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大阪天神祭:日本三大祭の一角は水都の真ん中で華麗に

頭おかしい台風12号

 これからどれだけ被害が出るのか判らないので不謹慎と怒られるかも知れませんが、とりあえず台風接近で暑さが一段落して助かっています。今日は最高気温31度くらいらしいです。けものフレンズ的に言えば「わーい!すーずしーい!」。31度を涼しいと言い切ってしまえるくらい、今年の猛暑は異常です。それにしても台風12号、なんだこのパワーカーブぶりは。普通はシュートするんですけどね。被災地だけは勘弁してつかぁさい。

天神祭の花火 

 さて大阪では先日24、25日に天神祭が開催されました。大阪天満宮の祭神である菅原道真の命日にちなんだ縁日です。天満宮は各地にありますが、大阪天満宮は、福岡県の太宰府天満宮、京都の北野天満宮と共に日本三大天神と呼ばれています。前にも書きましたが、その割にこじんまりとしてる感があるんですけどね。

天神祭の大阪天満宮  

 それはさておき、大阪天満宮を中心に開催される大阪天神祭は、京都の祇園祭、東京の神田と並んで日本三大祭の一角で、しかも生國魂神社の生玉夏祭、住吉大社の住吉祭と共に大阪三大夏祭りの一つでもあるという。何かと「三大○○」に絡んできますな、大阪天満宮。一般にただ「天神祭」といえば大阪天神祭のことを指すようです。

大川を渡る

 特徴的なのは、船渡御(ふなとぎょ)。これは神体や神霊を船に乗せて川や海を渡すことですが、大阪天神祭では大川に多くの船が行き交う中で奉納花火が打ち上げられます。大川に映る篝火や提灯灯り、花火などはいかにも水都・大阪らしく華麗で、火と水の祭典とも呼ばれています。

陸、船渡御コース 

 大阪天神祭は、村上天皇の勅命により建立された949年の翌々年、951(天暦5)年に開始されました。もう1000年以上の伝統ですね。メインイベントは24日の宵宮、25日の本宮ですが、祭自体は6月下旬から開始されており、一ヶ月に亘って各種行事が開催されています。土日にやればガッポガッポ大儲けと思いますが、命日なので曜日は関係ないようです。

ギャル御輿 

 宵宮に先立つ23日には、「天神祭女性御神輿」、通称「ギャルみこし」が登場します。これは1981(昭和56)年から開始されたもので、オーディションで選ばれた女性が担ぐ神輿巡行です。主催は天神橋筋商店会(天神橋4・5・6丁目商店街)で、オーディションはユニークなもので、米俵を持ち上げる選考とかくし芸などのPR選考によってメンバーを選出します。みこし巡行後は、ミス天神橋・準ミス天神橋などを選出しますが、選考基準は元気で、素敵な笑顔であること、巡行中に誰よりもがんばって神輿を担いでいたことなどだそうです。以前は満16歳~28歳の女性に限られていましたが、2006年以降は年齢制限が撤廃されています。じゃあもうミスじゃなくてもいいんじゃないかなぁ。ミズ天神橋でどないでしょうか?

ミス天神橋たち 

 24日の宵宮では「鉾流神事(ほこながししんじ)」が行われます。これは神童に選ばれた小学生男子が鉾流橋の水上から鉾を流すもので、元々は鉾を流して流れ着いた場所をに祭場を設けて祭礼を行い、その祭場に船で神輿を奉迎していましたが、祭場がが固定され以降は、神鉾を拾い上げる御鳥船(おとりぶね)が太鼓を打ち鳴らし、櫓と櫂で航行します。

鉾流神事 

 そして催太鼓による「からうす」がおこなわれ、その後催し太鼓と獅子舞が氏地を巡行します。

催太鼓 
獅子舞氏地巡行 

 25日の本宮では、神霊移御祭で御霊を御鳳輦(ごほうれん)に移し、船渡御の乗船場までの神輿渡御に随伴して約4キロを約3000人が行列する陸渡御が行われます。

神霊移御 
陸渡御 

 そして船渡御。船は、御神霊をのせた御鳳輦奉安船、催太鼓船や地車囃子船など神に仕える講社の供奉船、神をお迎えする風流人形を飾った御迎船、協賛団体や市民船などの奉拝船、その他どんどこ船や子供どんどこ船、落語船など祭を盛り上げるための列外船の四種があります。奉安船や供奉船が天神橋のたもとから出航して大川を遡り、反転して下ります。

船渡御その2 

 協賛団体や市民の奉拝船は飛翔橋より下り、天神橋で反転し遡ります。船同士が行き交う時には「大阪締め」(。「打ちまーしょ」の掛け声とともにパンパンと2回手を打った後に「もうひとつせー」で2回、「祝(いお)うて三度」でパパンパンと手を打つ。)が交換されますが、御鳳輦奉安船が通過するときには沈黙するのがならわしです。橋から御鳳輦奉安船を見下ろすことがないように、御鳳輦奉安船通過の際には橋の中央には正中の覆いがされます。

船渡御 

 渡御の途中、御鳳輦奉安船では水上祭が斎行され、奉納花火が打ち上げられて祭は最大に盛り上がります。最近は大川端の川崎公園と桜ノ宮公園の2箇所で5千発の花火が打ち上げられています。町中ということであまり大玉は打ち上げられませんが、つるべ打ちされるスターマインはそれなりに迫力です。

賑わう大川 

 渡御が終わった一団は天満宮に戻り、催太鼓と共に大阪締めを行い、獅子舞が四方清めと本殿へ走りこみ、その後還御祭が本殿で斎行されて祭りは終わります。なお本宮は夜にテレビ大阪で生放送されます。西川きよしやハイヒールが賑々しくやりますが、マルチチャンネルでやっている船渡御と奉納花火をメインに放映しながら大阪の名曲を流すラジオ調の番組の方が情緒があって私は好きです。

 出店エリア

 祭といえば屋台ですが、大阪天神祭ではこんなに屋台ゾーンが。川沿いは船渡御や花火見物の人を相手にするということでわかりますが、左側はなんじゃらほいと思ったあなた。これこそ大阪天満宮の門前町として発展してきた天神橋筋商店街です。商店街にも屋台が出るんですね。川沿いは人が多く、混雑するので、屋台のみを楽しむのであれば天神橋筋商店街の方が便利なようです。そして穴場は大阪天満宮の境内だとか。天満宮こそ祭の本拠地じゃないかと思ってしまいますが、船渡御で天神様がお出ましになっている間は留守なんですね。

屋台が出る出る
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2018年春季アニメの感想(その7):ダーリン・イン・ザ・フランキス

鰻重

 お暑うございます。気付けば土用に入っていて、一昨日はウナギ大量殺戮の日とも言うべき土用丑の日だった訳ですが、今年のウナギはやたら高いらしいので鰻重・鰻丼は断念しました。ま、一匹見逃してやったと思えば。土用は本来四立(立夏・立秋・立冬・立春)の直前約18日間ずつを指していますが、現在では通例立秋前の夏の土用を指していることが多いようです。

土用餅 

 そうそう、関西では土用の入りの日(今年は20日)に土用餅を食べる風習があります。土用餅とは、土用に食べるあんころ餅のことで、伊勢名物として有名な赤福餅とほぼ同じものです。おはぎやぼたもちにも似ていますが、中身が完全な餅という点が異なります。かつて公家の間でガガイモの葉を煮出した汁で練った餅をみそ汁に入れて土用入りの日に食べると暑気あたりを防ぐという風習があったものを、江戸時代中期頃に餅を小豆あんで包んだものを土用の入りに食べるようになったということです。そうか、だから京都を中心に関西地方にしかない習慣なのか(実は金沢など北陸にもあるそうです)。昨日(21日)はスーパーで売れ残りを値引き販売していたのを買いました。今年の暑さに勝てるかどうかは判りませんが、上品な甘さは悪くありませんでした。

ダリフラ感想 

 本日は春季アニメの感想のラストです。満を持して(?)「ダーリン・イン・ザ・フランキス」。2クール全24話で、「21世紀のエヴァンゲリオン」を目指した作品であるかのような印象を受けました。ぱっと思いつく類似点としては
① フランクスは人類以外のテクノロジーを流用している
② フランクスは少年少女じゃないと動かせない
③ フランクスは時に暴走する
④ 敵である叫竜にはコアがあり、これを破壊しないと倒せない
⑤ まるでゼーレのようなAPEの七賢人
なんてところでしょうか。

エヴァのコア 

 エヴァの場合も自身にもコアがありましたが、フランクスではその部分を機体に直接同調して動力制御を担当する雌式操縦者「ピスティル」が担っており、これを雄式操縦者「ステイメン」が操縦するという形式になっていました。見た目エロいというかじゃじゃ馬ならしといった感じでしたが、要するにエヴァのコアの代わりをピスティルが担っている訳で、どっちも女性原理なロボットということになりましょうか。エヴァの場合はコアにママンの魂が宿っていましたが、ピスティルは同世代の女の子ということで、脱マザコン?

フランクスの操縦システム 

 フランクスはエヴァ以上にバリエーションが豊富でしたが、それは実験部隊でもあった第13都市部隊だけで、他ではほぼ同じ様式の量産型フランクスが使われていました。面倒くさいからじゃないかという身もふたもない考えが浮かんでしまいますが。

バリエーション豊富すぎるフランクス 量産型フランクス

 ヒロインのゼロツーの正体は、敵のボスである叫竜の姫の細胞から作られたクローンでした。魂はオリジナルのものでした。性格的には対照的なエヴァのヒロイン(これには異論が出そうですが)である綾波レイの場合、肉体は碇ユイのクローン(正確にはユイとアダムの遺伝子が半分ずつ受け継がれたハイブリッドだそうですが)で、魂は使徒のリリスのものだったので、人間性の薄さもむべなるかなと思われるのですが、ゼロツーのバンカラな態度とか飄々とした雰囲気は叫竜人に由来しているのでしょうかね。

綾波レイ 怒りのゼロツー

 ゼロツーと綾波レイは在り方は対極的ですが、普通の人間とだいぶ違うという点ではよく似ているような。

水着のゼロツー お風呂上がりのレイ

 ダーリン・イン・ザ・フランキス(略称ダリフラ)では正体不明の敵である叫竜と戦っていましたが、当初はエヴァの敵であった使徒に似た雰囲気でした。使徒は本来地球を支配するはずだった「白い月」の始祖アダム由来の生命の可能性であり、その後にやってきた「黒い月」の始祖リリス由来の生命(その頂点が人類)が地球を支配したことに対し、地球の支配権を奪還せんとして襲来するとされていました。

叫竜の一種 ワーム型叫竜

 一方叫竜は、人類より遙か以前に地球に文明を築いていた「叫竜人」が、宇宙からの侵略者であるVIRMに対抗するために開発した生体兵器でした。VIRMを一旦は退けた後、地下に潜り、力のある者は自らの身体を叫竜へと進化させ、力の弱い者はマグマ燃料へとその姿を変えていったとか。つまり叫竜は地球の先住者というか旧支配者で、人類は叫竜サイドから見れば彼らが不在の隙を突いて地球の覇権を奪った「簒奪者」でした。

デーモン族 

 この辺りはむしろ永井豪の名作「デビルマン」のデーモン族と人間の関係に近いと言えましょう。となるとVIRMは神か。デーモンは本来人類の天敵で、氷河期の到来により大多数のデーモンが眠りに就いたことにより、人類が自然の摂理を越えて繁殖し過ぎて、地球環境を破壊するまでになったという設定ですが、このあたり、叫竜人そのものとも言えるマグマ燃料を勝手に使って繁栄し、その代償として地上を不毛の大地にしてしまったダリフラの人類にも似ていますね。叫竜人がそのまま繁栄していたら人類の出る幕がそもそもなかったような気もします。

VIRM斥候艦隊 

 さて叫竜と人類の戦いは地球の支配権を賭けたものでしたが、視聴者的には終盤いきなり登場してくるVIRM。叫竜の姫は「真の敵」と呼んでおり、叫竜人が叫竜とマグマ燃料に変わったのも彼らとの戦いに備えてのもとだったということで、登場はいきなりでも設定的には最初から考えられてたのではないかと思われますが…登場が終盤すぎたせいで正体不明のままでした。これが非常に残念。

主席と副主席? 
ストレリチアに群がるVIRM 

 実体のない精神生命体で、宇宙の様々な生命体に対して、肉体を捨ててVIRMに同化することを迫り、従わない生命体に対しては全面戦争を仕掛けるという剣呑な種族です。人類のうち、不老不死となっていた大半の「オトナ」達はVIRMの呼びかけであっさり同化してしまいました。オトナは不老不死の代償として生殖能力を失っているので、種の存続とかに興味がなくなっているということも影響していたのかも知れません。

VIRM艦隊 
旗艦叫竜 

 叫竜艦隊とVIRM艦隊の戦いはほとんど「トップをねらえ!」の宇宙怪獣軍団と銀河中心殴り込み艦隊の戦いみたいでした。じゃあストレリチア真・アパスはガンバスターだ。そういえばバスタービームみたいなのを放ってましたな。

ストレリチア・アパス 
ストレリチア真アパス 

 それにしてもVIRM、精神生命体なのに侵略し同化してきた星の兵器を使って物理的に侵略してくるとかってのはどうなんでしょうかね。精神生命体らしく叫竜人の体を乗っ取るとか、物理的な防御手段がない精神攻撃で滅ぼすとかしそうなものですが。最終盤にヒロに対してちょっとだけ精神攻撃してましたが、それをメインにしてれば勝ったんじゃないでしょうか。ねえ、サイコジェニーさん。

サイコジェニーの精神攻撃 
 

 VIRMの行動って、一見侵略だけど、本当は真の福音を伝えるために強硬な手段を取っているのかも知れません。仏教には明王というのがいるじゃないですか。仏教に帰依しない強情な民衆を力ずくでも帰依させる為、恐ろしげな姿形を現して調伏し、また教化する仏だそうです。

軍茶利明王

 これなんか“強情な民衆”から見れば恐怖の侵略者に他なりませんが、仏教サイドからすれば仏教に帰依することこそが真の幸福なんで、入り口で多少ごたついたとしても、結果的に相手の幸福になるのだからノープロブレムと考えられるという。ま、宗教は大なり小なりそういう“余計なお世話”的色彩を持っていますが、自分自身を“正義”と考えている連中には共通する傾向なのかも。

エンダーのゲーム 

 ゼロツーとヒロは、叫竜人の意志を継いで、VIRMを母星ごと滅ぼすという過激な手段を取りますが、まるで「エンダーのゲーム」での昆虫型異星人バガーを、母星ごと滅ぼす様に似ていました。バガーは二度に亘って人類に侵攻してきた恐るべき敵で、人類は僥倖もあってかろうじて撃退したのでした。来る第3次侵攻を未然に防ぐため、バガーを母星もろとも殲滅せんとして人類は宇宙艦隊を出撃させ、天才エンダーにシミュレーションだと嘘をついてこれを指揮させるのですが、苦労の末に倒してみれば、実はバガーにはもう侵略の意志は一切なかったという。人類のとっての侵略は、集団知性という異なる精神構造を持ったバガーにとっては、いわば肩をちょんちょんとつついて注意を引く程度のことであり、バガーとしては、自分たちと生命の形態が全く違う人類の存在自体が驚異だったのですが、その後人類を理解してからは二度と同じ過ちを繰り返さないことを決めていました。しかし同時に悟っていました。人類が報復にやってくることも、あらゆる手を尽くして防衛しようとしても天才がやり遂げてしまうことも。

イスの大いなる種族 

 そもそも精神生命体って、純粋に肉体を持たずに生きながらえているものなのか、それともクトゥルフ神話に登場する「イスの大いなる種族」のように精神生命体ながら宿るための肉体を必要とするのものなのか。VIRMの場合は母星を破壊されても平然としていたので、肉体を必要としないタイプみたいなんですが、それにしてはとにかく攻撃が物理的。大規模な宇宙艦隊まで持ってますが、どうやって動かしているのか。

七賢人 

 APEの七賢人の主席と副主席は実はVIRMで、仮面の下はからっぽでしたが、そんなふうにして絡め手から実権を掌握するような手段を取ることができるのであれば、なぜ叫竜人に対しては真っ正面からぶつかっていったのか謎です。とりあえずあんまり賢くないような。

魔王ダンテ 

 パクリになってしまいますが、いっそ「デビルマン」の前身的作品である「魔王ダンテ」的な設定でも良かったような。超古代、恐竜の生息する地球で平和に繁栄していた先住人類は、突如宇宙から「神」を名乗る不定形エネルギー生命体の侵攻を受けます。「神」は、自分たちの入れ物として肉体を要求し、それを断った先住人類に対し、「神」はその分身として牛頭馬頭などを産み出して人類を殺戮します。そして「神」は世界各地に棲息していた類人猿に分散寄生し、彼らを現在の人類として進化させたのでした。

神の攻撃 

 つまり現在の人類は神の末裔で、悪魔とされるのは、先住人類の生き残りで、怒りや超兵器、その場にいた恐竜、「神」の分身などと合体して強大な力を得た存在でした。そして現在、既に神はその記憶と共に力の大部分を失っており、魔王ダンテの下に生き残っていた悪魔たちが続々と集結してきます。自分たちの敵である「神」=人類を滅ぼす時機が来たのです。魔王ダンテは世界中の悪魔に向かって叫びます。「来い、魔王ダンテと共に!!」。こういう形なら、人類と叫竜のお互い譲れない戦いも理解しやすいですね。そして宇宙から来たVIRMは援軍ということにでもしておきましょう。まあこの場合、ヒロとゼロツーはロミオとジュリエットになってしまうのですが。

 阿修羅王の怒り
滅びの真相 

 母星を滅ぼされたVIRMですが、実体のない精神生命体であるため不滅なんだそうです。じゃあ意味のない攻撃だったということ?「進化の先で…また相見えることになるなるだろう」「この宇宙に生命という揺らぎがある限り…」と言っていますが、すぐに地球再侵攻という感じではないので、負け惜しみ感もありますね。やはり目的とか真意がわからない連中です。もしや「百億の昼と千億の夜」のラストのように、この宇宙に仕掛けられた高次宇宙からの崩壊因子がVIRMとして発現しているのかも。知的生命体を滅ぼすことが目的ならばあれでもいいような気がしますが、であれば諦めずに次々と攻撃を続けろよ。「諦めんなよ、諦めんなよお前!どうしてそこでやめるんだそこで!もう少し頑張ってみろよ!ダメダメダメダメ諦めたら。周りの事思えよ、応援してくれる人達の事思ってみろって。あともうちょっとのところなんだから」(by松岡○造)。

あきらめんなよ

 対VIRM戦に際して、地下に潜伏していた大多数の叫竜は宇宙に出撃していき、生き残ったコドモ達と少数のオトナは、棚ぼた的に地球の覇権を得てしまいました。VIRM戦後、戻ってきた叫竜艦隊はそのまま土に還って土壌を肥やしたようですが、そこまで人類のために働くのはちょっと「?」ですね。そこは譲らず、地球の覇者は我々だ!と第二次戦争に突入して欲しかった。その場合抵抗手段がなくなったコドモ達は虐殺対象でしかなく、非常に後味の悪いラストになってしまいますが、いくら叫竜の姫がいなくなったからといって、それまであれだけ戦ってきた叫竜が人類を全面的に許すのもなんか不自然です。「いい話にしたい」という制作者サイドの意志が露骨に感じられるような。

式典のパラサイト達 第13都市のピスティル達

 いろいろ語ってきましたが、結論を言えば大変面白うございました。ただ、面白かっただけに終盤の超展開が残念で。魂が戻ってきて転成してまだ出会うヒロとゼロツーというのも美しいといえば美しいけど宗教がかってますね。「トップをねらえ!」みたいに長い時間をかけてでも肉体を持ったまま戻って欲しかった。

トップをねらえ!ラスト 

 好きなキャラははやみん演じるココロ一択。イチゴも良かったんだけど後半失速。ココロは本名「Code:556」で、花の世話を買って出るなど清楚でおっとりした優しい性格で、容姿も良くて男子たちからはマドンナ的存在として捉えられていました。元から母性が強かったようで、遺跡から出産に関する本を見つけて以来、命の誕生について強い興味を持っていました。

花好きココロ 

 さらにイケメン好きだったようで、パートナーをフトシからミツルにチェンジし、次第に親密になっていき、ミツルから好意を告白される形で結ばれました。当初はココロから肉食女子的に迫っていましたが、やはりミツルからがっつり迫ってしまうとレイプ的になってしまうからなんでしょうかね。

出産の本めっけ 

 その後コドモ達で結婚式をあげますが、APEに拉致されて記憶を消去されてしまいます。しかしAPEも妊娠には気付かなかったらしく、謎の体調不良に悩まされることが多くなり、VIRM戦後に妊娠が発覚しました。

色を知る年齢かっ!! 

 妊娠後は激情的な一面が顕著に現れるようになりましたが、妊娠後の心身のアンバランスによるものだったのか、本来持っていた性格だったのか。後に出産したコドモ達の最初の子となる娘には「アイ」と名付けていました。その後ミツルとの間に4人の子を授かっているので夫婦関係は良好のようですが、記憶を消されてもそもそもの相性の良さまでは消えなかったということでしょうか。

ラブラブですのう 
アイ誕生 

 あと1話に登場したヒロの元パートナーのナオミが生きていたのは良かったですね。博士が他のフランクスのパイロットから落選したコドモ達同様、冷凍睡眠で保存していたようですが、右手が…。叫竜の襲撃時に乗っていたプラント船を破壊された際に負傷したようですが、むしろその程度で済んで良かったというほどの被害でした。

右手がなくなったナオミ 破壊されたナオミのプラント船

2018年春季アニメの感想(その6):BEATLESS/魔法少女サイト/あまんちゅ!~あどばんす~

ネコバカンス

 日本では空前の猛暑ではないでしょうか。もしや有史以来最高の暑さ?家にいると冷房を切ることはできません。いつもは寝る前にタイマーかけて寝ている間に切るんですが、切れると暑くてすぐ起きてしまうので朝までノンストップでいくしか。

優しいお店 

 この異常気象ともいうべき暑さで、各地では熱中症による死者が続出しています。にもかかわらず、報道によれば登下校中の水筒の使用が禁止されたり、休み時間に外遊びを強要されたりといった、危険すぎるルールを強要する小学校があるとか。私の子供の頃も、部活の間は水を飲んではいけないという(今となってはただ理不尽なだけの)ルールがありましたが、命のより大事な校則なんかありません。自分の命を守るためならば、あらゆる校則は破ってOKなので、馬鹿な学校や教師が何を言おうが「命を守る行動」をとりましょう。

BEATLESS感想 

 もはや“春”という単語が何かの冗談のようにも思えてしまいますが、まだ終わっていない春季アニメの感想をば続けていくとしましょう。まずは「BEATLESS」。「銀河英雄伝説 Die Neue These」に続き、「終わってないやん」作品の第二弾。9月に「BEATLESS Final Stage」が全4話で放送予定だそうです。24話必要なところ、20話しか放映しなかったからねえ…。2クールものとはいえ、特別作品5回はオオスギィ!1クール分終了後の特別番組はいいとして、残りの総集編4回はなあ。

万策尽きた~ 
ハッカドールなら行けます 

 「SHIROBAKO」の制作デスク本田豊の名言「万策尽きた~!!」がなんと4回も。「ハッカドール」伝説の神回である7話「KUROBAKO」では「モバミちゃん」1クール3度目の総集編の危機をハッカドール達が救いましたが、「BEATLESS」にハッカドールは来なかったか。

レイシアさん 

 100年後の未来、社会のほとんどがhIE(フューマノイド・インターフェイス・エレメンツ)と呼ばれる人型アンドロイドに任された世界。急激に進行した少子高齢化により労働力は大幅に減少した反面、その穴をhIEが埋めることで社会は高度に自動化され、生活レベルは21世紀初頭よりも豊かになっています。既に人類の知恵を超えた超高度AIがいくつも出現していますが、その利用はもっぱら研究開発用途に限られており、人類の存続にかかわるインフラに接続することすら禁じられています。そんな中、hIEの行動管理クラウドのプラットフォーム企業「ミームフレーム社」が保有する超高度AI「ヒギンズ」が、今の人類には理解できない超高度技術(人類未到産物(レッドボックス))によって開発したレイシア級hIE5機が逃亡することに。そのうちの一機、レイシアと遭遇した遠藤アラトのボーイミーツガールの物語です。

メトーデ 

 5機のレイシア級はそれぞれ異なる目的を持たされていることから、他のhIEや軍隊と戦ったり、互いに相争うことになりますが、最初に設計されたものの当時の人類の技術では開発不可能だったため、他のレイシア級4機の製造で技術を習得・蓄積して、満を持して最後に作られたのがレイシアで、hIEでありながら超高度AIを持っており、他の超高度AIがスタンドアローン状態を強いられている中、自由自在にネットにアクセスしています。

マリアージュ 

 レイシア級hIE1号機紅霞は既に破壊され、同3号機サトゥルヌス改めマリアージュは戦闘に参加しないようなので、あとは同2号機スノウドロップと同4号機メトーデとレイシアの戦いということになりそうです。一応人間のオーナーを持っているメトーデより、完全に人間と敵対しているスノウドロップのヤバさが際立っています。これは完全にロボットの反乱。「ターミネーター」の世界ですね。

スノウドロップ 
ターミネーターの世界
狂ったhIE 

 ちょろいアラトをいいようにあしらうレイシアですが、ちゃんと「裏の顔」があることが判明して一安心。超高度AIだから“演技”もできる訳ですね。人の姿に似せただけのモノだと再三警告されてもレイシアへの恋心を抑えられないアラト。でも日本人は比較的モノとヒトをあまり区別しないので、わかる気はする。「イブの時間」でもちょっと似たような感情が描かれていましたね。

アナログハックばりばり 

 本作のヒロイン・レイシア役の東山奈央は、放映中の「かくりよの宿飯」の津場木葵役とともに、すっかり“美人声”声優の地位を確立したような気がします。ちょっと前までは「俺ガイル」の由比ヶ浜結衣のような可愛いけどちょっとギャルっぽい役がはまっていた気がするんですが、奈央ぼうも成長したということでしょうか。

 紅霞

 ただ…「イブの時間」でも思ったんですが、hIEって一体おいくら万円なんでしょうか。労働力が足りないからロボットを使うというのはわかるんですが、それってヒト型である必要はないんじゃ。というより、多用途汎用のヒト型ロボットって、コストパフォーマンス的にどうなんでしょうかね。テレビみたいに一家に一台から一人一台みたいになっているとすると、かなりの低価格な気もするんですが、今のラブドールくらい?

紅霞対レイシア 
超高度AIアストライア 

 あと主人公達、子供のくせに犯罪に嘴を突っ込みすぎ。レイシアがこっそり情報操作をしていたおかげで捕まらなかったようですが、子供が薄っぺらい主義主張でやらかすのを見てるのは何というか…。懐かしのジュブナイルSFならこれでいいんでしょうけどね。そして人が死にすぎ。人間の数は少なくなっているわりに、人命尊重の度合いがやたら低下しているような。要するに舞台設定と主人公達の行動がうまくマッチしていなんじゃないかという。もっと大人の物語にした方が良かったような気がしますが、今では中高生を主人公にしないと人気がでないんでしょうかね。

魔法少女サイト感想 

 続いて「魔法少女サイト」。原作は続いていますが、アニメの方はオリジナルの結末で1クールで一応終了しています。もちろん全ての謎が解明された訳ではない(というか謎はほぼ全て残っている)ので、二期にも対応していますが。

虐待される彩 
虐待される彩その2 

 本作は出オチとも言うべき陰惨な1話を視聴し続けられるか否かが分かれ道。とにかく一話の主人公虐待シーンがハードすぎるので、ここで脱落した人も多数いたのではないかと。それを責めることはできませんね。一応二話以降はあれほどのことは起きないのですが。

彩と露乃 

 「魔法少女まどか☆マギカ」以降、従来とは異なった設定の魔法少女ものが大流行になっていて、その極北は魔法少女同士が図らずも殺し合う「魔法少女育成計画」だと思っていましたが、本作はその上を行っていました。

真っ暗彩 

 様々な不幸を抱える少女が出会う謎のウェブサイト「魔法少女サイト」。そこから魔法のステッキを与えられた少女は一種類の魔法が使える魔法少女になりますが、魔法を使用するたびに寿命が減っていきます。ステッキの形状・能力はさまざまで、本来の所有者でなくてもステッキさえ持てばその力を使用ことができます。魔法少女がステッキを持っているのではなく、ステッキを持てば誰でも魔法少女ということです。老若男女誰でもステッキを持てば魔法が使えるので、もはや魔法少女でもなんでもないような。そのため、大勢の魔法少女を殺害して、ステッキを奪う「魔法少女狩り(マジカルハンター)」という魔法少女もいたりします。

管理人弐 
管理人㭭 
管理人漆 

 魔法少女サイトを運営しているサイト管理人は管轄エリアを分けてステッキを配布していますが、その目的は不明ですが、正体は既に命を落とした元魔法少女であるようです。全ての魔法少女が死ねば管理人になれるという訳ではなく、独自の選抜基準があるようですが。一応、世界の災厄とされる「先人類の王」の封印が解かれ、人類の大半が滅亡する「テンペスト」を回避するために、魔法少女がステッキを使うことで蓄積される「不のエネルギー」を魔法少女サイトに献上すること必要だとされていますが、ステッキを多数使用すれば魔法少女は死んでしまうので、そもそも説明に矛盾があることに多くの魔法少女が気づいており、これが魔法少女達の団結と反逆を誘引することになります。そこに全然気づかなかった潮井梨ナ…

可愛い彩 
百合入浴 

 主人公朝霧彩が第一で受ける虐待の凄まじさ。学校ではクラスメイトの執拗ないじめ、家では兄からの虐待で逃げ場がなく、死ぬことばかり考えていました。引っ込み思案で反応に乏しいところはありましたが、そこまでいじめる必然性が感じられず、ちょっと異様でしたが、兄はとんでもないクズなのでそっちはまあ(笑)。

要お兄ちゃん 要の次回予告
変態要 

 ちなみに鬼畜兄朝霧要役は“しこりん”こと岡本信彦。容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能という男版藤崎詩織のようなキャラですが、自分を「神」と自負する割にそこまでは能力が高くはないというギャップが性格を歪めているようで、ストレス解消のために彩を日々虐待していました。おとなしい妹に思いっきり腹パンとかできる人間性をしこりんが見事に演じていました。毎回の次回予告も担当していて、そういう役なのかと思っていたら、終盤いきなりストーリーに絡み出して魔法少女の天敵的存在になりました。最後は深手を負って、サイト管理人とつながりのある謎の刑事に捉えられいましたが、「ウホッ」「アッー」な末路に(笑)。皆が手をたたいて喜んだに違いない。

まさかの水着回 
魔法少女軍団 

 物語の中心にいる彩と奴村露乃の百合コンビに「魔法少女狩り」潮井梨ナ、アイドル穴沢虹海、さらに別サイトからステッキを受け取った雨谷小雨グループの魔法少女達が団結してサイト管理人「弐」と「捌」(小雨達のサイト管理人)を倒し、最後には彩達のサイト管理人である圧倒的戦闘力を持つ「漆」をも倒しましたが、サイト管理人はまだ15人は残っており、サイト管理人たちが「王」と崇める謎の存在もいます。一コマしか出てこないというのにCVはなんと能登さん。これは二期への布石なんでしょうか。

彩のステッキ 

 彩のステッキは拳銃型で、魔法を撃った相手を瞬間移動させるというもの。パートナーの露乃のステッキはスマホ型で、魔法は時間停止。最強能力なんですが、それだけに寿命の消費も激しいようです。便利なのは虹海の、穿くことで自分の思いのままに全ての人間を操れるパンツ型ステッキなんですが、これを奪って穿いている要が(笑)。サイズは大丈夫だったんか。

大野袖布子 

 彩役の大野柚布子の声は今回初めて聞きましたが、なんとも可愛らしい声で容姿も可憐。身長143センチは小柄な彩よりも小さいという。でも24歳だからそんなに若いわけでもないのね。

茜屋日海夏 

 露乃役は茜屋日海夏。「終末のイゼッタ」でイゼッタとしてはやみんと共演していました。元気で健気なイゼッタと違って露乃はクールかつ冷徹な感じでしたが、実はツンデレでした。彩とはすっかり百合関係になっていましたが、イゼッタ×フィーネといい、百合キャラが得意?

あまんちゅ あどばんす感想 
秋のあまんちゅ 

 本日最後は「あまんちゅ!~あどばんす~」。2016年夏季アニメの「あまんちゅ!」の二期です。「日常ときどきダイビング。」ということで、ダイビングシーンもありますが、伊豆の様々な行事を皆で楽しむというのが主眼のような。いやそれはそれでいいです。

こっちも百合ップル 
夜のダイビング 

 一期は春から夏ということでしたが、二期は完全にその続きで夏から秋、そして冬が描かれていました。放映時期と完全に季節感が異なっていましたが、それはご愛敬。ただ、7~9話は完全にファンタジーで、現実から遊離していました。

ピーター ピーターパンかいな

 神社に置き去りにされた赤ん坊の見た夢と、その赤ん坊が夢の中で成長し「ピーター」という姿で現実に介入して高校に出没するという。学園祭前夜という設定といい、なんとなく「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」を彷彿とさせていました。

永遠の学園祭前夜 

 ピーターの正体は…うん、何となく判ってた(笑)。ファンタジー展開はARIAにもあって、原作者が好きなんでしょうけど、火星のネオ・ベネチアを舞台とした未来世界のARIAではともかく、リアル現代世界が舞台となっている本作ではどうなんでしょうかね。季節の移ろいと様々な行事を楽しむ通常の話と展開が違いすぎたのと、展開の割にオチがかなりしょぼいのでそのギャップがどうも。正直あんまり面白くなかった。ファンタジー風味は「伝説の漆黒の人魚」ぐらいで良かったんじゃないですかね。

今のきの 
若い頃のきの 

 17歳声優井上喜久子にBBAを振っていたり(66歳設定にしては老けすぎているのは、長年潮風に当たっていたせいか)、その旦那(伝説の漆黒の人魚)が杉田智和だったりというのは笑えますが、BBAの若き日の姿が現在と違いすぎてそっちも笑えます。どうしてこうなった?

伝説の漆黒の人魚 
竜宮城につれてって 
光の一族 

 基本光と双葉の百合百合しいストーリーなんですが、「グランクレスト戦記」のマリーネを見た後で「あまんちゅ!」の双葉を見ると、同じ声優が演じているとは思えませんね。声優がすごいというべきか、茅野愛衣がすごいというべきか。光の妹のこだま(新幹線かよ)、その友達のことり(加隈亜衣)も入学してきて、次の年度はダイビング部もいっそう賑わいそうですね。これは三期まったなし。

茅野愛衣にはこっちのがお似合い 
岬ことり 

 一期ではOPを歌った坂本真綾が二期ではEDを歌っています。代わってOPを歌うのは鈴木みのり。この人、「カードキャプターさくら クリアカード編」でも第二クールのEDを歌っており、思い返せば「ラーメン大好き小泉さん」のOPも歌っていました。声優よりも歌手志向?

おまえらも魔法少女か ダイビング部の面々

2018年春季アニメの感想(その5):ゴールデンカムイ/踏切時間/銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅

ビキニでビーチ

 梅雨が明けたらいきなり猛暑。早い、早いよスレッガーさん。せめて大暑の頃からくらいにして欲しいのですが。それにしても寒さも暑さも押し寄せるのが早くなってきましたね。その分春と秋が短くなっているような。これも温暖化の影響なんでしょうか。何でもかんでも温暖化のせいで片付けてはいかんような気もしますが。

ゴールデンカムイ感想 

 こう暑いと春季アニメの感想でもないような気もしますが、貯まっちゃっているのでとっとと放出せねば。まずは「ゴールデンカムイ」。物語は全然終わっていないのですが、二期は10月からということなので1クール分を。

鶴見中尉 

 明治40年前あたりの北海道で、アイヌが秘蔵していたという金塊を探す不死身の杉元とアイヌ人少女アシリパ。この金塊を求めているのは彼らだけではなく、陸軍第七師団の鶴見中尉一派、戊辰戦争で死んだはずの土方歳三を中心とする江戸時代の亡霊一派が、冬の北海道内で三つどもえで抗争します。

幻覚を見る白石 

 原作でいえば7巻の半ばくらいまで進みました。既刊14巻でなお連載中なので、おそらく2クール目を終了しても物語は終わっていないと思われます。いずれ3クール目を制作するのか、2クール最後でオリジナルの結末を迎えるのか。基本シリアスに展開されるのですが、折々ギャグが入ってきてそのバランスが秀逸です。基本クールな杉本がアシリパやアイヌを相手にするとギャグののりになるのが面白いです。さらに通称「脱獄王」の白石由竹がとにかくギャグ要員として優秀で、彼が出てくると基本笑えるという。でも土方一派とも接触していたり、一筋縄ではいかない人物です。

凜々しいアシリパさん 

 「サムライスピリッツ」シリーズのナコルル以来のアイヌ人ヒロインであるアシㇼパが10代前半という若さにもかかわらず狩りの達人で、北海道の自然とアイヌ文化を紹介する案内役を兼ねています。特に料理を作って杉元や白石に振る舞うことでアイヌの食文化を教授していきます。

アシリパとレタラ 

 危険になると白銀の毛並みを持つレタㇻが駆けつけてくるあたり、やはりナコルルに似ています(あっちは確かシクルゥという狼でした)。ただ、ナコルルは絶対やらない顔芸を乱発してしまうアシㇼパさん。これが若さか…

アシリパさんの顔 

 アイヌ料理は生食が多いようですが、そこは慣れない杉元達和人に配慮して煮たり焼いたりしてくれます。「ヒンナ、ヒンナ」は本来感謝という意味のようですが、杉元と白石は「こいつはヒンナだぜ」と、ほぼ「旨い」という意味で使っています。

家永カノ 

 声優さんもいい感じでキャスティングしている中、大原さやか演じる家永カノにはぶっとびました。色っぽい美女にしか見えませんが、実は女装した老人医師であるという。そればかりではなくホテルを乗っ取って宿泊客を餌食にしていたというとんでもないキャラで、なんちゅう役を…なんちゅう役を大原さんに充てるんや……いいぞ、もっとやれ(笑)。

インカラマツ登場 

 あと能登麻美子が演じる謎のアイヌ人占い師インカㇻマッ。こちらは本物の美人なので能登さんにぴったりですが、顔に傷がある男性が好きだと、杉元に気がある素振りを見せ、アシㇼパにやきもちを焼かせていました。競馬レースの予想をことごとく当てていましたが、占いの能力は本物なんでしょうかね。敵か味方か正体不明のまま去ってしまいましたが、きっと2クール目にも登場するでしょう。というか能登キャラはぜひ登場して欲しい。

鬼の副長 
土方と永倉 

 鬼の副長こと土方歳三のみならず、永倉新八まで登場しますが、永倉は1915年(大正4年)まで生きていたのでまあ問題ないかと。ついでにやはり同時期まで生きていた斉藤一も登場させたらいいのに。ありし日の新撰組においては、沖田総司、永倉、斉藤で三強だったらしいので、永倉と斉藤が揃えば副長も安泰。

踏切時間感想 

 続いて「踏切時間」。5分枠のショートアニメでしたが、ちゃんと主題歌「トマレのススメ」があるという。サビの部分だけでしたが、むしろそれが良かったような。踏切待ちで足止めされる人たち(若者中心)の日常を描いたオムニバス形式のショートストーリーで、原作はいくつものシリーズで構成されています。アニメは各シリーズの紹介という感じでしたが、何本かは続編も描かれました。

雪子さん(仮) 
雪子さん(仮)の娘

 個人的には前後編だった「都電こころ状」が好き。若き日に片思いしていた女の子(雪子さん(仮))が、二十数年を経てそのままの姿で現れるという。まあ雪子さん(仮)の娘だったというオチでしてが、似すぎだろう。また二十数年を経たらやはりそっくりな雪子さん(仮)孫娘が登場するのでしょうか。人生の折節にいつも同じ姿で現れる美少女…ミステリアスでいいですね。

エロい真島さん 
田西の犯罪行為 

 アニメに描かれなかったシリーズも多数ある模様。個人的には「二人の青春」シリーズとか「真島さんはエロい」シリーズをもっと取り上げてくれても良かったような。特に真島さんは見た目に反して気さくなので、田西も痴漢まがいにのぞき込んでばかりいないで親しくなればいいのに。

銀英伝新説 

 今回最後は「銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅」。何しろ本編10巻、外伝4巻の長編なので、最初のアニメ化(通称石黒版)は本編110話、外伝52話で制作されました。これを1クールはさすがにどうにも無理だろう、せめて2クールはやるだろうという私の考えはあっさり裏切られ、1クール12話でまさかの終了。いや、全然終わってないのですが。

帝国艦隊 

 来年、セカンドシーズン「銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱」が全国の映画館でイベント上映予定で、全12話を3回(3章)に分け上映するそうですが、それでも終わらないんじゃなかろうか。数年かけて制作していく計画とか?

同盟艦隊 

 原作はずいぶん昔に面白く読んだわけですが、この年になってアニメを見て思うことは…まあ作者も若かったのねということでしょうか。ラインハルトとヤンを引き立てる必要があるからかも知れませんが、周囲の、特に仲間ではない連中の無能ぶりはちょっと異常なほどです。門閥貴族の専横がはびこる腐敗した帝国ではまあ仕方がないところもあるんですが、そのアンチテーゼとして建国されたはずの民主制の自由惑星同盟の人材がまたひどい。もはや人罪。 

アンドリュー・フォーク 

 特にアンドリュー・フォーク准将。どうしてこんな小僧が出世するシステムになっているのか。戦争中がら、シャアみたいに戦場で多大な功績を挙げたからとかならまだわかるんですが、ただの意識高い系で絶対前線に出ないタイプだし(出ても戦功は無理)。旧作では古谷徹が演じていましたが、「笑っていいとも!」に出演した際に、「今まで声を演じた中で一番嫌いなキャラクター」だとして「思い入れが全くない」と発言していますが、そりゃあそうでしょうね。今回は神谷浩史か…合掌。いくらなんでもここまでひどい人物が将官クラスまで出世しないだろうと思いますが…まあ某国ではかつて、“下士官兵は世界一優秀だが、高級指揮官はアホ”だったそうですがね。まあ指揮官より大勢いる参謀の質が問題だったという説もありますけど。

金髪の小僧 

 ラインハルトよりもヤンの方が好きなんですが、ヤンサイドの話にはヤンの仲間以外はとにかくクズばかり出てくるのが苦痛で。一方ラインハルトサイドでは、ミッターマイヤーとかミュラーといったお気に入りの将軍達の活躍がほとんど描かれていなくて。まあとにかく短すぎたということなんでしょうね。

魔術師ヤン 

 戦闘シーンはCGとかの性能向上によりグラフィックが向上。ただし艦砲射撃と艦載機の攻撃がほぼ同時に実施されるという、「艦これ」でもない光景には絶句しますな。艦砲の射程外で敵を発見して艦載機発艦、攻撃じゃないと。

キルヒアイス 

 いっそキルヒアイスが死ななかったら、とかヤンが死ななかったらといったIFストーリーや、ラインハルト没後の世界を描くといった続編制作とかどうでしょうかね。或いはアンネローゼンがやたら政治的野望を抱くとか。ラインハルトの姉なんだから、実は弟以上の才能の持ち主だったとしてもさほど不思議では。

おとなしいアンネローゼ 

一富士食堂の「肉吸い定食」:大阪B級グルメ“肉吸い”を知っていますか?

西日本豪雨

 いろいろあって先週末は休日出勤していたのでブログの方はお休みしてしまいました。本日はアパートでガス機器の点検があったので、半休でも良かったのですがええいと全休にしてしまいました。それにしても地震だ豪雨だと関西地方は今年いろいろと災難が続いています。豪雨事態は中国地方の方が一層大変な事態になっていますが、別に私が引っ越してきたからという訳ではない…はず。

妖怪肉吸い 

 ところで皆さんは「肉吸い」というものを知っていますか。三重県や和歌山県の山中で、夜遅くに提灯を灯して山道を歩いていると、18,19歳の美しい女がやって来て「火を貸してくれませんか」と言って提灯を取り上げるのだそうです。実はその美女は妖怪で、暗闇の中で相手に食らいつき、肉を吸い取るそうです。とんだ肉食系女子だ。

妖怪肉吸いその2 

 いや節子、それ「肉吸い」と違う、「肉吸い」や!ってこれじゃおんなじですね。正しくは節子、それ「肉吸い(料理)」と違う、「肉吸い(妖怪)」や!

千とせ 

 「肉吸い(料理)」は、大阪の一部飲食店にみられる料理で、有名なのは発祥地とされる難波千日前のうどん屋「千とせ」のものです。要するに「肉うどんのうどん抜き」なんですが、この料理が誕生したのは、1980年代後半に吉本新喜劇の俳優である今は亡き花紀京が空き時間に店を訪れ、二日酔いで軽く食事をしたかったために「肉うどん、うどん抜きで」と注文したことに由来するのだそうです。きっと“肉入りの吸い物”というニュアンスなんでしょう。

ありし日の花紀京 

 その後「肉吸い」クチコミで世間に広まって店一番の人気メニューとなり、明石家さんまやダウンタウンが「うどん屋のくせにうどん出さへん変な店がある」と自身が出演した番組などで言及したことが宣伝となり、千とせは名物店となりました。吉本芸人の間では「千とせに行けば売れる」というジンクスも生まれているそうですが、既に多くの芸人が食べているのでもはやジンクスといえるかどうか。

千とせの肉吸い 

 千とせの「肉吸い」は、かつおとうるめのブレンドベースのシンプルな出汁に、少し甘めのたっぷりの牛肉と半熟卵、刻んだ青ネギを加えるそうで、小ごはんに生卵を落とした卵かけごはんである「小玉」と一緒に食べるのが大人気の組み合わせだそうです。

肉吸いと小玉 

 「肉吸い」の存在を知ってから、かねがね食べてみたいとは思っていたのですが、難波千日前の「千とせ」本店は大人気のせいで常に混雑しているらしいし、ちと遠い。いや、大騒ぎするほど遠くはないのですが、たかが昼ご飯を食べに行くにしては4~5キロの距離というのはやはり遠いです。しかし、「肉吸い」を食べられるのは「千とせ」だけではないようで、グーグルマップを見たらわりと近い所にある「一富士食堂」でも食べられる模様。ということで早速行ってきました。

一富士食堂 

 「一富士食堂」は天満橋筋にあり、京阪国道(東海道の先である、国道1号線の京都-大阪間の通称)との交差点のちょっと南側です。見た目はトラディショナルな食堂という感じで、うどんだけではなく、ラーメンや焼きそば、やきめしやトンカツなどが揃っており、日替わり定食もあります。お店のメニューによると一番人気はオムライスだそうですが、「肉吸い」にも“おすすめです”の文字が。

一富士食堂のメニュー 

 「一富士食堂」の「肉吸い」を食べたからとて、「千とせ」の「肉吸い」を語ることは出来ないでしょうが、まあ「肉吸い」がどんなものかはだいたいわかるというもの。「肉吸い」は単品のほか、「肉吸い定食」がありましたので、そちらをオーダーしました。店内はテーブル席のみでやはりトラディショナル。カウンターがないので一人客は相席必至なんですが、2時頃に行ったので空いていました。

一富士食堂の肉吸い 

 「肉吸い定食」は豆腐と半熟卵、青ネギ、山椒が入った「肉吸い」とご飯(卵は載ってません)、漬け物とじゃこ入り大根おろしが付いて860円。肉は高級品ではないと思いますが、出汁にマッチしてとってもおいしいです。うどんの代わりに入っている豆腐のおかげでボリュームもあります。半分ほど食べたところでご飯を「肉吸い」に投入してみましたが、これが正解で実においしかったです。大食漢だとちょっとあっさり感があるかも知れませんが、単品でだし巻(360円)でも頼めば大丈夫でしょう。

一富士食堂の肉吸い定食 

 実はオムライスかチキンライスに単品の「肉吸い」を合わせようかとも思っていたのですが、どちらもスープが付いてきてしまうのと、かなりボリュームがあるということで無難な「肉吸い定食」にしてしまいました。いや、いけないことはなかったんですが、ボリューム上等のランチは日曜日だけと決めているので、休みとはいえ平日はあんまり食うまいと自主規制。

人気はオムライス 

 「肉吸い」は牛肉たっぷりなんですが、不思議にヘルシー感があります。豆腐や青ネギのせいなのか、出汁のせいなのか。寒いときが特においしいと思いますが、夏でもおいしくいただけました。大阪の名物料理は、「肉吸い」の他にもたこ焼き、串カツ、うどん、豚まん、お好み焼きとB級感が漂うものが多い気がしますが、どれもこれも旨いですね。安くて旨ければこれに勝るものはなし。粉モン(=炭水化物)が多いということだけはちょっと気にならんでもないですが、少なくとも「肉吸い」は肉と豆腐と卵でタンパク質タップリ&バッチリです。

2018年春季アニメの感想(その4):刀使ノ巫女/グランクレスト戦記

今村彩夏

 声優の今村彩夏が6月一杯での引退を発表しました。デビュー5年目でまだ24歳と若いのですが、2017年から体調不良に悩まされていたそうで、改善が見られなかったということです。近年若い声優さんの健康トラブルが相次いでいる感じがします。松来未祐は悪性リンパ腫で若くして亡くなりましたし、種田梨沙も病気療養でほぼ1年活動を休止していたし。種ちゃんは復帰後も仕事をセーブしているようで、本復したのかまだ心配です。

鴻上百合子 

 今村さんの役で印象に残っているのは、「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」の美少女JK鴻上百合子。

たくのみのみちる 

 そして今年の冬アニメだった「たくのみ。」の主人公天月みちる。元気に番宣番組に出演していたのに…。まあ人前に出てくるときは無理してたんでしょうね。療養に努めて元気になられることを祈念いたします。

刀使ノ巫女感想 

 本日は引き続き2018年春季アニメの感想を。まずは冬から2クール連続で放映していた「刀使ノ巫女」。1クール目が胎動編、2クール目が波瀾編で、この間に4ヶ月くらい時間が経過しています。異形の怪物・荒魂が各地で暴れ回る世界で、これを倒せるのは希少金属・珠鋼から作られた御刀を振るえる刀使と呼ばれる巫女だけ。

刀使の巫女のみなさん 
卑怯とは言うまいね 

 刀使は文字通り女性ばかりで、警察組織に属する特別祭祀機動隊で国家公務員なのですが、若いほど御刀との相性が良いということで、大半が中高生で全国5カ所の専門の学校(伍箇伝)に通っています。「写シ」という特殊な技を使うことで、斬撃や刺突などの肉体へのダメージを回避することができ、これによって真剣同士で本気で戦っても死傷者が出ないという便利な設定になっています。

巫女の中の人たち  

 20年前に起きた大荒魂による災厄の際、討伐隊に参加した刀使達は、今では伍箇伝の校長に出世しており、隊長だった折神紫は警視庁刀剣類管理局長になっています。ところが討伐隊で最も功績があったはずの主人公衛藤可奈美と十条姫和の母達には何の栄誉もなく、若くして亡くなっています。二人は全国剣術大会の決勝でぶつかりますが、姫和の真の目的は、紫に化けて潜伏している大荒魂を倒すことでした。これは失敗に終わり、なぜか姫和を助けて行動を共にした可奈美と共に逃避行することに。

アーマード刀使

 中坊二人で何ができるんだと思いきや、どういう訳か二人を支援する影の勢力が。実は紫がおかしいことは以前から一部で知られており、紫の妹・折神朱音を中心に舞草(もくさ)という秘密組織が結成されていました。舞草が動く直前に姫和が“暴発”したというのが真相だったようで、その後は紫とその親衛隊対舞草という構図になり、可奈美と姫和は舞草に属して戦います。一旦は紫を倒して勝利したかに見えた舞草ですが、紫から分離した大荒魂は三女神に分かれ、互いに他者を取り込もうと争うことに。

紫親衛隊 

 最終的に勝利した人間への怒りを原動力とするタギツヒメが、隠世(かくりよ)で現世を飲み込もうとしますが、舞草、特に隠世深くにまで到達した可奈美と姫和によって阻止されます。原作のないオリジナル作品で、2クール連続した大作でした。総集編は1回だけで、それも第1クール「胎動編」の総集編だったので、当初から予定されたものと思われます。制作スケジュールがきっちりしていたところは好感が持てます。

こういう辺りにダレ感が 
お祭り回 

 2クール目に入ってしばらくはちょっとだれた感がありました。1クール目が逃亡→反撃とめまぐるしい展開で、しかも次から次へと舞草の支援者達が登場してきていたので、そのスピード感との落差ゆえかも知れません。

 沙耶香と薫は親衛隊入りか

 またタギツヒメが結局何をしたかったのかよくわかりません。珠鋼を精製する際に砂鉄から出る不純物がノロと呼ばれ、これがこれがたくさん集まり結合することで荒魂が生まれるということで、荒魂は出現時に神性たる珠鋼を奪われた恨みを抱いているのだそうですが、人間を滅亡させても抜本的問題は解決しないような。御刀と一緒になると神になれる(戻れる)といった設定でもあれば…

荒魂に憑依されてる紫 荒魂に憑依されてる紫その2

 また伍箇伝の学長達は波爛編でタギツヒメ派と舞草とで二手に分かれて相争う形になりましたが、タギツヒメ派の行動原理がよくわかりませんでした。かねて紫に強い忠誠心を抱いていたということで、紫が健在だった時には特に不思議はないのですが、紫が倒され(死んではいない)た後に、紫から分離した大荒魂であるタギツヒメに忠誠を尽くすというのは??です。油断していたところをタギツヒメに洗脳されたとかならまだわかるんですが、鎌府女学院の学長なんか積極的に自分から接近していっていますからね。終盤不要とされてショックを受けていますが、傍目にはそりゃそうだろうと思えます。

20年前の討伐隊 
伍箇伝の学長達 

 まあ若手の刀使達には若手声優が起用されている反面、かつての刀使である伍箇伝の学長達には中原麻衣、ゆきのさつき、ゆかな、朴璐美、小清水亜美、川澄綾子といった錚々たる顔ぶれが揃っていて、作品に重みを加えていたなという感はありますが。

十条篝 
抱き合えて良かった 

 可奈美と姫和の母達が早世したのは、魂の一部が分離して隠世に残ったせいですが、そのおかげで可奈美は若き日のママン(美奈都)と夢の中で毎晩のように稽古しては強くなっていました。なぜ姫和にはそれがなかったんでしょうか?姫和も隠世に向かったさいに若き日のママン(篝)と遭遇しますが、個人的には篝役の種田梨沙の声にちょっとほろっとしました。復帰後の演技を初めて見られたもので。なんかまだ本調子じゃない感じがするんですが…気のせい?

可奈美とママン 

 余談ですが、主人公可奈美は本渡楓、姫和は大西沙織が演じていました。今季、本渡楓は「こみっくがーるず」の小夢、「ヒナまつり」の瞳と大活躍でしたが、大西沙織も「こみっくがーるず」で琉姫として共演していました。杉田智和が「アニゲラ!」で語っていたところによると(冗談でしょうが)、本渡楓は最近様子がおかしくて、大西沙織を女として見ているとか、やたら接触を図っているとか。「こみっくがーるず」の最終回番宣で、泣きそうになった大西沙織が隣の本渡楓を抱き寄せていたのは、えーでちゃん的にはたまらないシチュだったに違いありません。

柳瀬舞衣 

 お気に入りのキャラは柳瀬舞衣。作中一番かわいいんじゃないかと思います。しかも大企業・柳瀬グループの代表の娘だし。可奈美とは親友でクラスメイトですが、剣術バカで最強刀使の可奈美がそばにいたせいで埋没しがち。彼女も実は結構強かったはずなんですが。コミュ障の糸見沙耶香を仲間に出来たのは舞衣あってのこと。

舞衣と沙耶香
料理上手の舞衣 

 料理上手で13歳にしてはご立派なものをお持ちで。妹が二人いてお姉さん気質なので、世話焼きと焼いたクッキーで沙耶香を堕としたと。

和氣あず未 

 CVは和氣あず未。2015年頃から活動していてそこそこメインキャラクターも務めていますが、私は本作で初めて遭遇しました。「あず未」は本名で、長野県の安曇野から取られた名前だそうですが、出身は東京都。ファンから友達感覚でいてもらえるような親しみやすい声優を目指しているとのことですが、人気が出るといろいろと…

グランクレスト戦記感想 

 続いて「グランクレスト戦記」。こちらも冬季から連続2クール放映でした。こちらも総集編は第1クールの総集編だったので当初から予定の編成だったと思われます。作画崩壊的な時もあったけどNE!世界に混沌(カオス)が満ち、秩序(コスモス)≒物理法則を乱してあり得ない事象が起きる中、全ての混沌を鎮めることができるという皇帝聖印(グランクレスト)を作り上げようとする若き君主テオ・コルネーロと天才魔法師シルーカの出会いから物語が始まります。

テオ・コルネーロ 

 君主といっても最初の頃のテオは魔法師と契約もできない最下級の従騎士でしたが、シルーカが呼び出した怪物オルトロスと戦って勝利したことで騎士となりました。この世界における君主とは聖印(クレスト)を持つ者を指し、混沌を浄化したり、所有者から譲り受ける(殺してでも奪い取る、もあり)ことで収集が可能となっています。集めた聖印が大きくなれば階級も上がっていきますが、部下を従属君主とするためには聖印を分配する必要があり、これまで皇帝の一歩手前の大公まではいましたが皇帝はいませんでした。

二人の出会い 

 全10巻の原作は2クール使っても足りなかったらしく、全編になんとはなしにダイジェスト感が漂っていました。そんな中、二大勢力の一方の指導者である大工房同盟盟主マリーネ・クライシュが、従属君主を持たないが故に圧倒的な武力を持つダルタニア太子ミルザーを幻想詩連合から寝返らせる際、交換条件として純潔を奪われるという展開が衝撃的でした。

マリーネNTRその1 
マリーネNTRその2 

 ミルザーは甘さを捨ててもらうためとか言ってましたが、この時前半ではテオとシルーカの相思相愛の純愛っぷりが強調されており、マリーネにはアレクシスという相思相愛の相手がいるので、そのとんでもないNTRっぷりのコントラストが際立っていました。マリーネ役は茅野愛衣で、いつもの彼女のキャラに比べるとシリアスかつ低音の演技が多かったのですが、この展開は本人も結構ショックだったそうです。

結婚式でも喪服のマリーネ 

 その後様々な人生の荒波の果て、アレクシスがミルザーに貞操を奪われてもなおマリーネを愛していることを皆に宣言したことで、ついにマリーネと結ばれることになりましたが、18禁NTR展開的にはたった一度の“過ち”でマリーネがミルザーの子を身籠もってしまうとか、なんだかんだ言って嫉妬に狂ったアレクシスが夜な夜なマリーネを緊縛とか鞭とか蝋燭とかで責めまくるといった展開もカモンなんですが、別にそういうことはなかったぜ!(残念)

純愛テオとシルーカ 
純愛のテオとシルーカ 

 なお君主の持つ聖印とか、魔法師の使う魔法とかは全て混沌に起因するものなので、混沌を消滅させると魔物なども出現しなくなる代わりに魔法とか聖印も存在しない世界(つまり我々の世界同様)になる訳ですが、本当のところそうなっては困ると考えていたのがほぼ全ての魔法師が所属する魔法師協会で、真にして最後の敵は魔法師協会でした。

古代超文明 

 魔法師協会の最高幹部しか知らなかった魔法師協会の真の役割と目的は、栄華を極めた古代文明を滅ぼした大戦の再来を防ぐことにありました。混沌の時代が去って秩序の時代となれば魔法を失った魔法師協会は無力化し、大戦の再勃発を防げないということで、混沌災害を故意かつ定期的に発生させて群雄割拠の時代を継続していくことが、魔法師協会の創立の理念でした。

灰色の魔女カーラ 

 無論、混沌が強大化し過ぎると人間の生存そのものが脅かされてしまうので、その辺のバランス調整にも腐心していたようですが、結局の所魔法師協会というのは、同じ原作者(水野良)の「ロードス島戦記」に登場する「灰色の魔女」カーラが担っていた、光と闇のバランス調整を組織的に行っていたということになるようです。悲劇を回避する為に均衡を保つ事が、より多くの悲劇を生むという矛盾に気づかないあたりもよく似ています。

戦闘侍女達 

 ところでテオ一行のマスコット的存在だった戦闘侍女・人狼族のエマとルナは、混沌が消滅した後どうなったんでしょうか。魔法が消えたことで魔女や吸血鬼はただの人間になったようですが、人狼もやはりただの人間に?案外各地に出向いてリアル「汝は人狼なりや?」をやってたりして。

エレット・ハルカス 

 登場人物が非常に多いので、声優陣は超豪華で、正直キャラの名前を覚えきれませんでしたが、個人的なお気に入りは脇役も脇役のエレット・ハルカスです。名前があべのハルカスに似ているから…ではなく、主要登場人物の一人だったアルトゥーク伯ヴィラール・コンスタンスの異母弟セルジュ・コンスタンスの契約魔法師で、萌え袖(キョンシーとも言われてました)でおっとりとして物腰と言動に反し、極めて現実的な思考を持っています。

萌え袖エレット 
セルジュの背中のエレット 

 この世界の魔法師は往々にして軍師的側面を持っていますが、エレットは特に軍師的性格が強い人で、戦略戦術的に常に的確なアドバイスをしていましたが、セルジュが言うことを聞かずに大敗したので愛想を尽かしかけていました。その後セルジュが改心したので、「逃亡泊」という恥ずかしいあだ名を付けられたセルジュに対し、逃亡が戦術的に有効だとして、最初から逃亡を前提とした作戦を立てるようになっています。いつもセルジュの馬の背にちょこんと横座りで乗っている姿もとってもキュート。絶対尻に敷かれますが、もう嫁にするしかないと思います。

松井暁波 

 CVは松井暁波。ママンは声優の鷹森淑乃ということで二世声優ですね。ママンの代表作は何と言っても「不思議の海のナディア」のナディアでしょうが、個人的には「サクラ大戦3」の北大路花火もお気に入りです。2015年頃から活動していますが、メインは映画やドラマの吹き替えのようで、アニメではまだメインキャラに恵まれていないようです。

大団円のグランクレスト 

 本作は一応大団円で終了していますが、はるかな未来で文明を繁栄させて人類は、再び大量破壊兵器を用いた大戦を引き起こしてしまい、草場の陰で魔法師協会の幹部達が「ほらみろー」とか言ってたりすると面白いですね。

侍従と侍女達 

 あと後期のED。前に進んで行く君主達や主要キャラ後ろ姿を描くという構図の連続で面白かったですが、ひとりぼっちで砂漠を歩いているプリシラが何となく可哀想で。重要キャラで何度も他人の命を救っているのに、死んでしまうし。

プリシラの後ろ姿 聖女プリシラ
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