ファイブスター物語14巻(その4):乱入大歓迎で激闘真っ盛り

突如暖かくなって東京では桜の開花も秒読みだそうです。しかし昨日の夜からは一気に寒くなったりして、気温が定まりません。筑波嶺方面では梅や辛夷、木蓮などが咲いています。白い花は地味に思えるんですが、辛夷が梢いっぱいに咲くと結構壮観です。夜に見るとまるで満天の星のような。

ちょっと間が開きましたがFSS14巻レビューを続けましょう。どうあっても3月中に終わらせねば。そうせねばならぬ理由(ワケ)があるんです。

さてウモス、ロッゾを中核とする枢軸連合軍(枢軸なのか連合なのかはっきりしろと言いたくなりますね)と本格的に戦闘を開始したツラック隊。こちらにはスパチュラ隊とジャーグド隊も加わりましたがなお倍以上の戦力差があります。戦力差を地形有利で補いつつ戦う中、エースであると認識されたツバンツヒやハレーの隊には大部隊が対峙して牽制を続けます。エース部隊を戦闘に参加させず、相対的に弱いベラ国騎士をじわじわ削って戦力差を拡大しようというのがシュバイサー・ドラクーンの作戦。

ECM&ECCM戦を戦う両軍のファティマですが、枢軸連合軍側のファティマは、敵にバランシェ博士やソープがいることに感づいた様子。それでもソープは全力で戦う者にのみ微笑むと手を抜かないバランシェファティマ。それじゃあ意味ないじゃん。シュバイサーがバランシェファティマを3体も揃えたのも、相手に得体の知れない存在(=ソープ)がいることに気づいたからですが、剣聖クラスになると霊感も卓越するのか。

ツラック隊の消耗具合を見て、枢軸連合軍は南に部隊を移動。南北に戦力を集中して中央を手薄にしたところにバッハトマ軍が突撃する作戦です。敵の作戦がわかっていても対応せざるを得ないツラック隊ですが、さらに後方から謎の戦力が。セイレイ、マロリーを中軸とするコーラスのGTMした。おいおいお前らは他国に侵略行為をしないんじゃなかったのかよ。

そのマロリーに「ミラージュ貸して」と言われたアイシャですが、戦闘観測に留まっています。A.K.D参戦と捉えられたら自分の首だけじゃ済まない。というアイシャですが、ミラージュはアマテラスの私設騎士団であって国家騎士団じゃない(地味だけどそっちはゴーズ騎士団)からとか、いくらでも屁理屈はつけられそうですが。

宣戦布告なしのコーラスの乱入に驚く枢軸連合軍ですが、8騎程度では体勢に影響ないということで作戦は継続。セイレイ達はツラック隊とコンタクトが取りたいようですが、そこへ上空の巡洋艦から謎のGTMが降下。セイレイのママンであるエルメラと同級生だったアイリーンとシェン・ラン騎士団登場。この人はコーラス王朝の衛星国家であろうピチカート公国の筆頭騎士ですが、かつてはコーラス王朝トリオ騎士団の騎士団長(第1大隊長)で、コーラス・ハグーダ戦でコーラス3世を守り切れなかったことを悔いて自ら除隊したらしいです。きっとジュノーンの近衛にいたんでしょうが、突如テレポートしてきたブーレイ&サイレンに突破されてしまったんですね。

ツラック隊とコンタクトしたセイレイ、この戦いが負けなくても戦力の消耗が激しいツラック隊に次はないので、コーラスの介入という新事実を突きつけてベラ侵攻そのものを止めようという戦略を伝えます。ツラック隊の戦いぶりを見てきて、ここで加勢しなきゃ女がすたるというセイレイ。喜びのあまりナルミ支隊長は伝説のスライダー、レディオス・ソープが味方にいることをばらしてしまいます。傍受していたアイシャがひっくり返ります。

さて目立ちたがり屋のくせに今まで後方でじっとしていたジイッド達バッハトマ軍銀月騎士団。南北に戦力が集中して薄くなった中央戦線にレイスル軍と共に音速突撃を開始。ジィッドの狙いはただ一つ、ナルミ支隊長の首だけです。おまえは大仁田厚か。剣聖騎デムザンバラのソニックブレードがナルミ騎を襲う!

ラキシスが強制割り込みして操作したおかげできわどいところで回避しますが、次はない。一巻の終わりかと思われましたが、突然飛来したバル・バラ型ガットブロウが味方騎を次々と撃破。驚いて振り向いたジィッドの正面にいたのはアイシャのGTM。その一撃で右腕を切り落とされるデムザンバラ。バックラッシュでジィッドの右腕も骨折。「よく受けたなザコの分ザイで」はアイシャのセリフ。参戦に消極的だったアイシャですが、ツラック隊にソープがいると判れば話は別。主を守らずしてなんの私設騎士団か、ということですね。

アイシャの乗っているGTMはなんじゃらほいと思ったら、ファルトリム・ブリンガーだそうです。ミラージュ騎士団が使用する各種GTMのうち、天照が自らの手で設計・開発したGTMをブリンガー・シリーズと呼ぶそうなので、ブリンガー=ミラージュということか。ファルトリム・ブリンガーはF2型とされます。F型のファンダウン・ブリンガーが旧設定のクロス・ミラージュの♀型に相当するそうなので、その改良型かなんかなんでしょうか。クロス・ミラージュ♀型というと、メヨーヨのアシュラ・テンプルに不覚を取った縁起でもない機体(笑)なので、相当改造したんだろうかと思いきや、実はツァラトウストラ・アプターブリンガー(旧設定のレッド・ミラージュ)およびマグナパレス(旧設定のナイト・オブ・ザ・ゴールド)と並ぶ、ツイン・エンジン搭載型の特殊仕様騎だそうです。ほぼ別物やんけ。

参加ミラージュ騎士は、アイシャの他、リストラの嵐をなんとか乗り切ったステートバルロ・カイダ(あれでよく死ななかったな)と、ブラフォード&キュキィ夫妻。たった4騎ですがミラージュは一騎当千なのでジィッド絶対絶命。アイシャ必殺のソニックブレードですが、これを防いでジィッドを救ったのはなんと謎の高知人シュバイサー・ドラクーンの駆るGTMハロ・ガロ!どういう経緯かフィルモア帝国からガマッシャーン共和国に供与されました。センセによる解説では「ハリボテGTM」だそうですが、とてもそうは思えません。というところで204ページ。そういうことでまた次回!

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