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伏見稲荷大社と東福寺:新カテゴリー「京の夢大阪の夢」第一弾

京の夢大阪の夢

 GW後半は筑波嶺に帰省することになっており、あっちにも古いPCはあるけどネット接続はしていないので、ネット接続できるうちに新カテゴリ「京の夢大阪の夢」を設置したいと思います。これは「北海道」同様京都大阪の名所見物記を中心とするものになる予定ですが、さてどれほど伸びていくやら。

京阪電車 

 私はわりと生活に追われるタイプなので、週末といってもルーチンワーク(歩きに行ったりアニメみたり艦これやったり)をこなしているとあっという間に終わってしまうのですが、さすがに三連休となると余裕が生まれるので、久々に京阪電車に乗って京都に出撃しました。おけいはん…懐かしいなあ。

伏見稲荷入り口 

 行き先は伏見稲荷大社。全国各地にあるいわゆる“お稲荷さん”の総本社ですが、稲荷神社って3万社もあるとか。どうりであちこちで見かけるわけですね。初詣では近畿地方で咲いたの参拝者を集めるとか。

伏見稲荷大社 

 その名のとおり伏見にあって、京阪電車で大阪方面から行けば京都の入り口といった感じですが、かつては四条とか三条といった京都中心部ばかり攻めていたのでうっかり行っていなかったのです。千本鳥居が幻想的で外国人に大人気と聞いていましたが…

千本鳥居 

 外人多い!GW中だから日本人もたくさん来ているはずなんですが、それを差し置いて外人ばっかり。外人さんは何もGWに来なくても…とか思ってしまいますが、彼らのインバウンドが日本経済を助けているということもあるので、無碍には出来ません。しかし外人さんでごった返す中千本鳥居を進んでいくと、神社の境内なんだか原宿の竹下通りなんだかわかりません。

千本鳥居その2 

 裏手にある稲荷山(標高233メートル)を登って奥にいけば人も少なくなるかと思ってどんどん上がっていったのですが、外人もさるもの。一期一会と思うからか、結構上がっていくんですよね。低い山なので上がっていってもあちこちに売店やら茶店があるのですが、標高が高くなるほどにだんだん値段が上がっていくという“山仕様”。

境内案内図 

 頂上付近になるとさすがに人も少なくなりました。稲荷山をぐるっと回って戻ってくるつもりだったのですが、どこかで道を間違ったのか、細いながらも車もとおる道をどんどん下ることに。でも今はスマホがあるから慌てません。地図を見ると、大きく北にそれて東福寺付近に来ていることが判明。じゃあついでに行ってみましょう。

東福寺案内図 

 秋の紅葉で有名な東福寺も実はまだ行っていませんでした。通過はしていたのですが、大賑わいに恐れをなしていて。春なら大丈夫かなと思ったら、案の定空いていました(人は結構いたのであくまで伏見稲荷大社比)。

東福寺本堂 

 東福寺は臨済宗東福寺派大本山の寺院で、山号は慧日山(えにちさん)。京都五山の第四位の禅寺です。最弱ではないけれど、あんまり順位は高くないじゃないかとか失礼なことを思っていた時期が私にもありました。

五山の制 

 しかーし、いやいやいや、三門、本堂、方丈、庫裏などからなる主要伽藍を中心に25もの塔頭寺院を有する大伽藍です。グラン・伽藍と呼んでも過言ではありませんが、シーラ様はいませんよ(聖戦士ダンバインを知らないと何がなんだかわからないでしょうが、華麗にスルーしてください)。

東福寺方丈 

 ここはお寺なのに入山料を取りません(伏見稲荷大社ももちろん取りません)。なんていいお寺だと思ったら、方丈庭園と通天橋・普門院庭園でそれぞれ400円ずつ拝観料を取られました。これらに入らなきゃ無料ですが、入らなきゃここに来た甲斐もありません。仕方なく払いましたが、それなら入山料500円くらいで入れて欲しいものですな。

方丈庭園その1 

 方丈は四方に配された庭園(八相の庭)を見学するところですが、重森三玲が昭和13年に作庭したということで、それほど古いものではありません。南庭は枯山水、北庭は石と苔を幾何学的な市松模様に配しているのが印象的です。

方丈庭園 

 通天橋は境内にある渓谷・洗玉澗に架けられた橋廊で、秋は紅葉の名所となります。この時期は青紅葉でしたが、新緑の若葉はそれはそれで綺麗でした。

通天橋 
秋の通天橋

 その先には開山円爾像を安置する開山堂とその手前の昭堂を中心とした常楽庵があり、その周辺の庭園を普門院庭園と呼ぶようです。同じ400円出すのなら、こっちのほうが歩き甲斐、見甲斐があるような気がします。紅葉の季節は倍額でもいいんじゃないでしょうかね。

 開山堂

 奈良の東大寺、興福寺の二大寺から1字ずつ取って「東福寺」としたというだけあって、明治の廃仏毀釈で規模が縮小されたんだそうですが、それでもなお大寺院です。かつてはこの辺り、平安時代に建てられた藤原氏の氏寺である法性寺の巨大な伽藍があったそうですが、現在は衰退して小寺院となっています。

九条道家 

 東福寺を建立した九条道家も藤原氏で五摂家の一つである九条家の人ですが、鎌倉時代にあっても4代将軍藤原頼経の父であり、摂政・関白・左大臣を歴任しただけあって権勢を誇りましたが、晩年は幕府ににらまれて頼経は将軍職から廃され、道家自身も失脚して失意の中で死去しました。道家の全盛期に建立を開始した東福寺は、彼の死後に完成することになりましたが、たびたび焼失するも九条家、鎌倉幕府、足利家、徳川家などの援助で再建され、歴代多くの名僧を輩出しました。

東福寺三門 
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2018年春季アニメ序盤の感想(その4):シュタインズ・ゲート ゼロ/異世界居酒屋 〜古都アイテーリアの居酒屋のぶ〜

高く泳ぐや鯉のぼり

 まだ四月だというのにすっかり初夏の雰囲気ですね。もう日本には冬と夏しかなくなってしまったのか。だったら花粉症とかもなくなればいいのに、そういうのはしっかり残っているという。春と秋だけの国なんていいなあなんて思いますが、そうなるとあんまり差がないですかね。

シュタインズゲートゼロ序盤 

 さて春季アニメ序盤の感想もようやく最終回です。もっとちゃっちゃとやればいいのですが、とりあえず3話は見ないとということで、五月雨式になってしまいました。まずは「シュタインズ・ゲート ゼロ」。

まゆりの後悔 

 前作「STEINS;GATE」では、メールを過去に送ることによるタイムマシンの活用により、仲間たちの願いが反映された世界線(α世界線)の先には絶望的な未来が待ち構えていることから、おり、それがラボメンの1人の命運にも関わっているため、世界線を大きく変えた「β世界線」に移動したところ、それはそれでまた別の仲間が死んでしまうことが判明しました。つまり、α世界線では椎名まゆりが、β世界線では牧瀬紅莉栖が必ず死んでしまうのです。

紅莉栖死亡確認 

 前作では、紅莉栖が自らが犠牲になることを決断しますが、「過去の岡部が観測し、確定した事実は変えられない」という制約条件のもとで、OP「Hacking to the Gate」にあるように、“時を欺く”という形で全ての仲間たちを救う方法探しだし、いわゆる「シュタインズ・ゲート」という。仲間が誰も死なないトゥルーエンディングの世界線に到達することに成功しました。それにはかなりの勇気と決断が必要でしたが。

悲しみの表情の倫太郎 

 本作では、主人公・岡部倫太郎が数々の苦難、悲哀を経験した果てに「紅莉栖」を救うことをあきらめてしまったβ世界線での話が展開されます。「ローゼンメイデン」でも新作アニメでジュンが深紅のネジを「巻かなかった世界」が描かれていましたが、そういうのが流行っているのか(って5年も前の話になるんですか)。

憂い顔のまゆり 

 倫太郎は紅莉栖を喪った事で心の変調を来していますが、表層上はそれを隠して、以前の中二病モード「鳳凰院凶真」がなかったかのような一見普通の大学生生活を送っています。まゆりは心に深い傷を負った岡部の事を気にしつつ、過度に負荷をかけないように見守っていますが、まゆりもちょっと大人びたような憂いのある表情をすることが多くなったような。

鈴羽と倫太郎 

 未来からやってきた阿万音鈴羽(倫太郎の友人であるダルこと橋田至と、今回初登場の有名コスプレイヤー阿万音由季の間の子)は、現在いるβ世界線では近未来に大三次世界大戦が勃発するということで、世界線変更の努力を倫太郎に迫っていますが、世界線の収束という巨大な壁を前に辛すぎる経験をした倫太郎は全くその気になれません。

ゼロのダル

 12月の或る日、とある事情で大学主催のカンファレンスを手伝う事になり、そこでアメリカのヴィクトル・コンドリア大学から来日した比屋定真帆と出会い、真帆と共に来日していたレスキネン教授が開発中の人工知能プログラム「アマデウス」のテスター(人工知能と対話・交信する人間)となります。アマデウスは紅莉栖が日本に帰国する直前の紅莉栖をベースとしており、その声・言動は生前の紅莉栖そのものと言ってよく、 テスターとなって「彼女」と交信する倫太郎は、一時的に紅莉栖が蘇ったかのような心の安らぎを得ますが、徐々に「彼女」の死を常に突きつけられる苦しみも味わうことになっていきます。

アマデウス上の紅莉栖 

 続編というのは当たり外れ大きいのでどうかなと思ったのですが、バッドエンドの延長ということで倫太郎やまゆりがアダルトな雰囲気となっていて、前作のような中二病的なやりとりが陰を潜めていて、だがそれがいいという感じがします。紅莉栖役の今井麻美も仕事があって良かった(笑)。

阿万音由季  

 新キャラ阿万音由季は…どうしてこんな美人がダルと!全国百万人キモオタに勇気を与えるような存在ですが、CVが鈴羽と同じ田村ゆかりということで、声も容姿もほとんどクローンのようで、どこにダル要素があるんだと突っ込みたくなります。まあダルも見かけはともかく中身はキモオタでもないからなあ。

比屋定真帆 

 同じく新キャラの比屋定真帆は誰からも子供に間違われる幼い容姿ですが紅莉栖の大学の先輩にあたる研究員です。レスキネン教授とともに人工知能プログラム「アマデウス」の開発しましたが、そもそもの理論は紅莉栖の天才的な発想に基づくものなので、無二の親友のように思いつつも紅莉栖の才能に劣等感を抱いているようです。CV矢作紗友里はこういう役が上手いですね。 

桐生萌郁 

 原作を知らないので今後の展開がどうなるのか全く読めませんが、まさか紅莉栖復活なんてことはないでしょうね。アマデウスに全ての情報を開示して解決策を提示して貰うとか。β世界線では関わらないはずの桐生萌郁が姿を見せるなど、すでに不穏な雰囲気はあります。

異世界居酒屋のぶ序盤 

 そしてオーラスの「異世界居酒屋 〜古都アイテーリアの居酒屋のぶ〜」。タイトルからして「異世界食堂」のパクリのような印象なんで第一印象が良くなかったんですが…。どちらも小説投稿サイト「小説家になろう」の作品ですが、「異世界食堂」の原作が2013年からの連載なのに対し、本作の原作は2012年からの連載ということで、アニメ化こそ遅れたものの、本作の方が先行していたんですね。

異世界食堂の従業員たち 
のぶの従業員たち 

 本来は日本でシャッター通りと言われるほど寂れた商店街の一角にあるはずの店居酒屋「のぶ」。しかしなぜか表の入り口が異世界のとある帝国の古都アイテーリアにつながっており、異世界のさまざまな人物が訪れてきます。「異世界食堂」の洋食屋「ねこや」は、普段は普通の洋食屋で土曜日だけ異世界とつながっていましたが、「のぶ」は常時接続状態。裏口は現世と通じているようなので、酒や料理の素材などの入手は可能なようですが、料金とかどうなってるんだか。

トリアエズナマを堪能 
異世界の客

 異世界の人々とはなぜか会話は可能なものの、店内のメニューは全く読めず、ビールのことを「トリアエズナマ」と間違って覚えたりしています。異世界の料理は貧弱貧弱ゥらしく(「異世界食堂」でもそうでしたが)、日本人が普通に飲食しているものを絶品として絶賛しています。なんか「世界が驚いたニッポン! スゴ~イデスネ!!視察団」的ないやらしさもそこはかとなく感じてしまいます。

豆腐あんかけを堪能
繁盛するのぶ

 今のところは異世界の人々が酒や料理を絶賛するだけの展開ですが、今後どうして異世界とつながったのかなど、世界観に関わる事情が明らかになっていくのでしょうか。なお本編は10分ですが、「ラブプラス」ならぬ「のぶ+」という実写ミニコーナーがあり、「なぎら健壱の『のぶ居酒屋』をさがして」と、きじまりゅうたによる「きじまりゅうたの『創作のぶ料理』」が放映されています。

これがのぶ+だ 

 なんと飲食店情報を集めたウェブサイト「ぐるなび」が初めてアニメの製作委員会に参加しているそうです。本作と全然関係ありませんが、スマホゲームとして開発されている「ラブプラスEVERY」はいつになったら配信が開始されるんでしょうかねぇ。去年の冬配信のはずが完全に未定状態になってしまっていますな。まあ配信されたとしてプレイするかどうかはわかりませんけど。

ラブプラスEVERY 

2018年春季アニメ序盤の感想(その3):ゴールデンカムイ/踏切時間

あべのハルカス
 
 ゴールデンウォークに突入しましたね。大阪も海外からの旅行者も含め観光客で賑わうことでしょう。名所の一つと言えば日本一高いあべのハルカスなんでしょうが、大阪人はあんまり行っていないようです。東京タワーに東京人があまり行かないのと同じでしょうかね。しかしうかうかしていると日本一の座を奪われてしまうかも。

ゴールデンカムイ序盤 

 まだまだ続く春季アニメ序盤の感想。本日はまず「ゴールデンカムイ」です。原作は本年度の手塚治虫文化賞のマンガ大賞を受賞しています。日露戦争で“不死身の杉元”と呼ばれた杉元佐一は、元カノの梅子(子細あって親友の妻となって現在未亡人)の病気を直すため、アイヌから奪われたという莫大な埋蔵金を求めて北海道をさすらう話です。網走監獄から脱獄した24人の囚人の体の刺青が地図になっているという話で(なんかコブラにも似たような話がありましたな)、狩猟の得意なアイヌ人少女アシリパと共に探索行に向かいますが、他にも埋蔵金を狙う勢力が。

アシリパさん 

 「北鎮部隊」と称される最強師団・第七師団と、函館戦争で死んだはずの江戸時代の亡霊・土方歳三一派と三つどもえで宝探しという様相ですが、たった二人で勝ち目があるのでしょうか。それとも今後仲間が増えていくのか。

ナコルル 

 私の記憶する限り、対戦型格闘ゲーム「サムライスピリッツ」シリーズのナコルル以来のアイヌ少女ヒロイン・アシㇼパ(「リ」はアイヌ語の小書きリ)がいい味を出しています。まだ10代前半でちびっ子で、父親がロシア系なので正確にはハーフ。なかなかの美少女で、弓の腕や狩猟の知識は豊富な反面、アイヌ娘のたしなみとされる家事・裁縫などしてこなかったので、コタンでは嫁のもらい手がないそうです。アシㇼパ自身は「新しい時代のアイヌの女」を自称しており、アイヌ伝統の信仰や慣例を重んじた上で古い因習に捕われず現実的かつ合理的で柔軟な思考をしています。

第七師団の皆さん 

 そしてアシㇼパに対する杉元の態度が実にいいです。命を救われたということもありますが、常に「アシㇼパさん」と呼んでおり、他の和人のような差別的な言動は一切しません。性欲が貯まってきたら襲ってしまう鬼畜野郎だったらどうしようかと思いましたが、アシㇼパに対しては紳士なのが実にいい。またアイヌの食文化にとまどいながらも、結果的に珍味・美味を堪能することに。

脱獄囚の入れ墨 

 アイヌ文化を丁寧に描いているとして北海道は平取町アイヌ文化情報センターでも人気になっており、アイヌ民族博物館の職員は「文献や資料をよく調べている。文様も細かく描写されており、見応えがある」「全国の若い世代にアイヌ文化に興味を持たせるきっかけをつくったという点で貢献度は非常に大きい」と評価しているそうです。アイヌの料理や狩猟など風習・文化がリアルに表現されており、北海道アイヌ協会の理事長は「よく描かれている」と評価しています。

老いた土方歳三 

 北海道の和人達がしばしば差別的言動をするのが非常に気にくわないのですが、実際そういう感じだったんでしょうね。それを「慣れている」と言うアシㇼパに対し「慣れる必要なんてないんだぜ」と言う杉元の静かな怒りが心地よいです。味噌を「オソマ(大便)」と呼ぶなど、異文化交流には難しさもありますが、この二人なら乗り越えていけそうです。

ナコルルを守る狼と鷹 
レタラ参上 

 ナコルルは鷹のママハハ、狼のシクルゥをつれていて、ゲーム中でも戦いに参加していましたが、アシㇼパにもレタㇻという白銀の毛並みを持つエゾオオカミがいて、アシㇼパのピンチに馳せ参じて、その身を呈して護っています。幼獣のころに熊に襲われている所をアシㇼパが保護し、家族同様に育てましたが、成獣になると本能が勝り、アシㇼパの下から巣立ったそうですが、恩は忘れていない様子です。アイヌヒロインには動物が必ず従うというのはもはやお約束なのか。

三毛別羆事件 

 わずか2年とはいえ、北海道で暮らした身としていは、北海道が舞台のこういう作品は思い入れ一入です。よく登場するヒグマの怖さもまた格別。「三毛別羆事件」なんてググると怖気をふるいますよ。

踏切時間序盤 

 続いて「踏切時間」。双葉社の「月刊アクション」で連載中のマンガが原作です。踏切待ちで足止めされる若者たちの日常を描いたオムニバス形式のショートストーリーとなっています。

真島さんと田西 

 わずか5分枠のショートアニメなのですが、いくつかシリーズがあるらしく、第一話に登場したアイとトモは「二人の青春」シリーズ、第二話に登場した真島さんと田西は「真島さんはエロい」シリーズ、第三話に登場した黒部と先生は「先生といっしょ」シリーズなんだそうな。他にもシリーズがあるそうなので、各シリーズ1話ずつやったら終わっちゃったりして。

トマレのススメ 

 正味3分程度しかないのでさっさと本編やれと思いつつ、ちゃんと主題歌「トマレのススメ」があって、しかも結構いい曲だという。内容はなにしろ3分なんで気楽に見てればいいだけではあるんですが…

アイとトモ 
ガチレズばれる 

 「二人の青春」シリーズのアイとトモは女子高生コンビで、アイは平凡な日々に焦りを感じているようですが、トモはガチ百合で先輩のアイに恋愛感情を抱いていて、それを秘密にしていましたが、アイの余計な発案でばれてしまうと言う。ウホッいい女!もうつきあっちゃえよお前ら(笑)。ケンシロウ、百合はいいぞ!

真島さんはエロいシリーズ 

 「真島さんはエロい」シリーズは、おそらく中学生なのにやたら大人っぽい真島さんの姿を眺めてハアハアと興奮している、いかにも中坊な田西のモノローグが中心になっています。実は真島さん、結構気さくなので、普通に話しかければ田西も仲良くなれそうなのですが…童貞中坊には高いハードルなのか。

黒部に話しかける先生 

 「先生と一緒」シリーズは、風紀委員で真面目そうな女子生徒黒部とおっさん先生の物語。何を話したらいいかわからないものの、無視してはいかんだろうと思う先生と、先生の存在に気づいていて、あえて気づかないふりしているんだから話しかけてこないでと思っている黒部。しかし意表をついた先生の話しかけに、実はゲラだった黒部が馬鹿うけしてしまうという。仲良くなっちゃえよ二人(性的な意味ではなく)。

ゲラだった黒部さん 

2018年春季アニメ序盤の感想(その2):ヒナまつり/魔法少女サイト/あまんちゅ!~あどばんす~

大阪城公園

 転勤生活立ち上げのための買い物も一段落ついた気がするので、今日はとりあえず大阪城公園に行ってきました。大阪城の天守閣のふもともももちろん行きましたが、外郭をぐるっと回ったりして。さすが天下の名城、広いですね。花見シーズンには梅・桃・桜の名所となるそうですが、いずれも既に終わっていました。でも天気が良かったせいか人出は多かったですね。それもインターナショナルに。外国人にも大阪城は魅力的なんでしょうか。

ヒナまつり序盤 

 さて春季アニメ序盤の感想その2です。まずは視聴予定がなかった「ヒナまつり」。たまたま番宣ラジオ「ラジオ『ヒナまつり』 Little Song へようこそ!」(http://www.onsen.ag/program/hina-matsuri/)を聞いたら、なぜか脇役の本渡楓と日笠陽子がやっていたのですが、この二人でつまらないはずがなく、うっかり本編も見てしまったという訳です。

ヒナまつり番宣ラジオ 

 いや、一言で言うと面白い!漫画原作ですが、全然見たことありませんでした。インテリやくざ新田と未来から飛ばされてきた超能力少女ヒナの奇妙な同居生活が描かれていますが、“ヤクザ×サイキック少女のアーバンライフ・コメディー”なんだそうですが、ギャグ一辺倒でもなく、なんとも名状しがたいジャンルのような。

初対面の瞬間 
いくら大好きなヒナ 

 ヒナは未来(いつ頃か不明)から放逐されてきたようですが、大人にいいように使われていたらしく、当初は圧倒的な念動力で脅かして新田を脅迫していましたが、新田が自分を利用しようとしないことから次第に普通の親子のような関係になってきています。もっとも我儘かつズボラなので基本役に立ちませんが。

ヒナ対アンズ 

 未来から刺客としてやってきたアンズは、ヒナに敗れた末に未来にも帰れなくなり、ホームレス生活に墜ちていたり、ヒナが転入した中学校の同級生の三嶋瞳(CV本渡楓)は席が隣だったばっかりに世話係にされ、校内はおろか校外においても様々なトラブルに巻き込まれた末、なぜかバー「Little Song」でバーテンダーとして働くことになるという。本人は「どこにでもいる普通の女の子」だと思っていますが、呑みこみの速さと異様な順応性はやはり天才。

順応力パねえ瞳 いい女風クズの詩子

 そしてバー「Little Song」の経営者兼本来のバーテンダーが詩子(CV日笠陽子)。2話で初登場時は新田に口説かれるのをさらりとかわしており、“いい女”と思っていましたが…瞳の才能を喝破したのはいいとして、脅迫を駆使して中学生なのに無理矢理深夜のバーで働かせるゲスっぷりがひでえ(笑)。どんな役でも鮮やかにこなす人ですが、こういう役をやらせると本当にイキイキとやるなあ、ひよっち。「アホガール」の花畑よしえも凄かった。

クズい詩子 ゲスいキャラが得意なひよっち

 新田はやくざなんですが妙にお人好しなので嫌悪感を持つことはありません。ヒナのご褒美用に大好物のイクラを冷蔵庫に入れているものの、ヒナが良い事をしないのでやりそびれて腐らせているという話には思わずもらい泣き(笑)。ヒナが妄想して恐れたように、同じ世間知らずでも、根が優しくて表情豊かなアンズと同居した方が楽しくやれそうな。

アンズ×新田なら 

 続いて鬱アニメの極北のような「魔法少女サイト」。「魔法少女まどか☆マギカ」以来、明るくハッピーな魔法少女というのがすっかり影を潜めてしまいましたが、それにしてもこれはダークすぎる。

魔法少女サイト序盤感想 

 学校ではクラスメイトからの陰湿ないじめ、家庭では兄からの凄惨な虐待に苦しむ女子中学生の朝霧彩は、どこにも居場所がなくて毎日「死にたい」と願っていましたが、ある日不気味なWEBサイト「魔法少女サイト」と出会い、魔法の力を秘めたステッキを手に入れて…という話ですが。

彩へのいじめ 可哀想な彩

 まず一話がもう酷い。まあ確かに彩も優柔不断でうじうじしていてうっとうしいと思う人もいるかも知れませんが、あそこまでいじめる必然性がどこにあるのか。さらに輪をかけて鬼畜の兄が腹パンしたり首を絞めたりとやりたい放題。結構かわいい顔立ちの妹をあそこまでサンドバックに出来る兄というのも恐ろしい。「俺妹」の京介-桐乃みたいに兄が妹に一方的にやられている方がまだましだし、「俺ガイル」の八幡-小町みたいな関係がいいなと思うのですが、この兄は非道い。でもその分やりがいはありそうですね、“しこりん”こと岡本信彦。いわゆるリョナ好きならたまらない一話だったかも知れませんが、ノンケには視聴自体が辛かった。

奴村露乃 
目から血が 

 彩のクラスメイト奴村露乃も魔法少女で、魔法少女サイトからステッキを与えられた魔法少女は結構な数がいるらしいですが、その一方で魔法少女を殺害し、ステッキを奪う「魔法少女狩り(マジカルハンター)」と呼ばれる魔法少女もいたりします。本作の魔法少女がステッキを使ってふるう魔法は一種類だけですが、他の魔法少女のステッキをゲットすれば多種の魔法が使えるようになります。
 
腹パンに苦しむ彩 

 魔法は使用するたびに寿命が減り、しかも魔法を使う際には髪や瞳の形が変化し、目や口などからわずかに出血する(彩は目から、奴村は口端から)という異様ぶり。もうね、魔法少女になっても不幸から逃れられない感満載なんですが。雫芽さりなという彩をいじめていた首魁格は、彩を傷つけようとして奴村に逆に首を切られて入院となり、このまま退場かと思われましたが、復活して逆襲してくる様子。

カッターにおびえる彩
極悪さりな
 
 ただ、ED「ゼンゼントモダチ」を歌っている山崎はるかがさりなのCVなんで、この先ずっと敵ではないような…。でも親しくなるまでには紆余曲折はあるでしょうな。

 真っ暗彩ちゃん

 近い将来、テンペストと称される人類の大半が滅亡する災厄が発生し、マジカルハンターはテンペストを生き残るために魔法少女たちを襲い、ステッキを集めていたようですが、テンペストって「ワルプルギスの夜」みたいなもの?しかし複数の魔法を使うと余計寿命が縮まるようなので、テンペストを生き残るどころか、テンペスト発生前に死んでしまうような気が。

虹海

 EDは実写映像が混じる異色なものですが、3話EDでは新魔法少女にしてアイドルの穴沢虹海(にじみん)のCV芹澤優本人がキャラソン「...私だけ見てて♡」を歌い踊っていました。この人、アイドル声優ならぬ、声優にしてアイドルを名乗っているだけあってグッドルッキングですね。「賭ケグルイ」でもアイドルの夢見弖ユメミを演じていたし、アイドルを演じるアイドルなのか。実は斉藤由貴の姪らしいです。これは確かにアイドル声優の域を越えていますね。



 最後に「あまんちゅ!~あどばんす~」。GONTITIの劇伴が癒やし満点。伊豆の伊東周辺が舞台ですが、東京からわりと近い割に伊豆は違うなあと思わせますね。伊豆はもともと島でフィリピン海プレートとともに噴火を繰り返しながら北上して本州と激突して半島になったそうで、植物相が本州とは異なる南方系を形成しています。どおりで椰子の木とか多いと思った。

あまんちゅ あどばんす 序盤 
あどばんすのイメージ 

 相変わらず「日常ときどきダイビング」なので、双葉と光のゆるい百合っぷりを堪能する作品となっていますが、一期よりは双葉がやや積極的になってきたのでうざさはだいぶ減りました。

マリーネNTR ダイヤモンドさん

 しかし「中の人」つながりで、「甘さを捨てて貰う」とか言って妙なおっさんが双葉に迫ってきても困るので、多少のうざさは黙認しましょう。やはり茅野愛衣は「グランクレスト戦記」のマリーネより双葉とか「宝石の国」のダイヤモンドみたいな乙女感全開キャラがいい感じです。

女の子みたいなこころ 

 基本一期の続きで時間的にも直後なので、メンバーは変わりませんが、岬こころという小学生が新メンバーといえば新メンバー。CVは女性声優で、皆女の子だと思っていましたが、実は男らしいです。まだまだ可愛いキャラも演じる井上喜久子をあえて光の祖母であるおばあさん(岬きの)にあてていますが、実におばあさんですね。声優が凄いと言うべきかお姉ちゃんが凄いというべきか。

BBAもやるお姉ちゃん 
 
 3話までずっと夏休みで、オイオイ「だがしかし」と一緒かよと思いましたが、4話で新学期が始まるようです。じゃあ「だがしかし2」と一緒か(笑)。それにしても双葉や光が通う学校(静岡県立夢ヶ丘高校)、公立とは思えない制服ですなあ。

ときどきダイビング
双葉と光

 第一期OPである坂本真綾の「Million Clouds」は傑作だと思いましたが、二期ではEDが坂本真綾。OP「Crosswalk」は鈴木みのりに譲りましたが、この鈴木みのり、「カードキャプターさくら クリアカード編」では物語の鍵を握るらしい詩之本秋穂を演じており、はやみんの第一期ED「Jewelry」に続く第二期ED「リワインド」も歌っており注目株だと思います。

鈴木みのり 
狭霧 

 「艦これ」では駆逐艦天霧・狭霧という新規実装の艦娘を演じています。狭霧しか持ってませんが。冬季アニメ「ラーメン大好き小泉さん」のOP「FEELING AROUND」も歌っていました。

打ち切りされど罪人 

 なお「されど罪人は竜と踊る」は3話で視聴を打ち切ります。原作は「日本で最初の暗黒ライトノベル」と言われていますが、アニメはその暗黒感が特に感じられず、中二病ラノベの域を超えているようには見えませんでした。「ヒナまつり」と交代です。

2018年春季アニメ序盤の感想(その1):かくりよの宿飯/銀河英雄伝説 Die Neue These/こみっくがーるず

淀川河川敷
 
 まだ4月だというのに暑くなってきましたね。夏日はGWくらいからにしてもらいたいものですが。ところで、スーパーマーケットのおかし棚をぼんやりと眺めていたら、最近見かけないお方のお姿を。そう、カール大帝(カール・マルクスでもいいけど)。東日本では昨年夏に販売終了となっていますが、“チーズあじ”“うすあじ”のみ西日本で販売が継続しているのです。個人的にはカールといえばチーズ味なんですが、今回初めてのうすあじを選んでみました。

カールうすあじ 

 確かに食感とか懐かしい限りなんですが、とにかく歯にくっつくんですよね、カール大帝は。コーンスナックだからコーンスターチのせいなんでしょうか。ポテトスナックも歯にくっつかないわけではないのですが、やたらカールで感じるのは、個々のスナックのボリュームのせいなのか。

これがかくり世だ 
これがかくり世だその2

 ようやく冬季アニメの感想を終えたところですが、もう春季アニメも3話放映という時期に。なんかアニメの話題しかやってないな最近は。本読めや!と激しい突っ込みを受けそうですが、これまで読書タイムは電車の中だったところ、大阪では徒歩出勤なので読書タイムが消滅してしまいまして。

かくりよの宿飯序盤1 
 まず「かくりよの宿飯」。亡き祖父・史郎譲りのあやかしを見る力を持っていた女子大生・津場木葵は、突然、あやかしの棲まう隠世(かくりよ)の老舗宿「天神屋」へと掠われてしまいます。そこで葵は、史郎が残した借金のカタとして、鬼神である大旦那の嫁になる約束が交わされていたことを知ります。納得がいかない葵は元の世界に戻るため、起死回生の策として天神屋で働いて借金を返済すると宣言し、これまで何をやっても上手くいかなかったという店舗を使って飯屋を開くことにするのですが…

 飯屋をやりたい

 まずグランパ史郎。この人はこの世と隠世とを頻繁に行き来していただけではなく、むしろ隠世でこそ生き生きとしていた様子。それだけでなく、はじけまくって莫大な借金をこさえて孫娘に押しつけて亡くなってしまうという鬼畜ぶり。それでもそんなに恨まれていないのは、これも人徳なんでしょうか。

大旦那と葵 

 で、孫娘の葵ですが、いきなり鬼に掠われて嫁にされそうになったわりに根性が座っているというかあまり動じないというか。さすが史郎の孫といわざるを得ませんな。まあ昔からあやかしを見慣れているということもあるんでしょうが。史郎から料理を習っており、その味があやかし好みだということで、史郎はかねてこの事態を予測していたとしか思えません。まあ借金のかたに孫娘を差し出す約束をしていたのだから当然か。

松葉と葵 

 嫁にされそうになった天神屋の大旦那は鬼、何かと親切な若旦那は九尾の狐、大旦那を巡って恋のさや当ての若女将は雪女と、周囲はあやかしばかり。大旦那の息子が若旦那という訳ではなく、役職のようなものらしいです。隠世は大きく八勢力(八葉)に分かれており、天神屋の大旦那はその一角の首魁ということで有力者なんですが、生前の史郎と親しかったという松葉という天狗や、一反木綿の若様とかいう反之介など、同等の有力者も登場しています。葵は松葉から天狗の羽団扇を貰いましたが、これはEX宝具クラスの威力のようで、今後は困ったらこれを使えばOKなんじゃないかと。

天狗の羽団扇ゲットだぜ 

 肝心の飯屋がまだ開店していないのですが、小料理屋のようなこじゃれた店ではなく、洋食とか家庭料理が中心になる模様。あやかしは「おふくろの味」が好きなのか。あとあやかし達が隠世でも基本人型をしているのはなぜなのか。人間界に来るから人の姿を取るというのはわかるのですが、あっちでは本性で暮らせるはずでは。

銀英伝序盤1 

 「銀河英雄伝説 Die Neue These」。原作は当然読んで、ファミコン版のゲーム
もやった記憶がありますが、まさか今更新作アニメが制作されるとは。今季はファーストシーズンなんだそうで、セカンドシーズンは映画館で上映するとか。テレビではやらんのか~い。

群像劇ですから 

 多数の男性声優が出演し、「銀河声優伝説」と言われた前作からキャストは一新されていますが、役柄を変えて出演している人もいます。石塚運昇はヨブ・トリューニヒトからメルカッツにチェンジしており、好感度最悪のインチキ政治家から好感度の高い渋く老練な提督になったりしています。

ラインハルト 
ヤン・ウェンリー 

 原作があるのでストーリーは変わらないのですが、演出とかキャラデザインといったあたりが変化するのでしょう。昔から思うのですが、宇宙での大艦隊戦が基本正面からぶつかり合うので、三国志とかの武将の軍勢同士の激突のようで、わかりやすい反面、「未来の戦争ってこんなもん?」と思ってしまう部分も。スターウォーズシリーズに登場するドロイドとかAIによる無人兵器はほとんど出てこず、とにかく人が死にまくります。

ブリュンヒルト 
大艦隊戦

 この戦いぶりなら、ヤマトの波動砲はかなり有効だと思われますが、そういう超兵器もやたらには出てきませんな(イゼルローン要塞の「雷神の鎚」は波動砲っぽいけど)。あとワープ航法は使用しているけど、ドメル戦法とかデスラー戦法のように、ワープを直接攻撃手段として使うこともありません。戦術が硬直している?

こみっくがーずる序盤 

 「こみっくがーるず」。独特のセンスや将来性を見込まれ、現役女子高校生でありながら漫画雑誌からプロデビューを果たした萌田薫子(ペンネーム:かおす)は、画力やストーリーが拙く、キャラクターの魅力やリアリティにも乏しく、読者アンケートで最下位を取るなど人気が振るわずにいました。担当編集者の編沢まゆに女子漫画家寮への入寮を勧められた薫子は、少女まんが家の恋塚小夢やTLまんが家の色川琉姫、少年まんが家の勝木翼といった作家仲間たちに囲まれ、創作と学業の両立に励んでいきます。

萌田薫子 

 まずかおすの漫画がひどい。よくこれでデビューできたなという位クオリティーが低いです。自虐的な性格でメンタルが弱く、JKなのに小学生に間違われる小柄な体格で、JKを眺めてにやつくなど、感性がどことなくおっさんくさい変な子です。同学年の3人と交流することで、少しずつ前向きになってきたようですが、やはり編集さんに提出するネームは…

恋塚小夢 

 ルームメイトの恋塚小夢(むしろなぜこれがペンネームではないのか)はペンネームは「恋スル小夢」。明るく社交家でナイスバディですが、男キャラクターを描くのが苦手という少女漫画家です。

色川琉姫 

 先輩(といっても同学年)の色川琉姫(だからなぜこれが)は、ペンネーム「爆乳♥姫子」(笑)。本人は貧乳なのに、エロい画風が得意なのでティーンズラブ漫画を執筆しています。本当ははほのぼのとした動物ものが描きたいそうですが、絵柄が…

勝木翼 

 もう一人の先輩(やはり同学年)の勝木翼。少年漫画家で、ペンネームは「ウィング・V」で漫画の題名は「暗黒勇者」。バリバリの中二病やんけ。ボーイッシュな外見とクールな性格で、宝塚男役的な雰囲気で学校では女子に大人気。この人だけは書きたい漫画と絵柄がマッチしていて幸せなんじゃなかろうか。

寮母さん 
こみっくがーるず百合シーン 

 現代の「ときわ荘」ともいえる文芳社女子まんが家寮にはこの4人が住んでいますが、なんと寮母さんもいるという。元百合漫画家の花園莉々香。だからそれペンネームじゃないのかよ。百合漫画家だけに女の子同士が仲良くしているところを見るのが好きということで、まさに転職。「きんいろモザイク」「ご注文はうさぎですか?」などを生んだ「まんがタイムきららMAX」の作品なので、基本女の子がきゃっきゃうふふしているのを愛でる作品です。

こみっくがーるず4人組 

記憶に残る一言(その94):大槻班長のセリフ(賭博破戒録カイジ)

上田正樹

  花腐しの雨が降った大阪。大阪の雨は悲しい色やねんとか言いたくなります。大阪を代表する歌手といえば故やしきたかじんかも知れませんが、個人的には上田正樹なんですよね。「悲しい色やね」は胸に響きますねえ。やしきたかじんは「劇場版機動戦士ガンダム」一作目の主題歌である「砂の十字架」を歌っていましたが、これを「人生最大の汚点」と呼んでいたそうなので、私はあんまり好感を持っていません。まあ私も楽曲としてそんなに好きではないですけどね。やはり二作目の「哀・戦士」ですね。

人生最大の汚点 

 さて本日は記憶に残る一言。今回は実に脇役らしい脇役である「賭博破戒録カイジ」の大槻班長のセリフを紹介しましょう。アニメ版のチョーの演技が実にいいんですよね。

アニメ版大槻班長 

 大槻班長はフルネームは大槻太郎。命が懸かった極限の状況下以外では怠惰で自堕落なクズ人間伊藤開示(カイジ)が、多額の債務を背負って送り込まれた帝愛グループの地下王国で、カイジの所属するE班の班長を務めています。この地下王国の正体は核シェルターで、強制労働施設(要するにタコ部屋)が併設されており、債務者たちが拡張工事に従事させられています。

 地下王国
地下王国その2 

  強制労働の日当は3500円ですが、借金返済及び食費・施設利用料によってその9割が天引きされてしまうため、手取りはたったの350円。しかも地下王国でしか通用しないペリカという通貨(1円=10ペリカ)で支払われます。一週間に6日働いて一ヶ月でもらえるのは9万1千ペリカ。

月給9万1千ペリカ

 食事やシャワー、ベッドと睡眠時間など最低限の環境はありますが、重労働と高温・粉塵といった劣悪な環境から体を壊してしまい、借金を返済する前にに再起不能となる者も多い恐ろしい場所ですが、一応インセンティブもあって、ペリカを貯めれば「一日外出券」「一日個室券」「フルコースディナー」「サービスランチ」が得ることも可能なんですが、一日外出券の値段はなんと50万ペリカ。半年分の月給をほぼまるまる貯めないと届かないという。そこで大抵の囚人達は、給料日に買える酒・つまみ・タバコ・菓子などといった嗜好品を楽しみにしています。

優しそうな大槻班長 
大槻班長と手下たち 

 ダメ人間カイジは当然こんなところにいつまでもいる気はなく、一日外出券をゲットして外で博打をして一気に金を稼ぐことを狙いますが、そこはダメ人間。周囲でビールだの焼き鳥だのを飲食しているのを見ると胸がざわつきます。そこに巧妙に甘言を用いて堕落させるのが大槻班長。まあこのあたりの詳しい話は「記憶に残る一言(その41)」で紹介しているので興味のある方はご覧ください。(https://nocturnetsukubane.blog.fc2.com/blog-entry-1083.html)

大槻商店営業中
大槻商店大繁盛

 大槻班長、帝愛側と結託しており、嗜好品の販売を行っています。その価格は地上の2倍というぼったくり価格ですが、山の上とかホテルの中とかでこれに似た価格を見ることがあるのでまあ地下への搬送に費用がかかっているのかも知れません。他に娯楽があるわけでもなく、囚人達はせっかく手に入った給料を刹那の飲食に浪費してしまいます。これを目の当たりにしたカイジが墜ちないはずもなく。

カイジ豪遊 

 小さい缶ビールと甘言でチョロくもなけなしのペリカを浪費して豪遊するカイジを見ながら、側近の石和と沼川に言って聞かせる大槻班長のセリフが今回の記憶に残る一言です。

豪勇カイジ1 
豪遊カイジ2 
豪遊カイジ3 

 ビールと焼き鳥、ポテチといったコンビニで買えば2~3千円の“豪遊”するカイジを見ながら、「食べ終わったら…奴はとりあえず満足して…こう考えるだろう…明日からがんばろう…明日から節制…だ…と!」

その考えがまるでダメ 
どんな芽も吹きはしない 
今日だけがんばるんだ 
明日がくるんだよ 

 いや~名言ですね。というか大槻班長自身、多額の債務で地下王国送りになっているクズの一人のはずなんですが、カイジよりよっぽど教訓を得てきているような。正直、ぼったくり価格で嗜好品を販売しているとはいえ、それだけなら悪人とまではいえないのですが…

悪い顔の大槻班長 

 実は大槻班長、帝愛上層部と掛け合い、囚人達のガス抜きと称してオリジナルルールのチンチロリン「地下チンチロリン」を開帳しており、しかもイカサマを繰り返して囚人達から大量のペリカを搾取していたのです。カイジを堕としたのも、嗜好品を買わせるためではなく、チンチロリンに誘い込んでカモにするのが真の目的でした。

動揺する大槻 

 その後カイジの反撃に遭ってイカサマが発覚し、有り金をほとんど奪われてしまうのですが、そのときの見苦しさも一見の価値ありです。大槻のため込んだ額は実に1,800万ペリカ以上で、これは180万円に相当していました。これを債務返済に充てたりいいのにと思いますが、大槻は一日外出券を大量購入しての長期バカンスを夢見ていたようで、現時点でも一人なら一ヶ月以上外出できたはずでした。

ノーカウントなんだ 
ノーカンノーカン 

 発言自体は至極全うなものなのに、自身の腹黒さ極まるクズっぷりで全てを「ノーカン!ノーカン!ノーカン!」にしてしまった大槻班長。しかしゲスっぷりがきわまったせいで一部でカルト的な人気を博しているようで、「1日外出録ハンチョウ」というスピンオフ作品も作られています。ここではカイジと出会う前の大槻が主人公となっており、一日外出券を使いグルメや観光を嗜むグルメ漫画として描かれています。

1日外出録ハンチョウ 

2018年冬季アニメの感想(その3):だがしかし2/たくのみ。

桜の通り抜け

 大阪春の風物詩の一つである造幣局の桜の通り抜けというやつが行われています。もうとっくに桜は散ったんじゃ?と思ったら、ソメイヨシノではなく遅咲きの八重桜などを観賞するようです。“花は桜木 人は武士”なんていいますが、ソメイヨシノが全国的に広まったのは明治以降なので、桜のイメージも今と昔ではだいぶ違いような。江戸中期の国学者・本居宣長は「敷島の大和心を人問わば朝日ににおう山桜花」と唱っているので、ヤマザクラこそが桜の代表格だったのかも。

だがしかし2感想 

 それはそうと、冬季アニメのレビューは終わったもんだと思っていたのですが、漏れがあることを発見したので本日は冬季アニメ感想の補遺です。もうすっかり春爛漫で厳しかった冬のイメージも薄れていますけどね。まずは「だがしかし2」。

ヒロイン交代か 

 一期が30分ものだったのに対し二期は15分に。でももともと15分もの×2という感じでやっていたので、あまり違和感はありませんでした。むしろこっちの方がすっきりして良かったような気がします。

全員そろって 

 長い長い夏休みに出会った鹿田ココノツと枝垂ほたる。一期では季節はずっと夏のままで、二期に入っても二人の夏は永遠に続くかに思われましたが…。不意にほたるが姿を消し、季節はいつの間にか冬に。そして蛍の「消失」を受け入れられないココノツの心とは裏腹に、鹿田駄菓子屋は崩壊寸前。近所には立派なコンビニも出来て、もはやこれまでかと思いきや…

ヒロイン交代 

 コンビニをクビになった尾張ハジメが転がり込んできて押しかけ店員となり、まさかのヒロイン交代。ハジメはスタイルはいいのですが顔はなあ。CV赤﨑千夏で、この人はポスト日笠陽子かと言いたくなるくらい面白いんですが、キャラとしては「恋愛らぼ」の真木夏緒とか「Fate/Apocrypha」のフィオレのような正統派美人をやらせるとはまる人ではないかと思っています。つまりもうちょっとかわいいキャラをやらせろやと。

コンビニ店長 

 駄菓子屋を立て直したいと考えながら、漫画家になりたいという夢も捨てられず、疾風怒濤の青春という感じのココノツですが、ほたるが突如戻ってみれば、コンビニ店長(CV杉田智和)は実はほたるの兄であることが判明したりと世間はやたら狭かった。それにしても竹達彩奈、食べ物系作品でクールでローテンションな小泉さんとエキセントリックでハイテンションなほたるを同時期に演じていたんですね。まあ途中からほたるは姿を消していたけど。

かぼちゃの馬車 

 続いて「だがしかし2」の放映時間が半減された原因ともいえる「たくのみ。」。女性専用シェアハウス(最近これを巡って大騒ぎになってましたが)に集まった4人の女性が宅飲みを楽しむ様子を描いていました。

たくのみ。感想 

 主人公のみちるは20歳で岡山からベンチャー企業の営業職に転職を果たして上京し、シェアハウス「ステラハウス春野」に入居しますが、ここには桐山姉妹(直は26歳でアパレル業。真は21歳で大学生)と緑川香枝(27歳のウェディングプランナー)が住んでおり、彼女たちと交流する中で様々な酒と出会っていきます。

ガウン姿の香枝

 「だがしかし」が実在の駄菓子を扱っていたのに対し、本作は実在の酒を取り上げています。正直お高いワインや日本酒ばっかり取り上げられて蘊蓄語られてもなあと思いましたが、そこはあまりお金を持っていない20代女性、出てくるお酒も基本高いものはありませんでした。というか「獺祭」を除けば誰でも簡単に買えるものばかりでした。

シェアハウス4人組 

 やはり気楽な宅飲みなら氷結とか男梅サワーとかハイボールとかだよなあと、酒の選択にはほぼ全面的に賛成でした。カルーアも、日本では家で飲みませんが、外国暮らしの頃はミルクで割って飲んでましたなあ。たまに居酒屋で飲むと、十万石饅頭を食べた棟方志功になります。その心は「うまい、うますぎる」。おいしいけどアルコール度数は高いので女性は気をつけましょう。

香枝×みちるの百合展開 

 私はみかこし演じる香枝が好きでした。美人でスタイルもいいしおしゃれにも気を遣っているのに男運がないとか(笑)。料理も得意なのでぜひ嫁に欲しい人が全国に百万人はいると思うのですが。もしや理想が高いとか?5話みたいに酔った勢いで百合に走ったとしてもても、それはそれでいいんじゃないかしらん。

四捨五入20歳コンビ 

 20代カルテットといっても、四捨五入して20歳と30歳ではだいぶギャップがあるようで、そのあたりの描写も面白かったですが、女は30代になってもいい女が本当にいい女ですよ香枝さん!

四捨五入30歳コンビ 

好きな声優さん第5期(その13):石川由依~舞台女優と二足の草鞋を履く声優

水の都大阪

 東京はかつて「江戸の八百八町」、京都は「八百八寺」と呼ばれました。対して大阪は「浪華の八百八橋」。大阪には河川・運河に囲まれた地形と橋が多数あることを指しており、大阪は水の都とも呼ばれていますね。実際の数は江戸の約350橋に対して、大阪には約200橋ほどだったということで、橋の数で江戸を圧倒していた訳ではないのですが、江戸の橋がほとんどが幕府による架橋(公儀橋)だったのに対し、大阪の橋は大半が町人達が自腹を切って架けた「町橋」だったそうで、町人たちのこの勢いが「浪華の八百八橋」と呼ばれる所以なんだそうです。 

淀川 

 昨日、今回の自宅となった社宅から淀川河川敷まで歩いたのですが、札幌でも豊平川の河川敷を歩いていたこともあり、川沿いを歩くことはとっても気分が良くていいですね。川の様子はだいぶ違いますし、人の数も相当違いますが、川はいい。淀川は広々していていいですが、川のすぐそばを歩ける大川(旧淀川)もいいぞ!

石川由依1 

 本日は久しぶりに「好きな声優さん」です。そしてついに第5期も定数である13人が埋まりました。紹介声優は実に65人。次回からは第6期となりますが、一体いつ始まるのやら。第5期最後の声優は石川由依です。

石川由依3 

 石川由依は1989年5月30日生まれで兵庫県出身。6歳の時に大阪の劇団ひまわりに入団し、毎年劇団の公演に出演していました。小学生時代は劇団主催のパフォーマンスライブ「ドリーム・ クエスト」に2人組のユニットでエントリーして歌やダンスを披露し、中学生時代からは劇団の名作ミュージカル・シリーズで主演を多く務めました。東京に来てからはミュージカルクラスの公演や本公演に出演しています。

ディアネイラ 

 アニメ声優としては2007年に「ヒロイック・エイジ」のディアネイラ役でデビューしていますが、2002年に畠中恵の「しゃばけ」を原作としたラジオドラマで鳴家役を務めており、これが声優としての実質デビューとなると思います。

ミカサ・アッカーマン 
石川由依5 

 2013年に「進撃の巨人」でのミカサ・アッカーマン役で注目を浴びるようになり、海外イベントを含め様々なイベントに呼ばれるようになり、2014年に第8回声優アワード助演女優賞を受賞しています。

石川由依2 

 身長161センチ、血液型はAB型、特技は歌唱・ジャズダンス・クラシックバレエということです。2017年7月5日に、「ヒロイック・エイジ」で共演した矢崎広(エイジ役)が結婚を発表した際、アニメ監督の鈴木利正が「エイジがディアネイラと結婚したということで…おめでとうございます」という表現で祝福したことで、相手は石川由依なのかと騒ぎになりました。

エイジとディアネイラ 

 しかし石川由依も所属事務所も完全否定し、鈴木利正も「誤解するような書き方になってしまい、ファンの皆さん、関係者にはご迷惑をおかけしました」と謝罪したことで収束しました。28歳にもなれば結婚の話が出ても全然不思議ではないですけどね。

雪見時雨2 

 それでは私が見た石川由依の演じたキャラを紹介しましょう。まず「終わりのセラフ」(やはり続編は制作されないのか…)の雪見時雨。物語のキーパーソンである一瀬グレンの従者で日本帝鬼軍の少尉です。グレン直属のグレン隊(愚連隊ではない)に所属していますが、隊長のグレンが中佐なのに部下に大佐が二人もいる一見不思議な部隊です。これはグレンが日本帝鬼軍を牛耳る柊家の分家筋で、軍上層部の会議に参加する権利を持つ反面、柊本家から嫌われて階級を低く抑えられているためのようです。

雪見時雨1 

 時雨は戦闘技術に長け、暗器等の武器を器用に使う。クナイの形をした鬼呪装備「黒ナギ」を使います。

宇多良カナリア1 

 「クオリディア・コード」の宇多良カナリア。突如襲来したアンノウンによって、崩壊まで追いやられた世界において構築された、東京、神奈川、千葉の各防衛都市にあって、カナリアは東京都市次席で、ランキングは第10位。

宇多良カナリア2 

 「困ったときは笑顔」が口癖で、歌唱による能力活性化を得意とします。主要キャラなのに4話でアンノウンの攻撃を受けて死亡し、その後敵であるアンノウンとして出現するようになりましたが、その真相は…

宇多良カナリア3 

 作画崩壊が話題になった本作ですが、カナリアは可愛かった。それだけに序盤の死亡は「マミか?」と思わせましたが、終盤復活して良かった。また石川由依の歌唱力を認識することになった作品でもありました。

片倉京1 

 「ガーリッシュナンバー」の片倉京(こと)。メイン三人娘の一角で唯一の常識人。まあ26歳と新人というにはとうがたっていますが。生粋のアニメ好で作品や声優に関する知識が広いのですが、あまり売れてないのでバイトの掛け持ちをしており、30代に近づいたことに危機感を抱いています。このあたり身につまされる声優さんも多かったりして…

片倉京2 

 作中アニメの「九龍覇王と千年皇女」ではサブヒロインに抜擢された上、同じくヒロインを演じる烏丸千歳・久我山八重とのユニットでエンディングテーマも歌うこととなりました。これがブレイクのきっかけになればと意気込んだ京でしたが、実際にはとんでもないクソアニメとなっており、一話を見てがっかりしていました。

片倉京3 

 実はメインヒロイン千歳の兄である悟浄と同期デビューで、それだけに留まらない関係もあったかのような微妙さも表現されていたような気もします。悟浄が声優を辞めて事務所のマネージャーになったことは残念に思っていますが、仕事に恵まれず苦しんでいた胸中や声優業界の厳しい現状も理解しているため、彼の決断については受け入れています。

高砂智恵1 

 「エロマンガ先生」の高砂智恵。「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」で知られる伏見つかさのラノベが原作で、智恵は主人公和泉正宗の同級生にして「たかさご書店」の看板娘です。「俺妹」でいえば地味子こと田村麻奈実のポジションに近いかと。

高砂智恵2 

 実家が本屋だけに本好きでラノベの愛好家です。贔屓の作家は千寿ムラマサ。正宗がラノベ作家であることは当然知っていますし、書店の常連客でもありますが、商品の陳列で彼の作品をひいきすることはありません。

高砂智恵3 

 正宗に好意を抱いており、「ムネくんの作品が大ヒットして大儲けしたら、お嫁さんになってもいい」と発言したことがありますが、正宗からは「金目当て」と一蹴されています。正宗が最も大事に思っているエロマンガ先生こと紗霧が血のつながらない義理の妹であるほか、ラノベ作家の山田エルフや千寿ムラマサも正宗に強い好意を抱いていることから、その狭間を縫って智恵が正宗と結ばれるのはかなり困難なような。

ヴァイオレット1 

 「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」のヴァイオレット・エヴァーガーデン。金髪に青い瞳の可憐な美少女ですが、謎の戦闘種族。大戦中は敵を圧倒する恐るべき生体兵器でしたが、両腕を失った直後に大戦は終結。以後は義手を装着して自動手記人形として代筆業をしています。

ヴァイオレット2 

 孤児で言葉も親も知らなかったため、ヴァイオレットという名前は主人であったギルベルト少佐に名づけられ、エヴァーガーデンという姓は戦後に後見人となった一家のものを貰いっています。たぶんヴァイオレット本人もなぜ自分が異常な戦闘力を持っているのか知らない様子ですが、ギルベルトの兄のディートフリートに発見され、ギルベルトに贈られました。

ヴァイオレット3 

 今際の際のギルベルトの残した「愛している」の意味を理解できなかったヴァイオレットは、自動手記人形の仕事を通じて人と触れ合いながら、言葉の意味を探していきます。余談ですが、ヴァイオレットの義手が作れる位のテクノロジーがありながら、なぜルクリアの兄は負傷した足をひきずったままなのか。義手はできて義足はできないとか(笑)。それはともかく、ヴァイオレットの演技により石川由依は「好きな声優さん」になりました。

岸波白野1 

 「Fate/EXTRA Last Encore」の岸波白野。原作であるゲーム「Fate/EXTRA」では男女ともデフォルトネームはこれで、性別を選択できますが、アニメでは主人公である岸浪ハクノのサーヴァントであるセバー(ネロ・クラウディウス、通称赤セイバー)の前のマスターという設定でした。

岸波白野2 

 アニメでは岸浪ハクノの正体は、生きながら死に囚われた者(デッドフェイス)であり、死人として活動し死をばら撒く呪いであり、岸波白野という昔のマスターの要素を持った生者への憎しみだけで構成された殺人鬼であると提示されました。

白野とネロ 

 岸波白野は1000年前のキャラで、彼女自身、過去に存在した人間の再現データのNPCでした。対峙した敵からは「記憶も無い、願いも無い、そんなマスターがよくもここまで勝ち残った」とディスられましたが、その際セイバーは「そんなマスターなのに我が奏者はここまで勝ち上がってみせたのだと言い直すがよい!」とフォローしています。

焼きそばパン… 

 敗北により自分自身の存在意義を疑い出した岸浪ハクノに対して、「あなたはあなたを信じてくれる人を大切にしなさい」と言って姿を消す白野。そしてセイバーの魂の激励を受けて復活するのでした。

石川由依4 

 石川由依は舞台女優も続けているのでアニメの登場作品はブレイク後もあまり増えていませんが、主演級をこなしていくものと思われます。歌が上手いのでアーティストデビューもすればいいのにと思いますが、忙しくなりすぎちゃいますかね。

2018年冬季アニメの感想(その2):Fate/EXTRA Last Encore/デスマーチからはじまる異世界狂想曲/ヴァイオレット・エヴァーガーデン

大阪高層ビル群
 
 4月最初、そして大阪発最初のブログです。大阪暮らしは2度目ですが、当時はブログをまだやってませんでしたね。札幌生活の出だしは、早く手続きをしなかったせいでネット環境の構築が大幅に遅れるという痛恨のミスがあったので、今回はそれを戦訓として、入居翌日の4日にはネット環境構築に成功していたのですが、給湯器が作動しないというまさかの事態で、木曜日まで銭湯通いを強いられました。

銭湯 

 一日だけ結構汗ばむ陽気だったのをいいことに強引に水シャワーを浴びてみたのですが、死ぬかと思いました。気温と水温は必ずしも連動してませんよ、皆さん(実感)。まあ通える距離に銭湯があって良かったですが、昭和の頃のように近所という訳でもないので往復でうんざりしました。小さな石けんがカタカタカタカタ鳴りまくるぞ。神田川かよ。でも実際はボディソープだから音なんかしないんですけどね。昨日晴れて新型給湯器に換装され、自宅風呂のありがたみを痛感しております。

赤セイバー 

 さ、それではもう春季アニメも始まっているので冬季アニメの感想を行ってみましょう。しかし、今回は最初から2クール以上が判っていた「カードキャプターさくら クリアカード編」の他にも、「刀使ノ巫女」「グランクレスト戦記」「BEATLESS」が2クールものであることが判明。「ダーリン・イン・サ・フランキス」も2クール突入が濃厚だし、これでは視聴アニメ過多で春季アニメは予定通りの本数は見られないかも知れません。ではまず「Fate/EXTRA Last Encore」。

ロビンフッド 

 たった10話で終わって「早っ」な感が否めませんが、本作も一季空けて第2クールをやるらしいです。でも一応終了したので。「Fate」シリーズの世界観がベースのゲーム「Fate/EXTRA」シリーズを原作としたTVアニメですが、正直言って西尾維新の「〈物語〉シリーズ」並に展開しまくっているのでそろそろお腹いっぱい。ただ、登場サーヴァンとはFGOにも登場するのでなじみが全くないという訳でもありませんでした。

李書文 

 ドレイク、ロビン・フッド、ナーサリー・ライム、李書文といった連中が皆敵として登場するのがもの悲しかったですね。ナーサリー・ライムと李書文はFGOでも敵として登場しましたが、ドレイクは味方ゲストだったし、ロビンはマイキャラなのに。特に姿も野中藍のCVも愛らしいナーサリー・ライムとは戦いたくない。ジャックちゃんと一緒にままごとでもしていて欲しいのですが。

ナーサリー・ライム 

 Fateシリーズのキャラ、間桐桜、言崎綺礼、間桐シンジがちょい役で登場する中、ヒロインの一人である遠坂凜は遠坂リンとしてレギュラー登場。「stay night」の遠坂凛とは別人らしいですが、性格はそっくりで声優も同じ。正直アニメ制作会社の違い程度の差異しかないような。なぜかクーフーリン愛用の魔槍ゲイ・ボルグを駆使していました。それは人間のやることじゃねーよと思っていたら、案の定…

リンのゲイ・ボルグ 

 多分「Fate/EXTRA」をプレイしたことがある人、Fateシリーズを知っている人、全く知らない人で全然評価が異なる作品だったと思います。とりあえず西川貴教によるOP「Bright Burning Shout」は格好良かった。

ハーレムパーティー 

 続いて「デスマーチからはじまる異世界狂想曲」。小説掲載サイト「小説家になろう」に掲載されたオンライン小説が原作ですが、これはいい意味で今時風のラノベでした。

魔道銃 
カンストサトゥー 

 現実世界でデスマーチを続けていたアラサープログラマーが、なぜか突然異世界に飛ばされて冒険をするという展開ですが、10代の少年の姿になるのはいいとして、ビギナー救済用に導入した大型魔法がなぜか異世界で自動発動したことで一気にカンスト(LV310)して莫大な財宝・武器などを入手してしまうというチート展開。ただチートだけど全く未知の異世界を旅して、仲間(奴隷)の女の子達を守るにはこれくらいでないといかんかも知れません。

ハーレムその1 ハーレムその2

 主人公サトゥーはゲームのプレイヤーがゲーム内のキャラとシンクロしたのような状態で、「メニュー」を展開して様々な情報を呼び出せるのが強みです。初見の相手でもレベルとか種族が判ってしまうし、自分の情報も自由に偽れるという。

夜伽のご奉仕 
酒屋兼娼館 

 見た目がショタなのでロリのアリサに度々迫られていますが、サトゥー自身はロリコンではなく、被保護者に手は出せないというまっとうなモラルを持っているので、女の子ばかりのハーレム展開にもかかわらずパーティーは平和そのもの。しかし見かけはショタでも中身はアラサーなので、図らずも娼館に行ったらそこは流れに任せて逆らわず(笑)。

スキノスキル 

 原作はもっとあるようなので、ぜひ二期制作をお願いしたいですね。サトゥーはパーティーメンバーに優しいだけでなく、圧倒的なレベル差にもかかわらず基本的に誰にでも紳士的に接するのが好感度高いです。ちなみにケルト音楽風のED「スキノスキル」は今季一番お気に入りのEDです。

 ヴァイオレット・エヴァーガーデン感想

 最後に「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」。京アニのアニメですが、第5回京都アニメーション大賞受賞作が原作です。実はこれもまた新作を制作するらしいのですが、一応テレビアニメは完結したのでここで取り上げます。

ギルベルトとヴァイオレット 

 大戦中「兵器」として扱われ、重傷を負った後、戦後を「自動手記人形」として送ることになった少女・ヴァイオレット・エヴァーガーデンの物語です。「自動手記人形」は要するに代筆業ですが、この世界の女性にとっては社会で活躍する機会があるとして人気がある職業です。女性の社会進出が我々の世界よりも進んでいないようですね。

ヴァイオレットとルクリア 

 まず映像が非常に美しい。アニメはここまで進化したのかと思わせます。あとストーリー展開は代筆によって人を救っていくというエピソードが多く、女性好みかなという感じでした。別にこれは男は楽しくないという意味ではないですよ。ただおじさんとしては後述する問題のほうが気になってしまって…

シャルロッテ姫 

 自動手記人形育成学校時代の同級生であるルクリアの話、代筆で恋を取り持つシャルロッテ王女の話、死後に娘に宛てた手紙を依頼するクラーラの話などはお涙頂戴的な感じもありましたがなかなか良かった。実はヴァイオレットの代筆稼業を中心に進めるならば特に文句はなかったんですが、どうしても大戦中のエピソードの挿入は不可欠なところ、そこにいろいろな問題が。

クラーラとヴァイオレット 

 「赤毛の白雪姫」の時も思ったのですが、女性作家・漫画家の指向って男とは明らかに異なります。異なること自体は特に問題ではありませんが、説明がない乃至足りない部分についてはどうしても「おいおい」と突っ込みたくなります。以下本作の疑問点。

戦闘種族ヴァイオレット 
夜兎族 
異能生存体 

① 基本この世界は戦争は男だけがやっている中、ヴァイオレットは年端のいかない少女の身で戦争に参加して多大な戦果を挙げています。これは主であったギルベルト少佐の「兵器」と見なされたからのようですが、その戦闘力は一体どういうことか。子供なので修行の成果とはとても思えず、サイヤ人か夜兎族かミミバ族といった「戦闘種族」の出身としか思えません。あるいは異能生存体か。しかし作中でヴァイオレットの常人とは桁外れの強さに疑問を持つ声はなく、ペールゼン・ファイルズも作成されません。

ヴァイオレットの義手 

② 両腕を失った後、ヴァイオレットは義手をつけており、これで常人を超える正確さとスピードでタイプライターを打っていますが、動力は?この世界ではプロペラ機が主流であるなど、我々の世界では第二次大戦直後といった文明レベルのように見受けられるのですが、明らかに義手だけはオーバースペックです。もしやブラックゴーストによるゼロゼロナンバーサイボーグのプロトタイプか?

義手を酷使するヴァイオレット 
T-800骨格 

③ 最終話、爆弾が仕掛けられた列車の連結部を破壊するために義手を酷使した結果、義手が壊れてしまうヴァイオレット。しかしその前に生身との付け根(連結部分)の方が先にまいってしまうのは自明の理。ターミネーター(T-800)のように特殊合金の金属骨格でできた全身を人間同様の生体細胞で覆っているというのなら問題はないのですが。義体と生身の接続を巡る問題については「攻殻機動隊」でも説明されていましたが、原作者は読んでなかったのか…

ディートフリート 

④ 細かい話ですが、ギルベルトの兄であるディートフリート・ブーゲンビリア大佐は海軍所属なのに、きちんと海軍上層部を通さずに「現場」の判断で直接警備に関する命令を出されています。これは不愉快とかそういった感情的問題を遙かに超えた問題を含んでいるような。政府ないし陸軍の根回しを受けて海軍の将官クラスが「そういう訳なんですまんがやってくれ」と言ってきた形でないと、下手をすると部隊を勝手に動かしたかどで軍法会議もありえずような。ディートフリートとしてはこの場合「上に言ってくれよ」と言うしかないんじゃないですかねぇ。

ギルベルトの墓 

 まあきっと原作者は軍事とかテクノロジーとかにはあまり興味がなんでしょう。男がファッションとか衣装・髪型などにあまり興味がないように。そういう訳で石川由衣の熱演にもかかわらず、個人的感想としては「佳作になりそこねた作品」と言わざるを得ません。
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