

 ともあれ、ガンダムは作中で描かれなかった部分が多々あり、それは番組冒頭のナレーションで一応の説明はされたほか、後発作品やゲームなので一部映像化されるなどしてさらに詳しく描写されましたが、それでもシャアの幼少期とかまでは描かれていなかったので、ガンダムシリーズ専門漫画雑誌「ガンダムエース」に、創刊号(2001年6月発売)から連載された安彦良和の漫画「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」は興味深い作品でした。これをアニメ化したのが本作ですが、原作自体、ファーストガンダムをベースにしていたものの、設定の見直しや外伝的エピソードの追加など独自のアレンジが施されていたので、ファーストガンダムを完全に補完するというよりは、辻褄が合わないとか非現実的だという部分を手直ししたリメイク版という色彩が強いかも知れません。漫画版はファーストガンダム自体をリメイクしているのですが、OVAの方はファーストガンダム前史であるルウム戦役を描いた6話で終了しています。その辺り、完全リメイクしている「宇宙戦艦ヤマト」と異なりますね。

宇宙戦艦ヤマト2199

 「宇宙戦艦ヤマト」こそ、本放送時に全話視聴したんですが、じゃあリメイク版「宇宙戦艦ヤマト2199」を見たかと言われれば、全く見ていませんし、見る気もありません。別にリメイク版を見た人・見たいい人にどうこう言う気はありませんが、私自身は矛盾は突っ込みどころは多々あれど、ヤマトはあれはあれで完結しているんじゃないかという想いがあって、矛盾点などについてもどう解釈すれば辻褄があうかを考えた方が楽しいとか思ってしまいます。ファーストガンダムはヤマト以上に思い入れが強い人がいる気がするので、アニメでフルリメイクするとなると必ずしも歓迎されないかも知れませんね。

やばいジオン

 何はともあれファーストガンダム前史である「THE ORIGIN」です。必ずしもファーストを補完する作品ではないということを念頭に感想など行ってみましょう。まずは第1話「ジオンの子」。これまで断片的に知られていた以上にパパンのジオンが感情的というか情動的です。簡単に言うとヤバイ感じ。しかもママンのアストライアは実は妻ではない、つまりは愛人とか愛妾という立場であるという。「人の革新」を唱える割にそいういうところは極めて旧態依然としているのがガンダム世界なんですが、ニュータイプと色恋は別物だということなんでしょうかね。宇宙世紀も不倫は文化か。

本妻ローゼルシア

 ジオンの本妻はこの人、ブル連隊長ローゼルシア。独立運動の理論家として活躍したジオンの古くからの同志であり、資産家として財政面で彼を支えたパトロンでもあったようです。残念ながら子供は授からなかったということですが、それは愛人作って子供を産ませていい理由にはなりませんな。シャア達が住んでいたダイクン邸も元々彼女のものだそうで、それじゃあシャア達が塔に追いやられても仕方がない。ローゼルシアは本気でジオンを愛していたかも知れませんが、ジオンの方はローゼルシアの金目当てで結婚したんじゃないかという気もしてきます。

ダイクン一家
幽閉用の塔

 そんな訳でアストライア達に冷たく当たり、セイラに意地悪おばさんと言われるアストライアですが、大人の目から見ればそれも仕方ないよなと思ってしまいます。シャアとセイラは本来「非嫡出子」ということになりますが、ローゼルシアに子がないためジオンの直系はこの二人しかいないという。もしローゼルシアに子供いたらジオン亡き後の情勢は大分変わっていたかも知れません。

デギン・ザビ

 ファーストではジオンを暗殺したのはデギン・ザビである気配が濃厚でしたが、本作では誰が殺したのは不明。民衆は連邦説だと思ってたり。ザビ派と対立するジンバ・ラルは完全にデギン犯行説ですが、証拠は特にありません。

ジンバ・ラルもやばい

 で、このジンバ・ラル。ファーストの印象では幼いシャアとセイラを守り抜いたジオンの忠臣といった印象だったんですが、本作ではザビ派と対立するラル派の領袖といったところで、ジオンの遺族を匿ったのにもこの人なりの欲得とか打算がある様子。人間らしいといえばそうですが、ジオン・ダイクンといいジンバ・ラルという、非常に俗物の気配が。

若いランバ・ラル

 ジンバ・ラルの息子ランバ・ラル登場。ファーストの10年前なので当然ですが若い。既に大尉の階級を持っていますが、10年経ってもなお大尉だったということはまさに万年大尉ですね。まあザビ家が覇権を取った後のサイド3に残っていたら、対立派閥のラル家の息子なんて生きていられるだけでもありがたいかも。

歌姫ハモン

 そして当時からラルと恋仲らしいハモンさん。なんかキャッツアイ風ですね。クラブの歌姫らしいですが、ファーストより色っぽい。CV沢城みゆきのせいか、峰不二子っぽいという感じもしますが、能力的に本当に峰不二子っぽいことは後に判明します。

ザビ家の兄弟
激おこのサロス

 こちらはザビ家の兄弟。ガルマはさっきデギンの後ろにいました。一人知らない人がいると思ったら次男のサスロでした。この次男についてはファースト当時からザビ派によるジオン暗殺の報復としてダイクン派に暗殺されたとされていましたが、実物を見るのは初めてです。長男ギレンと三男ドズルでは容姿があまりにも違いすぎると思っていましたが、その間をつなぐミッシングリングのような姿ですね。ガウォークというあだ名を捧げたい。

サスロ暗殺その2
サロス暗殺

 そして爆破により暗殺されるサスロ。物語の描写的にやったのは明らかにキシリアのようなんですが、ラル派の犯行ということに世論操作され、ラル派は失墜します。ギレンもキシリアの犯行と知っていて状況だけうまく利用したような感じです。後にギレンを殺害するキシリアですが、兄を二人も手にかけるとは。ギレンもサスロ暗殺を知っていたならもっと警戒しておけよと突っ込みたくなります。
ジオン紙報道その1
ジオン紙報道その2
同乗していたのに生きてるドズル

 サスロ暗殺時、爆破された自動車に同乗していたドズルは負傷しながらも生存。顔の傷はこの時できた模様ですが、すぐ隣に座っていたのにこの程度で済むとは。もしラル派の報復テロであるならば、ドズルに斟酌する必要などなく、自動車ごと派手に爆破して二人もろともに殺害してもなんら不思議ではないのですが、あえてサスロのみをターゲットにした様であるあたり、やはりドズルには特に遺恨がないキシリアの犯行であるというのが有力な気がします。

キャスバルと単独会見するキシリア
シャアとキシリア

 そしてシャアと単独会見するキシリア。匿われているラル家から出てダイクン邸に戻るように説得しますが、パパンを殺したのはザビ家だと疑っているシャアは納得しません。

迫るキシリア
キシリアの手錠プレイ

 怒ったふりのキシリアはまさかの手錠プレイ。「お姉さんが“変な性癖”を教えてあ・げ・る」的な。ファーストガンダム第41話「光る宇宙」で、シャアがキシリアから正体がキャスバルであることが露見していることを知らされる場面で「私は4歳ごろのキャスバル坊やと遊んであげたことがあるんだよ。お忘れか?」と言っていますが、こんなことをあったんならそれどころじゃない(笑)。「私は11歳ごろのキャスバル坊やと手錠で遊んであげたことがあるんだよ。お忘れか?」になる。忘れてませんとも。しかし屈しないシャアでした。しかしキシリアにシャア侮り難しの印象を与えたことで情勢はさらに悪く。

愁嘆場

 第2話「母との約束」。ランバ・ラルは、情勢の悪化によりパパンのジンバ・ラルをシャア・セイラと共に地球に脱出させる作戦を立てます。アストライアとの別れに号泣するセイラに対し、無言のシャア。既に状況は理解出来ているようですが、しかしこのシャア、パパンについては何も思っていない様子。後にロリコンとかマザコンとか言われまくるシャア(私も散々言っています)ですが、アストライアがママンでは仕方がないかも。

連邦軍人に化けたハモン

 ガンタンクで迎えに来たのは連邦軍士官に化けたハモン。マチルダさんかと思ったZE。ど、どうやって調達したんだろう?後に軍属でもないのにランバ・ラル隊に同行し、ラル不在時は指揮も執り、部下達からも尊敬され、ラル亡き後はマゼラトップを操縦してアムロをあわやというところまで追い込んだハモンさんですが、それにしてもこの頃から有能すぎるだろうハモンさん。昔は一体何をやっていたんだとか詮索したくなります。

戦争前からあるガンタンク

 そしてガンタンクがザク以前に存在していたという驚きの解釈変更。ガンタンクを純粋な装甲戦闘車両として再設計したとされるガンタンクⅡに似ています。当然コアブロックとかはなし。主力戦車扱いらしいですが、61式戦車との役割分担はどうなっているのやら。そもそもミノフスキー粒子登場前のこの車高の高さは戦車としてどうなんでしょうか。

砲撃するシャア

 前に立ち塞がるガンタンク部隊に対し、シャアが砲撃。いきなりガンダムを操縦したアムロほどではないにせよ、初めて乗った戦車で試射もなしで砲撃して敵を撃破するシャアもすごい。そして爆煙に紛れて脱出して首尾良くランバ・ラルと合流、地球に向かうコンテナに忍び込みます。

テアボロ・マス

 そして第3話「エドワウとセイラ」。シャアとセイラはテアボロ・マスの子として地球で新たな生活を始めます。シャアはエドワウという名前になりますが、シャアの名前の中でも一番マイナーなのでは。テアボロ・マスはジンバ・ラルとは旧知の実業家だそうで、妻に先立たれて商売一筋に生きていましたが、2人を実子同然に可愛がるようになりました。テアボロさんは本当に良い人で、ジンバ・ラル抜きでここでの生活が続いていたら、シャアにも違う未来があったかも知れません。それから3年…

セイラ10歳

 セイラ10歳。見た感じほぼ完成形ですね。

シャア14歳

 シャアは14歳。声が田中真弓から池田秀一に変わってこちらも完成されてきたような。

老いの妄執にとらわれるジンバ・ラル

 ジンバ・ラルはすっかり老いました。しかし老いの妄執に囚われたジンバ・ラル、アナハイム社と密かに接触してザビ家打倒を計画します。それは常に監視していたであろうザビ家に即座に知られるところとなり、視角がやってきます。なんだこの「さまようよろい」は(笑)。横溝正史ミステリーじゃあるまいし、なんで宇宙世紀に鎧姿?

さまよう鎧
ジンバ・ラル殺害

 テアボロは重傷を負ったものの生存しましたが、メインターゲットであるジンバ・ラルはあっさり刺殺。その魔手はシャアとセイラにも迫ります。

鎧を倒すシャア

 セイラを守って剣を振るうシャア、なんと鎧の隙間から刺突して倒してしまいます。ファースト最終回ではアムロに同じ事をされますが、ヘルメットとマスクのおかげで九死に一生を得ましたね。

ミライさん登場

 テアボロ・マスを見舞う友人のシュウ・ヤシマ。娘はミライ。そう、あのミライ・ヤシマです。相変わらず地味ですな。シュウにサイド5のテキサス・コロニーへの移住を勧められるテアボロ。月を挟んでサイド3に近いサイド5なら監視が容易で、ザビ家に恭順の意を表すことになるので反抗などするはずがないと思わせられると。

ラルファイトクラブ

 サイド3ではあれからくすぶってるランバ・ラル。連邦兵相手に喧嘩三昧ですが、そこへやってきたのはドズル・ザビ。モビルスーツの前身であるモビルワーカーの実験を手伝えという依頼でした。ドズルは見かけはフランケンシュタインっぽいですが、ザビ家では一番まともな性格です。だからこそランバ・ラルもドズルの配下になったんでしょう。

ガイアと出会うラル

 行った先にはガイア、オルテガ、マッシュが。後の黒い三連星である。ランバ・ラルとは旧知の仲だったんですね。

モビルワーカー

 これがモビルワーカー。ガンタンクを圧倒して有用性を見せつけます。ファーストではジオンの宇宙軍はドズルの宇宙攻撃軍、キシリアの突撃機動軍に大別されており、突撃機動軍の方がMSの運用に積極的という感じがありましたが、本作ではドズルが開発から積極的に関わっていたことになっています。政争や謀略好きのキシリアよりは生粋の武人気質のドズルの方が確かに適当かも知れません。それにしても黒い三連星はいつからキシリア配下になってしまったのか。

幼いアムロ
アムロ登場

 そしてアムロも登場。まだ酸素欠乏症になっていない有能エンジニアのテム父さんと共に宇宙に向かうようです。持っているのハロが入った箱。私は、ハロはてっきりアムロがサイド7時代に自作したロボットだと思っていましたが、まさかの市販品だったんですね。後にアムロは誕生日プレゼントとしてフラウ・ボゥに渡していますが、いくら朴念仁のアムロでも、まさか中古の市販品をそのまま渡すとは思えないので、きっと中身は魔改造しているに違いありません。

ジト目のセイラ

 その様子を見ていたセイラ。ちょっとジト目風ですね。「それでも男ですか!?」とか思ってそう。セイラはミライ、アムロと計らずもこの頃に出会っていたんですね。それにしてもセイラがセーラー(笑)。

テキサスコロニー

 セイラが、サイド7に移る前にテキサス・コロニーにシャアと共に住んでいたというのは意外でしたね。テキサスはシュウ・ヤシマの所有で、バブル期にテーマパークとして作られたのを買い取ったんだそうですが、宇宙世紀にもバブル期があったんだ。一体どれほどの建設費用か想像もつかないコロニーをまるまるテーマパークにするなんて、よっぽどのバブル景気だったんでしょうね。しかしそういう経緯があったにしては、ファーストでホワイトベースとザンジバルがテキサスを訪れた際、シャアもセイラも何のリアクションもありませんでしたな。ミライも「ここはパパのコロニー」とか呟いてもよかったんですが。

2019年春季アニメ序盤の感想(その2):文豪ストレイドッグス第3シーズン/みだらな青ちゃんは勉強ができない/ぼくたちは勉強ができない

ネモフィラ

 今日は昨日に輪をかけて暑いような。湿度が低めなのが救いですが、いずれこっちも爆上がりしてくるんでしょうね。GWまでは涼しめの日もあったんですが、こうなってくるともう半袖ノーネクタイのクールビズで行くしかありません。クリーニング屋さんは衣替えの客でごった返していますね。せめて画像だけでも爽やかにひたち海浜公園のネモフィラで。

見なかったウルトラマン 

 昨日に引き続き2019年春アニメの途中感想をば。まずは打ち切り状況ですが、「ULTRAMAN」は4月1日に全13話が一気に配信されましたがなんか最初からモチベーションを失ってしまって未視聴です。「続・終物語」は5月18日に全6話一気放送だそうで、こちらは短いから見るんじゃないかなと思います。「7SEEDS」は配信が6月28日に延期されたので、もはや春季アニメとは言えませんね。夏季アニメとして視聴するかどうかも未定です。

文豪ストレイドッグス第3シーズン 

 では最初に「文豪ストレイドッグス第3シーズン」。5話まで視聴。第2シーズンは冒頭「黒の時代」編として過去編が放映され、続いてヨコハマで対立するポートマフィアと武装探偵社に、北米文学者の名を冠する能力者集団「組合(ギルド)」が侵攻してきて三者鼎立の三国志状態となりますが、ヨコハマを廃墟にしようとする組合に対してポートマフィアと武装探偵社が一時的に共闘することでかろうじてヨコハマを守り抜きました。今シーズンはドストエフスキーを頭目とする「死の家の鼠」が敵になるようで、ということはロシア文学者の名を持つ異能力者が登場するのでしょう。

15歳編 

 今回も冒頭3話は「15歳」編として「黒の時代」編より以前の、ポートマフィア時代の太宰治やポートマフィア加入前の中原中也の物語が展開されました。「黒の時代」編もそうですが、過去編の方が面白いのが「文豪ストレイドッグス」の不思議なところ。もうずっと太宰が悪に染まっていた過去の物語でいいのになと思うのですが、おそらくポートマフィアの組織のシビアさに比べ、武装探偵社が甘さが目立つからなのかも知れません。ま、そこは人により好き好きなんでしょうが。

ドストエフスキー 

 北米、ロシアと来ると次は欧米文学者の名を冠する組織が来るのでしょうか。しかし欧州と一言で言っても文学史的には非常に膨大な作家を擁しているので、数カ国分で切り売りしたりして。作家の数は多くても日本で知られているかどうかということはまた別ですしね。中国文学とか、日本でも歴史上の文豪が亡霊のように現れるといった展開もありかな。何にせよ日本の作家陣は日本で知られている数は極めて多いものの、武装探偵社・ポートマフィア、そして内務省異能特務課などに分散してしまっているという弱みも。新興の「ラノベ」軍とか「なろう系」連合なんかも考えられますが、既存の作家陣に一蹴されてしまうでしょうか(笑)。

みだらな青ちゃんは勉強ができない 序盤乾燥 

 続いて補充要員から昇格した「みだらな青ちゃんは勉強ができない」。6話まで視聴。原作は月刊誌「少年マガジンエッジ」に連載されたカワハラ恋の「淫らな青ちゃんは勉強ができない」。さすがの私でも「淫ら」というインパクトのありすぎる字をJKに使うのはあんまりだと思うので、ひらがな表記にしたのは正解でしょう。

高嶺の花青ちゃん 

 どこに出しても恥ずかしくない美少女JK堀江青は、官能小説かを父に持ち、しかも自身の名前が「青姦」に由来しているというとんでもない境遇にありました。大学進学後は父から離れて一人暮らしをしたいと願い、父の出した有名国立大学という条件をクリアするために、青春を犠牲にする覚悟で猛勉強しています。

エロ知識王青チャン

 青ちゃんは官能小説家である父の影響で、エロに関する知識だけは豊富(つまり耳年増)で、「男は性欲の塊、野獣」という先入観を持っており、勉強第一のため女子も含めてクラスの誰ともつるまずに来ましたが、どこから見ても「リア充」に見えるイケメンの木嶋拓海だけは積極的に声をかけてきます。

そそられる青ちゃん 

 木嶋から告られたことで青ちゃんは木嶋のことが頭から離れなくなり、卑猥な妄想が爆発して勉強に身が入らなくなってしまいます。青ちゃんと真剣交際しようとする木嶋、木嶋との関係を推し進めようとする父、木嶋を狙う青ちゃんの幼なじみの高岡雅などが介入してきて関係が入り乱れる中、青ちゃんはさらに妄想を暴走させる日々を送ることとなってしまいます。 

孤独の青ちゃん 

 少女漫画らしいデザインの青ちゃんは実に可愛く、しかも巨乳。そりゃあモテるだろうなと思いますが、むしろ高嶺の花と思われてしまうかも。自分も処女のくせに、まなじ父の影響で耳年増なせいで、木嶋が童貞と知るや上から目線になったりもしますが、青ちゃんのモノローグ中心に話が進むので全然嫌いになりません。

割烹着の青ちゃん 
寝間着の青ちゃん 

 理由は不明ですがママンが不在のため、家事は青ちゃんがこなしており、自宅での普段着はまさかの着物、家事の際は割烹着姿。こ、これは萌える!寝るときもパジャマじゃなくて寝間着だし。

和服外出着の青ちゃん 

 外出の際に和服のことも。和服美少女、いいですね。青ちゃんは一人で着付けができるのか。家事全般もこなしているし、ぜひ嫁さんに頂きたい(昭和的な意味で)。

青ちゃんのパパン 
謎のじいさん 

 そしてなんと言っても可笑しいのが青ちゃんのお父さん(笑)。「ぎゅあんぶらあ自己中心派」に出てくる謎のじいさんみたいなちんちくりんな二頭身ルックスですが、CVはまさかの声もルックスもイケメンな津田健次郎。この人、前に写真集出してましたよね。杉田智和がラジオで買ったと言っていました。

青ちゃんの妄想 

 「堀江花咲」のペンエームで超売れっ子の官能小説家であるほか、テレビアニメの脚本や英語の学習参考書、「フローラル・ホリ」名義で恋愛指南書も執筆するなど、様々な分野で活躍しています。

青ちゃんの拓海イメージ 

 青ちゃん命名「リア充キング」の木嶋拓海は派手は外見で交友も広く、確かにリア充にしか見えませんが、思いのほかピュアで真面目な性格です。普通なら最大の敵となるはずの青ちゃんのお父さんが味方になっているのは実に心強いのですが…

高岡雅 

 拓海が先輩に無理矢理連れていかれた合コンで出会ったのが高岡雅。フローラル・ホリ(お父さん)の本を参考に木嶋を落とそうと手を尽くすも失敗。しかし諦めることなく、青ちゃんと拓海に絡んできます。青ちゃんがいなければ十分美少女なんですが、わざわざ青ちゃんに寄っていくあたり、まるで諸葛亮と周瑜みたいですな。

和氣あず未 

 青ちゃんのCVは和氣あず未。売り出し中の若手声優です。姿も声も清楚ですがセクシー演技には既に定評があるということで、まさにベストな配役ですね。

ぼくたちは勉強ができない序盤乾燥 

 「勉強ができない」でくくった訳ではないのですが、続いては「ぼくたちは勉強ができない」。あちらが講談社ならこちらは集英社ということで、「少年ジャンプ」連載の筒井大志の漫画が原作です。本作は視聴予定作品でも補充要員作品でもなかったのですが、どういう訳か視聴しています。結構面白いんですよね。

努力の人成幸 

 主人公唯我成幸が通う一ノ瀬学園には、特に優秀な生徒に限って大学進学にかかる全ての費用を学校側が負担するという特別VIP推薦の制度がありました。貧しい家庭出身の成幸はその推薦を獲得すべく日夜勉学に励んでいますが、理系文系どちらにも強大な敵がいてトップにはなれませんでした。

緒方理珠 
古橋文乃 

 しかしその強大な敵であるところの、数学・物理においては敵う者がいないと言われる通称「機械仕掛けの親指姫」緒方理珠と、現代文・古文・漢文を得意とする通称「文学の森の眠り姫」古橋文乃は、他人が羨む才覚を持ちながらも、故あってそれぞれ不得手な分野に強い憧れや将来の夢を見いだしており、理珠は文系の大学、文乃は理系の大学をそれぞれ志望しています。オールラウンダーの成幸は、学校側から「理珠と文乃の2人の教育係に就き、2人が志望する大学に合格させる」ことを条件に特別VIP推薦資格を認められます。

不得意分野は壊滅的

 本気で打ち込みたいことが上手くいかないことの苦しみに共感するところのあった成幸は、才能に恵まれずとも努力で自分の成績を伸ばしてきた今までの自分自身の経験を生かして彼女達に勉強の仕方を教え、希望進路を尊重しようと奮闘します。さらに中学時代からの顔なじみでスポーツ特待生だが勉強全般が苦手な「白銀の漆黒人魚姫」武元うるかの面倒も見ることに…。

武元うるか 

 3人もの女の子に囲まれてどこの「なろう系」だよというハーレムモードの成幸ですが、割と朴念仁で色恋には奥手のようです。努力型の秀才ですが人に教えることには才能を持っているようで、これはもう教職を目指すしかない。

美少女に囲まれる 
ハーレムにはほど遠い現実 

 理珠とうるかは明確に成幸に好意を示している(特にうるかは滅茶苦茶積極的にアプローチしている)のに成幸はそれに気づかず、人の心の機微を読むことに長けた文系の天才文乃はそれに気づいていますが一方に肩入れするわけにもいかずに板挟みになっています。いや、個人的には文乃が一番好みなんですけど。

真冬先生 

 成幸に先行する理珠と文乃の教育係で教師の桐須真冬という人がいて、彼女は自分自身の体験から、教育者は生徒の感情の如何によらず才ある道に導くべき」というポリシーを持ち、生徒に慕われなくても才能を無駄にしない道を進ませるべきという姿勢を貫いていますが、それがために二人に容れられず反発されてしまいました。成幸の方針を強く批判していますが、本当はいい人みたいなので、美人女教師好きとしては真冬先生を推していきたいところです。

キャラ人気投票結果 

 ジャンプでのキャラクター人気投票では文乃を抑えて1位になっているということなので、読者にも受けているようです。じゃあついでに「なんでここに先生が!?」も見ろと言われそうですが…1話見たら私が求める方向性ではなかったので撤収しました。「みるタイツ」は見るかも知れん(笑)。

唯我水希 

 貧乏家庭で家事全般をこなすけなげな成幸の妹・水希が何気にとんでもないブラコンのようで、これからもっと出てきて理珠・文乃・うるかをいびり倒して欲しいところですが…この人マジで兄が好きなんでしょうか?作中一番ヤバい人だったりして。

2019年春季アニメ序盤の感想(その1):ワンパンマン2/異世界かるてっと/この世の果てで恋を唄う少女 YU-NO/賢者の孫

令和の風薫る五月

 皆さんお久しぶりです。更新せずに3週間近く経過してしまいましたが、その間に元号は変わるわ、GWは始まって終わるわ、立夏は過ぎるわでいろいろありました。GWは筑波嶺に戻っておりまして、スマホでは閲覧は出来ても更新はなあ…ということでご無沙汰してしまいました。GW中はずっと風邪をひいていて、真冬にもひかなかったのになんということだと思っていたのですが、仕事じゃなくて良かったというかなんというか。最近ようやく直りましたけど、たかが風邪もたまにひくとなかなか直らないものですね。

孔雀王逝く 

 それはそうと、昨日、週刊ヤングジャンプの公式サイトで、漫画家の荻野真が4月29日に腎不全のため死去したと発表されました。享年59…若いですねえ。同誌では1985年に「孔雀王」でデビューし、以後も数々の連載をしていました。。密教世界をモチーフにした「孔雀王」は一世を風靡しましたね。私も大好きでしたよ。最初は一話完結の魔物退治だったのが、次第に強大な敵「六道衆」の存在が明らかになっていき、最終戦争的局面に突入していくという大ヒット作でした。OVAや映画、ゲームも制作されていましたね。その後も続編の「孔雀王 退魔聖伝」とか「孔雀王 曲神紀」が発表されていましたが、絵柄が大きく変わってしまい…正直、初期の絵柄が好きでした。ご冥福をお祈りいたします。

ワンパンマン2序盤 

 本日はもうそろそろ中盤に入ってしまっている2019年春季アニメ序盤の感想を。まずは「ワンパンマン2」から。5話まで視聴しました。なぜか監督や制作会社が変わっていますが、「けものフレンズ2」的な何かがあったんでしょうか?テレビ東京だけにちょっと心配。まあ内容は完全に一期の続きですが。

人間の怪人ガロウ 

 人間なのにヒーローより怪人に感情移入し、「人間の怪人」と称してヒーロー狩りを行うガロウが登場します。これと時期を同じくしてプロヒーローが所属する「ヒーロー協会」の向こうを張る「怪人協会」が登場、同時多発的に攻撃を行って世界を混乱に陥れます。ということは、怪人協会所属の怪人はプロ怪人?怪人にプロとかアマとかあるんでしょうかね。

ワンパンならぬワンチョップ 

 プロヒーローは実績・戦闘能力・社会貢献度・大衆人気などを基準としてS・A・B・C級にランク付けされており、未だ正当な評価を受けていないワンパンマンことサイタマ(あだ名は「ハゲマント」)はB級、その弟子を自認するジェノス(あだ名は「鬼サイボーグ」)はS級となっています。どんな強敵でもサイタマと戦うとそれこそワンパンで倒されてしまうので、怪人と他のヒーロー達との戦いぶりなんかが描かれていきそうですが、実はガロウ、さっそくサイタマに遭遇してワンチョップで倒されています。しかしサイタマが怪人と認識しなかった(ただのカツアゲの不良なんかだと思った)のと、気絶したガロウが都合良く前後の記憶を失っているので事なき(?)を得ました。

怪人協会のみなさん 
怪人協会の名刺

 ヒーローがランク付けされているように、怪人も「災害レベル」でその強さと脅威度がランク付けされています。そのランクは神・竜・鬼・虎・狼で、一期一話冒頭に登場したワクチンマンが災害レベル「竜」、サイタマがヒーロー活動を始めるきっかけとなったカニランテが災害レベル「虎」、一期ラスボスである宇宙から来た暗黒盗賊団ダークマターの頭目ボロスが災害レベル「竜以上」となっていました。「竜以上」はS級ヒーローをもってしても対独では対処不可能になるようですが、サイタマにとっては「結構強い」という程度でしかないようです。おそらく人類滅亡クラスの脅威とされる災害レベル「神」でも出てこないとサイタマは燃えられないのでしょうが、未だ登場していません。

バングことシルバーファング 

 「怪人協会」所属の怪人は自分のランクを上げることに地道をあげているようで、災害レベル「竜」になると「幹部」として扱われるようです。S級ヒーローみたいな感じでしょうかね。ガロウも怪人協会に誘われていましたが断ったので第三勢力的存在ということに。サイタマと再戦するのか、それともかつての師であるS級屈指の強者バングと師弟対決をするのか。

異世界かるてっと序盤 

 お次は「異世界かるてっと」。5話まで視聴。いわゆる「なろう系」でくくられる異世界転生もの4作品(「幼女戦記」「オーバーロード」「この素晴らしい世界に祝福を!」「Re:ゼロから始める異世界生活」)の登場人物がぷちキャラ化して一堂に会するクロスオーバー作品です。「幼女戦記」以外は「小説家になろう」に連載されていたので正真正銘「なろう系」なんですが、テンプレ作品ではなくそれぞれはっきりした特色を持っているが故にヒットしたんだろうと思われます。

似たもの同士 

 上記4作品を視聴した人向けのエンターテイメントに徹したギャグアニメなので、見る側もゆるーく楽しんでいればいいのですが、似たようなヒキニートだったカズマとスバルが意気投合するかと思いきや、ラブのあるスバルにラブのないカズマが一方的に嫉妬したりして笑えます。「このすば」の面々だって見た目だけは悪くはないんですけどね。見た目だけは。

元リーマン同士 

 あと魔族やアンデッドを徹底的に嫌うアクアが隙あらばアインズを倒そうとし、その度にカズマに殴られて止められていますが、駄女神とはいえ腐っても女神、作中でもアンデッドには圧倒的な強さを見せていたアクアなので、アインズとガチで戦ったらどうなるのかは大変興味があります。ぜひ作風の違いを乗り越えて一騎打ちして貰いたいものです。

アンデッド死すべし 

 アインズの超位魔法は本物の女神であるアクアに通じるのか?アクアのゴッドレクイエムは死の支配者(オーバーロード)であるアインズに効くのか?「このすば」ではアンデッドの王とされるリッチであるウィズは、アクアに手も足も出ませんでしたが、「オーバーロード」ではリッチ(エルダーリッチ)はそれほど強力な魔物ではなく、その上位に「ナイトリッチ」、さらにアンデッドの最高峰「オーバーロード」が存在しています。

YU-NO序盤 

 続いて「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」。6話まで視聴。20数年前にプレイしたゲームなので懐かしさのあまりつい見てしまいましたが、当然ながらキャストは大変化しています。

馬鹿高校生たくや 

 実はかつて「YU-NO」のタイトルで18禁アニメが制作されていますが、30分×4という尺では世界観を説明し切れず、正直ゲームをプレイしていない人にはよくわからない展開になっていたほか、肝心のエロシーンも細切れで使えない(何に?)という中途半端なものでした。

リフレクターデバイス 

 ゲームはタイムリープものの名作「STEINS;GATE」に先行した作品であり、私も性描写がソフトになった(18禁ではなく18推奨)セガサターン版をプレイしましたが、2017年にフルリメイク版が発売されていたんですね。気づかなかったこのリハクの目を(ry。

亜由美バッドエンド 

 ゲームではバッドエンドを迎えないと入手できないアイテムがないとバッドエンドを回避できないという特殊なルールがあり、セーブポイントに戻ってもバッドエンドで入手したアイテムは手元に残っているという。それじゃ時間改変じゃないかと思われますが、実は「STEINS;GATE」でおなじみの平行世界での出来事となるので時間改変とは違うという。「YU-NO」の世界観設定については、ウィキペディアに恐ろしいほど詳細な解説がなされているので、理解できなくても一度ごらんになってはいかがかと思います。今では「独自研究のおそれ」などとされていますが(笑)。

亜由美NTR 
亜由美NTRその2 

 親は異端の学者とはいえ、一介の高校生である主人公の有馬たくやは、タイムリープの能力を手に入れながらも実に頭の悪い行動をとり続けるので、「これが頭の悪い高校生か」と失笑ものです。しみじみ「STEINS;GATE」での岡部倫太郎はなんだかんだ言っても一応大学生だったんだなあと思います。ほぼやっていることは窓にぶつかり続けた挙げ句にようやく開いている窓の隙間から外に出られた羽虫のような。

 亜由美と秀夫

 とりあえず私の好きな義母の亜由美(ギャルゲー全般に先生とか主人公より年上キャラが好きなんです。自分の年に近いからか)をめぐるあれこれが終了したようですが、今回の名塚佳織も悪くはないんですが、旧作同様お姉ちゃんこと井上喜久子にやってもらっても良かったのでは。

巻き毛の澪 
薄幸神奈

 島津澪の釘宮理恵、波多乃神奈の内田真礼はいい感じ。しかし神奈役はいいのかまれいたそ?もうアラサーだからいいのか。いや、そうじゃないといけませんな。ミスターNTRこと豊富秀夫はえぐぅこと江口拓也を充てながらもう退場の様子。間接的ながらバッドエンドでNTRをたくやに見せつけたのは良かったですが、この人はキャラが立っていたので、異世界編(あわわ…)まで引っ張って、異世界でも亜由美をNTRするなどしてたくやの宿敵ということにしても良かったような気がしますね。それにしてもゲームは完全クリアしたんですが、20年以上前なので結構忘れていますね。たくやの馬鹿さに辟易しなければ視聴を続けましょう。

賢者の孫序盤 

 今回最後は「賢者の孫」。5話まで視聴。いわゆる「なろう系」ですが、その中でも王道ともいえるキング・オブ・なろう系ではないでしょうか。主人公シンは現代日本に生きていた20代のサラリーマンでしたが交通事故で死亡して異世界に転生します。赤ちゃんとして異世界に生まれ直しているのは「幼女戦記」と同じですが、1歳で魔物に襲われた際に前世の記憶が目覚めます。しかし学んだ知識については覚えているものの前世での自分の素性や死因については忘れているそうです。

破天荒な威力の魔法 

 身寄りがなくなったところを賢者マーリンに引き取られ、マーリンから魔法を、マーリンの元妻である導師メリダから魔道具の知識を学び、それらを前世の記憶と結びつけることで祖父母すら超える規格外の魔法や魔道具を生み出すことになります。要するにチート能力発動。

魔人も一撃 

 規格外の魔法使いとなったものの、反面人里離れて育てられたため異世界の一般常識を知らない世間知らずになってしまったシン。周囲の勧めでアールスハイド魔法学院に通うことにしますが、「賢者の孫」という経歴(拾われただけで本当の孫じゃないですが)と破格の成績で首席入学となり、様々な事件に巻き込まれていきます。

オレTUEEE
またオレなにかやっちゃいましたか? 

 シンのセリフとして非常に有名なのがこれ。作中でシンがことあるごとに、周りが太刀打ちできないことをやってみせ、それに周囲が驚愕するのですが、シンには周囲が何に驚いているのかさっぱりわからないという。これを面白く思った「なろう系」ファンが、当人が何か凄いこと・周囲を驚かせることをやる→「またオレ何かやっちゃいました?」とすっとぼけるというネタとして定着しているようです。

究極魔法研究会会合 

 そういう経緯もあって、「オレTUEEE系」(圧倒的に強い主人公が特にピンチに陥ることもなく並み居る敵を蹴散らし続け、周囲からも手放しに賞賛され、複数の異性から好意を寄せられる作品)の代表格とされ、嫌いな人は大嫌いといわれる本作ですが、視聴してみたらそんなにひどいものでもないですよ。周囲にはやたら女の子がいるけどシン本人は相思相愛のシシリー一筋みたいだし、いわゆる中二病的表現を嫌っているし。シン役の小林祐介はリゼロのスバルなどすでに実績のある人ですが、その他は若手声優が主体のようなので、本作で名を挙げられるといいですね。

シンとシシリー かわいいシシリー

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