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ファイブスター物語14巻(その2):長生きしても初体験はある

越前大雛祭り

 雛の節句にこんにちは。筑波嶺地方は1日に春一番が吹いて、一気に暖かくなって春本番という感じになっています。この冬はとても寒かったので喜びもひとしお…といいたいところなんですが、スギ花粉の野郎まで一気に元気になってきて、これが本当の痛し痒しです。ああ、花粉とかPM2.5とかに悩まされなかった昔の春が懐かしい。

ファイブスター物語 14巻 

 さて本日もFSS14巻レビュー行ってみましょうか。そもそも知らない人が読んだらほぼ意味不明の呪文の羅列みたいなものだよなあと思いつつ、もう世間一般の人々を置き去りにして久しい作品だから仕方がありません。前回はツバンツヒがツラック隊に傭兵として入って活躍したあたりまででしたね。

ツバンツヒさん 

 アマテラスに恋するツバンツヒ、思いっきりラキシスに警戒されましたが、タピオカ鉄観音ミルクティーであっさり篭絡して仲良しに。このツバンツヒ、4000年以上生きているという化け物なんですが、ポリメリゼーション・キャスター(重合人間)なんだそうです。なんじゃあそりゃあ!?と思って「五星ノ豆単帖(新版)」(http://www5b.biglobe.ne.jp/~kakekomi/fss/glo_top.html)を引いたら、“遺伝子操作によって作られた戦闘人種のうち、複数の能力を併せもつ者たちをポリメリゼーション・キャスターもしくは重合人間と呼ぶ。システム・カリギュラに所属するエルディアイ・ツバンツヒはポリメリゼーション・キャスターのひとりである。騎士としての能力に加え、体内に数々の生体兵器を宿しており、身長や体型を自在に変更することも可能らしい。一般的な騎士の能力を遥かに超越する異形・異能の騎士である。”とのことです。おそらくAD世紀に存在した超帝國ユニオの科学力が生んだものなんでしょう。

パニックツバンツヒ 

 ついでに「システム・カリギュラ」の項を引くと“AD世紀の時代から歴史の裏舞台で暗躍していた謎の組織。ユーゴ・マウザーやエルディアイ・ツバンツヒが所属する。星団に存在する数多くの国家と「契約」しており、必要に応じてその強大な力を貸し与える。カリギュラの本拠地はスタント遊星の惑星・無(ナイン)にあるらしく、シオの門番と呼ばれる騎士を通して星団各国の情勢に介入。ブーレイ傭兵騎士団の派遣も彼らの差し金による。その行動原理は「知識欲」であり、ショウメやミスト・ブレーカー(懐園剣)といった未知なるモノの探索に専ら力を注いでいるようだ。懐園剣を所持していた剣聖ハリコンが若くしてこの世を去ってしまったのも、彼らとの戦いが原因であるという。また、星団暦初頭の詩女暗殺計画に協力していた組織の正体も彼らである。もともとはガーランドという名が設計者や学者の集団を指す名称であった頃に作られた製造組織であり、スタント遊星にその拠点を移して独自の発展を遂げてしまったことで、星団の技術・文化・生活様式から乖離してしまったらしい。”とのことです。

パニックツバンツヒその2 

 ということで知識欲の塊として4000年もの長きに亘って生き続けてきたツバンツヒですが、意外にも人間の生の感情に触れたことはなかったらしく、ラキシスと買い出しに出かけた市場で女の子から父の形見を渡されて仇を討ってくれと涙ながらに頼まれたり、食料品を売りに来た商人達に寄贈を受けたりと初体験の連続でパニック状態に。ツラック隊がボロボロになりつつベラ国を死守していることが大々的に報道されたせいで、国民のツラック隊に対する感謝の気持ちがダイレクトに伝わってきます。まあツバンツヒは本当は傭兵なんだけどね(笑)。その様子をそっとうかがっていたのはマロリーとセイレイ。マロリーはアドラーのトラン連邦共和国大統領ミッション・ルースの妹で、セイレイはジュノーンのコーラス王朝の王女です。9巻付録の星団パワーバランス表によると、トランは7位、コーラスは6位ということでどちらも星団有数の強国です。ちなみにアマテラスのAKDは9位ということですが、その辺が胡散臭いんですよね。あくまで表のパワーバランスなんでしょう。

マロリーとセイレイ 

 この二人、マロリーがコーラス王朝のマイスナー家の皇子と恋仲になったことで組むようになったようで、性格のキツイ同士、すさまじい角逐を繰り広げた挙句、年上のマロリーが姉貴分に収まった模様。さすが純血の騎士の血統にして剣聖ディモス・ハイアラキ最後の弟子。コーラス王家も純血の騎士の血に連なる一族ではないにも拘わらず、長子は必ず騎士として産まれてくるという奇跡の血筋を持っているそうですが、その辺りも胡散臭いんだよなあ、こいつら。コーラスは他国への侵略や武力交渉は一切行わない方針で、劇中に登場する大国としては非常に珍しい清廉潔白な国家なんですが、表向きが綺麗なほど裏ではねぇ…。クバルカン法国も清廉潔白で正義感溢れるイメージの強い国家だけど裏があったし、コーラスだけないなんてことはなかろう、長い歴史を持った国家ならば。

ミラージュ貸して 

 12巻で友達(ダチ)になったマロリーとアイシャでしたが、そのつてを頼って再びアイシャの元を訪れ、ミラージュ騎士団を貸してとのたまうマロリー。戦力が欲しければ、兄貴の伝手でSPIトラン連邦騎士団でも動かした方が早い気もしますが、そもそも魔導大戦でトランの動向はこれまで全く描かれていませんね。一方ツラック隊では戦場を観察していた浮浪者を確保していました。ところがこの人、変わり果てた姿でしたがなんとワンダン・ハレーであることが判明。

浮浪騎士ハレー 

 ハレーは9巻に登場。ツラック隊と同じくAP騎士団であるエンブリヨ隊に所属していましたが、相棒のファティマ・ハルペルの調子が悪いということで脱走してモラード博士に診せようとしたというトンデモ騎士です。この一件でAP騎士団内の警察騎士団であるスクリティ隊が他国に出動するわ、ディー・カイゼリン(旧設定ではエンプレス)は出撃するわと大騒ぎになったのですが、ハルペルの正体が星団初のファティマの一人インタシティであったこと、自然状態では不老不死かと思われていたファティマにも寿命があることが判明するなど様々なエピソードがありました。そしてこの際、ハレーはエストの妹といわれるビルドに一目ぼれされていたんですね。モラードファティマは多数いるはずで、なんでビルドだけが「エストの妹」と言われるのか、容姿が似てるからかと思ったら、エストと同時期に作られたということが大きな要因のようです。ビルドのマスターはパイド・パイパー騎士団のパイパー将軍でしたが、8巻で不幸にしてシャフトと駆るヤクト・ミラージュと遭遇して一撃で撃破されてしまいました。その際ビルドも重傷を負ってしまい、生みの親のモラードが引き取って再生とメンテナンスを行っていました。

ミースとビルド 

 騎士は廃業したと言い張るハレーですが、死闘を続けるナルミ支隊長涙の叫び、そしてハレー発見の報を聞いて押っ取り刀でやってきたミース・バランシェとビルド(この二人も9巻の一件で親しくなったんですよね)の登場、さらにはハルペルの霊まで登場したことでビルドをパートナーに騎士復帰を決意。もちろん復帰先はツラック隊です。ここでハレー、実はエンブリヨ隊のベテラン大隊長だったことが(後付けで)判明。大体大隊長とか中隊長とかいう設定がこれまでなかったから。ついでにミースもツラック隊を手伝うことになり、多士済々になってきました。

ミースとソープ 
昔のカイエン 
 
 ミースはソープと会い、いきなり昔話が開始されます。なんとダグラス・カイエンがバランシェ博士を殺しに行った時のエピソード。7巻の135ページで一コマだけ描かれていたものの詳細ですね。剣聖カイエン対星団最強のバイター(旧名ダイバー)であるメル・リンスの戦い。バイターにも関わらずあらゆる剣聖剣技を会得している騎士でもあるリンスですが、彼女はアマテラスのが神の力により発現したスレイブ(分身)であり、アマテラスが手を下せない局面での戦闘と殺人の執行者です。剣聖は最強の騎士のはずなんですが、リンスの脇腹を切り裂いた代わりに両腕を切り落とされるカイエン。敗北経験のある剣聖ってもしやカイエンだけ?それにしても若いころのカイエンのはずですが、なんか不細工になりましたね。化け物アゴ男かよ。それにしてもリンス圧勝かと思っていましたが、実際には際どい勝負だったんですね。

分身リンス
アウクソーの命乞いsono2 

 まだ幼かったアウクソーの命乞いにより、勘当と引き換えにカイエンの助命を取り付けたアウクソー。行き場がなくなった二人をミラージュ騎士団に誘ったアマテラス。この時ナンバー1になったようです。カイエンは第6代剣聖となった後、短期間で退いていますが、この頃なんでしょうかね。その後ハイアラキが短期間剣聖に復帰し、慧茄に継いだ後、再び第9代剣聖になると。

アウクソーの嘆願 

 アウクソーはカイエン一筋で、死ぬときはカイエンと自分を一緒に消し去ってくれとお祈りしていたそうですが、カイエンが死の直前にパートナーから外したことで機能不全となっています。12巻での描写では発狂状態かと思われましたが、13巻では一見普通の状態に戻っていましたが、やはりファティマとしては機能していないようです。ソープはミースが身ごもっているカイエンの子供(後の剣聖マキシ)に何かを見出し、アウクソーの助命に率先して動くことを明言します。ミースの妊娠は、アウクソーに自分の卵巣を入れて冷凍保存されていたカイエンの精子を受精させ、長い時間をかけてそれを再びファティマ型のものに換装した自身の子宮に戻したもののようですが(この辺りの話は11巻参照)、ミースのお腹は全然膨らんでいないので見たところ3か月といった感じ。この世界の女性の妊娠期間はどれくらいなんでしょうか。それとも子供が子供なだけに何もかも異例?

アラン・プロスト 

 というところで大体118ページあたりまで来ました。あと2回はかかりますね。ちなみにカイエンのモデルはF1ドライバーのアラン・プロストだとか。プロストとセナがいたころがマクラーレン・ホンダの黄金時代…。それはさておき人気に関してはプロストとセナでは圧倒的にセナの方が高かったんですが、センセはマイナーな教授派だったんですかね。

プロストとセナ 
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