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大阪天神祭:日本三大祭の一角は水都の真ん中で華麗に

頭おかしい台風12号

 これからどれだけ被害が出るのか判らないので不謹慎と怒られるかも知れませんが、とりあえず台風接近で暑さが一段落して助かっています。今日は最高気温31度くらいらしいです。けものフレンズ的に言えば「わーい!すーずしーい!」。31度を涼しいと言い切ってしまえるくらい、今年の猛暑は異常です。それにしても台風12号、なんだこのパワーカーブぶりは。普通はシュートするんですけどね。被災地だけは勘弁してつかぁさい。

天神祭の花火 

 さて大阪では先日24、25日に天神祭が開催されました。大阪天満宮の祭神である菅原道真の命日にちなんだ縁日です。天満宮は各地にありますが、大阪天満宮は、福岡県の太宰府天満宮、京都の北野天満宮と共に日本三大天神と呼ばれています。前にも書きましたが、その割にこじんまりとしてる感があるんですけどね。

天神祭の大阪天満宮  

 それはさておき、大阪天満宮を中心に開催される大阪天神祭は、京都の祇園祭、東京の神田と並んで日本三大祭の一角で、しかも生國魂神社の生玉夏祭、住吉大社の住吉祭と共に大阪三大夏祭りの一つでもあるという。何かと「三大○○」に絡んできますな、大阪天満宮。一般にただ「天神祭」といえば大阪天神祭のことを指すようです。

大川を渡る

 特徴的なのは、船渡御(ふなとぎょ)。これは神体や神霊を船に乗せて川や海を渡すことですが、大阪天神祭では大川に多くの船が行き交う中で奉納花火が打ち上げられます。大川に映る篝火や提灯灯り、花火などはいかにも水都・大阪らしく華麗で、火と水の祭典とも呼ばれています。

陸、船渡御コース 

 大阪天神祭は、村上天皇の勅命により建立された949年の翌々年、951(天暦5)年に開始されました。もう1000年以上の伝統ですね。メインイベントは24日の宵宮、25日の本宮ですが、祭自体は6月下旬から開始されており、一ヶ月に亘って各種行事が開催されています。土日にやればガッポガッポ大儲けと思いますが、命日なので曜日は関係ないようです。

ギャル御輿 

 宵宮に先立つ23日には、「天神祭女性御神輿」、通称「ギャルみこし」が登場します。これは1981(昭和56)年から開始されたもので、オーディションで選ばれた女性が担ぐ神輿巡行です。主催は天神橋筋商店会(天神橋4・5・6丁目商店街)で、オーディションはユニークなもので、米俵を持ち上げる選考とかくし芸などのPR選考によってメンバーを選出します。みこし巡行後は、ミス天神橋・準ミス天神橋などを選出しますが、選考基準は元気で、素敵な笑顔であること、巡行中に誰よりもがんばって神輿を担いでいたことなどだそうです。以前は満16歳~28歳の女性に限られていましたが、2006年以降は年齢制限が撤廃されています。じゃあもうミスじゃなくてもいいんじゃないかなぁ。ミズ天神橋でどないでしょうか?

ミス天神橋たち 

 24日の宵宮では「鉾流神事(ほこながししんじ)」が行われます。これは神童に選ばれた小学生男子が鉾流橋の水上から鉾を流すもので、元々は鉾を流して流れ着いた場所をに祭場を設けて祭礼を行い、その祭場に船で神輿を奉迎していましたが、祭場がが固定され以降は、神鉾を拾い上げる御鳥船(おとりぶね)が太鼓を打ち鳴らし、櫓と櫂で航行します。

鉾流神事 

 そして催太鼓による「からうす」がおこなわれ、その後催し太鼓と獅子舞が氏地を巡行します。

催太鼓 
獅子舞氏地巡行 

 25日の本宮では、神霊移御祭で御霊を御鳳輦(ごほうれん)に移し、船渡御の乗船場までの神輿渡御に随伴して約4キロを約3000人が行列する陸渡御が行われます。

神霊移御 
陸渡御 

 そして船渡御。船は、御神霊をのせた御鳳輦奉安船、催太鼓船や地車囃子船など神に仕える講社の供奉船、神をお迎えする風流人形を飾った御迎船、協賛団体や市民船などの奉拝船、その他どんどこ船や子供どんどこ船、落語船など祭を盛り上げるための列外船の四種があります。奉安船や供奉船が天神橋のたもとから出航して大川を遡り、反転して下ります。

船渡御その2 

 協賛団体や市民の奉拝船は飛翔橋より下り、天神橋で反転し遡ります。船同士が行き交う時には「大阪締め」(。「打ちまーしょ」の掛け声とともにパンパンと2回手を打った後に「もうひとつせー」で2回、「祝(いお)うて三度」でパパンパンと手を打つ。)が交換されますが、御鳳輦奉安船が通過するときには沈黙するのがならわしです。橋から御鳳輦奉安船を見下ろすことがないように、御鳳輦奉安船通過の際には橋の中央には正中の覆いがされます。

船渡御 

 渡御の途中、御鳳輦奉安船では水上祭が斎行され、奉納花火が打ち上げられて祭は最大に盛り上がります。最近は大川端の川崎公園と桜ノ宮公園の2箇所で5千発の花火が打ち上げられています。町中ということであまり大玉は打ち上げられませんが、つるべ打ちされるスターマインはそれなりに迫力です。

賑わう大川 

 渡御が終わった一団は天満宮に戻り、催太鼓と共に大阪締めを行い、獅子舞が四方清めと本殿へ走りこみ、その後還御祭が本殿で斎行されて祭りは終わります。なお本宮は夜にテレビ大阪で生放送されます。西川きよしやハイヒールが賑々しくやりますが、マルチチャンネルでやっている船渡御と奉納花火をメインに放映しながら大阪の名曲を流すラジオ調の番組の方が情緒があって私は好きです。

 出店エリア

 祭といえば屋台ですが、大阪天神祭ではこんなに屋台ゾーンが。川沿いは船渡御や花火見物の人を相手にするということでわかりますが、左側はなんじゃらほいと思ったあなた。これこそ大阪天満宮の門前町として発展してきた天神橋筋商店街です。商店街にも屋台が出るんですね。川沿いは人が多く、混雑するので、屋台のみを楽しむのであれば天神橋筋商店街の方が便利なようです。そして穴場は大阪天満宮の境内だとか。天満宮こそ祭の本拠地じゃないかと思ってしまいますが、船渡御で天神様がお出ましになっている間は留守なんですね。

屋台が出る出る
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