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道東紀行(その2):二つの湖を巡って

石塚運昇さん死去

 金曜日のニュースですが、声優の石塚運昇さんがお亡くなりになりました。ベテランですがまだ67歳。やはり早すぎる逝去と言わざるを得ません。代表作というと「ポケットモンスター」シリーズのオーキド博士ということになるのでしょうが、他にも「銀河英雄伝説」のヨブ・トリューニヒト、「ドラゴンボール」シリーズのミスター・サタン、「ちやはふる」の原田先生、「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダーズ」のジョセフ・ジョースター、「One Piece」の黄猿など数々の役を演じ、最近も「銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅」でメルカッツを演じていました。

運昇さんとオーキド博士 

 ゲームでは「エースコンバット5 ジ・アンサング・ウォー」の万年大尉ことジャック・バートレットとか「ペルソナ4」の主人公の叔父・堂島遼太郎なんか渋くて好きでしたね。幕末から明治初期に活躍した勝海舟、山岡鉄舟、高橋泥舟の三人を「幕末の三舟」と言いますが、個人的には石塚運昇、銀河万丈、玄田哲章の三人で「声優界の三ショウ」とでも言うべきではないかと。惜しい人を亡くしました。ご冥福を心よりお祈りします。

ウトロ温泉バスターミナル 

 さて道東紀行の続きですが、翌朝は斜里バスでウトロから知床斜里まで。ウトロ温泉バスターミナルから乗車したのですが、実はこのバス、主要ホテル巡回しており、当然北こぶしも待っていれば回収してくれたのでしたが、それは乗ってから知ったことでした。まあそんなに遠くなかったし、好きな席を選べたのでよしとしましょう。

知床斜里駅 
オジロワシ像 

 斜里バスターミナルとJRの知床斜里駅は目と鼻の先。知床斜里駅はモダンなデザインで、町の観光センターとの複合駅舎になっています。近くにはオジロワシの像も立っています。

一両編成の釧網線 

 ここから網走と釧路を結ぶ釧網本線に乗った訳ですが、夏の観光シーズンだというのにやって来たのは一両編成のバスと見まがう列車。快速「しれとこ摩周号」というからせめて二両編成くらいにはなっていると思いましたが、それでも駅から乗った人が全員座れる程度の混み具合だったので仕方ないのか。

摩周駅 

 快速といっても目的地の摩周駅までで飛ばした駅はたった一つだけで、小一時間で到着。かつては弟子屈駅という名称でしたが、1990年に観光振興のために摩周駅に改称したそうです。もちろん摩周湖観光をあてこんでのことでしょう。実際駅前から第一展望台までバス便があります。地図を見ると川湯温泉駅の方が摩周湖に近いようなんですが、こちらからは定期路線がないようです。

摩周の豚丼 

 昼食は駅前の「ぽっぽ亭」。このお店、実は過去に「全国駅弁大会」で二位になった「摩周の豚丼」を製造している、知る人ぞ知る名店だったのですが、当時私は全く知らず、駅前で真っ先に目についたというだけの理由でこの店を選んだのでした。

摩周の豚丼(駅弁) 

 豚丼といえば帯広、という固定観念があって、摩周=豚丼という結びつきが全く頭にありませんでしたが、幸い豚丼を注文し、できたて熱々を食べられました。私が入った時も何人か並んでいたのですが、その後続々と客がやってきて大変な混雑になっていました。「駅前じゃここしか見当たらないもんなぁ」とぼんやり思っていたのですが、実は評判の名店に押し寄せていたんですね。

日本じゃ二番目だ 

 帯広の豚丼に勝るとも劣らぬ豚丼を賞味した後、阿寒バスで摩周湖へ。摩周湖といえば(かつて)透明度世界一で名を馳せていたことは、給食のマーガリンの包み紙なんかに印刷された豆知識として昔から知っていましたが、今では世界で二番目どころから、時折は支笏湖に抜かれて「日本じゃあ二番目だ」(by怪傑ズバット)となってしまうことも。
 
晴れた摩周湖 
第一展望台 

 流入・流出河川がない閉鎖湖で、法的には巨大な水たまり扱いで所管官庁がありませんが、2001年に北海道財務局、北海道庁、弟子屈町などによる協議会によって無登記のまま国が管理することになりました。河川の出入りがないことが透明度の高さにも影響しているとみられ、カルデラ湖で水深が急激に深くなっていることとその透明度から青以外の光の反射が少なく、よく晴れた日の湖面の色は「摩周ブルー」と呼ばれています。

布施明の霧の摩周湖 
霧の摩周湖 

 一方、かつて布施明が「霧の摩周湖」という歌を歌ったように、霧が発生することが多く、また景勝地として古くから名前は知られていたものの、交通が不便なため、長らく観光客がほとんど来なかったそうですが、私の行った日は幸いよく晴れて第一展望台から「摩周ブルー」を堪能することができました。実に深い青で、さしずめ「道東の瞳」とか「北海道のサファイア」とでも言いたいところですね。それにしても風が冷たかったなあ。猛暑の大阪から来た身としては「寒い」なんて意地でも言いたくなかったのですが、日本は広い。実に広い。

ペンケトゥ 

 摩周駅に戻り、今宵の宿がある阿寒湖温泉へ。なかなかの山道を進み、途中にはパンケトー・ペンケトーという湖があったりします。アイヌ語でそれぞれ「下の湖」「上の湖」の意だそうですが、そういえばかつて鬼の哭く街・A立区に住んでいた頃、「ぱんけぺんけ」というパン屋さんがありました。今でもあるかどうかは知りませんが、もしや創業者はこの辺りの出身だったのか。道路から見えるのはペンケ島だけですが、何となく北海道の形っぽく見えて面白いですね。

阿寒湖 

 阿寒湖は摩周湖と打って変わって観光地化されています。温泉もあれば遊覧船もありで、展望台だけで何もない摩周湖とは大違い。泊まったのは阿寒湖温泉の「あかん遊久の里 鶴雅」。

あかん鶴雅遊久の里 

 北海道各地に展開されている鶴雅グループのホテルですね。これまでに「定山渓鶴雅リゾートスパ 森の謌」と「北天の丘 あばしり湖鶴雅リゾート」に泊まったことがあります。2002年にJTBによる「サービス優秀旅館ホテル」最優秀賞を獲得し、2004年に日経MJによる「経営者が参考にしたい旅館」全国2位、観光新聞社主催の「旅のプロが選ぶ人気温泉旅館ホテル250選」総合1位になっているほか、BIGLOBE主催の「みんなで選ぶ温泉大賞」で上位に番付されるなど高い評価を受けています。

温泉付展望特別室 

 泊まったのは「温泉付展望特別室」というの部屋で、L字型の窓から阿寒湖の大パノラマが望めました。マッサージチェアもあってなかなかに快適ですが、窓の外を遊覧船が頻繁に行き来するので向こうから見られやしなかと思ったり。

阿寒湖を進む遊覧船 

 夕食はバイキングではありませんで和食会席料理でしたが、毛蟹とタラバガニが山ほど出てお腹一杯でご飯を辞退することになってしまいました。基本バイキング・ビュッフェスタイルが好きなんですが、予約するときプランがなかったんですよね…。その代わり和食はバイキングでした。

チュウルイ島 
マリモ展示観察センター
展示センターのマリモ 

 翌日は阿寒湖遊覧船に乗りました。それにしても肌寒かったですね。さすが年平均気温3.7度。阿寒湖といえば特別天然記念物のマリモで有名ですが、湖畔から見たところでそれらしき影はなく。遊覧船はチュウルイ島に一時停泊し、客は上陸してマリモ展示観察センターを訪れ、マリモをじっくりと観察することになります。

まりもっこり 

 そうそう、マリモといえば北海道のゆるキャラに「マリモッコリ」というのがありましたね。。「まりも」に「もっこり」をひっかけ、その名のとおり股間がふくらんでいるというちょっとお下品な感じのキャラですが、阿寒湖が発祥地という訳ではなく、札幌、小樽、旭川など道央地方でよく売られているようです。阿寒湖温泉の売店では小さい「養殖マリモ」が売られていましたが、阿寒湖のものではないみたいです。

阿寒バス 

 飛行機の時間があるので女満別空港に行かなければなりません。阿寒湖温泉バスターミナルから釧路空港にはダイレクトのバス便があるのですが、女満別空港へは北見バスターミナルで乗り換える必要があります。北見バスターミナルへ向かう阿寒バスはなんと3列独立シート。リクライニング角度も深いし、フットレストも出てくるし、至れ利尽くせりなんですが、1時間20分しか乗らないのでとってももったいない感じです。これなら札幌でも行けるんじゃないでしょうか。

夢の3列シート 

 北見バスターミナルのある北見は今ではカーリング娘で有名ですが、かつては晴天の日が多いとかハッカで有名でした。バスを降りると暖かくて、阿寒湖畔とは大違い。北海道はやはり広いです。ここから女満別空港までのバスは約40分で、普通の4列シートでした。飛行機は関東に台風が接近していたせいで、着陸できなかったら女満別に引き返すかんねと脅されましたが、遅れはしたものの何とか羽田に降りてくれました。降りてしまえば風雨はたいしたことなく、濡れずに自宅に帰ることができたのでした。

道東の地図 
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