好きな声優さん第6期(その6):原由実~ミステリアスで色っぽい声が素敵

2025年国際博覧会(通称万博)の開催地が大阪に決定しました。東京で二回目の五輪というのなら、大阪では二回目の万博だ!強力に誘致活動を進めてきた大阪府や関西財界に喜びが広がったと報じられています。それじゃあ大阪はもうお祭り騒ぎか?道頓堀に若者が相次いで飛び込んでいるのか?とか思うでしょ?いや~全然。一部に歓喜の叫びはあったかも知れませんが、翌朝は基本通常運転です。まだ7年も先のことですし、この先景気が悪くなるとか知事が替わるとかすればまた風向きが変わっちゃったりして。

さて本日は「好きな声優さん」です。今回は万博大阪決定を記念して(?)、大阪出身で先日「オーバーロード」を三期分を一気見してすっかり好きになったアルベド役の原由実を紹介しましょう。

原由実は1985年1月21日生まれで大阪府出身。愛称は「はらみー」。高校卒業後に地元大阪の郵便局で勤務する傍ら、声優養成所でレッスンを受けていましたが、2007年に声優事務所に正式所属が決まると、国家公務員(今は日本郵政として株式会社化しましたので違いますが)は兼業が禁じられているため、悩んだ末に郵便局を退職して上京しました。

2008年、バイダイナムコの「アイドルマスター」シリーズの1つ「THE IDOLM@STER SP」に四条貴音役でデビューしました。オーディションではMY LITTLE LOVERの「DESTINY」を歌ったそうです。愛称「はらみー」を発案したのは沼倉愛美で、やはり「THE IDOLM@STER SP」で我那覇響役でデビューしており、同期ということもあり公私共に付き合いのある大親友となり、「はらぬー」コンビとして活動することも多いようです。

おっとりとした性格でかなりの天然キャラだそうです。声質は透明感と色気があるのが特徴で、本人の性格とは真逆のミステリアスで蠱惑的な美女の役が多いほか、出身地の関係上、関西弁を用いた演技をすることもあります。生粋の近畿方言を使うため、関西弁の役柄で声を当てても方言が自然に響き、違和感の無い声当てになるそうです。

ほんわかした外見からは想像もつかないほどよく食べるそうで、回転寿司で寿司を最高で30皿を平らげたことがあるそうです。好物はラーメンで、お店では「餃子の王将」が大好きだそうで、地域ごとの店舗の味の差異を語れるほどだそうです。ということは各地の「餃子の王将」を訪れているということでしょうか。どうでもいい話ですが、私は「大阪王将」の方が好きかな。

また水をよく飲むそうで、普段からミネラルウォーターのペットボトルを持ち歩いているそうで、冬場で一日平均3リットル前後、夏場は一日平均4リットル前後を消費しているそうです。水をよく飲むせいか、共演者いわく「お肌がプルプルしてる」とのことだそうです。

一方苦手なものは女性には多いですが虫で、コガネムシやカメムシが出現するだけでも動けなくなってしまうそうです。特に嫌いなのは「G」ことゴキブリで、自宅に出現した際はその場で急遽Twitterアカウントを取得してファンに対抗策を求めるという荒業を見せたそうです。私も嫌いですが、「ゴキブリ死すべし慈悲はない」のゴキブリスレイヤーで、見つけ次第殺戮を試みているので嫌いの度合いはかなり違うのかも知れません。「人前に出てこないゴキブリだけが良いゴキブリだ」ですよね。

それでは私が知っている原由実の演じたキャラです。基本的に時代順です。まずは事実上のデビューである「THE IDOLM@STER SP」から登場の四条貴音。古風で時代がかった口調と、銀髪のロングヘアが特徴です。“王女系”の人物であるとされ、「お姫ちん」などと呼ばれています。

律儀な性格で気高く振る舞い、時に辛辣な言葉を放つ事もありますが、本当は繊細で心優しい性格です。ミステリアスな人物で、トップアイドルを目指す理由や出身地などは不明で、詳しい素性は社長も知らないそうです。世間師らズな面があるのでやはり高貴な出身なのでしょう。なお誕生日と血液型が「中の人」原由実と同じですが、これは全くの偶然だそうです。ラーメンが好きとか大食漢という特徴もありますが、これは原由実の特徴が反映されたものだそうです。

当たり役である「オーバーロード」シリーズのアルベド。ゲーム「ユグドラシル」のギルド「アインズ・ウール・ゴウン」の本拠地である「ナザリック地下大墳墓」の全NPCの頂点に立つ守護者統括です。現在はギルドメンバーが主人公アインズしかいないので、事実上のナンバー2となっています。

山羊のような角、黒い翼などを持ちますが基本絶世の美女の姿をしています。が、普段は可憐な姿ながら、「ヤツメウナギ」と呼ばれる醜い形態を持つ吸血鬼のシャルティア同様、複数の形態を持っているようで、シャルティアからは「大口ゴリラ」と呼ばれています。多分アインズには極力見せまいとしていることでしょう。

産みの親であるギルドメンバーが設定魔だったため、非常に長大な設定が作られていましたが、その末尾は「ちなみにビッチである」になっていました。これをアインズ(当時モモンガ)が「モモンガを愛している」に改変したことにより、彼の事を深く愛するようになりました。ナザリック地下大墳墓の運営管理という内政面においても極めて高い能力を持ち、アインズ不在の際も見事に運営しています。また掃除、裁縫等意外な特技も持ち合わせています。

アルベドの忠誠と愛情はあくまでもアインズ(モモンガ)個人にのみ向けられているようで、他のギルドメンバーに対しては、自分たちを捨てた存在と見なしているようです。この点がギルドメンバー全員に忠誠心を持っている他の守護者と決定的に異なっています(全員アインズに忠誠を誓っていますが、自分の産みの親であるギルドメンバーはまた格別のようです)。


高い能力と麗しい容姿を持ちながら、シャルティアと凄まじい修羅場を演じたり、愛するあまりに興奮してしばしば奇声を発したり、奇行に走ったりするため、他の守護者達からは生暖かい目で見られています。普段の姿とのギャップがあまりに凄いのでヒロインならぬ「ヒドイン」と呼ばれていますが、むしろ視聴者からはそれ故に愛されているようです。


「あんハピ♪」の小平先生。芳文社の「まんがタイムきらら」系列で連載されたマンガを原作とするゆるふわな作品です。きらら系というと「けいおん!」「ゆるキャン△」「ご注文はうさぎですか?」など人気作品がずらりとそろっていますが、「あんハピ♪」は残念ながら外しちゃったタイプ(はっきり言えば「爆死」)の作品です。先天的な負の業を背負った少女達が「幸せ」になるべく奮闘する姿を描いていましたが、キワモノ過ぎたのか。ま、「爆死」と言ってもそれは円盤の売り上げからくる評価で、作品自体の評価はまた別なんだろうと思いますが、円盤が売れないと続編が制作されないというのも厳然たる事実。「悲しいけどこれ資本主義なのよね」


小平先生(名前不明)は不幸の塊のような主人公達を集めた1年7組(通称「幸福クラス」)の担任で、「幸福クラス」の授業をほとんど受け持っています。普段は穏やか且つ優しく、常ににこやかな笑みを浮かべています。しかしプロフィールは謎に包まれている他、怒らせると滅茶苦茶恐ろしく、普通に銃やライフルを所持しており、海外で特殊傭兵部隊に所属していたという噂もあります。先に「オーバーロード」を見ていたら、このギャップがアルベドっぽいなと思ったんでしょうが、残念ながら視聴当時は「オーバーロード」を知りませんでした。

「CHAOS;CHILD」の橘結衣。同名の「妄想科学ADVゲーム」が原作です。「科学アドベンチャーシリーズ」の一作で、シリーズには評価の高い「STEINS;GATE」もありますが、こっちはやはり円盤の売り上げ的に「爆死」してしまいました。原作のゲームは評価が高いようなのですが、原作を知らない人が見たら訳がわからないという作品にはして欲しくないものです。おっと作品への愚痴はここまでだ。

橘結衣は主人公宮代拓留の義理の妹で中学生。拓留には小言を言いますが、異性として好意を向けているようです。拓留を除く男性には極度の不信感を持ちます(震災時にレイプされかかったため)が、拓留の友人である伊藤の明るさには警戒を解いていました。


「ニュージェネレーションの狂気の再来」と呼ばれる一連の猟奇事件の中でもとりわけ凄惨な「非実在青少女」の被害者となってしまいます。しかも犯人は信頼していた伊藤。もっとも伊藤も操られての行動なので彼自身も被害者と言えるのですが、その殺害ぶりは全身を解体され、箱に詰められて人体の形になるよう並べられるというものでした。コンビニで買った切れ味の悪いちゃちなナイフを使ったということですが、せめて即死させてから解体したものだったらいいんですが…。詳細は伏せたまま妄想させるというのが趣旨らしいのですが、怖い考えになってしまいがちです。

「ラーメン大好き小泉さん」の高橋潤。アニメ化では芳文社に圧倒されている竹書房の「まんがライフSTORIA」連載マンガが原作です。結構面白くて私は好きだったんですが、円盤の売り上げ的に二期は厳しそうな気が。それはさておき、高橋潤は主人公小泉さんにストーカーのごとくまとわりつく大澤悠の友人で、同じく友人の中村美沙と三人組で行動することが多いようです。

クラス委員長を務めており、テストでは学年上位に入る才女です。なぜ毛色の違う悠や美沙とつるんでいるのか謎ですな。眼鏡が曇るから、という理由で熱々の麺系を食べるのを苦手にしていましたが、模試の結果が良くなくて食欲不振になっていた際にコンビニで偶然小泉さんと出会い、コンビニラーメンの蘊蓄を聞く中でいつの間にか食欲が復活してイートインコーナーで一緒にカップ麺を食べることに。


二人のJKが一心不乱にラーメンを食べるてイキ顔になってるのを見て他の客(基本♂)が我も我もとラーメン購入に走るのが笑えました。潤も美沙も特段小泉さんに興味がないのに、小泉さんに興味ありありの悠よりも先にラーメンを一緒しているのが笑えます。

「魔法少女サイト」の雨谷(あまがい)小雨。これも円盤の売り上げは爆死していて2期制作はなさそうな。同時期放映ですごく面白かった「ヒナまつり」も売り上げ的には爆死状態なのでもうなんだか判りませんね。本作の場合は1話の主人公朝霧彩に対するクラスメートのいじめ&兄のDVがあまりにも酷すぎたので、あれで見なくなった人も多いかも。その後も基本ダークでしたが、1話ほどのことはありませんでした。

「魔法少女まどか☆マギカ」以来、従来の枠組を壊した魔法少女ものが増えているのですが、本作もその一つでもはや魔法少女に夢も希望もありゃしません。雨谷小雨は主人公とは異なる魔法少女サイトからステッキを受け取った、いわば別系統の魔法少女で、左目に眼帯をつけているほか、日常的にリストカットを行う自傷癖のせいで身体に無数の傷があるため、常に長袖を着ています。もうこの設定で病みまくってますが、これでなんと中学2年生。


しかも定期的に精神安定剤を飲まないと落ち着けないほどの情緒不安定な性格です。魔法のステッキはカッターナイフ型をしており、これで自傷行為をした血を飲ませることで相手を回復させるという治癒能力を持っています。ただし延命させるだけで、根本的に治癒させることはありません。しかし、小雨とその仲間の魔法少女が接触してきたことで、魔法少女サイトの管理人と戦うことが可能になったのでした。

声とは裏腹に肝は据わっているようで、本番やそれに伴うプレッシャーにはかなり強く、アイドルマスターSPの発表会で四条貴音役の声優として発表された際、会場には多くのファンが詰めかけていたにもかかわらず、全く緊張せずにステージ上でのパフォーマンスをきっちりこなしたそうです。今後も落差のあるキャラで我々を笑わせ、かつ魅了してください。
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